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ミラクルデンチャーの現状とこれからの展望     中川瑛雄  2014,06,08

中川先生の許可をいただき、中川先生のホームページ
http://www.e-ireba.com/suisen.htm#fj20110710
から抜粋して掲載しています。

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ミラクルデンチャーを考案して9月で満11年になります。

端的に言えば、ミラクルデンチャーは、発案当初から感付いていた事ですが、夢
物語の様な矛盾の無い完璧性をもった魅惑だらけの最高の義歯でありました。

今でも、発案当時の新鮮さがあり、また常に新しい事に気付いたなら、直ぐに作
製等の行動に移しながらの結果、ミラクルの現在の世界が出来上がって来たと考
えます。

現在、約 500人の開業医の先生とともにミラクルに取り組んでいます。 ミ
ラクルデンチャーは、これまでとは全く異なる考え方に基づいて設計し、作製さ
れています。

ミラクルデンチャーは真実、不適応を全くと言っていいほど経験していません。
不適応が無いという事実、そのことは義歯以外の分野でも、あまり見当たらない
のではないかと思います。

これは他のデンチャーの追随を全く許さず、材質などを追いかけているデンチャー
とは次元が異なると考えています。
つまり、ミラクルデンチャーはテクニックが全てであると言えます。この方法に
より、しっかりした残存する歯牙が1本さえあれば、あるいは総義歯の状態から
インプラント1本埋入されれば、揺るぎの無い、しっかりと固定された義歯が誕
生します。


インプラントが3本以上、時には10本近く埋め込まれると言った歯科治療は、恐
怖そのものです。 
もし、私自身の親や子供がインプラントをすると聞いたとすれば、何が何でも反
対します。

患者さん達が80〜90才を越え、またそれ以上生きるとすれば、骨は衰えるが、10
本近いインプラントが40〜50年以上変わらずに骨内に存在する等を考えただけで
恐ろしい事です。

その頃には、手術をしてくれた先生に、撤去手術などをやってもらうなど、現実
にはあり得ないでしょう。

1〜2本のインプラントの埋め込みは危険性なども考えても、まだ許容範囲です
が、10本近くにもなると、今後悩める多くの患者さんが出現して来るでしょう。
人間の寿命を考えさせられる社会問題として大きく表面化する事態を考えざるを
得ません。

何かあれば、また30年〜50年以降になれば、誰がその処置をしてくれるのか、患
者さん達が不安になっても当然です。

そんな高齢者に撤去手術をしなくては・・・・・・となれば、インプラントが埋
まっている骨そのものが老化している状況で、手術など出来るのでしょうか? 
しかも全身麻酔です。


そうした意味からも、インプラントに近い機能を簡単に発揮するミラクルの普及
を急がねばなりません。 
そうした患者さん、大学を含む多くの歯科診療所に、ミラクルを知らせていく義
務があるのでは、とも考えています。

1本以上歯牙があれば、インプラントの代わりになり得るミラクルが存在するこ
とを前提で、インプラント治療を考えて頂きたい。
インプラント治療のために、残存する健全なしっかりとした歯牙があるとしても、
それら健全歯の全てが抜去されている現状に対し、反対!!!と大声を張り上げ
たい。


ところで、残存歯がぐらついているような場合でも、ミラクルデンチャーを装着
する事でその歯が固定され、歯の寿命をより永く延ばす事にもなります。 

この事は以前より、最も重大な課題であり、昔からの大きな念願、理想でもあり
ました。
こうしたミラクルの技法をマスターすれば、他院で作られた義歯であったとして
も、その日の内に、短時間で改造できる事にもなります。そして患者さんは100
パーセント24時間中その義歯をごく自然に、違和感も無く安心して装着出来るよ
うになります。

特許については現在までに日本で16、米国・ヨーロッパで1つずつ出願、25
年11月に国内で10番目の特許が認可され、米国でも23年8月に認可されまし
た。

商標については、ミラクルデンチャー、ミラクルタッチ、ミラクルフィット、ミ
ラクルブリッジ
の4つを取得しています。
ミラクルフィットは特許取得済みで、現在のところ、ほぼ如何なる症例にも不適
応が無く通過しています。 

症例も全国の会員の取り扱いで1万床を超えました。

日々、ノンメタルデンチャーの改良を行い、より完璧性を求めて努力して来まし
た。
ミラクルフィットU・ミラクルフィットVも、より合理性を求めて作製され、特
に、フィットVから発展したフィットWは金属床に近い様相を呈しており、新し
い考え方等が芽生え、ついにフィットXが誕生しました。  

また新たに床の無いミラクルフィットYが発案され、今後、さらに発展しそうに
思えます。 


最後に、ミラクルであっても、もちろん超難症例もあります。しかし、我々歯科
医師の忍耐、努力と患者さんの協力と期間さえ許されれば、如何なる症例であっ
ても、勇猛果敢に立ち向かう事が出来てきたのは事実です。

また、その患者さん固有の難しさはあります。しかし、その患者さんにとっての
満点という状態を求めてきたのも、ミラクル独特の考え方・手法です。
それらの考え方・手法を講習会で詳しく開示を行い、多くの会員に普及、啓蒙活
動を行って来ています。

ミラクルは如何なる症例にもアレコレの考え、設計で対処出来る等、ほぼ完成・
完璧の域に入ったとも考えています。

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