< 座談会 >

世界広布の勝利の並木道

 

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世界が創価の師弟を賞讃
「納得」と「触発」の語らいを
「ともに実践」で人材育成を
信心の「体験」を堂々と語れ
世界を魅了する名誉会長の著作
学会を支える尊き労苦に大感謝
全同志の献身に心から御礼
功徳と歓喜の花を満開に!

 

 

 

<51> 世界が創価の師弟を賞讃
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

杉本 世界の大学・学術機関から池田先生に贈られた名誉学術称号が「300」となったことが、大きな反響を呼んでいます。
正木 日本、そして世界の識者からも多数の祝辞が寄せられている。
棚野 最高学府から名誉教授や名誉博士号を一度でも授与されること自体、大変な栄誉です。
原田 その通りです。先生の場合は、1番目となった1975年(昭和50年)5月のモスクワ大学「名誉博士号」以来、35年間で「300」となった。
 先生に対する世界の学術・教育界からの賞讃は、想像をはるかに超える。
佐藤 それも、モスクワ大学に始まり、中国の北京大学や清華大学、イギリスのグラスゴー大学、イタリアのボローニャ大学、インドのデリー大学など、全世界に名の轟く最高学府が並ぶ。
 一つ一つの称号が、どれほど重く、どれほど意義深いものか。
熊沢 300番目のマサチューセッツ大学ボストン校もそうです。アメリカのボストン地域は「世界の知性の首都」「学問の都」と呼ばれ、最優秀の学生や学者が集うところです。先生が2度の講演を行ったハーバード大学、マサチューセッツ工科大学など名門校がひしめきあっています。
 マサチューセッツ大学は、そのボストンを代表する大学です。
原田 今回のマサチューセッツ大学ボストン校の「名誉人文学博士号」授与式で、モトリー学長は「私は池田博士の人生から、多くのことを学ばせていただきました。それは未来の教育の青写真、設計図のようなものです」と語っておられた。
 真心からの親愛の情に満ちた式典だった。

「戸田大学」の薫陶

熊沢 名誉学術称号は、授与する大学が自らの威信をかけて贈るものです。授与決定までは、たとえば教授会の全会一致など、厳正な審査を経ています。
佐藤 韓国の国立済州(チェジュ)大学では、先生への名誉博士号の授与について白熱した議論が交わされた。それまで外国人に贈ったことはなく、まして日本人への授章だったからです。
棚野 趙文富(チョムンブ)総長は自ら、池田先生の業績を研究して詳細な資料を教授陣に提示。「このような人に名誉博士号を差し上げるのでなければ、誰に差し上げるのだ。このような人に差し上げることこそ、私たちにとって光栄ではないか!」と語り、教授陣も深く納得されたそうです。
 それほど、大学自体、学長自身が、誇りと責任をもって贈るものです。
熊沢 池田先生は常に、「『戸田大学』の卒業生として」名誉称号を受けていると語られます。戸田先生から万般(ばんぱん)の学問を教わった「戸田大学」のお陰であると、繰り返し師の大恩を強調されています。
正木 池田先生が戸田先生のもとで戦われたのは約10年半である。今日(こんにち)の学会の発展は、この10年半にわたる師弟の薫陶(くんとう)により開かれたと言っても過言(かごん)ではない。命がけで師匠を守り、お応えした偉大な弟子の闘争によって、いまの世界広布があるのです。
杉本 池田先生は、こう語っておられます。
 「広大無辺(こうだいむへん)な『師恩』に、真摯(しんし)に誠実に応え抜こうとする時、広大無辺の『仏の力』が沸き起こってくる。広大無辺の『仏天(ぶってん)加護(かご)』が厳然(げんぜん)と現れる」
 師匠への報恩感謝が、大きな大きな力の発露(はつろ)となります。
原田 池田先生は、牧口先生、戸田先生の哲学と偉業を世界に宣揚してこられた。師弟不二(ふに)の道に生き抜いてこられた。
 最高学府から池田先生に寄せられた300の顕彰は、創価の三代会長の正義を(たた)える「多宝の証明」であり、「普賢(ふげん)菩薩(ぼさつ)」の守護の働きと言えよう。
棚野 また各国のSGI(創価学会インタナショナル)メンバーの活躍が認められた証しとも言えます。
熊沢 池田先生は、「学会の同志に皆さんは私の眷属(けんぞく)である。いわばきょうだいであり家族である。ゆえに私が皆さんを代表していただく栄誉は、すべて皆さんの福運になると確信している」ともおっしゃっています。
 先生のもとで幸福の人生を歩めることは、本当にありがたいことです。
正木 こうして世界が創価の師弟を讃嘆(さんたん)する一方で、学会の発展に対して嫉妬し、焼き餅をやく連中の、何とちっぽけなことか。正視眼(せいしがん)で見られない。正しいものを正しいと言えない。
棚野 その最たるものが日顕宗だ。日顕が池田先生と学会への嫉妬に狂い、謀略で学会を切ってから20年たった今、宗門自身が2%にまで信徒が減り、衰亡に瀕している。仏法の因果(いんが)は本当に厳しい。
佐藤 「青年学会」構築の魂は「師弟」以外にありません。わたしたちの大きな使命は、池田先生の闘争に学び、仏法の正義を語り、生涯をかけて広布の道を開いていくことです。

王者の如き境涯に

原田 今週から財務の納金が始まります。大変に厳しい不況のなか、ご協力くださる広布部員の皆さまに、心から厚く厚く御礼申し上げます。
正木 創立100周年へ学会がさらなる勢いで大発展していくこの時に、真心からの財務で世界広宣流布を支えてくださる福運が、どれほど大きいか。
杉本 日蓮大聖人は、門下が真心から衣服を供養したことに対して、「(かたびら)は一なれども十方(じっぽう)諸天(しょてん)()れをしり(たま)うべし」(御書968n)と仰せです。
熊沢 また、このように述べておられます。
 「釈迦仏(しゃかぶつ)は・(われ)無量(むりょう)珍宝(ちんぽう)(もっ)億劫(おくごう)の間・供養せんよりは・末代(まつだい)の法華経の行者(ぎょうじゃ)を一日なりとも供養せん功徳は百千万億倍・()ぐべしとこそ()かせ給いて(そうろう)に、法華経の行者を心に入れて数年供養し給う事()(がた)御志(おんこころざし)かな」(同1578n)と。
佐藤 現代における「法華経の行者」とは、大聖人の御遺命(ごゆいめい)である世界広布に挺身(ていしん)し、経文の通りの大難を乗り越えながら、勝利の大道(だいどう)を進んできた創価学会にほかなりません。
杉本 だからこそ、広宣流布のため真心の財務に取り組んでくださる広布部員の皆さまの功徳は、末代にわたり計り知れません。
原田 幹部は、広布部員のお一人お一人を真心から讃え、福徳と歓喜にあふれる財務となるよう、絶対無事故であるよう、真剣に祈念していこう。
正木 かつて池田先生は、こう述べておられた。
 「妙法のため、広宣流布のために真心を尽くすことが、どれほど尊いことか。どれほど偉大な功徳があるか。大変な時に(まも)られる。一家も栄える。人間革命していける。生々(しょうじょう)世々、そして子孫末代まで豊かな福徳に包まれゆくことは間違いない。それこそ、世界一の王者のごとき境涯(きょうがい)になれるのである」
 偉大な師匠と(とも)に広布に生きゆくことへの感謝と決意――ここにすべての勝利の因があると銘記したい。

(2010.11.30. 聖教新聞)

 

 

<52> 「納得」と「触発」の語らいを
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

熊沢 いよいよ師走12月に入りました。
 明2011年「人材・躍進の年」に向けて、各部が活動の打ち合わせを行っています。
正木 これから各地でも「地区討議」が開催されていく。
 お互いに本年の大健闘を讃え合うとともに、各人がさらに飛躍できるよう、活発に意見を交わす場としていきたい。
杉本 広宣流布の最前線である「地区」こそが、「常勝の基盤」であり、「幸福の基地」です。
 地区、ブロックで自主的に具体的な目標を決めていくことが、拡大へのスタートとなります。
佐藤 地区の全員が主人公です。気取らず、自由闊達に語り合える。
 だから、毎週の「地区協議会」も、とても大切な集いです。
杉本 そうです。
 次回の座談会の内容や聖教拡大の取り組み方、また悩んでいる同志のために題目を送ろう≠ネどの呼び掛け等、地区協議会での具体的で真剣な話し合いが、地区勝利の源であることは間違いありません。
熊沢 池田先生は小説『新・人間革命』で、このように綴られています。
 「皆が、なんのための運動か、なぜ、今、それを行うのかを、よく納得、理解するならば、自主的に行動を開始していくものだ。そして、そこから、さまざまな創意工夫も生まれていく。それが、現場の知恵≠ナある」と。
原田 しっかりと胸に刻んでいきたい。皆さんの「納得」があってこそ、地区協議会は、大前進の力となる。
 とともに、学会の会合は、どんな会合も広宣流布のための集いです。信心の息吹みなぎる会合としていくことが大事です。
棚野 毎回の協議会でも、必ず御書や先生のスピーチを読み、学び合うなど工夫の光る地区が各地にあります。
正木 「地区協議会が連絡・徹底だけになりがちだ」という声を聞くこともあります。
 いかにして納得の場、信心の触発の場としていけるか、リーダーは常に心を配っていきたい。
杉本 もとより、学会の会合に参加されること、それ自体が、本当に尊い仏道修行です。
 多忙ななか、広布の現場に駆けつけようという、その心にすでに福徳が備わっています。
原田 その通りです。
 だからこそ会合を主催する側は、法華経に「当起遠迎(とうきおんごう)当如敬仏(とうにょきょうぶつ)(まさ)()って(とお)(むか)うべきこと、当に仏を(うやま)うが(ごと)くすべし)」とあるように、集まってくださった皆さんを、仏のごとく敬い、心から讃えていくことだ。
杉本 先生が教えてくださっている通り、日蓮大聖人の(おお)せのままに広宣流布に励みゆく方々を最大に大切にすることが、「法華経の根本精神であり、日蓮仏法の極意」です。
正木 だから、リーダーは、地区協議会だけに限らず、一回一回の会合や打ち合わせなどについて、あらためて真剣に点検していきたい。
 開始時間や開催場所、参加メンバー、会合に要する時間が適切かどうか。

細かい配慮が大切

熊沢 池田先生は、会合を開催する側の姿勢として、このように指導してくださっています。
 「学会のリーダーは、会員一人ひとりに心を配っていける人であっていただきたい。会合を開くにも、『皆がお腹をすかせていないか』『体調を崩している人はいないか』――そういう細かいところにまで配慮できてこそ、一流の指導者である」
杉本 また、次のように語っておられます。
 「『どうすれば同志が元気になるか』『喜んで広布に励んでいけるのか』といつも考えていく。それが、幹部の責任である。真剣に戦ってくださる皆さまへの礼儀である」と。
原田 一つ一つの会合も、リーダーの一念と祈りで決まる。同志の皆さんを大切に思えば思うほど、会合への取り組みも、より真剣になる。
 聡明に、喜びと福徳あふれる集いを朗らかに開催していこう。

「前前の用心」こそ

正木 さて、年末を迎えるに当たり、今一度、けがや病気、事故に気をつけていきたい。
熊沢 病気で言えば、冬は気温が低くなるだけではなく、空気が乾燥し、風邪をひきやすくなります。
棚野 また近年は、新型インフルエンザや、ノロウイルスによる感染性胃腸炎などの増加がクローズアップされています。
佐藤 何よりもまず予防が極めて大切です。こまめに「手洗い」「うがい」を励行することが有効です。
杉本 体力が弱まると、免疫力が低下し、病気になりやすくなります。
 だから「よく睡眠を取る」「バランスのとれた食生活をする」ことに留意していきたいですね。
原田 また、かりに風邪などの病気になったり、少しでも気分が悪いと感じた場合は、無理をしないことです。
正木 そうです。「頑張って会合に参加しよう」という思いは尊いが、無理をすればさらに体調を崩すこともあるし、周りにうつすこともある。それでは、かえって、周囲の方に迷惑を掛けることにもなる。
 自分自身と同志の皆さんの健康を守るために、賢明な判断をお願いしたい。
佐藤 交通事故にも注意が必要です。12月は何かと慌ただしく、一年で最も事故が多い時です。
棚野 車を運転する人は、飲酒運転や居眠り運転、わき見運転やスピードの出し過ぎなど、絶対にやってはいけない。
 そして運転しながら、携帯電話を手に持って通話したり、メールを打ったりするのも厳禁です。
正木 先日、未来部のメンバーからも「大人が運転中に、携帯で話している姿を街でよく見かけます。本当に危ないと思います」との声が寄せられた。
 当然だが、一つ一つの交通法規を順守したい。
杉本 それは、自動車だけでなく、自転車やバイクにも当てはまりますね。
 夜間の運転には灯火も忘れず、安全運転を心掛けましょう。
熊沢 時間に追われて慌てると、運転も焦ってしまいます。ですから、いつも以上に余裕をもって行動することが、事故を未然に防ぐ第一歩です。
正木 事故を起こすと、被害者も加害者も、周囲の関係者も皆が悲しむ。
 「自分は大丈夫」「これぐらいなら問題ない」という、ちょっとした「油断」「慢心(まんしん)」が、取り返しのつかない事故につながる。
佐藤 そうです。
 信心しているからこそ、わたしたちは知恵を働かせ、常識豊かに行動しなければなりません。「信心(そく)生活」です。
原田 何より「前前(さきざき)の用心」(御書1192n)が大切である。健康・無事故の日々で、本年を総仕上げしていきたい。

(2010.12. 2. 聖教新聞)

 

 

<53> 「ともに実践」で人材育成を
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

正木 「創価完勝・青年躍進の年」を締めくくる12月の本部幹部会が、にぎやかに行われました。
原田 池田先生は、万感のメッセージを寄せてくださった。「全国地区部長、地区婦人部長大会」の開催を祝い、わが地区から「大歓喜の題目を!」「地涌(じゆ)の人材を!」「勝利の旗を!」と呼び掛けられた。
 皆さんが創立100周年へ向け、師匠からいただいた3指針を胸に、堂々と前進を開始した。
佐藤 関西の地区部長と東北の地区婦人部長による活動体験が、本当に素晴らしかったですね。各中継会場では青年部の折伏で入会したメンバーも、信心の先輩の体験を新鮮な感動をもって聞いていました。
熊沢 また今回は「池田華陽会(かようかい)大会」として開かれました。女子部の一人一人が壁を破る対話に挑戦し、かつてない勢いで幸福のスクラムを広げました。親友や未入会家族の入会など、全国でたくさんのドラマが生まれ、拡大の息吹と喜びのなかで、各会場に大結集することができました!
杉本 各地の婦人部からも、女子部のさわやかな活躍を喜ぶ声が、たくさん寄せられています。女子部の皆さんこそ、「青年学会」を輝かせる希望です!
棚野 壮年部・婦人部の方にも見守られて、青年世代の新入会者が続々と誕生している。「こんなに温かく歓迎してもらって感激です」「紹介してくれた親友と一緒に、私も人生の勝利者になります」など、決意にあふれている。
佐藤 「弘教(ぐきょう)」は、友人が入会し、御本尊を受持(じゅじ)することがゴールではない。新入会者が自立した信仰者として、自行化他(じぎょうけた)の活動に積極的に取り組めるようになるまでが弘教です。
杉本 そのために引き続き、一緒に勤行・唱題を実践し、共に会合に参加することはもちろん、同志への訪問激励や仏法対話、会合運営などに一緒に取り組むことも一つですね。
原田 草創期は、とくにそうだった。入会翌日から先輩と対話に歩いた経験を持つ方も多い。知識としてではなく、実践で学ぶ。なぜ信仰が大切なのか、なぜ祈りが必要なのかということも、自ら仏法対話に励むなかで分かる。
棚野 たしかにそうです。「分かってからやる」のではなく、「分かるためにやる」という視点ですね。
 私も学生時代、初めての仏法対話に必死で取り組みましたが、自ら行動を起こすことで信心の確信をつかめると実感しました。
佐藤 「友人を折伏することは、自分を折伏することにつながる」と言われます。弘教への挑戦を通し、真剣に教学を研鑚(けんさん)し、唱題を重ねるなかで、あらためて仏法の素晴らしさ、偉大さを感じるものです。

学会は「指導主義」

杉本 そのためにも、先輩は新しい同志・後輩を「自分以上の人材に」と願い、一緒に行動していくことですね。
熊沢 池田先生は、こう指導されています。
 「新会員の友が、信心の功徳(くどく)と確信をつかみ、一緒に広宣流布の同志として歩めるようになって、折伏は完結する」
 「そのために、先輩として心掛けたいことは『共に』という一点である。共に祈る。共に学ぶ。共に語る。共に歩く。『共に』という心と行動のなかに、日蓮仏法の真髄の精神がある」
原田 大切な指導です。
 本当の成長は実践の中にある。知識を伝達するだけでは、育成ではない。一緒になって目標をもち、一緒に行動し、一緒に信心の喜びを感じることだ。
杉本 まさに日蓮大聖人が「()とは自他(じた)(とも)に喜ぶ事なり」(御書761n)と(おお)せの通りです。
正木 学会が「指導主義」といわれるゆえんです。指示だけして本人にやらせるのではなく、共に行動し、教え導くのが、学会の人材育成の伝統です。
原田 この温かな人間主義の触れ合いにあふれる学会に比べて、宗門は本当に冷たい。その冷たさに嫌気が差して、脱講(だっこう)する人が後を絶たない。
棚野 日顕宗と決別した脱講者が口をそろえて「宗門、法華講は本当に冷たいところだった」と証言している。
佐藤 病気や悩みがあっても、坊主や法華講員からは励ましの言葉ひとつなかったという声も多い。
正木 事業に失敗して多額の債務を抱えた人が、住職に指導を受けたら、「ふーん」「題目でもあげたら?」と突き放されたという話もあった。
棚野 供養の額が少なくなったとたん、口もきかなくなった坊主もいる。日顕宗の坊主には、信徒の幸福など関係ない。
正木 日蓮仏法とまったく無縁の冷酷無残な世界だ。だいたい日顕は「信心がいやになろうが、何しようが、そんなことは関係ないんだ」「頭から少しカマシてやればいいんだ」などと発言していた。信徒が激減するのも当然だ!
 私たちは日顕宗の邪義(じゃぎ)破折(はしゃく)して、法華講を救済していく対話を粘り強く進めていきたい。

常に感謝を忘れず

熊沢 年の瀬が近づくと大掃除のシーズンです。
 1年間、使わせていただいた個人会館・会場なども、感謝の心を込めて、しっかり清掃していきたいですね。
杉本 日常の使用についても、わずかな油断や不注意で、同志や会場提供者、そして近隣の方にご迷惑をおかけするようなことがあってはなりません。
熊沢 あらためて基本的な注意事項を確認しておきたいと思います。
 @清潔に使用し、終了後、リーダーが率先して清掃・片づけをするA会合の開始・終了時間を守るB電気、水道などを節約するC屋外では私語を慎むD喫煙のルールを守るE路上駐車は厳禁です。
棚野 さらに、F近隣の迷惑にならないよう、声や音の大きさに注意するG病気療養中や受験生、未入会のご家族がいる家庭には十分な気遣いをするH茶菓を用意する必要はないI自転車などの駐輪に気を配ることです。
 会合終了後の打ち合わせも長時間にならないよう気をつけ、とくに会場提供者に礼を尽くしていきたい。
佐藤 個人会場は、提供者の尊い善意で成り立っている。光熱費などの負担も大変だ。
 ゆえに、たとえば少人数での唱題などは、それぞれの自宅で行なうことも考えられます。
正木 大事な点です。個人会場は公共物ではなく、あくまで提供者の「ご自宅」であることを忘れてはいけない。
 使えることを当たり前と思わずに、掃除や節約を心掛けていきたい。
原田 そして幹部は「1年間、本当にありがとうございました」とあらためて深々と頭を下げて御礼をしていこう。
杉本 皆が気持ちよく活動し、また大切な宝城(ほうじょう)を守れるように、感謝の思いをもって使用していきたいですね。

(2010.12. 7. 聖教新聞)

 

 

<54> 信心の「体験」を堂々と語れ
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

棚野 各地で今年最後の座談会が行われます。この1年の健闘を(たた)え合い、明年へ新しい決意で出発する場となります。
原田 われわれは、昨年の後半から「大座談会運動」をにぎやかに展開してきたが、どの地域でも参加者が増えてきている。
 とくに友人と壮年部の皆さんの増加は、目を見張るものがある。
正木 こうして楽しく座談会を開催できるのは、会場提供者のお陰です。
 1年間の感謝を皆でしっかり伝えていきたい。
杉本 座談会は、初代会長・牧口先生のころから続く学会の伝統です。この広宣流布の聖業(せいぎょう)を支える功徳(くどく)は、本当に大きいですね。会場提供者のご一家の福徳は、無量無辺(むりょうむへん)です。
原田 われわれの目指すべきは、「体験を語る座談会」「青年が主役の座談会」「友人と参加の座談会」だ。
 毎回、この3点について、地区やブロックでしっかりと協議して、臨んでいきたい。
杉本 青年部や未来部が多い座談会は、皆さんが元気になります。老若男女が生き生きと集い合う座談会は、「学会の縮図」とも言えます。
 友人の方に、真の学会の姿を見てもらう絶好の機会です。
佐藤 その通りですね。今年の青年部の折伏・弘教でも、座談会に参加した青年世代の友人が、初めて「学会家族」の温かさに触れて入会を決意するという場面が、全国で展開されました。
正木 いま、各地の会合に出席すると、素晴らしい体験をうかがう。
 先日の本部幹部会での活動体験も、聞いた皆さんが笑顔になり、歓喜する内容だった。体験に勝るものはない。
熊沢 日蓮大聖人も「一切(いっさい)現証(げんしょう)には()かず」(御書1279n)、「日蓮仏法をこころみるに道理(どうり)証文(しょうもん)とにはすぎず、(また)道理証文よりも現証にはすぎず」(同1468n)と(おお)せですね。
 信心を語るには、現証が最も優れています。
佐藤 友人にとってもそうです。法理を分かりやすく説明するのも大事だが、学会員自身の人間革命した勝利の体験こそ、より説得力がある。
原田 学会の80年は、庶民による無数の信仰体験の歴史だ。
 皆さんが、御本尊への真剣な祈りと勇気の行動で、さまざまな困難に打ち勝ち、崩れない幸福境涯(きょうがい)と、輝く実証を示してこられました。
棚野 池田先生も随筆に、こう綴られていた。
 「『功徳』の体験こそ、仏法の命である。法が偉大であるがゆえに、必ず実証が現れる。病気、経済苦、仕事や人間関係の煩悶(はんもん)……人生は皆、悩みとの戦いである。しかし、どんな深い苦悩であっても、絶対に打開できるのが、妙法である」と。
正木 信仰体験は、仏法の正しさ、学会の温かさ、活動の楽しさ、そして師匠とともに生きる人生の素晴らしさを、雄弁に物語る。
 体験によって、皆が信仰を身近に感じられる。心から納得できる。「自分も頑張ろう」と決意できる。何より、分かりやすい。
杉本 そうです。座談会に限らず、さまざまな会合で体験を語り合っていきたいですね。
 個人的な指導・激励でも、会合での幹部指導でも同じです。
佐藤 華々しい結果が出たということだけが体験ではない。
 悩みを抱えながらも、負けずに信心根本で前進していること自体、素晴らしい信仰の体験です。
原田 「はたらかさず・つくろわず・もとの(まま)」(同759n)です。
 自分の感じたままに、ありのままの言葉で語ることが皆の胸を打つ。皆が信心の喜びを(ほが)らかに、堂々と語っていこう。

「紛失」や「置き忘れ」

棚野 いま各地で明年への討議が行われていますが、一点、注意を呼び掛けたいことがあります。
 それは「情報管理」についてです。
佐藤 企業の情報漏洩(ろうえい)なども、たびたびニュースで見かけます。
 その原因で最も多いのは「紛失」や「置き忘れ」と言われています。
杉本 そうですね。
 活動についての書類やメモを取ったノートの置き忘れはもちろん、盗難やひったくりにも気をつけなければいけません。
正木 コピー機に忘れたり、かばんごと飲食店などに置き忘れたりする事例もある。
 油断は禁物です。
熊沢 最近は、組織活動でもパソコンを多用しています。インターネット上に情報が出回れば、消すことは非常に困難です。
 必要のないときは、パソコンの電源を落とし、インターネット接続を切ることが、流出の危険を減らす第一歩です。

リーダーは責任職

佐藤 「Winny(ウィニー)」などのファイル共有ソフトにより情報が漏洩した事件が、社会的に相次いでいる。こうしたソフトがパソコンに入っていると、いつの間にかウイルスに感染し、データを流出させる原因になる。
 ゆえに原則として、ファイル共有ソフトは公私ともに使用しないことです。
熊沢 市販されているセキュリティーソフトやセキュリティーサービスも利用して、万全の態勢をとることは基本です。
 ノートパソコンや携帯電話などを外出先で紛失したり、窃盗に遭ったりしないように注意を怠らないことですね。
棚野 また細かいことですが、不用になったパソコンをリサイクルなどで処分する際も注意したい。
 普通にデータを削除しても、実はパソコンからデータは完全に消えていません。知識のある人が操作すると簡単に取り出せてしまいます。ですから、データを完全に消去するための専用ソフトを使って削除してから、処分することが不可欠です。
佐藤 そして最近、多いのがUSBメモリーやSDカードなどの記憶媒体の紛失だ。大切なデータは持ち歩かないか、パスワードで保護するなど厳重な対策を取った方がいい。
熊沢 初歩的なことですが、メールやファックスを送る際も、あて先を間違えないように、慎重に確認することも大事です。
原田 広布のリーダーは責任職だ。会員の皆さんを励まし、支えていく依怙依託(えこえたく)の存在だ。
 それだけに情報の管理には細心の注意を払っていきたい。
正木 また、とくに幹部は、会員の皆さんのプライバシーについては本人の了解のない限り、絶対に他の方に伝えてはいけない。
棚野 どの世界でも、口が軽い人は信頼されない。リーダー失格なのは、言うまでもない。
杉本 ともかく、「緊張感」と「警戒心」を忘れず、絶対無事故の祈りを根本に、進んでいきたいと思います。

(2010.12. 9. 聖教新聞)

 

 

<55> 世界を魅了する名誉会長の著作
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

熊沢 本年は小説『人間革命』の連載開始から45周年でした。11・18「創価学会創立記念日」には、『新・人間革命』とあわせて通算6000回となり、いまも新聞連載小説で日本一を更新し続けています。
佐藤 池田先生は、小説の執筆について、次のように述べておられる。
 「できることなら、全同志の皆さま、お一人お一人にあてて、感謝と励ましの手紙を差し上げたい。しかし、身は一つである。そこで、毎日、手紙をつづける思いで、小説『新・人間革命』の執筆に取り組んでいる」と。
正木 先生は、われわれのために連載を続けてくださっている。そして私たちは毎日、生きた指針をいただいている。師匠とは、どれほどありがたい存在か。
杉本 「母の(うた)」の章も感動の連続でした。婦人部員だけでなく、友人読者からも大反響です。
 「未来を明るくするためには、どうしたらよいのか。『母の詩』の章を読み、子どもたちのために明るい未来をつくりたい、そのために自分がどんな行動ができるのかを深く考えるようになりました」という声もありました。
佐藤 いま連載中の「厳護(げんご)」の章に対しても毎日、青年部から決意の声が寄せられています。
原田 池田先生は本年も広宣流布の言論戦の最前線に立ってくださった。
 「聖教新聞」には小説や随筆、スピーチ、メッセージ、連載「御書と青年」など、「大白蓮華」には巻頭言や御書講義もある。
熊沢 また、世界の識者との対談が各誌に掲載されました。
 現在は、アメリカの歴史学者・ハーディング博士、デューイ協会のヒックマン元会長とガリソン前会長、エマソン協会のワイダー前会長、中国・中華文化促進会の高占祥(こうせんしょう)主席、中国教育学会の顧明遠(こめいえん)会長との語らいが進行中です。
棚野 今年は新たに、『教育と文化の王道』(台湾・中国文化大学の張鏡湖(ちょうきょうこ)理事長)、『平和の哲学 寛容の智慧』(インドネシアのワヒド元大統領)、『人間勝利の春秋(しゅんじゅう)』(中国・華中師範大学の章開?(しょうかいげん)元学長)の対談集3冊が刊行された。海外の識者との対談集は、50冊を超えています。
正木 聖教新聞で連載中の、ジャズミュージシャンのウェイン・ショーターさん、ハービー・ハンコックさんとの鼎談(ていだん)も、大好評を博している。
 先生の言論戦は、休むことのない連続闘争です。
佐藤 日蓮大聖人は「(ほとけ)は文字に()って衆生(しゅじょう)()(たま)うなり」(御書153n)、「文字と思食(おぼしめす)(こと)なかれすなわち仏の御意(みこころ)なり」(同469n)と仰せです。妙法拡大の武器は「文字」です。
原田 文字は後世に残る。池田先生はいま、日蓮仏法の卓越した生命哲学を、先師・恩師の偉大な業績を、後継の青年に託す広布への思いを、文字に残してくださっている。
熊沢 先生はその思いを、こう語ってくださっています。
 「今、書かずして、いつ書くのか! これが、私の心情である。私の胸には、言論の闘争の決意がたぎっている。広宣流布の大道(だいどう)は、今つくるしかないからだ。その深く広い広宣の軌道を永遠ならしめるために、今こそ厳然(げんぜん)と書き残しておくことが、後世の法戦の先手となることを知っているからだ」と。
 烈々たる気迫が伝わってきます。
杉本 このようにして先生が連日のように発信してくださる指導、激励を、私たちは一つ一つ命に刻んでいきたいですね。

希望と勇気を贈る

棚野 出版不況と言われて久しい。多くの新聞・雑誌の部数が低迷。
 片や、インターネットのおかげで、携帯端末やパソコンを通してニュースや小説などを読むことが簡単になり、私たちは膨大な情報があふれるなかで生活しています。
佐藤 現代人の「活字離れ」が深刻だと言われている。ちまたには、ネットの発達でさまざまな文字・情報があふれていますが、本当に価値ある内容を得ることが大事です。
棚野 ネットの問題点は、ウソや有害情報、人を傷つける内容がたくさんあること。根拠なきデマを垂れ流す一部週刊誌と共に、悪意に満ちた「ためにする」記事もあふれている。「文字」の重みが、すっかりなくなってしまった。
杉本 文字を通して人に希望と喜びを贈り、人々を励まし続けてこられたのが池田先生です。
 今年も活字文化の興隆への貢献を讃え、各地の書店商業組合などから感謝状の授与が続いています。
佐藤 ある組合の感謝状には、先生は「全世界の民衆に深き人間主義の哲学とともに希望と勇気を贈り続けておられます」「その偉業は出版活字文化を担う私たち書店の誇りであり希望」と記されていました。
正木 先生の著作は海外にも広がっている。世界42言語で発刊され、海外出版は1200点にのぼる。
原田 そうです。「人類の教科書」と讃えられた、イギリスの歴史学者トインビー博士との対談集をはじめ、世界の国家指導者、識者の愛読書となっているものもある。

地方紙への寄稿も

熊沢 そして本年の「11・18」を記念して、『池田大作全集』の第100巻(122冊目の配本)が発刊されました。今月上旬に発表された出版物の年間ベストセラー・全集部門では、『池田大作全集』が23年連続の第1位に輝きました!(トーハン調べ)
棚野 そうですね。いま150巻を目指して刊行が続いていますが、ゲーテ全集(ワイマール版)が143巻ですので世界最大級の個人全集となる予定です。
佐藤 今年は地方紙への寄稿も相次いだ。
 秋以降だけでも、室蘭民報、福島民報、秋田魁新報、静岡新聞、山形新聞などで掲載された。一回だけでなく、連載となったものもある。先生はその地方の特色と伝統、人間性を讃え、心ゆたかに生きる指針を与えてくださっている。
正木 中国地方の市長は寄稿を読んで次のように感嘆しておられた。
 「池田名誉会長の『美』や『生命』に対する敬愛や平和への希望、青少年の育成に寄せる熱い思いが伝わることに加え、私たちの郷土に関する造詣に満ちたものであり、あらためて深い尊敬の念を抱きました」
杉本 関西のあるバスガイドの方は、奈良の地元紙に掲載された池田先生の寄稿を学び、地域の歴史と文化を修学旅行生たちに案内しました。すると生徒や教員に評判となり、さらに仕事仲間も寄稿を読んでメモを取り、暗記するほど、皆が共感を持ってくれたそうです。
熊沢 会員であるなしにかかわらず、先生の著作は多くの人々を魅了し、勇気づけているわけですね。
原田 学会創立100周年を目指し、われわれも先生の大言論闘争に呼応して、正義の声を上げ、友好対話を広げていきたい。

(2010.12.16. 聖教新聞)

 

 

<56> 学会を支える尊き労苦に大感謝
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

熊沢 今月の22日は「統監部の日」です。全国の統監部の方は、縁の下の力持ちとして学会を支えてくださっています。
原田 本当にありがたいことです。目立たないところで、大事な大事な真心のご尽力をいただいている。あらためて深く、心から御礼を申し上げたい。
杉本 池田先生はかつて、統監部の方を(たた)え、こう述べておられました。
 「学会は、統監部が厳然(げんぜん)としていたからこそ、土台ができ上がった。統監がなければ、組織は大混乱していたにちがいない。統監が正確であり、明快であったゆえに、広宣流布の一切の戦いに、的確な手を打ち、一つ一つ堅実に、確実に、勝利を収めることができたのである」
 「皆さまは『平和の拡大』を数えておられる。(かげ)の陰で、目を真っ赤にさせながら、数字を書き込み、人知れず、懸命に計算されている姿を、幾度となく、私は見てきた。その功労は、そして福徳は、あまりにも大きい」と。
正木 世界192カ国・地域に大発展した学会だ。正確に実態を把握し、着実に運営していかなければ、これほど堂々たる陣容にはならなかっただろう。
棚野 そうですね。統監部の皆さまの存在は、本当に大きいと感じます。そしてその陰の大労苦を、先生はすべてご存じです。
熊沢 先生は、次のようにおっしゃっています。
 「一枚の統監カードは『一枚の紙』にあらず『一人の生命』なり――。そこには、命の鼓動があり、人格があります。発心(ほっしん)と蘇生のドラマがあり、人と人との温もりの絆があります」
佐藤 学会活動には、いろいろな場面で「数」が出てくる。報告もそうだ。一人一人が広布拡大を進めた証しや、組織の陣容を示す数もあります。
 しかし広宣流布の数は、単なる数字ではない。その一つ一つに、信心と人生のドラマがあります。
棚野 リーダーは、その数字の陰にある尊き一人一人の奮闘を心から讃え、感謝を伝えていくことですね。単なる数として見るだけなら、官僚的で、人間味のない組織になってしまいます。
佐藤 どこまでいっても「人」を見ることですね。
杉本 ある記者がインタビューで、「学会がここまで発展してきたのは、なぜでしょうか?」と尋ねた際、先生が次のように答えられました。
 「一人を大切にしてきたからです」と。
 会員同志の一人一人が師匠と直結しているからこそ、学会はこれまで発展したのです。
熊沢 世界広布の歩みは、まさに池田先生が目の前の一人を大切にしてきた人間主義の振る舞いそのものですね。
杉本 御書にはこうあります。
 「(きょう)(いわ)く『()(ひそ)かに一人の()めに法華経(ほけきょう)乃至(ないし)一句を()かば(まさ)に知るべし()の人は(すなわ)如来(にょらい)使(つかい)・如来の所遣(しょけん)として如来の()(ぎょう)ずるなり』と」(1359n)
 一人に対して真剣に、真心を込めて接し、勇気と希望の励ましを送っていくことこそ、仏の振る舞いであるとの仰せです。学会活動の尊さをあらためて実感します。

すべては一人から

原田 この1年間も、聖教新聞の購読推進に全力を尽くしていただき、同志の皆さま方に重ねて感謝を申し上げたい。
 とくに各地の新聞長の皆さま、誠にありがとうございます。
正木 配達員の皆さまにも、厚く御礼を申し上げます。寒くなってきましたので、しっかりと防寒対策をし、体調管理には十分、気をつけていただきたい。
原田 幹部は日々、「無冠の友」の皆さまの健康・無事故を、祈り抜いていきたい。雨の日も雪の日も朝早くから聖教新聞を届けてくださる。それも毎日のことだ。どれほど大変か。
熊沢 配達員の皆さまがいらして、はじめて私たちは聖教新聞を手にすることができ、池田先生の指導、日蓮仏法の生命哲学を学ぶことができます。
杉本 そして配達員の皆さまは、「学会の顔」でもあります。
 その明るい笑顔、さわやかなあいさつで、学会への認識を深めた友人読者の方も多くいらっしゃいます。
佐藤 池田先生も小学校時代から新聞配達をされていた。毎日のように新聞を届けるなかで、配達先のあるご夫妻が声をかけてくれ、交流が深まったと語っておられたことがある。その夫妻は、食事にも招いてくれ、「小さい時に、苦労することは偉い。君は必ず偉くなるよ」と励ましてくださったという。
 池田先生のお心を携えて、無冠の友の皆さまは、日々地道に、地域の方々と友情を深めてくださっています。
正木 配達員の方々を支えてくださっているご家族の皆さまにも、感謝申し上げたい。
 未入会のご主人の全面的な協力があって無事故の配達ができています≠ニいう話もうかがった。本当に尊いことです。
原田 いずれにしても、一人の会員の陰には、どれほどの労苦と、どれほどの人の応援があるか。
 ゆえに一人を励ませば、その思いは千波万波(せんぱばんぱ)と広がっていく。すべては一人から始まる。一人を励まし、一人を大切にすることが、大勝利の(いん)であると肝に銘じていきたい。

陰々滅々の邪宗門

正木 一方で、人間を大切にしない、増上慢(ぞうじょうまん)の邪宗門は今年も、惨憺(さんたん)たる一年だったな。
棚野 そうです。折伏成果の基準を、いままでの「本尊下付(かふ)」から、「授戒(じゅかい)」の数に変えた。これでとんでもないごまかしと不正が横行した。
 すでに授戒を受けていた人に再授戒したり、葬儀や法事などを口実にして寺に連れていき、ろくに説明もせずに授戒を受けさせたりしている。
佐藤 大阪の寺の法華講幹部など、こともあろうに生活保護の受給者を自分の会社が所有するマンションに住まわせ、強引に授戒を受けさせていたんだ。こんな悪質な手口で信者を増やしていたことが発覚した。
棚野 この男が、生活保護費を詐取した詐欺容疑などで逮捕されたことで、実態が明るみに出た。新聞にも大きく出ていた。
正木 (あき)れたインチキの数々だ。まったくの邪教だ。しかも、そこまでしても、信者勧誘のノルマ≠達成した寺は全体の半分程度というのだから、日顕宗の衰退ぶりは末期的だ。
佐藤 今年8月にも、またもや裁判で、日顕のニセ相承(そうじょう)疑惑が暴露された上に、敗訴して大恥じをかいたな。日顕は退座(たいざ)して5年も経つのに、ニセ法主(ほっす)、ニセ法主と笑われ続けている(笑い)。
原田 「C作戦(創価学会分離作戦)」から20年で、ますます邪宗門の未来は陰々滅々(いんいんめつめつ)と暗い。
 われわれは日蓮大聖人の直系として、信心根本に楽しく、朗らかに、幸福の大道を歩んでいこう!

(2010.12.20. 聖教新聞)

 

 

<57> 全同志の献身に心から御礼
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

佐藤 これから年末年始の友好期間に入ります。明年へしっかりと英気を養いつつ、対話拡大にも取り組んでいきたいですね。
杉本 未来部のメンバーも冬休みに入りますので、親子の語らいで信心の確信と感動を伝え、信仰を継承していく大事な時です。
棚野 いま年賀状を作成されている方も多いと思います。男子部でも、先生の指導や御書の一節(いっせつ)などを加えて書き、励ましの便りを友人に送っているメンバーがいます。
熊沢 先日の聖教新聞にも、女性読者の声が載っていました。
 やや疎遠になっていた友人から7年前に突然、連絡が来たそうです。女性読者の方はそれまで、返事がなくてもその友人に年賀状を送り続けていたところ、その年賀状がきっかけで再開し、仏法対話にも発展。今では大変に親しくなり、(とも)に唱題するようになったとのことです。
原田 真心の言葉は必ず相手の心に刻まれる。それは封書・はがきでも同じである。
 久しぶりの友人には消息をたずね、日ごろからお世話になっている方には御礼を込め、年賀状を通して友情を広げていきたい。

相手に学ぶ語らい

正木 ともあれ、普段は忙しくて会えない友人や、遠くに住んでいる親戚・知人などと交流を深められるチャンスが年末年始です。じっくりと会って、語ることができる。
原田 対話で大切なことは、相手の話を聞くことです。相手がいて対話は成立します。
 こちらが言いたいことを一方的に話すのではなく、まず相手の方の話にじっくりと耳を傾け、共感し、互いに何かを得られるような、前向きな語らいを実践していくことです。
佐藤 対話についても、私たちには池田先生という最高の師匠がいます。
 これまで数え切れないほど多く、世界各界のリーダーと対話してこられた。一つ一つが古今東西の珠玉(しゅぎょく)の英知が響き合う、素晴らしい語らいです。
棚野 先日、東洋哲学研究所の編さんで『池田大作 世界との対話――平和と共生の道を開く』(第三文明社刊)という待望の一書が出版されました。
 「平和」「環境」などの項目ごとに、各識者との対話が実にわかりやすく紹介されています。先生の対話のスケールの大きさが一目瞭然です。
熊沢 読者からは「池田SGI(創価学会インタナショナル)会長と世界の識者との会見は、国や立場を超えた広がりを持つことが最大の特徴です。目の前の人を最大に励ましたい、という強い慈悲(じひ)がにじみ出ています。これらがSGI会長の対話の偉大さです」などの声がありました。
杉本 先生は、対話に臨む姿勢を、このようにおっしゃったことがあります。
 「お会いする時、私がいつも心がけるのは、その人が何に人生を賭けてこられたのか、いわば人生の本懐(ほんかい)≠尋ね、そこから学ぶことである」
 「対話は、何幕もの劇のようでもある。火花の散る瞬間があり、共鳴の音楽が高鳴る至福の時がある。生き生きとした対話には、充実があり、活力が(みなぎ)る。だから私は、いかなる対話であれ、真剣勝負で臨む」と。
棚野 相手に学ぶ――この先生の対話の姿勢は、私たちの語らいにも通じます。真剣に、また楽しく語り合い、別れた後に「今日は、あの人と話せて本当によかった」と思ってもらえるよう、誠実に信頼を広げたい。
正木 御聖訓(ごせいくん)にも次のようにある。
 「友だちの一日に十度・二十度(きた)れる人なりとも千里・二千里・来れる人の(ごと)く思ふて礼儀(れいぎ)いささか・をろかに思うべからず」(御書1527n)
 たとえ身近な人であっても、遠来の友のごとく、誠意をもって接していくことです。
原田 その根本は、相手を尊敬することだ。相手の幸福を祈ることだ。策ではない。
 どこまでも私たちは真心をもって、一人一人と触れ合っていこう。

「会員厳護」の精神

正木 さて、ここであらためて、1年間にわたり広宣流布の活動を支えてくださった皆さまに御礼を申し上げたい。
 創価班、牙城(がじょう)会、白蓮(びゃくれん)グループ、壮年部王城会、婦人部香城(こうじょう)会、白樺会・白樺グループ、会館守る会、一日会館長の創価宝城(ほうじょう)会、サテライトグループ、設営グループなど、皆さんの尊き献身によって、学会は創立80周年を晴れ晴れと荘厳できた。
熊沢 皆さんが気持ちよく会合に参加し、元気に出発できるよう、役員の方々は真剣に無事故を祈り、無私の心で着任してくださっています。
杉本 そう考えれば、会館の利用、会合の参加についても、ルールを守って、感謝の念をもっていきたいですね。
正木 さらに無冠(むかん)の友、新聞長、儀典(ぎてん)長・儀典委員、教宣(きょうせん)部、書籍長、文化長、統監(とうかん)部、未来部育成部長、21世紀使命会、民音推進委員、会場提供者の皆さまも、大変にありがとうございました。
 明年もお世話になりますが、よろしくお願い申し上げます。
佐藤 いま池田先生は小説『新・人間革命』「厳護(げんご)」の章で、陰の戦いに徹する青年部への激励を綴ってくださっています。
 とくに創価班、牙城会、白蓮グループのメンバーは、毎日むさぼるようにして読み、大感動が広がっています。
棚野 牙城会のメンバーと一緒に、本部周辺を回りながら、火災を起こさないための注意点などを細かく指摘されていました。植え込みの中まで丹念に見られながら、自ら(はん)を示して、学会を守る精神を教えてくださった。
熊沢 本当に細かいところまで一つ一つ、先生の手作りで今日(こんにち)の学会があると、あらためて強く実感しました。その師の心に応え、学会を担っていくのは私たちです。
佐藤 「会員を大切にされる真心に感銘しました。『学会員を断じて守る』とのあまりにも深い思いを感じます」との男子部員の声も寄せられた。
 青年部の皆で、学会厳護、会員厳護の精神をしっかりと学んでいきます!
杉本 お子さんが牙城会員である婦人部の方もこうおっしゃっていました。
 「先生が牙城会の青年に点検作業の基本を語り、具体的に細かく、教えられていることに、日ごろの自分の姿勢をあらためました。油断する心を戒め、信心しているからこそ無事故を祈っていきます」と。
原田 素晴らしい姿勢ですね。先生がどのような思いで学会を築き、学会員を守ってこられたのか、青年部だけではなく全員が学んでいきたい。
 私たち一人一人が、今日の、そして将来の学会を築く主体者であり、責任者であるという自覚をもっていこう!

(2010.12.23. 聖教新聞)

 

 

<58> 功徳と歓喜の花を満開に!
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

原田 いよいよ年末となった。全国・全世界の同志のお陰で、学会は創立80周年を見事な大勝利で飾ることができた。
 皆さまの昼夜を分かたぬ大奮闘、そして真剣な祈りに、衷心(ちゅうしん)より感謝申し上げたい。誠に誠にありがとうございました。
正木 折伏・弘教、友好対話、聖教新聞の購読推進をはじめ、ただただ妙法のため、献身的に行動してくださった皆さま、大変にありがとうございます。
原田 先週で財務納金を一切、無事故で終えることができました。真心こめてご協力いただいた尊き広布部員の皆さまに、重ねて御礼を申し上げたい。
杉本 「創価青年学会」の出発となりましたが、下半期の青年部の弘教拡大は見事でしたね! どの地域でも青年部の大活躍をうかがいます。
佐藤 池田先生の大激励にお応えしようと目覚ましい勢いで弘教を達成できました。新たに入会したメンバーはすでに会合や座談会に出席し、勝利の人生に向かって大きな一歩を踏み出しています。
熊沢 随筆で池田先生が青年部の折伏を(たた)えてくださり、感謝の思いでいっぱいです。女子部も白蓮(びゃくれん)グループや女子学生部のメンバーを先頭に、大きく友情を広げることができました。各地で励まし、支えてくださった婦人部や壮年部の皆さまのお陰です。
原田 先日、出席した京都の総会でも、常勝京丹後(きょうたんご)圏の青年の素晴らしい報告があった。この男子部員は大企業への就職直前、失明の危険性がある難病「ベーチェット病」になった。就職をあきらめ、進学した大学院も中退し帰郷。生きる希望を失った、どん底の日々で声を掛けてくれたのが、学会員だった。
棚野 そうです。学会員の温かさに触れて入会。いまは視覚障がいを抱えながらも、中学校の非常勤講師、学習塾の経営に奮闘しています。旧習深い地にあって、これまで13世帯の個人折伏を達成。結婚後、投薬のために子どもは難しいと宣告されながらも、真剣に祈り抜き、二人のお子さんを(さず)かったそうです。男子部本部長として、今年は本部4世帯の弘教を達成しています。
正木 感動的な体験ですね。筆舌に尽くせぬ苦悩があったはずです。でもそれらを勝ち越えた勝利の姿に、皆がどれほど勇気をもらっているだろうか。青年一人の活躍、宿命転換の実証は、大きな波動となって広がっていくものだ。

報恩感謝は実証で

佐藤 明年は男子部と女子部の結成から60周年という大きな佳節です。「人材・躍進の年」の勝利を決定づけるのは、われわれ青年部です。拡大の結果をもって、師匠への報恩感謝の実証を示していきます!
杉本 婦人部も結成60周年です! わたしたちは、地域への友好拡大はもちろん、「広布の母」として、ますます家庭と地域で後継者の育成に全力を尽くしていきます。
正木 そして壮年部も45周年だ。池田先生が広布の未来を展望され、社会の柱としての期待をこめて結成してくださった。壮年の底力を奮い起こし、地域、職場で信頼を雄々(おお)しく広げていきたい。
原田 明年は幾重(いくえ)にも記念の年となる。初代会長・牧口先生の生誕140周年、戸田先生の第2代会長就任60周年である。三代の会長が不惜身命(ふしゃくしんみょう)で妙法を弘めてくださったから、今日のわたしたちがある。創価の師弟に感謝し、この佳節を大勝利でお祝いしたい。
熊沢 さらに来年は、聖教新聞の創刊60周年です。この60年間、ずっと聖教新聞で同志に励ましを送り続けてくださったのが池田先生です。「日本中、世界中の人に読ませたい」という戸田先生の思いを実現してこられ、各地の同志も友人読者も、毎日毎日、聖教新聞から勇気と希望を受けとっています。
佐藤 1956年(昭和31年)の「大阪の戦い」と「山口開拓闘争」から55周年だ。青年の熱と力で、圧倒的な拡大の結果を打ち立てた池田先生の闘争に学び、続いていきたい。
棚野 世界広布という側面から見ると、池田先生が第3代会長就任後、初めてアジア、ヨーロッパを訪問されてから50周年でもある。日蓮大聖人の「仏法西還(せいかん)」の未来記(みらいき)は、見事に先生の手で実現された。
 いまアジアもヨーロッパも、SGI(創価学会インタナショナル)の同志が「よき市民」としてそれぞれの地域で信頼を広げ、大活躍している。
正木 今年は創価教育80周年とも言うべき節目だったが、来年は創価大学の開学40周年だ。
熊沢 アメリカ創価大学(オレンジ郡)とブラジル創価学園は10周年です。
 日本と世界の創価学園・創価大学は、研究、教育、スポーツなどで年々、高い評価を受けています。

落ちぶれる日顕宗

正木 そして明年は邪悪・卑劣な日顕宗から「(たましい)の独立」を果たして20年の時を刻みます。学会は権威主義・封建主義の邪宗門と離れて本当によかった。
杉本 世界広布も、時代錯誤の日顕宗と一緒のままだったら、できませんでしたね。本当に御仏智(ごぶっち)です。
 宗門と離れた当時は115カ国・地域でしたが、いまや192カ国・地域に大発展しました。池田先生の指導のもと、大聖人直結・御書根本で進んできた学会の大勝利です!
佐藤 邪宗門は落ちぶれるばかりだ。信者は2%にまで減り、困窮にあえぐ末寺も多い。嫉妬に狂った日顕が、仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の広布の団体を切った現罰が明らかだ。年々、哀れな醜態をさらしていくばかりだ。
棚野 その日顕は、最近では、息子の阿部信彰(しんしょう)を強引に古刹(こさつ)の住職にするというあからさまな情実(じょうじつ)人事で、また宗内のひんしゅくを買っているそうだ。
正木 ともあれ、学会は池田先生のお陰で喜びにあふれ、にぎやかに前進できる。庶民が皆で尊敬し合い、励まし合い、(たた)え合う。皆が自身の人間革命と宿命転換をかけて自行化他(じぎょうけた)邁進(まいしん)し、功徳(くどく)と歓喜の花を咲かせている。これほどの人間共和の(うるわ)しい世界はない。
熊沢 ハーバード大学のハービー・コックス名誉教授は讃えておられます。
 「私が深く共感するのは、創価学会が宗門を離脱した後も、豊かな精神性をたもちながら成長し、繁栄し続けていることです。この離脱≠ノついては、むしろ宗門が日蓮の教えから離脱したのだ≠ニの見方もあるようです。私も全く同感です」と。
原田 大聖人は、正月にしたためられた女性門下への御書で「さいわいは心よりいでて我をかざる」(1492n)と仰せです。
 友のために、同志のために、広布のために、そして師匠のために――この尊き心と行動から、限りない福徳が生まれてくる。
 明年も新年勤行会から、いよいよの決意をもって出発していこう! 師匠のもと、異体同心の団結で進み、幸福勝利の一年を断固として開いていこう!

(2010.12.27. 聖教新聞)