THE KOKEODOSHI NEWS


モドル


ハリウッド超大作制作か

本日、大通りいぶし銀映画館にて新作映画の製作発表会見が行われた。
タイトルは『サラミネーターVSジョッキ・バウアー』。世界で高い評価を誇るアクションシリーズ『サラミネーター』と、本市で大ブームを巻き起こしている連続ドラマ『24時間戦えますか-夢、抱きしめて-』の両主役が、世界を股に駆けて織り成す戦いを描いた超大作とのこと。
全世界の映画人から選りすぐりの『丈夫な』スタッフを集め、実物の核ミサイルや化学兵器を導入しての大掛かりな撮影が行われる予定。監督は「ティム・バートンが認めた平成のエド・ウッド」の異名をとる巨匠、アンドリュー金岡氏(93)。広報部長は記者に対し「主役二人の不死身っぷりにご期待ください」と語った。
『フレディVSジェイソン』『エイリアンVSプレデター』と、これまでもっぱらホラー映画から飛び出していた「VS映画」は、ついにアクションという新分野まで戦いの場を広げているようだ。

2005.3/12.23:26
映画担当:ミシェル座間


ZASSA、海面上昇問題解決に乗り出す

地球温暖化で極地の氷山が融解し海面が上昇つつある問題について、本市の宇宙研究機関がロケットによって海水を減らす方針を表明した。これは数機のロケットによって海水を汲み取り、交互に宇宙へ放出するというもの。このたび『BRP - Bucket Relay Project -』と命名されたこの作戦の発動に向け、現在ロケット開発の精鋭と、アイデアの元となった「とある風習」の本場である日本のF層2人に1人が召集を受け、本市へ移動を始めている。ウィリアム高橋市務長官は「地球の余分な水分を未開の惑星に分けることで生命が誕生する見込みがきっとある」と、この取り組みへの強い意欲を語った。

2005.3/13.13:57
環境問題担当:フレデリック近藤


三倍返し要求に怒りの凶行

三番通在住の女性にどつく、しばくの暴行を加えた容疑で、本市こむら返り警察署は十四日午後二時、二番通り在住の無職の男性を緊急逮捕した。署での話によると、男はちょうど一ヶ月前に被害者の女性から三百万円の借金をし、今日借りた三百万円を持って会いに行ったところ「バレンタインデーに貸したんだから三倍返しで三千万円」と実に1000%の金利を要求されたことで「なんかこう」カッとなったという。
この話に、取り調べを担当していた同署のニッキー渡部刑事課長が同情し賛同して、署の男性警察官全員と共に婦警らへ三倍返しの撤廃を要求したため、現在こむら返り署は婦警と男性警官の衝突で半壊、逮捕された男性はどさくさに紛れて逃走中である。この不祥事に対し同署のミッキー滝沢署長は「全ては三百万かける三も満足にできない被害者のせいだ」とコメントし、夫人との交戦を再会しに署長室に戻った。

2005.3/14.17:34
刑事事件記事担当:アンディ勝間


白昼堂々の人身売買発覚か

十三日午後三時ごろに本市大通りで行われたフリーマーケットの最中、商品に紛れて人身の売買が行われていたことが、十五日に分かった。被害者は本市在住の男性で、フリーマーケット会場で寝ているすきに売買され、いずこかへ連れ去られた模様。容疑者である小学五年生の男子児童は「店番を任せたのに寝ていたから、ふざけて値札をつけただけだ。ホントに売る気はなかった」と、故意ではないことを主張しているが、近所の住民は「日ごろ仲がよかったのに、どうしてこんなことを」「これが心の闇なのか」と驚きを隠せない様子で語った。
なお男性につけられた値段は三十五円、フリーマーケットによる利益の三十パーセントは本市住民から『クマリくん』という愛称で親しまれているホームレスの老人・クマリ田中氏(53)に分け与えられるとのこと。

2005.3/1516:15
刑事事件担当:アンディ勝間


速報:ZASSAが発表した『BRP』プロジェクトは、予算、人員、現実性の問題から中止になった模様。


沖ノ鳥島に巨大ゴキブリ出現

本日未明、日本最南端の沖ノ鳥島に向かった巡視船が、ここに全長30mほどの巨大なゴキブリが生息しているのを発見した。以前の巡回の際にはそんな生物は生息しておらず、最後の巡回から今日までの間に発生したものと思われる。
ゴキブリの体表は青白く光っており、本市すったもんだ大学名誉教授のフレディ若槻氏は「アメリカの水爆実験で放射能を浴びたもの」と推測している。これを受けて日本政府はただちにアメリカ政府に向けて抗議の通信を入れ、原水爆実験の停止を強く訴えた。
ゴキブリは二時間ほど島でくつろいでいたが、その後羽をひろげて飛行を始め、本市本島方面に向かって飛んで行ったとのこと。この情報を受けて、沿岸の町村には警戒警報が発令された。またゴキブリが飛んだ際に大量の油が飛散し海が汚染されたため、現在沖ノ鳥島では油の回収作業が行われている。

2005.3/16.8:58
大怪獣担当:ギャスパー北村


巨大ゴキブリ、浦戸に上陸か

けさ発見された巨大ゴキブリは現在も北への飛行を続けており、観測の結果、今後高知県浦戸に上陸する可能性が高いことが判明した。これを受けて政府は対策本部を設置して処置にあたる方針を固め、放射能を浴びて巨大化した生物であることから巨大生物を『ゴキラ』と命名した。野党から「ゴキブリだからゴキラとは安直ではないか」との非難が上がり、三時間ほど議事堂で議論が続いたが、賛成が過半数を得、巨大ゴキブリの名は正式に『ゴキラ』に落ち着いた。

2005.3/16.13:25
大怪獣担当:ギャスパー北村


巨大ウニ、日本海に出現

本日午後二時四十五分ごろ、日本海を航行していた漁船から海上保安庁に「巨大な黒い尖った柱が海から突き出ている」との通報が入った。保安庁が急行して柱を確認、潜水艦で海に潜って調査したところ、それは直径50mほどの巨大なウニのとげであることが判明した。
ウニは中心部が青く発光しており、本市すったもんだ大学名誉教授のフレディ若槻氏は「アメリカの水爆実験で放射能を浴びたもの」と推測している。これを受けて日本政府はただちにロシア政府に向けて抗議の通信を入れ、原水爆実験の停止を強く訴えると共に、対策本部の設置に向けて巨大ウニの名前を決めるために国会を召集した。
ウニは時速40kmで、南に向かって転がり続けているとのこと。

2005.3/17.14:03
大怪獣担当:ギャスパー北村


巨大ウニ、巨大ゴキブリ上陸間近か

きのう日本海に出現した巨大ウニは、政府が名前の決定に手間取っている間にも南下を続け、本日午前十時に兵庫県豊岡市の沿岸に到達した。海岸には豊岡市の住民と日本全国から目の色を変えてやって来たウニ漁師が殺到し、投網や投石によってウニの進行を必死に妨害した。
午後一時ごろ、一人の漁師が漁船ごとウニに特攻をしかけ玉砕、ウニの表皮の一部を破り外傷を負わせることに成功し、民衆からは喝采が起こった。これによって飛散したウニの身を漁師が鑑定したところ時価八十万円との結果が出たため、漁師達のボルテージは一層上昇した模様。ウニ漁組合の会長は「天の恵みだ」とうれしそうに語り、巨大ウニに向かって「明日から本格的な戦いの始まりだ」と勇ましく宣戦布告した。
ウニは攻撃によって移動を停止、現在海岸から100mのところで佇んでいる。再生能力を発揮して少しづつ傷をふさいでいる模様。漁師は懸命に攻撃を続け、せっせと身を回収しており、このままでいけば二日は進行を止められる見込みだ。現在回収されている身は三トン、漁師は口をそろえて「ウハウハ」とコメントした。
今夜ウニ漁組合は、みんなでウニパーティーとのこと。

2005.3/18.17:11
大怪獣担当:ギャスパー北村


巨大ウニ、ウニ漁組合にジャブを見舞う

本日未明、巨大ウニの佇む豊岡市沿岸に建てられたテント内にいたウニ漁組合の組合員が次々に腹痛や吐き気を訴え、全員が総合病院に搬送された。原因はゆうべのウニパーティーと見られ、検査の結果、身からは大量のテトロドトキシン(フグ毒)が検出された。この事実に、ウニ漁組合の会長は「もう戦いは始まっていた」と歯噛みしながらコメントしつつトイレに駆け込んだ。
豊岡市民も7割が夕べのウニパーティーに出席しており、軒並み腹痛を訴えている。なおこの騒動のかたわら、上手いこと誤魔化されてウニを食べさせてもらえなかった豊岡市民の子供たちが「さべつのないとよおかしゅぎ」を唱えて一斉蜂起の構えを見せており、豊岡の街も家族の絆も風前の灯といった状態である。一方巨大ウニは傷の修復を終え、明け方ついに上陸した。

2005.3/19.09:15
大怪獣担当:ギャスパー北村


巨大ゴキブリも上陸間近

海上保安庁は本日夕方、四国の50km南で巨大ゴキブリ『ゴキラ』の姿を観測した。後になって発見された巨大ウニよりも移動が遅いことに関して、専門家は、転がるよりも飛ぶ方が消費カロリーが高いため、島を見つけては着地して体を休めていたのだろうと述べた。
また、観測中に手違いでマシンガンが発射されるという事態も発生した。海上保安庁広報部によると、あまりのおぞましさに船の乗組員が発狂したとのこと。謝罪を求められて、乗組員は「あなたたちはアレを見てないからそんなことが言えるんだ」と発言、記者達をざわつかせた。
いま現在ゴキラは休憩中だが、いずれまた飛行をはじめ、あすにも四国に上陸する見込みだ。

2005.3/19.21:05
大怪獣担当:ギャスパー北村


巨大ウニの命名慎重に

政府は、けさ豊岡に上陸した巨大ウニの名前の審議に入った。首相の『ゴキラ』がいるのだから『ウニラ』でいいではないかとの発言に対し野党が「もっと凝った名前にすべきだ」と反発し、丸一日の会議の結果、巨大ウニの名前を国民へのアンケートで決定する方針を固めた。アンケート用紙は二十日に配布され、締め切りの二十一日正午までに担任の先生に提出することが定められた。このフットワークの軽さは異例のこと。首相は記者会見で「国民を危険にさらすやもしれない生物の名前を、独断で決めるわけにはいかないと思った」と語り、野党は話術の巧さを見せ付けた。
ここまでで巨大ウニは豊岡市をうずまき状に蹂躪、壊滅状態に追い込んでいる。ここまでの被害は、家屋全壊6512棟、半壊2432棟、床下浸水67棟、床上浸水85棟、停電54000世帯、空き巣852件、置き引き81件、引ったくり15件、オレオレ詐欺2019件。被害額は数十億円にのぼると見られている。

2005.3/19.23:28
大怪獣担当:ギャスパー北村


ゴキラ浦戸に上陸

本日未明、ゴキラは遂に浦戸に上陸した。そのおぞましい姿に住民には避難命令が発令され、陸上自衛隊が現地に到着、攻撃を始めた。体内に放射能を溜め込んでおりうかつに爆撃することはできず、まずは巨大ホウ酸ダンゴや巨大フ○キラーでの噴霧攻撃を予定している。またバ○サンによるガス攻撃に向けて、浦戸市周辺にはゴキラを閉じ込めるドームの建設がすすんでいる。
自衛隊の発表によると、ゴキラは体長52m、翼長124m、時速86km、飛行速度マッハ15。攻撃によって触覚を一本破壊することに成功したが、持って帰ろうとするものはいなかった。また、ゴキラのおぞましい外見に吐き気や頭痛を訴える隊員が続出し、ゴキラは浦戸からもなお北上を続けている。

2005.3/20.07:02
大怪獣担当:ギャスパー北村


巨大ウニの名前が決定

きのう行われ今日集計された国民アンケートの結果、巨大ウニの名前はこのたび正式に『ウニラ』に決定した。記者の「結局ウニラではないか」との言葉に対し、首相は「だって国民の意見聞いたもん」と開き直った。記者団がいらつく間にも首相は「名前を決めるのが遅れている間に、豊岡市は甚大な被害を被った。指令が届くまでのロスを短縮するため、対策本部の本司令部は豊岡に置く」との見解を示し、豊岡市には今後ただちに『ウニラ対策特別本部』が設置され、あしたにも攻撃にかかる模様。しかし野党の一部からは「最前線に司令部を置いたら潰されるんじゃないか」との懸念の声も上がっている。

2005.3/21.14:57
大怪獣担当:ギャスパー北村


ウニラ、対策本部にジャブを見舞う

きょう未明、ウニラは『ウニラ対策特別本部』の本司令部を襲撃した。この奇襲によって隊員の八割が重傷を負い、本部は半壊。残った隊員が攻撃を仕掛けようとしたところ、ウニラは猛スピードで豊岡市から脱出、神戸市に侵入した。神戸市住民には避難勧告が発令され、ウニラ対策特別本部は神戸市への移転を決めた。対策本部長は「これは我々自衛隊、ひいては人類への挑発であり、許されることではない。この攻撃はまぎれもない宣戦布告であるが、ヒット&アウェー戦法を取るのは向こうもこちらを警戒している証拠であり、全力でかかれば怖くない」とコメントし、ウニラへの敵意をあらたにした。

2005.3/22.05:23
大怪獣担当:ギャスパー北村


ゴキラ撃退に成功

ゴキラ対策特別本部は二十二日午前七時ごろバ○サン攻撃用の半円ドームの建設を完了、ゴキラを閉じ込めたのを確認し、同八時から五百万六千五百基のバ○サンによるガス攻撃を開始した。噴霧から七時間でゴキラは動きが鈍くなり、十八時間後の本日午前一時ごろには仰向けになって転がった。生命活動が停止したことを専門家が確認し、現在自衛隊はドームの中のバ○サンを中和する作業に入っている。自衛隊広報部長は会見で『おぞましい方を先に倒せてよかった。中和が済みしだいウニラ部隊の応援に向かう』とにこにこコメントした。

2005.3/23.02:10
大怪獣担当:ギャスパー北村


ウニラ大暴れ

きのう神戸市に入ったウニラはまたもうずまき状に移動を始め、神戸市全域には小中学校の終業式が終わるのを見計らって避難命令が出された。ウニは北区から時計周りに破壊を開始し、現在東灘区、灘区、中央区が甚大な被害を受けている。対策本部の設置は着々とすすめられているが、巨大怪獣の研究の第一人者である本市一番通り在住のバスター芹沢博士は「私の研究が役に立つときがきた」と言い残し、研究中だったオキシジェン○ストロイヤーを持ってウニラのもとへ向かった。

2005.3/23.12:26
大怪獣担当:ギャスパー北村


ウニラ、対策本部に右ストレートを見舞う

ウニラ対策本部は本日午前二時ごろ神戸市中央区に司令部の設置を完了、三十分後にウニラの襲撃をうけた。これにより司令部は壊滅。この事態に防衛庁長官は対策本部を県外に設置する命令を出し、全戦力を兵庫県に結集、ウニラに総攻撃をかける方針を明らかにした。ウニラ対策本部長は『逃げておいて少しずつ攻撃してくる。○○戦争で○○軍がとった行動と同じだ』と見解を述べた。
司令部壊滅から更に三時間後の午前五時半ごろ、巨大怪獣の研究の第一人者であるバスター芹沢博士が水中酸素破壊剤『オキシジェン・○ストロイヤー』を持って神戸市に到着した。博士はウニラを水中にひきずりこむよう自衛隊に指示し、現在ウニラを海に転げ落とすための坂が大急ぎで形成されている。

2005.3/24.10:36
大怪獣担当:ギャスパー北村


ウニラに酸素破壊剤攻撃

ウニラに対して酸素破壊剤での攻撃を行うため、きょう正午ごろウニラが通過すると予想される沿岸地帯に、傾斜30度の斜面が完成した。
正午、予想通りウニラは坂地帯に差し掛かって海に落下、すかさずオキシジェン・○ストロイヤーによる酸素破壊が行われた。しかし一時間後、ウニラはなぜか体長25mほどの小ウニラ二体に分裂して再び海から出現、事態は見事、悪化した。

2005,3/25.13:28
大怪獣担当:ギャスパー北村


国家緊急事態宣言

二体に分裂したウニラは、片方は西へ、もう片方は東へと、時速60kmほどで移動を始めた。予定より早く怪獣が東京に近づく事が判明し国会は騒然となり、政府は午後五時に緊急事態宣言を出した。更に分裂後の小ウニラは少しずつ成長している事が判明、事態をややこしくしたバスター芹沢博士には即座に禁固三年が言い渡され、自衛隊は東のウニラのもとに集結した。
これによって西のウニラは野放しの形になり『東京さえ助かればよいのか』と国民は怒り心頭。首相は苦し紛れに『ゴキラを復活させてウニラにぶつけよう』と発言し、国会は再度騒然となった。六日前にバ○サンの噴霧によって生命活動を停止したゴキラは依然として高知県浦戸のドームの中におり、バ○サンの中和にあたっていた隊員は『そんな身勝手な。このおぞましい生物を復活させたら、たとえどっちが勝っても日本は崩壊してしまう』と猛烈に反対している。

2005.3/26 19:59
大怪獣担当:ギャスパー北村


ゴキラ復活

きのう首相が口走った『ゴキラVSウニラ』作戦遂行のため、ゴキラが生命活動を停止している半円ドーム前に日本全国の劇団のこどもたちが集結した。こどもたちはゴキラのおぞましい姿に顔をひきつらせながらも持ち前の役者魂を発揮し「ゴキラ、カムバーック!」と声を限りに叫んだ。
こどもたちが声援を送り始めて五時間後、ゴキラが生命活動を再開し、わずかに動き始めたのが確認された。専門家は「うつくしい。うつくしいけどおぞましい」とコメント、ゴキラの生命力に驚きを隠せない。続いて「このあとはサラダ油でもぶっかければ復活するでしょう。ああ、頭痛がしてきた」と言い残し、身のまわりの品をかき集めていそいそと日本から亡命していった模様。
作戦を見学していた映画監督、本市二番通り在住のドリー濱本氏は作戦を遂行中の役者のたまごの一人、サリー中村ちゃん(10)に光るものを見出し、サリーちゃんを自身の次回作『灼熱のケチャップ』の主役に抜擢した。

2005.3/27.16:342
映画担当:ミシェル座間


ゴキラVS子ウニラ

きのうの『こどもたち作戦』で生命活動を再開したゴキラは、その後の自衛隊による浴サラダ油で順調に回復、きょう正午ごろ、ついに翼を広げて小ウニラの暴れる福岡へ向かった。夕方ゴキラは福岡に到着し、破壊を続ける小ウニラに向かって猛然とアタックした。ウニラのとげによって羽に傷を負ったものの、足の速さを利用してウニラをかく乱し、必殺油まきのあとに福岡タワーをひきちぎって殴りつけ、火花が引火してウニラは炎に包まれた。
炎による攻撃は自衛隊も試みたにもかかわらず、ウニラは焼失。このことについて専門家は「ゴキラのまとっているのは特殊な油『ヨクモエール』であり、これによって発生した炎にはウニラをも焼き尽くす燃焼力があったのではないか」とコメントしている。
小ウニラを倒したゴキラはエネルギーを蓄えるために福岡市に居座り、大量の『ヨクモエール』を分泌。発火による大火災が心配されている。なおもう一体の小ウニラはすでに体長150mまで成長しており、東京に到達して破壊の限りを尽くしている。
都民以外の全国民から「ざまあみろ」との声しきり。

2005.3/28.07:28
大怪獣担当:ギャスパー北村


ゴキラVS子ウニラ2~1

きょう朝体力を完全に回復したゴキラは、マッハ3のスピードで東京へと向かった。
小ウニラは体長300mにまで成長、飛来したゴキラに向かってとげキャノンを掃射、ゴキラは右羽を負傷、きのうの戦いで負った傷が開き、東京都心部に『ヨクモエール』が飛び散った。ゴキラは皇居付近に落下し、なんとか起き上がるも更にとげキャノンを受け瀕死の状態に。事態を重く見た首相は再度『こどもたち作戦』の敢行を呼びかけるが、劇団のこどもたちは「もうあんなきもちのわるいものにちかよるのはいやだ」と反発し、条件として『いちおくまんえん』を請求、政府は『いちおくまんえん』と書いた千円札を渡したが「なめてんのか」と破り捨てられた。
官房長官は「ゴキラの生命力が尽きるかこちらの堪忍袋の緒が切れるか、どちらが先だか分からない」と頭を抱えて錯乱気味に語った。

2005.3/29.09:01
大怪獣担当:ギャスパー北村


劇団少女誘拐か

先日の『こどもたち作戦』に参加していたこどもたちの一人、本市六番通り在住のサリー中村ちゃん(10)が、何者かに誘拐されていたことが、三日わかった。保護者によると『こどもたち作戦」から帰ってきた翌日の朝に、薬紗ちゃんの姿が見えないので家中を探したところ、サリーちゃんの部屋の勉強机の上に『ドリー監督と役者修行に行ってきますしばし待て』と書かれたメモがあったとのこと。警察は明らかに文末がおかしいことから誘拐であると断定、メモに書かれているドリー濱本氏の所在を探ったところ『こどもたち作戦』の日の夜から行方が知られておらず、容疑者として捜索が続けられている。

2005.3/29.12:56
刑事事件担当:アンディ勝間


ゴキラVS子ウニラ2~2

最終兵器『親の一殴り』によってついにこどもたちが改心、泣きながらもゴキラとウニラの戦いが続く皇居付近に集結した。おざなりに「ゴキラー、頑張ってー」と声援を送ったこどもたちだったが、ゴキラの体力が復活することはなく、依然ウニラは巨大化しながらゴキラに熾烈な攻撃を浴びせ続けている。専門家は「この手の声援作戦は、送る側に心がこもっていなければ効果を発揮しないものだ。こどもたちが心の中でゴキラの応援を嫌がっているのが問題である」と述べた。
きょう朝にも自衛隊が火炎放射器によって『ヨクモエール』を発火させ攻撃を試みたものの、ウニラはすでに『ヨクモエール』の炎を踏み消すほどに巨大化しており手がつけられない。政府はアメリカに応援を要請しているが、何故だか一向に応援をよこさず、代わりに首相官邸には「goodbye」とのFAXが届けられた。

2005.3/30.13:11
大怪獣担当:ギャスパー北村


ウニラ騒動決着

渋るこどもたちによって作戦が滞っている皇居に、きょう昼、誘拐事件の容疑者として指名手配されていた映画監督、ドリー濱本監督と、行方不明になっていた子役のサリー中村ちゃんが突然現れた。車から降りたサリーちゃんは精神統一のためと思しき謎の唄を口ずさんだのちゴキラに向かって『ゴキラ、キャーーゥムバァーーーックゥ!!』と絶叫、ゴキラは突如体力を回復して起き上がり、再びウニラと向き合った。
片や『ヨクモエール』を噴射するゴキラ、片や高速回転してそれを振り払うウニラ。ウニラはそのまま相手めがけて転がったが、ゴキラはこれをビル一重で回避。全身を青く発光させて猛然とウニラに突撃した。ウニラはこの攻撃を受けて爆発、十七日から日本中を騒がせたウニラ騒動は終焉を迎えた。

2005.3/31.12:59
大怪獣担当:ギャスパー北村


誘拐騒動決着

きょう昼に姿を現してウニラ討伐に貢献を果たし、ぶじ警察に保護された子役のサリー中村ちゃんは、どこにいっていたのかとの両親の質問に「修行をしていた」と答えた。誘拐容疑の掛かっていたドリー濱本氏は取り調べに対し「一日のこどもたち作戦のあと、家に帰ったはずのサリーちゃんから電話がきて、今すぐにゴキラのもとに行かないと日本どころか世界が危ない、両親に言っても連れて行ってくれるわけがないから手を貸してくれという。尋常でないものを感じて迎えに行き、東京へと車を飛ばした」と語った。
杉並警察署はただちにドリー濱本容疑者を逮捕、二十九日からの誘拐騒動も決着を迎えた。

2005.3/31.14:00
刑事事件担当:アンディ勝間


ゴキラ騒動決着

きょう午後三時、自衛隊は再度ゴキラにバル○ン攻撃を仕掛けた。戦いで弱ったゴキラは十分ほどで生命活動を停止、反対する意見もいなかったため、ただちにロケットによる宇宙への追放が決定した。
各愛護協会もさすがに何も言わない模様。

2005.3/31.15:46
大怪獣事件担当:ギャスパー北村


全部嘘でした

当番組は先月十六日から昨日まで、恒例のエイプリルフール企画としてラジオドラマ『ゴキラVSウニラ』を連続でお送りした。放送された内容はすべてフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは何の関わりもないものである。

2005.4/1.23:59
エイプリルフール担当:フランク志方


先日のウソが不謹慎だとして当局キャスター・フランク志方が逮捕、懲役3年を受けた件について
深くお詫び申し上げると共に再発の防止を誓います――変な街こけおどしラジオ局員一同ーー


番組休止のお知らせ

先日の当局員フランク志方の逮捕を受け、局内で話し合いを持った結果、私達はこの事を重く見て、当番組を当分休止する旨を決定したんだ。ご愛顧頂いた聴取者の皆様にお詫びを申し上げるよ。
またネタが溜まったら逢おうね。

2005.4/2.15:00
こけおどしラジオ局長:ウィルソン田辺