新井市
「よもしろうの滝」は、与茂四郎さんの純愛伝説が残る滝である。
伝説はこうである。
与茂四郎という炭焼きの若者が
恋人の好物のイワナを取ろうとしてこの滝に訪れる。
しかし、誤って滝つぼに転落して死んでしまう。
それを悲しんで恋人も滝つぼに
身を投げて命を絶ってしまったのだ。
二人の死を哀れんでこの滝に
「よもしろうの滝」という名をつけた、
ということだ。
なんとも悲しい伝説である。
↑ 行き方は、くびきのの絶景コーナーの 林道「重倉線」を参考にしてほしい。
この分岐点で、林道「南葉山線」に入る。
間違えて、林道「重倉線」に入っては駄目である(経験者は語る)
↑ 林道「南葉山線」を走る。道は狭いが、最初は舗装されていた。
しかし、1キロくらい走ると、砂利道に変わる。
↑ ひどすぎる林道。
夏草がボウボウで、この草を押しのけて車を走らせる。
左側は崖、もしくは側溝もちゃんと作ってあるが草で見えない。
対向車とすれ違う時は、ただでさえ狭いのに要注意である。
しかも、砂利道は、大きな石でゴツゴツしている。
水溜りや、深いわだちもあり、最悪の林道である。
平均速度は15キロ程度だろう。
RV車か軽自動車で行くのが無難だろう。
マイカー(S−MX)で行くのは大変だった。
↑ 最悪の林道を登ること30分強(ここまですれ違った車は2台)
突然と滝は現れた。滝の周辺の道路は舗装されていた。
道路すぐ脇なので、見落とすことはまずない。
↑ 記録によるとこの滝の落差は20メートルである。 しかし、
この滝は何段にも別れているので、全体的に見るとかなり大きな滝であろう。
↑ 滝の中〜上部エリア。
上部の滝つぼへも何とか無理すれば行けそうだった。
しかし、夏草の多さに断念した。
↑ 上部エリアを 高速&低速シャッターで撮影。。
よく見ると、この上流にも急な流れがある。
↑ 下流付近。 渓流に流れていく。
↑ 滝を越えるとカーブになっており、道は広くなっている。
ここで車の方向転換ができるが、落石があった。
↑ ここで引き返せばいいものの、あえて林道をさらに奥に進む。
林道の総延長は30キロ。滝までは8キロくらい走ったが、
終点(名立町)までは、まだかなりの距離がある。
舗装道路になるのを期待しながら走るが相変わらずの砂利道の悪路である。
↑ 滝から15分ほど走る。すると道路が土砂崩れと落石で埋まっていた。
残念ながらここでリタイアし、引き返す事となる。
かなり走った気分だが、リタイア地点まで走行距離は 12〜13キロ。
まだ総延長(30キロ)の半分まで行っていない。
この先はどうなっているのだろうか?
↑ 登ってきた悪路を今度は下る。
二度と走りたくない道だ。 しかし、下山途中には素晴らしい景色が拡がっていた。
「道の駅 あらい」には、新井市の公式パンフレットが置いてある。
中を見ると「よもしろうの滝」の写真があり、パンフレットの裏には地図も載っている。
この地図を見る限り”立派な舗装道路が滝まで続いているんだろう”と誰もが思うだろう。
しかし、騙されてはいけない。
かなりの悪路の林道である。
「よもしろうの滝」は中途半端な気分じゃたどり着けない。
悲しい伝説が 滝を遠ざけているのか・・・