個人の尊厳が言われ、基本的人権は尊重されるとなってはいるが、働いている人々にとって一人の
存在がどれほど頼りないものか、あなたも私も身に染みて知っている。
働く現場で労働者は「人間らしく」扱われているのかどうか・・・。
憲法も労働基準法も職場の外に置いてきたような働かされ方がニュースになって聞こえてくる。
月100時間を超える残業が続く、しかも無給。朝から夜中まで働かされて、明日の命の保証もない。
上司の恣意的な評価にさらされる成果主義、下がる賃金・毎日のパワハラで身も心もボロボロ。
私たちの社会には、今までに経験した事のない「格差と貧困」の波が打ちつける。理不尽だ。
でも、人間捨てたもんじゃない。脱出法はある。労働組合に団結すること。働く一人一人が共有する悩みを
持ち寄って話し合う。
解決の道筋が見えたらそれは「要求」になる。そうやって先輩たちは働きやすい職場を一歩二歩と築いてきた
歴史がある。
でも、つくる苦労に比べれば、権利のなくなるのは早いものだ。あとに続く人たちが努力して守り抜くことで
権利は守られる。
平和だって同じことだ。このことは憲法12条に書いてある。
そして、労働組合はその憲法で保障された権利、社会の公的存在だ。誰だって入れるが、いま組織率は17%あまり。
産業がITやサービス業へシフトし、非正規労働者を増やす政策がとられてきたことが原因だ。
労働組合を表わす「UNION」は団結・合同などの意味を持つ。圧倒的大多数の組合に入っていない労働者に
労働組合を知らせよう。力を合わせ、たたかってこそ明日がつかめることを確信しよう。