2004,8,17掲載 今週の話題バックNo.72
2004,6,1〜6,29

6月29日 妻が夫を刺殺 鷹巣町

 27日午後10時20分頃、鷹巣町綴子字前野、会社員小松稔さん(27)の妻(23)から、「人が刃物で刺された」と119番通報があり、鷹巣消防署救急隊員が、2階で左胸から血を流してあおむけに倒れている稔さんを発見。稔さんは心肺停止状態で、間もなく死亡が確認された。

 この事件で、鷹巣署は28日、妻の飲食店アルバイト、小松聖子容疑者(23)を殺人の疑いで逮捕した。聖子容疑者は容疑事実を認めており、同署で動機を本格的に追及する方針だが、供述は一貫せず、同署で慎重に調べているという。
 調べでは、聖子容疑者は27日午後10時頃、自宅2階の居間兼寝室で、稔さんの左胸1カ所を文化包丁(刃渡り約20a)で刺し、殺害した疑い。秋田大医学部での司法解剖の結果、死因は肺動脈損傷による出血性ショックだった。包丁は自宅で普段使用しているもので、部屋の中で発見された。

 関係者の話では、稔さんと聖子容疑者は同日午後6時頃から、二ツ井町の居酒屋で友人らと飲食。夫婦で軽い口論をする場面もあったという。午後9時すぎ、運転代行を利用し帰宅。小松さんは父親と聖子容疑者の3人暮らしだが、事件当時父親は外出中。また近所づきあいはほとんどなかったと言う。以上、魁紙など各紙より

6月25日 「花しょうぶ祭り」あす開幕

 阿仁町の「花しょうぶ祭り」は26日から、同町小沢地内の花しょうぶ園で始まる。会期は7月11日までの17日間。今年も土曜、日曜日に当たる7月3・4・10・11日に民謡・歌謡ショー等が開催される。
 同町のしょうぶ園は、古河鉱業阿仁鉱山の精錬用沈殿池跡に、カドミュウムや重金属などの鉱毒除去と観光客誘致を目的に昭和52年から植栽され、昭和54年にオープン。2.7fの敷地に現在では200種、300万本が栽培され、東北最大級の規模と言われる。

6月24日 ホタル舞う

ゲンジボタル   6月中旬までカラカラ天気が続いていたが、台風がもたらした雨によって梅雨前線も北上し、連日雨模様となっているが、この気象が幸いしたのか毎夜ホタルが舞っている。
 図鑑によると6月から成虫が見られるのは少し小型(7〜10_)のヘイケボタルとあるが、捕獲してみるとゲンジボタルだ。両者の違いは大きさでも分かるが、前胸背(淡赤色)の中央に黒く太い縦筋がるのがヘイケボタル。ゲンジボタルの黒筋は中央で横に広がる。
 ゲンジボタルの成虫(12〜18_)は通常、7〜8月に出現すると言われるが、今年の暖かさのせいで、早く現れたのではないだろう?
 蒸し暑い毎日だが、夕食後散歩がてらに「幻想的なホタル鑑賞」など、如何でしょうか? 写真クリック→拡大

6月23日 森吉山の高山植物真っ盛り

 森吉山のお花畑が、例年より早く見頃を迎えた。19日からは阿仁スキー場のゴンドラが今シーズンの運行を開始ししたが、台風の影響で雨が降らなかったのは21日だけ。天候が悪い分だけ入山者が少なくなるので、懸念される歩道の踏み荒らしは幾分緩和されるかも知れない。
 石森〜山頂間ではハクサンチドリ、ゴゼンタチバナ、ショウジョウバカマ、チングルマ、イワカガミ、ヒナザクラ、シラネアオイ、ハクサンシャクナゲ、コバイケイソウといった高山植物の「お花畑」を観賞できる。石森〜森吉神社間のニッコウキスゲも素晴らしいが、未だ少し早いか?下の写真をクリックすると拡大します。

ゴゼンタチバナ ヒナザクラ イワカガミ
シラネアオイ チングルマ ショウジョウバカマ

6月18日 高校統合案を提示 県教委

 県教委は16日の県議会教育公安委員会で、県内5地区の公立高校の統合計画案(たたき台)を示した。大館、鷹巣阿仁、能代、角館、湯沢の5地区が対象で、現在の計19校が将来は11、12校まで減ることになり、統合後の各校は概ね1学年5〜7学級になる。住民や学校関係者の意見を聴き、12月に素案を作成、来年7月に成案をまとめる方針という。TV・各紙の報道より

大館地区…両案とも、統合校は大館桂跡地と大館商跡地の2カ所を活用する
  A案は、@進学校(大館鳳鳴)、
       A中高一貫校(大館商を母体に来春開校する大館国際情報学院)、
       B福祉コースなどを含む普通科校(大館桂+大館)、
       C工業技術専門校(大館工)の4校。
  B案は、@進学校、A中高一貫校、B総合制校(大館桂+大館+大館工)の3校。

鷹巣阿仁地区…両案とも統合校は総合制校とし、鷹巣農林跡地に新設予定
  A案は、県立校3校の統合。
  B案は、公立合川高の合意を前提とする4校統合。

能代地区
  A案は、@理系進学校=能代
       A文系進学校=能代北+能代商・場所未定
       B総合専門校=能代工+能代西・能代工敷地に新設。
  B案は、@普通科進学校=能代+能代北・能代跡地に新設
       A工業技術系専門校=能代工+能代西・能代工跡地に新設
       B商業校=能代商の3校。
  C案は、A案と同じ枠組みで、1年次に3校で一括募集し、2年次から進路希望に合わせて各校に分かれる総合選択制を導入する。

角館地区
  進学中心の普通科校1校とする。定時制課程で角館南の校舎を活用する。

湯沢地区
  A案は、@普通科進学校(湯沢)とA総合制校(湯沢北+湯沢商工)の2校。
  B案は、湯沢北を分割し、@普通科進学校(湯沢+湯沢北普通科)、A総合制校(湯沢商工+湯沢北生活科)の2校。

6月13日 感染性胃腸炎か? 合川中

 合川町立合川中学校の生徒が集団で腹痛などの症状を訴えている件で、食中毒菌やノロウイルスなどは検出されておらず、県健康対策課は11日、感染性胃腸炎の可能性が高いと発表した。
 7日から11日までに、下痢や嘔吐などの症状を訴えたのは生徒82人、教職員2人の計84人。鷹巣保健所は引き続き検便や給食の食材検査を行う。魁紙より

6月12日 高校統合案 県教委

 県教育委員会の主幹等が去る7日森吉町を訪れ松橋町長に、18年度から22年度間の「第5次県高校総合整備計画」の中の鷹巣阿仁部4校の統合に関する2案を示した。松橋町長が議会全員協議会に示した内容は、
   A案は、公立合川高を除く鷹巣農林高、米内沢高、鷹巣高の3校を統合。統合校舎は鷹巣農林高に。
   B案は、4校を統合。統合校舎は鷹巣農林高に。

 松橋町長は「県教委内部で、かなり固めた内容の計画だと印象を受けた」と語り、「これを黙って認める訳にはいかない。6月県議会閉会後、県教育長らへ存続を求めて陳情する。17年度には60周年を迎える。なんとか統廃合をくい止めるよう最大限の努力をしたい」と述べた。
 議会からは、「警察署の統合より深刻な問題だ」と意見が続出。町当局と連携を密にした存続運動を推進することを再確認した。

6月11日 10日は59人欠席 合川中

 9日、腹痛・吐き気・下痢などの症状を訴え29人が欠席した合川中学校(仲村吉光校長、200人)で、10日は更に同様の症状を訴える生徒が増え、欠席者は59人になったという。
 生徒の多くは8日午後から9日午前にかけて発症、教職員2人にも症状が出た。県鷹巣阿仁環境福祉部はウィルス性感染症や食中毒の恐れがあるとして、生徒の便や給食材料などを検査して調査している。なお同校では、9日から給食業務を自主的に停止しているという。
 以上、各紙・TVの 報道より

6月10日 合川中で29人欠席

 大館新報によると、合川中で1年生が12人、2年生が13人、3年生が4人の計29人が腹痛・吐き気・下痢などの症状を訴え欠席、このうち1年生の女子1人が北秋中央病院に入院したという。
 この他にも同様の症状の生徒がいるといい、集団食中毒の可能性もあることから保健所に連絡し、保健所で検査を開始したが、結果が出るまでには少し時間がかかると言う。

6月9日 森吉署廃止・米高存続で対策を協議 森吉町議会

 県警が1日、県議会教育公安委員会に示した組織機構再編整備の計画案で、森吉警察署が鷹巣署に統合されることが分かり、森吉町議会では8日、町当局の要請により全員協議会を開催して対策を協議した。

 計画案によると、隣接署との統合によって廃止となるのは、署員50人以下の小規模署5署のうち森吉、矢島、増田の3署で、現行の17署体制を15署体制とし、来年以降の市町村合併を考慮して管轄区域を見直すほか、190ある駐在所を統合により100ヵ所とする。
 このうち森吉署は、同じ小規模署の鷹巣署と統合し、鷹巣・森吉署(仮称)とする。増田署は増田町・十文字町・東成瀬村の管轄地域を横手、稲川町・皆瀬村の管轄地域を湯沢の2署に分割する。矢島署は本荘署に統合するというもの。
 一方、秋田署は来年2月に秋田中央署(仮称)と秋田東署(同、秋田市の一部と河辺町・雄和町担当)に分割されることが決まっており、これによって県内の一線署は1増3減の15署体制となる。

 鷹巣署に統合される現在の森吉署管内は、森吉町内は森吉署が森吉交番に、前田駐在所。合川町内は合川駐在所に木戸石・三木田駐在所を統合し、合川交番に。阿仁町内は現行どおり阿仁駐在所、幸屋渡駐在所。上小阿仁村内は現行どおり上小阿仁駐在所となる。交番の機能は不明。

 全員協議会では町当局から、「今回の統廃合案は、事前の配慮もなく寝耳に水の計画発表」であるとの経緯が示され、町と議会が一帯となった対策協議会を設置し、今後関係機関への働きかけや近隣町村長を含めた運動展開を確認した。
 また鷹巣阿仁地域4高校を1校(現鷹巣農林高校へ)に統合する計画(県教委が12年度に策定した「第5次県高校総合整備計画」)は、昨日から開会された6月県議会に整備計画のたたき台が示され、年内にも具体化されるとの情報から、米高存続対策も含めた運動展開とすることで合意した。

6月5日 野山の花木が花盛り

 5月下旬からの好天と高温に誘われて、ニセアカシア、キリ、タニウツギなど、道路沿いの樹木が咲き出し、スッキリと晴れ渡った青空の下、ドライバーの目を楽しませている。このような山野の花木が咲き出せば、東北の日本海側も夏到来の徴。(藤はもう、終わってしまった)

 ニセアカシアは、別名ハリエンジュ(トゲのあるエンジュの意)とも言い、エンジュ属。並木や砂防林として植栽されるが、通常は河原や山裾などの荒れ地に進入する先駆植物である。最近は田圃などの耕作放棄地などにも多く見られる。
 明治10年頃渡来した北アメリカ原産の落葉高木(高さ15bくらい)で葉は羽状複葉、乳白色の総状花序を下げ芳香を放つ。小坂町のアカシアが有名だが、鉱山の鉱毒によって草木が枯死し、代替植物として裸地に植栽したのが繁茂しているものである。
 昔の子供達は、ニセアカシアの花を両手に鋏み、揉んで泡立て、「シャボン」だと言って、遊んだものだ。
 一方、いわゆるアカシアはハナアカシアとも言い、アカシア属で、オーストラリア原産。ニセアカシアとは別種。

 キリは、キリ属の落葉高木で高さ10bくらい。若枝や葉は粘りのある軟毛が密生する。小枝の先に薄紫色の円錐花序を立て、独特の芳香を放つ。分布は朝鮮鬱陵島や北九州の山地にも見られるが、原産地は不明だという。キリは苗木を植栽後1年ほど経ったら「台切り」と言って、根本から切ると、成長が良く徒長するので、「切り」が「キリ」の語源になったのだと言う。
 昔の子供達は、落下したキリの花の元(花托)摘んで、息を吹き付けて膨らまして遊んだ。とてもよい香りがしたものだ。また女の子が産まれるとキリの苗を植え、その子がお嫁に行く時に、嫁入りタンスを誂えるのが習わしであった。
 しかし今では、中国、アメリカ、ブラジルから安価な太径材が大量に輸入されるため、国内のキリ栽培は全く見受けられなくなってしまった。

 タニウツギは北海道と本州の主に日本海側の各県に生える高さ2〜3bの落葉低木で、秋田では「イワシバナ」あるいは「ガザ」、「ガジャ」、「ガジャシバ」などとも言う。花は葉の付け根に2〜3個づつ咲き、じょうご形の紅色や白色の花を付け、ハナカミキリやハナムグリなどの小昆虫がよく集まる。
 ウツギ類の幹は、髄が“うつろ”なため、「空木(うつぎ)」という。昔の子供達は、その髄を利用して「紙鉄砲」を作って遊んだ。

6月4日 県人口前月より465人増(5/1現在、県情報統計課)

県人口1,161,326人(前月比 465人増、男549,036、女612,290)  

 自然動態…△332人(出生692人、死亡1,024人)
 社会動態…797人増(転入3,580人、転出2,783人)
 世帯数…397,851世帯(前月比2,014世帯増
この一年間の累計…△5,623人(12,9,1〜13,8,31)
 自然動態…△4,296人(出生8,138人、死亡12,434人)
 社会動態…△3,295人(転入17,611人、転出20,906人)
森吉町の人口…7,693人(男3,674、女4,019)前月比△2人
  世帯数…2,653世帯(前月比 −2)

 ※県の人口推計は平成12年国勢調査の確定値をベースに算出しており、市町村の広報は住民基本台帳を基本としているため、数値には差がある。5月末現在の森吉町の人口ピラミッドはこちら

6月3日 新市の名称は「北秋田市」 鷹巣阿仁合併協

 鷹巣、合川、森吉、阿仁4町の第6回鷹巣阿仁地域合併協議会は2日、森吉町コミュニテイセンターで開かれ、▽公共団体等の取扱について、▽補助金、交付金等について、▽慣行の取扱について、▽新市の名称について(継続協議)について、協議した。

 初めに新市の名称募集の訂正(460件→469件)があり、応募作品469件から新市名称選考小委員12人が各自5点づつ自薦した名称候補中、小委員会が▽位置▽歴史的価値▽全国にアピールできる、の3項目を条件に絞り込んだ11点を公表(取り決めでは10点だった筈なのに、なぜか11点になっていた)。
    
「秋田北(あきたきた)市」  「秋田内陸(あきたないりく)市」  「大野台(おおのたい)市」、
    「北秋田(きたあきた)市」  「北あきた市」、「秋北(しゅうほく)市」  「鷹阿(たかあ)市」、
    「北央(ほくおう)市」  「北秋(ほくしゅう)市」  「北杜(ほくと)市」  「米代(よねしろ)市」の11点。
  (※11点の中には公募のベストテン以外から、秋田内陸市・大野台市・北央市・北杜市の4点が、ベストテン内候補を押しのけて選ばれていた??)

 この11点の中から協議会委員29名が、それぞれ3点以内に○印を付けて投票した結果、委員28人(棄権1)が投票し、投票総数は77票となった。そのうち上位3候補に絞り込んだ結果、「北秋田市」、「北秋市」、「北あきた市」、「北杜市」(同点3位)の4点が候補となった旨の報告となった。
 続く、4名称について協議中、「圧倒的に多い得票の名称があったら、4町長で協議してそれに決めたら」と、言う提案があった(まるで準備していたかのようなタイミングであった!)。
 協議会に諮り、4町長が暫時協議の結果、「21票を獲得した『北秋田市』に決定したい」と、岸部会長が宣言。他の得票数の公表を求める意見も複数あったが、特別な異議もなく“”を“”に替えただけの単純な名称に決まってしまった…!
 なお名称別得票数は公表されなかったものの、「北秋田市」以外では、「北秋市」11票、「北あきた市」「北杜市」各9票だったという(魁紙)

 某テレビ局は、この模様をいち早く午後6時20分頃の県内ニュースで報道したが、報道された映像は去る2月9日の「第1回協議会」の模様だった。その結果、2日は出席していた浜田・阿仁町長の替わりに吉田助役が町長席に座っていたし、議会改選によって委員でなくなった鷹巣町S議員は2日は傍聴席に居たのに、放映されたTV映像では協議会委員席に居た。随分、お粗末な事…

6月2日 議決逃れは違法 合川町集排工事分割発注

 合川町発注の公共工事をめぐり、当時の金田町長が同じ内容の工事を議会の議決がいらない5000万円未満の工事に分割(3工区)して契約したことの是非が争われた住民訴訟の上告審判決が1日、最高裁第三小法廷(金谷利広裁判長)で言い渡され、「地方自治法の適用を不当に免れる目的でされたと認められる場合には、首長の決定は違法となる」との初判断を示し、2審判決を破棄、審理を仙台高裁に差し戻した。TV・各紙の報道より

6月1日 観光シーズンオープン 奥森吉

 今日から6月、森吉町の奥森吉や太平湖・小又狭では、本格的な行楽シーズンがオープンする。先に開館式を行った「森吉山野生鳥獣センター」は、今日が正式オープン。10月31日まで無休。開館時間は9:00〜14:30。
 同じ山麓高原の町営ノロ川牧場では今日11時から、
現地で入牧式が行われ、町内外から牛が放たれる。折しもタケノコシーズンと重なるが、ゴミの投げ捨てや無理な路上駐車は止めて欲しいものだ。

 また太平湖・小又狭湖水開きは、森吉山観光開発株式会社が主催して、午前9時半から太平湖グリーンハウスで開催される。神事やセレモニーを行った後、同10時半に第1便の森吉丸に乗船が出航する。遊覧船は小又峡への唯一の交通手段で、11月上旬ごろまで毎日7往復運行し、午前9時30分から1時間おきに出航する。最終は午後3時半。料金は大人1,100円、小学生以下550円。


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