1.トルコへ


今回の旅は、アジアから脱却しヨーロッパを検討していたのだが、 日本では今年をトルコ年として、イベントやTV特集などでとりあげていることもあり、以前より興味を抱いていたトルコへの思いが日増しに強くなっていった。参考までに、トルコは中近東エリアである。


ローマ帝国、オスマントルコ帝国、ビザンツ帝国など巨大帝国の下で栄えたこの国は、歴史だけでなく文化・地理的にも非常に魅力があることから他国と比較検討した結果、トルコを上回る国は現れなかった。
よって今回はトルコへの旅行へと決めることにした。


 
トルコ共和国(首都:アンカラ)


しかし、ここで大きな問題が。。。
9月のヨーロッパ便は大変人気らしく、アジア経由の便はまったくチケットがとれなかったため、値段は高いが唯一の直通便であるトルコ航空を選ぶしかなかったのである。

逆に考えればトランジットの時間を削減でき、その分トルコを満喫できると考え、トルコ航空に決定。平日発の安いチケットでも往復で14万9000円。帰国してから苦しい生活になりそうだ。


2003月11日12時15分のJAL便(トルコ航空のコードシェア便)で関空を出発し、11時間半後の現地時間19:30分にイスタンブールのアタテュルク空港へ到着する。
機内での唯一の楽しみは、機内食。世界3大料理にうたわれるだけあって、機内食にもかなり力を入れているらしいが、確かにうまい。また、スリッパ・歯ブラシなどのアメニティグッズももらうことができた。


空港到着後、イミグレーションを無事通過し早速両替を行う。噂に聞くトルコリラ(以下TL)を手にするが、噂に聞いていたとおりゼロが多く(百万単位)貨幣価値がつかみにくい。


その後、国内線乗り換えのため、国内線ターミナルへ移動し、22時15分の便でカイセリへと向かう。


予定では、23時25分着だったが、かなり早めの23時過ぎにはカイセリ空港へ到着する。
今晩の宿は、日付が変わりそうだと思っていたが、早めにチェックインできそうだ。


ターミナルから出ると深夜ということもあり、カイセリの街までの交通手段はタクシーしかないため、まずはタクシーを確保する。



ドライバーへ地球の歩き方にのっているオトガル(バス乗り場)にあるホテルへ連れて行ってくれと伝える。移動中にドライバーが「カッパドキアへ行くのか?」と聞いてくるので、「明朝のバスでギョレメ(カッパドキアの都市名)へ行くつもりだ」と返事をする。
「1時間かかるが、このままタクシーで行かないか?」と言ってくるので「いくら?」と聞くと「50$」という。試しに値切ることができるか交渉してみるが、45$までしか下がらないので断る。


オトガルに到着すると、10,000,000TL(10ミルヨン:約900円)支払い、ホテルへ向かう。
ホテルでは、英語があんまり伝わらなかったが、寝るだけなのでシャワー、トイレ共同の部屋を選ぶ。気づくともう午前0時近く。明日は、早めにカッパドキアへ出発するため、そろそろ寝ることにする。
初日の宿探しにしては、スムーズにことを運ぶことができた。

いよいよ明日はカッパドキア。期待に胸を膨らませながら、就寝する。