< 座談会 >

創価の凱歌を轟かせ

 


 

 

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師弟有縁の天地に勝利の旗を
私が築く!師弟常勝の錦州城
信心で破れない壁はない
「不退の心」こそ学会精神
青年の月へ 勇気の前進!
自他共の幸福へ立正安国の挑戦
強盛な祈りで 前へ前へ!
地区家族≠フ団結で対話の花を
弟子の勝利が広布の歴史を開く
私の一歩前進が広布を拡大

 

 

 

 

<11> 師弟有縁の天地に勝利の旗を
出席者:原田会長、永石女性部長、中野信越長、五十嵐信越女性部長、浦沢信越青年部長

 原田 この冬、新潟、長野に行きましたが、大雪や厳寒(げんかん)の中、はつらつと広布に走る同志の姿に、私も勇気をいただきました。信越は、池田先生が小説『新・人間革命』を起稿(きこう)(1993年)すると共に、脱稿(だっこう)(2018年)された師弟有縁(うえん)の天地です。
 中野 忘れ得ぬ原点です。本年は、執筆(しっぴつ)開始から30周年、完結から5周年の節目です。信越の同志は、幾重(いくえ)にも意義深きこの時、「広布誓願(せいがん)」に燃え、不屈(ふくつ)の前進をしています。
 五十嵐 新潟は、4月に迎える「県の日」40周年を、桜満開の大勝利で飾ろうと、勇んで対話拡大に走っています。「信仰者の第一条件は勇気である」との先生の指導は、新潟にとって永遠の指針です。
 原田 2月は、1954年、当時、男子部の第1部隊長だった池田先生が、新潟の地で弘教の指揮を執られた師弟の月≠ナすね。
 中野 はい。どこまでも師と共に=\―そう決意すると勇気が湧きます。新潟市「中央圏」では、壮年部員が、自治会の会長、副会長を務めるなど、地域の灯台≠ニなっています。
 五十嵐 毎日、小学生の見守り隊≠ニして信号機の横に立ち、保護者から大変に感謝されている壮年部員もおられます。そうした中、多くの壮年部員が奮闘(ふんとう)し、信頼と友好の輪が大きく広がっています。
 永石 長岡市を中心とした「中越圏」「中越栄光圏」でも、最前線の方々の活躍が光っていますね。
 五十嵐 中越栄光圏の地区女性部長は、学会3世で、かつては、信心に積極的ではなかったのですが、皆と一緒に題目を唱える中で、功徳を実感。同志の温かな励ましにも触れ、今では「皆さんが喜び勇んで前進できる地区に!」と、先駆しています。
 原田 私たちは「立正安国」のため、自他共の幸福のため、日々、祈り、行動しています。この上半期も、全地区が勝利の歴史を打ち立て、一人一人が成長し、境涯(きょうがい)を広げて福徳を増し、「5・3」を晴れやかに迎えていこうではありませんか。

地区こそ発展の要

 中野 長野でも、友好拡大の挑戦のエピソードが続々と届いています。とりわけ「長野圏」「長野中央圏」「川中島圏」「信濃圏」では、全県に波動を呼ぶ、対話の波が巻き起こっています。
 浦沢 長野圏では、男子部員が地域の発展を願い、地元の方々と語らいを深めています。信心根本の聡明(そうめい)で誠実な振る舞いに、ある夫妻は「青年が、これほど希望にあふれる生き方をしている団体は、ほかにはない」と語っていました。
 永石 今、長野県では、各地の全リーダーが徹底して激励指導に取り組み、新しい人材、新しい力が躍動(やくどう)していますね。
 五十嵐 南信州地域の「南信圏」「飯田圏」、上田地域の「上田圏」「上田南圏」の友もわが地区の発展こそ勝利への直道(じきどう)≠ニ、壮年・女性・男子部が一体となり人材拡大、友好対話に取り組んでいます。
 原田 かつて池田先生は、信越の同志に、アメリカの詩人・ホイットマンの「さあ、出発しよう! 悪戦苦闘(あくせんくとう)をつき抜けて! 決められた決勝点は取り消すことができないのだ」(『詩集 草の葉』富田砕花訳)の一節を通し、渾身(こんしん)の激励をされました。いかなる激戦も勝ち抜き、師弟有縁の信越の地に凱歌(がいか)(とどろ)かせましょう。

政治は結果が肝心

 浦沢 さて、1月31日、公明党は、4月の統一地方選挙に向けた「重点政策」を発表しました。その第一の柱が、少子化対策です。
 永石 少子化は自分とは無関係≠ニ思われる方もいますが、実際は、中高年をはじめ全世代に深く関係します。今ある年金、医療、介護など、社会基盤の持続可能性を維持するためには、その「支え手」となる世代への支援が不可欠だからです。
 浦沢 事実、社会保障を支える現役世代(15〜64歳の生産年齢人口)は、2020年までの25年間で1300万人減少し、25年から40年で1200万人減ると見込まれています。皆が安心して暮らせる社会のためにも、対策は急務です。
 原田 子育て世代への経済支援の核となる施策が「児童手当の大幅な拡充」です。公明党は「18歳までの対象拡大」「所得制限の撤廃」などを掲げています。
 五十嵐 「児童手当」といえば公明党です。1963年、公明政治連盟(公明党の前身)の時代に、初めて制度の新設を訴えましたが、当時は福祉・子育て≠ヘ見向きもされませんでした。それでも(あきら)めずに働きかけ、68年4月、国政に先駆けて新潟県三条市、千葉県市川市と地方から実現しました。
 中野 国では72年に創設され、当時は第3子以降に月額3千円でした。以後、第2子以降(86年)、第1子まで(92年)へと拡大。そして99年10月、公明党が連立政権に参画してからは、対象年齢を小学校修了前までにするなど、2007年までに5回の拡充を実現させました。
 浦沢 その後、民主党政権下(2009年〜12年)では、「財源確保の見通しの甘さ」(「読売新聞」2月2日付))から、目玉政策の「子ども手当」が行き詰まり、迷走しました。
 中野 当時、公明党は野党でしたが、民主、自民との3党協議をリード。児童手当の復活と拡充に尽力(じんりょく)し、12年には中学校修了前まで(月1万円または1万5千円)となりました。
 永石 こうした事実を、識者も「公明党は結党以来、社会保障を政治のメインテーマに定めてきました。そして、教育・福祉の分野でも数々の実績を積み、新たな道を切り開いてきた」(淑徳(しゅくとく)大学・結城康博(ゆうきやすひろ)教授)と評価しています。
 原田 政治は結果が肝心です。国民が希望を持てる社会へ、公明議員は全力で走り抜いてもらいたい。

(2023. 2. 9. 聖教新聞)

 

 

<12> 私が築く!師弟常勝の錦州城
出席者:原田会長、永石女性部長、岡本総大阪長、徳渕総大阪女性部長、前田総大阪男子部長(関西男子部長兼任)、上野総大阪池田華陽会委員長

 岡本 私たちは今、池田先生と関西の同志が、まさか≠実現させた「大阪の戦い」から70周年の2026年を目指し、希望と使命の歓喜(かんき)の行進を続けています。
 前田 その年の秋、大阪城を間近(まぢか)(のぞ)む地に、待望(たいぼう)の「関西池田記念大講堂」が完成します!
 上野 大講堂は、関西から全国・全世界を太陽の仏法で照らし、立正安国の大福運で包みゆく「福運錦州城(きんしゅうじょう)」であると、先生は教えてくださいました。
 原田 大講堂はまた、世界宗教へ飛翔(ひしょう)する学会の新たな師弟勝利の錦州城です。建設の槌音(つちおと)とともに、満天下に凱歌(がいか)(ひび)かせていきましょう。
 徳渕 その先頭を走る大阪の「吹田(すいた)旭日県」「吹田池田県」をはじめとした吹田摂津総県の女性部では、約10年前から小説『人間革命』『新・人間革命』を読み進める運動を展開。現在は、皆で「大阪の戦い」について学び深め、限界を破る拡大に挑戦しています。
 永石 大阪には、先生の心をわが心として、地域社会に根を張りながら、人材育成と広布拡大にまい進している方が本当に多くいますね。
 前田 人材拡大に先駆(せんく)する「茨木(いばらき)大城県」の男子部本部長は、通信制高校の教員として、企業と連携(れんけい)し、生徒と共に外国人食堂≠実施。コロナ()で孤立している外国人との交流を通し地域社会に貢献(こうけん)しています。
 永石 高槻(たかつき)市と島本町の「高槻常勝県」「高槻栄光県」の同志の活躍も素晴らしいです。ある支部副女性部長は食品会社を経営しながら、地域の老人会で女性初の副会長を務め、ふれあいサロンの設立など、皆が安心して暮らせる町づくりを進めています。
 岡本 八尾(やお)市の「河内(かわち)太陽県」「八尾大光県」の躍進(やくしん)も光ります。ある地区部長は、青少年指導員、福祉委員会・まちづくり協議会の役員、スポーツ推進委員などを歴任し、市から表彰を受けるなど、多くの方から信頼を集めています。

皆で「いざや前進」

 原田 本年は、関西の歌「常勝の空」誕生(たんじょう)45周年です。先生は作成当時の心情を愛する、愛する関西の同志よ! 未来永劫(えいごう)に関西は、正義の(はた)が高らかに(ひるがえ)る常勝の(みやこ)であれ! 民衆を守り抜く人間讃歌(さんか)の都であれ! 関西がある限り、学会は盤石(ばんじゃく)だ!≠ニつづられています。その通りに今日まで、常勝関西の歴史が刻まれてきました。
 岡本 私たちはどんな時も、常勝の空を歌い、熱い血潮(ちしお)をたぎらせながら、広布の戦いに挑んできました。ある人は「(きみ)(われ)とは 久遠(くおん)より」の一節に感涙(かんるい)し、ある人は「愛する関西 (いさ)み立て」との言葉に胸を()さぶられ、ある人は「いざや前進 恐れなく」に無限の勇気を覚えながら。
 徳渕 大阪市の「大正総区」に、一家でコンビニを経営する区女性部主事がいます。面倒見(めんどうみ)の良さが評判で、街の人間国宝≠ニしてテレビで紹介されたこともあります。3人の子が広布後継(こうけい)の道を歩み、まさに常勝の母≠ニ言える存在です。
 原田 大講堂が建設される「都島(みやこじま)総区」の地元の支部では、町会で活躍されている方が多く、町会長も建設を喜ばれていると聞きました。
 前田 その支部の男子部部長は建設発表を受け、昨年に弘教(ぐきょう)成就(じょうじゅ)。ヤング白ゆり世代や池田華陽会(かようかい)のメンバーも躍動(やくどう)しています。
 岡本 「北総区」には、連合町会、地域活動協議会、社会福祉協議会などの会長を歴任し、地域の(かなめ)≠ニして奮闘する副本部長兼任の常勝長(ブロック長)がいます。昨年は地域の万博≠フ実行委員長を務め、本当に人望(じんぼう)の厚い方です。
 徳渕 「東成(ひがしなり)総区」の支部女性部長は、23歳の時に入会し、幾多(いくた)の病との闘いを信心で勝ち越えてきました。現在は臨床(りんしょう)検査技師として実証を示し、昨年は職場の方や近隣の方に弘教(ぐきょう)。町会の女性部長も(まか)され、縦横無尽(じゅうおうむじん)の活躍をしています。
 前田 「此花(このはな)総区」には、講談師を務める男子部部長がいます。創作物語が好評で、定例会も開催。総区ヤング男子部長も兼務し、次代を(にな)う友と拡大に走っています。
 永石 「西淀川(にしよどがわ)総区」の区副女性部長は、大阪市が推奨(すいしょう)する「いきいき百歳体操」の地域の世話役を務めて10年。高齢者の健康増進に貢献しています。子どもの通学路の見守りも行い、皆に感謝されているそうですね。
 徳渕 「港総区」「生野(いくの)総区」「(あさひ)総区」にも、地域への貢献を誓い、活躍されている方がたくさんおられます。
 岡本 (さかい)市「南総区」には、失明の危機などの数々の困難を強盛(ごうじょう)な祈りで乗り越えてきた常勝長がいます。40代で入会して19年。「信心のおかげで人のために行動できるようになりました」と語り、昨年まで3年連続で弘教(ぐきょう)を実らせています。
 永石 皆さんの奮闘(ふんとう)に元気をもらう思いです。私たちは、どんなに困難な戦いでも、先生が「大阪の戦い」の折に皆と(はい)された、「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちい(たも)うべし」(新1623・全1192)との一節を心に深く刻んで、強盛(ごうじょう)な祈りを根本に、勇躍(ゆうやく)、勝利の上げ潮をつくっていきましょう。
 原田 日蓮仏法は、自らが誓いを立て、戦いを起こす「誓願(せいがん)の宗教」です。関西、大阪は、池田先生が戸田先生から託された広布の構想を実現するために祈り、走り、築かれた錦州城(きんしゅうじょう)です。われらも師弟勝利の誓願のもと、立正安国の凱歌(がいか)(とどろ)かせていきたい。

ネットワーク政党

 岡本 昨年来、公明党は燃料価格の高騰(こうとう)対策を、庶民(しょみん)目線で政府に強く迫り、進めてきました。その結果、1年超にわたり、ガソリン価格を1リットル当たり170円程度に抑えられています。
 徳渕 また昨夏から、電気代の負担軽減も進めてきました。政府の対策は当初、節電ポイントの付与(ふよ)のみでした。そこで公明党は9月、首相に改めて強く訴え、最終的に10の大手電力会社と約600の小売会社への補助金が決定しました。
 上野 ガス代についても、10月の与党党首会談の際、山口代表が負担軽減を強く伝え、実施されることになりました。
 永石 それにより、本年1月使用分から標準的な世帯で、電気代は月2800円、都市ガス代は月900円、軽減されています。政府は9月までの家庭負担が総額4万5000円程度、軽減されると見込んでいます。
 原田 庶民の声に絶えずアンテナを張っている公明党が与党にいたからこそできた政策です。東京大学特任教授の湯浅(まこと)氏が「公明党は国会議員と地方議員のネットワークのもと国民の声に熱心に耳を傾け、きめ細かいところまで目配りができる政党」と語っていたことを思い出します。
 前田 公明党は現在、大手電力会社7社がさらなる値上げを国に申請していることに対し、「状況に応じて予備費を投入して国民生活を守るべき」と政府に要求。首相から「必要ならば、ちゅうちょなく取り組む」との答弁を引き出しています。
 上野 明治大学の飯田泰之(やすゆき)教授は、公明党が推進してきた電気・ガス代の負担軽減や燃油補助金は「方向性として適切」と語り、さらなる対策として予備費の活用を求めたことを評価しています。
 原田 記録的な物価高が続く欧米諸国と比べれば、日本は物価高騰(こうとう)(おさ)えられてはいますが、庶民(しょみん)の暮らしは大変です。公明党は今、物価上昇を上回る「賃上げ」の実現へ、中小企業に対する補助金や税制措置(そち)などを講じています。国民の暮らしを守るため、さらに頑張ってもらいたい。

(2023. 2.16. 聖教新聞)

 

 

<13> 信心で破れない壁はない
出席者:原田会長、永石女性部長、山内関西長、直里(すぐり)関西女性部長、足立関西青年部長、平林関西女性部主任部長

 原田 池田先生は、「『創価の新世紀』を堂々とリードしゆく関西の使命は、あまりにも深く、誇り高い」と言われています。関西の大前進こそ全国、全世界の「希望」です。
 山内 いかなる試練(しれん)宿命(しゅくめい)にも断じて負けない――この燃え上がる「常勝(じょうしょう)不敗(ふはい)の一念」こそが「関西魂」です。大関西の友は、今こそとの思いで、未曽有(みぞう)の拡大に(いど)んでいます。
 直里 先生は、かつて「大兵庫広布之誓」との()揮毫(きごう)を贈ってくださいました。今、「伊丹(いたみ)錦州県」の同志は、勇敢(ゆうかん)に対話に走っています。25年間、清掃活動を続け、信頼を大きく広げている地区部長など、率先して地域貢献に励む方が多くいます。
 山内 川西市と猪名川(いながわ)町の「川西勇舞県」では、ブロックから大きく打って出て、100人の仏縁(ぶつえん)を拡大する対話に挑戦。ある常勝長(ブロック長)は、病魔(びょうま)に立ち向かいながら、地域の友に心を込めた励ましを送り、座談会の参加者も増加。こうした、地域の黄金柱≠ェ各地にいます。
 原田 ブロック5勇士≠ェ伝統の神戸市「須磨(すま)総区」では、先日の壮年大会で大結集を成し遂げ、特に太陽会のメンバーが意気高く、全県をけん引しているそうですね。
 足立 「神戸北総区」では、有馬温泉の名産物販売店で働く男子部部長が、自身の障がいに負けず、音楽隊や友好対話で躍動(やくどう)する姿に、勇気の波動が広がっています。
 永石 神戸は、「兵庫総区」「長田(ながた)総区」も、異体同心で勇進(ゆうしん)していますね。
 原田 先生は、「いやまして異体同心の団結で、『人生の凱歌(がいか)』『広布の凱歌』」をと呼びかけられています。師匠との誓いを胸に、一人また一人と、希望と勝利の連帯を広げていきましょう。

地域照らす太陽

 直里 本年は、池田先生から「京都革命(かくめい)」の指針を頂いてより25周年の節目です。京都の友は、師子奮迅(ししふんじん)の勢いで、限界突破の対話拡大に挑んでいます。
 足立 京都市の「山科(やましな)総区」では、総区男子部長が度重なる(やまい)を信心で克服(こくふく)。現在は教員として活躍し、新たな教育システムを導入するなど、素晴らしい実証を示しています。
 直里 「南栄光区」では、女性部副本部長が、昨年も弘教(ぐきょう)を実らせ、病など自身の宿命を使命に変えて、多くの友に励ましを送っています。2人の息子さんも、母の奮闘(ふんとう)する姿に、男子部の部長、ニュー・リーダーとして立ち上がっています。
 山内 「右京(うきょう)総区」も、同志が総立ちとなり、はつらつと前進をしています。
 永石 京都でも、地域に根差して、(うるわ)しい信頼の輪を広げている女性部員の活躍が光っていますね。
 平林 「中京(なかぎょう)王城区」の白ゆり長は、多忙な中、保育園の保護者会や小学校のPTA役員で貢献されています。また、「下京(しもぎょう)創価区」では、2人の子育てをしながら大手小売業者に勤務する地区女性部長が、売り上げに寄与(きよ)するなどして、社内コンテストで見事、表彰されました。
 直里 この他にも「京都北錦州区」には、通訳として日本と韓国の架け橋となるヤング白ゆり世代の副白ゆり長など、社会で活躍しながら、一歩も退()かずに広布に励む友が多くいます。
 永石 どんな困難にも負けずに、信心で明るく乗り越え、地域を希望と幸福の陽光で照らす創価の女性部は、まさしく「太陽」です。
 原田 日蓮大聖人は、「我らが居住(こじゅう)して一乗(いちじょう)修行(しゅぎょう)せんの(ところ)は、いずれの処にても(そうら)え、常寂光(じょうじゃっこう)の都なるべし」(新1784・全1343)と仰せです。いよいよの信心で、仏の(たね)をまき広げていきたい。威風堂々(いふうどうどう)≠フ京都から、立正安国の凱歌を猛然(もうぜん)(とどろ)かせていきましょう。
 山内 奈良も、師弟の息吹(いぶき)に燃えています。橿原(かしはら)市・高取町・明日香村の「明日香白鳳圏」では、地区部長、地区女性部長が、先陣を切って友好対話に走るなど、前進の勢いが、最前線に広がっています。
 直里 45年前の1978年1月、明日香文化会館を訪問された先生は、「勝ちましょう! 勇気を(ふる)い起こして自分自身に挑み勝つんです。それが、人生の、ご家庭の、広宣流布の勝利になります」と、渾身(こんしん)の激励を送ってくださいました。一人一人が自分に勝ち、奈良は、必ずや新たな金字塔を打ち立てていきます。
 山内 「大津常勝県」を(よう)する滋賀は、3月23日が、広布史に輝く「滋賀師弟原点の日」です。皆が、立正安国の信念を誇らかに掲げ、誓願(せいがん)を貫く師子となって、走り抜いていきます。
 原田 大関西は、大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀、福井と広大です。しかし、全員が「栄誉(えいよ)ある常勝関西の同志」(『新・人間革命』第28巻「大道」の章)です。大関西が一つになれば、破れない壁など、断じてありません。(いさ)ましく、楽しく、(ほが)らかに、いやまして、勇気と希望の大行進をしていきましょう。

群を抜く実現力

 平林 NHKによる2月の世論調査では、子ども予算≠将来的に倍増する方針について、「賛成」が69%にのぼりました。
 足立 子ども政策≠ニいえば、実績も(ぐん)を抜いているのが公明党です。公明党は、昨年11月に「子育て応援トータルプラン」を発表し、18歳までの児童手当の対象拡大≠ネどを訴えています。
 平林 岸田首相も、同プランを「参考に」取り組むと国会で明言していましたね。
 足立 また、公明党は、子ども医療費の無償化(むしょうか)についても「高校3年生まで全国一律(いちりつ)で実現すべき」だと提唱(ていしょう)しています。2月15日の予算委員会でも、公明議員の主張に対して、岸田首相が「意見も踏まえつつ、子育て政策充実の具体化を進めたい」と答弁しました。
 平林 公明党は、かつて、財界や大蔵省(当時)、自民党議員の大半が反対する中、党を挙げて説得し「児童手当」を創設した生みの親≠ナす。その後も、中学3年生まで対象を拡充するなど粘り強く取り組み、実現させてきた育ての親≠ナもあります。
 永石 識者も、「公明党が児童手当に与えた影響は大きく、対象年齢の引き上げや所得制限の緩和(かんわ)が進みました。公明党が拡充のけん引役≠果たしてきたことは明白です」(東京通信大学・増田雅暢(まさのぶ)教授)と評価していますね。
 足立 一橋大学の中北浩爾(こうじ)教授は、今の日本政治にとって「安定した連立の枠組みは自公しかありません」としたうえで、「福祉の問題については、ともすれば財界や大企業に目が行きがちな自民党に対して、公明党がきちっとアクセルを踏み込むべきです」と述べています。
 原田 公明党は、今、(かか)げているプランを実現すべく、全力でリードしていってもらいたい。

(2023. 2.20. 聖教新聞)

 

 

<14> 「不退の心」こそ学会精神
出席者:原田会長、津田女性部副書記長、熱田中部長、松波中部女性部長、池戸中部青年部長

 松波 本年は中部広布70周年です。私たちは今、新たな民衆凱歌(がいか)の歴史を築こうと、全力で拡大に挑戦しています。女性部は、3・23「中部女性部の日」を記念する月間も開幕します。仲良く(ほが)らかに、希望の大前進を続けていきます。
 熱田 66年前(1957年)の2月、池田先生は堅塁(けんるい)・中部の大発展を誓い、戸田先生に「いざや()て/いざや築けと/(きん)(しろ)/中部の堅塁/丈夫(ますらお)(いさ)みて」との和歌をささげられました。この月、愛知の豊橋地区は前月に続き、日本一の弘教(ぐきょう)を成し遂げました。
 原田 戸田先生は即座(そくざ)に「いざや()け/仏の軍は/(おそ)れなく/中部の堅塁/立つは楽しき」との返歌を()まれました。この師弟の念願通り、中部は今、広宣流布の難攻不落(なんこうふらく)の堅塁として、そびえ立っています。
 津田 拡大の先陣(せんじん)を切るのは、愛知・名古屋市の「緑大高区」「緑希望区」の友です。ある女性部本部長は夫が病気になり、保育の仕事と2人の子育てに奮闘(ふんとう)。学会活動にも一歩も引かず、ヤング白ゆり世代の新たな活動者が7人誕生。夫も病から回復しました。
 池戸 「千種(ちくさ)区」では、細やかな励ましの継続(けいぞく)で、ヤング男子部の活動者が倍増。町内会の役員や消防団の活動を通し、地域貢献に取り組む男子部のメンバーもいます。

諸天を動かす祈り

 松波 今年は、中部歌「この道の歌」の誕生45周年でもあります。歌の一節に「諸天(しょてん)()え」とあります。元々は「諸天舞う」だった歌詞を直されたものです。その意義について池田先生は、「私たちの祈りで、一念で、諸天を舞わせていくことであり、動かしていくことだ」と教えてくださっています。
 熱田 いかなる困難にも、強き祈りと行動で一切を揺り動かし、事態を打開していく――中部の友が命に刻む指針(ししん)です。
 津田 岐阜市の「岐阜圏」「稲葉圏」「長良圏」「長良大勝圏」の同志も勇戦していますね。高齢者や子どもの輝く居場所づくり≠フため、ボランティア団体を立ち上げたメンバーが何人もおられ、行政の広報に掲載されるなど反響を呼んでいます。
 松波 名古屋市の「中川王者区」「中川大勝区」には、地域の長寿会の女性責任者を務めながら、エアロビクスなどの教室を立ち上げ、はつらつと地域に貢献する支部副女性部長がいます。
 熱田 「春日井(かすがい)常勝圏」「春日井栄光圏」では、太陽会の方々が燃えています。励まし運動を続け、御書学習会を定期的に開催する中で、活動者が増え、拡大をけん引しています。
 原田 「豊田県」は、立正安国の誓いを胸に、正義と希望の連帯を広げていますね。ある支部では、毎週の同盟(どうめい)唱題≠ニリレー唱題≠通じ、各地区のメンバーが主体的に活動を展開。地域をリードしていると聞きました。
 池戸 「豊橋圏」「南豊橋圏」「西豊橋圏」の男子部は、地域清掃活動を通じ、多くの団体と協力し合うようになり、友好と信頼を広げています。
 原田 名古屋市の「西王者区」では壮年部の福徳大学校を30年近く行っているそうですね。信仰体験の発表や座談会御書の研さんが好評で、多くの人材を輩出(はいしゅつ)してきたと(うかが)いました。
 津田 「名東区」では支部単位で毎月、ヤング白ゆり世代と池田華陽会(かようかい)メンバーによる「(はな)ゆりミーティング」を開催。小説『新・人間革命』を学習しながら、皆で元気に拡大に励んでいます。
 熱田 名古屋駅周辺の「中村区」では、県調理師会副会長や金属リサイクル会社社長など社会の第一線で活躍する方や、地域活動に従事する方など、多様な人材が躍動(やくどう)し、着実に地域広布を進めています。
 原田 御聖訓(ごせいくん)に「日蓮、一度もしりぞく心なし」(新1635・全1224)とあります。この御文(ごもん)(はい)して先生は、「不退(ふたい)の心」こそ学会精神であり、「中部の(たましい)」であると言われました。私たちはいよいよ堂々と、「信念の道」「正義の道」「共戦の道」を歩み、「創価の大道」を走り抜いていきましょう。

白内障の保険適用

 池戸 「人生100年」といわれる時代にあって、70歳以上の8割超の方が発症するとされるのが「白内障」です。公明党は、その効果的な治療法である「眼内レンズ挿入手術」の保険適用を実現させました。
 原田 片目だけで約15万円の手術費用がかかり、「とても払えない」との声を聞いた公明党の地方議員が、各地で一部公費負担などの制度を実現。1992年、約130の自治体に取り組みが広がったことを追い風に、公明党の国会議員が衆院予算委員会で政府へ強く働きかけ、保険適用の道を開きました。
 津田 この約30年の間に白内障手術は大きく普及し、コロナ()前の2019年の実施回数は推計で約154万回。全額自己負担となっていた遠近両用の「多焦点レンズ」を用いた手術についても、公明党の推進で20年から一部に保険が適用されています。
 熱田 私の周りにも、「本当に助かった」と言われる方が大勢います。
 松波 日本人の主な死因の一つである「肺炎」の予防に有効な「成人用肺炎球菌ワクチン」の助成を進めてきたのも公明党です。
 池戸 同ワクチンの重要性があまり認識されていなかった2006年、公明党の地方議員が各地で助成を実現し、約800の自治体へ広がりました。国政でも公明党が訴え、14年から65歳以上の方が定期接種の対象となり、費用の一部が公費負担されています。
 原田 公明党はまた、がん対策や認知症施策も推進しています。東京大学名誉教授の神野(じんの)直彦氏は、公明党により「生活者に光を当てた政治が前進」し、「高齢者や障がい者など弱い立場の人たちに対するきめ細かな施策も充実」していると述べています。公明党は少子化対策と同時に、高齢者を守る政策をどんどん実現してもらいたい。

(2023. 2.23. 聖教新聞)

 

 

<15> 青年の月へ 勇気の前進!
出席者:原田会長、長谷川理事長、橋口副女性部長、西方青年部長、茂田井(もたい)女子学生部書記長

 西方 いよいよ青年の月「3月」を迎えます。社会全体が試練の時だからこそ、青年部は、あの友この友へ、勇敢(ゆうかん)に「立正安国」の対話を広げています。
 橋口 女性部も各地で、2月の座談会に新たに参加したメンバーが多くいます。共々に前進の加速度を増しています。
 茂田井 3月は、6日から「励まし週間」、13日からが「座談会の週」です。
 長谷川 誰がどのメンバーを励ますのか∞太陽会、多宝会の同志はお元気か∞会合に参加できず疎遠になっている方がいないか%凵X、綿密(めんみつ)な確認と連携(れんけい)と激励で、共に座談会に集い合っていきましょう。
 原田 新入会の友や、今まであまり座談会に出席したことのない方にも、訪問激励などで一人一人に声をかけ、希望と励ましを送っていきましょう。
 長谷川 池田先生は、「『新しい人』だからこそ、『新しい力』を発揮(はっき)できる」と語られています。皆が、使命ある人材です。新しい人と共に動き、対話を重ね、一緒に成長していきたいと思います。
 茂田井 人と会い、真心の語らいを重ねることで(きずな)が生まれ、友情が広がります。とりわけ青年世代は、電話やメールに加えて、SNSも活用し、交流を大きく広げています。
 長谷川 男子部、学生部、池田華陽会など若き人材の躍動(やくどう)は、壮年部、女性部にとっても大きな勇気と活力です。仕事などで多忙なメンバーも多いですが、だからこそ、より一層、励ましを強めていくことが大切です。
 原田 先月、今月と、各地を訪問しましたが、どの地域でも同志の皆さまは、寒風(かんぷう)の中で勇んで対話拡大に挑んでいました。また、様々に地域貢献をしながら、無認識や無理解の壁を破り、大きく信頼の輪を広げて波動を起こしている友が、多くいました。随筆(ずいひつ)「『人間革命』光あれ」(21日付)で、先生は「不可能を可能にする逆転劇を創り出すのは、常に、負けじ魂の団結である」と、つづられています。まさに、その通りの戦いを展開されています。
 橋口 私も、草創(そうそう)の先輩方が断じてわが広布の誓願(せいがん)を果たす≠ニの一心で戦われる姿に、ただただ感動し、敬服するばかりです。一人一人が師匠にお応えしたい≠ニ祈り行動する時、金剛不壊(こんごうふえ)の団結が生まれるのだと確信します。
 原田 池田先生は、日本中、世界中でこうした負けじ魂≠フ同志を、常に見つけ出し、抱きかかえるように激励してくださいました。だからこそ今日(こんにち)の偉大な学会の発展があります。「異体同心(いたいどうしん)なれば万事(ばんじ)(じょう)じ」(新2054・全1463)です。弟子の私たちも、共々にたたえ合い、励ましの輪を確固なものへと広げていきたい。

激励の輪を一段と

 橋口 この時期、すでに一部の大学では受験の合否が発表されています。いち早く、一人一人に励ましが行き渡るよう、各地で「進学者カード」の起票(きひょう)を、応援していきたいと思います。
 長谷川 また、これから3月にかけて就職等で人の移動も増えます。その際は「移転通知カード」を活用し、宝の人材の励ましを進めていきたいと思います。
 西方 私たちも、全力で新しい人材の励ましに取り組んでいきます。お忙しい中ですが、何卒よろしくお願いいたします。
 原田 本年は、「3・16」広宣流布の記念式典から65周年の節目です。池田先生は、「次の広宣流布の流れは、青年につくってもらう以外にない」「若い世代が、次のもっと大きな拡大の流れをつくる。その永続的な戦いが広宣流布なんです」と語られました。今こそ青年を育て、共に青年の心で前進し、断じて勝利の突破口を開いていきましょう。

油断なく感染対策

 茂田井 さて、先日、政府は、新型コロナ対策としての「マスクの着用」について、3月13日から屋内・屋外を問わず個人の判断に(ゆだ)ねる≠ニいう方針を決定しました。
 西方 そのうえで、マスクの着用が効果的な場面として、「医療機関を受診する時」「(重症化リスクの高い方が多い)医療機関や高齢者施設などへ訪問する時」「通勤ラッシュ時など、混雑した電車やバスに乗車する時」(厚生労働省ホームページ)などを挙げています。
 橋口 また、重症化リスクの高い方が、流行期に混雑した場所に行く際にも、感染から身を守るための対策として、着用を奨励しています。
 原田 それらの観点を踏まえて、学会としては、高齢者、基礎疾患(きそしっかん)を有する方、妊婦など重症化リスクがある方々に最大限、配慮する意味から、会館や個人会場等の場において、3月13日以降も当面は、マスクの着用を継続していきます。
 長谷川 現在、各会館で行っている「検温」「来館者記録の保管」「演壇等へのアクリル板設置」などの感染対策も、続けていきます。なお、発熱や風邪の症状がある方、同居家族に体調の悪い方がいる場合などは、これまで通り、会合参加を控えるよう呼びかけていきたいと思います。
 原田 コロナ()にあって、知恵と工夫を尽くし、安全に留意して同志を鼓舞(こぶ)してこられた最前線のリーダーの皆さまに、改めて感謝を申し上げます。全同志が今後も、安心して伸び伸びと活動に取り組めるよう、一層の心配りをお願いいたします。共に「健康第一」「無事故第一」で、生き生きと友好拡大に打って出ましょう。

(2023. 2.27. 聖教新聞)

 

 

<16> 自他共の幸福へ立正安国の挑戦
出席者:原田会長、沼倉女性部書記長、羽磨(はま)北海道長、小松北海道女性部長、渡辺北海道青年部長

 渡辺 本年は、戸田先生が会長就任後、初めて北海道を訪れた「北海道広布開拓(かいたく)」から70周年。池田先生が「広宣流布は北海道から」との永遠の指針(ししん)を発表されて50周年です。
 羽磨 この意義深き年を勝利の歴史で飾ろうと、北海道の同志は厳しい寒さと吹雪の中も、「三代城ここにあり!」との決意で、「正義の対話」拡大に全力を挙げています。
 小松 なぜ、現実社会の真っただ中で、(ろう)()しまず「広宣流布」「立正安国」の挑戦を続けるのか――池田先生はかつて、戸田先生が北海道で指導された3点を教えてくださったことがあります。
 羽磨 まず第一に、「地域と社会への貢献(こうけん)を果たしながら、多くの人びとと仏縁(ぶつえん)を結んで、自他共(じたとも)功徳(くどく)を広げていくことができる」からである。
 渡辺 第二に、「戦いを通して組織の隅々(すみずみ)まで力を(みなぎ)らせ、異体同心(いたいどうしん)のスクラムを強くすることができる」。
 小松 そして第三に、「目標に向かい、一人ひとりが『自分らしく()いなく戦い切った』と御本尊に報告できる清々(すがすが)しい歴史を残し、勝利の喜びをつかめる」からである、と。
 沼倉 北海道でも、無名の庶民が強く(かしこ)くなり、立ち上がった広布の運動は、地域に大きく広がり、社会貢献を果たしてきました。
 原田 日蓮大聖人は「ただひとえに、国のため、法のため、人のため」(新49・全35)と(おお)せです。この御一念(ごいちねん)で、国土の安穏(あんのん)と民衆の幸福のため、立正安国の闘争を(つらぬ)かれました。「創価の師弟」は、御本仏(ごほんぶつ)に直結した行動で、平和と希望の大連帯を築いてきたのです。

世界一の理想郷に

 沼倉 2月23日付の聖教新聞1・2面を(かざ)った釧路総県男子部の戦いに、全国から感動の声が寄せられています。
 渡辺 本年は、池田先生の釧路初訪問60周年です。男子部は、励まし運動と小単位の会合の充実に取り組み、部1の大学校生を輩出(はいしゅつ)し、昨年から2.6倍のメンバーが会合に集うようになりました。
 羽磨 総県の拡大をけん引するのは、「釧路平和県」「釧路本陣(ほんじん)県」の友です。「広布のためなら、何でもします!」と地区部長を兼務する総県総主事もいます。一人一人の同志の激励(げきれい)に走り、座談会の参加者が増加するなど、前進勝利の(かなめ)として輝いています。
 沼倉 「札幌南総区」には、町内会の女性部長も務める地区女性部長がおられ、中心となって開催した地域の安全を呼びかける運動が地元紙で紹介されるなど話題を広げていますね。
 渡辺 南総区には、障がいに負けず、喜々(きき)として座談会の司会や牙城会の任務に挑戦する男子地区リーダーもいます。昨年は、初の弘教(ぐきょう)を実らせ、その前向きな姿が皆に感動を送っています。
 原田 「札幌北総区」の壮年部は毎月、「総区黄金大会」を開催。「大白蓮華」の先生の御書講義を学び、着実に活動者が増えていると聞きました。「継続(けいぞく)(ちから)」がモットーで、本年1月で120回の節目を刻んだそうですね。
 小松 北総区には、自宅で子育てサロンを開き、地域の多くの方から頼りにされる支部女性部長もいます。地区部長の夫はこれまで町内会長を務めるなど、一家は地域の要≠フ存在となっています。
 渡辺 「やればできる」が合言葉の「札幌東総区」は、常に「全道一の拡大」が目標です。各部の団結も光り、男子部は昨年から活動者が倍増しています。
 小松 女性部は、一人が10人と仏縁(ぶつえん)を結ぶ「花友10運動」に率先(そっせん)しています。ある支部副女性部長は、難病(なんびょう)と闘う地区副女性部長の娘さんと共に、笑顔の対話を地域に広げています。
 原田 北海道は、先生が「学会健児の手で、必ず世界一の理想郷(りそうきょう)に」と呼びかけられた天地です。「願わくは、()が弟子等、大願(だいがん)をおこせ」(新1895・全1561)との御金言を胸に、皆で打って出て、立正安国と自身の人生の凱歌(がいか)(とどろ)かせていきましょう。

実情に応じた支援

 沼倉 公明党の主張で実現した「地方創生(そうせい)臨時交付金」が今、全国の自治体で「物価高対策」として活用され、注目されています。
 原田 この交付金は元々、各地の公明党の地方議員が現場で聞いた声≠受け、「現地の実情に応じた支援を行うための交付金を」と国会で訴え、2020年度に新型コロナ対策として創設されたものです。
 沼倉 昨年からは公明党の主張で物価高対策にも使えるようになり、予算も上積みされました。例えば現在は、水道などの公共料金の補助、学校給食費の負担軽減、プレミアム付き商品券の発行、子育て世帯や生活困窮(こんきゅう)家庭向けの給付などに活用されています。
 羽磨 北海道では、18歳以下の子どもがいる世帯に、計8000円分のコメと牛乳の商品券を配布。飼料価格の高騰(こうとう)で深刻な影響を受ける酪農家に、国の支援策と合わせ、牛1頭当たり1万4000円を支給し、食料品価格の抑制(よくせい)に努めています。「大変に助かります」という声を各地で聞きます。
 原田 東北大学大学院の河村和徳准教授は、「公明党の一番の強みは何よりも声なき声≠聴こうとする姿勢」と語り、国と地方の議員のネットワークの力を駆使(くし)し、連携プレーによって知恵を出し合い、地域の課題の解決策を見いだしている点は注目に(あたい)する≠ニ述べています。
 羽磨 北海道では今、こうしたネットワーク力を生かし、住民の悲願である、釧路地域での「道立広域公園」の建設が前に進んでいます。実現すれば、新たな観光スポットとなり、災害時の避難施設にもなります。
 原田 現場の声を聞き、国や地方の政治を動かしていけるのが公明党の特徴です。公明党の議員は庶民の暮らしを守るため、さらに動き、働いてもらいたい。

(2023. 3. 2. 聖教新聞)

 

 

<17> 強盛な祈りで 前へ前へ!
出席者:原田会長、杉本総合女性部長、塩出中国長、桜尾中国女性部長、升田中国青年部長

 原田 誓願(せいがん)の3月、師弟の歴史が幾重(いくえ)にも刻まれた中国方面では、友好対話、広布拡大の勢いが目覚ましいですね。
 塩出 私たちは、学会創立100周年を目指し、「大歓喜の中国」をモットーに前進しています。「山口開拓(かいたく)指導」をはじめ、中国広布を手づくりで築いてくださった池田先生への報恩感謝を胸に、勇気の対話と励ましで、地域友好を大きく広げています。
 桜尾 女性部は3月9日、「中国女性部の日」を迎えます。1991年のこの日、先生は、喜劇王・チャップリンの母・ハンナの一生を通し、「人生は、ともかく『勝つ』ことである」と、万感の指導を送ってくださいました。いかなる悩みや困難も強き祈りで勝ち越え、痛快な喜劇≠ヨと転換していきます。
 塩出 対話の大波で全県をけん引するのは、広島市「池田中区」の友です。試練の時代だからこそと、難病(なんびょう)と闘いながら、地区部長自ら地域発展のために尽くしている地区。また、地道な励まし運動で、地区内の6割を超える女性部員が友好拡大に立ち上がった地区もあります。
 升田 広島市安佐南区の「広島東黄金区」「広島西黄金区」の同志も勢いよく勇進しています。壮年・男子部が、伝統の「壮男アカデミー」で信心を深め、広布開拓に挑んでいます。
 杉本 西区の「広島常勝区」でも、対話に励む中、自身や家族の病など苦難を勝ち越えた喜びの体験が、多く寄せられています。
 塩出 「(くれ)平和圏」「呉東平和圏」の友も、意気軒高(いきけんこう)です。ある支部副女性部長は、息子さんが念願かなって入会。今では開拓長(ブロック長)として活躍し、家族で和楽の範を示しています。
 原田 先生は、呉の同志に「ひたぶるに、お題目を唱え、広宣流布に走り抜いていくんです。信心に行き詰まりはありません」と語られました。私たちは師子吼(ししく)のごとき唱題で、一人一人が困難の壁を破り、広布と人生の勝利の歴史を築いていきましょう。

青年が突破口開く

 桜尾 岡山の「倉敷(くらしき)総県」でも拡大の波が広がり、壮年部、女性部、青年世代と、喜びの信仰体験が沸き起こっています。
 升田 中学生の時、題目で、いじめを乗り越えた体験を持つ池田華陽会メンバーは、折伏にも果敢(かかん)に取り組み、昨年は、友人が任用試験に合格しました。広布に走り、世界で活躍するダンサーに≠ニの目標を掲げて、毎年100万遍の唱題にも挑戦しています。
 桜尾 山口県宇部市の「宇部圏」でも、リーダー率先の戦いが光っています。長年、地域の自治会長として活躍する壮年部副本部長や、大家族の家事・育児、義母の介護、そして自身の病を信心で乗り越え、広布の最前線で奮闘(ふんとう)する地区女性部長など、皆が今こそ幸の対話を広げる時≠ニ、決意に燃えています。
 升田 鳥取、島根では、「山光男子部の日」(2月23日)を祝賀する記念月間を迎えています。先駆の男子部が、広布の勝利の突破口(とっぱこう)は我々が切り開く≠ニの情熱で、新たな仏縁(ぶつえん)の拡大と部員の激励に奔走(ほんそう)しています。
 原田 中国は、青年の「人材山脈」です。「われわれが広宣流布の柱となる! われわれが後を継ぎ、必ず道を開く! この誓いをわが心の奥底(おうてい)に置き、いかなる苦難に直面しようとも、前へ前へ進んでいただきたい」――これは、池田先生が岡山の地で青年に示された指針です。青年を先頭に、凱歌の春へ、満々たる青年力で勝ち進みましょう。

「一人の声」を形に

 塩出 さて、2月28日、厚生労働省は、昨年の国内の出生数が「79万9728人」であったと発表。統計を取り始めた1899年以降、初の80万人割れ≠ニなりました。少子化対策は待ったなしです。
 杉本 焦点の一つが、子育て世帯の経済支援です。公明党は、他党に先駆けて法案を国会に提出して「児童手当」の創設をリードしました。また、子育て・教育支援を強力に推進。特に1999年に公明党が政権与党になってから、大幅に拡充されています。
 升田 私自身、3人の娘を育ててきました。妊婦健診の公費助成に始まり、出産時に「出産育児一時金」。日々の子育ての支えに「児童手当」。体調が急変する幼少期でも安心の「子ども医療費助成」。さらに、3〜5歳児(就学前3年間)の全世帯が対象の「幼保無償化」など、どれもこれも公明党が実現させてきた政策ばかりです。
 杉本 公明党は昨年、さらなる少子化対策のため、児童手当の18歳までの対象拡大などを含めた「子育て応援トータルプラン」を発表。岸田首相も「参考にする」と明言しています。
 原田 識者も「強く確かなリーダーシップを発揮していただいた公明党だからこそ、子ども子育て予算倍増を実現しつつ、できることから子育て応援トータルプランをどんどん実現していただきたい」(日本大学・末冨芳(すえとみかおり)教授)と期待を寄せています。
 塩出 一方で、高齢者(こうれいしゃ)・福祉政策にも力を入れてきたのが公明党です。「白内障」手術の保険適用や「成人用肺炎球菌ワクチン」接種費用の助成など、他党の追随(ついずい)を許さない豊富な実績を重ねてきました。
 桜尾 着実に進む公共交通機関のバリアフリー化も、公明党の主導で2000年に成立した交通バリアフリー法が契機でした。また、移動販売車の導入や宅配サービスなど高齢者の買い物支援も、各地で力強く推進してきました。
 杉本 新型コロナウイルスワクチンについても、海外ワクチンの確保、重症化しやすい高齢者への先行接種を後押しし、実現したのも公明党でした。接種会場への送迎支援など細かな体制づくりにも、公明議員が各自治体に提案し、貢献しました。全て、一人の切実な声を形にしたものです。
 原田 事実は雄弁(ゆうべん)です。全国民が安心して暮らせる政治へ、公明党はさらに期待に応えてもらいたい。

(2023. 3. 6. 聖教新聞)

 

 

<18> 地区家族≠フ団結で対話の花を
出席者:原田会長、河合副女性部長、平井九州長、川上九州女性部長、岩田九州青年部長

 原田 3月は、九州にとって幾重(いくえ)にも意義深い月です。70年前の3月31日には、九州初の支部旗が福岡・八女(やめ)で、戸田先生から授与されました。「九州広布」の原点の日です。
 河合 以来、「令法久住(りょうぼうくじゅう)」を誓う戦い人≠フ旗が(ひるがえ)る九州は大きく発展を()げました。池田先生は「情熱の故郷・九州は学会(だましい)電源地(でんげんち)になろうとしています」と語られています。
 川上 「学会魂の電源地」――この気概(きがい)に燃え、私たちは今、記念の月間を駆けています。
 平井 その先頭を走るのは、北九州の「門司(もじ)共戦区」「門司希望区」の友です。本年は、3・21「九州の日」の淵源(えんげん)である、北九州での第1回九州青年部総会から50周年です。
 岩田 男子部は先輩と後輩が共に動き、多くの活動者が誕生。青年の力で新しい歴史を≠ニ誓っています。
 原田 先生の初訪問65周年の福岡市南区。「先駆(せんく)南区」「常勝南区」は、「壮年部が突破口(とっぱこう)を開く」と意気軒高(いきけんこう)ですね。「The男会(ざだんかい)」と(めい)打った支部の集いもあるそうで(笑)、両区とも壮年の活動者が増え、女性部が喝采(かっさい)を送っています。
 川上 3・29「早良(さわら)区の日」へ、「早良区」「防塁(ぼうるい)区」も躍動(やくどう)しています。多忙な中も工夫して地域活動を続ける方が多く、信頼の輪が広がっています。早良区にある現在の福岡平和会館に、先生が月桂樹(げっけいじゅ)植樹(しょくじゅ)されて40周年。皆が闘志(とうし)を燃やしています。
 河合 「博多区」「博多常勝区」も、現・博多平和会館で先生が示された「広宣流布の胸中(きょうちゅう)の旗を断じて降ろしてはならない!」との指針(ししん)を胸に前進しています。ヤング白ゆり世代と池田華陽会(かようかい)のための「希望学習会」を継続している地域もあり、先輩と後輩が一緒に動いて体験をつかみ、ヤング白ゆり世代の20人の白ゆり長が誕生しています。
 平井 九州池田講堂が立つ東区が舞台の「本陣常楽区」「本陣大城区」「本陣東区」。一昨年に東京から転勤してきた地区部長は、励ましてきた一人一人と一緒に動き、拡大をけん引。職場でも昇進を果たすなど、実証が光っています。

智慧と工夫の激励

 原田 3月は、先生が初めて九州指導にこられた月でもあります。1956年3月5日、「大阪の戦い」の渦中(かちゅう)に福岡を訪れた先生は、「団結がすべての(かなめ)です。団結がなくては勝利はありません。法華経に(まさ)る兵法なし≠ニいって、私たちは必ず勝てる兵法をもっています。あとは、どこまで心を合わせるかです」と指導されました。
 川上 はい。佐賀、熊本、大分、長崎をはじめ、九州の鉄壁(てっぺき)な団結があれば、いかなる困難も突破できる≠ニの確信で、対話の花を満開に咲かせていきます。
 平井 先生の初訪問65周年の鹿児島の先陣(せんじん)を切るのは、鹿児島市・鹿児島郡を舞台にする、「城山圏」「鹿児島喜多圏」「鹿児島中央圏」「武岡圏」「鹿児島南圏」「鹿児島本陣圏」の友です。「(ほのお)とぶ/(いか)りの声か/桜島/日本を救えや/鹿児島健児と」との歌を頂いた誇りを胸に、怒濤(どとう)の前進を続けています。
 川上 夫と長男を亡くした地区副女性部長は創価家族の温かな励ましに発心。公民館の講座やボランティア活動、趣味のフラダンスなどで友情を広げ、2人の分まで≠ニ使命に生きる姿は感動を呼んでいます。
 平井 宮崎も、先生の初訪問65周年です。新たな歴史を開く、「都城圏」「都城栄光圏」のある地区部長は、持病と闘いながらも、今こそ「今生(こんじょう)人界の思い出」(新519・全467)と輝く戦いをと誓い、励ましの対話に率先(そっせん)。40年ぶりに会合に参加する壮年が誕生するなど、歓喜(かんき)連鎖(れんさ)が広がっています。
 岩田 「延岡(のべおか)圏」「延岡先駆圏」がある宮崎牧口県の男子部は、昨年から約3倍のメンバーが会合に参加。自身の宿命転換(てんかん)と地域の発展を祈る、朝晩の同盟(どうめい)唱題会≠ェ原動力です。
 原田 先生は先日の随筆で全リーダーに向け、「(コロナ()で)思いも寄らぬ変化と制約の中、深き祈りから発する智慧(ちえ)と工夫で宝友(ほうゆう)を激励し続けてくれた。どんなに感謝しても足りない」とつづられました。私たちは正副の連携(れんけい)(みつ)に、さらなる励ましに動いていきたい。地区家族≠ェ団結し、「先駆(せんく)・九州」の真価(しんか)発揮(はっき)していきましょう。

他党にはない強み

 河合 公明党の最大の特長は、生活現場に寄り添い、小さな声に真摯(しんし)に耳を傾け、地方と国会の議員のネットワークで、具体的に政策を「実現」する力です。
 原田 早稲田大学の北川正恭(まさやす)名誉教授が「地方の声が国政や党本部に届く体制が確立されている。この強みを生かし、各地の公明党議員・会派が行っている善政(ぜんせい)を全国に広げてもらいたい」と語る通り、「ネットワーク力」「政策実現力」は他党にない公明の強みです。
 岩田 福岡市では、公明の尽力(じんりょく)で新年度中に、18歳までの通院費が1医療機関当たり月最大500円、入院費が無償(むしょう)になる見込みです。政令市で初めて、第2子以降の保育料が無償になるとも報道されています。
 平井 先日は、北九州空港の滑走路の延伸(えんしん)事業の手続きを始めたと国交省が発表しました。実現すれば、欧米などからの大型貨物機の長距離運航が可能となり、日本有数の物流拠点となることが期待されます。
 岩田 宮崎では、九州横断道の延岡(のべおか)線の未整備区間の早期事業化、都城と志布志(しぶし)(鹿児島)を結ぶ道路の早期整備も前進しています。
 川上 これらは全て、住民の切実な声を聞いた地方議員が国会議員に伝え、現実化している政策です。公明党が与党にいるからこそ進んでいるものです。
 河合 今、「物価高対策」などのため自治体で活用されている地方創生(そうせい)臨時交付金も、地方の声を聞いた公明党の国会議員が動き、2020年に創設されたものです。「非常に助かる」との声を各地で聞きます。
 原田 公明党は実績を大いに語り、国民のため、さらに力を尽くしてほしい。

(2023. 3. 9. 聖教新聞)

 

 

<19> 弟子の勝利が広布の歴史を開く
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長

 永石 今年は、3・16「広宣流布記念の日」65周年を祝賀し、世界各国で、はつらつと青年部の会合が行われています。
 長谷川 学会史に刻まれる、あの広宣流布の記念式典=i1958年3月16日)で、戸田先生は、お体が衰弱される中、全生命を振り絞るように、「学会は、宗教界の王者である」と、師子吼(ししく)されました。
 原田 そして、「未来は君たちに(まか)せる。頼むぞ広宣流布を!」と、池田先生をはじめとする弟子に、後事(こうじ)の一切を(たく)されたのです。
 永石 前年の12月、戸田先生は、生涯(しょうがい)願業(がんぎょう)である「75万世帯」を達成されました。その時、さらなる広布の伸展(しんてん)を願い、池田先生に「あと7年で、200万世帯まで戦いたい。できるか!」と語られました。池田先生は、即座(そくざ)に、「必ず成し遂げます! 勇気百倍、断固、戦います!」と呼応(こおう)されたのです。
 原田 そして、池田先生は、1960年5月3日の第3代会長就任式で、恩師の七回忌までの目標として、300万世帯の達成を(かか)げました。この目標は、早くも2年後の62年11月に達成。これにより、日本の広宣流布の盤石(ばんじゃく)な土台が築かれたのです。
  その後も、池田先生の死身弘法(ししんぐほう)の戦いにより、日本はもとより、世界192カ国・地域に広がる壮大な広宣流布が切り開かれました。
 梁島 先生は、3・16とは、「広宣流布の闘魂(とうこん)」を継承(けいしょう)する日、「正義の王者の誇り」に(ふる)い立つ日、「師弟不二の完勝」へ出発する日であると教えてくださいました。私たち青年は、師弟勝利の広布史を心に刻み、本年前半の戦いも、断じて勝利してまいります。
 原田 御聖訓に「よき弟子をもつときんば、師弟仏果(ぶっか)にいたり」(新1211・全900)と(おお)せです。弟子の勝利こそが、歴史を開きます。最後は断じて勝つ≠ニの強き一念で、勇気の大前進をしていきましょう。そして、対話の大波で、栄光の「5・3」に勇進していきましょう。

激励で勢いは倍加

 長谷川 今週は全国で、座談会が開催されています。自身の壁を破る対話拡大や、成長し功徳を受けた喜びの報告などが、各地で開かれます。
 梁島 若い世代でも先日会ったメンバーが、新たに立ち上がった∞初めて友好対話をして友情を深められた%凾フ声があります。毎週の地区の協議会や活動者会を、そうした歓喜(かんき)触発(しょくはつ)の場としていきたいと思います。
 原田 御書には、「法華経の功徳は、ほむればいよいよ功徳まさる」(新1713・全1242)とあります。真心の励ましによって、歓喜も、前進の勢いも倍加(ばいか)します。一人一人の尊き挑戦を、支部・地区の皆で、最大限にたたえ合っていきましょう。
 永石 また、「大変な時」「大変な所」で奮闘(ふんとう)する友のことを、我がことのように祈り、駆けつけ、共に戦う――この異体同心の団結≠ナ学会は勝利してきました。自他共の完勝へ、今こそ、この精神で行動していきたいですね。
 長谷川 私たちの活動は、地域と社会のため、未来のためです。社会全体が大変な時だからこそ、「立正安国」の誓いも固く、心を合わせて進んでまいりたい。
 原田 池田先生は、「強い心で、はつらつとした生命で、断じて勝つと決め、勇気をもって走り抜くなかに、新しき時代の旭日(きょくじつ)は昇るのだ」と語られました。生き生きと広布に走り、共に成長し、勝利の大道を切り開いていきましょう。

無責任露呈の野党

  公明党は昨年11月、いち早く、結婚から子どもが巣立つまでを一貫(いっかん)して支える「子育て応援トータルプラン」を発表しました。その中で、児童手当の18歳までの対象拡大、高校3年生世代までの医療費の無償化(むしょうか)などを訴えいています。
 梁島 日本大学・末冨芳(すえとみかおり)教授は、「公明党は、他の政党と比べものにならないぐらい、子どもたちのこと、育てている家族のこと、この国の未来を、本当に真剣に考えている」と断言していました。
  また同氏は、トータルプランの骨子(こっし)が2006年に立案され、17年間、一切ブレることなく、子どもの幸福を真ん中に、着実に政策を実現させてきた点を、称賛(しょうさん)していました。
 長谷川 特に、1999年に与党になって以降は、児童手当を、2007年まで5回にわたり拡充。現在は、中学校修了前まで(月1万円または1万5000円)拡充するなど、多くの実績を残してきました。
 梁島 対照的に、09年、当時の民主党が掲げた一律2万6000円給付の「子ども手当」は、財源がなく結局、廃止になりました。
  最近も、公明党は、物価高を踏まえて、児童扶養(ふよう)手当を受給するひとり親世帯などを対象に子ども1人当たり5万円≠再支給する案を提示しました。
 梁島 それに対して、立憲民主党の代表が「(子育て世帯の)分断だ」と反対を表明。ところが、同党も同様の法案を、衆院に提出予定であることを(すで)に公表していたのです。その後、代表は自身の発言を撤回。党内から「代表の立場でありながら、自分の党が出す法案を把握(はあく)していないのか」(「読売新聞」3月11日付)との声が出ていると報じられていました。
 長谷川 公明党は今、物価高に対応して、政府に電力会社が申請している電気料金値上げの「厳格な審査」や、輸入小麦価格の激変緩和措置等、追加の対策を求めています。
 永石 各自治体で、プロパンガスや水道料金などの価格抑制(よくせい)に使える「地方創生臨時交付金」の拡充も訴えていますね。
 原田 公明議員は、「大衆とともに」の立党精神を忘れることなく、国民のため、未来のため、さらに全力をあげてもらいたい。

(2023. 3.16. 聖教新聞)

 

 

<20> 私の一歩前進が広布を拡大
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方青年部長、宇野女性部主任部長

 宇野 14日に東京で桜の開花が宣言され、列島を桜花で包む春≠フ到来も間近です。
 長谷川 池田先生は常々、「春だ。花咲く春だ。生命輝く春だ。希望の春、生き生きと伸びゆく春だ。さあ、わが友よ、創価の生命の陽光(ようこう)を輝かせながら、足取りも軽やかに、勇んで打って出よう!」と言われています。
 原田 私たちは、愛する地域を「(さち)と希望の桜花」で包みゆくため、あの友この友と「対話の花」を咲かせ、栄光満開の「5・3」を晴れやかに迎えていこうではありませんか!

状況にあった激励

 永石 学会は、仏法を基調(きちょう)とする平和・文化・教育の運動を日本中、世界中に広げてきました。その中で国内にあっては、仏法者の社会的使命として、民衆の幸福と社会の繁栄を願い、支援活動にも関わってきました。
 西方 具体的には1955年(昭和30年)の統一地方選から、民衆不在の政治を変革するため、庶民の声を政治に届ける挑戦をしてきました。
 原田 それは妙法を(たも)ち、人間の尊厳(そんげん)に目覚め、自他共(じたとも)の幸福のため、この世の悲惨(ひさん)をなくすため、平和のために立ち上がった新しい民衆運動でした。
 宇野 池田先生は初めての支援活動に当たり、東京の大田区(都議選)と神奈川の鶴見区(市議選)の責任者を務められ、どちらも見事にトップ当選を果たします。
 永石 小説『人間革命』第9巻「展開」の章には、何をもって勝つか。それは信心の団結である≠ニ力説し、「今こそ、信心で奮い立ち、広宣流布というものへの広い視野と、深い自覚に立って、自主的に総立ちすることです」と訴える山本伸一青年の姿が描かれています。
 原田 その通りです。学会の運動は、庶民一人一人が「自主的に総立ち」してきたからこそ、地域、社会に貢献しつつ、これだけ大きく広がってきたのです。
 長谷川 今も、この方程式は変わりません。副役職の方、太陽会や多宝会(たほうかい)、池田華陽会(かようかい)、ヤング白ゆり世代、仕事をされている女性部、壮年部をはじめ、全同志が私が広宣流布を進める!≠ニ誓う「主体者」「主役」となって立ち上がってこそ、新たな歴史は開かれます。
 原田 例えば、ブロック長・白ゆり長、地区部長・地区女性部長を中心に、担当幹部を含む皆が、祈りを深め、智慧(ちえ)を出し合い、メンバー一人一人に寄り添って、その状況にあった激励を重ねている地区は、多くの方が「主体者」となって拡大に挑戦しています。
 長谷川 たとえ電話一本であっても大切なのは、真摯(しんし)な思いを込めた励ましの「声」です。メールやSNSなどでの、単なる会合や日程の「連絡」だけでは、相手の心に響きません。
 原田 また、広布拡大の「進め方」は、時代によって変化しています。皆が「これならできる」「挑戦してみよう」と前に進むために心を(くだ)き、その「一歩」をたたえていきたい。
 長谷川 その上で、いかに「進め方」が変わろうとも、「勇気」に(まさ)る拡大に要諦(ようてい)はありません。同志の励ましを胸に、師匠の指導を学び、師子吼(ししく)の題目で進んでいくことです。
 原田 「厳しい所」「大変な所」で必死に頑張っている同志を思い、応援していけば、智慧(ちえ)も勇気も出ます。動き、語れば、充実と歓喜(かんき)があり、勢いが倍加します。「異体同心(いたいどうしん)なればかちぬ」(新2054・全1463)です。私たちは金剛不壊(こんごうふえ)の創価の団結で、いよいよの勇気の前進をしていきたい。

物価高対策に全力

 宇野 さて15日、公明党は首相に対し、物価高騰(こうとう)から国民生活を守るための追加策を提言しました。
 西方 これまで公明党は政府に、電気・都市ガス料金や、ガソリンなどの燃油価格の抑制を訴え、実現してきました。
 永石 パンや麺などの原料となる輸入小麦価格が大きく値上がらないよう、抑制策も講じていますね。
 西方 今回の提言の中で公明党は、電力会社が電気料金のさらなる値上げを申請していることについて、経営効率化や直近の燃料価格調整を考慮した上で「厳格かつ丁寧な審査を行うこと」を求め、「安易な値上げは許さない」との立場を明確にしました。
 永石 飼料の価格高騰対策を講じ、食料品価格の抑制に努めることも要請しています。
 宇野 また、全世帯の約半数が利用しているプロパンガスの負担軽減などのため、「地方創生臨時交付金」の積み増しも訴えました。
 永石 この臨時交付金は、公明党が創設・拡充をリードし、「物価高対策」としては、水道料金の補助、給食費の負担軽減、プレミアム付き商品券の発行などで活用され、大変に喜ばれている施策です。
 西方 全国知事会長の平井伸治氏(鳥取県知事)は、臨時交付金の創設・拡充について、「公明党が政権の中で主導的役割を果たしてくれ、本当に感謝しています。全国3000人の議員ネットワークから生み出された公明党の政策は、現場が求めるニーズと合致(がっち)します」と述べています。
 長谷川 大阪府では22日から、18歳以下の子どもと妊婦の計139万人に、コメ10キロ(5000円相当)の食費支援が始まります。臨時交付金を財源とする、公明党が推進した政策で、「クーポン発行」「コメ以外の食品も選択できる」仕組みになっています。
 西方 大阪市でも公明党は、臨時交付金の拡充を政府が決定したらすぐに、プレミアム付き商品券の第2弾など、効果的な対策を実施することを求め、市長は「必要な施策だと思っている。しっかり受け止める」と応じています。
 原田 「危機(きき)の時代」にあって、生活者目線で暮らしを守り、地域・社会の今と未来のために毅然(きぜん)と手を打ち続ける――この立党(りっとう)精神の通りに公明党は戦い続けてもらいたい。

(2023. 3.20. 聖教新聞)