< 座談会 >

世界広布新時代の旭日

 


 

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「大法弘通」の御遺命が現実に
「師弟の魂」こそ団結の要件
無冠の友の無事故を祈念
一人一人が信心の実践者に
一人が10人の本当の友人を
師弟共戦こそ勝利のリズム
地涌の使命胸に 誓願の舞を
誠実に友の幸せ願う対話を
宝の未来部を心込めて育成
会場提供者の真心に感謝!

 

 

 

 

<1> 「大法弘通」の御遺命が現実に
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

原田 池田先生・奥様のもと、全同志の皆さまの大奮闘により、晴れの11・18「創価学会創立記念日」を大勝利で迎えることができました。誠におめでとうございます!(大拍手)
吉井 「世界広布の歴史的な瞬間に居合わせることができる、身の福運をかみしめています」と、各地の友から喜びの声が相次いでいます。
橋元 時に巡り合うことは人生の誉れです。今、この時に、偉大な師匠のもと、広宣流布に戦えることがどれほど幸せなのか。日蓮大聖人の御遺命(ごゆいめい)であり、創価学会の大使命である世界広布へ、時は満ち、時は来りました。
竹岡 ついに落慶(らっけい)した「広宣流布大誓堂(だいせいどう)」とともに、私たちは、さらに強く深く広布大願(だいがん)を誓い、祈念していきたい。
原田 池田先生は(みずか)導師(どうし)となって、大誓堂の落慶入仏式を厳粛に執り行ってくださり、広宣流布の大殿堂に、甚深(じんじん)の命名をしてくださいました。
 創価三代の会長が築かれた不滅(ふめつ)の広宣流布の歴史の精髄、なかんずく池田先生が開かれた末法万年尽未来際(まっぽうまんねんじんみらいさい)までの広布の大道の集大成として、建立(こんりゅう)されたのが、広宣流布大誓堂です。
橋元 世界広布の大本陣である大誓堂の堂々たる落慶によって、「総本部」は、いよいよ世界宗教としての陣容を整えることになりました。

無量無辺の福徳が

竹岡 広宣流布大誓堂は、民衆の民衆による民衆のための大殿堂でもあります。それは、民衆自身が自らの人間革命と宿命転換を祈り、さらに民衆救済の世界広布を誓願(せいがん)する場です。
正木 ここには、「大法(だいほう)弘通(ぐつう)慈折(じしゃく)広宣流布大願成就(じょうじゅ)」の創価学会常住(じょうじゅう)の御本尊が御安置されています。この御本尊は、昭和26年(1951年)5月、第2代会長に就任された戸田先生が、「金剛不壊(こんごうふえ)の大車軸」として発願(ほつがん)され、授与されました。
杉本 戸田先生は、「法華(ほっけ)弘通のはたじるし」(御書1243ページ)として、この御本尊を学会本部に御安置し、75万世帯の願業(がんぎょう)を達成され、日本における広布の基盤を確立されました。
原田 そして池田先生は、この御本尊の御前で、戸田先生の弟子として、大聖人の「大法弘通」の御遺命を厳粛に継承。日夜(にちや)朝暮(ちょうぼ)に深い祈りをささげながら、広宣流布の指揮を執り、日本のみならず、世界192カ国・地域に日蓮大聖人の仏法を弘め、世界広布を現実のものにされたのです。いよいよ、私たち弟子が、池田先生の指導のもと、この御本尊のもとから、世界広布新時代への船出を開始する時です。
杉本 その上で、池田先生は、「年齢や体調などで、この場所に来られない方もおられるでしょう。しかし広宣流布に尽くし、今日(こんにち)までの創価の大建設を荘厳(そうごん)してくださった方々の生命には、一人も残らず無量無辺(むりょうむへん)の福徳が積まれ、必ずや三世(さんぜ)に崩れざる常楽我浄(じょうらくがじょう)の大宮殿が輝きわたることは絶対に間違いない。功徳(くどく)歓喜(かんき)も皆、一緒です。何の心配もないと私は断言します」と言われました。
正木 大切なのは、たとえ、その場に集うことができなくても、広布への誓願を新たにし、決然と大広宣流布運動を展開する決意を固めゆくことです。

歓喜の中の大歓喜

吉井 「妙法という究極の正義の法に生き抜き、広宣流布という最極(さいごく)の大願に戦い抜く。この赫々(かっかく)たる大境涯は、何ものにも侵されない。何ものにも阻まれない。何ものにも負けない。そこには、『歓喜の中の大歓喜』が、尽きることなく湧き起ってくる」と先生は教えてくださいました。
杉本 御書に、「大願とは法華弘通なり」(736ページ)と仰せの通り、御本仏の願いは、弘教・拡大であり、広宣流布です。
橋元 この御遺命を真剣に受け止め、「大聖人直結」「御書根本」の仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の教団として、現実に広宣流布を推し進めてきたのが、創価学会です。だからこそ、学会の広宣流布の信心に、無量無辺の功徳が湧いてくるのです。
正木 日顕宗と決別して22年。衰亡する邪宗門とは反対に、学会は大発展してきました。これもひとえに、「(ねがわ)くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561ページ)との御聖訓のままに、御本尊に祈り、広布にまい進してきた結果です。まさに、「道理証文(しょうもん)よりも現証(げんしょう)にはすぎず」(同1468ページ)です。
竹岡 アメリカの宗教ジャーナリストであるクラーク・ストランド氏は、「宗門は学会に破門を宣告しました。しかし、それは同時に、宗門にとって日蓮の精神からの離脱≠フ宣言であったことを知るべきでしょう。それによって日蓮仏法は、新しい宗教としての旅立ちを開始することができたのです」と、慧眼(けいがん)で真実を洞察しています。

21世紀の発迹顕本

杉本 先生は明確に語られました。「日蓮仏法は『誓願の仏法』です。自分が自分の立場で、御本尊に『私は、これだけ広宣流布を進めます! 断じて勝利します!』と誓願することです。その『誓願の祈り』が出発点です」と。
正木 2030年の創立100周年を大目標に、まずは20年の創立90周年を目指し、私たちは、「深く大きく境涯を開き、目の覚めるような自分自身と創価学会の発迹顕本(ほっしゃくけんぽん)を頼む」との先生の指導を、いよいよ成就してまいりたい。
原田 かつて戸田先生は、75万世帯の誓願を立てて、広宣流布の歩みを開始した姿をもって、学会は発迹顕本したと師子吼(ししく)されました。牧口先生が、不惜身命(ふしゃくしんみょう)の大闘争の中で発せられた「学会は発迹顕本しなければならぬ」との意義を胸に、戸田先生は広布に決然と立ち上がられ、その誓願は池田先生へと受け継がれたのです。
正木 この師弟の闘争に照らせば、不二の弟子が、人々の幸福と平和を実現する広宣流布を、人生の至上の目的・使命と定め、果敢(かかん)なる実践を現実の中で展開していくことこそが、学会の発迹顕本ともなります。
杉本 広宣流布大誓堂が建立され、学会常住の御本尊が御安置された今、日本、世界の全会員が、新たな決意でスタートを切り、21世紀の学会の発迹顕本を遂行していきたいですね。

いよいよの心意気

竹岡 これからもさまざまな困難、障害があるかもしれません。しかし、先生は「大白蓮華」11月号の巻頭言(かんとうげん)で、私たち青年に教えてくださいました。「倒れても、また立ち上がればよい。立ち上がるたびに、より強くなれる。題目で、打開できない試練などない。信心で、変毒為薬(へんどくいやく)できない苦難などないのだ」と。
吉井 何があっても断じて負けない――この創価の生き方を、一人一人が貫いていきます。
橋元 青年部は、「創価の命運は我らにあり」との気概を瞬時も忘れることなく、太陽の仏法のスクラムを広げていきましょう。
吉井 礼儀正しく、誠実に、体験を通して、大確信で仏法を語り抜いていく!――これが、私たちの弘教の王道です。
橋元 「我らは、何ものをも恐れず、民衆一人一人から、最も尊厳なる仏の生命を呼び覚まし、悲嘆(ひたん)を希望に変え、苦難を喜びに変え、不安を勇気に変えて、『人間革命』の波を」との呼び掛けのままに、社会に希望と勇気を送る対話運動を展開してまいりたい。
原田 24日には、教学部任用試験も行われます。新たな人材を育て、広布の流れを盤石(ばんじゃく)にしてこそ、万代(ばんだい)への道は築かれます。私たちは「いよいよ」の心意気で、世界の大広宣流布運動を大前進させていこうではありませんか!

(2013.11.18. 聖教新聞)

 

 

<2> 「師弟の魂」こそ団結の要件
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

杉本 諸天(しょてん)寿(ことほ)ぐような大晴天の11月18日、栄光と勝利の「創価学会創立記念日」を迎えることができました。
原田 創立83周年記念の勤行会が、初代会長・牧口先生の70回忌法要の意義を込めて、広宣流布大誓堂で厳粛に営まれました。
 池田先生はメッセージで、「(ねがわ)くは我が弟子等・大願(だいがん)ををこせ」(御書1561ページ)の御聖訓(ごせいくん)を通し、次のように教えてくださいました。
 「御本仏の(おお)せに寸分(たが)わず、五濁悪世(ごじょくあくせ)の現代において、牧口・戸田両先生を先頭に、『大法(だいほう)弘通(ぐつう)慈折(じしゃく)広宣流布』の大願を起こし、あらゆる三類の強敵(ごうてき)と戦い抜いてきた地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)の陣列こそ、我ら創価の師弟なのであります」と。
 私たちは、広布の大願を命に刻み、いよいよの決意で進みたい。
橋元 大誓堂に設置された「広宣流布 誓願の碑」には、こう刻まれています。
 「日蓮大聖人に直結し創価三代に(つら)なる宝友(ほうゆう)が異体同心の団結で、末法(まっぽう)万年(まんねん)にわたる『広宣流布』(そく)『世界平和』の潮流(ちょうりゅう)をいよいよ高めゆかんことを、ここに強く念願するものなり」
正木 世界宗教として本格的に飛翔する時≠迎えた今、創価三代の師弟に連なり、師弟誓願の大殿堂たる「大誓堂」から、「広宣流布の大誓願」に力強く立ち上がっていきましょう。

「福光」が生きる力

吉井 創立記念日の18日に、小説『新・人間革命』第25巻が発刊され、早くも大好評を博していますね。
竹岡 「福光(ふっこう)」「共戦」「薫風(くんぷう)」「人材城」の4章が収録されています。全編を通して、指導者論や人材論、団結論などが展開されています。
原田 たとえば、池田先生は、「団結」について、こう教えてくださっています。
 「学会の世界にあって、団結するための第一の要件は何か。それは、皆が、広宣流布の師弟という堅固(けんご)な岩盤の上に、しっかり立つことです。それが創価の団結の(いしずえ)です。まずは師匠と呼吸を合わせ、師弟の魂の結合を図ることこそが、異体同心の一切の根本です」
正木 「世界広布新時代」を飛翔するにあたって、大事な「珠玉(しゅぎょく)の指導集」となっています。しっかり研鑚(けんさん)していきたい。
杉本 「福光」の章は、特に胸を打つ内容です。1977年(昭和52年)3月11日、福島県を訪問する場面から始まります。
原田 東北は、冷害や旱魃(かんばつ)、チリ地震津波など、幾度となく過酷な試練にさらされてきた。だからこそ、その宿命を転換し、どこよりも栄え、どこよりも幸せになっていただきたい。その夜明けを告げる東北訪問にしよう=\―東北の宿命転換を願い、激励行を展開される池田先生の闘争が書き(つづ)られています。
吉井 福島民報社・代表取締役会長の渡部世一氏は、こう語っています。
 「震災によって絶望に沈む県民にとって、59回に及ぶ連載に込められた絶対に負けてなるものか!≠ニいう不屈(ふくつ)の信念と、苦境ははね返せる≠ニのメッセージが、どれほど生きる(ちから)となったことでしょう」
正木 12月の「世界広布新時代 第2回本部幹部会」は、小説『人間革命』執筆開始の地であり、世界平和原点の地の沖縄で開催されることも発表されました。
原田 現在も、「若芽(わかめ)」の章が連載されています。池田先生が、「師弟の魂」を書き留めてくださっている、小説『人間革命』『新・人間革命』を人生勝利の(かて)とし、前進していきましょう。

共に主体者に成長

橋元 いよいよ今月24日は、「教学部任用試験」が行われます。全国各地で、真剣な研鑽が続いています。
吉井 先日、掲載された「今日も広布へ」で池田先生は、こう呼び掛けられました。
 「今、多くの友が、全力で教学の研鑚に励んでおられる。青年部、未来部も、婦人部、壮年部、多宝(たほう)の友も真剣だ。これほど尊い姿はない」
 「大事なのは、『さあ御書を学ぼう!仏法を学ぼう!』という求道(きゅうどう)の心である。生涯不退転の信心の原点を、今こそ築いてまいりたい」
橋元 また、池田先生は次のようにも激励されました。
 「私は全員が信心の勝利者たれ≠ニ祈りつつ、受験メンバーを支える同志の方々、さらに講義等を担当される先輩方にも、心から感謝の思いを捧げたい」
杉本 当日の試験の役員の方々も含め、支えてくださる皆さまに、最大に感謝していきたいと思います。
竹岡 明年「世界広布新時代 開幕の年」の活動大綱で、「弘教(ぐきょう)による新入会員の拡大」「訪問・激励による新たな活動者の拡大」「信心継承(けいしょう)による未来部員の拡大」に(ちから)を注ぎ、その育成の集約点を任用試験とすることが発表されました。
正木 2020年まで、原則として毎年11月に「教学部任用試験」が行われる予定です。
 新入会の方々が教学を通して信仰の確信を深め、功徳(くどく)をつかみ、歓喜の中で学会活動に励めるようになる――そうして初めて、弘教は完結するといえます。
原田 広宣流布大誓堂の落慶(らっけい)と時を同じくして、実施される今回の任用試験。その受験者の皆さんは、世界広布新時代の大事な主役です。
 最後まで皆で応援し、任用試験を通して共に広布の主体者に成長していきましょう。

(2013.11.21. 聖教新聞)

 

 

<3> 無冠の友の無事故を祈念
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

原田 先日の「御書とともに」(11月13日付)で、池田先生は「兵者(へいしゃ)()(きざみ)弱兵(じゃくへい)(さき)んずれば強敵(ますます)力を()る」(御書37ページ)との「守護(しゅご)国家論」の一節(いっせつ)(はい)し、「率先垂範(そっせんすいはん)の名指揮を」との指針を贈ってくださいました。
橋元 「兵を討つ時、弱い兵を先に向かわせると、強い敵は、ますます力を得る」との意味の、この御文(ごもん)を通し、次のように指導されています。
 「日蓮大聖人は勝利の鉄則を教えてくださった。すなわち『リーダー率先(そっせん)』である。戸田先生は、常に最も大変なところへ、若い私を派遣され、突破口を開かせた。これが青年学会の誉れの伝統だ。とりわけ新任のリーダーは、『同志を必ず幸福に』『いかなる魔も打ち破る』『広布の新時代を(つく)る』との一念を燃やし、率先の足跡(そくせき)を残していただきたい」と。
竹岡 「広宣流布大誓堂(だいせいどう)」の建立(こんりゅう)と同じくして、各地で多くの新任リーダーが誕生した今だからこそ、命に刻むべき指導であると思います。
原田 号令ではなく、まず、自ら動く。その率先垂範の姿があってこそ、人は続きます。団結といっても、一人の行動から生まれるのです。
正木 重要な時にあたり、各地で誕生した新任リーダーをはじめ、百戦錬磨の強兵が、先陣を切って戦いに先駆(せんく)することこそが、「勝利の要諦(ようてい)」です。
原田 さあ、リーダー率先で、強盛(ごうじょう)に勝利を祈るとともに、「折伏・弘教(ぐきょう)」「聖教新聞の拡大」「人材育成」「友好拡大」「地域貢献」「10人の本当の友人づくり」に全力を尽くし、世界広宣流布の新時代を勝ち開いていこうではありませんか!

尊貴な「信心の歩」

杉本 さて、現在、各地では、「支部ヒヤリハット配達員会」が開催されていますね。
吉井 池田先生は、「随筆 我らの勝利の大道(だいどう)」で、「寒いなか、積雪や凍結で足元の悪いなか、聖教新聞の配達をしてくださる『無冠(むかん)の友』の皆様方に、心より感謝を申し上げたい」と言われ、このように(つづ)られていました。
 「一歩一歩、一軒一軒と、白い息を弾ませ、大地を踏みしめる足取りこそ、広布拡大を前進させる大いなる活力の源泉である。それは、御書に(おお)せのままの尊貴(そんき)なる『信心の(あゆみ)』(御書1440ページ)に(ほか)ならない。雪の多い北国はもちろん、全国の配達員さんの絶対の無事故とご健康を、私も妻も懸命に祈っている。『無冠の友』の皆様の功徳(くどく)と勝利の体験を(うかが)うことは、この上ない喜びである」
橋元 さらに、御本仏・日蓮大聖人の(おお)せのままの民衆救済の大情熱が込められた聖教新聞を配る配達員の皆様方の福徳は、生々(しょうじょう)世々、燦然(さんぜん)と輝きわたっていくことは間違いないとも言われています。
竹岡 日の出の時刻が遅くなり、暗い時間帯の配達が増える時期にも入りました。強く深く皆様の無事故を祈っております。
原田 どうか、悪天候の折などは、決して無理をせず、また焦らず、健康第一、無事故第一での使命の遂行(すいこう)を、よろしくお願いします。

予測できる危険

正木 今回の配達員会では、交通安全DVDを皆で視聴し、交通安全のためのパンフレットが配布されることになっています。
橋元 また、交通安全グッズである反射材セットと靴に装着するスベリ止めのいずれかも、全配達員さんに渡されることになっています。
正木 すべてが配達中の無事故推進のために、役立つものとなります。たとえばDVDでは、「新任配達員 無事故のために」「思い込みは事故のもと 予期せぬ自転車の衝突」「ここが危ない!高齢者の運転」「見えない危険に注意!交差点での車の走行」「雪は決して(あなど)れない 転倒防止のポイント」「1に用心、2に確認 寒冷地での工夫」の6項目が具体的に紹介されています。
杉本 どれも分かりやすい内容で、各項目が、それぞれ10分程度になっていますので、地域に応じて、折に触れ、視聴していけるといいですね。
吉井 パンフレットには、事故を未然に防ぐための「心の準備」の重要性が記されていましたね。
杉本 毎日の活動範囲の中には、建物の(かげ)、車の陰、物陰など、いつ人や車両が突然、飛び出してくるか分からない場所が随所にあります。
 こうした予測できる危険≠日頃から想定していれば、万一の場合でも、事故を回避する確率が高くなります。
吉井 常に、危険な箇所に目配りをし、何があっても対応できるよう、心の準備をしながら、配達をすることが安全のポイントになるのですね。
竹岡 さらに、パンフレットでは、利用者が増えている「電動アシスト自転車」についても、運転の際の注意点や定期点検の重要性が書かれています。
杉本 朝のストレッチの方法も載っていますので、実践していきたいですね。
正木 日頃の配達の中でのヒヤリとした体験や、配達経路の中での危険な箇所などを語り合うことも、この配達員会の大切な趣旨になります。
原田 毎日、聖教新聞を届けてくださる配達員の方々がいるからこそ、小説『新・人間革命』をはじめ、池田先生の励ましに触れ、世界広宣流布の伸展の様子を知ることができます。「無冠の友」の皆様に深く感謝するとともに、絶対無事故を日々、真剣に祈ってまいりたい。

(2013.11.25. 聖教新聞)

 

 

<4> 一人一人が信心の実践者に
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

吉井 24日に、全国で任用試験が実施されました。
竹岡 仕事や勉学などで多忙の中、受験された8万人の同志の方々の尊き挑戦の姿に、深く感動しています。
橋元 その受験者一人一人の陰に、自身の時間を削って、成長を祈り、真心の励ましを送ってくださった家族や先輩、同志がいると思うと、学会のうるわしい団結が、いかに社会の希望と光る存在であるかを、あらためて実感しました。
杉本 役員として、陰ながら、任用試験を支えてくださった方々にも深く感謝しています。
原田 一緒に悩み、動き、苦労してこそ、人材は育ちます。今回の受験者に、池田先生は、「挑戦した壮年部・婦人部の皆さん、そして青年部・高等部の皆さんこそ、全員が合否を超えて、誉れの『新時代・第1期生』です。どれほど宿縁(しゅくえん)の深い、どれほど使命の大きな人材であるか。今日を希望あふれる一歩として、全日本、全世界の同志の先頭に立ち、(こうべ)を上げて、胸を張り、前進していってください」と呼び掛けてくださいました。
橋元 先生はまた、仏法を真剣に学び抜かれた皆様のことは、全て、日蓮大聖人が()照覧(しょうらん)であり、その功徳(くどく)福運(ふくうん)は計り知れないとも言われています。
杉本 信心の根幹(こんかん)は「行学(ぎょうがく)二道(にどう)」(御書1361ページ)です。大切なのは、いやまして求道の炎を燃やし、たゆみなき実践を貫くことです。
正木 今回の研鑚(けんさん)を通して、勤行・唱題、弘教(ぐきょう)・拡大の実践に真剣に取り組む同志が、より多く誕生することこそが、任用試験の意義であると思います。
原田 その通りです。全員が、日々、新たな決意に立ち、旭日(きょくじつ)のごとき、世界広宣流布の新時代を勝ち開いていきましょう。

沖縄で執筆を開始

杉本 12月2日は、池田先生が、小説『人間革命』の執筆を開始された日です。
吉井 1964年(昭和39年)のこの日、沖縄で書き始められた時の様子は、小説『新・人間革命』第9巻「衆望(しゅうぼう)」の章に載っています。
原田 先生は、「『人間革命』は、戸田を中心とした、創価学会の広宣流布の歩みをつづる小説となるが、それは、最も根源的な、人類の幸福と平和を建設しゆく物語である。そして、そのテーマは、一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」ことであると(つづ)られています。だからこそ、最も戦争の辛酸(しんさん)をなめ、人々が苦悩してきた天地である沖縄で、『人間革命』の最初の原稿を書くことを決められたのです。
正木 『人間革命』は、牧口先生、戸田先生、そして池田先生の「師弟」が描かれた小説でもあります。その師弟について、池田先生は、このように振り返られたことがあります。
 ――50年11月12日、牧口先生の7回忌(かいき)法要で、戸田先生は、号泣に近く、幾たびも涙を流されていた。生涯、獅子(しし)のごとく剛毅(ごうき)で、信仰の信念はもとより、明治の良き気骨(きこつ)の性格である戸田先生の深い心は、弟子たちには分からないようであった。
竹岡 さらに、こう続きます。
 ――しかし、牧口先生のことになると、真剣を抜く姿勢をとられ、ある時は涙し、またある時は、秋霜(しゅうそう)のごとく厳しく論じ、そしてある時は、修羅(しゅら)のごとく憤り、獄死した恩師・牧口先生を(しの)び、護り抜いてこられた。
橋元 その姿を見るたび、電流に打たれるような思いであったと池田先生は言われ、記されています。「仏法に結ぶ師弟というものが、かくも崇高(すうこう)にして尊く、偉大で強靱(きょうじん)なる永遠の(きずな)をもって連結されているものなのか、と。まさしく、生死(しょうじ)不二(ふに)であり、師弟は不二であることを、色読(しきどく)するのみである」と。
正木 現在にまで続く小説『新・人間革命』の連載は、私たちにとって、池田先生という希有(けう)の師匠との毎日の「師弟の対話」でもあります。
原田 先生が現実に開かれた末法(まっぽう)万年(まんねん)までの世界広布の大道の集大成である「広宣流布大誓堂(だいせいどう)」が建立(こんりゅう)された今こそ、弟子一同が、より一層、真剣に、師の闘争を学び、師の構想の通り、御本仏(ごほんぶつ)・日蓮大聖人の御遺命(ごゆいめい)である世界広宣流布の大運動を展開してまいりたい。

民衆の心をつかむ

吉井 12月2日は、「文芸部の日」でもあります。69年(昭和44年)8月17日に結成された文芸部は、絢爛たる人間文化の創造という、創価学会の大使命を(にな)い、誕生しました。
正木 その模様は、小説『新・人間革命』第14巻「使命」の章に詳しいですが、今や文芸部からは、日本を代表する作家、各文学賞の受賞者、そして、正義の言論の闘士など、多くの逸材が誕生しています。
竹岡 青年文芸部員も、目覚ましく活躍しています。
杉本 「使命」の章には、先生が結成式で、限りない期待を寄せながら、ご自身の経験を通し、語られる場面が描かれています。「『文は人なり』と言われますが、それは、『文は生命』であり、『文は(たましい)』であり、また、『文は境涯(きょうがい)』であるということです。文には、生命がすべて投影されます。したがって、苦労して、苦労して、苦労し抜いて、ほとばしる情熱で、炎のように燃え上がる生命でつづった文は、人びとの心を打つんです」と。
原田 さらに、「話をする場合も同じです。必死さ、真剣さが、その魂の叫びが、情熱の訴えが、人の心を揺さぶるんです。大事なことは、民衆の心をつかむことです」とも言われました。
 日々の学会活動で自身を磨き、さらに多くの人を守り(はぐく)む人材へと皆が成長してまいりたい。

(2013.11.28. 聖教新聞)

 

 

<5> 一人が10人の本当の友人を
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

原田 創価学会が世界宗教として、さらなる飛躍を遂げる歴史的な時。世界が求める人間主義の哲学を語り広げる、絶好機の到来です。
正木 私たちは、SGI(創価学会インタナショナル)各国の模範となりゆく、新たな広布前進のモデルを築いていきたい。
杉本 その取り組みの一つが、「一人が10人の本当の友人をつくる」ですね。
吉井 池田先生はかつて、「一人が、十人の本当の友人をつくっていこう! そこに実質的な広宣流布がある」と「随筆 人間世紀の光」で(つづ)られました。
橋元 この指針に触れた、東京・八王子の学生部員は、「本当の友人」とは何かを真剣に祈り、考えました。そして、自分の人生の師匠を知ってもらうことが、本当の理解につながる≠ニ思い至り、本部幹部会の中継行事に毎月、友人と一緒に参加することを決意。師弟に生きる喜びを友人たちと語らい、ある月は13人と。また、ある月は14人の友と会場へ。そのうち6人は、2カ月連続で足を運んでくれたそうです。
吉井 素晴らしい話ですね。今夏、青年部訪中団として、中国を訪れた折、中日友好協会の王秀雲(おうしゅううん)副会長は、「池田先生が中日両国に『金の橋』を架けてくださったからこそ、創価学会は私たちの本当の友人となっています」と語っていました。
竹岡 心と心が通い合い、何でも語り合え、さらに互いの人生に欠かせない存在となってこそ、真の友情です。
原田 「10人の友人」といっても、そのスタートは自身です。まず、自分が変わる。自分が変われば、周りも変わる。これが人間革命の方程式であり、友好拡大の要諦(ようてい)です。
杉本 目の前の一人の幸せを真剣に祈り、尊重し、励ましを送る。その振る舞いが信頼を築くのですね。
正木 そのために、日常の活動リズム、基幹活動のあり方の再検討も必要です。会合の時間や回数を見直し、各人が「友好拡大」や「地域貢献」に積極的に取り組めるよう、友好デー等を拡充していきたい。

日蓮仏法本来の姿

吉井 さて、青年部では、「(たましい)の独立記念日」である11月28日に、代表が集い、広宣流布大誓堂(だいせいどう)で勤行会を開催しました。
原田 池田先生は、勤行会へのメッセージで、「一人の後継の師子(しし)師子吼(ししく)すれば、一切が変わる」と強調され、「悩める友には希望と確信の声を、混迷の社会には正義と価値創造の声を、そして分断の世界には平和と連帯の声を、いよいよ惜しまず広げていこう」と呼び掛けられました。
竹岡 ハーバード大学のドゥ・ウェイミン博士は、「牧口会長から戸田会長、池田会長に至る三代の系譜にこそ、大乗仏教の本来の精神が脈動していることを、改めて感じます。反対に、偏狭で保身の僧らに見られる、俗世主義と権力への服従は、大乗仏教の核心である人間主義を深刻に害したといえます」と語り、創価三代の師弟にこそ、日蓮仏法の本来の姿があると称賛されています。
橋元 世界広宣流布の大願(だいがん)を胸に、青年部は「弘教・拡大」「人材育成」に全力を尽くしてまいります。

重要な「心の準備」

吉井 11月27日付の「社説」で紹介されていましたが、気ぜわしい年末を迎える、この時期は「詐欺」への厳重注意が必要です。
杉本 11月18日付の本紙でも、詐欺的トラブルに注意しようと、具体的事例を挙げ紹介されていました。
竹岡 現在、警視庁のホームページでは、実際に詐欺犯からかかってきた電話を聞くことができます。
橋元 私も聞いてみましたが、正直、驚きました。本当に巧妙で、もしも、こんな電話がかかってきたら、見抜くのは難しいのではないかとさえ思ってしまいました。
竹岡 これまでも、「私は大丈夫!」との思い込みを排そうと、何度も訴えてきましたが、実際に電話がかかってきたら、多くの方が動揺してしまうのではないでしょうか。
正木 この心の動揺につけ込むのが、犯人の狙いです。だからこそ、ますます巧妙になる手口を理解し、「心の準備」をしておくことが重要になります。
橋元 犯人は、学校の名簿、企業の名簿、また、高齢者のリストなど、さまざまなデータを手に入れ、悪用を企んでいます。
杉本 最近では、質屋を装い、高齢者の年金を狙った「偽装質屋」や、「東京五輪詐欺」といわれる、五輪による経済効果や入場券を口実にした投資勧誘等による詐欺も起きています。
竹岡 劇場型といわれ、@身内を装う者A警察官や弁護士、鉄道関係者を装う者B痴漢の被害者の身内や交通事故の当事者を装い、被害を受けたと主張する者が、時間をおいて登場することもあります。
原田 ともあれ、どんな内容の電話であろうと、すぐにお金を振り込まないことです。少しでも不審に思ったら、まずは、家族や親戚、学会の同志などに相談してください。
正木 脅迫めいた言動をしてくることもあるようですが、毅然とした態度で接し、すぐに警察等に相談、通報することも必要です。
原田 「慌てず、冷静に、まず確認」を合言葉に、「前前(さきざき)用心(ようじん)」(御書1192ページ)を心掛け、真剣な祈りで、絶対無事故の日々を送ってまいりたい。

(2013.12. 2. 聖教新聞)

 

 

<6> 師弟共戦こそ勝利のリズム
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

吉井 12月1日から、広宣流布大誓堂(だいせいどう)で、「広宣流布誓願(せいがん)勤行会」が厳粛に開始されました。
橋元 世界広宣流布の大願(だいがん)を誓い、祈念する、全世界の同志が待ちに待った勤行会です。
竹岡 「一閻浮提(いちえんぶだい)広宣流布は日蓮大聖人の御遺命(ごゆいめい)なり。創価学会は広宣流布を実現しゆく唯一の正統たる教団なり」から始まる、池田先生が(つづ)った「広宣流布 誓願の碑」には、「広宣流布は、世界の平和と社会の繁栄を開きゆく大道(だいどう)なり。全人類を救わんとする、我らの久遠(くおん)の大誓願なり」と記されています。
杉本 そして、「日蓮大聖人に直結し創価三代に(つら)なる宝友(ほうゆう)が異体同心の団結で、末法万年にわたる『広宣流布』(そく)『世界平和』の潮流(ちょうりゅう)をいよいよ高めゆかんことを、ここに強く念願するものなり」と(したた)められています。
正木 この碑は、大誓堂の1階の「広宣ホール」に設置されています。今後、順次、行われる誓願勤行会の折に、見学できることになっています。
原田 ともあれ、師匠への勝利の誓願、そして勝利の報告。この師弟共戦のリズムの中で、一人一人が、広布と人生の栄光の歴史≠開いてきたのが、学会です。「大法弘通(だいほうぐつう)慈折(じしゃく)広宣流布大願成就(じょうじゅ)」の学会常住の御本尊に、世界広布を誓願し、折伏・弘教の一大宗教運動をさらに力強く展開してまいりたい。

「仏を敬うが如く」

橋元 アメリカ実践哲学協会会長のマリノフ博士は、人間の生き方の重要な規範となる誓願≠ノついて、こう語っています(12月2日付)。いわく、誓いには、自己中心的な誓い≠ニ、他人の幸福に尽くそうとする利他(りた)の精神に根差した誓いがあると。
竹岡 他人への奉仕の中にこそ、真の自己実現の道があり、幸福の(みなもと)があると強調し、仏法で説く、この大乗(だいじょう)的な誓いこそが、「真の誓いであり、人間の生き方の真髄(しんずい)」であるとも明言されています。
橋元 そして、「SGI(創価学会インタナショナル)が現実社会に深く根を張り、共感に満ちた利他の実践を貫く限り、新たに誕生した『広宣流布大誓堂』は、平和とヒューマニズムの共感を世界に広げゆく殿堂として輝き続けていく」と結論されています。
杉本 東京・信濃町の総本部では、「創価文化センター」も、創価の人間主義を発信する一大拠点として、開館1周年を迎えます。
吉井 全国・全世界の友が憩い、SGIの地球的な広がりを映像や展示で学べ、学会の歴史や世界広布の息吹をタッチパネル等で体感できるのが、「平和と友好の大城(だいじょう)」である創価文化センターです。
竹岡 池田先生が、戸田先生から譲り受けた懐中時計や、創価文化会館(当時)で使用していたピアノ。香峯子夫人から贈られ、先生が世界の平和旅で使用したカバンなど、師の闘争を学ぶ歴史的な品々も展示されています。
原田 今後、多数の同志の方々が、総本部にお見えになります。私たちは、「仏を敬うが如く」との経文のままに、創価家族の皆さまを、大切に、最敬礼して、お迎え申し上げてまいります。

徹して訪問・激励を

吉井 さて、明年の活動大綱の(はしら)の一つが、「人材の育成」です。
正木 「広宣流布とは、人間性の勝利の異名(いみょう)だ。そうであるならば、人を磨き、鍛え、育て、輝かせていく以外にその成就の道はない」と先生が言われている通り、学会の活動は、「人材育成」に始まり、「人材育成」に終わるといっても過言(かごん)ではありません。
橋元 「学会以上に成長できるところはない」「学会は多くの社会貢献の人材を輩出している」という姿そのものが、広宣流布なのです。
杉本 とりわけ、少子化が加速度的に進む今後、これまで以上に、「人材育成」が全ての鍵になります。
原田 そこで重要になるのが、「任用試験」です。学会ではこれから、2020年まで、原則として毎年11月に、「教学部任用試験」を実施します。
正木 「弘教による新入会員の拡大」「訪問・激励による新たな活動者の拡大」「信心継承(けいしょう)による未来部員の拡大」の3点に(ちから)を注ぎ、その育成の集約点となるのが、任用試験です。
原田 各地区で2人以上の合格者の輩出を目指し、皆で真剣に取り組んでいきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。
吉井 御書には、「一切(いっさい)草木(そうもく)は大地から(しょう)ずる。このことから考えると、一切の仏法もまた、人によって(ひろ)まるのである」(465ページ、通解)と(おお)せです。
原田 全ては「人」で決まります。未来を(にな)い、創造しゆく「人」をどれだけ育てたかによって決まるのです。
杉本 「新入会の友が功徳(くどく)をつかみ、歓喜(かんき)の中で学会活動に励めるようになって初めて、弘教は完結するといえる」と、池田先生は教えてくださいました。
正木 リーダーの最重要の活動は、同志の声をよく聴く「励まし・対話」です。皆が訪問・激励に(てっ)し、同志の心に寄り添い、「一緒に悩み、一緒に祈り、一緒に実践する」人材育成の王道を歩んでこそ、世界広布の新時代は開かれます。
原田 「学会は皆が人材、皆で成長」を合言葉に、全員が広布の主体者の自覚で力を発揮していきたい。

(2013.12. 5. 聖教新聞)

 

 

<7> 地涌の使命胸に 誓願の舞を
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

橋元 「世界広布新時代第2回本部幹部会」が8日、「世界平和原点の地」、そして小説『人間革命』執筆開始の地である沖縄で、盛大に行われました。
竹岡 穏やかな陽光に包まれる中、「世界平和の碑」のある沖縄研修道場で、画期的な野外開催となりました。
杉本 喜びと誓いあふれる感動的な集いでしたね。中継は、明日13日から16日まで行われる予定です(中継の会館と日時は各県・区で決定)。
吉井 フィナーレでは、歓喜(かんき)が弾けるような躍動感の中、沖縄伝統の「カチャーシー」の(まい)を、参加者全員が一体になって舞いました。
橋元 2000年2月に沖縄で行われた「世界青年平和大文化総会」の際、池田先生は、青年と共に「カチャーシー」を舞ってくださいました。
原田 その時の感動を池田先生は、「まるで地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)が歓喜に舞い踊りながら、沖縄の大地に涌出(ゆじゅつ)したかと思う、素晴らしき瞬間であった」と随筆で(つづ)られています。
吉井 御聖訓(ごせいくん)に「上行菩薩(じょうぎょうぼさつ)の大地よりいで(たま)いしには・をど(踊)りてこそい(出)で給いしか」(御書1300ページ)とあります。
正木 先生は、本部幹部会でのメッセージで呼び掛けてくださいました。
 「我ら地涌の菩薩は、何のために生まれてきたのか。広宣流布の誓願(せいがん)の舞を喜び舞うために、それぞれの使命の舞台に躍り出たのであります。
 ゆえに、どんな大悪が競い起ころうとも、断じて嘆かない。決して(ひる)まない。
 南無妙法蓮華経という『歓喜の中の大歓喜』の音声(おんじょう)を響かせ、舞うが(ごと)く、踊るが如く、生き生きと生命を躍動させて、試練に挑み、戦い、必ずや大悪を大善へ転じてみせるのです。大正法(だいしょうほう)(ひろ)めるのです」
原田 明年「世界広布新時代 開幕の年」へ、私たち創価家族は「歓喜の中の大歓喜」を胸に、「広宣流布の誓願の舞」を使命の舞台で繰り広げていきたい。

人材育成の要件

杉本 今回の本部幹部会で、那覇王者県の照屋幸勇さん御一家の感動的な活動体験が、参加者の胸を強く打ちました。家族で宿命転換に挑戦する姿に、あらためて「体験」の重要性を強く実感しました。
竹岡 明年の活動大綱に、「各種会合の開催に当たっては、『教学』や『体験』に(ちから)を注ぎ、『SOKAチャンネルVOD(ビデオ・オン・デマンド)』も活用するなど、『会合革命』を」とあります。
正木 各地でのさまざまな会合も、「教学」や「体験」などを通し、来て良かった≠ニ思ってもらえるよう、皆で配慮していきたい。
吉井 小説『新・人間革命』第25巻「薫風(くんぷう)」の章で、池田先生は次のように(つづ)られています。
 「同志との友情と連帯の(きずな)、歓喜の実感、教学の深化(しんか)、体験の共有――そこに、信心の成長を促し、人材を育てていく要件がある」と。
 「教学」や「体験」は「人材育成」の要件であり、広布拡大の原動力ですね。
竹岡 また「福光(ふっこう)」の章でも「学会を今以上に興隆(こうりゅう)、発展させていく使命」を果たす要諦(ようてい)として、青年部に次のように呼び掛けられています。
 「まず、信心への絶対の確信をつかんでほしい。それには、体験を積むことです。祈り、戦って、自分は、こう悩みを克服した∞こう自分が変わった≠ニいう体験を幾つもつかです」
 「さらに、教学です。なぜ、日蓮大聖人の仏法が最高だといえるのか∞仏法の法理に照らして、どう生きるべきか≠ネどを徹底して学んでいくことです」と。
原田 先輩幹部をはじめ、さまざまな同志の体験を聞くことも、確信の源泉となっていきます。「教学」や「体験」に(ちから)を入れ、充実した会合開催に取り組んでいきたい。

題目の師子吼で

橋元 聖教新聞や大白蓮華等で紹介されている体験談をはじめ、日本中・世界中に、信心の功徳(くどく)の体験は大きく広がっています。
正木 特に、闘病を通して信仰体験をつかむ方は多いでしょう。また、現在、病気と闘っている方も少なくない。
 御聖訓に、「このやまひは仏の(おん)はからひか・そのゆへは浄名(じょうみょう)経・涅槃(ねはん)経には(やまい)ある(ひと)仏になるべきよしとかれて(そうろう)、病によりて道心(どうしん)はをこり候なり」(同1480ページ)とある通り、病気は自らの仏法実践への決意を深める契機にもなります。
杉本 池田先生は、こう教えてくださっています。
 「病気になること自体は、少しも恥ずかしいことではない。人生の不幸でも、敗北でもない。仏法によって、人生勝利の(あかし)に転換することができるのです。そして、自分だけでなく、一家・一族までも守っていくことができる。これが妙法の不可思議な(ちから)です」と。
正木 「南無妙法蓮華経は師子吼(ししく)(ごと)し・いかなる病さはりをなすべきや」(同1124ページ)と(おお)せの通り、題目の師子吼に勝るものはありません。いかなる病も、いかなる悩みも、乗り越えるためにあり、仏になるためにあります。そして多くの友を励まし、救っていくための試練といえます。
原田 妙法と共に生き抜く生命は、いかなる「生老病死(しょうろうびょうし)」の苦悩も転じて、永遠に「常楽我浄(じょうらくがじょう)」の軌道を進んでいくことができる――このことを先生は、教えてくださっています。
 皆で、題目の師子吼を轟かせながら、一人一人が、人間革命・宿命転換を果たしていけるよう、励ましの(きずな)をいやまして大きく広げていこう。

(2013.12.12. 聖教新聞)

 

 

<8> 誠実に友の幸せ願う対話を
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

正木 一人一人が広布への決意を新たにする大切な時を迎えています。
原田 まずは、本年1年間の大勝利を皆でたたえ合ってまいりたい。
 池田先生は、連載中の小説『新・人間革命』「若芽」の章の中で、「皆が人材である。それぞれの能力を生かすには、たくさんの評価の基準、つまり、褒め讃える多くの尺度をもつことが大事になる」と教えてくださいました。リーダーの皆さんは、どうか、一人一人の健闘をたたえ、明年に向け、最高の出発を切れるよう、見事な指揮をとっていただきたい。
杉本 決意が(ちから)を生み、勝利の(いん)を築きます。だからこそ今、明「世界広布新時代 開幕の年」へ、明確な目標を立てることが大切になります。
正木 組織でも目標を立てますが、まずは各人が「自分自身の目標」を定めることです。それが、広布前進の(かなめ)となります。
橋元 1952年(昭和27年)のあの2月闘争もそうでした。池田先生のもと、各人が掲げた目標の達成に全力を尽くした結果として、折伏日本一という金字塔(きんじとう)を打ち立てることができたのです。
吉井 当時の方々が口々に語っていたことがあります。それは、結果が発表されるまで、自分たちの支部が日本一の戦いをしていたなんて分からなかった≠ニいうことです。
竹岡 それぞれが、自分が決めた目標、師匠に誓った戦いに全力で挑戦した。その結果が、「日本一」に輝いたというわけですね。
橋元 「広宣流布大誓堂(だいせいどう)」が完成し、各人が世界広布の誓願を立て、折伏・弘教、人材育成に挑戦する明年、最も重要なのが、この個人の目標の達成です。
吉井 池田先生は、指導されました。「目標を持たぬ人間は、そしてまた、目標を持たぬ団体は、最後は敗れる。目標があること自体が発展の道であり、勝利への道につながるからである」と。
正木 関西方面においては、「地区」「わが家」「わたし」がそれぞれ、折伏の目標を掲げ、全員で拡大に挑戦することも発表されました。
原田 目標の成就(じょうじゅ)と、自身の人間革命、宿命転換をかけ、祈り抜き、戦っていく。そうした「広布の勝利」が、「生活の勝利」となります。そして、「活動の歓喜(かんき)」こそ、「人生の歓喜」となるのです。「『学会活動が大好きだ!』『折伏が大好きだ!』という人の境涯(きょうがい)は、仏なんです」との先生の指導の通りです。
 一人一人が、広布の主体者≠フ自覚を新たに、「自身の新時代建設」の誓いを固め、前進したい。

歓喜の弘教が結実

竹岡 そんな中、九州で達成した、歓喜の弘教の話を(うかが)いました。
杉本 福岡での法華経展を観賞された、ある婦人が入会された話ですね。
 この方の近所に住む副白ゆり長は長年、法華経の深遠(しんえん)さ、日蓮大聖人の偉大さ、その精神を継承(けいしょう)する創価学会の真実を、誠実に語り続けていたそうです。しかし、なかなか、もう一歩踏み出せないでいました。
竹岡 ところが、法華経展を訪れ、この方の考えは一変します。目の前に広がる法華経の世界に、深く感動し、今度は一人でゆっくり見たい≠ニ後日、お一人で来場されます。
正木 さらに数日後には、この感動を共有したいと、友人と一緒に参加。創価学会のことをもっと学びたい≠ニ、小説『人間革命』を読み始められます。その際、「私が今まで信じていた教えは、銅でした。しかし、法華経は、万人(ばんにん)を幸福に導く金、銀の教えです」と、感動の面持ちで語っていたそうです。
杉本 その後も対話が続き、彼女は学会への入会を決意。入会の時には、「これから三障四魔(さんしょうしま)が起こったとしても、私は自らの信念の道を進むのみです。決して紛動されません」と力強く語られていたそうです。早速、多くの友人たちに、日蓮仏法、創価学会の偉大さを語り歩かれています。
原田 「世界はますます深く強く仏法を求めている」と、池田先生が言われている通りです。世界広宣流布へ、いよいよ私たちの本領発揮の時です。(えん)する人に、丁寧に誠実に、友の幸せを願う温かな仏法対話を広げていきましょう!

手洗いをしっかり

橋元 さて、例年、12月から1月は、ノロウイルス拡大のピークを迎えます。現在のところ、ワクチンによる予防ができないため、「食品からの感染」と「人からの感染」が、主な感染経路であることを十分に理解しておきましょう。
吉井 その上で、家庭などでできる予防対策を3点、確認します。
 まず、「手洗い」をしっかりすることです。調理前、食事前、トイレの後などは、石けんで手や指を洗浄し、流水で十分にすすぐことを心掛けましょう。
杉本 さらに、「食品からの感染」を防ぐことも重要です。食品の中心温度85度以上で、1分間以上加熱を行えば、感染性はなくなるとされています。また、まな板、包丁、食器、ふきん、タオルなどは使用後すぐに洗い、85度以上の熱湯での加熱消毒も有効です。
吉井 最後に、「人からの感染」を防ぐことです。特に、患者の嘔吐物などを処理する時は、自身が感染しないよう、マスク、手袋、エプロンなどを着用し、直接触れないことが大切です。
原田 どこまでも健康第一で、晴れやかに新時代を迎えていきましょう。

(2013.12.16. 聖教新聞)

 

 

<9> 宝の未来部を心込めて育成
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、梁島未来部長、門田少女部長

杉本 受験シーズンが到来しました。受験生にとって大切なことは、「最後まで(あきら)めないこと」と、12日付の「未来部育成のページ」で、教育本部の方がアドバイスされていました。
橋元 そこで今回は、梁島(やなしま)未来部長、門田少女部長に参加していただき、ご自身の受験体験などを語ってもらえればと思います。
門田 はい。私は、小学校、中学校と、創価学園を受験したのですが、残念ながら、不合格でした。高校受験の時は、もう、これ以上、不合格になるのが怖い≠ニ、創価高校への受験を諦めていました。
杉本 試験なので、合否は必ずありますが、合格できなかった時には、さぞかし悔しく、悲しい思いをされたことでしょう。
門田 そんな時、優しく励ましてくれたのが、地域の女子部の方たちでした。半年以上にわたり、同盟唱題≠してくれ、メールや手紙で激励を送ってくださいました。勇気が湧いた私は、創価高校受験を決意。結果は不合格でしたが、池田先生からの受験した人は皆が心の学園生≠ニの言葉と、「君には、君にしかできない使命がある」との指針を胸に、地元の高校で生き生きと勉強。大学受験では、念願だった創価女子短期大学に進学することができたのです。
 この経験は何があっても負けない人生を歩むための私の宝物となっています。
梁島 私は中学生の時、親から創価高校への受験を勧められましたが、反抗期≠ナもあり、別の高校への進学を考えていました。ところが、ある日、訪ねてきてくれた未来部担当者の方に「僕も創価学園に行きたかったけど、行けなかったんだ。だから、英明君には、ぜひ行ってもらいたい」と言われたのです。その真剣さが心に響きました。
原田 子どもを(はぐく)む上で重要だとされる「ナナメの関係」(「親と子」「教師と生徒」といったタテの関係、友人同士のようなヨコの関係以上に、地域社会の第三者が子どもを見守り育てるという考え方)が影響を与えたわけですね。
梁島 中学生の私を一人の人間として尊重し、励ましてくれる男子部の方の姿に感動し、創価高校の受験を決意。創価学園時代には、池田先生との原点を刻むことができました。

「無限の可能性」が

門田 私は、家族や地域の方々の題目の応援にも心から感謝しています。皆さんに題目を送ってもらっているからこそ、「大丈夫なんだ!」と安心できたことを、よく覚えています。
正木 その上で、受験生は寸暇を惜しんで、勉強に励んでいますので、訪問・激励などの際には、相手の都合を考えて、短時間にするなど、こまやかに配慮していきたい。
原田 会場を提供してくださっている家庭の中に受験生がいる場合は、可能なら、この期間は使用を控えたり、終了時間を厳守するなどの心配りも必要です。
橋元 先日の「今日も広布へ」(15日付)で、池田先生は、「寒風に胸張り進む未来部の皆さんの尊い努力と成長こそが、世界を温め、未来を照らします。皆さんこそ、希望の太陽です」と(つづ)られました。
原田 また、先生はいつも、未来部は「世界の宝」であり、「無限の可能性」を秘めていると言われます。これらの師の言葉を、弟子である私たちが、どこまで真剣に受け止められるか。これが、未来部育成においては最も重要です。

各部の総力を結集

梁島 先日、英語スピーチコンテストで入賞した、高等部員と話す機会がありました。留学経験がある私が聞いても、とても流ちょうな英語で感動してしまいました。ところが、話してみると、彼はちょっとしたことから、勉強がスランプ≠ノ陥り、成績も下降していたのです。
 そこで、私は、ありのままに、彼の英語力の素晴らしさをたたえ、励ましを送りました。すると、元気を取り戻し、勉強へのやる気も回復。今も懸命に取り組んでいます。
正木 誰しもが、未来への大きな可能性をもっています。それをどこまで信じられるか。未来部育成において、試されているのは、実は、育てる側の心なのかもしれません。
原田 その通りです。自身の心を磨き、人間革命に挑み続ける姿で、未来部と接することが大切です。
門田 ある地域の未来部担当の壮年部の方は、毎回の少年少女部員会で、ハーモニカを演奏されています。ご本人は「決して上手なわけではありませんが、子どもたちも毎回、練習して、座談会などで歌を披露してくれています。その思いに応えたいので、私も毎回、懸命に練習して、ハーモニカを演奏しているんです」と語られていました。
杉本 心温まるエピソードですね。そうした心を尽くした交流は、必ずや、子どもたちの生命に深く刻まれていると確信します。
原田 池田先生は言われました。師弟勝利の本陣である広宣流布大誓堂(だいせいどう)を、「これから厳然(げんぜん)と守り抜いてくれるのが、君たち青年部です」「2030年・創立100周年へ、新たな『一閻浮提(いちえんぶだい)広宣流布』の波動を起こしゆくことを、久遠(くおん)より誓願し、不思議にも、この時に、勇んで躍り出てくれた地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)なのです」と。
正木 創立100周年の時、世界広宣流布の先頭に立っているのは、今の未来部員たちです。各部が心を込め、総力をあげ、未来を(にな)う宝の人材を育成していきましょう。

(2013.12.19. 聖教新聞)

 

 

<10> 会場提供者の真心に感謝!
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

原田 池田先生のもと、全てに大勝利した本年、広宣流布の大前進を支えてくださった全同志に心から感謝申し上げます。
正木 中でも、いつも広布の会場を提供してくださっている皆さまに、衷心(ちゅうしん)より御礼(おんれい)申し上げます。
杉本 皆さまの無私(むし)の真心があって、私たちは「世界広布」(そく)「世界平和」の新時代を、勇気凛々(りんりん)と進んでいくことができます。
原田 生活空間であるご自宅を会場に提供する苦労は、いかばかりか。池田先生は常に、「現代の正法正義(しょうほうしょうぎ)の大長者であられる拠点(きょてん)のご尊家(そんか)に、、朝な夕な、感謝の題目を捧げゆく日々である」と言われています。
吉井 法華経の随喜功徳品(ずいきくどくほん)には、仏法の話をしている会場で、座を詰めて座らせてあげるだけで、功徳があると説かれています。
竹岡 また、日蓮大聖人も伝教大師の「家に讃教(さんきょう)(つと)めあれば七難(しちなん)(かなら)退散(たいさん)せん」(御書1374ページ)との文を引かれ、妙法の音声(おんじょう)の響く家庭の尊さを教えてくださっています。
吉井 「法華経を信ずる人は・さいわいを万里(ばんり)(そと)よりあつむべし」(同1492ページ)とも(おお)せです。
正木 御聖訓(ごせいくん)に照らし、会場を提供してくださるご一家が、三世永遠の大福徳(ふくとく)に包まれ、そこから、偉大な人間王者が巣立ってゆくことは間違いありません。
原田 会場は、世界広布の「発信地」であり、人材錬磨(れんま)の「城」です。御書には随所に、皆が寄り合って%凾ニあります。広宣流布を目指して集い合うリズムの中には、互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、威光勢力(いこうせいりょく)を増し、信仰を深め、人生を勝利しゆく王道があるのです。
杉本 だからこそ、連絡・報告を密にし、めりはりのある離合集散のリズムをつくることが大切ですね。
竹岡 会場を提供してくださることを、「当たり前」などと錯覚する慢心(まんしん)を決して起こすことなく、常に感謝を忘れずに使わせていただくことも重要です。
橋元 具体的には、会合時間の厳守、終了後の清掃などルールをしっかり守り、空調の省エネも心掛けていきたい。
吉井 また、駐車・駐輪、喫煙・私語などで近隣の迷惑にならないよう、注意することも大切ですね。
橋元 真心に支えられた団結をさらに固め、「大法弘通(だいほうぐつう)」の「誓願(せいがん)」の道を皆で歩んでまいりましょう。

尊い「志」を賛嘆

正木 さて、先日、財務の納金が一切無事故で終了しました。全ての広布部員の皆さまに、厚く厚く御礼申し上げます。大変にありがとうございました。
原田 大聖人は身延の山中まで、供養の品々を送った一人の門下の「(こころざし)」をたたえ、述べられています。「福田(ふくでん)に、すばらしい善根(ぜんこん)(たね)()かれたのか。厚い志に(なみだ)もとまらない」(同1596ページ、通解)と。
 学会が推進する供養、財務は全て、大聖人の御遺命(ごゆいめい)である世界広宣流布のためであり、御本仏(ごほんぶつ)への供養に通じます。これに(まさ)大善(だいぜん)もなく、大功徳もありません。どうかリーダーの皆さんは、同志の尊い真心を最大に賛嘆(さんたん)していただき、誠実で丁重な御礼を、よろしくお願いします。

「長電話はしない」

竹岡 師走を迎え、慌ただしい時期となりました。
橋元 まずは、交通事故に気を付けたい。事故が最も多いのは、この時期です。「飲酒・スピード超過・信号無視」などの違反運転はもってのほかです。心に(すき)をつくらず、無事故の年末年始を送りましょう。
正木 その上で確認ですが、学会の組織での「忘年会」「新年会」は厳禁です。
原田 ちょっとした油断が、清浄な学会の組織を破壊する(いん)になります。有志で行うといっても、必ず嫌な思いをする方がいます。お互いに気を付けたい。
杉本 また、皆が忙しい時期だからこそ、電話でのやり取りにも注意したいと思います。具体的には、「事前に要点を整理し簡潔に」「長電話はしない」「相手の都合を考え、深夜や早朝は控える」などです。
正木 ともあれ、「世界広布新時代 開幕の年」は目前です。年末年始友好期間は、明年への英気を養う好機です。
原田 規則正しい生活を心掛け、十分な睡眠で、健康第一の日々を送りたい。特に、風邪には注意です。万病のもと≠甘く見てはいけません。先生が常々、「くれぐれも風邪をひかれませんように」と呼び掛け、真剣に祈ってくださっている通りです。
杉本 事件や事故を未然に防ぐ要諦(ようてい)は「前前(さきざき)の用心」(同1192ページ)です。食生活にも気を配り、聡明に、「信心即生活」の実証を輝かせていきましょう。
吉井 年賀状をはじめ、普段、なかなか会えない友人とも交流を深めることができる期間でもあります。お世話になった方々への感謝を伝え、一層の友好を深めることもできます。
橋元 地域の行事に積極的に関わることもできます。新たな飛躍ができるよう、皆が充実の年末年始にしていきましょう。

(2013.12.23. 聖教新聞)