2001年8月14日(火)
        
 6エリア県外移動シリーズ
4日目
鹿児島県枕崎市移動 

遠くに開聞岳をのぞむ

 日南、都城、国分と通り九州道に。指宿スカイラインを通って、一気に枕崎市へ。ここは、今回の移動で一番期待感を感じているところです。それだけ厳しい位置にあるところです。ロケは3つほど候補に入っており、(1)一番標高のある蔵多山 (2)海際の岬 (3)川辺郡との境付近の小高くなった丘 とどれにするか、まずロケハンにまわります。(2)、(3)の場所はどうしても前の山が近すぎて飛ばないように感じます。(1)の蔵多山にチャレンジすることになりました。

【枕崎市移動結果】

MODE *JA0* *JA1* *JA2* *JA3* *JA4* *JA5* *JA6* *JA7* *JA8* *JA9* TOTAL
SSB 16 38
ANT:KLM30x2  RIG:IC-375+AMP
BEST DX: JI0DEV/0 下伊那郡根羽村 約812km


 蔵多山に着くと、眺めは最高。360度見渡せます。遠くにえびの高原もありますが、2,3エリアはなんとかなりそうです。ただ、困ったことにTVの中継所があり、電波塔が乱立しており、アンテナを立てるところがありません。なんとか1カ所立てられそうな所があり、そこでQRVすることに。カブリが心配でしたが、モービル機をつけてみるが、ややノイズレベルは高い。ただ、ビー、ギャーといった感じのノイズではなかったので何とかなるかと思ったのが間違いでした。

 アンテナを立てて、プリアンプON。終わってました。受信感度を上げたIC−375とエリートの特注プリではカブリでなんもきこえません。ノンプリで3エリア1局交信しましたが、これでは厳しい交信はできそうにありません。時間は17時すぎ。決断早く、撤収して海際のポイントに走ることにしました。汗をかき大急ぎで撤収を済まし、20数kmの道を急ぎます。また荷物を広げ設営。19時過ぎに何とか再QRV。

 最初に4エリア移動局と交信するが、強力に入感します。JM3RBH/3箕面市を呼ぶが応答なし。あれこれしている内に、JA3BBM羽曳野市の谷口OMがビームを合わせ、57−57。そして、箕面市移動各局も何とかビームを合わし55−55。どうやら瀬戸内ダクトがでているらしく、その方向から聞こえてくるようです。でも苦しい交信になりそうです。

 CQをがんばって出すも、声がかかるのは、3エリアのビッグガンと呼ばれる方、4,5エリアくらいしか声がかかりません。空振りのCQが続くと、ふとだれも聞いていないかのような錯覚にとらわれます。そんなときに限って、携帯が。「しっかりCQ出しているか」。たくさんの局が必死でワッチしているとのことです。がんばってCQを出していると、一瞬の浮きをとらえて 20:32 JI0DEV/0下伊那郡移動の藤沢さんから!51−51で交信成立。続いて、北設楽郡からJO2QKG/2も51−51で交信成立。その後も、JK2FPT/2豊田市の内和田さん、JS2VKE/2、JG2DDF/2海部郡移動の竹内夫妻と、タイミングを逃さない2エリアの猛者が浮きをつかみました。

 静岡でも一瞬の浮きはあると言うことで、23:30ころまでCQを出しましたが、23:09地元の昨年お世話になったJJ6JAE丸尾さんの交信を最後に声はかからず、その日はQRT。そこで一夜を過ごし、次の日の朝も少しCQを出してみましたが、数局つながりましたが、苦しい状況にはちがいありませんでした。少し、残念な気持ちを残しながらも、精一杯がんばったんだからと自分に言い聞かせ、最後の撤収に入りました。最後までJN6BAI石橋さんがおつきあい下さいまして、心強かったです。

これが蔵多山。標高は475m。加世田市との境にある。
飛びそうな山はここしかない。
蔵多山の頂上。これが東方面。なんとか2,3エリアは
交信できそうだが、TVの中継所があり、カブリでプリが
使えない状況。もっと早く気づいて、決断すべきだった。
急いで走っていった、岬付近の鍋平山。100mそこそこ。
蔵多山がだめなら、できるだけ山から離れるしかない。
東方向には、近い位置に山が。これは越えにくそう。
この先は案外何もないのだが。
えらい坂だが、何とか水平に。したつもりだが、あわてて
いたため、少しビーム先が下がり気味だったかも。
今までの移動のなかで一番の苦戦。
「枕崎航空位置通報所」と書いてますが、頂上にはなに
もなし。かつて灯台があったのか。海側では一番の見晴
らしなのだが・・・。

  なんとか無事に今回の気ままな6エリア移動も終わることはできました。意外なDX交信も経験しましたし、厳しい交信も強いられたこともありました。交信していただいたみなさま、長時間ワッチしていただいたみなさまには、本当に御礼をもうしあげます。交信に至らなかった地域の方には、力不足で申しわけありませんでした。今回、勉強になったこともたくさんありましたので、これからの移動に役立てたいと思います。また、サポートでいつも気にかけてくれた大阪地元各局、ずっとワッチをしてくれ、必要なときに励ましの声をかけてくれたり、移動地の情報をいただいた6エリア各局、RTなど流してくださった各局、本当にありがとうございました。また、アイボールで園畠さん、石橋さん、片山さん、高木さんとお会いできたのもラッキーでした。思い出深い移動となりました。



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