< 座談会 >

栄光の峰をめざして

 


 

 

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間断なき挑戦に強き信心で応戦
確信の対話で仏縁の拡大を
さあ「いよいよ」の決意で前進
今日も勝った≠ニいう毎日を
不屈の負けじ魂で徹して前へ
限界を破るのは気迫と執念
「11・18」へ 新たな決意で前進!
師と共に使命の道をさらに
心新たに青年部が拡大に先駆
訪問・激励こそ学会活動の要
わが街の安穏と繁栄祈り行動

 

 

 

<61> 間断なき挑戦に強き信心で応戦
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 原田 広布前進の要諦(ようてい)は「団結」にあります。日蓮大聖人が「異体同心(いたいどうしん)なれば万事(ばんじ)(じょう)じ」(御書1463ページ)と(おお)せの通り、「異体同心」で進むところ、越えられない壁はありません。
 伊藤 池田先生も、「大切なのは『団結』である。心を合わせることだ。我らは、永遠に『異体同心の団結』で勝利したい」と指導されています。
 長谷川 私たちが目指す「同心」とは、広宣流布の信心であり、誓願(せいがん)の祈りで心を一つにすることです。
 原田 広宣流布の師匠と、同志と、信心のギアを、がっちりとかみ合わせる。その時に、「万事を成じ」――あらゆる困難を打ち破る力を発揮することができるのです。
 竹岡 短期決戦≠フ勝利の鍵も、この「団結」にあります。また、かつて先生は、「どんな戦いも、戦い抜いたほうが勝つ」と指導されたことがあります。
 原田 多忙な日々、また変化の連続かもしれませんが、動揺や逡巡(しゅんじゅん)をしていては、戦いは進みません。「何があろうと絶対に勝つ!」と一人一人が心に決め、前進してまいりたい。
 長谷川 20世紀最大の歴史家・トインビー博士は、間断(かんだん)なき「挑戦」に対する「応戦」が文明の発展をもたらすと述べています。広宣流布と人間革命の前進もまた、幾多(いくた)の挑戦や試練に応戦し、打ち勝ってこそ力を増していきます。
 原田 次から次と押し寄せる苦難の「挑戦」にも、強き信心で真正面から「応戦」する――。その戦いの連続こそが勝利の扉を開くのです。さあ、皆で心一つに、決勝点に向けて、一瀉千里(いっしゃせんり)で走り抜いてまいりましょう。

衆院選は政権選択

 長谷川 衆議院が解散となり、事実上の選挙戦に入りました。選挙日程も「10月10日公示、同22日投開票」に決まり、公示まで、わずか8日となりました。
 竹岡 日本が多くの重要課題に直面する中、国の舵取りをどこに託すかを決める、重要な「政権選択選挙」といえます。
 永石 大事なのは「政権担当能力」があるかどうかをしっかり見極めることですね。
 志賀 今回の衆院選では、緊迫している北朝鮮問題への対応も問われます。核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対応し、外交を進めるためにも、自公政権の基盤がより強くなることが重要です。
 竹岡 野党の合流も報じられていますが、多くの議員は、民進党出身者と予想されています。元をたどれば旧民主党の人たちです。
 志賀 2009年の衆院選で、一度はやらせてみたら≠ニ、旧民主党を選択したことが、経済や外交、そして震災の対応においても、取り返しのつかない混乱と停滞を生んだことを国民は忘れていません。
 竹岡 悪夢の時代≠ニいわれた旧民主党政権の失政の理由に、政党としての理念、政策の一致がないまま集まったことなどが挙げられます。「同じ過ちは繰り返したくない」というのが、多くの人の気持ちではないでしょうか。

「現場の声」を形に

 伊藤 安倍首相は衆院選で、消費税率10%への引き上げ(2019年10月)による増収分の使い道の変更に対して、国民の信を問いたいと語っていました。また、その使い道として、「教育の無償化」などに充てる方針を示しています。
 永石 こうしたことなどを踏まえて、公明党は今、3つの実績・政策を強く訴えていますね。

@軽減税率の実現

 志賀 公明党は、3年前の衆院選で、「軽減税率」の実現を公約に掲げ、勝利しました。そして、公明党の強い主張により、消費税率10%時に、酒類・外食を除く飲食料品全般を対象に、軽減税率を導入することが決定しています。
 永石 国民との約束を果たし、実現力を発揮した公明党の大きな実績ですね。

A教育負担の軽減

 伊藤 今、日本は少子高齢化に突入し、その対策が重要課題になっています。公明党は「人への投資」が未来を開くとの思いで、大胆な「教育の無償化」の推進を公約しています。
 永石 具体的には、2019年までに「全ての就学前児童の幼児教育の無償化」「私立高校授業料の実質無償化(年収590万円未満の世帯が対象)」の実現を目指していますね。大学生などへの返済不要の「給付型奨学金」も大幅に拡充します。
 長谷川 教育費の心配をせずに、安心して子育てができる。誰もが必要な教育を受けられる。そうした社会を築くため、公明党はさらに尽力してもらいたい。

B高齢者支援充実

 永石 公明党が主張し、公的年金について、25年間加入しないと受給できなかったのが、10年間に短縮。新たに約64万人が受給できるようになりました。消費税率10%時の実施予定でしたが、前倒しを実現。今月から支給が始まります。
 長谷川 「低年金者への月最大5000円の加算」と「介護保険料の軽減拡大」も、公明党の推進で、消費税率10%時の実施が決定。そして今回、その前倒しも公約に掲げています。
 永石 「生活者の視点」「現場の声」を大切にする公明党ならではの実績と政策ですね。
 原田 「『生活者』の論理を政権のなかで訴えられる公明党の存在は重要」(北海道大学大学院・吉田徹教授)、「日本社会全体で子どもの未来を守っていく機運を高める。公明党の奮闘に大いに期待」(京都大学大学院・柴田悠准教授)など、多くの声が寄せられています。公明党は、どこまでも「生活者の視点」で、「未来を開く政治」を貫いてもらいたい。

(2017.10. 2. 聖教新聞)

 

 

<62> 確信の対話で仏縁の拡大を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 志賀 先月末、モスクワ大学で行われた国際学術会議の席上、池田先生に対して、国際グローバル研究アカデミー「正会員証」が授与されました。
 伊藤 先生が長年にわたって尽力してこられた「地球一体化への卓越した学術的・実践的貢献」をたたえたものですね。
 永石 先生はこれまで「誠実一路」の行動で、世界各国に友好の「虹の橋」を築いてこられました。
 長谷川 かつて冷戦下の緊迫した情勢の中、先生はソ連、中国、アメリカ等の国家指導者と相次ぎ会見。イデオロギーや体制を超え、人を結ぶ「対話の(ちから)」を信じ、胸襟(きょうきん)を開いた誠実と信念の行動で平和の連帯を広げてこられました。
 原田 日蓮仏法は「対話の宗教」です。「立正安国論」では「主人()(とど)めて(いわ)く」(御書24ページ)、「主人(よろこ)んで曰く」(同31ページ)と、相手の心情を察しながらも、確信あふれた一言一言で最後には納得を生んでいく様子が描かれています。
 永石 まさに先生の平和行動には、大聖人が示された「対話の精神」が脈打っています。
 長谷川 大聖人は「言わずんばある()からず」(同17ページ)とも仰せです。私たちも「語り抜く時は今!」との大確信で、友情と信頼の輪を大きく広げたい。
 原田 特に、かつてない拡大を果たすためには、経験豊かな「広布の黄金柱(おうごんばしら)」壮年部の力が不可欠です。「いざ鎌倉!」と一人一人が立ち上がる時です。
 長谷川 「壮年には力がある。それをすべて、広宣流布のために生かしていくんです」と、先生は壮年部に深い期待を寄せてくださっています。重鎮(じゅうちん)の壮年部が総決起すれば、いかなる苦難も「風の前の(ちり)」(同232ページ)に過ぎません。
 原田 広宣流布とは異体同心(いたいどうしん)の戦いであり、「総力戦」です。一人ももれなく「共戦の陣列(じんれつ)」に――この思いで励まし、皆が主体者の自覚に立った時、広布は飛躍的に前進します。師弟共戦の決意に燃え、「昨日より今日」「今日より明日」と日々、新たな仏縁(ぶつえん)の拡大に挑んでまいりましょう。

「安定」か「混乱」か

 志賀 衆議院選挙(10月10日公示、同22日投開票)も、公示まで5日。各党が舌戦(ぜっせん)を繰り広げています。
 竹岡 今、野党は、合流や分裂が相次ぎ、混迷を極めています。安定の「自公政権」か、混乱の「野党」か。日本の未来を選択する重要な選挙です。
 志賀 与党の中で、常に庶民・大衆の視点に立ち、より良き政治の実現のため、一貫して日本の「政治の安定」に貢献してきたのが公明党です。
 竹岡 政策研究大学院大学・飯尾潤教授はこう語っていました。「与党の一角にいながら、『与党内野党』として、本来野党が果たすべき役割までも果たして、政権内の重しとなる。ここに公明党の真骨頂の一つがある」と。
 原田 公明党は、幅広いネットワークで民意を受け止め、その民意を具体的に政策にして実現してきました。「多様な声をすくい上げることができる公明党だからこそ、社会の分断を阻止することができる」(作家・佐藤優氏)など、公明党に、あらためて大きな期待が寄せられています。

半世紀の政策実現

 伊藤 公明党ホームページの「衆院選特設サイト」が分かりやすいと好評ですね。今回訴えている@軽減税率を実現A教育負担の軽減B年金加算の前倒しなどの動画、また公明党の9小選挙区、比例区などの情報も紹介されています。
 永石 「教育負担の軽減へ。」と掲げた公明党の新たなイメージポスターも明るくていいですね。
 長谷川 国づくりの基本は人づくりです。公明党は結党以来、教育を重視してきました。そして今回、幼児教育から大学を含む高等教育までの大胆な「教育の無償化」を掲げています。

幼児教育の無償化

 竹岡 公明党は、幼児教育の無償化を一貫して主張し、低所得の一人親世帯や2人以上の子どもがいる多子(たし)世帯の一部などに、段階的に対象を拡大しました。
 永石 さらに2019年までに全ての就学前児童(0〜5歳児)を対象に、保育所や幼稚園、認定こども園などを含めて無償化することを目指しています。教育費の心配をせずに安心してお子さんを産み、子育てできる環境になりますね。

私立高校授業料の実質無償化

 伊藤 公明党は、年収590万円未満の世帯を対象に、全国での「私立高校授業料の実質無償化」も目指していますね。
 竹岡 すでに東京都では公明党の主張で、今年度から年収約760万円未満の世帯を対象に、実質無償化を実現。大阪府などでも独自の制度を進めています。国による無償化が進めば、さらに拡充できます。

大学生に返済不要の給付型奨学金

 志賀 公明党が長年訴えてきた返済不要の「給付型奨学金」が創設されました。今年度は約2500人を対象に実施。来年度は本格実施され、約2万人に月額2〜4万円が給付されます。
 永石 さらに、19年度以降については、給付額や対象人数の段階的な拡充とともに、授業料減免の対象拡大も目指していますね。
 長谷川 公明党は「政策実現政党」として、半世紀以上前から、義務教育の教科書無償配布を実現するなど、「教育の負担軽減」に取り組んできました。
 原田 子どもは「国の宝」です。少子高齢化が加速する日本にとって、教育は未来を開く大きな力となります。日本が直面する課題に、公明党は全力で取り組み、抜群の「政策実現力」を発揮してもらいたい。

(2017.10. 5. 聖教新聞)

 

 

<63> さあ「いよいよ」の決意で前進
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 原田 日蓮仏法は「本因妙(ほんいんみょう)」です。「いよいよ」の決意で戦い、最後は信心で必ず勝つ。これが広布拡大の方程式です。大切なのは「いつか」ではなく「今」。「どこか」ではなく「ここ」。「誰か」ではなく「自分」が一人立つことです。
 永石 広宣流布が信心の戦いである以上、その根幹となるのは、日々の「勤行・唱題」です。前進の原動力は、深き誓願(せいがん)の祈りにありますね。
 長谷川 池田先生は「眼前(がんぜん)の戦いに、題目を唱えて挑む中にこそ、仏の智慧(ちえ)(ちから)が流れ通うのである。今日の課題は何か。張りのある勤行で明確に祈り、生命力を(みなぎ)らせて、一日一日を勝ち切っていくことだ」と指導されています。
 原田 私たちは、どこまでも「自行化他(じぎょうけた)の題目」を唱え、前進したい。「日蓮が(となう)る所の題目は前代(ぜんだい)(ことな)り自行化他に(わた)りて南無妙法蓮華経なり」(御書1022ページ)と仰せの通りです。
 永石 満々たる生命力と勇気で、勢いよく飛び出し、友に会い、語り、励まし、確かな仏縁(ぶつえん)を結んでいく――。地道な対話が何より大切ですね。
 長谷川 池田先生は「広宣流布、立正安国(りっしょうあんこく)の大闘争は、そのまま一人ひとりが宿命転換を加速し、一生成仏の(だい)境涯(きょうがい)を開く戦いに他ならない」と教えてくださいました。
 原田 御書には「極楽(ごくらく)百年の修行は穢土(えど)の一日の功徳(くどく)(およ)ばず」(329ページ)とも仰せです。戦いが大変であればあるほど、功徳は大きい。一日一日が真剣勝負です。各人が「いよいよ」の決意で対話に奔走(ほんそう)し、地域に社会に「勝利の(はた)」を打ち立ててまいりたい。

総選挙「あす公示」

 竹岡 衆議院議員総選挙が、あす10日に公示され、22日の投開票に向け、本格的な選挙戦が始まります。
 長谷川 公明党はあらためて、支えてくださる全ての方々の真心を、断じて忘れないでもらいたい。支持者の皆さまの筆舌(ひつぜつ)に尽くせぬ奮闘のお陰で、今の公明党がある。このことをゆめゆめ忘れず、恩に報いていくことです。
 原田 「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」――この不変の立党精神を貫き通し、全身全霊を賭して、支持者のため、国民のため、働いていただきたい。そのためには、まず、議員・OBが「現場第一」に徹して、支持拡大の先頭に立って尽くしてもらいたい。

実現力ナンバー1

 竹岡 野党の分裂・合流が相次ぎましたが、本来、政党の再編は政策本位であるべきです。しかし現実は選挙目当てに離合集散し、肝心の政策論議はほとんど、なされていません。
 永石 そんな中、先日、公明党の衆院選重点政策が発表されましたね。一つ一つの政策に「生活者の視点」が貫かれ、具体的で、公明党らしさが光っています。公明党HPなどでも詳しく紹介されていますね。
 志賀 公明党は、重点政策の柱として、@教育負担の軽減へA力強く伸びる日本経済へB人を育む政治の実現へC復興・災害対策の強化へD安定した平和と繁栄の対外関係E政治改革と行財政改革、を掲げ、具体策を数多く示しています。
 伊藤 特に注目されているのは、少子高齢化という重要課題に対し、幼児教育から大学までの大胆な「教育の無償化」を明確に示していることです。
 永石 公明党と他党との一番の違いは、豊富な実績を持つ「政策実現力ナンバーワン」であることですね。
 長谷川 日本の将来を託せるのは、どの党か。その判断材料は「政策と実績」です。公明党は、一段と力強く訴え抜いてほしい。
 志賀 前回の衆院選の調査では、公示後に投票先を決めた人は約7割。これから決める人も多くいます。
 伊藤 公示日から投票日前日までの期間中は、LINEやツイッター、フェイスブックなどのSNSで投票依頼ができるようになりますね。ただし有権者が電子メールで投票を呼び掛けることはできませんので、注意したいと思います。

悪夢の民主政権

 志賀 野党の分裂・合流の内実も、顔ぶれを見ると悪夢の民主党政権≠担った人たちの寄せ集めです。
 竹岡 2009年の衆院選で発足した民主党政権の失われた3年3カ月=B経済も外交も、震災対応も悲惨な結果でした。「民主党政権の二の舞いは避けたい」と願う人は多い。
 長谷川 12年の自公政権発足から4年10カ月。ようやく経済を立て直し、景気は着実に回復しています。主要な経済指標でも、株価や名目GDP(年率)、有効求人倍率、若年失業率、最低賃金(全国平均)など、自公政権になってから、大きく改善されています。
 志賀 専修大学・野口旭教授は「自公政権の経済政策を高く評価」「安定した政権の下、今の経済政策の路線を粘り強く続けていくべきだ」と語っていました。
 永石 庶民が景気回復を実感するためにも、「生活者の視点」を持つ公明党の役割が重要になりますね。
 竹岡 他方で、北朝鮮の相次ぐ核実験やミサイル等による挑発で、安全保障上の脅威が続いています。外交面でも、日本の舵取りに失敗は許されません。
 志賀 自公政権による「政治の安定」か、理念・政策の一致なき野党による「政治の混乱」か。日本の未来を決める重要な「政権選択選挙」です。
 竹岡 時事通信社特別解説委員の田ア史郎氏は、こう語っていました。「政権内部における公明党の役割はますます大きくなっている」「自民党を中心とした政権運営を日々厳しくチェックする。この難しい仕事は、『与党内野党』公明党にしかできない」
 原田 国民の求める政策を確実に進めるためにも、「政治の安定」が不可欠です。公明党は「安定の(かなめ)」として、全力を挙げて国民の暮らしを守り、日本の未来を開いてもらいたい。

(2017.10. 9. 聖教新聞)

 

 

<64> 今日も勝った≠ニいう毎日を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、志賀男子部長、藤原学生部長

 原田 今、全国の同志が「自分史上最高の拡大」に打って出ています。先日伺った北海道では、「夕張炭労事件」から60年の本年を、何としても弟子の戦いで勝ち飾ろうと、怒濤(どとう)の対話拡大に挑んでいます。
 永石 「原水爆禁止宣言」60年の節目を刻んだ神奈川でも、「正義」「共戦」の旗を高らかに掲げ、気迫の大攻勢を続けています。
 長谷川 「大阪大会」から60年、「大阪事件」無罪判決から55年の関西も、「負けじ魂」を赤々と燃え上がらせ、不撓不屈(ふとうふくつ)のだいとうそうを貫いています。
 原田 幾重にも大きな節目を迎える本年、後継の弟子として、総立ちとなりたい。「今まで生きて()りつるは()(こと)にあはん(ため)なりけり」(御書1451ページ)との御聖訓(ごせいくん)を深く胸に刻み、各地で新たな師弟共戦の歴史、広布拡大の勝利の(あか)しを示してまいりましょう。
 竹岡 広宣流布は、現実社会を舞台にした、仏と魔との攻防戦といえます。その様相を日蓮大聖人が綴られています。「第六天の魔王・十軍のいくさを・をこして・法華経(ほけきょう)の行者と生死海(しょうじかい)海中(かいちゅう)にして同居穢土(どうこえど)を・とられじ・うばはんと・あらそう」(同1224ページ)
 原田 この熾烈(しれつ)な闘争に打ち勝つには、「日蓮一度(いちど)もしりぞく心なし」(同)の精神で、一歩も引かず、前に進み続ける以外にありません。勇敢(ゆうかん)に誠実に、正義と真実を堂々と語り切り、目の前の一人を「味方」にしていくことです。
 永石 そのためには、強盛(ごうじょう)に「祈って」「動く」という信心と実践のリズムで、一日一日を悔いなく戦い切ることが大切ですね。
 長谷川 かつて先生は、「自分は今日も勝った≠ニいう毎日を、確実に積み重ねていくのだ!」と呼び掛けてくださいました。毎日の「目標」と「結果」を明確にすることで、活動に張り合いが生まれ、勝利への執念を燃やし続けることができます。
 原田 今の戦いの場こそ、わが人間革命の舞台と決め、自身の歴史に残る戦いに思い切り挑戦してまいりたい。そして、全国の同志と共に、栄光の「11・18」を荘厳(そうごん)していきましょう。

新党乱立≠フ実態

 永石 衆議院選挙(10月22日投票)も、いよいよ本番期間に入り、論戦が過熱しています。
 竹岡 新党乱立≠フ中の一つが立憲民主党。その実態は一言でいえば、希望の党から受け入れを拒否された、民進党の左派議員の集まりです。
 志賀 彼らは、希望の党の理念、政策は私たちが積み上げてきたものとは違う∞(すじ)を通して新党を立ち上げた≠ネどといっていますが、これは事実ではありません。
 藤原 民進党は、9月28日に行われた両院議員総会で、希望の党への合流を満場一致で了承しています。この時点で「平和安全法制」を容認しなければ、希望の党の公認は得られないと報じられていました。
 志賀 つまり、民進党の左派議員は、自分たちが戦争法だ≠ニ騒ぎ立て、国会であれだけ反対してきた「平和安全法制」を容認することを承知の上で、合流を了承していた。彼らはこの時すでに、選挙のために自らの信念だど捨て去っていたのです。
 藤原 ところが、希望の党から受け入れを拒否された。そこで再び「反対」を理由に挙げたに過ぎません。筋を通すどころか、短期間に度々(たびたび)、筋を曲げた≠フが立憲民主党なのです。
 志賀 同党の主要メンバーは悪夢≠ニ呼ばれた、あの2009年からの民主党政権の中枢を担い、失政続きで日本の経済、外交を悲惨な結果に導いた中心者がズラリと並んでいます。
 永石 6年前の東日本大震災では、原発事故への対応など迷走を極め、復興を大きく遅らせました。あの時のことは、忘れようにも忘れられません。
 竹岡 当時の総理と官房長官が、最高顧問と代表を務めているのが、今の立憲民主党です。
 藤原 立憲民主党は、小選挙区候補を一本化するなど、衆院選で共産党と共闘を進めています。自衛隊の解散∞日米同盟の破棄≠もくろむ、あの共産党と手を組んでいる。日本の安全保障より、共産党の選挙応援の方が大事なのかと、思わずにはいられません。
 志賀 今、北朝鮮による核実験、弾道ミサイル発射が相次いでいます。こうした脅威に対し、日本は米国をはじめ、国際社会と連携しながら対応をしていくことが求められています。日本の安全に対して、立憲民主党の態度は、極めて無責任といわざるを得ません。

政権の舵取り役を

 竹岡 日本は現在、経済の再生、急速な少子高齢化、人口減少など、内外に重要課題が山積(さんせき)しています。難題を乗り越えるためにも、政権の舵取りを担えるのは、実績ある自公政権以外にありません。
 藤原 今回の衆院選の各党公約に対する、全国知事会の採点結果が公表されました。どこでも、自民党・公明党の評価が高く、他党と大きな差をつけていました。特に公明党は、防災などの点で、高い評価を得ています。
 志賀 日本の政治を「安定」させる自民・公明による連立政権を選ぶのか。「分裂と混乱」の野党に任せるのか、その選択が問われます。
 竹岡 東京大学・姜尚中(カンサンジュン)名誉教授が語っていました。「中道政治の担い手として、旧民主党政権に対する有権者の失望感が今なお根強い中、与党内野党ともいえる公明党に(おの)ずと期待が集まります」「ぜひ、これからも社会の安定化に向けて、中道政治の舵取り役として力を発揮してもらいたい」
 原田 公明党はこうした期待を胸に、草創(そうそう)以来、掲げてきた「人間主義」を理念とする「中道政治」を担い、政治の安定・社会の安定のため、「責任ある政治」を貫いてもらいたい。

(2017.10.12. 聖教新聞)

 

 

<65> 不屈の負けじ魂で徹して前へ
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 原田 全国の同志の皆さまの、日々の尊き献身に、心から感謝申し上げます。先日(うかが)った東北では、復興のシンボル・東北文化会館の開館1周年を荘厳(そうごん)しようと、歴史を開く執念の大攻勢に打って出ています。
 永石 熊本地震から1年半となる九州でも、各部が総立ちとなり、猛然と対話拡大に走り抜いています。
 志賀 「敢闘(かんとう)精神」みなぎる関東各県の同志も、勝利の(みね)に向かい、怒濤(どとう)の大前進を続けています。
 長谷川 池田先生はかつて、「いかなる戦いも、『勝つ』と決めて、最後の最後まで進み抜いた方が勝つ。いざという時に戦い切れば、永遠に崩れない常楽(じょうらく)牙城(がじょう)の軌道を開くことができる」と指導されました。これこそ、不可能を可能にする勝利の鉄則です。
 原田 本当の壁は自身の心の中にあります。「自分一人くらい、いいだろう」という油断、「ここまでやれば十分」という慢心(まんしん)、「もう時間がない」というあきらめを一切、(はい)することです。「断じて勝ち抜く!」と強く一念(いちねん)を定め、最後の最後まで行動を起こしていくことです。それは自身の弱い命との戦い≠ナもあるのです。
 長谷川 決勝点が近づくほど、魔の働きも強くなります。大切なことは周囲の状況や環境に振り回されないこと。そして「ちかいし(ねがい)やぶるべからず」(御書232ページ)との精神のまま、自ら誓った目標に向かって前進し続けることです。
 原田 日蓮大聖人は、(たび)重なる大難(だいなん)にも、「いまだこりず(そうろう)」(同1056ページ)との気迫で、民衆救済の闘争を続けられました。今こそ私たちも、日蓮仏法の真髄(しんずい)である、この不屈(ふくつ)の「負けじ魂」を命に刻む時です。最後の一瞬まで「攻めの対話」に徹してまいりましょう。

3つの選択基準

 伊藤 衆院選の投票日(10月22日)まで6日。連日報道され、有権者の関心も高まってきています。
 竹岡 今回の選択基準は確かな「政策と実績」があるか、国民に「安心」をもたらす政党はどこか。「安心選択選挙」ともいえます。
 志賀 本格的な少子高齢化や、緊迫する北朝鮮の脅威など、「不安」を感じている国民に「安心」をもたらすのは、与党か野党か。この点が問われています。
 伊藤 公明党は「三つの安心」を掲げていますね。

@将来の子育てや社会保障の安心

 永石 公明党は「子育て支援の元祖」です。教科書無償配布や児童手当の創設等、半世紀以上にわたり実績を重ねてきました。教育費を心配せずに子育てができるよう、今回「教育費の負担軽減」を掲げています。幼児教育の無償化、私立高校授業料の実質無償化、給付型奨学金・授業料減免の拡充を目指しています。
 長谷川 また、高齢者の暮らしを守るため、「低年金者への加算(月最大5000円)」や「介護保険料の軽減拡大」の前倒し実施なども掲げています。

A北朝鮮問題を各国と解決する安心

 志賀 弾道ミサイル等の北朝鮮の脅威に対し、自公政権が憲法の枠内で成立させた「平和安全法制」などにより、日本は米国をはじめ、国際社会と連携して対応することができています。
 竹岡 諸外国からも「問題解決のためには、日本の政権を安定させてもらいたい」との声が上がっています。公明党が政権にいることで政治が安定し、外交も進んでいます。世論調査でも現政権の外交などを評価するデータが出ています。

B「庶民目線の政治」を進める安心

 永石 公明党が政権にいることで「庶民目線の政治」が進み、「安心感がある」という声もありますね。
 伊藤 今回の重点政策も「庶民の視点」が貫かれ、具体的な、公明党らしさが光っています。他党にはない「草の根のネットワーク」で一人一人の「小さな声」を政策に反映してきました。
 長谷川 九州大学・藪野(やぶの)祐三名誉教授も語っています。「結党以来、公明党は一貫して『庶民の政党』『大衆の政党』として歩んでいます。連立与党の一員となった今も、公明党には全国3000人もの地方議員と国会議員との強いネットワークが生きています」
 志賀 その一方で、政策そっちのけで、自分たちの議席の生き残り≠ノ右往左往する野党の姿が目立ちます。たとえば、立憲民主党と共産党は、自衛隊について「合憲」と「違憲」で、方針が正反対にもかかわらず、手を組んでいる。まさに選挙目当ての野合(やごう)です。
 竹岡 野党の政策は、聞こえは良くとも、財源などの裏付けのないものが多すぎます。2009年、今の立憲民主党の議員が中枢を担った旧民主党政権が、いい加減な公約を並べ、全く実現できなかったことをよく覚えています。
 志賀 政策は、有権者との約束。票欲しさにバラ色の政策≠出せばいいというものではありません。
 永石 公明党と他党との一番の違いは、多彩な実績を持つ「政策実現力ナンバーワン」であることですね。約束した政策を必ず実現する力があります。軽減税率の導入、年金受給資格期間の短縮(25年→10年)も公明党の推進で実現しました。
 竹岡 識者からも「公明党は現実に、統治機構の中で自民党とも官僚とも連携しながら、着実に政策を推進していく政党」「円熟した与党・公明党にしかできない大事な仕事」(東京大学・御厨(みくりや)貴名誉教授)など多くの期待の声があります。
 原田 公明党には、「小さな声」を実現する力、そして「庶民の視点」で政権運営を行うバランス感覚があります。これからも徹して「大衆とともに」の立党精神を貫き、「安心の未来」を開いてもらいたい。

(2017.10.16. 聖教新聞)

 

 

<66> 限界を破るのは気迫と執念
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 原田 栄光の「11・18」を断じて勝ち飾ろうと、全国の同志が猛然と対話拡大に走ってくださっています。先日、伺った北海道では、何としても勝利をと、各部が心一つに団結し、逆境(ぎゃっきょう)をはね返す戦いを繰り広げています。
 永石 神奈川でも、共戦の連帯(スクラム)固く、苦境を勝ち越えるため、全魂(ぜんこん)込めて正義の拡大に奔走しています。
 長谷川 各人の眼前(がんぜん)の戦いの勝利こそが、広宣流布と立正安国(りっしょうあんこく)の万年の大道(だいどう)を開くことにつながります。
 原田 かつて池田先生は「ひとたび戦いを起こしたならば、断じて勝たねばならない。勝って、広宣流布の偉大な歴史を残すことだ」と呼び掛けられました。そして、「信心しきった者は、最後は必ず勝利する」と指導されました。
 長谷川 「鎌倉より京へは十二日の道なり、それを十一日(あま)(あゆみ)をはこびて今一日に()りて歩をさしをきては何として(みやこ)の月をば(なが)(そうろう)べき」(御書1440ページ)――幾度も(はい)してきた()金言(きんげん)です。「これからが、一番大切な時」と心を定めて進んでまいりたい。
 永石 後から、「もっと真剣にやっていればよかった」と思うような悔いだけは絶対に残してはなりません。「これほど祈り、語ったことはない」と最後まで強盛(ごうじょう)な祈りで限界突破の拡大に挑んでいきましょう。
 竹岡 御聖訓(ごせいくん)には「権門(ごんもん)をかっぱと(やぶ)りかしこへ・おしかけ・ここへ・おしよせ」(同502ページ)と仰せです。日蓮大聖人は末法万年の民衆救済へ、徹底した「折伏精神」「破折精神」で歩きに歩き、語りに語り、正義の対話闘争に生涯をささげられたのです。
 志賀 民衆の幸福を目指す創価の対話運動もまた、(おく)さず威風堂々(いふうどうどう)と真実を語り切ることが重要です。
 長谷川 勝敗を分かつのは「執念の差」であり「勢いの差」です。どちらが真剣か。気取りや見栄などかなぐり捨て、「最後の一日」「最後の5分」まで、戦い続けた方が勝ちます。
 原田 私たちには絶対勝利の信心があります。「断じて勝つ」と決め、「もう一歩!」「あと一押し!」との気迫で攻め抜いてまいりたい。一人一人が決勝点まで全速力で走り切り、師弟勝利の暁鐘(ぎょうしょう)を打ち鳴らしていこうではありませんか!

「安心と安定」こそ

 伊藤 いよいよ衆院選の投票日(10月22日)まで、あと3日。日本の未来を決める重要な選挙です。まだ支持を決めていない人が約4割で、情勢の変化もあり得ると報じられています。
 竹岡 自公政権による政治の「安定」か。野党による政治の「混乱」か。そして、少子高齢化や北朝鮮の脅威など、課題山積(さんせき)の中、国民に「安心」をもたらすのは、どの政党か。この点が問われる「安心選択選挙」といえます。
 伊藤 中でも、公明党は「三つの安心」を掲げていますね。
 永石 @将来の子育てや社会保障の安心A緊迫化する北朝鮮問題に対し、各国と手を携えて解決できる安心B連立政権に公明党がいることで庶民目線の政治が進む安心、です。日本にとって不可欠な「安心と安定」の(かなめ)こそ、公明党です。
 竹岡 一方で、野党の多くは、旧・民主党出身者。2009年から3年間、民主党政権は失敗を続け、日本の経済・外交を悲惨な結果に導きました。「不安と混乱」を生み、多くの国民に政治への不信をもたらしました。
 志賀 特に立憲民主党はあの悪夢≠ニ呼ばれた時代に政権の中枢(ちゅうすう)を担った閣僚たちが顔を並べています。
 竹岡 東日本大震災当時の首相と官房長官が、最高顧問と代表に就いているのが、今の立憲民主党です。当時の政権の震災対応は「遅い、鈍い、心がない」と被災地で大ひんしゅくを買いました。特に原発事故は「人災」とも言われました。
 志賀 東北の方が心底怒っていました。「立憲民主党は東日本大震災が原点∞まっとうな暮らしを取り戻す≠ニ言っているが被災地からまっとうな暮らし≠奪ったのが、当時の民主党政権ではないか」と。
 伊藤 (ひるがえ)って、公明党は当時、野党でしたが、被災地の方々や被災自治体の首長、多くの識者から、「公明党は、地方議員から国会議員まで一体となって、現場の声を受け止め、政府を動かした。これはすごいこと」「もし公明党がいなかったら復興はもっと遅れた」等の声が相次ぎました。
 竹岡 立憲民主党は今、(すじ)を通す。理念や政策は曲げられない%凾ニ言っていますが、民主党時代に政権を取っても、約束した政策をほとんど実現できず、国民を失望させました。
 志賀 民主党から民進党へ変わり、さらに希望の党へ移ろうとして拒否され、選挙のために寄り集まったに過ぎません。短期間に度々(たびたび)、筋を曲げてきた¢I挙互助会です。
 竹岡 立憲民主党は違憲の自衛隊は解散∞日米同盟の破棄≠ニ訴える共産党と選挙協力も進めている。北朝鮮の脅威から日本の安全をどうやって守るのか。極めて無責任といえます。
 伊藤 見た目や、聞こえのいい言葉にだまされず、どの政党が、現実に国民のために働いているかを見極めることが大切ですね。
 永石 公明党には、他党にない、地域に深く根ざした全国3000人の議員の「草の根のネットワーク(りょく)」があります。震災の時も、立党精神を胸に、一人一人の「声なき声」を聞き、政策として実現してきました。
 長谷川 政治評論家の森田(みのる)氏も語っていました。「見えざるところに手を伸ばし、現場主義で隅々(すみずみ)まで光を当てる。『大衆とともに』という立党精神に根ざし、苦しんでいる大衆と一緒に歩んでいく。『共生』『共苦』『共栄』の思想を根本に置く議員集団・公明党は日本の宝なのです」
 原田 「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」――不変の立党精神は、半世紀を超えた今も、光彩を放っています。公明党は衆院選を断じて勝ち越え、日本の未来を開いてもらいたい。

(2017.10.19. 聖教新聞)

 

 

<67> 「11・18」へ 新たな決意で前進!
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 長谷川 このたびの台風により、被害に遭われた地域の方々に、心からお見舞いを申し上げます。
 原田 悪天候が続く中、全国の同志の皆さまが、各地で対話拡大に多大な尽力をしてくださいました。大激戦を走り抜いてくださった全ての方々に感謝を申し上げます。筆舌(ひつぜつ)に尽くせぬ大奮闘、誠にありがとうございました。
 長谷川 真剣に祈り、戦い切った結果は、全て御仏意(ごぶっち)であり、深い意味があります。信心の(まなこ)から見れば、皆さんが「陰徳陽報(いんとくようほう)(だい)果報(かほう)」に包まれることは間違いありません。ともどもに大健闘をたたえ合っていきたいと思います。
 永石 御聖訓(ごせいくん)に「(よろこば)しきかなや・(たのしい)かなや不肖(ふしょう)の身として今度(こんど)心田(しんでん)仏種(ぶっしゅ)をうえたる」(御書286ページ)と(おお)せです。池田先生は、この御文を通して、「大事なことは、わが宝の同志が自身の心の大地に無量(むりょう)の福運を積み、そして民衆の心の大地に無限の(さち)仏縁(ぶつえん)を広げゆくことだ。これが一番の大勝利だ」と語られました。
 長谷川 広宣流布は永遠の長征(ちょうせい)です。私たちの世界平和への誓願(せいがん)の大行進はこれからも続きます。新たな決意で、新たな目標へ向かって、仲良く団結して出発してまいりたい。
 原田 まずは、来月迎える栄光の「11・18」を目指し、そして、池田先生の卒寿(そつじゅ)の誕生日である明年の「1・2」へ向けて、師匠と共に、「いまだこりず(そうろう)」(同1056ページ)、「一度もしりぞく心なし」(同1224ページ)の精神で朗らかに大前進をしていきましょう。

日本の政治の柱に

 長谷川 あらためまして、このたびの第48回衆議院選挙において、史上まれに見る短期決戦の中、最後の最後まで、公明党を支えてくださった全ての皆さまに、感謝・御礼を申し上げます。
 原田 支持者の方々の血のにじむような労苦と奮闘のお陰で、公明党があります。公明党は、一人一人の真心を断じて忘れることなく、大恩(だいおん)に報いていってもらいたい。
 竹岡 513票という僅差(きんさ)で、大接戦を競り勝った北海道10区をはじめ、公明党は8小選挙区で激戦を突破。比例区では全てのブロックで議席を獲得し、21人が当選。合わせて29議席を獲得しました。惜しくも当選に及ばなかった地域も、前回票を上回るなど、大健闘を果たしました。
 志賀 自公両党では衆院全体の3分の2を上回る議席を獲得し、政権基盤が強化されました。各紙でも、「政治の安定を維持し、経済再生や日本の安全確保できちんと結果を出してほしい。それが、今回示された民意だろう」(23日付読売新聞)など、結果について分析しています。
 竹岡 今回の衆院選は、経済や外交をはじめ、政治を前に進めてきた自公連立政権に日本の未来を託すのか。それとも、野党に(ゆだ)ねるかを問う政権選択の選挙でした。結果として日本の未来の舵取りは、自公連立政権に託されました。
 永石 連立政権の(かなめ)として公明党はこれまで以上に「庶民の視点」「生活者の視点」を大切にして安心を届けてほしいですね。「教育負担の軽減」もぜひ実現してもらいたいと思います。
 志賀 日本は今、さらなる経済再生、本格的な少子高齢化、緊迫する北朝鮮問題など、重要課題が山積(さんせき)しています。日本の未来を開くためにも、いよいよこれからが、公明党の本領発揮の時です。改革を進めるとともに、全国3000人の議員が結束し、比類なきネットワークの力で、国民のために掲げた公約を有言実行で果たしてもらいたい。
 伊藤 各界からの期待も大きいですね。政治評論家・森田実氏は「結党以来、50年間にわたり積み上げてきた、その信念の行動の数々は、日本の政治にとってとても貴重なものであり、ここにこそ本来の政治の原点がある」「(公明党は)今や日本の政治の(はしら)となりました」と語っています。
 竹岡 「一部の人ではなく、すべての人のための政治。日本一国のみならず、世界のための政治。そのような『人間主義』、世界市民的な視野を持った政治を、公明党は半世紀余にわたって貫いてきた」(作家・佐藤優氏)との声もあります。
 原田 公明党はこうした期待を胸に、「大衆とともに」との不変の立党精神をどこまでも貫き、国民のため、日本のため、世界のために、全身全霊を賭して戦い抜いていただきたい。

万全の体調管理を

 伊藤 秋の深まりに合わせて、気温が低下し、日没の時間も早くなってきました。先日は、都心でも60年ぶりとなる寒さを記録しました。
 永石 天候が変化する時は体調を崩しやすくなります。特に朝晩は冷え込みますので、服装など防寒対策を心掛けたいですね。
 原田 風邪などをひかないよう、今から小まめな手洗い・うがいを習慣化することも大切です。疲れがたまっている時は早めに休むなど、生活リズムを整えてください。日々の真剣な祈りを根本に、体調管理に万全を期して、一日一日を価値的に、聡明に過ごしていきましょう。

(2017.10.26. 聖教新聞)

 

 

<68> 師と共に使命の道をさらに
出席者:原田会長、原田光治本社代表理事、永石婦人部長、竹岡青年部長、伊藤女子部長

 原田 池田先生は、先日の各部代表者会議へのメッセージの冒頭、全同志、なかんずく、激動のこの時も、たゆまず光を放ち続けてくれている、太陽の婦人部の皆さんへの心からの感謝を示され、「皆で大拍手を送ろう!」と呼び掛けられました。あらためまして、婦人部の皆さん、いつも本当にありがとうございます!(一同、大拍手)
 永石 先生の真心の励ましが、心に深く染み入ってきます。婦人部は、どこまでも、師弟直結で前進してまいります。
 伊藤 大変うれしいことに、11月16日には、小説『新・人間革命』第29巻が発売となります。
 原田 小説『新・人間革命』は、創価学会の精神の正史(せいし)≠ナす。ここに、師弟の(たましい)、信心の姿勢、学会の歴史など、学ぶべきことが収められています。いわば、私たちの信心の教科書≠ニいえます。
 原田(光) 先生は、今も聖教新聞に小説の連載を続けてくださっています。第30巻の第4章「暁鐘(ぎょうしょう)」の章です。日々、感謝の思いでいっぱいです。
 武石 この時に、聖教新聞を通して、先生のお心に触れ、広布に生き抜くことができる私たちの使命と福運は、計り知れません。
 永石 毎日の連載を切り抜き、「掲載の日付」とともに、ノートに貼り付け、師弟の日記帳≠綴られている方もおられます。
 竹岡 先生は、先の代表者会議のメッセージの結びで、「札幌大会」「夕張大会」「東京大会」「大阪大会」などの60年前の大闘争の中、戸田先生から、眼前(がんぜん)の勝敗を超え、「また戦うんだ。どこまでも戦うんだ」と、厳愛(げんあい)叱咤(しった)を受けた事実を紹介されました。
 そして、今も私の生命に(とどろ)くこの師子吼(ししく)をわが弟子に贈りたい≠ニ言われたのです。私たち青年部は、この言葉を深く受け止め、新たな戦いの先頭を走っていく決意です。

近隣配慮の心掛け

 原田(光) 広布の闘争には、第一線で奮闘する数多くの同志がいます。そして、光が当たらなくとも、黙々(もくもく)と使命の道を貫いてくださっている友もいます。
 永石 まずは、嵐のように多忙な日々の中も、聖教新聞を配達してくださっている「無冠(むかん)の友」の皆さま! 本当にありがとうございます。皆さんあってこそ、私たちは、希望と勇気の根源(こんげん)である聖教新聞を読むことができ、先生と対話≠キることができます。
 原田(光) 私からも重ねて、御礼申し上げます。特に、この10月は、雨も多く、急激な冷え込みもありました。また、台風の影響で、配達ができなかったり、大幅に遅れたりすることもあり、ご苦労を、お掛けします。配達に際しては、くれぐれも無理をすることなく、「無事故」最優先で、お願いいたします。
 原田 また、会場提供の方々にも、心から感謝を申し上げます。自宅を会場に提供する苦労が、いかばかりか。先生は、ご自身が会場を提供されてきた苦労を振り返りながら、「最高に尊い仏法の会座(えざ)を支える功徳(くどく)は、三世(さんぜ)に輝き、無量無辺(むりょうむへん)である。『(みょう)照覧(しょうらん)』を深く強く確信していただきたい」と語られています。
 伊藤 小説『新・人間革命』第30巻「雌伏(しふく)」の章には、長野県佐久市の個人会館の提供者宅へ、池田先生が訪問された様子が綴られています。
 原田 先生は、その功労(こうろう)に深く感謝され、一家を温かく包むように励まされながら、心すべき大切な点を話されます。「大変でしょうが、周囲のお宅には足しげくあいさつに伺い、『何かあったら、すぐにおっしゃってください』と、意思の疎通を図っていくことが大切です。近隣の方々が、快く協力し、応援してくださるようになれば、それ自体が広宣流布の姿なんです。個人会場は、広布の民衆城です。そこに、堅固(けんご)な信頼の石垣を築くことが、学会を盤石(ばんじゃく)にしていくことにつながります」と。
 原田(光) もちろん、この指針は、会場提供者だけでなく、会合の中心者をはじめ、使わせていただく私たち一人一人が、常に心すべきことですね。
 永石 具体的には、「使用時間の厳守」「清掃と整理整頓」「節電・節水」など、ルールを順守していくことが大切ですね。
 竹岡 さらに、近隣への配慮として、外では禁煙、また私語を慎み、駐車・駐輪などでも、絶対に迷惑をかけてはいけません。
 原田 会場提供の皆さんからは、「わが家に集う同志の方々の笑顔を見るのが、何よりの喜び」との言葉をいただきます。ゆえに、使わせていただく私たち一人一人が、その言葉に甘えることなく、気を引き締め、誠実な行動で感謝を表し、地域の民衆城≠守り抜いていきたい。

「10帰運動」の励行

 原田(光) 一日一日、日没の時間が早くなっています。無事故のために、車を運転される方は、早めのライトの点灯を、お願いします。自転車も同様です。
 原田 特に女子部の皆さんは、午後10時までに帰宅する「10帰(テンき)運動」を励行していただきたい。いまだに物騒な事件が相次いでいます。女子部の皆さんが、事故に巻き込まれることのないよう、皆で声を掛け合ってまいりたい。
 伊藤 ありがとうございます。女子部の大切な使命を果たすためにも、「10帰」の励行へ、皆で知恵を出し合い、価値的な活動を実践していきます。
 原田 ともかくも、リーダーは、これまで以上に、会場提供者や、無冠の友をはじめ、全ての学会員の皆さんの幸福と勝利、そして無事故を祈り、真心と大誠実で、感謝の言葉を伝えていきましょう。

(2017.10.30. 聖教新聞)

 

 

<69> 心新たに青年部が拡大に先駆
出席者:原田会長、竹岡青年部長、志賀男子部長、鈴木男子部書記長、伊藤女子部長、山本女子部書記長

 原田 創立の月・11月となりました。池田先生は、10月23日付の小説『新・人間革命』「暁鐘(ぎょうしょう)」44で、「広宣流布は、常に新しき出発である。希望みなぎる挑戦の旅路(たびじ)である」と呼び掛けられました。師の心を胸に、私たちは心新たに広布の道を進んでいきたい。
 竹岡 青年部が、その先頭を走ってまいります。
 「暁鐘」の章では、先生が、フランスの青年に詩を贈る場面が描かれていました。「今 君達は/万年への広宣流布という/崇高(すうこう)にして偉大な運動の/先駆(せんく)として立った/正義の(はた) 自由の旗/生命の旗を高く(かか)げて立った/二十一世紀は 君達の世界である/二十一世紀は 君達の舞台である」から始まる詩です。
 伊藤 大感動で読ませていただきました。まるで、今の私たち青年部へのエールとも思える詩でした。
 竹岡 先生は書かれました。「青年こそ希望であり、社会の(たから)である」。先生の万感(ばんかん)の期待に応えるべく、青年部から、希望みなぎる挑戦を開始していきます。

「幹部率先」で弘教

 志賀 男子部は本年、「全国3万」の折伏を目標に掲げ、スタート。前半の各地での創価青年大会等を通し、9月までに2万7000の拡大を達成しました。
 鈴木 たとえば、京都では、10・18「京都の日」を目指し、「部6」に迫る弘教を成し遂げました。
 志賀 その原動力は、リーダー率先です。総京都男子部長をはじめ、同創価班委員長、同牙城会委員長自らが折伏を達成。区・圏の男子部長の半数以上も弘教(ぐきょう)を実らせています。
 鈴木 広大な地域を駆け巡る、京都北総県の男子部書記長は本年、3世帯の折伏を達成しています。宿命転換を懸け、広布の使命に生き、弘教に挑戦する勇気は多くの友に波動し、同総県では、大学校生に関わるリーダーのほぼ全員が、折伏を結実させています。
 原田 青年部の広布拡大の息吹(いぶき)にあふれる姿に心を打たれた壮年・婦人部も、その折伏を心から応援してくれていますね。
 竹岡 支部1人のニュー・リーダーの輩出(はいしゅつ)を掲げる北海道では、4月の青年大会を契機に、各部一体で、新たな(ちから)≠フ育成に挑戦。目標の達成まで、あと少しのところまできています。
 鈴木 その力となっているのが、「一緒に勤行・唱題」「一緒に御書を研さん」「一緒に訪問・激励」など、新しいメンバーと時間を共有することです。
 原田 「若いメンバーの育成に携われることに、心から感謝しています」「自分の心も若くなります」などの声が壮年・婦人部から寄せられています。北海道では、各部一体の模範の人材育成が進んでいますね。
 志賀 躍進している地域に共通しているのは、リーダーの「面倒見の良さ」です。日常的に、親身(しんみ)になって、メンバーの話を聞く機会をつくることにより、皆が安心して、心軽く活動に励んでいます。
 原田 御聖訓(ごせいくん)には、「一を(かさ)ぬれば二となり・二を重ぬれば三・乃至(ないし)十・百・千・万・億・阿僧祇(あそうぎ)の母は(ただ)・一なるべし」(御書1237ページ)と仰せです。一人への温かな励まし、一人の勇気の対話――その一滴(いってき)一滴こそが、広布の大河(たいが)となるのです。
 志賀 間もなく迎える11・5「男子部の日」は、昭和36年、10万人の創価の革命児≠ェ東京・国立競技場に集い、第10回男子部総会が開催された日です。この日、戸田先生が示された「国士(こくし)10万」を、池田先生を中心とした青年が実現したのです。私たち男子部は、「11・5」から「師の期待に応える弟子の陣列(じんれつ)」をさらに拡大していく決意です。

幸せを築く「教学」

 伊藤 女子部は今、11・12「女子部の日」を目指した、「池田華陽会(かようかい)御書30編」読了運動に全力を挙げています。
 山本 不動産管理会社に勤務する、神奈川・旭総区の教学部長は、職場での最優秀賞など、社会でも実証(じっしょう)を示す中、読了運動にも積極的に取り組んでいます。
 伊藤 同総区では毎月、御書拝読(はいどく)会を開催し、新たな人材が数多く誕生。先週も、「旭総区女子部から、広布の先駆を切っていこう!」と声を掛け合いながら、実施しました。
 原田 先生は、「女子部の年代は、生涯(しょうがい)にわたる幸せの軌道を建設する時代といえます。その軌道をつくる力が信心であり、教学なんです」と言われています。その指針通り、御書根本に立ち上がる女子部の姿は、皆の大きな希望です。
 伊藤 弘教においては、総大阪が、5月の青年大会に向けて、「支部2」に迫る折伏・入決を達成しました。その勢いは、とどまることなく、阿倍野(あべの)総区のある部長は、9月に職場の後輩と対話。後輩から「私も学会に入って、福運(ふくうん)あふれる人生を歩みたい!」と言われ、11・12「女子部の日」に向けて、さらなる対話に励んでいます。
 山本 「セレブレイト(祝賀)期間」(11月18日まで)を前進する、女子部の中核・白蓮グループのメンバーも活躍しています。
 東京・渋谷総区のあるメンバーは、昨年入会に導いた友人と一緒に、青年部教学試験3級に挑戦し、見事に合格。(やまい)と闘う母のためにも、一歩も引かずに任務、活動に挑む中で、モデルの仕事でも大きな結果を残すことができました。
 原田 青年部の見事な活躍、頼もしく思います。「青年の(たましい)とは何か。偉大な目標に挑む気概(きがい)だ。自ら求めて、新たな戦いを起こす覇気(はき)と行動力だ」――これが、師匠の思いです。
 青年部の全員が、「11・18」、そして先生の卒寿(そつじゅ)の誕生日となる明年の「1・2」へ。さらに、広宣流布大誓堂(だいせいどう)完成5周年の「11・18」へ、目標を明確にし、勢いよく新たな出発を切っていきましょう。

(2017.11. 2. 聖教新聞)

 

 

<70> 訪問・激励こそ学会活動の要
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 原田 広宣流布の大潮流は、今や世界規模の広がりとなりました。しかし、どこまでも「一人」を大切にするという基本精神は永遠に変わりません。日々の活動にあっても、地道な訪問・激励が、その(かなめ)です。
 長谷川 池田先生も、かつて「個人指導や訪問・激励に徹してこそ、幸福の大城は築かれる」と、明確に教えてくださいました。「一対一の励まし」が学会の伝統です。
 竹岡 先生ご自身が徹して「一人」に焦点を当て、大切にされたからこそ今の学会があります。その原点を忘れることなく、訪問・激励で人材拡大の大波を起こしてまいりたい。
 志賀 以前から言われている、会合での指導と個人指導の比率を「2対8」にすることに、私自身も挑戦しています。
 伊藤 激励といっても、それぞれで状況が違います。特に、青年部の新任リーダーからは「悩みを打ち明けられても、うまくアドバイスできるか自信がない」という声も聞きます。
 原田 まず、相手の話をよく「聞く」ことです。「聞いてもらった」という安心感が心を軽くし、前進への弾みとなります。また、お互いの信頼関係も生まれます。先生はかつて、指導の要諦(ようてい)について「御本尊を(おが)もうではないか≠ニ、御本尊を指し示していくことである」と教えてくださいました。大事なことは共に御本尊に祈ろう、共に御書を学ぼう、共に学会指導を学んでいこう≠ニ同志を導くことです。
 竹岡 個人指導の達人≠ニいわれる先輩が「私ができることは、何回でも足を運び、話を聞いてあげることです」と語っていたことが忘れられません。
 永石 先生も、訪問・激励など一対一の励ましは「誇り高い仏の仕事だ」とつづられています。まず友のもとを訪ね、話を聞くことですね。
 志賀 そして、御書の御文、学会指導を通して励ましを送っていくことです。そのためには、まず自らが日々、研さんを重ねていかねばなりません。
 長谷川 何よりも大切なことは真剣な祈りです。まず事前に祈る、悩みを聞いて一緒に祈る、成長を願ってさらに祈る。励ましの基本は祈るここといっても過言ではありません。
 原田 創価学会は、どこまでも信心の団体です。その目的は、一人一人の幸福にあります。常にこの原点を忘れず、宝の同志へ真心の励ましを送っていきましょう。そこにこそ、広布のさらなる伸展(しんてん)があります。

病が信心を深める

 永石 こうして、訪問・激励を実践する中で、ご自身、また、ご家族が闘病中という方もいらっしゃいます。
 長谷川 これだけの高齢社会になれば、当然、生老病死(しょうろうびょうし)の中の「病」ということも、それだけ多く直面するのが現実です。
 原田 仏であっても「小病小悩(しょうびょうしょうのう)」と説かれています。病気になることは、決して信心が弱いからではありません。病に負けて、希望を失ってしまうことが不幸なのです。大切なのは信心で立ち向かう勇気です。
 長谷川 日蓮大聖人は「このやまひは(ほとけ)(おん)はからひか・そのゆへは浄名経(じょうみょうきょう)涅槃経(ねはんぎょう)には病ある(ひと)仏になるべきよしとかれて(そうろう)、病によりて道心(どうしん)はをこり候なり」(御書1480ページ)と仰せです。病という苦難は、信心を強め、境涯(きょうがい)を深める(かて)にさえなると御本仏は断言されています。
 原田 また、「南無妙法蓮華経は師子吼(ししく)(ごと)し・いかなる病さはりをなすべきや」(同1124ページ)とも仰せです。先生はこの御文を引かれて「あらゆる病苦を打開する根源(こんげん)の力が、妙法にはある。妙法は最強の『生命の大良薬』です」と指導されています。題目をあげ抜き、信心根本に戦い抜く中で、必ず一切を変毒為薬(へんどくいやく)できるのです。
 長谷川 先生は、事故にあったり、病に倒れたりした時、大切なのは、「どう信心で乗り越えていくかである。信心さえしっかり貫いていくならば、妙法の絶対の力用(りきゆう)によって、必ず自身をもっともよい方向へと向けていける」と語られたことがあります。リーダーは徹して一人を励まし、共に前進してまいりましょう。
 志賀 また、今週は、各地の地区やブロックで座談会が行われます。
 永石 「創立の月」を祝賀するとともに、健闘をたたえ合うあたたかな集いにしていきたいですね。
 原田 体験を語り、VODを活用するなど友人参加の座談会も推進してまいりましょう。明年の「11・18」広宣流布大誓堂完成5周年に向けて、新たな決意で、新たな前進を誓う座談会としてまいりたい。

「用心」の声掛けを

 伊藤 さて、間もなく立冬です(7日)。本格的な冬の到来へ、気温も下がり、空気が乾燥してくる時期です。9日からは秋の全国火災予防運動が実施されます(15日まで)。
 志賀 消防庁では、防火のためのポイントとして「寝たばこは絶対やめる」「ストーブは燃えやすいものから離す」「ガスこんろ等から離れるときは必ず火を消す」等を挙げています。これらは日頃の生活の中で心掛けていきたいと思います。
 永石 そのためにも、周囲へ注意を促す「声掛け」や、身の回りの点検・整理などを習慣化することが大切ですね。
 原田 油断は絶対に禁物です。「さきざきよりも百千万億倍・御用心あるべし」(同1169ページ)との御文を心に刻み、絶対無事故を期してまいりましょう。

(2017.11. 6. 聖教新聞)

 

 

<71> わが街の安穏と繁栄祈り行動
出席者:原田会長、永石婦人部長、林地域部長、山ア地域部女性部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

  11月15日は、「地域部の日」です。地域部は、今から43年前の1974年(昭和49年)に結成されました。その13年後の87年(同62年)11月15日、池田先生が出席される中、第1回の「地域部総会」が開催されたのが、「部の日」の淵源(えんげん)です。
 永石 先生は、かつて言われました。「広宣流布は地域部が原点。その皆さま方には偉大なる使命と福運がある」と。
 原田 その指針を胸に、「@地域の安穏(あんのん)と繁栄を祈ろう! A礼儀正しく 良識豊かに! B励まし合い 助け合う連帯を!」との「3つの心がけ」のまま、地域貢献に奔走しているのが、地域部の皆さんです。
  千葉に住む、ある壮年部員は、居住する地域の「コミュニティ委員会」の会長を務めて13年になります。このコミュニティ委員会は昨年、あしたの町・暮らし作り活動≠ナ内閣総理大臣賞を受賞しました。
 山ア 私も体験を伺いましたが、18ある同地域の自治会と連携を取りながら、住みやすい町の環境整備に尽力する活動は、本当に素晴らしいですね。
  実は、この壮年部の方が(たずさ)わる地域活動で、内閣総理大臣賞を受賞したのは3度目とのことです。地域の誰もが参加できる、独創性あふれる取り組みを生み出し続け、全国から大きな注目を集めています。
 山ア 「もちろん、一緒に活動をしてくれる仲間のおかげです」と語る壮年の、「私の原動力は題目です。祈れば祈るほど、智慧(ちえ)が湧いてくるのです」との話は感動的でした。
  けれども、こうして評価されるようになるまでは幾多の壁がありました。地域活動を始めた当初は、学会員というだけで、冷たい目で見られたこともあったそうです。しかし、池田先生、学会の素晴らしさを伝えたいと、懸命に活動に取り組み続けたのです。
 原田 こうした模範の地域活動をしておられる方が、数多くいるのが、学会の地域部の特徴です。その壮年部の方も、今では、人柄と行動力に深い信用が集まっているそうですね。

地道な活動の結果

 山ア 東京のある商店街で理事長を任されている、婦人部の方の活動も、先日伺い、深く感動しました。
  この方も、20年以上の長きにわたり、地域活動に取り組まれていますね。一つ一つの地道な活動を通し、信頼が寄せられるようになり、今では、「あなたの人間性にひかれます」とまで言われるようになったそうです。
 永石 地域部のどの方々にも、共通するのは、「池田先生と学会から学んだ、人間主義の思想を、地域にも広げていきたい!」との思いですね。
 山ア 実は私も3年前から、町会の役員を務めているのですが、本当の意味での理解と信頼関係を築くのは、一朝一夕(いっちょういっせき)ではいかないことを実感しています。
 だからこそ、何十年もの間、地域活動を実践され、大きな信頼が寄せられている、地域部の先輩の皆さんにお会いするたびに、尊敬と感謝で胸がいっぱいになります。
 伊藤 日蓮大聖人は厳然(げんぜん)と仰せになられています。「()の国の仏法は貴辺(きへん)にまかせたてまつり(そうろう)ぞ」(御書1467ページ)と。
 永石 「その地域の広宣流布は、あなたに任せます」との仰せを、現代において、幅広く実践している代表が、地域部の皆さまであると強く感じます。
 原田 戸田先生は、「激動の時代である。勝負の世紀である。自分の足元を固めた人が勝者となる。自らの地域を盤石(ばんじゃく)に築いた者が勝利者となる。これが鉄則である。生き抜く人生の鉄則である」と言われたことがあります。
 志賀 キューバの英雄ホセ・マルティも、「戦う者は地域をにぎっていなければならない」と喝破(かっぱ)しています。
  地域部はこれからも、自身の住む地域こそ、「広宣流布」と「立正安国(りっしょうあんこく)」の舞台であると定め、どこまでも、池田先生と共に前進してまいります。

子どもは未来の宝

 原田 さて、15日を中心に、「七五三」を祝う勤行会が、各地の会館で開催されます。
 永石 少子化が進む社会の中で、「七五三」をはじめとする、子どもの行事への関心は年々、高くなっています。
 原田 こうした行事には、両親はもちろん、祖父母や親戚なども出席し、皆でお祝いするという、ご家族が増えています。
 学会にあっても、「新年勤行会」とならび、未入会の家族の方が、会館に足を運んでくださる貴重な機会となっています。
 志賀 そこで、本年の「七五三勤行会」は、未入会のお子さんや、その両親、祖父母の方々も、気軽に楽しく参加できるように配慮しながら、今まで以上に心のこもった運営をしていきたいと思っています。
 伊藤 具体的には、会館内で、記念撮影ができるスペースを設けたり、池田先生の創作童話アニメを上映するなどして、学会の温かさに触れていただけると、うれしいですね。
 原田 大聖人は、「女子一人・男子一人・たとへば天には日月のごとく」(同1566ページ)と仰せられ、子の存在は、天に太陽と月が同時に昇っているようなぐらい喜ばしいことであると述べられています。
 ご家族や親戚の方々をはじめ、参加者の皆さんが、未来の(たから)≠フ成長を喜んでいただける、祝福の勤行会にしていきましょう。

(2017.11. 9. 聖教新聞)