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8月12日(日) 町田 ⇒ 新潟

 

 いよいよこの旅行の最終日。今日の予定は未明に出発し、八ヶ岳の周辺にある清里や野辺山を観光してから帰るというもの。この計画はかなり前から何回もたてていたのだが、いつになっても実現できない。今回こそはと思っていたのだが、・・・やっぱり今回も実現できなかった。
 母はどうしても盆踊りを孫にみせたいらしく、「今晩は境川地区で踊るから」と是非見に来て欲しそうなそぶり。清里は別に必ず行かなくてはいけないわけではないし、疲れているのでできれば行きたくない。でも自分の性格から、一度行くと決めたからには実現しないと気がすまないので、行くぞと思っているだけ。自分のこの性格に困っているのだが、なかなか直せずにいる。これは親孝行だと自分に言い聞かせ、なんとか自分の性格を押しとどめることにした。

 まずは古淵にあるジャスコやイトーヨーカドーに開店と同時に入店。別に急ぐ必要があったわけではないが、子供が行きたいというので向かったら、たまたま朝一番だったというだけ。先着数名様のみという商品に目をくれず、ここでTシャツや短パンなどを購入。ついでにゴーヤーマン人形を買っておく。いったん帰宅後、娘を連れて境川のスーパー三和に行くという父に同行。

 午後になってから散髪をやってもらう。実家は床屋なのであった。あまりに暑いので、というよりもいつもどおりにスポーツ刈り。ここのところ頭髪の面積が後退してきていて、だいぶ剃り込みがくっきりとしてきているのだが、メンテナンスが楽なのでもっぱらスポーツ刈りに決めている。今回もバリカンでバッサリ。
 その後は父が知り合いからもらったという大画面テレビを接続するために、電気工事にせいを出す。なにか映りが悪すぎて粗大ごみを押し付けられただけのような気がするが、波風が立つといけないので黙っていた。
 そうこうしているうちに娘がなつかしい本を持ってきた。どこからか見つけたらしいが、子供の頃の愛読書「カロリーヌと世界旅行」。まだこの本があったなんて嘘のよう。ついつい読み入ってしまった。いい本はいつになっても飽きない。

 20時過ぎに家を出て、境川の八坂神社へ向かう。母のグループには、小学校の同級生であるWやKの母親がいてなつかしい。参道には各商店の提灯が並んでいて、実家の提灯は一番入り口のところにあった。
 境内に入ると中央にやぐらがあって人々がそのまわりで踊っているのだが、露天がなくて何となく寂しい。そういえば滝ノ沢の盆踊り会場にも露天は見当たらなかった。ここ境川では子供会がカキ氷を1杯100円で販売しているだけである。聞くところによると、露天同士のいろいろな問題があって出店をやめてもらっているとか。
 あまり遅くなると大変なので、祭りの本部に行って母のグループがやぐら上で踊る順番を聞いてみる。各婦人会が2曲ずつ踊って、母のグループは10番めなので21時すぎになるらしい。かなり待つのもしんどいなと思っていたが、踊りをながめているとなんとなく感傷的な気分になってゆきいつの間にか時間が過ぎていった。
 途中の休憩で衆議院議員の伊藤公介が出てきてあいさつ。議員も大変だなと思っていたら、母とも知り合いらしく親しげに話している。そのうちに母に紹介されてあいさつをすると、「一緒に写真を撮って!」と言われてしまう。オレは写真屋じゃないって!
 そうしているうちに21時半を過ぎて、やっと母のグループがやぐらの上で踊る順番がやってきた。ビールのケースを借りてしっかりとビデオ撮影。気がつくと妻も端っこで踊っていた。

 結局は実家を22時過ぎに出発。さすがにこの時間では道路もガラガラで、所沢インターチェンジまで1時間少々で到着する。関越自動車道に入っても上り下りとも順調で、2時45分には新潟西インターチェンジに到達できた。そして家に帰り着いたのは3時を過ぎていたのである。総走行距離は2573.1kmであった。

おわり

 

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