< 座談会 >

創価の凱歌を轟かせ

 


 

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平和と人道の連帯をさらに
人と人を結ぶ温かな「励まし」を
皆が かけがえのない未来の宝
総合力を発揮し、団結で前進!
わが地域から対話拡大の潮流
SGIの連帯は192カ国・地域に
「立正安国」こそ仏法者の使命
師恩に報いる広布の金字塔を
新たな人材が広布拡大の力に
敢えて闘う≠ェ学会の魂

 

 

 

 

<1> 平和と人道の連帯をさらに
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長

  「青年・凱歌(がいか)の年」が、晴れやかに開幕しました! 総本部には新年早々、多くの方々が清新な息吹(いぶき)で来訪され、本年の成長と勝利を期しておられました。
 原田 世界五大州でも、新年の集いが、はつらつと開催されました。池田先生は、「いよいよ創価の運動が、平和建設の『柱』『眼目(がんもく)』『大船』と希求(ききゅう)される時代に入っています」と、万感のメッセージを各国の同志に贈られました。
 永石 お元気な先生・奥さまと共に、晴れの1月2日を迎え、希望あふれる新たな年を出発できたことを、心から喜び合いたいと思います。
  2、3の両日には、創価大学の駅伝部が箱根路を駆け抜け、執念と団結の走りで総合8位の結果を勝ち取り、4年連続シード権を獲得しました。
 梁島 最終盤まで、し烈な順位争いが繰り広げられました。並み居る強豪校としのぎを削る必死の走りと不屈(ふくつ)の心に、感動で胸が熱くなりました。
 長谷川 駅伝部といえば、昨年10月は「出雲駅伝」(2回目)、11月には「全日本大学駅伝」(初出場)への参戦を果たし、「箱根駅伝」を含めた学生三大駅伝≠ノ出場。創大の歴史を塗り替える快挙を成し遂げました。
 原田 創大生はもとより出場した全大学の選手の奮闘(ふんとう)に、勇気と活力をもらいました。私たちも、新たな一年を意気軒高(いきけんこう)と出発していきましょう。

「一念」を定め前進

  本年、「青年・凱歌」の源流(げんりゅう)ともいうべき1953年1月2日、池田先生の「第1部隊長」就任から70年の佳節(かせつ)を迎えました。
 梁島 25歳の誕生日に任命を受けた先生は、日記に、「何ものにも恐れず、青年を(ひき)いて()とう」と、ほとばしる決意をつづられています。
 長谷川 4日後に行われた就任式で戸田先生は、私の生涯の目標としている75万世帯達成ができなかったならば、私の葬式はしてくださるな≠ニ、厳命(げんめい)されました。
 原田 そして、「広宣流布の時といっても、いつの日か来るであろうというのではない。因果倶時(いんがぐじ)の原理からしても、今のこの瞬間の一念によって決まる」(小説『人間革命』第7巻「飛翔」の章)と指導されました。広布の戦いは、いつか、誰かがやってくれるものではない。自身の決定(けつじょう)した「一念」で決まるのだと。
 永石 その言葉を自らの行動で体現されたのが池田先生でした。当時の学会の世帯数はわずか2万。しかし、師の宣言を断じて虚妄(こもう)にしてなるものか()誓願(せいがん)を立てられた先生は、東京の墨田、江東、江戸川などからなる部隊のメンバーと共に、年末までに3倍の拡大を達成されました。
 長谷川 先生は同年4月に、文京支部長代理にも就任し、低迷していた支部を押し上げ、日本一の弘教を成し遂げました。これらの未曽有(みぞう)の結果が、75万世帯達成への大潮流を巻き起こしていったのです。
 原田 師の信頼と期待に全身全霊(ぜんれい)で応えた若き池田先生の不二の闘争によって、広宣流布の道は決然と開かれました。私たちも、わが使命の場所で、猛然(もうぜん)と祈り、行動し、団結の力で、勝利の結果を打ち立てていきたい。その成否(せいひ)は、自身の決定した「一念」で決まることを、深く心に刻んでまいりたい。

地域に信頼広げる

 長谷川 第1部隊長や文京支部での先生の軌跡(きせき)から明確に言えることは、広布拡大の要諦(ようてい)は、どこまでも「一対一」の励ましと人材育成にあるという点です。
 原田 当時は戦後から数年で、皆、仕事も生活も大変な時でした。先生は、多忙を極める中でも、一人一人と会い、語らい、一人の心に、勇気と希望の灯をともしていきました。その強き一念の行動が、最前線の友に次々と伝播(でんぱ)し、勝利の突破口が開かれたのです。
 永石 かつて池田先生は、「『一対一』のつながりほど強靭(きょうじん)なものはない」「正しき信心の大道は、常に励まし合い、たたえ合いながら、一生成仏と広宣流布へ進んでいくことである」などと語られました。
 梁島 SNSなど連絡やコミュニケーションの手段は進化していますが、どこまでいっても、目の前の友を「一対一」で励まし抜くことが、自他共の成長に直結すると、心に期していきたいと思います。
  年末年始、久しぶりに故郷(こきょう)やゆかりのある地域へ足を運び、親戚や懐かしい友人などと交流を深めた方も多くおられました。
 永石 人間関係の希薄化(きはくか)が指摘される昨今、私たちの、心と心を結ぶ友好対話の運動は、地道なようで、最も社会で求められていることであると実感します。
 原田 相手を思う真心と誠実な振る舞いから、信頼と友情が広がります。今年も、わが地域から、共々に対話の大波を起こしていきましょう。
 梁島 私も、あいさつや声かけなど近隣の方々との日常的な関わりを大事にしています。そのように友好を深めた同世代の方が、入会されました。
 長谷川 『新・人間革命』第16巻「対話」の章には、「広宣流布の使命を果たしゆくためには、各人が、自ら責任をもち、勇んで行動する『自発能動(じはつのうどう)』の姿勢が大切である」とあります。一人一人が地域広布の主体者との自覚で、張り切って進むことです。
 原田 そこにこそ、確かな充実と喜びと価値が生まれます。世情が不安定で先の見えない時だからこそ、私たちは、立正安国の祈りも強く、正義と希望の対話、そして徹底(てってい)した励ましで、平和と人道の連帯を広げていきましょう。

(2023. 1. 5. 聖教新聞)

 

 

<2> 人と人を結ぶ温かな「励まし」を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方青年部長、先ア女子学生部長

 先ア 見事な晴天の中、「青年・凱歌(がいか)の年」の開幕を告げる本部幹部会が開催されました(7日)。
 永石 青年世代の代表2人(男子部、ヤング白ゆり世代)による素晴らしい活動体験に、皆が深く感動していました。日本一の栄冠(えいかん)に輝く、音楽隊の創価ルネサンスバンガード、創価グロリア吹奏楽団、そして鼓笛隊の創価シャイニングスピリッツによる演奏にも心が震えました。
 西方 池田先生はさあ、「正義と人道の師子吼(ししく)」を勇気凛々(りんりん)(はな)ち、「人間革命の讃歌(さんか)」を「生命尊厳(そんげん)の凱歌」を(とどろ)かせゆこう≠ニメッセージを贈ってくださいました。
 長谷川 さらに文京支部長代理を務められていた時代に、地区部長・地区担当員(現在の地区女性部長)に贈られた、新春の(はげ)ましの言葉も紹介されました。
 原田 先生は、地区こそ「広布前進の電源地(でんげんち)」であると強調されました。一切の勝利は、強き祈りから始まります。「勇気」「忍耐(にんたい)」「団結」を合言葉に、「創価の凱歌」を轟かせる一年にしていきましょう。
 長谷川 本部幹部会の模様は13日から16日に、会館・個人会場へ配信されます(会場や時間等は各県・区で決定)。皆で元気に集い合い、新年の出発を切っていきましょう。
 永石 モバイルSTBは、13日午前9時からダウンロード可能で、22日まで地区や支部の会場などで視聴できます。なお、SOKAnet出の配信はありません。
 西方 15日の「未来部の日」を中心に、本部幹部会の配信会場などで、昨夏の各種コンクールの表彰式を行う地域も多くあります。
 先ア また、きょう9日は「成人の日」です。昨年4月1日に改正民法が施行され、成人年齢が18歳に引き下げられてから初となります。成人式の対象年齢を、18歳に下げるか20歳に据え置くかなどは自治体の判断に(ゆだ)ねられています。学会としても、「成人の日」の記念の集いをにぎやかに開催します。
 原田 少子化の時代にあって、未来部員も、新成人も、一人一人が次代を(にな)(たから)の存在です。「従藍而青(じゅうらんにしょう)(あい)よりして、しかも青し)」(新1834・全1505)と(おお)せのように、新しい人たちを「自分以上の人材に」と祈り、励ましを送ってきたのが学会の伝統です。後継(こうけい)の人材を、皆で立派に(はぐく)んでいきたい。

始まる前≠ェ大切

 先ア 17日からは各地で、本年初の「座談会」も開催されます。
 永石 座談会を迎えるに当たっては、リーダーが手分けをして、連絡、激励(げきれい)に動き、一人でも多くの方が参加できるよう、力を尽くしていくことが大事になりますね。
 原田 座談会が始まるまでのリーダーの行動は、非常に重要です。皆で「励まし運動」に全力を挙げていきましょう。
 永石 池田先生は、「座談会に来た人を最大限に励ますのは当然だが、私は、むしろ、来られなかった人のことを考えてしまう。だから私は、よく、そうしたメンバーを励ましに行った。これが幹部の活動の基本だよ」とも教えてくださっています。
 長谷川 仕事や病気、家庭の事情など、座談会に参加できない理由をさまざまです。だからこそ、一人一人に声をかけ、その心に寄り添っていく実践をしていきたいと思います。
 原田 本年の勢いを決するともいえる座談会です。先生は年頭、「分断(ぶんだん)孤立(こりつ)を深める時代だからこそ、内外を問わず、温かな励ましという『万の力』の声を強め広げたい。そこに人間の善性(ぜんせい)が結ばれ、社会の蘇生(そせい)があるからだ」と呼びかけられました。座談会が始まる前も、終わった後も、リーダー率先(そっせん)で行動を起こし、最高のスタートを切っていきましょう。

7割が「評価する」

 先ア 今、連日のように物価高騰(こうとう)のニュースが報道されています。
 永石 そうした中、公明党は昨年来、政府に対し、電気・ガス代の負担軽減を粘り強く提言してきました。その結果、本年2月の請求分(1月の使用分)から、電気代が月2800円程度(月400キロワット時を使用した場合)、軽減されることになりました。
 長谷川 さらに都市ガス代は、月900円程度(月30立方メートルを使用した場合)の軽減を実現。ガソリン・灯油への補助金も継続されることになりました。これらを合計すると、本年1月から9月ごろにかけて、標準的な世帯で、総額4万5000円程度の負担軽減が見込まれています。
 西方 政府は当初、家庭や企業の電気・ガス代を直接、値引くような政策を示していませんでした。公明党が首相へ再三にわたって申し入れた結果、政府の総合経済対策に反映され、実現したのです。
 原田 これらについて、新聞各紙は、「(電気と都市ガスの料金値上がりが)特に低所得者を苦しめている。負担軽減の対策を講じることは理解できる」(読売)、「物価高に苦しむ多くの世帯にとって家計の支えになる」(産経)、「生活に欠かせないエネルギー代の負担を軽くする対策が一定程度必要なことは間違いない」(日経)と報じています。
 西方 朝日新聞の世論調査(昨年12月20日付)でも、負担軽減策を「評価する」が7割にのぼっています。
 原田 コロナ対策、賃上げ、子ども政策など、まだまだ課題は山積(さんせき)しています。公明党は国民の暮らしを守るため、さらに力を尽くしてもらいたい。本年は、統一地方選が実施される年でもあります。公明党が(ほこ)る「小さな声を聴く力」を発揮(はっき)するためにも必ずや勝利し、庶民のために働いてもらいたい。

(2023. 1. 9. 聖教新聞)

 

 

<3> 皆が かけがえのない未来の宝
出席者:原田会長、山口未来本部長、石田女性未来本部長、本橋副未来部長(中等部長兼任)、木下(きした)副女子未来部長(女子中等部長兼任)

 木下 今月15日、中等部は晴れの結成記念日を迎えます。淵源(えんげん)は、1965年1月15日、全国各地で男女中等部員が集い、結成式が行われたことです。
 原田 同月19日付の聖教新聞には「日本の将来(にな)う人に」との見出しが(おど)り、希望の出発の模様が掲載されました。この半世紀、池田先生は激務(げきむ)の合間を縫って、中等部員を激励(げきれい)してくださいました。そして、広布と社会で活躍する人材が陸続(りくぞく)輩出(はいしゅつ)されてきました。
 石田 今も、「希望対話」(2000年4月に開始)、「未来対話」(同12年5月)、「未来の(つばさ)」(同14年4月)などの連載を通して、先生の温かな(はげ)ましが、青春時代の大きな原点になっているメンバーが少なくありません。
 山口 昨年11月に行われた「教学部任用試験」では、多くの中等部員が、生命尊厳(そんげん)の仏法の哲理(てつり)の研さんに挑戦しました。そして、それを機に、勉学や部活動に取り組む姿勢も変わったという喜びと感動のエピソードが、全国から寄せられています。
 木下 思春期特有の(やまい)に悩んでいたある女子中等部員は、担当者と一緒に学ぶ中、体調が快方に向かい登校できるように。今では、「同じ病で苦しむ友人のことを祈っていきたいです」と笑顔満開で決意を語っています。
 本橋 ある男子中等部員は、部活動や学級委員にも全力で取り組む中、唱題を重ねるごとに、友だちとの友好関係が深まり、「題目のすごさを実感しています」と、確信の言葉を述べていました。
 原田 『新・人間革命』19巻「(にじ)(まい)」の章には、「わが地域の未来部員は、わが子、わが弟・妹と思って励まし、育てていくんです」とあります。未来部員は、学会のみならず、社会の、世界の宝です。メンバーが成長と幸福勝利の道を開けるよう、皆で応援していきたい。真心の励ましを一層、広げていきましょう。

受験生にエールを

 木下 今月15日は「未来部の日」でもあります。一年のスタートを切る座談会と本部幹部会の配信が始まりますが、これらも未来部員にとって大切な成長の機会です。
 石田 座談会では、司会や未来部コーナー≠ネどを通じて、未来部員が自分らしく近況や決意を述べる姿に、(さわ)やかな息吹(いぶき)が広がっていますね。
 原田 本部幹部会も、素晴らしい信仰体験や池田先生の指導に触れる絶好の場です。戸田先生も、「子どもは、学会の庭で育てなさい」と繰り返し訴えられていました。学会は、庶民(しょみん)(がわ)に立ち、社会の平和と人々の幸福のために戦ってきた団体です。家族で一緒に会合などに参加し、行き帰りに親子で語らうことが貴重な思い出になりますし、そうした中で自然と分かっていくものです。
 石田 一方、受験生にとっては追い込みの時期です。受験生本人はもとより、支えるご家族も体調管理など細心の注意を払われています。そうしたご家庭に対しては、特に細やかな配慮をしながら応援していきたいと思います。
 本橋 かつて池田先生は、後継(こうけい)の育成について、「若き純真(じゅんしん)な心に確かに刻印(こくいん)されるのは、先輩の何気(なにげ)ない人生の指針であり、信心の励ましの言葉である」「人間的な触れ合いのなかで、信仰者として、また後継者としてのあり方を教え、全力で励ましていくことが肝要(かんよう)」と指導してくださいました。未来部員の一人一人を尊重(そんちょう)し、心を開いて語らう丁寧(ていねい)な励ましこそが大切ですね。
 山口 そうした励ましに(てっ)してくださっている未来本部や合唱団など青年部のスタッフの皆さまに、心から感謝申し上げます。「未来ジャーナル」の新年号で先生は、「一遍(いっぺん)の題目でも、宇宙にまで通じます。ゆえに、自分らしく祈り、挑戦と努力を重ねれば、皆さんの宇宙大の可能性を必ず洋々(ようよう)と開いていける」と、呼びかけてくださいました。何があっても題目があれば乗り越えられる=\―この一点を語り抜き、未来を(にな)う宝の人材たちと接していきます。

識者も評価と期待

 本橋 昨年の「出生数」は、国の統計開始以降、初めて80万人を下回る見通しで、今や少子化対策は国の存亡(そんぼう)をかけた最重要課題です。先日、岸田首相も「異次元(いじげん)の少子化対策」を表明しました。
 山口 対策の柱の一つは児童手当の拡充(かくじゅう)≠ナすが、これは半世紀も前(1972年)に公明党が道を開いた政策です。当時、自民党や大蔵省が反対する中、大衆の声を受け、粘り強く働きかけて実現しました。
 木下 特筆すべきは、それに先立ち各地の地方議会で、公明議員の奮闘(ふんとう)で児童手当が実現したことです。
 石田 子育て政策≠アそ公明党の真骨頂(しんこっちょう)です。本年4月から「50万円」に拡充する「出産育児一時金」も、創設から公明党が一貫して推進し、今回も長年の訴えが実現したものです。
 本橋 さらに昨年11月には、結婚、妊娠・出産から子どもが社会へ巣立つまで支える「子育て応援トータルプラン」を発表。支援の充実に取り組んでいます。
 原田 これらの取り組みに、「子どもの幸せを最優先する社会の構造改革に挑む決意にあふれたプラン」(恵泉女学園大学・大日向雅美(おおひなたまさみ)学長)、「きめ細かく、多方面にわたった手厚い支援策が計画されており、さすが公明党だと感銘を受けました」(京都大学大学院・柴田(はるか)准教授)と識者も評価しています。
 山口 日本大学・末冨芳(すえとみかおり)教授は「公明党が『何をどう発信するか』で、子どもたちの未来が左右されると言っても過言ではありません」と信頼と期待を寄せていますね。
 原田 公明党は、これまで以上に、生活者の視点で、日本の未来のために全力で働いてもらいたい。

(2023. 1.12. 聖教新聞)

 

 

<4> 総合力を発揮し、団結で前進!
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長

  池田先生が11日付の聖教新聞で、ウクライナを巡る危機の早期終結と、核兵器の使用を防止するための措置(そち)を求め、「平和の回復へ歴史創造力の結集を」と題する緊急提言を発表されました。
 梁島 これまでの40回にわたる「SGIの日」記念提言を通して論じられてきた、核兵器にひそむ根源的な問題について改めて掘り下げながら、人類の未来を開く核軍縮を進めるための「行動の連帯」を呼びかけられています。
  早速、多くのメディアで報じられ、各界から反響が寄せられています。今、誰もが現状を危惧(きぐ)していると思います。
 梁島 提言では、「核兵器の先制不使用」の誓約(せいやく)を、核保有国の間で確立することが急務であると強調されています。青年部としても、世界の友との連帯を深め、そうした声をさらに強くあげていきます。
 原田 私たちは、ウクライナにおける平和の回復を願うとともに、核廃絶を目指す「草の根の潮流(ちょうりゅう)」を一層強固にし、「核兵器のない世界」へ向けて努力を続けていきたい。

裾野を広げること

 長谷川 今週から、本年初の座談会が各地で開催されます。多くの方が参加し、新年のスタートを生き生きと切れるよう、励ましを広げていきましょう。
 原田 大切なことは、全リーダーが連携を密にし、地区のメンバーの激励に動くことです。例えば、支部や本部、区・圏の副役職の方が地区勝利長≠ニなって、率先して訪問・激励に動いている地域は、勢いがあり、新しい人材も生まれています。
 長谷川 社会状況が変化する中、土・日曜日が仕事の地区部長や、フルタイムで働く地区女性部長も増えています。そうした時、ベテランの副役職のリーダーなどが担当して支えていけば、地区は前進します。総合力を発揮し、皆で団結していくことです。
 永石 子育てや介護をしながら、また未入会の家族がいる中、責任を全うしようと懸命に活動に励まれている方もいます。限られた時間の中で、真剣に活動に取り組まれる方々への感謝は尽きません。私たちは、その思いを十分に理解し、一歩でも前に進んでいけるよう、応援していきたいと思います。
 長谷川 またリーダーは、多宝会(たほうかい)や太陽会の方が元気に活躍できるよう、心を配り、声をかけていきたい。皆が尊き使命の人≠ナあり、地域の幸福責任者≠ナす。共々に喜び勇んで進んでいきましょう。
 原田 一方、今後の方針の打ち出し≠竅A連絡・報告ばかりになっては、組織は活性化しません。信心の息吹(いぶき)が、組織の最前線の一人一人にまで脈打つよう、リーダーが誠実と真心を尽くしていきたい。
 永石 先生は、「社会運動の真髄(しんずい)は、頂点を高くすることにあるのではなく、裾野(すその)を広げることにある」「裾野を広げることが、そのまま頂点を高めることに、自然のうちになるであろう」と教えてくださっています。励ましによって、一歩でも前進できる人が増えることが、どれほど大きな力となるか。
 長谷川 本部幹部会の視聴についても、モバイルSTBを使い、地区の会場で数回にわたって開催した結果、「いつもより多くの方が参加できました」との声を聞きます。「会館に行って配信を視聴し、皆にも会えて元気が出ました」と語る方もいます。どうしたら、一人でも多くの方が参加できるか。知恵を出し合っていきたい。
 原田 地区が勝利してこそ、広布の道は開けます。御書には「その国の仏法は貴辺(きへん)にまかせたてまつり(そうろう)ぞ。『仏種(ぶっしゅ)(えん)より起こる。この(ゆえ)一乗(いちじょう)()く』」(新1953・全1467)とあります。地区が広布の本舞台です。全リーダーが「必死の一人」となり、自他共(じたとも)の成長のため、地区の勝利のため、全力を尽くしていきましょう。

青年がすべての鍵

 永石 昨年末の随筆(ずいひつ)で先生は「政治も、教育界も、科学界も、すべて、青年を味方にせずして勝利はない。青年を味方にするか、敵にするかが、すべての(いくさ)(かぎ)である」との若き日の日記を紹介してくださいました。
 原田 本部幹部会でも確認をした通り、「青年・凱歌(がいか)の年」とは、青年を先頭に、皆が青年の心で、日々を勝ち進んでいく年です。
 梁島 本年、創刊40周年を迎える「創価新報」では、新時代の言論戦(げんろんせん)を展開すべく、紙面を大幅にリニューアルします。まず、1面のロゴやレイアウトを刷新し、新たなデザインに生まれ変わります。
  4・9面では、「読書は人生を開く(とびら)」と題し、創価大学の「池田文庫」の書籍(しょせき)から池田思想≠探求(たんきゅう)します。6・7面では、学会の「正義の広布史」をひもとく「正義の(はた)高らかに――未来へつなぐ破邪顕正(はじゃけんせい)のバトン」を掲載します。
 梁島 先生は先日、「『立正安国』の対話の熱と光が、今、渇望(かつぼう)されている」とつづられました。立正安国の凱歌(がいか)へ、青年部から勇気と正義の言論を力強く展開していきます。
 永石 明17日は、阪神・淡路大震災の日です。関西では、この日を「阪神ルネサンスの日」と定め、震災で犠牲になった方々に追善(ついぜん)の祈りをささげ、復興の前進を約し合ってきました。
 長谷川 28年前、先生は「題目で乗り越えられない(なん)はない。仏法に行き詰まりはない。南無妙法蓮華経とは、(なん)をすべて打ち破り、悠々(ゆうゆう)自在(じざい)に人生を開きゆく、『秘密の術』なのである」と訴えられました。兵庫をはじめ関西の皆さんは、不屈(ふくつ)の信心で立ち上がり、今日の大発展の歴史を築かれました。
 原田 危機の時代において、私たちの使命は、いやまして大きくなっています。いよいよの決意で、人と人の(きずな)を強め、社会の安穏(あんのん)繁栄(はんえい)自他共(じたとも)の幸福を実現する挑戦を(つらぬ)いていきましょう。

(2023. 1.16. 聖教新聞)

 

 

<5> わが地域から対話拡大の潮流
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、梁島男子部長、先ア女子学生部長

 永石 今、全国の同志が、はつらつと友好対話に走り抜いています。その指揮(しき)を懸命に執ってくださっているのが、各支部・地区のリーダーの皆さまです。
 先ア 今月の本部幹部会で池田先生が、草創(そうそう)の「文京支部」の支部長代理の時、地区部長、地区担当員(現在の地区女性部長)に対し、「本年も(また)新たなる太陽の(ごと)(かがや)き渡る希望をもって生ききって下さい」と、新年に贈ったメッセージが紹介され、感動しました。
 梁島 1953年、25歳の池田先生は、年頭に男子部の第1部隊長に就任し、広布拡大の先陣(せんじん)を切る中、同年4月、師・戸田先生から直々に、文京支部長代理の任命を受けられました。
 原田 当時、文京支部は、思うように折伏が進まず悪戦苦闘(あくせんくとう)していたのです。しかし先生は、そこで模範(もはん)の結果を示せば、全国に大きな勝利の勢いが生まれると確信され、猛然(もうぜん)と行動を開始されました。
 長谷川 5カ月後の9月には、月間の折伏が、それまでの2倍強の200世帯を超えました。12月には4倍強の431世帯と、破竹(はちく)の勢いで拡大の大潮流(ちょうりゅう)が巻き起こりました。
 永石 なぜ文京支部が、広布史に残る金字塔を打ち立てることができたのか。かつて先生は、その勝利の要諦(ようてい)を3点にわたり指導してくださいました。第一は、「祈り」を根本とする団結≠ナす。先生は、「『信心で勝つ!』という一点で皆が呼吸を合わせ、心のギアをガッチリとかみ合わせることだ」と語られました。
 原田 広宣流布という師匠の(かか)げた大理想をわが(ちか)いとし、師弟共戦の祈りと行動を(つらぬ)いていくことだと、先生は教えてくださっています。まず自身が、その決意を深めたい。そして今こそ、友の悩みに寄り添い、共に祈る、真心と励ましの連帯を組織の隅々(すみずみ)まで広げていきたい。
 長谷川 第二は、一人一人が、主体者の自覚で立ち上がる≠ナす。先生は、「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と(とな)えしが、二人・三人・百人と次第(しだい)に唱えつたうるなり。未来もまたしかるべし」(新1791・全1360)との御聖訓を(はい)し、「この『地涌(じゆ)()』のままに(おど)り出てきたのが、創価の師弟である」と、示されています。皆が、崇高(すうこう)な使命を(にな)う「地涌の菩薩(ぼさつ)」なのです。
 先ア 第三に先生は「人材育成」を挙げ、「『新しき力』『若き力』が台頭(たいとう)してこそ、広宣流布は進む」と断言されました。
 原田 先生は、「私は一人ひとりを知り、心から(たた)え、励まし、感謝していけるリーダーであろうと決意した」と述懐(じゅっかい)されています。徹底して動き、「一人」を大切にし、激励(げきれい)していきたい。「新しい力」を伸ばし、勝利の道を開きましょう。

立正安国の凱歌へ

 先ア 若き日の池田先生は、蒲田支部の二月闘争、大阪支部1万1111世帯の折伏、山口開拓指導などの戦いで、戸田先生の願業である75万世帯達成の道を切り開かれました。それは、無名の庶民一人一人に希望と勇気と活力をもたらしました。
 梁島 1月25日は、「大阪事件」の無罪判決の日です。1957年7月3日、事実無根の選挙違反容疑で不当逮捕された池田先生が、4年半におよぶ法廷闘争の結果、62年、大阪地裁の無罪判決を勝ち取られました。
 原田 先生の不当逮捕は、56年のまさかが実現≠ニ世間が驚嘆(きょうたん)した大阪の戦いの後、新たな民衆勢力の台頭を(はば)もうとした権力の策謀(さくぼう)にほかなりませんでした。しかも検察は、「(罪を)認めなければ戸田会長を逮捕する」などと(せま)ったのです。先生は、衰弱(すいじゃく)されていた恩師と学会を守るため、いったんは検察の要求をのみ、裁判で真実を明らかにすることを決められました。
 長谷川 どれほどの心労の連続であったか。日本経済新聞に寄稿(きこう)した「私の履歴書」でも先生は、大阪事件に言及され、「私は心の奥底(おうてい)で、生涯(しょうがい)、不当な権力に苦しむ民衆を守り、民衆とともに進もうと決意せざるをえなくなっていった」と、つづられていました。
 原田 先生の不惜(ふしゃく)の戦いで、生命尊厳(そんげん)の仏法を掲げる平和・文化・教育の民衆運動は、今や世界中に広がりました。「日蓮が一門は師子の()うるなり」(新1620・全1190)です。私たちは、池田門下の誇りも高く正義の言論戦で、広宣流布と立正安国の凱歌(がいか)へ前進していきたい。

「庶民目線」の政策

 梁島 今年で自民、公明両党の連立政権は、通算20年になります。多様化する社会にあって、「中道(ちゅうどう)」「庶民(しょみん)目線」の公明党は、与党として、特に福祉や教育の面の政策を実現してきた点で高く評価されています。
 先ア 日本経済新聞(12日付)は、「(2019年の)消費税増税に際しての軽減税率の導入や子育て関連予算の拡充、新型コロナウイルス対応としての給付金支給といった政策で公明党の影響が大きい」と評していましたね。
 梁島 さらに、安全保障の分野では「集団的自衛権の行使要件では一定の制約をかけた」としています。今や公明党は、国の前途を担う重要な存在です。
 永石 現在、日本の国にとって大きな課題が少子化対策です。12日には東京都が、「第2子の保育料無償化(むしょうか)」を発表しました。
 長谷川 読売新聞(東京版、13日付)に、「第2子の保育料無償化は、少子化対策の切り札として都議会公明党などがかねて都に求めてきた」と記されていました。これまでも東京都における少子化、子育て対策は、一貫して都議会公明党が牽引(けんいん)してきました。
 永石 最近では、私立高校の授業料実質無償化、高校3年生世代までの医療費無償化も公明党が実現させてきました。子育てに奮闘するお母さん、お父さんの声に耳を傾けてきた公明党ならではの取り組みです。
 原田 今こそ、「大衆とともに」進む公明党が、さらに力を発揮(はっき)する時です。児童手当の拡充をはじめ、党が掲げる「子育て応援トータルプラン」を、ぜひ実現していってもらいたい。

(2023. 1.19. 聖教新聞)

 

 

<6> SGIの連帯は192カ国・地域に
出席者:原田会長、谷川SGI副会長、笠貫SGI女性部長、西方SGI青年部長、梁島SGI男子部長、大串SGI女子部長

 原田 このほど、SGI(創価学会インタナショナル)発足(ほっそく)の地であるグアムを訪問し、グアム池田平和文化会館の開館式などに出席しました。全行事を大成功で終え、帰国しました。新会館は、1975年1月26日に発足式が行われた国際貿易センターの隣の敷地に建設されました。
 谷川 グアムは第2次世界大戦で、日米の激しい攻防戦が繰り広げられた島です。平和を誓う51カ国・地域の無名の庶民の代表が集い、SGIは発足しました。
 原田 席上、池田先生は「皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の(たね)()いて、その(とうと)い一生を終わってください。私もそうします」とスピーチされました。私は光栄にも、歴史的なその場に参加していました。あの時の感動は今も鮮明(せんめい)です。
 笠貫 その言葉の通り、先生は不惜(ふしゃく)闘争(とうそう)で世界54カ国・地域を訪問され、「平和の種」を蒔く対話を続けられました。旧ソ連など、現地のメンバーがいない国を訪れ、平和への祈りと行動をされた時もあります。たった一人の同志に会うために訪れた国もありました。
 原田 海外に渡る友がいると聞けば、寸暇(すんか)を惜しんで励ましを送られました。そうしたメンバーが日夜、奮闘(ふんとう)を重ね、一人また一人と同志が増えていき、192カ国・地域にまで創価の連帯は拡大したのです。仏法史上、未聞(みもん)の快挙である、全地球を舞台に創価の友が躍動する時代になりました。
 谷川 グアムの新会館には、SGI発足の記念碑や銘板(めいばん)、当時の模様を再現した展示室なども設置されました。開館式に寄せて先生は、「『源遠流長(げんおんりゅうちょう)』の意義に照らし、SGI発足の希望の源流(げんりゅう)満々(まんまん)(みなぎ)らせている皆さんの日々の奮闘(ふんとう)功徳(くどく)は絶大です」とメッセージを贈られました。皆が世界広布への誓いを新たにする集いとなりました。
 西方 新会館といえば、年頭の聖教新聞には、アフリカのコートジボワールに「喜びの新宝城(ほうじょう)が誕生へ」とのニュースが報道されていました。約1万5000平方メートルの敷地に、1700席を有する講堂などが設置され、アフリカ最大規模の会館になります。
 笠貫 年末年始にかけて、カメルーン、コートジボワール、ガーナの方への御本尊授与(じゅよ)も行われました。皆が人生の新たな出発を喜び、決意を深めていました。
 大串 そうした模様は、聖教の動画でも配信されており、アフリカの地で広布に走る同志の姿に勇気をもらいました。

人間主義の大光を

 西方 今月14、15日には、伝統の欧州(おうしゅう)広布サミットがイタリアのローマ文化会館と各国各地をオンラインで結んで開催され、34カ国の代表約900人が参加しました。
 原田 本年は、池田先生の提案によって、欧州広布の新たな一歩となった「ヨーロッパ会議」が設立されて50年の佳節(かせつ)を迎えます。欧州の同志は皆が平和を強く祈り、「今こそ、『人間主義の大光(たいこう)』を広げていきます」と決意しています。
 大串 ドイツの女子部本部長は、3年ぶりに対面で開催できたことを喜び、「再び欧州の同志と集い合い、一層(いっそう)深い友情を結ぶことができました。師匠(ししょう)と共に新時代を開きます!」と語っていました。
 梁島 イタリアの副男子部長は、「大白蓮華で始まった池田先生の『御義口伝(おんぎくでん)』の講義を学ぶことができ、感激しました」と語り、行学の二道を歩み抜く誇りに燃えていました。
 原田 コロナ()の中でも、着実に広布を推進しているのが、お(となり)の韓国です。いかなる状況であっても、勇気と希望の対話を広げていこう!≠ニ誓い合い、一昨年には約3万人の方へ弘教(ぐきょう)を実らせました。
 笠貫 昨年は、皆で「訪問・激励(げきれい)」に力を注ぎ、約6万人の新たな友が座談会に参加するようになっています。
 谷川 教学試験も定期的に開催。池田先生の韓国SGI本部への初訪問から25周年となる本年も、模範(もはん)の行進を続けています。

全人類に遊楽贈る

 梁島 聖教新聞の新年号では、先生の初訪問から30周年となる南米のコロンビア、アルゼンチン、パラグアイ、チリの同志が、地域と社会で、はつらつと活躍する様子も紹介されていました。
 大串 先生は「大白蓮華」1月号の「世界を照らす太陽の仏法」の中で、30年前の南米訪問の様子を振り返られています。
 笠貫 「南無妙法蓮華経と(とな)うるより(ほか)遊楽(ゆうらく)なきなり」(新1554・全1143)との御聖訓(ごせいくん)(はい)し、妙法は全人類に「遊楽」を贈る秘術(ひじゅつ)である≠ニ語られたことを教えてくださいました。まさに世界中の同志の体験が、それを証明しています。
 西方 世界的な宗教学者で、ハーバード大学名誉教授のハービー・コックス博士は「創価学会は、すでに世界宗教である」と語っていたことがあります。世界の友と力を合わせ、日蓮大聖人の御遺命(ごゆいめい)である世界広布の道を歩める誇りと喜びは尽きません。
 梁島 イタリアの宗教社会学者のピエルルイジ・ゾッカテッリ氏は次のように述べています。日蓮仏法は、人が生きる上で直面する悩みに対し、精神的にも物質的にも確かな解決の道をもたらしています。さらに学会の方々は、教義の研さんや実践(じっせん)を通して、自身を変革し、自分にしか果たせない使命を見いだそうとしています。この「仏法によって人生が変わった」との喜びを、周囲の人々とも共有してきたからこそ、学会は大きく発展したのだと思います≠ニ。
 原田 「創価の太陽」は今、赫々(かっかく)と地球を照らしています。仏法の光を求める世界の声は、いやまして高まっています。さあ、世界の同志と肩を組みながら、威風堂々(いふうどうどう)と世界広布の大道を進んでいきましょう!

(2023. 1.23. 聖教新聞)

 

 

<7> 「立正安国」こそ仏法者の使命
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方青年部長、林池田華陽会委員長

 永石 この1月、各地で新春の配達員会が、はつらつと開催されました。日々、広宣流布の前進を支えてくださる「無冠(むかん)の友」の皆さまに、心から感謝申し上げます。
 西方 青年世代にも、「無冠の友」として奮闘するメンバーが多くいます。池田先生は、新春のメッセージの中で、「月々日々に積み重ねた幾星霜(いくせいそう)に及ぶ(とうと)き『陰徳(いんとく)』は、無量無辺(むりょうむへん)の『陽報(ようほう)』となって、三世永遠に輝いていくことは、御本仏・日蓮大聖人が厳然(げんぜん)とお約束です」と、万感の(はげ)ましを送ってくださいました。
 原田 雨の日も風の日も、一軒一軒、勇気と希望の励ましの便(たよ)り≠届けてくださる行動が、どれほど尊いことか。現在、「無冠の友」として活躍されている方々はもとより、これまで(たずさ)わってくださった、お一人お一人にとっても、かけがえのない、人生の宝の歴史として、輝きわたっていくことは間違いありません。
  暗いニュースが多い昨今(さっこん)にあって、日々の聖教新聞には、明るい笑顔が満ちあふれています。
 長谷川 地域や社会へ活力を送る聖教新聞に、学会員以外の愛読者からも、反響の声が多く寄せられます。母が(やまい)(たたか)う、ある未入会の女性の方は、「毎日、聖教新聞の記事を読み、生きる勇気をもらっています」と、感謝の言葉を述べていました。
 原田 先のメッセージで池田先生は、「恩師・戸田城聖先生と構想した、わが聖教新聞は、励ましの心を地域社会の隅々(すみずみ)に広げゆく希望の源泉(げんせん)です」と、つづられています。私たちは、毎日の聖教を楽しみにしながら、誠実一路(せいじついちろ)の振る舞いで、温かな交流を進め、地域に信頼と友情を広げてまいりたい。

生命尊厳の連帯を

 西方 今は危機の時代≠ニもいわれます。日蓮大聖人の「立正安国論」には、「(なんじ)、すべからく一身(いっしん)安堵(あんど)を思わば、まず四表(しひょう)静謐(せいひつ)?(いの)るべきものか」(新44・全31)と(おお)せです。
 長谷川 この御文について、「新・人間革命」第15巻「開花」の章には、「「四表の静謐」とは社会の平和である。現実に社会を変革し、人びとに平和と繁栄(はんえい)をもたらす『安国』の実現があってこそ、仏法者の使命は完結するのである」と書かれています。
 原田 真実の仏法とは、単に心の安らぎを求めたり、どこか特別な世界に逃避(とうひ)したりするためのものではありません。この現実社会において、一人一人が人間革命に挑戦し、より良い社会への変革に立ち上がり、行動していくためにこそあります。
 永石 それこそが、日々の学会活動の根本目的です。私たちは勇んで、わが使命の地域、職場、家庭で、勇気の対話に挑戦していきましょう。
 西方 アメリカの詩人ホイットマンは「民主主義の真髄(しんずい)には、結局のところ宗教的要素がある」(『民主主義の展望』)と(さけ)びました。その意義からも、私たち青年は、心して政治を監視し、声を上げていきます。
 長谷川 大聖人は、「立正安国」の「国」という字について、「くにがまえ」の中に「民」と書いた文字を多く用いられました。まさしく国の根本は民衆である≠ニの思想が(はい)されます。
  新年のお歌では池田先生も、「安★(あんこく)決する 立正凱歌(がいか)を」と歌われ、「民」の字を使われていましたね。(★=「くにがまえ」の中に「民」)
 原田 「民衆こそが根本」「民衆の幸福が第一」と叫び抜かれた大聖人の御精神は、現代にこそ輝きを放っています。その民衆仏法の哲理を広げる私たちの広宣流布の運動は、ますます重要になっています。地域や社会を変革していく主役は、民衆です。私たち一人一人です。尊き使命を自覚しながら、生命尊厳と平和の民衆の大連帯を今こそ、拡大していきましょう。

体調管理を万全に

 永石 猛烈な寒波が襲来しています。身の安全と健康を第一に、大雪や寒さに警戒をしていきたいと思います。降雪後の路面凍結にも、十分に気を付けていきましょう。
  水道管の凍結に注意を(うなが)している自治体もあります。外に露出していたり、風当たりの強い場所にある水道管は、市販の保温材やタオルで包む、防水処置を施す(ビニールテープやビニール袋で巻く)などの予防策が効果的といわれています。
 西方 また、専門家は、寒さが強まるこの時期は、屋内外などの気温差によって体調不良を起こす「ヒートショック」の危険性が高まると、警戒を呼びかけています。
 長谷川 「ヒートショック」は、高齢者に多発しており、入浴時に発症するケースが多いといわれています。その他、コロナ対策で換気をする際、急激に室温が低下する居間や寝室でも起こりうるそうです。
 永石 消費者庁は、対策として、「入浴前に脱衣所や浴室を暖める」「湯温は41度以下。湯につかるのは10分までを目安にする」「浴槽から急に立ち上がらない」「食後すぐやアルコールが抜けていない状態の入浴は控える」などを示しています。少しの工夫で、不慮の事故を防ぐことができるといいます。
 原田 改めて、「無冠の友」の方々、また、同志の皆さまの無事故と健康を、真剣に祈念してまいります。広布の決意を赫々(かっかく)と燃やし、出発の1月から伝統の2月へ、勇進しましょう。

(2023. 1.26. 聖教新聞)

 

 

<8> 師恩に報いる広布の金字塔を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、梁島男子部長、先ア女子学生部長

 梁島 いよいよ「伝統の2月」の開幕です。男子部は、新時代の「二月闘争」を巻き起こし、拡大の先頭を走ってまいります。
 永石 「二月闘争」の淵源(えんげん)は、1952年(昭和27年)の2月です。蒲田支部の支部幹事に任命された、24歳の池田先生は訴えられました。「戸田先生の指導があって、今の私たちがあります。ご恩返しをするには、広宣流布の戦いしかない」と。
 原田 戸田先生は戦前、いついかなる時も、牧口先生直結(ちょっけつ)の「師弟の道」を歩まれました。戸田先生が広布の大師匠として立たれた今、一体(だれ)が「戸田先生! 戸田先生!」と(さけ)び、真実の「師弟の道」を示すのか――。これが、若き池田先生の決意でした。
 長谷川 日蓮大聖人の(おお)せ通りに、広宣流布のため、死身弘法(ししんぐほう)(つらぬ)かれたのが牧口先生、戸田先生です。「戸田先生の誕生の月を、なんとしても歴史的金字塔(きんじとう)荘厳(そうごん)しましょう!」――そう池田先生は宣言(せんげん)されたのです。
 原田 御聖訓(ごせいくん)に「よき師と、よき檀那(だんな)(=弟子)と、よき法と、この三つ寄り合って祈りを成就(じょうじゅ)し、国土(こくど)大難(だいなん)をも(はら)うべきものなり」(新695・全550)と()かれています。「師弟不二ならば、一切を勝利できる」――これが、仏法の要諦(ようてい)であり、学会精神の真髄(しんずい)です。
 永石 当時の人たちは、「師と(とも)に戦う」から、小さな自分の(から)(やぶ)れる。「師のために戦う」から、本当の底力が出せる。「師弟不二」だからこそ、苦難(くなん)を恐れず、勝ち進める≠アとを、先生が教えてくださったと証言しています。
 長谷川 「師弟」に(てっ)する一念を根幹(こんかん)一丸(いちがん)となったからこそ、御金言通りの「異体同心(いたいどうしん)」の結合体が生まれ、蒲田支部は広布史に残る金字塔(きんじとう)を打ち立てることができたのです。

リーダーの「情熱」

 永石 先生はあの時、「組で2世帯の折伏(しゃくぶく)を!」と訴え、「明確な目標」を定められました。目標が漠然(ばくぜん)としていては、誰もが自分の挑戦課題≠ニして受け止めることができないからです。
 長谷川 その上で先生は、(かか)げた目標は、たとえ一人になっても、自分の責任で断じて達成してみせる!≠ニ決意されていました。そして、(てっ)して一人を(はげ)まし、率先(そっせん)の行動を(つらぬ)かれたのです。
 原田 その情熱の炎が、皆の広布に戦う心を燃え上がらせました。「(ためし)には()を引くべからず」(新1689・全1220)と(おお)せの通りです。全責任を(にな)ったリーダーの、真剣な祈り、必死の姿が、飛躍(ひやく)の力となるのです。
 長谷川 また先生は、「座談会の充実」にも力を入れられました。皆が来て良かった≠ニ喜ぶ多彩な企画を考え、「教学」や「体験」を語る担当なども事前に決め、万全の準備をして(のぞ)まれました。
 梁島 先生は必ず、座談会の開始時間よりも早く来て、御本尊の前に端座(たんざ)して皆を迎えられたとも(うかが)いました。「蒲田支部の『二月闘争』も、座談会が発火点(はっかてん)となり、起爆力(きばくりょく)となった」「勝利また勝利の回転軸(かいてんじく)は、座談会であった」と振り返られています。
 原田 2月は、6日から「励まし週間」となり、13日から「座談会」が行われます。座談会の勝利が、広布の勝利を開きます。今の戦いが「今生(こんじょう)人界の思い出」(新519・全467)として輝くよう、全力で取り組んでいきましょう。

物価高対策に全力

 梁島 さて、目下の世間の最大の関心事は「物価高」です。24日に発表された内閣府の調査では、「政府に求める施策(しさく)」で「物価対策」が64%に上り、前回2021年度の調査から倍増しています。
 先ア その中、公明党は昨年、電気・ガス・ガソリンなど燃油代の高騰(こうとう)対策を首相に直談判(じかだんぱん)し、本年1月から9月までの間、標準的な家庭で総額4万5000円程度の「負担軽減策」を現実にしています。
 梁島 電気・都市ガス料金は、2月から10月の請求分(1月から9月の使用分)が対象です。電気料金は、一般家庭で1キロワット時当たり7円を、国が補助することになります。1カ月の使用量が400キロワット時だった場合、2800円程度が軽減される計算です。
 先ア 家庭等で使用した都市ガス料金は、1?当たりで30円を補助。月に30?を使用した場合、900円程度の値引きとなります。
 永石 朝日新聞の昨年の調査では、こうした対策を「評価する」が70%に上り、「当初から電気・ガス料金の高騰(こうとう)対策を提言していた公明党」の主張が実ったことを報じています。
 先ア 各家庭においては、1月使用分の料金から反映され、2月の請求書にも記載されます。「電気代の負担が軽減されているのを知っていますか?」などと会話をしてみるのも、いいと思います。
 原田 その上で4月以降も、電力会社の値上げの動きが広がっています。公明党は引き続き、その対策に全力を挙げてもらいたい。
 長谷川 ガソリン代についても、昨年から店頭価格の抑制(よくせい)に向けた燃油補助金を継続しています。その結果、補助金がない場合、最大で210円超まで上昇していたガソリン価格は、170円程度に(おさ)えられています。
 先ア 明治大学の飯田泰之教授は、「これまで公明党は、ガソリン価格抑制(よくせい)手腕(しゅわん)発揮(はっき)し、政府の燃油高対策を主導(しゅどう)してきました。また、物価高を踏まえての適正な賃上げについても各種提案をしています。その方向性自体は正しいので、さらに一歩先を行く取り組みを期待しています」(「第三文明」2月号)と述べています。
 梁島 政治に求められるのは、何を言ったか≠ナはなく、何をしたか≠ナす。実行する力があるかどうかです。公明党は、軽減税率や、携帯電話料金の大幅引き下げも、実現してきました。
 原田 中小企業の賃上げや、最低賃金のさらなる引き上げなど、公明党は国民の生活を守るため、さらに力を尽くしてもらいたい。

(2023. 1.30. 聖教新聞)

 

 

<9> 新たな人材が広布拡大の力に
出席者:原田会長、高柳女性部総合長、畑東海道長、藤井東海道女性部長、鈴木東海道青年部長

  今年は、日蓮大聖人の「立宗(りっしゅう)宣言(せんげん)」から満770年の節目です。大聖人は、東海道の地から「立正安国」の大闘争を開始されました。伝統の2月、有縁(うえん)の地で広布に進む私たちは、声高らかに創価の正義を語っていきます。
 原田 東海道は、池田先生が「広宣流布の最重要地域」(2006年)と使命を(たく)された天地です。事実、あの第1次宗門事件の最中、先生が「正義」と「共戦」の書を(したた)め、世界広布への新たな指揮(しき)()られたのは、神奈川でした。
 高柳 また、静岡の同志は、第2代会長・戸田先生が、「追撃(ついげき)の手をゆるめるな!」と師子吼(ししく)された通り、第2次宗門事件の時には、破邪顕正(はじゃけんせい)の言論戦で、創価の宗教改革≠フ道を、堂々と勝ち開きました。
 藤井 そうした師弟の歴史が、幾重(いくえ)にも刻まれる東海道の友は、今、新たな広布の金字塔(きんじとう)を打ち立てようと、勇躍(ゆうやく)、前進しています。
  神奈川の要衝(ようしょう)・横浜市では「鶴見(つるみ)総区」「緑区」「中区」の友が先陣を切って拡大に走っています。鶴見総区の壮年部副本部長は、日々の唱題で、コロナ()収束(しゅうそく)と世界平和を祈念。そんな中、自身の(やまい)克服(こくふく)し、長年、対話を続けてきた近所の方が、御本尊をいただくこともできました。
 高柳 ヤング白ゆり世代も、元気です。相模原市の「相模中央総区」では、仕事をしながら3人のお子さんを育てる女性部員が、地域のためにも奔走(ほんそう)。その姿に感銘(かんめい)したママ友≠フ方々が最大の味方となって、新たな理解と共感が広がっています。
 鈴木 男子部では、「大和県」の部長が、39歳の若さで、自治会長として地元の振興に貢献。勤務する会社でも昨年、営業課長として「優秀賞」を受けました。川崎市「麻生勇勝区」の区書記長も、PTA会長を経験するなど、多くのリーダーが率先垂範(そっせんすいはん)の行動で、地域をもり立てています。
  「足下を掘れ、そこに泉あり」です。全ては、身近な一歩から始まります。私たちは、今いる場所で自分らしく、信頼と友好の輪を広げていきます。
 原田 全国各地で、良き市民としての(はん)を示し、友情を拡大している創価の同志が多くおられます。池田先生は、「1人が、10人の本当の友人をつくっていこう! そこに実質的な広宣流布がある」と語られています。そうした同志一人一人の健闘を、皆で(たた)え合いながら、さらに勢いを増して、対話に挑んでいきましょう。

地域照らす存在に

 鈴木 静岡の友も、意気軒高(いきけんこう)です。
 藤井 「沼津(ぬまづ)創価圏」「沼津池田圏」では、本年の出発の会合で、地域で活躍する白ゆり長や広宣長(ブロック長)が続々と登壇(とうだん)。初めて対話に挑戦しました∞勇気をもって語ってよかった%凵X、皆さんが、広布に走る喜びを語っていたとのことです。
 高柳 静岡市の「(あおい)区」「駿河(するが)区」「清水区」でも、着実な前進の流れが広がっています。「駿河区」の白ゆり長は、2年前、家族や同志の題目に支えられ、病を乗り越えました。今回、報恩(ほうおん)の決意で、近所の方々への、あいさつや友好対話に挑戦。「(えん)する全ての人を幸せに≠ニの思いで日々、祈っていきます!」と、笑顔で語っていました。
 藤井 かつて先生は、「『太陽の静岡』が栄え昇るならば、世界広布の地平は明るい。『太陽の静岡』が勝ち輝くならば、民衆仏法の凱歌(がいか)は末法万年へと(とどろ)きわたる」と、静岡の大事な使命を示されました。その通りに、静岡の同志は、信心で励ましの太陽と輝き、地域を大きく照らす存在になっています。
  神奈川においても先生は、「神奈川は、創価の平和運動の源流(げんりゅう)なんです」「一人ひとりが、勇気をもって、自分の周りから、対話のうねりを起こして、仏法を社会に開いていくんです」と、激励(げきれい)してくださいました。今、陸続(りくぞく)と新たな後継の人材が活躍していることも誇りです。
 原田 発展する組織の共通点は新たな人材の躍動(やくどう)≠ナす。そのためには、一人の同志を大切にし、共に祈り、同苦し、共に成長していく――これが、勝利の要諦(ようてい)です。

尊き「一人」を激励

 鈴木 新たな人材≠ノ加えて、広布拡大の実証を示す地域では、中心者と心を一つに前進する「副役職」の存在が光っています。
 原田 大聖人は、「異体同心(いたいどうしん)なれば万事(ばんじ)(じょう)じ」(新2054・全1463)と(おお)せです。それぞれの立場は違っても、広布を推進する使命と責任は同じです。リーダーは、副役職の先輩の方などへの感謝を忘れることなく、連携(れんけい)(みつ)にしながら、お互いに気遣(きづか)い、声をかけ合って前進していきましょう。
 高柳 女性部でも、副本部長、支部副女性部長、地区副女性部長など、副役職のメンバーが中心者と一体となり、誰が誰を励ますのか≠綿密(めんみつ)に決めて、励まし運動を推進している地域が発展しています。そこでは、副役職お一人お一人の豊かな信仰体験や幅広い人脈が、大きく生かされています。
 原田 先生は、「『一人』の人間がもつ(はか)り知れない可能性を信じ、その力に目覚めさせ、発揮させ、連帯を広げてきたのが、創価の民衆運動の歴史である」「一人ひとりが強くなる。賢くなる。それでこそ、2倍、3倍、10倍の力を発揮していけるのである」と言われています。皆が、もれなく(とうと)き広宣流布の主役です。「一人」への励ましを一層、強めていきましょう。

(2023. 2. 2. 聖教新聞)

 

 

<10> 敢えて闘う≠ェ学会の魂
出席者:原田会長、杉本総合女性部長、中井関東長、大高関東女性部長、野中関東青年部長

 野中 「敢闘(かんとう)精神」――これこそ、池田先生が打ち込んでくださった関東の(たましい)です。先生は、「『敢闘』とは、『()えて(たたか)う』と書く。『敢えて』挑戦するのだ。『敢えて』一歩を踏み出すのだ」と教えてくださっています。
 原田 「鉄桶(てっとう)の団結・埼玉」「旭日(きょくじつ)の千葉」「人材の王国・群馬」「広布源流(げんりゅう)の栃木」「直通(ひたみち)の茨城」の友は今、不屈(ふくつ)の敢闘精神を燃やし、対話のうねりを巻き起こしていますね。
 大高 はい。中でも埼玉の上尾(あげお)市は、9・12「埼玉の日」の淵源(えんげん)となった大会が行われた(ほま)れの地です。本年は、歴史的な大会から50周年の佳節(かせつ)を迎えます。皆が勇気と忍耐(にんたい)で勝利しゆくことを誓っています。
 中井 「上尾太陽圏」「上尾新世紀圏」「伊奈(いな)圏」では、同世代の(きずな)を強める、ヤング壮年部の「勇壮会」が生き生きと活躍。寒風(かんぷう)を突いて、訪問・激励に奮闘し、多くの「新たな力」が誕生しています。
 大高 「春日部県」では、対面の集いを強化してきた結果、座談会の参加者が倍増した地区もあります。顔を見合わせて、励まし合う集いは、前進の大きな力となっています。
 中井 「新座(にいざ)王者圏」「新座常勝圏」には、地域の繁栄を願って町会などで奮闘し、近隣(きんりん)の人たちから厚い信頼を寄せられる同志が多くいます。ある壮年は、芋掘り、餅つき、ボウリングの大会や、日帰りバス旅行などを企画し、大変に喜ばれています。
 原田 さいたま市は、都内へのアクセスが良く、近年はタワーマンションが林立(りんりつ)して、若い世代の方が増えるなど、活気に満ちていますね。
 杉本 「大宮常勝区」の女性部は毎月、「大白蓮華」で連載されている「世界を照らす太陽の仏法」を学ぶ集いを開催。若き求道のメンバーも喜んで参加し、人材の水かさを増しています。
 野中 「中央広宣区」では月初の日曜朝に、「壮男(そうだん)チャレンジ大会」を開いています。充実した御書研さんが好評で、男子部の大学校生が自主的に参加するなど、人材拡大の舞台になっています。
 中井 「浦和(うらわ)大勝区」には、壮年部と男子部の井戸端(いどばた)会議≠ニ(しょう)して、仕事と活動の両立に挑戦する壮年部が、男子部の前で、自らの体験を語っている本部があります。時には赤裸々(せきらら)な失敗談≠熹笘Iし、その人間味あふれる姿に、皆が触発(しょくはつ)を受け、明日への活力になっています。

勝利の電源地たれ

 原田 千葉の「花見川戸田区」では、太陽が燦々(さんさん)と降り注ぐように「励まし」を送っていくメンバーを「太陽SUN」と名付けて、蘇生(そせい)と勇気の光を送っていると聞きました。
 大高 はい。ある地区女性部長は、なかなか活動に参加できなかった女性部の方の「太陽SUN」になっています。時には公園で、時には自宅へ招いて語り合う中で、昨年は任用試験に合格。本部幹部会の映像も共に視聴できるようになり、ついに広布の陣列(じんれつ)に加わりました。
 中井 壮年部も、40年間会合に出ていなかった方と、支部長が親身(しんみ)になって関わり続け、最近では一緒に題目をあげられるようになるなど、地道な活動が実を結んでいます。
 原田 先日(うかが)った千葉の会合では、花見川の男子部本部長が、見事な活動報告をされていましたね。信心根本に(やまい)を勝ち越え、社会で大きく実証を示す姿に、皆が感動し、決意を新たにしていました。
 杉本 群馬では、「太田先駆(せんく)県」「太田希望県」の友が、地域に幸福と希望の連帯を広げる対話の先頭を走っていますね。19歳の池田華陽会(かようかい)メンバーは、小説『新・人間革命』を学びながら、友好を広げ、「緊張しますが、お題目をあげて対話をすると、自分が元気になります」と張り切っています。
 中井 栃木の小山(おやま)市・野木町が舞台の「小山県」の壮年部は昨年から、毎月(かなら)ず全メンバーと会い、語り合う挑戦を続けています。そうした粘り強い訪問の結果、座談会の壮年部の参加者が倍増している地区もあります。また、女性部の先輩が温かく励ましを送り続け、ヤング白ゆり世代の方が躍動(やくどう)している地区も多くあります。
 原田 古来、「関八州(かんはっしゅう)(せい)する者は天下を制す」といわれています。先生は「関東を制する者は、21世紀を制す」「新しい勝利の電源地(でんげんち)は関東である」と呼びかけられています。大関東が動けば日本が変わる≠ニの決意のままに、必ずや民衆(みんしゅう)凱歌(がいか)の歴史を開いていきましょう。

物価対策に注力を

 野中 さて、1月31日付の読売新聞の1面に、「首相 電気代の追加支援を検討」との記事が掲載されていました。これは実は、公明党の国会議員の質疑に対する首相の発言がもとになったものです。
 大高 公明党はこれまで、電気・ガス・ガソリン代の高騰(こうとう)対策を訴え、実現してきました。政府は本年1月から9月までの間、標準的な家庭で総額4万5000円程度を軽減(けいげん)できると見込んでいます。
 原田 しかしエネルギー原料の高騰(こうとう)を受け、7社の大手電力会社が、家庭向け電気料金のさらなる値上げを国に申請しています。そこで公明党の議員は、「状況に応じて、予備費を投入して国民の生活を守るべきだ」と要請したのです。
 野中 すると首相は「必要ならば、ちゅうちょなく取り組む」と明言しました。公明党によって、新たな局面への(すみ)やかな対応が表明されたわけです。
 杉本 公明党は現在、賃上げの実現にも注力(ちゅうりょく)しています。特に、中小企業や非正規の賃上げを実現するため、企業の実情に応じた最適な補助金や、税制の支援なども検討しています。
 原田 物価高対策は、国民が今、切実に対応を求める最も重要な政策課題です。公明党はこれからも、その対策の先頭を走ってもらいたい。

(2023. 2. 6. 聖教新聞)