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トロンボーンの話 番外編その4
ジャンク主義ジャンキー

 高級品は後世に残る数も多いですが普及品(教育用楽器)は学校等で使い倒されてナンボのものです。スライドが死んだ、あるいは管が折れた、ロータリーがさびて固まったような楽器は修理されずごみに出されてしまいます。
 しかし、普及品はコストダウンの工夫や吹きやすさを求めた結果などが形に表れていて見て楽しいので友人などにもらっているうちに集まってしまいました。いやー、知らない楽器ってまだまだありますね。







1 ヒュッテル

 西ドイツ・60年代製細管。仕上げは雑。バランサーが斜めに付いて個性を主張しています。外国製はかっこいいなとあこがれたモデルでした。Kmataが吹いたことのあるヒュッテルはみんな息の戻りが強かったです(マウスピースのせいもある)。音自体はヤマハのプロモを明るくしたような感じ。スライドは新品でも良くなかったです。また、この楽器はスライド根元のろう付けが不良になってしまいましたが修理してまで吹くような楽器ではありません。






2 ニッカン

 60年代後期製細管。これは最近オークションで手に入れたものです。コーンに似ています。スライドが固いので実用になりません。吹くと鳴りが止まったような暖かい音がします。60年代前期製ぼろぼろニッカンを持っているのでベル部を交換して吹いたらどんなだろうと思いました。ところが、4〜5年の間に同モデルはベルが大きく巻きがコンパクトになり、全くの別物だったのでした。ボアは同じなのに接合部(ねじのピッチ、管のテーパー)も違うぞ、もうー・・・