ONE MAKE 6

〜FS180(Front-Side 180)〜

遂にキッカー初級者憧れのFS180。
フロントサイドとはレギュラースタンスの人なら反時計回りに、体を正面に向けるようにテイクオフする回転方向という意味。今更だろうが・・・。

ところで、
グラトリでFS180は出来る
ようになっているだろうか?
できねーなら出直せ。怪我すんぞ!!
最低条件だからちゃんとやっとけ。いきなり廻る筈もねーから。

逆にグランドでFS180が出来るなら回転自体は割と簡単にできる。あとは滞空時間が増えるから空中姿勢から着地までを覚えるだけ。
特に大き目のキッカーでやる時の方が回転量やら着地やらが難しいので注意が必要。

練習としてはグランドでのFS180ができるなら、早速ギャップを見つけることからはじめる。
ギャップってのはコブ斜面の最後のコブとか、雪溜りだとか、圧雪跡だとか、とにかくキッカーではなくて地形を利用した段差のこと。
初めてなら飛んだ時に20cmとか30cmの高さが出るくらいで十分。
ストレートジャンプはある程度できるようになってるんだろうから、まずはそのギャップでストレートジャンプ。
この行動はキッカーでも必ず最初にやる儀式。ストレートで慣れておくことで、回転時の空中バランスをある程度体に記憶させる。
それにキッカーによって飛び出し角度が違ったりすることや、エントリースピードを同じくらいにしなければならないこと、アプローチがクイックだったり、スローだったりってのをしっかり覚えるために必要だから、文句を言わずにやれ。

2、3回やってもうまく行かない場合は、あまりにもダメなギャップを選んだか、ストレートジャンプがうまくいっていない可能性があるから、場所を変えるか回転を諦めるかして欲しい。

次にさっそくFS180を飛んでみるが、一応飛ぶ前にいくつか教えておく。
回転の仕方はもう覚えてるだろうから省略(グラトリFS180参照)して、回転してから着地までの動作について書いておく。
着地点から目を離すな。
一応これだけ覚えとけば、最悪ケツ着地ですむ( ̄ー ̄)ニヤリ

じゃ早速ギャップでFS180をしてみると、グランドだけでやってたときと少し感覚が違うことが分かる。
すぐに着地するはずの板が20cm分高く浮いてるから、着地が少し遅く感じると思う。
そのため、回転量が少し多くなったり、速く着地しようとして体が伸びたりする。
そしてもう一つ厄介なことは、アップ系のギャップでは飛出しの時の角度と、着地の時の角度が違うこと。
グランドトリックの時のように雪面に水平に廻すと軸が後ろに傾いて飛ぶことになるから着地は結構なテール着地になってしまう。
ここで、基本に立ち戻り、
ストレートで飛んだときのようなオーリーをする
必要があるのと、グラトリのときとは違って
空中で足をひきつける
動作が必要になる。

オーリーはアホほど練習してるからできるとして、回転のときの足の引付をしっかり覚えていくか。
オーリーしてると自然に蹴り足の方が引き付けられるのは前にも書いたことがあるが、ストレートジャンプと同じようにひきつけるのが基本。

そのタイミングができたなりでやるってよりも、空中での姿勢とかタイミングを考慮してやるのが望ましい。
じゃどうするかっていうと、FS180の場合は空中での最高地点で、体が正面を向いているときに一番ひきつけているのが理想的だから、最初からそこにあわせて足をひきつける。
勘のいい人ならもうわかるだろうが、勘の悪い人のためにもう一言。
後ろ足をその位置に持っていくことを意識する
ってことかな。

グラトリでのFS180ではイメージとしては「体を入れ替える」ってことだったけど、ワンメイクでのFS180は、滞空時間が長いのをいいことに、空中での姿勢を作るって事のほうをイメージしたほうがいい。
着地はストレートジャンプと、グラトリでの180で得た体のバランサーが勝手にやってくれる。はず・・・。

イメージする姿勢は最高到達地点(ストレートジャンプをしてればポイントがわかる)で、完全に正面を向き、板も真横になり、足もひきつけられている状態。
言ってしまえば、
和式便所に座ったようような状態
を目指す。

しかし、実際にはギャップ程度では空中での時間が無く難しいから、そうなるようなイメージはキッカーに入ってからにしてもいい。
でも空中での姿勢がわかってるなら、足をひきつける場所が決まる。
後ろ足を進行方向に出すようにひきつけねきゃならない。ってわかる。
ギャップでの練習ではここが重要。オーリーで自然に上がってくる場所よりもさらに進行方向というか回転方向に出しながらひきつけるイメージ。
そのままのイメージで着地まで合わせてしまう。

んー、できたかな?

こうした意識で、空中姿勢は安定するし、足の引きつけも決まってクールになる。
ある程度できたら初級者キッカーで練習する。
今度は空中で真横をイメージして。
なんなら空中で真横になったときにちょっと静止するくらいのイメージ(実際には難しいけど)でもいい。
回転しすぎの人にはそれくらいがいいかも。
足りない人はグラトリでも足りなかった可能性があるからもうちょっと練習だけど、俺も陥ったことがある罠としては、空中姿勢を作るために腕の反動を使ってしまっていないか?ということ。
飛び出しのときに回転方向に腕を振り、着地前に回転方向と逆に腕を振ってフェイキーになるんだけど、飛び出してすぐに反動を使ってしまうと、横向きのままそれ以上の回転がなくなってしまう。。。

そんな人は「回転方向の腕振り&体の開き」だけで真横になるまでは我慢が必要だということを覚えて欲しい。
最初に飛び出すときに真横!ってことだけで飛んで、真横になってから腕を逆回転させて着地にあわせるんだぞ。

とまあ、こんなところか。

グラブするなら、やりなれたインディーでもいいしメランコリーでもいい。
初めてなら回転方向のグラブが一番やりやすいんだとか。
まあインディーだな。
慣れたらいろいろ試してみるといい。多分個人差があると思う。

俺は回転をゆっくりにするために回転と逆方向のグラブをすることもある。が、それがカッコイイかどうかは完成度や好みにもよるから、その辺は勝手にやってくれ。
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