1.永遠の都「ローマ」


JALマイレージが約6万マイルたまったため、今回は特典航空券を利用しての海外旅行を計画することとなった。

今年の夏休みは9月の連休前という時期もあり、空いている便が非常に少ない。検索を続けた結果、まだ空席が残っていたイタリアへ旅立つこととなった。
(成田⇒ローマ、ミラノ⇒成田。行きと帰りの空港が違うと別途料金が発生するらしく、今回は諸経費[空港使用税など]を含め1万4000円が必要となった。)


次に国内移動をバスにしたかったが、スイス同様バスよりも鉄道が発達しているようなので鉄道パスを検討する。ただ、今回は大都市を中心に訪問するため細かい移動は少ない。
結果鉄道パスだと割高となってしまうため、地球の歩き方のパッケージ「イタリア鉄道チケット(3都市移動)」を1万7000円で購入(2等車)してみた。
(今回利用して分かったのは、現地の自動券売機でクレジットカードを利用して購入した方が安いこと。予約が必要なESやICは購入時間に制限があるので注意⇒確か3時間前まで)


宿はこれまで通り現地調達する予定だったが、今はハイシーズンにあたるらしく安宿もそれなりの値段になっているようだ。
当日飛び込みで行っても安宿を探すことは難しいかもしれないので、初めての海外旅行以来、久々にホテルを予約することにした。
とりあえず、入国後が夜となるローマ、宿の確保が難しいと言われるベネツィアをインターネットで予約する。出国ギリギリに予約したのだが、逆に多少ディスカウントを受けることができた。
(今回利用したサイトはこちら。世界主要都市の予約が可能で、特に20日を切るとかなりディスカウントされる。)



9月11日(日)13:00初めて日航系会社で成田を発つ。TVやゲームなどがあり機内は快適だ。


約13時間後(現地時間19:00)、ローマ、レオナルド・ダ・ビィンチ空港へと到着する。
入国審査を済ませると、市内へ行くために空港駅へ。

   初のJAL便!!
自動券売機の使い方(イタリア語)がわからず多少手間取るが、結局クレジットカード専用券売機だと簡単に切符を購入することができる。
列車は30分ほどでテルミニ駅へ到着。あたりは既に真っ暗だったため、早めに今晩の宿へ向かうことにする。


・・・が、見つからない。事前予約していたため地図も打ち出してきたのに、地図が示している場所にホテルがないのである。
途中、警察官や別のホテルの人に尋ねながら1時間後にようやく発見。
結局、地図が間違っていたのだが、ホテルの近くをグルグルまわっていたらしい。また、ホテルに大きな看板がなかったのも災いした。

(ポイント:イタリアでは通りの名前が各ブロックの端に記載されているので、道に迷った際は常に通り名を探してください。)
宿にチェックインすると、部屋でくつろぐ。
食事にでようか悩むが既に22時過ぎ。機内食もとっていたためお腹はそんなに空いていない。
シャワーを浴びるとそのまま寝るすることにする。
翌朝、駅へ向かいタバッキで1日乗り放題のバスチケットを4ユーロ(約560円)で購入する。

一度ホテルへ戻り朝食をとると、再度駅へ。この旅初めてバスへ乗車する。

No.40(急行バス)は約20分後、世界最小国ヴァチカン市国近くのバス停へ停車する。

タバコ屋(Tabacchi/タバッキ)

サン・ピエトロ寺院
サンピエトロ広場を経由し、ヴァチカン博物館へ向かってみることに。
非常に人気らしく、並ぶのは必須らしいが、まだ開館15分前なので少ないだろうと甘い期待をしてみる。・・・が、甘かった。
既に200〜300mほどの長い列ができていた。


博物館(宮殿)内
覚悟を決め並ぶことにしたが、約1時間ほどで無事入場することができた。入口で手荷物検査を受けると窓口で入場券を12ユーロ(約1,700円)で購入する。


いよいよ博物館内へ。
正直広すぎてどこへ行ってよいかわからない。仕方ないので、ツアー客に紛れながら進んでいく。

この博物館(宮殿)は、もともとローマ法王の住居がだったらしく、展示物は歴代の法王が集めたコレクションがあるそうだ。
区画は20もの博物館、美術館、絵画館、図書館で構成されており、どれも見所のあるものばかり。

ラファエロ作「アテネの学堂」
詳細は「美の巨人たちHPへ」
ラファエロが12年間かけて書き続けた「ラファエロの間」などは、目を見張るばかり。
そして、何と言っても見所は、一番奥にあるシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロ最高傑作「最後の審判」だ。
ここは撮影禁止のため、教会壁面全体にかかれた壮大な絵はため息がでるばかり。
ミケランジェロがこの絵を描いたのは60歳。ローマ法王とのいざこざも多かったようで、そういった経緯を知っていると見る視点も広がるでしょう。

サンピエトロ寺院内
博物館を出るとカトリックの総本山サンピエトロ寺院へ。
324年、コスタンティヌス帝がネロ帝時代に迫害を受けて殉教した聖ピエトロの墓の場所に、教会を建てるように命じたのが寺院の歴史の始まり。その後、1506年に建築家ブラマンテが再建を始め、1546年にミケランジェロが跡を継いで設計したが、完成したのは、彼の死後の1626年だった。

ピエタ像(ミケランジェロ作)
中には、絶えず信者が訪れる「聖ピエトロ像」やミケランジェロの「ピエタ像」、天蓋に囲まれた主祭壇などがあり、カトリックの総本山にふさわしい造りとなっている。
中に入ってきた人は皆、天井を見上げてその高さに感嘆。少し先に進むと、クーポラ(ドーム屋根の部分)の天井が見えるが、そこはまた一段と高く180メートル以上もあるらしい。
次は、クーポラへ。寺院入口横から入り少し並ぶとチケットカウンターへ。
階段とエレベーターが選べるが、今回はエレベーター(7ユーロ:約1,000円)を利用することにする。
エレベーターで昇っても約300の階段を更に上る。途中教会内部のフレスコ画を近くに見ながら、ようやく屋上へ。
ここでは、ヴァチカン市国だけでなくローマ市街を見渡すことができ、眺めは最高だ。

ヴァチカン市国
 

ヴェネツィア広場
ヴァチカン市国を後にすると再度バスに乗りヴェネツィア広場へ。ここで、昼食をとることにする。適当にオープンカフェに入り、ピザを頼む。


巨大な祈念堂ヴィットリアーノ最上階からは、フォロロ・マーノやコロッセオを眺めることができ、景色は最高だ。

コロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門
ヴェネツィア広場からカンピドーリオ広場⇒フォロ・ロマーノを通りコロッセオへ。
「コロッセオが滅びるとき、ローマローマは滅び、そのとき世界も滅びる」とも言われたローマのシンボルである。
入口で少し並んだ後、10ユーロ(約1400円)でチケットを購入。当時は約5万人以上が入場できたそうで、猛獣や剣闘士同士の戦いをみていたらしい。
コロッセオを後にすると、郊外へと歩いていく。30〜40分ほど歩くとようやくアッピア旧街道が見えてくる。
アッピア街道はそう「全ての道はローマに通ず」という謂れとなった道である。周辺には、数多くのカタコンベがある。カタコンベとは地下墓地のこと。歴代のローマ法王を祭ったカタコンベもある。

アッピア旧街道
17時30分、少しあたりも暗くなってきたため市街地へ戻ることにする。
かなり歩いてきたため、バスを待つことにしたがいつまでたってもやってこない。
いいかげん歩いて帰ろうかと考えていたころようやくバスが到着。
テルミニ行きがなかたため、コロッセオ近くで下車し、ベネツィア広場から再度バスへ乗車し、テルミニ駅近くへと戻る。
御腹もすいてきたので駅ちかくの居酒屋La Gallina Bianca (ラ・ガリーナ・ビアンカ)へ。いつもの習慣でハウスワインをボトルで頼んでしまう。1人なのをすっかり忘れていた・・・。で、折角なので全部飲みました。


夕食
夕食後、バスも3回ほどしか乗っていないため、再度コロッセオへ行ってみる。ライトアップされててこれはこれで綺麗だった。
(ヴァチカンへも行ってみたが残念ながらライトアップされていませんでした)

こうしてローマの一日は終わる。

夜のコロッセオ

出発前
&1日目
旅の費用 ユーロ 換算レート 金額(円)
特典航空券(諸経費) - - 14,610
イタリア鉄道 - - 17,840
レオナルドエクスプレス 9.5 138.211 1,313
合計 - - 33,763
 
2日目 旅の費用 ユーロ 換算レート 金額(円)
ホテル予約代(2泊分) 18.46 137.595 2,540
ホテル宿泊代(2泊分) 92.4 138.117 13,762
水(2) 3.3 142 469
バス(1日券) 4 142 568
ヴァチカン博物館 12 142 1,704
サンピエトロ寺院クーポラ 7 142 994
昼食(ピザ) 7.5 142 1,065
コロッセオ 10 142 1,400
夕食(パスタ&ワインボトル) 22 142 3,124
合計 176.66 - 15,626
累計額 49,389



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