テレパシー。 *-+-+1st story-+-+-+-+--+-+-+-+-+*-+-2006.07.17 up-+-*-+-by ぷらいべえぃと♪+-+-*
きっと、一方通行やって。
想っとるんは、うちだけなんやって
最初っから、そう思っとった。
けど、それでもええって。
本気で思っててん。
本気で、、、な、、、
長い間、男友達で居る章ちゃんの事。
うちは、ずーっとずーっとずーっと大好きやった。
けど、うちが見つめる章ちゃんの隣にはいっつも、
章ちゃんの大事な大事な、立派な立派な彼女が居って。
楽しそうに笑ろてる、そんな2人を
うちは、ただ黙って見つめとった。
中途半端に、仲がええもんやから、
彼女と付き合うことになったきっかけも、
章ちゃんがどんなに彼女の事好きかっちゅう事も、
全部、自然と知るハメになっとって。
そんなん聞いたら、普通は一気に冷めて、諦めつくんやろけど、
うちの場合は、全然、好きっちゅう気持ちが消えへんくて、、、結局諦められへんまま。
けど、別に辛なかった。
100%辛ない言うたらウソになるかもしらんけど、
少なくとも、2人見てる時のうちは、
彼女の座奪って、自分が章ちゃんの隣に居りたいとか、
そーゆー略奪愛的な気持ちは、一切起きんかったし。
てか、どっからどー見てもお似合いな2人、
目にしたら、自然と認めざるを得ないっちゅーのもあんねんけど。
理想の恋人像として、視界に入れれば
それはそれで、結構成立しとってんもん。
せやから、2人が別れたいう話聞いた時は、
めっちゃ複雑で、嬉しいなんて気よりもまず、ショックの方が大きかった。
ホンマにお似合いやって。
理想の恋人同士やって。
自分の中の気持ち抑えて、納得させてたうちはなんやったん?て。
しかも、どうせすぐにより戻すんちゃうかなぁ思っててんのに、
なかなかそうはならんまま、気付いたら結構な月日が流れて、、、。
ふと、どうにもならん気持ち、引きずっとっても、しゃあないなぁ思て。
ようやく、うちは、おもいきって章ちゃんに告白する事、決意した。
別に、章ちゃんが一人身ん時の寂しい時狙ってとかやないねんで?
どっちかいうたら、そん逆で、
単純に、フラれたら、さすがに諦めもつくかなぁ思て。
そもそも、彼女居る人に想い伝えるんは、反則な気して
ずっと実行出来ひんかっただけで。
ホンマはもっと早よ伝えて、新しい恋に踏み出したかってんから。
それにな、章ちゃんの事やもん。
別れた後も、彼女、やなくて元カノん事、変わらず、まだ好きやろなぁって。
そんくらい、大体想像つく。
強敵、戦う前から敵わへんって事くらい、うちかて重々承知の上や。
せやから、これは次に踏み出すための一歩。
記念すべき一歩やねん。
決意を込めたは、章大を呼び出した。
『あの、、、なぁ。 』
"呼び出したんはええけど、、、何て言うたらええんやろ。"
章大『何?』
『えっと。』
"やっぱやめよかな。。。"
章大『どうかしたん?』
『。。。』
"アカンよな。ここまできて。"
章大『?』
"よっしゃ。"
心の中でおもいっきり、気合を入れた後、は章大に向かって真っ直ぐ言った。
『うち、章ちゃんの事、、、、好きやねん。』
章大『え。』
『急に、ごめん。それだけ。別に返事とかいらへんから』
章大『待って。 』
章大は、一息置いて、足早に去って行こうとしたを引き止めると、続けて言った。
章大『俺も、俺もん事好きやで』
『。。。。。。。。。。。。。。。』
しばらく考えに考えた後、は、冷静になって口を開いた。
『いや、たぶん、うちの言うた好きは、章ちゃんのそーゆー好きとはちゃうと思う』
章大『そーゆーって?』
『せやから、、、友達としてみたいな。』
章大『そんなんちゃうで?』
『ちゃうって、、、』
章大『せやから、俺のに対する好きは、友達として好きとかやなしに、
恋人としてずっと傍に居ってほしいなーっていう好きやで?』
章ちゃんが淡々と口を開いた瞬間、うちの予想とは裏腹に、事態は180度変わった。
章ちゃん、、、何言うてんねやろ、、、
なんだかようわからんかった。
章ちゃんの日本語がわからんのはいつもの事やけど、、、
ってそうやなしに。。。。
思わず心ん中で自分にツッコミいれてまうくらい、わけがわからんかった。
とにかく、そん時は、うちに向けられた章ちゃんの満面の笑みがめっちゃ眩しくて。
夢みたいで、全てが
信じられんくらい、全てが
嬉しかった。
先ん事も考えられんくらい、
ただ単純に嬉しかったんや。
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