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熱血乙女青春記
あの、スパイクがピッタリの足、オーって叫ぶのにピッタリな口…間違いない、入部希望ね!
−野々原千晶(霞ヶ浦女子野球部発起人)
私の記憶だと、最初のドキプリは、アーケードの野球ネタ脱衣麻雀だったか、ソフトベンダータケル(懐かしすぎるな、コレ)の、レッスルエンジェルスの野球版みたいなミニゲームだった記憶がありますが、単に名前が同じなのか、それともつながっているかは、私には知りようがありません。
で、コンシューマーとしては、熱血乙女青春記は2作目にあたり、内容も、実は一作目の続きとなっています。
で、内容はと言いますと、スポーツ育成+恋愛+魔球秘打!と豪華すぎるセット。恋愛SLGの部分は、まぁ、良くある類の出来で、可もなく不可もなく…というか、マップで移動可能ポイントで出会ったキャラとのイベントが進むタイプで、全体マップで行ける場所が多く(場所によっては、室内、室外もあり)、時間によっても、出会うキャラが違ったりしますし、イベントが進むと場所や時間が変わってしまいますので、場所探し型になるのかなぁ。フリー行動は、放課後と土日の二日だけで、育成のために特訓や練習試合もしないと行けないので、なかなか難しいです。何周もしてますが、キャラ個別エンド見た事無いという。 まぁ、恋愛パートはオマケですから。
育成パートも、一週間の平日五日のメニューを個別に選び、練習メニューも豊富で、追加されるメニューも、育成傾向によって出てくるモノが変わってくるなど、意外と細かいところも良くできています。ステータスが一定値を越えると、秘打、魔球、秘走、魔送球(星一徹かっ)を憶えるのですが、それぞれ4人まで。尚かつ、一つでも憶えると、必要ステータスの数値が跳ね上がると言う。二つ目の技は憶えにくくなると言うワケです。コレはコレで、どう振り分けるかで、レギュラーベンチの振り分けや、打順ポジションを決める手段となります。秘打魔球を両方もったスーパーキャラも作れますし、色々と振り分ける事も可能と。
下手な、野球ネタゲームだと、メンバーのポジションは半固定だったりする安いものが多い中で、このドキプリの凄いところは、全員がドコのポジションにもコンバートできるという自由度に、野球愛を感じる訳ですよ。河合を四番サードにしても良し、野々原をキャッチャーにするも良し。特にバッテリーは、仲の良いコンビを起用すると、プレイボール時に独自会話をするという(どっちが投手やるかでも、変わったはず)。こういうこだわり、いいですよねぇ。
ピッチャーも、投球練習ばかりさせていると、球速が上がりすぎて、キャッチャーが捕球できず、振り逃げ多発なんて事態も起こったりと、イイ感じです。ただまぁ、魔球のある野球なので、成長しきってしまうと、もう、ギャグ的な超人野球になってしまうのが欠点ですが。キャッチャーゴロでも一塁セーフになる俊足とかね。ただ、これは、育成パートの悪さというよりも、野球パートの出来の悪さに起因する気がします。
こういうこだわりと、野球愛を感じる出来だったので、3作目のLovelystarには、期待してたんですよ…ほしたら、完全AVGで、野球のヤの字もしらないシナリオで、ダブルショックだったという。ホントに、青春記は今やっても、そこそこ面白いのに…
と、ここまでは、ベタ…でもないか、褒めているのですが、問題は、野球パート、試合モード。この出来が、イマイチ通り越して、不出来。上でも少し書きましたが、超人の域に入るとキャッチャーゴロでもセーフになるのですが、ゲーム開始早々のステータスだと、サードゴロはセーフ、ライトゴロはアウト。なんてのがざらにあります。コレは単純に、ベストプレープロ野球的な、2頭身キャラの見下ろしフィールドを、直接の距離として設定しているためと思われ、確かに、ライト>ファーストの距離を1とすると、サード>ファーストの距離は10倍ぐらいあるわけですよ。
その他にも、野球SLGでありがちなロジックというか、アルゴリズム的な不具合。明らかなセカンドゴロなのに、ファーストに任せるとか、打球は三塁線なのに、サードがすぐにベースカバーに入るとか、そう言うイライラがつのるところが、結構あったりします。
くわえて、選手が指示を無視するのは良いんですよ。監督との信頼感で変わってきますから。ただ、マニュアルモードでの投球内容が、ちょっと歪で、直球、変化球、スロー球、速球、入魂球、魔球なんですが、直球と速球の違いが…いや、カウント整えるための手抜き球とか打たれますよと。スロー球ってチェンジアップで、変化球なんじゃ…とか。2D見下ろしなのは、PS1のスペック限界だと思いますが、やっぱり、野球つくみたいな、3D視点とかあって欲しいですよね。魔球、秘打時のカットインとかもね。
今のハイエンド機どころか、PS2クラスとか、PSPにでもリメイクしたら、もっとこだわれると思うんですけどね。変化球もひとくくりでなく、カーブとかスライダーとか、DC版のやきゅつく寄りにして。選手ごとに、投球フォームが変わったりとか、打席をスイッチさせたりとか。林は、ドキブリ1のOPだとアンダースローなんだよねぇ。あと、超人守備ね。XINGだからなぁ…セガあたりが版権買ってリメイクしてくれないモノか…ドラベースとか、イナズマイレブンとか目じゃないと思うんだけどなぁ。
ただまぁ、野球愛じゃなくて、野球を知らないまま作ったのが、たまたま好転しているだけ。なのかも知れない。と感じるところは、多々あります。
キャラ紹介兼簡易攻略
初期状態では、ポジションごとの守備レベルで適正の有無が見えますが、使っていれば、ドコでもそつなくこなせるようになるので、自分のイメージにあったポジションで使い続けるのが良いかと。
秘打魔球などは4人(もしかしたら3人だったかも)までなので、秘打持ちは、一番、三番、四番、六番あたりに持ち込むといい。終盤では、秘打以外ヒットが出るのがマレになってくるため、ともかく、一番秘打は必須。ホームランよりもヒットの方がいい。塁に出れば、AIが歪なので、バントエンドランを仕掛けると、確実に盗塁先へ送球し、フィルダースチョイスで塁を埋められる。走力がキッチリ育っていれば、三番でもバントエンドランで同じように埋められるので、秘打持ちを五番に回す手もある。マレに、四番の秘打が抑えられる事があるため、三番、四番か、四番、五番と続けておくと保険になる。
残った秘打持ちは、六番、七番あたりにしておくとだめ押しがしやすい。
魔球は、秘打持ちには魔球をぶつけないと、スタンドにたたき込まれたりするので、ゲーム中盤以降は、惜しみなく魔球を連投すべき。相手の魔球は、七回以降、ツーアウト以降、三連投で締めてくることが多い。そのため、早い回で点差を開けておく必要がある。
魔送球は、内野安打を防ぐためにも、ショート、サードへ優先配置。盗塁を刺すのも、魔送球が必須なためキャッチャーにも欲しい。CPUはレフトに優先的に配置するが、レフトも持っていれば便利なシーンは結構ある。ランナー一塁で、レフト前ヒットだと魔送球で二塁で刺せる。
ちなみに、秘打魔球は、エフェクトに属性があるが、特に違いはない。
野々原 千晶
一応のシリーズヒロイン。左投げ左打ちの愛すべき野球バカ。開始時から魔球「千式紅炎球(ちしき、こうえんきゅう)」を持っているため、打者転向は難しい。このゲームでは、ピッチャーは特に疲労と気力の消費が激しく、開始時は五番を打っているが、打順を下げて投球に専念してもらった方が良い。
千式は千晶式の略と思われ、紅炎球は母親の技のため。母親が監督する嘉手納実業の選手も紅炎球を使用する。母親が流浪癖というか、家庭を顧みず、全国、世界で野球に従事しているため、家事全般が得意+スーパーの特売巡りをしていたりする。
魔球エフェクトは火。
牧野 泉
千晶の相棒。初期ではキャッチャー。魔球秘打の類は憶えていないので、投手へのコンバートも容易。だが、打力は高いので、打者にした方が良いかも知れない。初期設定では、二番キャッチャーというアストロ打順。爆発的に伸びる投手の球速球威のために、キャッチャーは高い捕球能力が必要なので、完全な打者として期待するのならば、キャッチャーからはハズした方が良いかもしれない。
料理を作るのは好きだが、壊滅的に下手という特性が。師匠の木村いわく「同じ材料、同じ手順で作っているのに、なんでこうなるかな?」と言うレベル。ドキプリ1では、かなりの近眼とされている。チーム1のビッグボインゆえに、アリサに敵視されている。
魔球エフェクトは水
木村 由佳
東京生まれ東京育ちのくせに関西弁キャラという。元々は、マネージャー希望で、実技より理論派、プレイより観戦派だったのだが、野々原により選手に。ゆえに判断力以外のステータスも低め。キャラに愛着がないと、ベンチ落ちしやすい。しかも、青春記でのメインヒロインたる葵がファースト適正が高く、入れ替えろ言わんばかり。しかし、巧打は良く伸びるので、二番向きだが、足に難あり。ファースト以外では、キャッチャー適正が高い。牧 野を攻撃の要とするならば、木村をキャッチャーするのもいい。打撃を捨てて、ひたすら捕球訓練させられる。 が、牧野はバッテリー補正が全員+なので、やはり牧野には劣る。
両親は料亭というか、料理屋なので、料理上手で牧原を訓練中。だが、創作料理は、たこ焼きプリン南蛮風とか、ちょっとアレ…
魔球エフェクトは火。秘打は水という変わり種。まぁ「千式紅炎球!のような魔球〜」と「水斬の太刀のような秘打〜」なワケだが。
浅井 真弓
天才(天災)博士キャラ。変動する訓練メニューは、この人の作る秘密道具によるというほどの天才科学者。が、なぜ野球をやっているのかが一番謎。ポジションはセカンドで、選手傾向としては、木村とかぶる。二塁手としては、足の遅さと肩の弱さが致命的なので、そのままセカンドにする場合、早急に鍛える必要がある。打撃も巧打タイプ、守備適正もセカンドの他は、キャッチャーと、木村と丸被りという。
魔球エフェクトは雷
滝沢 馨
男勝りキャラ。一番サード。初期から秘走を持っているがゆえに、扱いづらい。初期では秘走は便利なモノの、育成が完成してくると、秘走無しでも秘走レベルの速さを持ってくるため、正直、死にスキル。打撃も、そんなに上手い方ではないし、球速等肩が強いので、控えピッチャーに落ちがち。
魔球エフェクトは雷
河合 弘子
ロリキャラで言い尽くせるのがちょっと悲しい。体格を反映してか、打力、球威と言ったパワー関連の数値は伸びにくい。反面、走力や守備力と言った数値は伸びやすい。足が速く、守備も上手いので、ショートにピッタリなのだが、試合パートの設定の歪さに殺されているキャラ 。ショート、サードは、イージーゴロでも魔送球が無いと内野安打が出まくる(ゲーム序盤では送球の弱さ、終盤では足の速さで)。打力の弱さは致命的で、秘打を憶えても、後半だと抑えられたりするのでよほど、キャラに愛着がないと、ベンチ落ちする。
魔球エフェクトは水
中山 玲子
理事長の娘というお嬢、タカビー、ツンデレキャラ。周囲には、タカビーを逆手に取られて、うまく使われているちょっと可哀想な面も。中山グループはかなりの資産家で、学校や美術館などは、社会還元の一環らしい。
最初の練習で、魔送球を憶えてしまうので、打力は高いのだが、秘打が取りにくく、どうしても二線級の守備要員になりがち。だが、魔送球は守備の要なので、初期では三番レフトだが、ショートかサードへコンバートしておこう。打順は、秘打持ちが揃うまでは、そのままでも良いが、魔送球も根性を消費するので、六番とかに七番に下げた方が良いかもしれない。
魔球エフェクトは光
須永 知美
剣道部兼野球部にして、武家しゃべり(ござるとか、それがしとか)を素でやる天然気味生真面目キャラ。初期から秘打を持つので、四番固定で良い。ポジションはセンターだが、足が遅いので、ライトへのコンバートお勧め。センターは、いろいろと、走り回るので、足が遅いと、シングルがツーベースになりがち。また、ライトの打球処理が歪らしく、最もエラーのつかないエラーが出やすい上に、外野陣は入れ替えが激しくなりがちで、最初からライトへコンバートして、実戦で守備レベルを上げていこう。練習は打撃と、根性上げに専念。
魔球エフェクトは水
林 恭子
初期キャラ10人いたドキプリ1では、控え投手だったが、9人になった青春記では右翼手スタート。しかし練習試合前には水無月が入部するし、きちんと投手適正が高くなっているので、控え投手とするべき。大会本戦が始まると、トーナメント形式のため、野々原一人では、疲労回復が間に合わない。最低でも投手は二枚看板は必要。
キャラ造形としては、アクション映画好きの男性恐怖症という。元ソフトボール部だからか、前作ではアンダースローだったが、今作では、投球シーンがないので不明。
魔球エフェクトは風
水無月 葵
青春記の追加キャラで、メインヒロイン格。初期でも、ファースト適正が高く、打力も結構あるので、木村をけ落としがち。初期が補欠で、技も憶えていないので、どうとでも育成できる設定になっているのも、メインヒロインくさい。担当声優も、OPやTVCM曲を歌っているあたりも、裏でのタイアップくさい。前作も、モコがそう言うポジションだったし。XINGだし。
魔球エフェクトは水
工藤 美奈子
前作をやりこんだ人なら分かる、二重の意味での隠しキャラだったが、今作では普通に登場する。外見通りの、パワーキャラで、守備や制球、巧打などの小技は苦手。だが、貴重な左打者(と言っても、何も変わらないが)。外野適正が高いし、足も速いので、向いてはいるが、捕球が致命的に低いので、落球覚悟で育てるか、ファーストにしてしまおう。 クドーアーマー脱いだモードは今回はない模様。
魔球エフェクトは雷
アリサ 千堂
日米ハーフなので、喋る言葉もハーフらしいデース。間違った日本語と間違った英語のミックスで喋る怪しいキャラ。私の壺。はさておき、選手としては、オールラウンダー。全てが、ほどほどに高いので、レギュラーに決めたら、ドコでもやれる。足が速く、打力も肩あるので、センターかショート向きだが、守備レベルは、ショートだけ低い。イメージとしては、一番か三番が似合う。
プロポーションに絶対の自信を持っているがゆえに、自分より胸の大きい牧野をライバル視する。
魔球エフェクトは光
神田 紗由里
葵の親友で、帰りに部活待ちをしたがゆえに、野々原の目にとまり入部の呪いをかけられる。左投げ右打ちの変わったタイプ。彼女も、ドコでもやれる。が、空きポジション的に、中継ぎ、抑えピッチャーになりがち。滝沢が魔球を憶えにくく、その穴埋めに。
魔球エフェクトは風
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