体力勝負!2泊3日 東北二人旅
                                          





木古内駅
今回、私たちが使う「青春18切符」は、5枚綴りになっていて11500円。鈍行列車ならば、全国どこへでも一日一枚ずつの計算で旅ができる。(今回は二人なので、一日2枚ずつ消費される)だから、体力のある人は、ず〜っと列車に乗りっぱなしで移動すると、かなり遠くまで安く旅ができる訳だ。私は、ちょっと遠慮するが(笑)予定では、朝7時台の列車に乗るはずが、二人とも寝坊してしまい、結局夕方の列車に変更。1日目の目的地は、盛岡から少し手前の八戸になってしまった。青春18切符の特例で、鈍行列車が走っていない青函トンネル区間(北海道は木古内〜青森は蟹田まで)は、特急に乗っても良いことになっているので、木古内まで、車で移動し、特急白鳥に乗って、いよいよ列車旅のはじまりはじまり〜!
   木古内名物 
「おっぱいまんじゅう」
一日目

木古内|八戸
元旦ということもあって、帰省する人や、旅に出る人が多く(自分もそうだけど)、列車はさすがに混んでいた。自由席は人で溢れかえり「指定席車両の通路を開放しますので、指定席券をお持ちでない方は、そちらに移動して下さい!」という車内アナウンスが流れた。はいはい、もちろん、青春18切符の私たちは立ちますよ〜!と、元気に振舞ってはみたが、ぎゅうぎゅう詰めの車内だと、たったの40分も長く感じてしまった。こんなことでは、いか〜ん!まだ旅は始まったばかりなんだ〜!頑張らねば!!
←店主が注文した八戸名物「せんべい汁」

 お刺身や煮物、冷奴もついていて、とってもヘルシーで美味でした! 食後、横の張り紙を見てニヤリとした店主は、下の写真通り「八甲田ミルクソフトクリーム」を注文し、更にご満悦。ちなみに私は「とろろご飯」を頼みました。お味噌汁には、三陸の海藻が入っていて、とってもおいしかったです!     
                   
       八甲田ミルクソフトクリーム          ホテルでサービスされたお汁粉
蟹田駅で、きちんと電車を降り、青森行きの鈍行列車に乗り換えた。外は、もうかなり暗くなってきた。青森駅では、乗り換え時間が短かったので、ホームを移動して、すぐに八戸行きの列車に乗った。あとは、黙って乗っていれば今日の目的地「八戸」に到着する。車内はそんなに混んでいないし、席も確保。ふ〜。これで一安心。列車は、八戸へ到着!私は、約3年ぶりの八戸だが、店主は、初めての八戸体験!駅隣接のホテルの和食処で夕食をとることにしたので、すぐに「せんべい汁」を食べるよう薦めた。最初は、なんで汁物にせんべいが入っているの?本当に美味しいの?等と言っていたが、運ばれてきて一口食べるなり「美味しいわ〜!」と絶賛。そうでしょそうでしょ〜、私は一度食べているんだから間違いないのよ〜と、得意気!食後は、八甲田ミルクソフトクリームまで完食し、大満足の店主だった。その後、今晩泊まる近くのホテルにチェックイン。なんと、今日はお正月特別サービスで、お汁粉が無料で食べられるという。今さっき夕食をとったばかりだったが、鍋に残っていたお汁粉があと三杯ほどしかないのをみたら、どうしても食べたくなって、部屋に荷物を置いたらすぐに戻ってきて、しっかりお汁粉も食べてしまった。この調子だと、旅行後には、、、、、。ま、あまり先のことは考えないことにして〜っと。明日は、この旅で、一番ハードな移動日になるので、明日の準備をしたら、すぐに寝よう! クリックすると大きくなります!    
店主が、翌日の移動計画案を何個か立て、私にどのルートで移動するか選ばせた。どれもなかなかマニアックなルートだ。鉄ちゃんたちは、こうして計画を立てている時も楽しいのだろう!
二日目

八戸駅ホ|ム
今朝はゆっくり寝坊して、ホテルで朝食をとり八戸駅へ。今日のスタートは、太平洋を左手に見ながらの列車旅。八戸から出ている列車「うみねこ」という名前に心ひかれながらホームへ降りると、予想に反してカラフルな列車がお出迎え。マークは確かにうみねこだ。とりあえず列車前で記念撮影。って、そんなことしてる人は私たちだけだね(^^;)この列車は、地元の人の買い物や通勤に使われているなじみの列車のようだ。でも、名前がついていると特急列車のようで、何故か嬉しくなるのは私だけ!?                              
 
久慈行き普通列車「うみねこ」鳥の形を真似てる管理人
   
     蕪島(ウミネコの生息地)         昔はここで「腕木式信号機」を操作していたらしい↑
二日目

八戸|
久慈駅
                      
太平洋は穏やかで、途中の海岸では、サーファーが初波乗りしていた。黒い集団が小さくみえた時は、一瞬あざらしか何かかと思ったが、海岸の手前に、たくさんのRV車が並んでいて、ダウンジャケットを着て彼氏を見守る彼女が立っていたので、状況が飲み込めた。しかし、いくら穏やかな太平洋といっても、1月の海に入るなんて、木古内の寒中みそぎじゃないんだから〜と、つっこみを入れたくなった管理人です。
二日目

久慈駅ホ|ム
久慈駅到着〜!車窓から雄大な太平洋をみていると、約1時間30分の乗車もとても短く感じた。天気もいいし、ホームを移動する姿も颯爽としてきた。階段を降りて目に飛び込んできた車両は、三陸海岸のイメージだろうか、ブルーの爽やかな列車だった。よくみると車両の前に「こたつ列車」の文字発見!!ええ〜〜〜!こんなイベント列車に乗れるの〜!嬉しい〜〜!店主が三陸鉄道には、レトロな列車があるから、それに乗れたらいいね〜と言っていたのだが、こたつ列車が走っていることは、全く知らなかったので、二人ともおおはしゃぎ。車内に入ってみると、普通は椅子座席になっているところに、しっかりこたつが並んでいて、おまけにみかんまでセッティングされている。三陸鉄道なかなかやるね〜!ここの区間は、北海道の銀河線のように、第三セクターなので、お客さん獲得の為、いろんなイベントを考え経営努力しているのだ。それでも、やはり地元利用者の減少により赤字経営が続いているとのこと。しかし、青春18切符利用者は、通常料金(一人1800円)の半額で、一人900円で乗られるし、団体割引などもしているのだから、かなり頑張っていると思う。リアス式海岸を臨みながら、ゆっくりのんびり列車に揺られるなんて、とても贅沢なことなのだから、これからもたくさんの人が利用して、なんとか黒字経営に転換して、この鉄道が存続してほしいと思った。  
 番屋風お座敷列車
 「さんりくしおかぜ」
さんりくしおかぜ列車内   

 車内の「堀りこたつ」
  
こたつの上にはみかんも!
 
 だるまストーブ発見!
 
 久慈産出の「琥珀」
お土産に店主からもらいました〜!そういえば、誕生日も何ももらってなかったからな〜!嬉しいワン!
野田玉川|堀内     
名物「やまだせんべい」

やまだせんべいが作られるようになった由来↓
   
         野田玉川〜堀内の間
 
    宮古名物
  「いかせんべい」
ほのかにイカの風味がしてとっても美味しかったです  
昔、駄菓子屋さんをやっていた一人のおばあさんの夢枕に、山田町関口の日本三大お不動さんが現れて、これから起きる飢饉に備え「米、ゴマ、くるみ、きなこ」を使って、保存食を作りなさいとお告げした。そのことをきっかけに、おばあさんが試行錯誤の結果、四つの食材を混ぜて丸めて平たく伸ばし、天日干しして売ったところ、大反響。食料がなくなった時期にかなりの人がこのやまだせんべいで飢えをしのぐことができたそうだ。その後、他の店でも真似て売り出し、今に伝えられているという。列車では、生せんべい(左2枚)とストーブで焼いてくれた焼きせんべい(右2枚)の2種類を食べたが、私はどちらかというと焼きせんべいの方が、甘みがあってぱりぱりして美味しく感じた。
車内販売のお姉さんがだるまストーブでせんべいを焼いてくれている様子はこちら→動画(クリック)(再生ボタンかストップボタンを押してください!画像は小さくて、すぐに終わってしまいますが、雰囲気は伝わるかな!?)
 
                           「白井海岸」付近
田野畑|摂待  
田野畑駅近くの水門に、何故か三陸鉄道の列車がある  「摂待」には全く雪がなく春の風景の様
宮古駅        

     臨時列車「快速 ふるさと宮古」先頭車両から見える車窓

    宮古駅前


 快速 ふるさと宮古
宮古|盛岡


快速ふるさと宮古


宮古駅到着。少しずつ、海から山へと風景が変わってきた。次に乗るのは山田線「快速 ふるさと宮古」。この列車は、宮古と盛岡を結ぶお正月限定の臨時列車で、途中の駅には一切止まらない直通列車だ。「特急白鳥」以来の速い列車に乗れるので、ちょっとわくわく(*^^*) 車両はなかなか新しくて、先頭車両からの眺めは迫力満点!山田線の景色は、蛇行する川が右にいったり左にいったりと、色んな表情が見られ飽きない。途中、川の水面に鴨が着水し、水飛沫とともに白い筋ができるのを見たり、雪の上につけられた動物の足跡をみつけては、どんな動物が移動したのか考えたりしているうちに、盛岡までの2時間は、あっという間に過ぎていった。

山田線からの車窓動画はこちらをクリックして再生ボタンを押して下さい!      
                        中 盤
盛岡駅 盛岡駅は新幹線が通る駅だけあって、広くて立派!突然、都会に来たような気分になった。次に乗る列車の出発まで50分ほど時間があったので、駅構内の食堂で軽く食事をとった。そのあとぶらぶら歩いていると、大きな鉄瓶を発見!もちろん南部鉄器。ひや〜、こんなに大きな鉄瓶なら、何人分のお茶が入れられるだろうか!?なんだか見ているうちに嬉しくなって、思わず取っ手に手をかけてパチリ!だけど、そんなことをしている人は、自分だけだった(^^;)なんで私はこうも調子にのってしまうのか、、、ま、「旅の恥はかきすて」という諺もあるし、よしとしよう!?

次に乗る列車は、盛岡発北上行き普通列車。
盛岡|北上 盛岡から北上への50分間は、地元の学生や買い物帰りのおばちゃん達と一緒に揺られ、賑やかになったり、静かになったりの繰り返し。車窓からの景色も夕闇がせまり、今どのあたりを走っているのかもわからなくなってしまったが、普段は経験できない列車でのひとときをたっぷり満喫した。まもなく「北上〜!北上〜!」
北上駅  
北上駅の改札口上には、利根山光人氏作「日輪」という、北上市発展の祈りをこめた展勝地の石を砕いて使用している見事な壁画が掲げられている。横は20mくらいあるのだろうか。立体になっているモチーフは、北上市周辺に古くから伝わる代表的な民族芸能の「鬼剣舞」「鹿踊」をイメージしたものだという。写真は、かなり小さいのでわかりずらいが、実物は、かなり迫力があり圧巻だ。
北上|ほっとゆだ 次に乗る列車は、店主が熱望した「ほっとゆだ駅」を経由する秋田県横手行きの列車だ。いよいよ私達は岩手に別れを告げ、秋田に突入するのだ。気持ちはワクワクだが、連日の列車移動の疲れか、それともただ単にはしゃぎ過ぎか!?頭がクワンクワンしてきたので、列車の揺れに身を任せおとなしくすることにした。周りの景色はよく見えないが、列車の窓から伝わる冷気で、少しずつ外が冷えてきているのがわかった。列車の揺れも大きくなっているところをみると、雪が深くなってきたのかな。私とは対照的に、店主は次の駅の事で頭がいっぱいの様子。旅のしおりを片手にニヤニヤしている。さて「ほっとゆだ駅」とは、どんな駅なのか!?
ほっとゆだ駅 ほっとゆだ駅到着〜!なんと、ほっとゆだ駅は、横に温泉が併設されているので、次の列車を待っている間に「ひとっ風呂」浴びられる素晴らしい駅なのだ。しかも、面白いことに、浴場の壁には列車用の信号機が埋め込まれており、次の列車の到着時刻45分前には青色、30分前に黄色、15分前には赤信号が灯り、入浴しながら列車の時間を教えてくれるというユニークな温泉だ。私達が入浴している時は、残念ながら無灯だったが、次回来るときは、是非信号が点灯する瞬間を見たいと思った。(信号は、あくまでも目安だそうです)
温泉ですっかり温まったあとは、駅前の物産館併設のレストランで夕食をとった。私は、もちろん岩手名物「ひっつみ汁」。この分だと秋田のホテルに着くのは11時すぎになるので、到着時間がずれることをホテルに連絡した。次は横手行きの列車。せっかく温泉で温まったのだから、体を冷やさないよう、厚着をして次の列車に乗った。

古代米とひっつみ汁定食
ほっとゆだ|横手 普段は、うるさいというほどぺらぺら喋り続ける私に適当に相槌を入れなくてはいけない店主だが、少々おとなしくなった私の横で、愛読書を片手に各駅停車の列車旅をすっかり満喫している様子。窓から見える駅の構内にも、かなり雪が積もっているのがみえる。いよいよ秋田に近づいてきた!30分ほどで横手駅到着。駅には「かまくらの里」と書いていたので、きっと、これからの季節、もっともっと雪が降るのだろう。かまくらなんて、懐かしいな〜。
横手|秋田 いよいよ、本日乗車7本目の最終列車!夜も更けてきたので、列車の乗客もまばら。大きな声で会話する人もなく、列車が進むゴトンゴトンという音が車内に響く。途中、刈和野駅近くで面白い物がみえた。なんと列車の長さはゆうにありそうな太い綱(下の写真)が飾られていたのだ。国指定無形民族文化財の大綱らしい。あまりの大きさに一瞬何かわからなかった。
刈和野の大綱        
秋田 列車は静かに秋田駅に到着。やった〜!今日はこれで列車に乗らずにすむ!というのが、私の正直な感想、、、。予約していたホテルは駅から徒歩1分なので、チェックインを済ませると、すぐに部屋に入りバタンキュウ。明日は、日本海を眺めながらの列車旅!いったいどんな旅になるのだろう。楽しみ楽しみ!さて、明日こそ早起きなので、寝るとしようか。おやすみなさい(−−)ZZZ
                           後 半
秋田駅 今日はしっかり早起きして、秋田名物「だまこ汁」(右写真→)を食し、元気に出発。駅はまだ寒いが「蕗の精」?は、蕗の葉に薄着で優雅に座っていた。秋田は蕗も名物なのか。今日乗る列車は、秋田〜青森間を日本海を眺めながら5時間かけて運転する、その名もクルージングトレイン「リゾートしらかみ」!この列車は土日、祝日、年末年始のみの運転に加え、冬場は一日二往復のみの全席指定なので、タイミングが合わないとなかなか乗れない貴重な列車なのだ。数年前に、鯵ヶ沢から五所川原までの30分ほどは乗った事があったが、今回は、念願の秋田からの乗車なので、期待に胸が高鳴った。私達が今回とれた指定席は、普通車指定席といって、ゆったりとしたリクライニングシートで、窓が広く眺めが最高!、まるで自分たちの為に列車が走っているような贅沢な席だ。
 秋田名物「だまこ汁」
  (きりたんぽ鍋)
リゾ|トしらかみ     
   「リゾートしらかみブナ」と店主 マークを指差す管理人
席に座るとまもなく、車内販売のお姉さんが来たので、早速秋田らしいお弁当を買ってみた。お姉さんに「おばこ」の意味を尋ねるが、首をかしげて困っている。店主が肘でつついてくるので答えを求めず見送ると「あんた、ここにでっかく若い女の人が写っているってことは、おばこは若い女の人の意味でしょ!」と一言。確かに文章を読むとその通りだった。でも、それならお姉さんだって知ってても良さそうだよな〜と思ったが、ま、若かったから、新人さんかもしれないので、仕方がないか。(右写真は、鉄橋から見えた能代橋)
秋田|能代 列車は東能代駅で進行方向が変わり、いよいよ日本海の海岸沿いを走り出す。岩館〜大間越駅間の絶景ポイントでは、徐行運転となり、車内アナウンスが流れてくる。冬の日本海は厳しい表情を見せるとは聞いていたが、今日の海も荒々しく、自然の厳しさをまざまざと見せつけられた。そして管理人の頭の中には、なぜか演歌が流れ出した。司会の前説、、、「冬の海には男が似合う。ねじり鉢巻、ゴム長おやじ。舟の揺れなどものともせずに、今日も魚が俺を待つ。魚が勝つか、俺が勝つか、命と命のやりとりだ。白いカモメが飛び立つ先に、今日も漕ぎ出す舟一艘、、、」♪エイサ、ホイサ、エイサ、ホイサ「海はよ〜海はよ〜」♪などと、アホな詩を考えているうちに列車は大間越をとっくに過ぎていた(^^;)
→写真は、トンネル内で、星空の室内灯が綺麗にみえる様子。先頭で横向きに見えるシルエットはマイクを握る車掌さん 
岩館|大間越         
 
        徐行運転してくれた岩館〜大間越間の海は、まさに絶景!!
十二湖|陸奥岩崎 秋田は、さほど雪も降っていなかったのだが、青森に近づくにつれ天気があやしくなってきた。陸奥沢辺付近で、「左手後方に白神山地がみえます。」と車内アナウンスが入ったが、あいにくの天気でどこが山頂か確認できなかった。「天候の良い時に見える白神山地は絶景です。またのご乗車お待ちしております」との車掌さんのコメントには脱帽。はい!是非また見に来ます!と言いたくなる。JR東日本もなかなかやるね〜!(右写真→遠くにうっすら見えるのが白神山地)まもなく、第二の絶景ポイント「千畳敷」。白波と黒い岩が対比されて、海が荒々しく感じる。↓
千畳敷    
鯵ヶ沢 この列車の目玉のひとつで、鯵ヶ沢から五所川原駅間で「津軽三味線」の生演奏が聴けるのだ。演奏者のおばちゃん二人が、鯵ヶ沢駅から三味線を抱えて乗り込んできた。前回乗った時も、演奏は聴いていたが、やはり何度聴いても津軽三味線は味わいがあって楽しい。津軽三味線演奏の動画はこちらをクリック!
板柳            
板柳駅舎の上には雪が高く積もっていた           冬のりんごの木
弘前駅 青森県に入るとあいにくの悪天候で、列車からの景色もあまり見えなくなってしまった。雪も結構積もっている。帰りの列車がちゃんと走ってくれればいいけど、、、。まもなく弘前に到着!この列車に乗っていれば、青森まで行けるのだが、次の列車まで待ち時間結構があるので、弘前で降りて街を散策することにした。ホームに降りるとでっかいリンゴ発見!!またまた記念写真。なんだか嬉しくなるのよね。弘前は、以前にも来た事があったので、今回は足を伸ばして「黒石」まで行くことにした。ここからはJRではなく「弘南鉄道」の区間なので、あらたに切符を買い、いざ黒石へ!雑誌やテレビで黒石には昔ながらの「こみせ通り」があって風情があると紹介していたので、楽しみだ。
(ぼ〜っとしてる?)
弘前|黒石 弘南鉄道の列車は、シンプルで懐かしい感じがした。乗客は買い物帰りのおばちゃんや学生たちが多く、地域に根付いているようだ。回りの景色は吹雪きでまったく見えない(T.T)でも列車に揺られて知らない街に行くというシチュエーションはなかなかワクワクしていいものだ。東北の列車に乗って不思議に思うのは、みんな乗車中はおしゃべりしないという事だ。北海道なら、学生なんかが乗っていると、あっちでぺちゃくちゃこっちで、、、という感じで自分たちの話声もかき消されるのに、こちらではシ〜ンとしていてエンジン音が響いているのだ。マナーが良いのか。おとなしいのか。いつか地元に住んでる人にきいてみたい。
黒石駅 終点黒石駅到着!さて、こみせ通りはどこかいな!?勘を頼りに歩いてみる。ムム、結構雪が積もっていて歩きづらい。看板があったので、矢印に従い進んでいくが、なかなか着かないので店の人に尋ねてみた。聞けばもうまもなくらしい。いいぞ〜!視界は悪いけど頑張って進もう!と思っていたら店主からストップがかかった。え!?なんでもうすぐなのに引き返すの?「残念〜!もう駅に戻らないと帰りの列車に間に合わなくなっちゃうんだよ〜!また今度にしよう!」だって。あちゃ〜、目の前にごちそうがあるのにお預けされてるみたいで悔しい〜〜〜!でも、言うことをきかないと、今日中に函館に帰れなくなっちゃうみたいだし、ここは諦めるしかないか〜トホホ。でも、次回の楽しみということで、、、。帰りの景色も吹雪いていて全然見えなかった。結局、店主はどこかを見て楽しむというより、どうも列車に乗っているだけで楽しいと思う「乗り鉄」の疑いありだな。
雪に埋もれていた古い?列車
青森|函館 弘前を一瞬だけ観光!?して青森駅へ。次の列車までは40分しかなかったので、駅横のデパートで軽食をとった。行きと同様、帰りも蟹田駅から「スーパー白鳥」に乗るので、普通列車で蟹田駅を目指す。外はもう日が落ちて周りは何も見えなくなっていた。蟹田では、珍しく良い接続なので、20分ほどで白鳥がホームに入ってきた。来る時は満席で立ち続けたので、帰りはどうか座れますように!乗車して自由席を見回すと一人で座っている席しか空いていない。がくっ。やっぱり二人並んで座るのは無理か〜。でも諦めずに違う車両へ移動!あった〜!ちょうど二人分だけ空いていた。「お疲れさん。ここに座って休んでいきなさい」とシートが言っているようにさえみえた。んなわけないけど、ひとまず暖かいシートに並んで座り、二泊三日の旅を締めくくることができて良かった〜。
青森駅横のデパートでスープとパンを食べる店主
店をやっていると、定休日以外で二人揃って休みをとることはなかなか難しい。お盆とお正月だけは揃って休めるが、たいてい私の実家(苫小牧)に行って墓参りするくらいで終わってしまう。今年のお正月こそは、どこかに行きたいという店主の熱〜い要望に答え、思い切ってこの旅に出ることにした。正直言うと、私は目的があって列車に乗る(手段として)タイプで、乗車していることが好きなわけではないのだが、店主は私の反対で、列車に揺られている事自体に幸せを感じるタイプなのだ。だから、安易に店主に計画を立てさせた事に少々後悔しそうになった瞬間もあったが(笑)、お金をかけずに体力勝負で旅行できるのは、実は一番贅沢で、一番幸せな事なんだなと思った。特急に乗ってしまえば見えなかった景色も、どんこう列車だからこそ見られたし、筋肉自慢だった足も、今や階段の登り降りで少々筋肉痛になってしまうという現実も自覚できたし、色んな意味でとても充実した旅になった。ひとつ悔やまれるとしたら「黒石のこみせ通り」を手前で諦めなければいけなかった事くらいかな。またぶらり旅ができることを楽しみに、一生懸命働かねば!つたない文章にもかかわらず、最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。
 カリメロ管理人m(。。)m
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