2002,10,22掲載 今週の話題バックNo.51 2002,9,1〜9,30

9月30日 合川高生徒が路上ダンス

 「こんにちは!元気ですか?合高生、街に出る」のキャッチフレーズで、合川町の公立合川高校(272人)の全校生徒が29日、駅前商店街で路上ダンスを披露した。これは県教育委員会の高校生自主企画支援事業を活用し、同校生徒会が主催したもので、学校創立40周年に当たる今年、地域への恩返しのため、駅前活性化に一役買おうと企画したもの。
 青やオレンジなど色とりどりの衣装に身を包んだ生徒たちは、ロック調にアレンジされた「ニュー秋田音頭」と「ニューソーラン節」が流れると、威勢のいい掛け声とともに、息の合った軽快なステップを披露。詰め掛けた観衆から盛んな拍手を浴びた。
 ダンスの指導は、「わらび座」の劇団員が担当。生徒たちは今年7月から計5回の全体練習を積み重ね、身にまとった衣装も生徒自ら製作したと言う。

9月29日 フレッツADSLエリア拡大は、本当?

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  合川町、五城目町、藤里町、羽後町、十文字町、二ツ井町、雄物川町、
  仁賀保町、増田町、象潟町、比内町、森吉町、小坂町、平鹿町、六郷町

 こんな内容のチラシが9月中旬に、新聞折り込みで全戸に配られた。やっと、我が町も「ブロードバンド環境」と、喜んだ町民も多いことだろう。小生も、新築中の自宅内に配線を廻らし、家中何処でもインターネットできる環境を整え、早速「116番」に申し込んだ。
 ところが、「お宅の地域はサービス対象外です。紛らわしい広告で、申し訳ありません!」と、つれない返事。森吉町内でも、前田交換局は対象外だと言うのだ!唖然として、しばし言葉が出なかった…
 改めてもう一度、件のチラシの隅から隅まで眺めたが、何処にも対象外の地域があるなどとは書かれていない!日本を代表する国策大会社が、何ということだろうか!
 それとも、鵜呑みにして信用した方が愚かだったのだろうか…

9月28日 県北の作況は「やや不良」

 東北農政局秋田統計情報事務所が28日公表した今月15日現在の「14年水稲の作付面積及び作柄概況」によると、県中央部は「平年並み」を確保したのに対し、県北部と南部は「やや不良」となっている。
 被害関係は、日照不足の影響が平年に比べて多くみられるほか、いもち病の発生が平年よりやや少ない一方、紋枯病の発生が平年よりやや多くみられる。カメムシの発生も平年並みに確認された。こうした背景を受け、県内の今月15日現在の水稲の作柄は、10eあたり収量が前年比98%どまりの560`、作況指数98の「やや不良」となった。
 このうち県北は、登熟が「やや良」だったものの、穂数、1もみ数、全もみ数とも「やや少ない」とされ、10eあたり収量は同96%と県内3地区で最も落ち込み542`。作況指数は97で「やや不良」となっている。

9月27日 内陸線の存続について県会で論議

 9月定例県議会の一般質問で、寺田知事は秋田内陸縦貫鉄道について次の様に答えた。
 北林照助県議が、「内陸縦貫鉄道についてはバス会社への照会の結果、鉄道を廃止してバスの運行が可能」との回答だったとして、「設立時の積み立てが残っているうちに廃止し、バス路線に切り替えるべきだ」と迫った。これに対して知事は会社が利用促進に取り組んでいる、として「動向を見ながら、具体的な方向を協議していきたい」と述べた。

9月26日 森吉町敬老会

 森吉町の敬老会が25日、町立前田体育館で開催された。総合スポーツセンターが完成してからは、同会場で行われていたが、一部の町民の要望によって、今年度は前田会場で行ったものと言う。
 しかし前田体育館は狭いため、多くの対象者が参加を控えた模様で、今年の参加者は対象者1,165人中540人余りにとどまった。
 過去の参加者数をみると12年度537人
(米内沢地区338人、前田地区199人)から、13年度は756人(米内沢地区473人、前田地区283人)と大幅に増加しているが、今年は当局が事前に予想した参加者772人を540人と大幅に下回っただけに、来年度の開催場所を巡って論議の的となりそう。ちなみに今年度新たに75歳になった初対象者数は121人もいることから、昨年比210数人減は、かなり大きな参加者の減少で、地区別の参加者数分析も必要と思われる。

9月25日 紅葉シーズン間もなく到来

 森吉町の奥森吉では来月、恒例の「紅葉まつり」を開催するが、森吉山の紅葉を多くの人に堪能してもらおうと、森吉・阿仁両町が共催して今年もゴンドラを運行する。
 「太平湖小又峡紅葉まつり2002」は、来月5日から31日まで太平湖グリーンハウス前駐車場を会場に開かれる。見どころは遊覧船から望む色鮮やかな紅葉と、雄大な森吉山の対比や小又峡の名瀑と紅葉のコントラスト。
 初日はNHK秋田放送局の女性キャスターを1日船長に委嘱するほか、期間中の土、日、祭日は甘酒を無料サービス、5・6・13・20日の乗船客には太平湖遊覧船壁掛けを先着10人にプレゼント。13・20日には「歩く大捜査線!小又峡宝捜し大会」(小又峡遊歩道山側20箇所に隠されているお宝捜し)などの趣向も。

 一方、昨秋大好評だった「阿仁のゴンドラで行く・観る森吉山紅葉観賞」は、10月5日から10月14日までの10日間運行する。ゴンドラからの広葉樹の紅葉と針葉樹のコントラストは見事で、今年も大勢のハイカーで賑わいそうだ。
 ゴンドラ
(6人乗り、3,473b)運行時間は午前9時から午後4時まで。利用料金は、大人(中学生以上)片道1,200円、往復1,700円。売上金の一部を登山道整備などに充てるため、昨年より200円アップした。期間中は、スキー場のレストランも営業を行う。
 このほか、「オプショナル観光ツアー」と銘打って山の案内人が、森吉山、奥森吉、奥阿仁の名瀑群とブナの森
(クマゲラの森)を案内する(要予約)。問い合わせは森吉町企画観光課(電話0186-72-3112)、阿仁町役場商工観光課(電話01896-82-2117)など。

9月24日 100キロチャレンジマラソン成績

◇男子100`
 @山口 忠久 (神奈川県、39歳)  7:31:16
 A茂木 泰
   (山形県県、33歳)  7:33:34
 B大神田 和志(東京都、29歳)
   7:35:23
 C斉藤 義之 (神奈川県、28歳)  7:42:33
 D石井 茂男 (岩手県、28歳)
    7:47:09

◇女子100`

 @田中 寿美子 (富山県、49歳)  8:34:47
 A小野 恭子  (神奈川県、38歳) 9:04:47
 B秋田 秀子  (秋田県、49歳)   9:11:23
 C真中 由美  (神奈川県、40歳)  9:17:04
 D阿部 明美  (山形県、48歳)
   9:31:25

◇男子50`
 @小野寺 憲一 (宮城県、35歳)  3:18:53
 A酒井 宏和   (神奈川県、39歳)
3:31:48
 B蔵本 康孝   (大阪府、34歳)
  3:31:59
 C大高 一彰  (神奈川県、35歳) 3:40:28
 D鈴木 毅    (宮城県、44歳)
   3:43:07

女子50`
 @山本 利枝  (石川県、55歳)  4:11:19
 A金木 裕子  (神奈川県、50歳)
 4:13:58
 B森田 芳子  (東京都、29歳)
  4:27:42
 C菅原 圭子  (秋田県、46歳)
  4:30:01
 D関下 りち子 (青森県、45歳)
  4:39:17

9月23日 合川町民アンケート、大半が合併を容認

 合川町が2,289戸の町内全世帯を対象に、先月実施した「市町村合併に関する意見を聞く町民アンケート」の結果が、このほどまとまった。回収率は91.8%。
 合併の是非については、「合併はやむを得ない」が最も多く、33.2%。次いで「合併すべきだ」が26.4%。「合併は必要ない」は17.4%だった。「合併はやむを得ない」という意見について、担当者は「積極的に賛成ではないが、財政状況などを考えると、避けられないとみているのでないか」と分析する。
 合併パターンは、県が提示している「鷹巣阿仁部5町村」が最も多い58.8%。次いで、5町村から鷹巣町を除いた「阿仁部4町村」が26.2%。少数ながら、隣接する二ツ井町を合併相手として挙げる声もあった。
 一方、合併する必要はないとする理由で最も多いのは、「行政区域が広くなるので、きめ細かい行政サービスが受けられなくなる」(17.1%)。次いで多かったのは「役場が遠くなり不便になる」(15.3%)、「住民感情の対立が生じ、一体感の形成に時間がかかる」(13.4%)、「税金や公共料金が高くなる」「周辺部や農村部がさびれる」などで、合併した場合に心配されることと、ほぼ同様の内容。このほかの意見としては、「財政が苦しくなる合併は必要ない」「特例法による優遇措置後のメリットがない」「税金の使い方に偏りが生じる」などがあった。

9月22日 100キロチャレンジマラソン

 2002・北緯40度秋田内陸リゾートカップ・100キロチャレンジマラソンは22日、全国からエントリーした選手らが稲穂垂れる秋田内陸路で健脚を競う。
 第14回をかぞえる今大会の合言葉は「甦るまごころ つながる絆」。100qが角館町の広域交流センター前を午前5時にスタートし、鷹巣町の鷹巣阿仁広域交流センター前のゴールを目指す。また50qは阿仁町の秋田内陸線・比立内駅前駐車場を同11時にスタートし、100q同様、鷹巣阿仁広域交流センター前がゴール。
 今大会には、100qが昨年の参加申込を23人上回る1,202人、50qが同28人減の263人がエントリーしている。今回は初めて視覚障害をもつ参加者も伴走者をつける形でプレ参加させことにし、申し込みを受け付けた結果、伴走者を含めて3件のエントリーがあった。

9月21日 国保特別会計決算不認定、町長減給

 森吉町議会定例会は20日本会議を再開、13年度国民健康保険特別会計に歳入欠陥が生じ、不足額を議決を経ないで財政調整基金繰入金で措置したとして、同決算議案を全会一致で不認定とし、その他の決算議案や補正予算は原案どおり認定・可決して閉会した。
 これは13年度国民健康保険特別会計予算に、担当職員が国庫支出金を二重計上したことによるもので、14年5月30日の臨時議会に提出した専決処分議案(3月31日付け)議決後、間違いに気づいたもので、その不足額を議決を経ないで財政調整基金繰入金で措置した。
 松橋久太郎町長は、指摘された不適切な事務処理の責任をとって、1ヵ月間町長の給与を減給1/10とする給与条例の改正案を提出、全会一致で可決された。

9月20日 新十両・豪風が勝ち越し

 大相撲秋場所12日目(19日・両国国技館)に新十両の豪風(23歳、本名成田旭、森吉町出身、尾車部屋)は、小城錦(出羽海部屋)と対戦。豪風は立ち合い、激しく頭からぶつかった後、上手投げを決め、8勝4敗とし勝ち越した。豪風は、初土俵以来3場所連続勝ち越しを決めた。
 千秋楽まで3日を残し、2桁勝利を目指して頑張って欲しい。

9月19日 「理想は2市3町の合併」 小坂町長が見解を示す

 小坂町の川口町長は、9月定例議会の一般質問に答えて、11、12日に開催した2会場の座談会の反応について「合併の方向に向かうのはやむを得ないといった感想が大半」とした。
 また「自主、自立」を強調する町長に対して「合併を避けて通りたいのでは」との質問が出され、町長は「町の経営の基本は自主、自立であること、合併しないとすれば、どういう方策がとれるのかを併せて議論していかなければならないということを申し述べたもの。国が推進する合併の議論のみにとらわれず、ある程度幅を持った議論をしていく必要があるという意味」と述べた。
 更に、スケールメリットが十分に発揮できる規模の想定について川口町長は「県が示した、鹿角市との合併パターンでは人口規模が5万人に満たなく、今後の人口減少を考えた場合、スケールメリットが十分発揮できない」とした上で「人口10万人以上が合併によるスケールメリットが発揮される目安とされており、理想としては大館、比内、田代も含めた2市3町による合併が望ましい姿」との見解を示した。
 町は座談会終了後に全世帯に対する合併アンケートを実施。アンケート集約後に町民集会を開催する。合併の可否について町長は「町民が納得する形で検討すべきもの。来年5月までには方針を明確に出したい」と述べた。

9月18日 奥森吉で観察・交流会

 今年で4回目となる奥森吉自然観察会とフォルクローレ交流会が14日、「桃洞・赤水両渓谷コース」や奥森吉青少年野外活動センターで開かれ、初秋の奥森吉を満喫した後、哀愁漂う音色に耳を傾けながら交流を図った。「ブナの森自然観察会実行委員会」の主催。
 秋晴れに恵まれたこの日は町内外から25人が参加。クマゲラセンターを出発し、桃洞・赤水渓谷や「ブナの森」を散策、奥森吉の大自然を満喫した。
 この後、午後5時半から奥森吉青少年野外活動センターでフォルクローレ交流会を開催。秋田大学のフォルクローレサークル「ラ・ミア」や、県内を中心に活動している「ベル・ヴィエントス」の演奏に耳を傾けた。

9月17日 「市町村合併をともに考える全国リレーシンポジウム2002in秋田」

 政府市町村合併支援本部などが主催した「市町村合併をともに考える全国リレーシンポジウム2002in秋田」が14日、大館市の秋北ホテルで開かれた。初めに、大船渡市に編入合併した旧三陸町長の佐々木菊夫氏(大船渡市参与)が、合併の経過と実態の体験談を報告、次いでパネルディスカッションに入った。
 パネリストは大館市長の小畑元氏と秋田桂城短大助教授の佐々木尚毅氏、県理事の根津谷禮蔵氏、総務省大臣官房審議官の西村清司氏の4人。
 合併の動きについて、小畑氏は「決断を迫られているのは市ではなく、町村ではないか」とした上で、県が示す大館、鹿角、鷹巣阿仁の広域市について「別々か、一緒かも検討しないといけない。市の立場からいえば、どういう組み合わせになろうとも喜んでテーブルに着く。大館広域は丁度手ごろな行政単位だが、現在形でそうだということ。もしやるなら、大きくという雰囲気をつくっていきたい」との考えを示した。
 佐々木氏は、小規模自治体の対策として「第1に経費のかかるものを共同で行う。次に福祉や建設などの仕事を県にやってもらう行政の引き上げ。第3が合併。しかし、日本では明治以降、合併が第1で、他の国にはない。結果として合併はあるが、はじめに合併ありきはどうか」と原則論を話した。
 また論議が進展しない理由として佐々木氏は「強引な姿勢に対する反発」とともに「合併したらどうなるか、しなかったらどうか、議論を支援する資料を提供することが必要」などと指摘。一方、根津谷氏は、国の受け売り発言に終始し、参加者を失望させた。
 小畑氏は「このままではもたないので、仕方ないから合併。というのでは進まない。たとえば3広域で18万人の都市が生まれるとすれば、弘前などに匹敵するというような具体的なプラスイメージをだれが示すのか。大館が示せば吸収しようとしていると思われ『合併ハラスメント』になる。新しい都市像をだれかが提示しないと進みにくい」と述べた。
 西村氏は、支援策について「17年3月で期限切れ。その後、今と同じような優遇措置という余裕も、つもりもない」とした上で、「現在20億円の交付税を地方自治体に交付しているが、財源は15億円しかない。合併した自治体には現状どおり交付するが、しない自治体へはその分、交付額が減る」と明言した。
 根津谷氏は、合併支援と関連し、来年4月1日から各地方部が権限を強化した地方振興局に移行。「将来的には3ヵ所程度に縮小したい」と県の構想を示した。相次ぐ県の消極姿勢に、閉会後、参加者から不満の声が上がった。

9月15日 県内最長寿は阿仁町の田中さん

 「敬老の日」を前に厚生労働省がまとめた「高齢者名簿」によると、県内上位10人の長寿者の中には大館市、北秋田郡、鹿角郡市の4人が含まれており、県内トップは阿仁町の田中ソノさんで106歳という。
 9月末現在での満100歳と来年3月末までに満100歳を迎える長寿者のうち、1日現在の存命者の纏めによると、県内の100歳以上長寿者は男性が前年比2人増の30人、女性が同6人増の158人で、女性が圧倒的に多く、総数では同8人増の188人となった。 
 県内最高齢は、明治29年4月3日生まれで106歳の田中ソノさん(阿仁町)。前年調査時の6位から今年は最長寿者に。
 今年の県内100歳以上長寿者名簿は、非公表者9人を除く36人の氏名、生年月日が明らかにされ、非公表者は10位以下に含まれているため、10位以下のランキングは明確にならないが、佐藤ソノさん(102歳・森吉町)、藤嶋テツさん(同・阿仁町)の2人が阿仁部から入っている。

9月14日 岩川氏、再出馬に言及せず

 鷹巣町議会9月定例会は12日、前日に引き続いて一般質問が行われ、来春の町長選への出馬の意思を聞かれた岩川町長は、「いま少しの時間を頂きたい」と態度を保留した。
 議員が「ケアタウン計画の終了は16年という公約もある。4選出馬は既定の事実という声もあるが、本音はどうか」と質問。岩川町長は「いずれ態度を明確にしなければならない。現在の心境は、私自身の使命が何か、私にやれることが何かを考えている」と述べた。

9月13日  森吉町高齢者福祉・保健センター工事進む

 森吉町の「高齢者生活福祉・保健センター」の建設工事が順調に進んでいる。現在は本体工事が行われており、年内に建物が完成、その後、設備工事に移る予定で、来春のオープンを目指している。
 同センターは、旧米内沢病院跡地に建設中で、高齢者生活福祉センター、在宅介護支援センター、保健センターの3施設を合わせた複合施設。
 建物は鉄筋コンクリート一部2階建てで、1階(約1700u)には浴室や食堂、大広間などの高齢者生活福祉センター部門(デイサービス)、在宅介護支援センター、保健センターなどを配置。2階(約1100u)は高齢者生活福祉センター部門の居住スペースが中心で、20人の入居が可能となっている。ほかに談話コーナーやボランティアルーム、会議室などが設置される。
 12年度に造成工事が終了。傾斜地の土砂崩れ防止を図るための補強を終え、昨年10月、建物本体工事に着手した。
 建物は12月下旬に完成予定で、その後、来年2月までを目処に内外装や設備工事、備品の搬入が行われる予定。
 総事業費は約10億1千万円。工事は順調に進んでおり、森吉町の「健康と福祉の中核施設」は15年4月の開所が予定されている。

9月12日  金田氏3選出馬表明

 合川町の金田陽太郎町長(同町根田字西10、54歳)は11日、12月にも見込まれる町長選に、3選を目指して出馬することを表明した。同日開会した定例議会の一般質問に答え、立候補の意欲を示したもの。
 金田町長は「市町村合併や公立米内沢総合病院などの課題を抱え、大きな岐路に立っている。合併するにも英断が必要。私だけの力ではできないが、少子高齢化をくい止め、若者の働く場を確保するという原点にもう一度返りながら、農林業を中心とした緻密な町づくりを目指し、次期も出馬したい」と、出馬の意欲を協調した。金田町長の現任期は平成15年1月17日。
 町長選をめぐって起意を明らかにしたのは金田町長が初めて。町内では対立候補の擁立に向け、水面下で人選が行われている模様だが、具体的な絞り込みには至っていない。しかし「無競争はあり得ない」というのが、町民の受け止め方の様だ。

9月11日  鷹阿広域消防本部、応急手当普及員委嘱

 鷹巣阿仁広域消防本部(成田光弘消防長)は、地域の救命効果向上を図るため、本年度から地域住民に応急手当て普及協力員を委嘱している。
 普及協力員は鷹巣町と合川町の男女8人で、8月下旬に委嘱状の交付式と救命手当て法の研修会が開かれ、応急手当ての啓発活動や講習会での実技指導を行うほか、応急手当て指導員・普及員の資格を取得しさらに知識や技術の習得に努める。
 同消防本部は昨年から、鷹巣町中央公民館に救命救急講座を開講。受講した人から「普及活動に協力したい」との申し入れがあったため、協力員の設置を決め、ほかの受講者にも参加を呼びかけた。
 応急手当ては救命効果に大きく影響を及ぼすことが統計などから分かっており、広く一般住民への普及が望まれる。同消防本部によると、鷹巣阿仁部で救命救急講習を受けた人は約5,600人で全体の約12%。全体の約20%の1万人の受講完了を目標に設定している。

9月10日 農機具など不法投棄44d

 森吉町がこのほど公表した、不法投棄ごみゼロ環境整備事業で導入した「護美(ゴミ)キーパー」の前期実績報告によると、6月〜8月末までの3ヵ月間で回収したごみは、農耕機具や廃タイヤなど計44dにも達した。なかには業者等による悪質な不法投棄の他に、数年来同じ場所に捨てる個人投棄の実態も報告された。
 町では、これら不法に捨てられたゴミを全て回収すると共に、悪質な業者などが進入できないようにするための車止めを設置するなどの対策を講じた。
 この後は降雪期前に後期分の作業を予定。7月1日に施行した「ポイ捨て禁止条例」の周知徹底と合わせて、看板の設置や協力店へのステッカー表示などの推進施策と協力態勢を強化する。

9月9日 ままのおしゃべり場

 森吉町公民館の子育て支援事業「ままのおしゃべり場」が5日からスタートした。これは、子育てに携わるお母さん達の悩み解消や情報交換の場として新たに開設したもので、初日は6組の母子が参加した。
 ままのおしゃべり場は、お母さん達が自由におしゃべりを楽しむことを基本に、おしゃべりの中で子育てや育児に関する情報を交換することで、町の将来を担う子供達の健やかな成長につなげようと、町公民館が企画したもの。
 町コミュニテイセンター和室で、毎週第1木曜日の午前10時半から正午までを基本に開催、参加対象は町在住の乳幼児を持つ保護者と子供達。参加は無料

9月8日 英国で英会話の腕試し、「10日間の研修ツアー」

 森吉町の国際交流員、キャサリン・ケイさん(英国出身・23歳)は、公民館講座として町民を対象に英会話教室を開いて3年目を迎えたが、受講者等が英国を訪れることになった。名づけて「キャサリンと行くイギリス語学研修ツアー」。
 ケイさんが同町に着任したのは平成12年7月。学校などで従来の仕事をこなす傍ら、英会話や料理などを通じて積極的に町民との交流を図ってきた。このうち英会話教室は毎週月曜日の昼、夜2回のスケジュールで、25人ほどの町民が真剣に手ほどきを受けている。
 キャサリンさんの生まれ故郷は「農協発祥の地」といわれるロッチデール。受講者等は、英会話の実力を試す狙いも込めて、キャサリンさんの古里を訪ねてみようということになり、参加者は男性2人を含む12人。一行は今月10日に森吉町を発ち、12日にマンチェスターに到着する。
 翌13日の午前中はビードルズの古里として名高いリバプールでビートルズ博物館などを見学し、午後にロッチデールへ。14日は午前中にロッチデール・ツアーを楽しみ、夕方には国際交流パーティーが用意されている。13、14の両日はホームステイをし、地元の家庭生活を体験する。
 次いで15日は湖水地方に移動してベアトリックス・ポッター博物館を見学し、16日には同地方でのミニバスツアーを楽しんで午後ロンドン入り。17、18日はロンドン塔やバッキンガム宮殿、大英博物館などを見学し、18日夜にヒースロー空港を発って帰途をつく。20日午後、大館能代空港到着の予定。

9月7日 森吉山ダム広報館オープン

 森吉山ダム広報館が6日オープンした。同舘は、同ダム建設工事の情報を広く提供し、ダムの役割や効果を多くの人に理解してもらうとともに、建設地である小又川流域の自然や歴史、文化、風土などを紹介する学習施設。同ダム工事事務所が約2億円の総工費を投じて昨年10月に着工し、ダム本体東側に位置する森吉町大字根森田字姫ケ岱地内に鉄骨平屋建て、床面積675uの同施設を完成させた。
 施設内は学習コーナー、ダムパネルコーナー、みんなのコーナーを中核に、ダム周辺の航空写真、ビデオ映像、ダム模型、遺跡出土品展示などをとおして多面的に同ダムについて学習できるよう工夫をこらしている。このうち学習コーナーは60人ほどの利用が可能なほか、足の不自由な人や高齢者も利用できるよう車いすを2台常設。また、5,600uの敷地内には「ダム展望台」を設置し、ダムの建設現場を一望できるようにした。
人工降雨体験コーナー 昨日は、午前10時半から現地で同事務所や町関係者、地元の児童などが参列して開所式が行われた。
 午後から開館となり、これにあわせて前田小学校の児童・保護者等が見学会を行った。前小児童等は、広報舘内の施設を見学したり、人工降雨体験コーナーに大喜び、裏庭の展望台からはダムサイトの工事の状況が手に取るように見え、付き添いの保護者等も楽しそうだった。

 森吉山ダムは、洪水の調節や流水の正常な機能維持、かんがい用水の供給、水道水の供給、発電を目的に平成23年度の完成を目指して国土交通省が建設を進めている。洪水時はダムに流れ込んできた水量、毎秒2,200立方メートルの大部分をダムに溜めて同100立方メートルだけ流すことにより、ダム下流の小又川、阿仁川、米代川の沿川の洪水被害を軽減し、沿川住民の命や財産を守る。これは100年に1回の確率で発生する規模の大雨にも対応できる能力という。
 同館は入館無料。年末年始以外は毎日開館しているが、時間は夏場が午前9時から午後4時30分まで、12月から3月までは午前9時30分から午後4時までとしている。問い合わせは同館(電話:0186-60-7333)へ。

9月6日 来春の上小阿仁村長選、北林村長が出馬表明

 上小阿仁村長の北林孝市氏(79歳、上小阿仁村福舘字山根23-1)は4日、任期満了に伴い来年4月に行われる村長選挙へ、6選を目指して出馬する意向を表明した。
 村議会9月定例会での一般質問に答える形で明らかにしたもので、「いまだ力不足の身ではあるが、議会そして村民の皆さまの理解と支持協力が得られるならば、市町村合併という村の存亡がかかった、かつてないこの難局から逃避するのではなく、立ち向かわなければならないと決意している」と述べた。
 北林村長の任期は来年4月30日。選挙は統一地方選で実施される。
 北林氏は金足農業高校、台湾の屏東師範学校卒。教員生活を経て、58年の村長選に出馬。新人同士の一騎打ちを小差で制し、初当選。以後の4期はいずれも無投票で、まったく対抗馬のいない"独占"状態となっている。現在、県町村会長、県道路利用者協議会長、全国市町村林野振興対策協議会副会長など務めている。
 いまのところ表だった対立候補の動きはみられないため、今回も無投票の可能性が高い。

9月5日 高齢化率県平均24.9%

 間もなく敬老の日を迎えるが、県長寿社会課(7月1日現在調査)によると、本県人口に占める75歳以上の高齢者の割合は、男性8%、女性13%、平均で10.7%に達した。前年同期比では0.7ポイントのアップした。
 また、高齢化率に位置づけられる65歳以上人口は、男性21.3%、女性28.3%、平均で24.9%。前年同期に比べて75歳以上同様0.7ポイントアップしており、約4人に1人が65歳以上の計算。

 県内で最も高齢化率が高いのは今年も阿仁町で、前年の39.3%から40.1%にアップし、県内唯一65歳以上が人口の4割を超える高齢地帯となった。同町に次いで高いのは上小阿仁村の38.5%、東由利町の35.1%、二ツ井町の34.3%などの順。
 県内の100歳以上長寿者(9月1日現在)は、男性が前年比2人増の30人、女性が同6人増の158人で、女性が圧倒的に男性を上回っている。総数では同8人増の188人。
 

鷹巣阿仁部の7月1日現在高齢者人口
 町村名  総人口 65歳以上人口 高齢化率 県内順位
鷹巣町 21,553   6,043 28%   41
合川町  7,798   2,464 31.6%   11
森吉町  7,642   2,513 32.9%    7
阿仁町  4,298   1,723 40.1%    1
上小阿仁村  3,274   1,259 38.5%    2

9月4日 森吉町で防災訓練

 「防災の日」の1日、県消防協会大館北秋田支部など主催の総合防災訓練が森吉町阿仁前田の中川原公園を中心とした一帯で行われ、広報や通信、救急搬送、消火などの大がかりな訓練が行われた。
 訓練は「森吉山を震源とする震度6弱以上の直下型地震が発生。前田駅前地区で家屋の倒壊等の被害が出たほか、火災も発生、折からの強風と乾燥で大規模火災の様相を呈してきた」との想定で実施。消防協会大館北秋田支部、鷹巣阿仁広域消防本部のほか、町役場、鷹巣阿仁部各町村消防団、町ボランティア支援センター、森吉署、交通指導隊、地元自治会などから約250人が参加した。
 午前10時に「地震」が発生すると、クウィンス森吉(温泉駅舎)の職員が利用客を誘導して屋外に避難。町は松橋久太郎町長を本部長とする「災害対策本部」を設置するとともに、関係機関が連携を図りながら、広報や通信、火災防御、消防警戒区域設定、現場指揮本部設置、救急搬送、消火など、各訓練を防災マニュアルに従って展開した。
 初期消火訓練には地域住民も参加。火事ぶれの後、消火栓にホースを直接結合して、放水した。消防ポンプ車や救助工作車も次々と災害現場に到着し、被害の拡大防止を図った。
 また、多くの住民が見守る中、県消防防災航空隊の防災ヘリ「なまはげ」も投入され、クウィンス森吉屋上からの救助訓練を披露した。
 訓練終了後は、県防災ヘリコプターの見学会が行われ、ハイテク機器など最新の装備で固めた、本物のヘリコプターを物珍しげに見学。子供からお年寄りまで、初めて見るヘリコプターに感激の様子だった。

9月2日 野生鳥獣センターの概要まとまる

 環境省が国設森吉山鳥獣保護区で実施する「野生鳥獣との共生環境整備事業」の説明会が29日、森吉町役場で開かれ、同省東北地区自然保護事務所が整備内容について計画を示した。事業は、野生鳥獣の生態等に関する普及啓発、環境の保全・形成を行うための施設整備を行うもので、野生鳥獣センター(ビジターセンター)建設や林道改修、歩道の新設などが内容。整備期間は本年度からの2ヵ年で、野生鳥獣センターは16年春の開設を目指している。
 野生鳥獣との共生環境整備事業は、豊かな野生鳥獣の生息の場である国設鳥獣保護区とその周辺を対象に、鳥獣と人間活動との共存を図るための施設整備を行う自然公園等整備事業の一環。環境省が12年度から取り組んでいるもので、人の入り込みや利用の適正な誘導、野生鳥獣の生態等に関する普及啓発、鳥獣の生息と人間活動を調和させるための環境保全、整備を行う。
 説明会には、町や県関係者のほか、森吉署や森林管理所、地元山岳会、自然保護団体などから20人余りが出席。はじめに松橋久太郎町長があいさつ。この後、環境省東北地区自然保護事務所の森川久施設科長が事業概要について説明。それによると、整備内容は▽利用の適正化を図るための林道改修、道路一方通行化、誘導・案内標識の整備▽鳥獣保護の普及啓発を図るための野生鳥獣センター整備▽実際の自然に触れながら観察、学習するための歩道の改修及び新設▽鳥獣の生息環境を保全するための森林の復元--などで、クマゲラ保護センター近くの多目的広場周辺に整備する。事業費は2ヵ年で約716百万円(測量試験費、工事費)
 中核施設となる野生鳥獣センターは木造平屋建てで、延べ床面積約520u。構造材に杉集成材、外壁は青森ヒバ板材を使用する。設備面では、▽建物電力の一部にソーラー発電を計画▽雨水を貯留し、滅菌ろ過した上でトイレ用洗浄水として利用▽排水は周囲への影響がないよう無放流の蒸発散方式を採用--など、環境との共生に配慮したものとなっている。
 センターでは、クマゲラを中心とした映像や各種資料などが展示される予定。
 現在は造成工事が行われており、9月から建物工事に着手。16年春の開設を目指す。

9月1日 県道河辺阿仁線整備促進期成同盟

 県道河辺阿仁線整備促進期成同盟会(会長・大山博美河辺町長)の総会が26日、阿仁町ふるさと文化センターで開かれ、本年度の事業計画などを決めた。
 県道河辺阿仁線は、河辺町和田地区から、河辺・北秋田郡境を超えて阿仁町比立内地区に通じる延長約58`の路線(和田〜岩見ダム間、比立内〜からみ内間は舗装道路だが、それ以外は未舗装路線で、約105分程かかる)。
 昭和38年に峰越林道(河北林道)として整備計画が始まり、4年後に完成。同58年には県道昇格に向けた運動が展開され、同60年には町道として認定された。その後も阿仁、河辺両町を中心に県道昇格に向けた運動が続けられ、平成7年、県道としての認定を受けた。計画当初は、県北地区と秋田空港を最短でつなぐルートとして重要視されていたが、財政上の事情などから整備は遅れている。
 今年度の事業計画では、整備促進に向けた事業として、▽国土交通省、県、県議会など関係機関に対する積極的な要望活動の展開▽県選出国会議員および県議会議員に対する陳情▽整備促進を図るため、必要な情報収集とPR活動の推進▽関係他団体との連携、公共事業推進大会への参加などを挙げている。


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