はっちゃけあやよさん1−2−3forwindows


さて、色々と物議(?)を醸しだし、酷評されたり、まぁ、こんなモンだろ。この値段だからな。と言うのが一般的なようです。

それらの評価は、決して間違っちゃいませんが、あやよぴょんの存在を知らないで、買ったのならともかく、これはノスタルジィを楽しむゲームであり、ゲーム本編を楽しむゲームではない。と言うことを忘れないで欲しいなと。

このゲームを「CGの書き直し、塗り直しもない」と酷評している所もありましたが、一時期ブームだった98時代のゲームをWin対応にしたゲームは、90%以上が、なんの手直しもされていません。それらも酷評しているかと思えば、それらは褒めていたりします。それは、さすがに、評価者としての一貫性に欠けるだろうと思うのですが?。

そもそもにおいて、88時代のゲームであり、それを幾らリメイクしてもたかが知れていると言うもの。フルカラーだけでも凄いことだったのに。ああ、6001ユーザーだったよ、ラインドロー時代、メインメディアがテープのの生き残りさ。タモリが「時代は3.5インチ」と言ったのを鼻で笑ったてた時代さ。

って事で、言うなれば、今の小学生にインベーダー(タイトー)をやらせるようなもんさ。当時を知らなきゃ楽しくも何ともないゲームだ。購入者も、発売側もそれを認識しているのだから、それで良いじゃないか。私は楽しめました。ゲームとしてではなく、懐古する道具として。

ただまぁ、色々と問題点もある。あやよぴょんの、キャラクターが確立し、バカゲーとしての立場を確立したのは、第四作目なんです。

それまでと言うのは、明日のジョーで言う「鑑別所や、パチンコ三昧のボクシングを始める前」であり、ジョジョの第一部の初期の青春物語の頃だっり、男塾の軍隊パロディーの頃なんですわ。

厳密にキャラクターが固まったのは、3のオマケディスクみたいだけど。実際に、3で長岡さんがシナリオを担当するようになって、ようやくまともなバカゲーとなり、3のオマケディスクで、越塚智子の怒りっぽいが面倒見が良い。と言うキャラが確立して、格段に面白くなったのか4だ。

私の記憶のあやよぴょんは、底抜けにマヌケで、智子は怒りっぽく、春麗は計算高い。それと、はらほれさん、さっぽろももこさんの絵。

シナリオは、バカゲーだから、みんな流していると思うけど、意外と広い分野からネタを拾ってきていて、ちゃんとパロディーになっている所なんかは、凄いと思う。まぁ、ストレートすぎる下品なパロディーだけどね。

例えば、3の奪衣婆のシーン。妖婆死棺の呪い。と言う映画を知っていれば、きっちり笑える(知らないと笑えないのは、パロディーの宿命だ。見る側もいくつのシーンを見つけられるかを楽しみにするものだ。)。ちなみに、あやよ5の各章の名称は、不動霊縛法の印の順番になっている事に気が付いた人は何人いるだろうか?。

4では、意図的なパロディーゲームとし、キャラクターの個性と相まって、バカゲーとしての地位を確立。5で不動のモノにしたわけだ。自社だけでなく、他社をネタにする勇気と根性。潰れても良いという覚悟(笑)。また、ユーザーを登場させるという暴挙と言うか、インディーズ映画のような手法。

たぶん、随所にコアな映画ネタが含まれているのを見ると、長岡さんは映画好きなんだろう。だからこそ「ようこそシネマハウスへ」と言う名作を生んだのだろう。個人的には、シネマハウスを再販すれば、もっと稼げたと思うのだけどね。

そんな経緯が分かっていれば、値段をあと二千円上げても良いから、1−2−3−4−5と全部入れるべきだったのだ。その売り上げで改めて、6(新作)に取りかかるべきだった。それが分からないのならば、センスが無いとしか言えない。

おそらくは、新作の6に自信が持てないため、一番人気の高い4、5と抱き合わせることでのフォローを狙ったのだろうが、予告はされているモノの4−5−6は発売されていない。後が無いのが分かっているのならば、常に全力で挑むべきだ。余力を残す余裕など無いはずなのに。

目の前の敵を倒さねば、次のチャンスなど無い。倒した後の事は、倒した後で考えるべきだ。ま、それが出来ない会社だから、みんな逃げていったんだろうけどね。



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