400年に一度の閏年/西暦2000年

 コンピューター問題もあまり大きな影響がなく一安心。我が家のコンピューターもちゃんと 2000年を認識

しています。


 さて、あまり報道されていませんが、今年は、実にすごい年なんです。何がすごいって「400年に一度の閏年」

なんです。たしかに 「ミレニアム」 と比較したら半部にも満たない数だからしかたないか。


 現在、我々が使っている暦はグレゴリオ暦(グレゴリオは人の名、ローマ法王だったと思います)と呼ばれるも

ので、これ以前に使用されていたユリウス暦(ユリウスも人の名で皆さんご承知のユリウス=シーザーです。)

この、シーザーはかなり自己顕示欲が強かったのか、7月(JULY)を自分の名前にしたり、自分で今まで使われ

ていた月(month)の制度をかってに変えてしまいました。9月から12月の月の名前が、本来その単語のもつ

数とずれているのはこの為です。) 話が、横道にそれてしまいそうなので元に戻します。
 
ユリウス暦では閏年を「4年に一度」にしていました。グレゴリオ暦はこれを修正したようなもので、追加事項

があります。その追加事項とは、「100で割りきれて、400で割りきれない年は閏年でない」というものです。

つまり、・・・,1800,1900,2100,2200,2300,2500,・・・は平年で閏年ではありません。

この定め方を元にして1年の日数を計算してみます。
ここでは、段階的に試算します。
[1段階] 4年に1度閏年があるので、1年(1太陽年)=365+Δ (日)とします。
       このずれΔが、4年で1日に相当するずれをつくるので、4Δ=1 つまり、Δ=0.25(日) となります。

[2段階] 次に、1年(1太陽年)=365+0.25+Δ (日)とします。ここから少しややこしくなります。
         (同じΔですが、[1段階]のΔとは別です。)
       この1太陽年=365+0.25+Δを100倍すると(100年たつと)、36500+25+100Δ となり
       最後の項が、 100Δ=−1 なればいい訳です。
     (100に1度、閏年を設けないきまり。中央の項25は100年間に25回閏年があることを示しています)
      100Δ=−1  を解いて、Δ=−0.01 


[3段階] いよいよ最終段階です。[2段階]の考え方と同じです。
       1年(1太陽年)=365+0.25−0.01+Δ (日)とします。
       この1太陽年=365+0.25−0.01+Δを400倍すると(400年たつと)、
        4X36500+4X25−4+400Δ となり 前と同様な理由で、400Δ=1 つまり Δ=0.0025

 以上のことから  1年(1太陽年)=365.2425 (日) となります。   なお、理科年表によると、
 1年(1太陽年)=365.2422 (日) なので、10000年で3日のずれが生じることになります。


年(YEAR)の話だけになりましたが、閏秒というのもあります。この時の時報は、60秒・0秒・1秒となっています。

                              関連事項
 
国立天文台