< 座談会 > 創立80周年へ

新時代を勝ち開け

 

<21>
<22>
<23>
<24>
<25>
<26>
<27=完>

周恩来総理との会見から35周年
年末年始を絶対無事故で
青年部が300万大拡大運動
活字文化の興隆に多大な貢献
私の創立80周年運動で大前進!
韓日友好への貢献に文化勲章
絶対勝利と大福徳の一年に

 

 

<21> 周恩来総理との会見から35周年
出席者:原田会長、正木理事長、清水信越長、杉本婦人部長、川瀬信越男子部長、熊沢女子部長

正木 本年の総仕上げ、そして「創価完勝・青年躍進の年」へ。全国の友は明年の完勝へ意気盛んだ。
清水 今月5日は、池田先生が中国の周恩来総理と会見されてから35周年ですね。
原田 そうです。1974年(昭和49年)、寒い夜でした。場所は北京の305病院。同年5月の初訪問に続く第2次訪中です。周総理は大病を患い、入院中でしたが、会見を望まれた。
杉本 医師も反対したそうです。しかし周総理は譲られなかった。先生も総理の体を気遣われ、一旦は固辞されましたが、総理の強い希望で実現したとうかがいました。

「民衆の団体」

原田 この時期、周総理が国外の民間人と会われることは、めったになかった。総理は会見で語られました。
 「池田先生とは、どうしても、お会いしたいと思っていました」
 「池田会長は中日両国人民の友好関係の発展はどんなことをしても必要であるということを何度も提唱されている。そのことが私にはとてもうれしい」
熊沢 民間の団体である創価学会に早くから注目し、68年、先生の「日中国交正常化提言」を深く受け止めたのも周総理でしたね。
原田 そう。日本との友好を誰よりも願っておられた総理は、先生に思いを託された。この会見の意義と影響がどれほど大きいか。
川瀬 翌6日付の「人民日報」は、池田会長夫妻と、親密で友好的な話し合い≠ニ写真入りで報道しました。この記事で先生を知った識者も多い。
正木 中国・大連工業大学の余加祐(よかゆう)学長は若いころに、会見のことを知ったという。こう述懐されていた。
 「『周総理が会われる方なら、素晴らしい指導者に違いない』と直感しました。その点でまず池田先生に尊敬の念を抱いたのです」
原田 総理の意志を継いで、先生は、故錦濤(こきんとう)国家主席に至る歴代の国家指導者と友誼(ゆうぎ)を結ばれた。
 日中関係が困難な時も、人民との友好を第一に行動された。

90超す名誉称号

熊沢 今月1日には「周恩来 ケ穎超(とうえいちょう)記念館」から名誉館員の称号が贈られました。
杉本 中国最高峰の頭脳£国社会科学院は、「国交正常化から30年余りにわたる、中日関係で重要な役割を果たした歴史的人物と友好の士」として先生を讃えていました。
原田 中国と関係の深い日本の元総理も舌を巻いていた。
 「やっぱり日中関係は池田名誉会長」「名誉会長でなければ、できない」
清水 先生は中国の大学・学術機関から90を超える名誉学術称号を受けられている。
 各大学首脳は「先生は中日友好の井戸を掘った恩人」と異口同音に語られている。
熊沢 11月1日、名誉教授称号を授与した西南交通大学の何雲庵(かうんあん)副学長も「池田先生は中国を『大恩(だいおん)の国』と言われますが、私から見れば先生こそ大学、そして中国の『大恩人』です」と強調されたそうです。
正木 北京大学はじめ数多くの名門大学が、先生の哲学を研究する機関・団体を設立したのも象徴的です。
 だから、やっかむ者がいる(笑い)。
川瀬 一学会員の姿を通して先生の哲学と出あった学者もいる。昨年、名誉教授称号を贈った長春(ちょうしゅん)工業大学の教員もそうです。
清水 新潟に留学し、日本人夫妻と親しくなった。それが学会員だった。
 留学中の生活など、さまざまに心を砕いてくれる姿に感銘。学会の展示も観賞した。
川瀬 そして日中友好に尽くされた先生のことを深く知った。新潟から母校に連絡をとり、熱っぽく先生の業績を紹介した。
熊沢 それがきっかけとなって「池田先生に名誉教授称号を」との機運につながったわけですね。
杉本 「教主(きょうしゅ)釈尊(しゃくそん)出世(しゅっせ)本懐(ほんかい)(ひと)振舞(ふるまい)にて(そうらい)けるぞ」(御書1174n)との御聖訓(ごせいくん)の通りです。
 大きな信頼も一人の振る舞いからですね。

創大との交流

清水 特筆すべきは、先生が、日本と中国の両国で友好に尽くす青年の育成に、全力を傾けてこられたことだと思います。
正木 75年、先生ご自身が身元引受人となられ、新中国から初の正式な留学生を創価大学が受け入れた。
杉本 この時に創価大学で学ばれた留学生が今、国家の要職を担っておられますね。
清水 さらに85年には、中国最大の青年団体「中華全国青年連合会」(全青連)の主席だった故錦濤(こきんとう)現・国家主席が、訪日団を率いて来日し、先生と会見。青年部と全青連の交流協定が締結されました。
川瀬 そうです。毎年のように相互に交流団を派遣しています。
正木 また全青連からの留学生も相次ぎ、創大で学んでいる。
熊沢 全青連の創大留学経験者で、「私は池田先生の弟子として、中国の地で、中日友好のために生き抜きます」と語る方もおられます。
原田 素晴らしい!
 中国の青年も先生を深く尊敬している。
清水 創価大学・学園の卒業生で、中国の地で活躍する友もますます増えていますね。
川瀬 昨年の北京五輪でメーンスタジアムなどの音響プロジェクトを担当した中心メンバーもそうです。
 国営放送のドラマに出演した俳優、中国で高く評価される篆刻家(てんこくか)もいる。
正木 滔々(とうとう)たる人材の流れができている。
 こうした壮大な日中友好事業に、中国の識者たちが注目しないわけはない。
熊沢 そうです。10月に大連で「池田大作思想国際学術シンポジウム」が開催されましたが、本年で5回目を迎えました。

「金の橋」を継承

正木 中国といえば「中国国家京劇院」の民音公演・新作「水滸伝」も全国で大盛況だ。
清水 中国唯一の国立京劇院の日本公演です。長野、新潟でも大好評でした。
杉本 2002年に池田先生は、同京劇院の名誉学術顧問に就任されていますね。
正木 今回の出演者のなかに、国家一級俳優の趙永偉(ちょうえいい)さんがいる。民音への出演が悲願だったそうだ。
原田 1990年5月の第7次訪中の折、池田先生が東方歌舞団の公演を鑑賞された。
 終わるやいなや、先生は客席を立たれ舞台へ。出演者と握手を交わされた。
川瀬 熱演に心から感謝される先生の姿に、観衆が皆、胸を打たれたと聞きました。
正木 趙さんはこの時、先生のすぐ後ろで鑑賞していた。
 先生の誠実さを目の当たりにして大感動。先生の創立された民音の公演に、いつか出演したい≠ニ願ってこられたという。
杉本 今回の公演で「夢が一つ叶いました」と笑顔で語っておられたそうです。
熊沢 中国を代表する識者、芸術家から青年まで、先生への敬意は広く、そして深いですね。
川瀬 先生が開いてくださった友好の「金の橋」を、青年部は万代へ継承します!
原田 先生は「誠実には大誠実で、真心には、それ以上の真心で応えていく。そこに本当の友情が広がる」と教えてくださった。
 先生の「人間外交」を模範とし、誠実第一で友と語り合おう!

(2009.12. 3. 聖教新聞)

 

 

<22> 年末年始を絶対無事故で
出席者:原田会長、正木理事長、清水信越長、杉本婦人部長、川瀬信越男子部長、熊沢女子部長

杉本 先月の教学部初級試験、青年部教学試験3級は、全国で18万人が受験し、無事故で終了しました。
 仏教史上に輝く民衆の大哲学運動ですね!
原田 「行学(ぎょうがく)二道(にどう)をはげみ(そうろう)べし」(御書1361n)との御聖訓(ごせいくん)通りの実践です。
 役員や講義担当者など受験者を支えてくださった皆様に感謝申し上げたい。
正木 とくに青年部が弘教(ぐきょう)に教学に、溌剌と活躍していることは頼もしい。ともどもに創立80周年へ、張り切って前進しよう!

「心に深き用心」

原田 今週から財務の納金が始まります。
 大変に厳しい不況のなか、尊き真心からご協力くださる広布部員の皆様に、心より御礼を申し上げます。
清水 日蓮大聖人は(おお)せです。
 「法華経(ほけきょう)供養(くよう)する人は十方(じっぽう)(ぶつ)菩薩(ぼさつ)を供養する功徳(くどく)と同じきなり」(同1316n)
 仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の学会、そして広宣流布の聖業を支える功徳は、どれほど大きいか。
原田 尊い真心に感謝し、私たち幹部は財務の一切の無事故、会員の皆様の子孫末代までの福徳を、心から祈念していきたい。
熊沢 年末は事件や事故が多いです。
 秋から「振り込め詐欺」が増えたとの報道もあります。
川瀬 財務の時期、明らかに学会員を狙った手口があるのも事実です。
杉本 お金の振り込みを依頼する電話や、少しでも不審なことがあれば、身近な学会員、会館事務所などに相談することが大事ですね。
原田 その通りだ。こうした電話は、まず冷静に「疑う」こと。
 「振り込め詐欺」の場合、落ち着いて直接、関係者に確認すれば、すぐ分かる。
清水 会員の皆さんは本当に純粋です。そこに魔が付け入ろうとします。
正木 「心にふかき・えうじん(用心)あるべし」(同1176n)だ。警戒を怠らないことです。

メールにも注意

熊沢 最近、増えているのが、学会員を騙った電子メールです。
 携帯電話の機能を使ってメール本文にあるリンク先のサイトに行くと、有料ページに入ってしまうものです。
杉本 一般にも、携帯電話に「賞金が当たりました」などと、送りつけ、個人情報を送信させようというものもあります。おかしな内容のメールは取り合わないことですね。
正木 最近、何時間唱題したら、こうなる≠ネど、学会指導とされる出所不明のメールや文書もあるようだ。私も見たが、そのような指導は実際にはない。
 そうしたものを会員間でやりとりするのは厳禁としたい。
川瀬 メールやインターネットは便利だが、情報の真偽が判断できないこともある。
清水 「(しょ)(ことば)(つく)さず言は(こころ)を尽さず事事(ことごと)見参(けんざん)(とき)()せん」(同1012n)と大聖人は仰せだ。
 直接会って話すことが何より大事である。
原田 一部の人しか知らない特別な指導などない。「聖教新聞」「大白蓮華(だいびゃくれんげ)」などを通し、広く会員の方々にお伝えするのが学会だ。公明正大です。

油断は大敵!

熊沢 冬に入り、日没が、さらに早くなりました。歳末で慌しくなる時期です。
杉本 空気が乾燥しますので、火災への注意が必要です。
川瀬 依然、インフルエンザが流行しています。手洗い、うがいを励行し、健康に留意したい。
正木 そして交通事故を起こさないこと。
 運転中、携帯電話を手に持って通話したり、画面を注視するのは当然、自動車も自転車も厳禁だ。
清水 北海道、東北や北陸、そして信越も寒さが厳しい。凍結した道路や雪道は、一層の慎重さが大切です。
川瀬 本紙を配達してくださる無冠の友の皆様の無事故を、より強く祈っていきます。
原田 凶悪犯罪が目立ち、物騒な世の中です。女子部の皆さんは「10帰(テンキ)運動」に取り組み、早めの帰宅を徹底してもらいたい。
正木 大事なことです。同志の無事安穏(あんのん)を思えば、早めに会合を終わるなど、工夫するのがリーダーの責務。
 婦人部の皆様も帰宅が遅くならないようにお願いします。
清水 私たち男性も大いに配慮したい。
 御書には「(かみ)(まも)ると(もう)すも人の心つよきによる」(同1186n)とあります。
川瀬 信心しているからこそ聡明に、知恵を働かせるのがリーダーの姿だと思います。
熊沢 「(こえ)仏事(ぶつじ)()す」(同708n)です。
 「無事故で!」「体調に気をつけて!」と、何度も声を掛けていくことですね。
 気の緩みから事故は起きます。
 「油断大敵」です。

ルールを守る

杉本 会館、個人会場の使用について再度、注意を呼びかけてほしいとの声もあがっています。
正木 ごく一部の人の、ちょっとした不注意や無責任な行動で、宝城(ほうじょう)を汚したり、提供者や会員、近隣に迷惑をかける前に、戒めていきたい。
原田 会場を提供される方々のご厚意に、絶対に甘えてはなりません。
正木 会館については、@会場は清潔に使用し、終了後は幹部が率先して清掃するA会合の終了時間を必ず守るB電気、水道などを節約するC屋外で私語を慎むD喫煙はルールを守るE路上駐車は厳禁――など、基本を確認しておきたい。
杉本 加えて個人会場については、F療養中や未入会の方、受験生がいる家庭に十分な気遣いをするG茶菓を用意する必要はないH近隣に迷惑にならないよう、声や音の大きさに注意するI自転車などの駐輪に気を配る、などがあります。
清水 池田先生も重ねて指導されています。「『対話拡大』『友情拡大』の最先端で、真心を尽くしてくださる会場提供者の方々が絶対に苦しまれることのないように、特に幹部は、細心の上にも細心の配慮をお願いしたい」と。
川瀬 わが地域の会館・会場のために、皆で声を掛け合い、ルールを守っていきたい。
原田 今、各地で多くの会館を建設している。草創期は立派な会館などなかった。
正木 そうです。
 戸田先生の事業が苦境の時、池田先生が戸田先生と皇居のお堀端を歩かれたことがあった。雨が降ってきたが、傘はなく、なかなかタクシーも拾えない。近くには連合国軍総司令部(GHQ)が入った大きなビルが立っていた。
杉本 先生は戸田先生に誓われました。
 「私が働いて働いて、いい車を用意します。必ずビルも建てます。それまでは、どうか、長生きをしてください」
清水 師匠に誓ったことを必ず実現されてきたのが先生である。先生のおかげで学会は大発展した。
 堂々たる威容の会館がそびえ、私たちは恵まれた環境で活動できるのです。
原田 現在の素晴らしい環境は当たり前のものではない。
 草創の苦労を決して忘れてはならない。
熊沢 また、会館守る会や会場提供者など、広宣流布を陰で支えてくださる方々がいてこそ、気持ちよく活動できます。
正木 皆様に最大の感謝をしながら、わが宝城から広布拡大へ飛び出そう!

(2009.12. 7. 聖教新聞)

 

 

<23> 青年部が300万大拡大運動
出席者:原田会長、正木理事長、中島関東長、州崎関東婦人部長、佐藤青年部長、熊沢女子部長

中島 いま青年部は「300万『大拡大運動』」を大いに展開していますね。
原田 「学会の青年は本当に頼もしい。真剣で誠実。何より責任感が強い。彼らがいれば、日本の未来は必ず開けます」と語る識者もいる。
正木 「学会には若々しい力がある。他の宗教団体は火が消えてしまったようだ」との声もある。
州崎 まさに「妙法(みょうほう)(ひと)繁昌(はんじょう)せん(とき)」(御書502n)との御金言(ごきんげん)の姿です。

師弟が勝利の力

原田 各地から青年部の活躍の話題が続々と寄せられている。
中島 はい。茨城・水戸県にある地区では、大座談会運動を男子部で盛り上げ、師匠のご期待にお応えしようと決起。
 リーダーが部員一人一人の幸福と成長を祈り、一軒一軒を丁寧に訪問した。
 当日はなんと部員15人全員が参加! 未来部2人、友人3人も加わり、20人の男子青年が集い合った。
原田 それは若さにあふれるエネルギッシュな座談会だっただろうね!
中島 そして、かねてから対話を進めていた友人が終了後、入会を決意しました。
熊沢 女子部も朗らかに友情を広げています。
 三重王者県の圏女子部長は看護師です。東京で行われた先月の本部幹部会に参加が決まり、「胸を張って師匠のもとに集いたい」と決意。多忙で大変な勤務のなか、聖教拡大へ走りました。
州崎 その心が素晴らしいですね。
熊沢 以前は断られた友人とも再度、真心から対話。短期間で10人の友人に購読を推進でき、晴れて大勝利の姿で幹部会に集うことができました!
正木 一人が10人の「真の理解者」をつくる模範だね。
 池田先生は、ライト兄弟の言葉を教えてくださった。
 「一人が10人を奮い立たせ、共に行動してくれるようになれば、それは、すでに偉大なことを成し遂げたことになる」と。
佐藤 学生部も意気軒高(いきけんこう)です。
 北海道・オホーツク県のメンバーは本部幹部会の結集で全国をけん引しています。
 一人でも多く集い合おうと幹部が祈りを合わせ、徹底して家庭訪問。7割近い部員が中継会場に集い、友人とともに師匠のスピーチを学び、学業への誓いを新たにしています。
州崎 冬になれば雪に覆われる広大な地域のなか、すごいことですね!
正木 どのメンバーにも共通しているのは、皆が池田門下の誇りを持っていることです。
 師弟不二の道に徹すれば力が出る。智慧が出る。勇気が出る。
 自身も、組織も、壁を破れる。
中島 師匠を求める心こそ、絶対勝利の力の源泉です!
熊沢 SGI(創価学会インタナショナル)も青年が躍動しています。
 10月の「創立80周年記念 第1回全国青年部幹部会」には海外50カ国・地域から200人が参加しました。
 弁護士、国連職員、映画監督、建築家、大学教授、ジャーナリストなど、各界で活躍しています。

「励まし」の声を

原田 池田先生が何度も強調されているとおり、焦点は青年だ。
 その青年の育成は、壮年部、婦人部の取り組みであることも忘れてはいけない。
中島 会合等で青年部の姿を見かけたら、壮年、婦人が積極的に励ますことです。
州崎 また家庭訪問で、壮年、婦人を訪ねた時でも、家族の青年部にも声を掛ける。
 これも大切な実践の一つです。
佐藤 親元を離れて暮らす学生部員が語っていました。
 「行き詰った時に思い出すのは、『頑張って!』と声を掛けてくれた故郷の婦人部の方です」
 「この方たちのためにも絶対に負けるものかと歯を食いしばり、戦う勇気が出ます」
原田 「(ことば)()うは(こころ)(おも)いを(ひび)かして声を(あらわ)すを云うなり」(同563n)だ。
 大切なのは、未来の広布のために、次代の人材を育てようという心です。
州崎 そうですね。
 その思いで発する一言は、飾らない言葉でも相手の生命に深く残ります。

退転者の共通点

熊沢 学会の組織は、御本尊のもと、師匠を中心として、心と心で結ばれたものです。
正木 反対に口では偉そうなことを言いながら、信心もなく、自己中心的なのが、退転・反逆者の特徴だ。
中島 組織破壊を企んだ山崎正友、原島嵩らは皆そうだ。
原田 共通するのは「慢心(まんしん)」だ。
 「われ(かしこ)し」と錯覚し、自分は特別だと思いこむ。驕り高ぶる。
 仏道修行に取り組む純真な心が蝕まれる。そこから破壊が始まる。
佐藤 山崎は結局、恐喝事件を起こして逮捕され、懲役3年。裁判では20回も断罪された。
中島 原島も山崎から金漬け、酒漬けにされ、哀れな敗北の人生で終わった。
正木 日々の勤行・唱題、地道な学会活動をやろうとしない。そんな幹部は、信用できない。
原田 どんなに忙しくても、大切なのは「戦おう!」という心を失わないことだ。
中島 そんな人間に限って、時間ができても学会活動もせずに、ダラダラしていたり、酒を飲んだりしている。
 とんでもない!

「役職」は「使命」

原田 幹部は会員の依怙依託(えこえたく)となる存在である。
 幹部であればあるほど、清々しい決意で活動に奔走していかなくてはならない。
正木 全幹部がいま一度、自らの姿を省みたい。
 自分の立場で現実にどのように広布を拡大しているか。
中島 大切なのは過去ではない。今の決意と行動である。
佐藤 先生は学会の幹部について指導された。
 「責任が大きければ、大変ではあるが、その分、喜びも成長も大きい」
 「受けた役職を、わが使命と定め、責任をもって真剣に戦い抜く人は、仏法の法理の上から、三世(さんぜ)にわたって勝利と栄光の功徳(くどく)に包まれることは、まちがいない」
原田 創立80周年の勝利を、使命に燃える幹部が率先して開いていきたい。
 「幹部革命」の年と決め、第一線の皆さんに最大に敬意を表し、広布の現場を駆け回ろうじゃないか!
 全員が「青年の心」で!

(2009.12.10. 聖教新聞)

 

 

<24> 活字文化の興隆に多大な貢献
出席者:原田会長、正木理事長、中島関東長、州崎関東婦人部長、佐藤青年部長、熊沢女子部長

中島 前進の息吹あふれる青年部幹部会、本部幹部会を、お元気な池田先生をお迎えして開催できました。
原田 全国の皆様にはこの一年、折伏・対話の拡大、聖教新聞の購読推進など、本当に見事な取り組みをしていただいた。
佐藤 自身の壁を破ろうと行動されたお一人お一人を讃えたい。「『最も難しい勝利』とは何か。それは『自分に勝つ』こと」とは先生のご指導です。
州崎 また、財務についても、最後まで絶対無事故を祈ってまいります。
熊沢 「振り込め詐欺」と思われるような電話には、くれぐれも注意が必要ですね。
正木 少しでも不審なことがあれば、会館事務所に連絡・相談することを重ねてお願いしたい。

執筆開始45周年

原田 11月18日に小説『新・人間革命』の連載が再開されてから約1カ月が経った。
熊沢 今月2日は、先生が小説『人間革命』の執筆を開始されてから45周年の佳節でもありましたね。
佐藤 新連載の「未来」の章の舞台は札幌創価幼稚園。卒園生、父母、関係者から喜びが沸き上がっている。
正木 牧口先生と戸田先生が教壇に立った、創価教育の源流ともいうべき地が北海道。その中心・札幌で、池田先生は創価教育の最初の「教育の門」である幼稚園の創立を構想された。
中島 先生が先師と恩師の願いを受け継ぎ、現実に形にされた。三代の師弟の闘争がいかに峻厳か。
熊沢 札幌創価幼稚園からは、すでに6000人を超える子どもたちが巣立ちました。
佐藤 卒園生からは工学博士、教員、看護師、司法試験合格者が誕生。学会青年部のリーダーとして活躍するメンバーもいる。
原田 海外の教育視察団も「人間と人間の触れ合いを通じて心≠育てる素晴らしい教育」と讃えていた。
中島 札幌に続き、香港、シンガポール、マレーシア、ブラジル、韓国にも開園。
 創価の幼児教育のネットワークは地球を包むスケールです。
州崎 香港の幼稚園は、香港の教育局から最優秀と評価されました。明年の入園への応募者は3283人。募集人数180人に対し18倍の競争率です。
熊沢 園児のマレー語、中国語、英語が飛び交うマレーシアの幼稚園も地元の州から賞讃されています。
 どの幼稚園も評価と期待を集めています!

間断なき闘争

正木 創価の幼児教育の根本が、「未来」の章で描かれる創立者の振る舞いだ。
原田 開園前に園内を視察し、最も重要な教育環境≠ナある教員を激励。子どもたちと同じ目線に立ち、包み込むような慈愛で園児に接しておられる。
州崎 子どもたちは難しい言葉がわからなくても、人の心を敏感に感じ取ります。
熊沢 教育の原点は「人間と人間の触れ合い」であると、つづられています。本当に多くのことを「未来」の章から学んでいます。
佐藤 小説『人間革命』『新・人間革命』をあわせて、連載は5700回を超える。
原田 新聞連載小説として、日本一の記録を更新し続けている。
正木 そうです。
 「聖教新聞」一つをとっても、スピーチあり、ご指導あり、小説あり、随筆あり、長編詩あり。先生の言論闘争は間断がない。
中島 ご著作の出版は、今年も数多くありました。
熊沢 インド国立ガンジー記念館のラダクリシュナン前館長、中国芸術界の至宝・饒宗頤(じょうそうい)氏(香港中文大学終身主任教授)、ブラジルの著名な天文学者・モウラン博士、アルゼンチンのノーベル平和賞受賞者・エスキベル博士との対談集が発刊されました。
中島 新たに、ナポレオン家当主のシャルル・ナポレオン公、ゴルバチョフ元ソ連大統領、インドネシアのワヒド元大統領、アメリカ・エマソン協会のワイダー前会長、デューイ協会のヒックマン元会長とガリソン前会長、中国教育学会の顧明遠(こめいえん)会長との対談も、各誌で掲載されてきた。
佐藤 『池田大作全集』は今年も、年間ベストセラーの全集部門で第1位でした。

「文は力なり」

正木 先生は、ご自身の言論闘争について、次のように述べられたことがある。
 「私は、書いて、書いて、書きまくってきた。目的があったからだ。友に希望を届けるために! 勇気を贈るために! 勝利を開くために!」
州崎 思えば、先生が戸田先生のもとで働かれた最初の仕事は、日本正学館での雑誌編集でした。
 聖教新聞の創刊にも携わっておられます。常に文筆活動を通して戦ってこられました。
佐藤 「文は力なり」「言葉は力なり」と身をもって示してくださっている。
原田 「(ほとけ)文字(もじ)()って衆生(しゅじょう)()(たま)うなり」「()し文字を離れば(なに)(もっ)てか仏事(ぶつじ)とせん」(御書153n)と御聖訓(ごせいくん)にある。
 広宣流布と平和・文化の拡大は言論戦だ。その先頭を走りぬいてこられたのが先生だ。
中島 広布の言論戦の魂は、根拠なきデマへの怒りでもある。
 若き日、先生は関東の埼玉、栃木へと、学会への偏見を書き連ねた新聞社へ直接、抗議に行かれている。
佐藤 すべては師匠・戸田先生、そして学会員を守るため。
 師匠厳護、学会厳護の精神を、青年部は永遠に継承します!

弟子の言論戦を

正木 近年、出版不況といわれて久しい。
 そうしたなか池田先生は「文字の力」で勇気と希望を与えておられる。この大闘争に賞讃が寄せられている。
州崎 何といっても先日、韓国大統領名で国家勲章「花冠(ファグァン)文化勲章」が贈られました。
 先生への叙勲を推薦したのは韓国専門新聞協会。活字文化への多大な貢献を高く評価したものでした。
熊沢 日本でも本年、出版・書店関係者から、感謝状が相次いで授与されました。
原田 東京のある書店組合の方が、先生への感謝状を持ってこられた折のことです。授与式の最中、中心者の方が感涙をこらえ、目を赤くされていた。
佐藤 池田先生のご伝言を聞き、感動されていたそうです。
 「今日ほど書店を経営していて、よかったと思ったことはありません。池田先生からの励ましで、『私も活字文化のためにお役に立てていた』と自覚できました。誇りを持って書店を続けたい」と。
正木 活字文化の衰退は、人間の知性の衰退である。ゆえに活字文化の振興に尽力される方々を先生は最大に讃えておられた。
中島 先生は日々、先頭に立って理解の輪を広げてくださっている。このような師匠は、ほかにはいない。
原田 池田先生がどれほど偉大な師匠か。学会がどれほど素晴らしい団体か。
 飾る必要も、取り繕う必要もない。今いる立場、自分の言葉で、真実をありのままに堂々と語ることが、私たち弟子の言論戦だ。

(2009.12.17. 聖教新聞)

 

 

<25> 私の創立80周年運動で大前進!
出席者:原田会長、正木理事長、手取屋北陸長、横山北陸婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

手取屋 創立80周年を目前に、我らの聖教新聞は連日、明るいニュースが満載だ。
横山 今月15日、メキシコのエンリケ・ディアス・デ・レオン大学から、池田先生に「名誉博士号」が贈られました。
棚野 授与のきっかけは、ある学生の発案で先生の『青春対話』を教材にして講演会を開いたことだった。
 学生に大好評を博し、大学首脳は「池田博士の哲学には、青年に自信と勇気を与える力がある!」と驚いたという。
熊沢 教授陣が、池田先生の思想を求める学生の姿を通して理解を深めたわけですね。
原田 世界の知性が先生の哲学、創価の運動に注目している。
 我々も誇り高く日々の活動に取り組んでいこうじゃないか!

「大座談会運動」

手取屋 この12月も、座談会が全国各地で盛大に行われた。
熊沢 本年の掉尾(とうび)を飾る座談会は、お互いの健闘を讃え合う拍手と笑顔、そして、明年への清々しい決意で、いっぱいでした。
横山 「自分の壁を破れました!」「友人に仏法の素晴らしさを語りました!」「仕事で実証を示し、体験をつかみました!」
 信心の確信と喜びにあふれた報告や発表が相次いでいました。
正木 力強く推進してきた大座談会運動は大成功だ。
 参加者、なかでも青年が大きく増えた。
棚野 はい。当日に向けた一対一の激励・訪問の積み重ねが、結集につながっています。
原田 御書には「この手紙(てがみ)(こころざし)のある人々は()()って()み、よく理解して心を(なぐさ)めなさい」(御書961n、通解)とある。
 皆で語り合い、励まし合って仏道に精進するよう教えられている。今で言えば、座談会に通じる。
正木 御書を学び、体験を語る。悩める友を励ます。友人に仏法を語る。広布への決意を固める――発展の根本はすべて座談会にある。
横山 今月11日付の「聖教新聞」に掲載された「随筆 人間世紀の光」<我らの「大座談会運動」>で、強調されていました。
 「座談会があるから、学会は強い。絶対に崩れない」と。
手取屋 座談会が活気に満ちているか。「また参加したい」と思う内容だったか。
 担当幹部と中心者は信心の触発の場となるよう、一回一回、真剣勝負で祈り、取り組んでいかねばならない。
熊沢 日蓮大聖人の重書(じゅうしょ)「立正安国論」は対話形式で書かれていますが、主人の姿には座談の模範が示されています。
 「主人()(とど)めて(いわ)く」(同24n)
 「主人(よろこ)んで曰く」(同31n)
 相手を尊重され、大切に包容されるお心が拝察されます。
原田 その通り。
 大聖人のお振る舞いを拝し、先生のご指導に学び、明年も大座談会運動を根幹に進もう!

「自他共に喜ぶ」

熊沢 座談会で印象的だったのは、皆さんが「わたしの創立80周年運動」として目標を掲げ、決意を語っておられたことです。
棚野 「必ず折伏を成就したい」「病気の克服を!」「経済革命を!」など皆さんが誓いを立てていた。
横山 素晴らしいことですね!
 先生は今月の青年部幹部会・本部幹部会でゲーテを通して、「対話と友情を」「人間革命の前進を」「永遠に勝利の大生命を開こう」とご指導くださいました。
原田 「()とは自他(じた)(とも)に喜ぶ事なり」(同761n)である。
 自他ともの幸福を実現できる偉大な妙法だ。皆が人間革命と宿命転換をかけて仏道修行に励み、幸福の人生を晴れ晴れと歩んでいきたい。

仏縁を結ぶ対話

正木 明年の活動基調の一つが10人の学会理解者づくりだ。
手取屋 仏法の理解者、学会の平和・文化運動の理解者を増やしていくことですね。
横山 北陸の婦人部では長年、「(さち)のスクラム10(テン)」と名付け、10人の理解者づくりに取り組んできました。
 各人が友人の皆さんの幸福を心から祈っています。
正木 全国でも、さまざまに工夫しながら取り組み、楽しく意気盛んです。
原田 理解者をつくる取り組みは、日々の学会活動の中に、すべて含まれている。
棚野 仏縁を結びゆく対話は、まさしく「仏法対話」であり、友の幸せを願う折伏・弘教(ぐきょう)にほかならない。
正木 理解を広げるには、仏法や学会のこと、先生の人間主義の哲学と平和行動を、自分が感じたままに語ることだ。
 対話を重ねた分、相手の心の壁は着実に消えていく。
熊沢 今、多くの青年が入会していますが、新入会メンバーが語るのは「学会の友だちが熱心に語ってくれた」という理由で入会を決意したことです。
横山 そうですね。
 友人が仏法の偉大さを感じるのは、身近な会員の確信ある言葉、そして成長する姿です。
手取屋 さらに学会のこと、先生のことを知るには「聖教新聞」を読むことが一番だ。
棚野 多宝会の方が語っておられた。
 「80周年という時を思うと動かずにはいられない。いま住んでいる近隣も、前に住んでいた地域にも、聖教新聞の購読を推進できました!」と。
熊沢 明年1月に発刊されるパンフ「SOKA」も、カラー写真が満載で、とても分かりやすい内容です。
棚野 また、座談会に参加することで多くの友人も、仏法への理解を深めてくれます。
 「元気をもらった」「生命が躍動した」等と語っています。
手取屋 友人だけではない。さまざまな理由で、なかなか学会活動に参加できない会員の方もおられる。
 そうした方と語り合い、激励し、元気になってもらう。そして一緒に活動に励む。
 こうしたことも大切です。
正木 つまり、すべての学会活動が広布拡大に、そして学会理解者づくりにつながる。バラバラな取り組みではありません。

スピードが大事

棚野 リーダーが心がけるべきことは、やはり、真心を込めた一対一の励ましですね。
手取屋 自らが決意し、行動し、ともに戦う同志の陣列を、いかに拡大し、強くするか。一人一人への地道な激励以外にない。
横山 年末年始は日ごろ、会えない方へ友好を広げるチャンス。
 年賀状なども使ってしっかりと交流を深めたいですね!
棚野 先生は、ご自身の対話の行動を、こう語っておられます。
 「友人をつくろう! 味方を増やそう! 偏見や誤解のある人をも、よき理解者に! そう決意して、誠実に、また大胆に、人間革命の希望の哲学を語りに語ってきた」
原田 生命尊厳、平和の実現という学会の理念と行動への期待は、ますます高まっている。
 暗い世相だが、だからこそ私たちは友との対話で希望と勇気を送りたい。
正木 逡巡してはいけない。スピードが大事です。
 どこまでも誠実に、大胆に、そして堂々と学会理解を大きく広げよう!

(2009.12.21. 聖教新聞)

 

 

<26> 韓日友好への貢献に文化勲章
出席者:原田会長、正木理事長、手取屋北陸長、横山北陸婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

棚野 今月9日、池田先生はゴルバチョフ元ソ連大統領と会見されました。
 今回で10度目の出会いでしたが、「池田会長との友情を何よりも大切に思っています」と語っておられたのが印象的でした。
原田 私も同席させていただいたが、元大統領は、本当に懐かしそうにされていた。
 「池田会長の影響力が、世界に、いやまして浸透していかなければいけない」
 「会長の力は、人格であり、哲学の深さであり、人間性の大きさです」
 「会長の平和・文化へのリーダーシップに、私もついていきたい」と言われていた。それはそれは厳粛な光景でした。
横山 平和のために行動されてきた魂と魂が、深く共鳴する語らいでしたね!
 世界を代表する大政治家がこれほどまでに先生を慕い、求めている。
 いかに偉大な師匠のもとで私たちは活動しているのか、あらためて感謝の思いです。

相次ぐ顕彰

正木 今年も学会は仏法哲学を根本に、平和・文化・教育の運動を世界中で展開してきた。
熊沢 「核兵器廃絶への挑戦と人間精神の変革」展や「21世紀環境展」、そして「平和の文化と女性展」なども、各国・各地で、草の根レベルで開催してきました。
棚野 池田先生の世界的な活動に対しての顕彰は、本年も相次ぎました。
手取屋 学会創立記念日に当たる11月18日には、韓国の国家勲章「花冠(ファグァン)文化勲章」が、文化芸術の発展に貢献し、国民文化の向上と国家の繁栄に寄与したとして授与されました。
原田 意義深いのは、先生への叙勲を推薦したのが、600を超える新聞社が加盟する韓国専門新聞協会であること。
 反日感情の根強い同国でマスコミ界が声を上げた。歴史的なことです。
熊沢 同協会の金是中(キムシジュン)会長は語っておられますね。
 「池田会長こそ、勲章を受けるにふさわしい方です。叙勲されるべき人物が受章してこそ、勲章は輝きを放つのです」と。
横山 先生を顕彰しようという潮流は、一年また一年、世界中で大きく広く、高まっていますね。

賞罰は厳然

棚野 池田先生が受けられた世界からの国家勲章も28となった。
正木 さらに先生に贈られた名誉学術称号は272。本年だけでも26にのぼる。
原田 顕彰の数が圧倒的であるとともに、その一つ一つに極めて深い尊敬と敬愛が込められている。
手取屋 インドネシア大学の「名誉哲学・平和博士号」を贈ったグミラル学長は語っていました。
 「池田博士は、人間の文明と平和の推進、そして永遠の真の世界平和実現を目指しておられるのです」と。
横山 ブラジル・ホンドニア連邦大学のアマラウ総長は、平和・文化・教育の擁護者としての池田博士の勇気を讃えたい≠ニ宣言しておられました。
熊沢 これら師匠の栄誉は、私たちにとって最高の誉れです!
正木 先生のおかげで学会は旭日(きょくじつ)の勢いだ。
 ところで最近、話題にも出なくなったが、日顕宗はどうなんだ?(笑い)
棚野 供養集めのために何回も登山を強要されて、信者はヘトヘトという声が聞こえてくる。
手取屋 末寺の実態も、全体の半数が困窮しているというのだから、まったく哀れなものだ。
原田 来年でC作戦から20年。
 「過去(かこ)現在(げんざい)末法(まっぽう)法華経(ほけきょう)行者(ぎょうじゃ)軽賤(きょうせん)する王臣(おうしん)万民(ばんみん)(はじ)めは事なきやうにて(つい)にほろびざるは(そうら)はず」(御書1190n)との御文の通りだ。いよいよ賞罰は厳然だ。
棚野 すべては日顕の邪悪な嫉妬から始まったことだ。
 恐喝事件を起こして懲役3年になった山崎正友と結託した謀略は、すべて失敗に終わった。
正木 仏法の因果は厳しい。ニセ法主≠フ日顕は、最高裁で2度も断罪された。永久に笑いものだ。

無事故の祈り

原田 さて、年の瀬が近づいてきた。
 この一年、陰の立場で尽くしてくださった皆さんに、心から感謝申し上げたい。
手取屋 まず創価班、牙城会、白蓮グループの方には会合運営に尽力していただいた。
棚野 皆、仕事にも学会活動にも全力で取り組みながら、任務についています。学会厳護の陰の戦いこそ青年の誇りです。
横山 白蓮グループで薫陶を受けた女子部員の姿に触れ、学会の理解者となり、聖教新聞を購読するようになった地域の方も、たくさんいらっしゃいます。
原田 青年の輝く姿が地域、社会に、学会理解の輪を広げる。すごいことだ!
正木 また、看護者の集いである白樺会・白樺グループの皆さんも常日ごろ、どれほど献身してくださっているか。
棚野 先日、会合役員をしていた男子部員が感動していました。
 会合中、救護室に行くことがあった。白樺の方が真剣な表情で、ずっとお題目を唱えておられたそうです。
熊沢 会合が行われている待機の時にも、けが人や病人が絶対に出ないように、いつも見えないところで無事故を祈ってくださっています。
 この強盛(ごうじょう)な祈りが病魔をも退散させるんですね。

「陰徳」に「陽報」

原田 その真心が素晴らしい!
 人知れず心を砕いてくださる皆さんがいてこそ、私たちは快く会合を開き、活動ができる。
 幹部はこうした方々に最敬礼しなければならない。
手取屋 また会館守る会、壮年部王城会、婦人部香城会、創価宝城会、サテライトグループ、設営グループなどの皆さんも、日々、広布を支えてくださっている。
横山 新聞長、儀典長・儀典委員、教宣部、書籍長、文化長、統監部、民音推進委員の方々も、本当にありがとうございます!
棚野 未来部育成部長、21世紀使命会の皆さまにも、御礼を申し上げます。
熊沢 そして雨の日も雪の日も、真心を込めて聖教を配達してくださる「無冠の友」の皆さまにも、最大に感謝を申し上げます。
正木 「陰徳(いんとく)あれば陽報(ようほう)あり」(同1178n)だ。
 陰に徹して広布を推進してくださる方々には、「(みょう)照覧(しょうらん)」が必ずある。諸天も諸仏も断固として護らないわけがない。
原田 そうした皆さんの幸福、健康を祈ることこそ、リーダーの最大の務めだ。
 同志の無事故・安穏と福徳を祈りに祈っていこう!

(2009.12.24. 聖教新聞)

 

 

<27=完> 絶対勝利と大福徳の一年に
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

原田 歳末となった。全国、全世界の同志による一年間の闘争に、心から感謝を申し上げたい。
杉本 折伏・対話、友好拡大、聖教新聞の購読推進をはじめ、無私の心で献身的に活動してくださった皆さま、誠にありがとうございました。
正木 先週で財務の納金も一切無事故で終了した。
 真心からご協力いただいた尊き皆さま方、本当に本当にありがとうございます。
佐藤 青年部が勝利の先頭に立つ「創価完勝・青年躍進の年」が、いよいよ到来します。
熊沢 創価学会創立80周年という記念すべき時に、お元気な池田先生、奥様のもと、広宣流布を目指して前進できます。
 これ以上の幸せはありません。
 この福運と使命を胸に抱いて、女子部は世界一の華陽(かよう)姉妹とともに、幸福と友情のスクラムを広げます!

会長就任50周年

棚野 明2010年は、11月18日の学会創立80周年以外にも、数多くの佳節を刻む。
杉本 そうです!
 何より5月3日は、池田先生の第3代会長就任50周年ですね。
佐藤 最大の慶事です。
 1960年(昭和35年)のその日、先生は32歳の若さで、名実ともに広宣流布の全責任を担い立たれた。
正木 今日(こんにち)に至る世界広布の壮大な発展を、誰が想像できたか。
原田 御聖訓(ごせいくん)の通り、また牧口先生、戸田先生の遺訓通りに指揮を執ってこられた池田先生の、不惜身命(ふしゃくしんみょう)死身弘法(ししんぐほう)の大激闘があってこそだ。
 私たちは感謝してもしきれない。
佐藤 戸田先生のご存命中から若き日の池田先生が、さまざまな立場で広布を進めてこられた。
 あらゆる場所で、壁を破る拡大の金字塔を打ち立てられた。
棚野 日蓮宗(身延派)との法論対決で完全勝利を収めた小樽問答(1955年3月11日)、先生が大折伏戦を展開された「札幌・夏の陣」(同年8月)から、明年は55周年ともなる。
佐藤 いずれも先生が青年期に残された大勝利の歴史です。
 ゆえに、池田門下の我ら青年部は、拡大に先駆することが絶対的な使命である。
 勝利の実証を満天下に示すのが真の弟子だ。

師の構想を実現

熊沢 さらに明年の2月11日は、戸田先生のご生誕(1900年)110周年となりますね。
原田 師匠・戸田先生を思う池田先生の心が、いかに深く大きいものか。
 池田先生の師弟不二の魂が、今日の隆々たる学会を築き上げたのだ。
佐藤 まもなく迎える元日は、小説『人間革命』の連載開始(1965年)から45周年です。
熊沢 全12巻を書き上げられた際、先生は「あとがき」に、こう記されました。
 「私のなすべきことは、恩師に代わって、世界の『平和』と『人類の幸福』のために戦い、生き抜き、この世の使命を果たしゆくこと」
杉本 生涯をかけて、恩師のご構想を実現する――師弟に徹し抜かれる池田先生のお姿に身が引き締まります。
原田 明年は先生の初の海外指導(1960年)からも50周年となる。
 第3代会長就任のわずか5カ月後。出発の日を10月2日に決められたのも、戸田先生の命日が2日(1958年4月)だからだ。
棚野 この時、恩師の写真を胸に、世界広布の第一歩を印されました。
熊沢 それから半世紀で、創価学会インタナショナル(SGI)は世界192カ国・地域の連帯に広がっています。
 明年の1月26日は、グアムでのSGIの発足(1975年)から35周年でもあります。
正木 この同じ75年の5月27日には、ロシアのモスクワ大学から名誉博士号が授与されました。
 これが、今日まで世界の大学・学術機関から贈られた272の名誉学術称号の第1号だった。
 世界一の、空前絶後の栄冠です。

油断は大敵

原田 学会は、数多くの記念日を持っている。
 その節目ごと、何周年という佳節を迎えるごとに、大発展の歴史を刻んできた。
佐藤 意義深き佳節を、単なる記念の日とせず、各人が絶対勝利で荘厳するのが弟子である。
棚野 青年が大躍進しゆく2010年だ。青年部が創価完勝の突破口を開き、断じて決定打を放ちます。
正木 創立80周年を迎える大事な年末年始だ。何よりも絶対無事故を心に期したい。
 油断は大敵です。
熊沢 あわただしい時ですから、交通事故や火災などに、くれぐれも注意していきたいですね。
原田 そして全員が希望にあふれ、決意に満ちた元気な姿で、新年勤行会に参加しよう!

異体同心の団結

佐藤 日蓮大聖人は、正月に「十字(むしもち)御書」を著された。このように(おお)せです。
 「正月の一日は日のはじめ月の(はじ)めとしのはじめ春の始め・()れをもてなす人は月の西より東をさしてみつがごとく・日の東より西へわたりてあきらかなるがごとく・とくもまさり人にもあいせられ(そうろう)なり」(御書1491n)
杉本 新年に当たり、妙法のために尽くしゆく友の福徳がいかに大きいかを示された御文です。
熊沢 同じ御書で大聖人は、「法華経(ほけきょう)を信ずる人は・さいわいを万里(ばんり)(そと)よりあつむべし」(同1492n)とも仰せですね。
正木 健気に妙法流布のために行動される全世界の会員の皆さまが、功徳(くどく)、福運、幸福に満ちた一年であることを、心からお祈りしていきたい。
棚野 そして明年は、千載一遇の広布拡大の年です。
杉本 婦人部は1月、「創立80周年記念婦人部大会」を全国で開催し、地域に信頼と喜びの対話を広げていきます!
佐藤 男女青年部は折伏・対話に奔走し、轟然(ごうぜん)たる勢いで「300万『大拡大運動』」を展開します!
正木 壮年部も、まずは3月の結成の日を目指し力強く進む。
原田 先生のもと、各部の異体同心の団結と一心不乱の祈りで、歴史に残る大闘争へ突き進んでいこう!
 そして皆で、師弟完勝の勝鬨(かちどき)を堂々と上げようじゃないか!

(2009.12.28. 聖教新聞)