二つある1日の長さ
地球が太陽の周りを自転しながら回っている(公転)のは、今では誰でも知っています。また、地球の衛星である
月も、自転しながら地球の周りを公転し、さらに太陽の周りを公転しています。

ここでは、地球の自転と公転について考えてみます。
左の図で、SUN は太陽、E1,E2 は地球です、A は恒星です。
今、地球がE1の位置にあるときに、地球上のある地点Pで
恒星A が南中して、地点P の反対側の地点Q では太陽が
南中しています。
これから、時間が経過して、ほぼ1日経過したとき地球が、
2 の位置に来たとき、地点P で恒星A が南中しました。
このとき、P の反対側の地点Q では、太陽が未だ南中して
いません。太陽が南中するまでもう少し周る必要があります。
(赤の実線が太陽の南中を示しています。また、恒星は非常
に遠いので、地球がE
1にあっても,E2にあっても同じ方向に
見えます。)

つまり、地点Q で太陽が南中するまでには、余分な時間が
かかります。
恒星が、南中して翌日南中するまでの時間を1恒星日といい、1恒星日=23時間56分
太陽が、南中して翌日南中するまでの時間を1平均太陽日といい、1平均太陽日=24時間 です。
私たちが普通に使っている 1日 は 1平均太陽日のことです。太陽暦という名の由来が、理解できます。
(1恒星日は地球の自転時間になっています。)

ところで、地球が1年かけて元の位置(厳密には春分点)に戻るまでを 1太陽年といい、私たちは、普通 1年
と言っています。1太陽年=365.2422(理科年表より)です。この端数が閏年を設ける要因になっていす。
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国立天文台