2002,5,8掲載 今週の話題バックNo.46 2002,4,1〜4,30

4月30日 阿仁町クマ牧場などオープン

 昨年11月下旬から冬期間休業していた阿仁町打当の「クマ牧場」と「遊遊ガーデン」の営業が27日、再開された。両施設とも午前中から大勢の家族連れなどでにぎわいをみせ、思い思いに「マタギの里の春」を楽しむ光景が広がった。5月6日までの土日、祝祭日は「ゴールデンウイークイベント」を開催しており、携帯ゲーム機や町特産品などが当たる多彩なイベントも行っている。
 クマ牧場は、狩猟文化を伝える「マタギの里づくり構想」の中核施設として、平成2年にオープン。ヒグマ、ツキノワグマなど100頭余りが飼育されている。
 淡水魚パーク「遊遊ガーデン」は、山村型リゾート施設として8年8月にオープン。人工渓流や手づかみ池、バーベキューハウス、アスレチック遊具などの施設があり、手軽に釣りやアウトドアスポーツが楽しめる。
 連休前半は好天に恵まれたこともあり、開場と同時に県内外から家族連れなどがどっと押し寄せた。
 クマ牧場では、訪れた親子らが仲良くクマにエサを与える光景が広がった。立ち上がって両手でエサを催促するなど、さっそく愛きょうをふりまくクマの姿も。クマたちをバックに記念撮影する人たちの姿もみられた。また、今年2月に生まれた子グマとの触れ合いコーナーも、子どもたちの人気を集めた。
 新たにクマ牧場の仲間に加わった子グマは雄、雌3頭ずつの6頭で、体長は30〜40aほど。よちよち歩きのあどけない様子が、訪れた人たちの人気を集めていた。
 触れ合いコーナーは、大型連休中の午前10時から同11時半、午後1時半から同3時まで開設。以降は時間が未定となるが、例年、6月ごろまでは触れ合うことができるという。
 また、遊遊ガーデンにも多くの家族連れが詰めかけ、親子で釣りやバーベキューを楽しむ姿がみられた。施設内の人工渓流には30a級のイワナやニジマスなども放流されており、子どもたちは歓声とともに「大物」をつり上げていたが、なかには子供そっちのけで釣りに夢中になる親の姿も…

4月29日 スギ花粉の飛散、ほぼ終了

 県健康対策課は26日、今シーズンのスギ花粉の飛散がほぼ終了したと発表した。大館、秋田、横手の3市の観測地で、24日から花粉の飛散は観測されていない。
 同課によると、今シーズンの花粉の総飛散数(1平方センチ当たり)は、内陸北部(大館市)は例年並みの1,590個。沿岸部(秋田市)は200個、内陸南部(横手市)は1,560個でそれぞれ例年より少なめだった。沿岸と内陸南部の減少は、3月中旬から下旬の飛散ピーク時に雨が多かったためとみられる。
 県が委託した県内9医療機関から報告のあったスギ花粉などによる受診者は1,791人で前年並みだった。

4月28日 避難解除は早めに

 森吉町迂途坂地滑り対策本部(本部長;松橋町長)の第2回合同会議が25日、阿仁前田の四季美舘で開かれ、松橋町長は「ここ3週間はほとんど動きがない。出来るだけ早い時期に避難勧告を解除したい」と述べた。
 また県は国の災害緊急対策事業で3億900万円の予算が付いたことを受け、地下水を抜くための井戸掘削、現場斜面に支柱を打ち付けるアンカー工などの対策工事を実施すると説明。
 なお同町は1世帯当たり10万円の災害見舞金を贈ることにし、この30日に開かれる臨時議会に迂途坂地滑り対策費(プレハ部建設費925万円など)として2,460万円の補正予算を計上する。現在8世帯23人がプレハブなどで避難生活を送っている。

4月27日 八幡平アスピーテライン開通、「雪の回廊」例年より低め

 八幡平へのアクセス道となる「八幡平アスピーテライン」の冬期間通行止めが23日午前10時、解除された。開通とともに多くの車が乗り入れ「雪の回廊」のドライブを楽しんだ。
 アスピーテラインは、秋田県側16`、岩手県側10.8`の計26.8`。冬期間は山頂部が閉鎖されるが、規制が解除される春には高さ4〜5bにもおよぶ「雪の回廊」が出現。観光客からの人気を集めている。
 本県側を管理する鹿角建設事務所では、3月20日に今シーズンの除雪作業を開始。バックホー、除雪ドーザ、除雪ロータリー各2台ずつの機械が連日「雪との格闘」を繰り広げ、6日までに作業を終了した。
 今年は、例年に比べ雪は少なく、雪の壁は高いところでも3bほどの高さ。本日から始まる大型連休には、大勢の観光客たちが訪れ、雪の壁をバックに写真を撮るなど、八幡平の春を満喫することだろう。
 アスピーテラインは当分の間、夜間通行止め(午後5時〜午前8時半)となる。

4月26日 新築住宅に壁材無料提供、北秋田森林組合

 北秋田森林組合(藤島直一組合長)は月から、管内(鷹巣町、上小阿仁村、合川町)で住宅を新築する人に、秋田スギの内装壁材を無料提供する事業を始める。住宅新築者にスギの柱をプレゼントする県の「街に秋田スギを」地産地消促進事業と連動した取り組み。県事業の採択を受けた住宅新築者に、スギ材を上乗せする形で提供する。地産地消推進の徹底と、森林所有者である組合員の経営支援を図るねらいだ。同組合によると県内森林組合では初の取り組みで、「全国でも初めてと見られる」。
 壁材提供の事業は、県の地産地消推進事業の期間に合わせ、今年5月1日から17年3月末日まで実施する。この間に施工される住宅が対象になる。
 県の事業は、住宅を新築する人に90本を上限にスギの柱を無料提供するもの。同森林組合はこれに上乗せし、6畳間分の壁に使用する板を提供する。
 原則として県事業で採択された新築者が対象だが、採択からもれた人も審査で提供対象とする。県事業では採択数を本年度分100棟に限定しているが、同組合は対象棟数に上限を設けていない。
 提供される木材は、内装仕上げの板。規格は厚さ1.5cm、幅10.5cm、長さ1.82mで、1棟につき160枚を上限とする。壁材だが、腰掛けや天井板など、用途は自由に決められる。
 壁材は県内に本所を置く建築士、工務店、大工など施工業者を通して新築者に提供される。条件として、施工業者は同組合から木材をおおむね70%以上購入する。
 管内町村での新築が対象となるが、同組合と提携関係にあるモクネット事業協同組合など、地域を越えて同組合から木材を買い上げているグループについても、協議によって提供対象とする。壁材提供の申請は5月1日から受け付ける。

4月25日 100歳おめでとう

 鷹巣阿仁福祉事務所は24日、森吉町の特別養護老人ホーム「森泉荘」を訪れ、今月19日で満100歳を迎えた庄司キノさん(明治35年生まれ)に祝い金と記念品を贈り、100歳の長寿を祝福した。
 キノさんは同町浦田生まれ、大正9年10月に同町阿仁前田字下山根(桂坂)の弘太さんと結婚、2男4女をもうけた。昭和29年12月に弘太さんが他界、その後は農業のかたわら日雇い仕事をしながら、6人の子供を育て上げ、今では孫17人、曾孫18人、玄孫3人に恵まれている。
 キノさんは長男忠一郎さん(80)夫妻と同居していたが、長男夫婦が病弱なことから、平成9年「森泉荘」に入所したと言う。「森泉荘」では100歳を迎えるお年寄りが3人目。

4月24日 東北の3ヵ月予報

 仙台管区気象台は22日、5月から向こう3ヵ月間の東北地方の天気予報を発表した。それによると、この期間の平均気温は平年並みか高い可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%、降水量は平年並みを見込んでいる。
 5月は高気圧と低気圧が交互に通り、天気は周期的に変わりそう。晴れの日が多い見込みだが、晩霜の恐れも。気温は平年より高く、降水量は平年並み。
 6月は天気が概ね周期的に変わるが、前線やオホーツク海高気圧の影響で、平年と同様に太平洋側を中心に曇りや雨の日が多い見込みだ。気温、降水量とも平年並み。
 7月も6月と同じく前線やオホーツク海高気圧の影響で、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。その後は、太平洋高気圧に覆われて晴れの日が多くなりそう。

4月23日 山菜シーズン到来

 暖冬と春先の温暖な天候で、県内の山菜が例年より早く出始めた。阿仁部でも、例年より1週間から10日ほど早い。4月早々からコゴミ、アザミなどが時季を迎え、今月中旬からはボンナ、シドケ、アイコなども採れるようになった。陽当たりのよい所ではゼンマイも出ている。
 このまま気温が高い状態で推移すれば、豊作になる可能性が高いが、雪消えが早く、雨不足のため山が乾いているので、今後の気象状態による。
 シーズンが早まった半面、鷹巣町ではクマが畑で目撃されるなど、冬眠していたクマの出没が例年より早まる可能性もあり、入山者は十分に注意することが必要。
 また山菜採りには遭難の危険も付きまとう。奥森吉では毎年遭難騒ぎが繰り返されているが、昨秋キノコ採りに入山した男性は、ついに見つからないまま冬を越した。単独行動を取らず、常に複数で出掛けるようにし、食料・雨具を常に携帯すること。

4月22日 春の息吹、生き物たちが脈動

 20〜21日の陽気で田圃の雑草や道端の野草が生えだした。19日は遠慮がちに飛んでいたエゾスジグロシロチョウ(当地では最も早く羽化する蝶)も20日からは忙しく飛び回り、休眠から醒めたタテハチョウ類は猛スピードで“チョウ道”を飛んでいく。
 20日までは蕾だったブナ苗も21日には一斉に萌芽し、葉を縁取る銀色の毛が陽光に輝いて眩しい。またハムシやアリ、ゴミムシなどの昆虫やクモ類も一斉に動き出した。ウグイスが盛んに囀り、キジが「ケン、ケン」と鋭い鳴き声をあげ、「ペチ、ペチ、ペチ」と野鳥が飛び交う、カラスがトンビの餌を横取りしようと執拗に追いかけている。

 植物が芽生えると、それを食草とする昆虫類が羽化し、その昆虫類を餌とする野鳥たちが巣作りをして産卵行動に入る。それを狙う鼠や蛇なども、活動を始める。空中からは猛禽類が更にそれらを狙う。
 自然界とは実に妙理なものだ、季節の移ろいに合わせて絶妙なタイミングで生き物たちが活動を始める。喰う者と喰われる者の鬩
(せめ)ぎ合い。
喰われる者は犠牲を少なくして子孫を残すために膨大な数で対抗し、喰う者はその替わり数が少ない。正に絶妙なバランスで食物連鎖が構成されている。

 それにしても今年のソメイヨシノは変だ?花が先に咲いて、後から葉が萌芽するのが常だが、今年は一緒に萌芽した!しかし、サクラが早く咲いたと喜んでいるのは早計だ。
 もしこのまま平均気温が1〜2℃上がったとしたら、極地や大陸氷河が溶け出すのみではない。気温の上昇によって、植生・昆虫層やほ乳類などの生育環境が変わるので、これまで見たこともない生き物が成育を始めるかも知れない。そうなったら農業は壊滅的な打撃を受けることになる!もちろん最終捕食者としての人間に全て跳ね返る!
 一人人間だけが我が物顔ではびこっているが、自然界のバランスが崩れると最も大きなダメージを受けるのは人間。
 我々が子孫や後世に残して行かねばならない最大の義務は、豊かな自然と平和に他ならない!みんなで環境の大切さを考え、を守って行かねばならない!

4月21日 鷹巣さくらまつり、開幕

 快晴に恵まれ絶好の花見日和となった20日、第51回を数える鷹巣中央公園のさくらまつりが開幕した。初日は民謡と歌謡曲の舞台がまつりムードを盛り上げ、桜も満開の中、多くの花見客が桜やステージを楽しみながら、料理や花見酒をたんのうしている。
 鷹巣中央公園は、新秋田30景の一つにも数えられる同町自慢の公園で、池と樹木の景観が訪れる人を和ませる。観桜シーズンになると、ソメイヨシノを中心に約千本が咲き誇り、毎年大勢の花見客でにぎわう。水辺に生えるアカマツや5月のツツジ、夏のアジサイ、秋の紅葉、雪景色など、四季を通じて自然の姿を満喫できるほか、ヘラブナやマブナ、コイなど釣り場としても有名だ。
 今年は異常な高温続きで、全国的に開花や満開が記録的な早さであることから、同町のさくらまつりも昨年より8日早く開幕した。初日の20日は、午前中から気温がぐんぐん上がった。この陽気で同中央公園の桜も完全に満開となり、まさにグッドタイミングの開幕となった。
 午前11時からのオープニングセレモニーに続いて、正午から特設ステージで民謡と歌謡曲のショーで花見客を楽しませた。21日も、民謡・歌謡ショーが正午から行われ、「桜を観る会」に花を添える。同町のさくらまつりは29日までで、ライトアップされ夜桜も楽しめる。 

4月20日 東京、大阪便とも2ケタ増の実績 

 大館能代空港の13年度利用客数は、東京、大阪両便あわせて160,000人を超え、前年度比15.3%の2ケタ増に乗せた。しかし、搭乗率は54.0%とようやく過半数を確保した程度で、開港4年目の本年度は搭乗率アップが必須となる。
 13年度の利用客数は160,142人で、前年度を21,310人、15.3%上回った。運航状況は、予定運航回数2,010回に対して99%の1,990回だった。このうち東京便は同13,954人、13%増の121,083人。予定運航回数1,460回に対して98.6%の1,440回運航した。また、12月から3ヵ月間の冬期休業を経て3月から運航を再開した大阪便は同7,356人、23.2%増の39,059人と、伸び率では東京便を上回る実績を確保した。予定運航回数550回に対して100%運航。
 両便とも2ケタ増の伸びを見せたものの、肝心の搭乗率は東京便が58.4%、また大阪便は44%にとどまっており、搭乗率アップに向けていかにテコ入れをしていくかが大きな課題といえそう。
 13年度の貨物取扱量は、前年度を40,708`、40.1%上回る142,181.8`。内訳は、出荷が同14,504.8`減の31,255.2`。入荷が同55,212.8`増の110,926.6`と、出荷の落ち込みを入荷でカバーした形。

4月19日 松栄の桜トンネル、満開 

 森吉町松栄地内の国道105号線沿いの桜並木が満開を迎えた。旧阿仁街道に属する同地は松並木だったが、戦時中の松根油採取のため次々と伐採されてしまった。
 昭和12年大野台地区への第一次開拓入植で同地区へ入った人達が、往時の松栄の景観をしのび松に替わって、昭和27年から8年間にわたってソメイヨシノ200本を植栽。今では松栄の桜並木として知られるようになった。今年は異常な暖かさによって例年より10日ほど早く咲き出した。
 松栄地内約800b間の桜のトンネルは実に見事で、最近では観光バスの主要ポイントにもなっている。速度を落として景観を楽しみたいものだが、脇見運転は厳禁!今年は残念ながら全木満開とはいかず、上部には花が付いていない。

4月18日 石川巧氏(九州大学大学院助教授)が故郷・森吉町で講演会

 森吉町米内沢出身で九州大学大学院助教授の石川巧氏が、8月9日(予定)森吉町を会場に開催される鷹巣阿仁教育事務協議会主催の教育講演会で講師として招かれることになった。
 教育講演会は毎回、開催地にゆかりのある著名人などを講師に迎え開催されているが、今回は森吉町コミュニティセンターを会場に開催されることから、石川助教授をお招きすることになったもの。
 石川氏は森吉町米内沢字寺ノ下(通称大杉)の石川兼輝・妙子御夫妻の長男で、1963年生まれの38歳。都留文化大学を卒業後、立教大学大学院博士後期課程を修了し山口大学助教授を務めていたが、この4月から九州大学大学院比較社会文化研究院に着任したばかり。石川先生は、大学入試センター試験の国語問題の出題者でもある。

4月17日 サクラマスの放流

 阿仁川漁業協同組合(組合長:松橋久太郎森吉町長)のサクラマス放流式が15日、森吉町米内沢の河川公園で行われ、米内沢小学校の児童達(2年生34人)が「元気に帰って来てネ」と、願いを込めながら稚魚(約5a)23,000尾を放流した。
 同漁協では、阿仁川をサクラマスの宝庫にしようと昭和55年に米内沢川向に孵化場を建設、放流事業を行ってきた。
 サクラマスは秋に産卵、冬に孵化し、約1年間川で過ごす。幼魚の時は独特の斑紋(パールマーク)があり、そのまま川に残るもの(河川残留型)がヤマメ。
 一方、海に下り成長したもの(海洋生活型)は、パールマークが消え銀色に変身(銀化:ギンケ)、海に出て1〜2年するとサクラマス(50〜60a)として、再び“ふるさとの川”に帰って来る。
 これまでの調査によると、米内沢で育ったサクラマスは、北は宗谷岬、南は若狭湾付近まで回遊しているのが確認(標識放流)されているが、北はロシア領海のため調査できないので北限は特定できていない。

4月16日 サクラが開花

 昨日は気温が24℃と7月上旬並の気温を記録、もちろん今年の最高気温。
この陽気で、早咲きで有名な森吉町小又地内の倉太(クラダ:屋号)のサクラが15日開花した。平年より10日〜2週間ほど早い。
 県北のサクラの名所では能代公園が“七分咲き”「きみまち阪」が“咲き始め”、桂城公園が“五分咲き”、鷹巣中央公園が“つぼみ”なので、この時期阿仁部での開花はかなり早い!(16日は満開となった)
 ちなみに平年は28〜29日頃開花する、我が家の鉢物の「エゾノリュウキンカ」が本日開花した。もちろん、異常な暖かさのせいに違いない!

4月15日 大館ー鷹巣間、県内初の乗合タクシー

 大館市のタクシー会社、冨士タクシー(高橋信一社長)と鷹巣町の丸宮タクシー(宮野賢一郎社長)は、22日から大館-鷹巣間の「乗合深夜便タクシー」を運行(深夜帯の運行は県内初となる。)する。路線バス、JR在来線の最終便運行後に、両社本社前を出発する相互乗り入れ。料金は一人1,500円と格安、ジャンボタクシーによる運行。
 コースは、大館市大町、鷹巣町住吉町の両社本社間で、国道7号を通る。ダイヤは、午後10時、11時にそれぞれの本社前を出発。所要時間は35分程度を見込んでいる。
 運行日は月〜金曜日。土・日曜日、祝祭日は運休。発車時刻1時間前までの予約制。予約がない場合は運休となるが、一人から利用できる。料金は、通常タクシーを利用した場合の1/4程度に抑えた設定だと言う。

 今のところ、両本社間ノンストップの運行で、途中下車はできない。冨士の高橋紀博常務は「将来的には、大館から出発し鷹巣に入ったら、どこでも降りることができ、その逆もできるようにしていきたい」と、話している。
 予約は、大館から乗車が冨士タクシー(電話0186・42・1001)、鷹巣から乗車が丸宮タクシー(電話0186・62・2030)。

4月13日 成田、夏場所デビューへ抱負

 大相撲夏場所(5月12〜26日・両国国技館)で初土俵を踏む森吉町出身の成田(22、=本名・成田旭、尾車部屋)が11日、帰郷、尾車親方(元大関琴風)とともに森吉町役場を訪ね、松橋久太郎町長らに抱負を語った。
 成田は森吉中出身、金足農高時代に国体3位の実績で中大に進学。着実に力を付け、大学4年間で通算7個のアマチュアタイトルを手にした。昨年10月の国体成年A、同11月の全国学生選手権でそれぞれ優勝。角界入りを表明していた。
 2月5日に尾車部屋入りし、すでに部屋での生活をスタート。「成田」のしこ名で夏場所、幕下15枚目でデビューする。現在は夏場所を目指し、部屋でけいこに励んでいるという。
 成田は1m71、140kgと身長こそないものの、重い体を生かした低い突き押しに定評がある。同じ突き押しで一時代を築いた尾車親方のもとで得意技を磨く。今後の活躍に期待がかかる。
 松橋町長は「森吉町だけでなく秋田県の期待の星として、こたえてくれるものと確信している」とエールを送った。
 夏場所までに町が中心となって後援会組織を立ち上げる計画で、松橋町長は「十両昇進の際には森吉山の絵が入った化粧回しを贈りたい」と約束した。
 成田は森吉町出身では3人目の力士。同町出身では、明治の初めに下羽立地区から出た地方力士の羽立山永吉(本名・金沢永吉、天保11年―明治33年)が有名。また幕内力士では、大正6年に入幕し、最高位・前頭4枚目まで上がった一湊政五郎(本名・久住政五郎、出羽海部屋、明治23年―昭和20年)等がいる。

4月12日 「サポートハウスたかのす」開所式

 鷹巣町が建設を進めていた高齢者生活支援施設「サポートハウスたかのす」の開所式が10日、現地で行われた。地域住民ら約80人が出席し、オープンを祝った。同ハウスがオープンしたのは、同町脇神のケアタウンたかのす隣接地。総工費は4億6315万円。
 サポートハウスたかのすは延べ床面積1,947u。ユニット方式で5棟、30室と通所介護棟(デイサービス)で構成。20室が居住部門で、あとの10室が地域交流部門としてサポートハウスに入居している家族の宿泊や、入居を希望する人の「体験生活」などに利用される。各部屋は冷暖房完備で緊急コールを備えているほか、浴場はリフト装置を設置して車いすのままの入浴が可能。
 さまざまな事情から自宅での生活が困難な高齢者が利用対象。

4月11日 森吉町の地滑り動きなし

 森吉町迂途坂地滑りについて、松橋森吉町長は8日議会全員協議会で発言を求め、「亀裂の動きがなく安定しているが、当初の予定通り4月いっぱい様子を見ていくことになった」と、述べた。
 町の説明によると、その後も降雨があったが、亀裂は開いておらず安定している。4日に県とコンサルタントと打ち合わせを行ったが、安定しているのは県、コンサルタントとも同じ意見だったが、もう少し様子を見た方がよいということで、当初通り4月いっぱい様子を見ることになった。
 さらに避難住民用プレハブハウスについては5棟を買い上げることになり、現在、設置工事中。8世帯のうち残る3世帯は空き家で対応している。地滑りによって中断している前田地区農業集落排水工事の長坂沢川横断工事と上水道工事は、「工期や金額に変更が生じるので繰り越し明許となるが、専決処分とさせていただきたい」と、理解を求めた。

4月10日 学童保育始まる

 森吉町の学童保育が放課後児童クラブとして、町内2ヵ所で開設されることになり、8日夜入会式が行われた。
 同事業は国庫補助の放課後児童健全育成事業を導入するもので、町社会福祉協議会に委託、米内沢地区は老人福祉センターに3人、前田地区は前田公民館に2人の学童保育指導員を配置した。
 開設は月曜〜金曜日までの平日が午後1時から。土曜・祝祭日・臨時休校日と春・夏・冬休みなどの長期休校日は午前8時からで、いずれも午後7時まで。
 町内3小学校の1年生から6年生までが対象で、385人の児童の内米内沢児童クラブに23人、前田児童クラブに15人の合わせて38人の入会希望があった。

4月8日 ウグイス初鳴き!(4日) 

 秋田市で7日サクラの開花宣言が発表され、昨年より5日早いと報道されたが、今年は記録的な暖かさのため、生物界の動きも記録的だ。
 当地では4日うぐいすが鳴き出した。平年だと初鳴きは12日前後だが、暖冬に引き続き暖かな天候が続いているため、早く鳴き出したのだろう。こんなに早く鳴き出したのは、過去30年間の記録では平成6年以来のことである。
 ウグイスは留鳥(禁鳥)で、低地から高山帯に生息し、秋田の低地では4月初旬〜中旬に鳴き始めるが、毎年この時期に2〜3日程連続して、高温(15〜16℃)が続くと鳴き始める。多分、太陽の高さ・日照時間・積算温度等の環境因子が、ウグイスの体内時計を起動させるのだろう…
 過去の6年間の初鳴きは、平成13年が9日、12年は21日、11年は16日、10年は8日、9年は14日、8年は16日、7年は21日でした。

4月7日 新築住宅に、秋田杉柱材を無償提供

 県が本年度から3年計画で実施する乾燥秋田杉柱材の無償提供の第1回募集が、住宅新築予定者を対象に5月1日から始まる。提供するのは乾燥秋田杉の12a(4寸)角、長さ3bの柱材で、1戸当たりの上限は90本となっている。柱材無償提供は秋田杉の良さをPRし、需要拡大を図るのが狙い。
 募集対象は、県内の建築士、大工・工務店が建築と施工管理する、構造材に乾燥秋田杉をおおむね70%以上使用する、建築現場を展示・PRの場として提供可能、県内に住宅を新築し、自ら居住する、柱材を本年度内に使用する、などの条件をクリアできる人。
 初年度は100戸分の柱材を提供する予定で、募集は50戸ずつ2度に分けて行う。第1回募集は5月1〜20日、第2回が7月10〜31日で、応募者が多数の場合は抽選で決める。
 申し込みは各市町村役場、県の各総合農林事務所、同建設事務所、あきた県産材利用センターに備え付けている用紙に記入し、同センターに提出する。問い合わせは県秋田スギ振興課(TEL018・860・1914)

4月6日 県版レッドデータブック作成、絶滅危惧種など動植物1,235種

 県自然保護課は4日、イバラトミヨやクマゲラなど絶滅のおそれがある野生の動物と植物、計1,235種をまとめた「秋田県版レッドデータブック」を発表した。98年度から3次にわたって作成、公表してきた「レッドリスト」の集大成で、絶滅種やごく近い将来絶滅の危険性が極めて高い絶滅危惧種IA類など10段階に分類し、「動物編」と「植物編」にまとめ再構成したもので、動物編には369種、植物編には866種を掲載している。
 絶滅種に挙げられたのは、ホンドジカ、クニマスなど動物5種とサギリソウ・イヌドクサなど植物18種の計23種。これまでのリストで絶滅種としていたカリガネソウなど3種は、最近になり発見例があったため、ほかに分類するなど一部手直しもある。
 「絶滅きぐ種」はイヌワシやホトケドジョウなど動物で164種、コマクサ、リンネソウなど植物556種。ニホンツキノワグマやノウルシなど動植物164種は、秋田県内では絶滅のおそれはないが、国際的、国内的に保護が必要とされていることから「留意種」とした。
 県自然保護課では「山奥ではない水辺、人が出入りする草地に生息する動植物が絶滅危ぐ種になっている。レッドデータブックで状況を認識してもらい、保全活動につなげてほしい」と呼びかけている。
 動物、植物の両編ともに各1,000冊を県内市町村、高校、大学などに配布し、3,000冊を1冊1,000円で一般希望者に販売する。県自然保護課内の県環境と文化のむら協会事務局(018・860・1613)、宅急便での入手も可能。

4月5日 播種作業に備え、苗床作り始まる

 今冬は例年より暖かかったので雪消えも早く、水稲の播種用ダシに入れる黒土を篩いにかけたり乾燥させる作業が始まった。まだ一部の農家だけだが好天に誘われて、土日あたりから一斉に繰り広げられそう。
 乾燥が終わった黒土は苗床用のダシに入れて、浸種が済んだ種もみを播種するが、種籾は発芽の前処理のため、既に水に浸しており、田植え時期に合わせて種蒔きをする。播種した苗床用ダシは電熱で発芽させ、発芽した苗はハウス内で約1ヵ月前後大事に育てられてから、5月上旬から中旬にかけて本田に移植(田植え)される。
 飯米農家の場合、例年だと13〜14日の土日あたりが種蒔きの時期だったが、今年は雪消えが早かった上に、このところ気温の高い日が続いたため農家が例年より早めに苗床づくりに着手した。また育苗ハウスの手入れや補修に精を出す姿も目に付く様になった。
 農家が苗づくり作業を始めると、春の息吹が一層濃くなり、朝早くから動き出すトラクターの音で目覚める様になる…

4月4日 学力向上フロンティアスクールに米内沢小と森吉中指定

 文部科学省は、児童生徒の学力向上のため、実践研究を行う学校を支援する「学力向上フロンティア事業」で、全国の小中学校805校を指定し、本県では米内沢小と森吉中など18校が選ばれた。
 同事業は、本年度から実施する新学習指導要領に基づき、一人一人の児童生徒に応じたきめ細かな教育を行い、学力向上を目指す。新学習指導要領に対する学力低下の懸念を払拭する対策の一つとなる。
 指定校は「学力向上フロンティアスクール」として、今年度から3ヵ年計画で取り組む。具体的な方策については、各校が独自で決めるが、平均レベルを超えた発展的な学習や理解が遅れた場合の教材開発、小学校で教員の得意分野を活かした教科担任制度の導入などが課題となる。

4月3日 鷹巣町ドリームワールド、遊具をグレードアップ

 大太鼓の館に隣接する鷹巣町「ドリームワールド」に、今春から電動カートとおもしろ自転車が加わり、、ゴールデンウイークから子どもたちに無料で開放する。
 ドリームワールドは山村広場に隣接する4千uの敷地に、高さ7mの展望台、アスレチック、高さ4mからのすべり台などが一体となった複合遊具施設・アドベンチャーマウンテンを中心に、起伏に富んだ自転車のデンジャーコース、水遊び場、砂遊び場を配置したミニ遊園地。
 施設は昨年11月下旬に完成し、12月初旬まで、子どもたちに開放された。2年目を迎える今年度は、7,558千円の整備費で、施設をグレードアップするが、その目玉の一つが電動カート1台の導入。アドベンチャーマウンテンの隣に167uの円形のコースを設定、コース周辺を柵で囲み、幼児でも安心して遊べるようにする。
 また、昨年のオープンに業者がデモンストレーションとして一般に開放し好評だった「おもしろ自転車」を3〜4台ほど備える予定。遊園地と西側にある農業用ため池「釜堤」の間の農道に、安全対策として延長116bにわたってフェンスを設置する。

4月2日 新年度がスタート

 森吉町の辞令交付式が1日、町役場ホールで行われ、松橋町長が辞令を交付した後「年度当初にあたり、新しい体制となったが、町民のためにひたむきに仕事をしてほしい」「21世紀は知恵の時代と言われている。何度も言うようだが、知恵のある者は知恵を出し合い、知恵のない者は汗を流し、知恵も汗もない者は去ってほしい」「14年度は町を左右する年、力を合わせ町の発展、町民の生活向上のため頑張ってほしい」とあいさつした。
 今年度は新たに、補助事業を導入した学童保育を米内沢・前田の2ヶ所で行う。またゴミ不法投棄対策として、監視員制度を設ける。


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