問題Tの解説と解答例                LEVELT
 
  等式・不等式の証明で一番大切なのは、どのような方法で説明しようとしているのか
  を、明確に示すべきです。つまり、何を説明すれば大丈夫なのか、はっきりした目的
  をもって証明する様に心がけてください。答案の書き方に慣れるまでは、丁寧過ぎる
  ぐらいでも、採点者には適当かもしれません。

解答例
    (a+b) (

)

+2
    ここで、a, bは正であるから、
,
も正である。相加平均≧相乗平均 を利用して
     .

≧2 =2 となり、この両辺に2を加えると 

+2≧4 である。
     また、等号成立は

である。これを計算すると、a 2

=b 2

となり、更に、a=b となる。 
     よって、与えられた不等式は成り立ち、a=bのとき等号が成立する。
              等号成立条件は、必ず示すようにして下さい。

別解(略解) 
    a+b≧2

≧2  (等号はともにa=bのとき成立)
    これらの、辺々掛けて証明してもよい。
 
        次の問題では、この等号成立条件がきいてきます。
問題U  (a+b) (

.
)  の最小値を求めよ。ただし、a,bは正の数である。
                             
                 問題Uの解説と解答例