FF14パソコンを考える


 


まず最初に、私は蒼天のイシュガルドで始めて休眠し、漆黒のヴィランズで復帰しました。暁月のフィナーレクリア後、致命的directXの頻発に悩まされて、討滅戦を躊躇しているうちに、心の槍が折れて休眠中ですが、ちゃんとしたプレイヤーです(メインジョブは採掘w)。

黄金のレガシー発売に際して、復帰を考えまして、グラボどうすぺぇかなぁと思って、情報収集していると、明らかに、ベンチスコアしか見ていない検証人が、割と多く氾濫していて、酷いのになると、商業メディアライターなのに「非常に快適に届かないので、プレイは難しい」とか言う始末。

対人FPSならいざ知らず、MMOでは「快適」判定があれば、十分にプレイ可能です。

FF14なら、10,000前後のスコアがあれば、問題なく、快適にプレイできます。7000を切ると、プレイは可能ですが、ちょっと支障が出ます。いわゆる魂では避けていた状態ですね。発動ゲージのズレ(と言っても、ゲージ80%で内部的には発動完了しているのがFF流だったりしますが、FF11におけるすべり撃ちw)が出始めます。ただ、ハードウェア起因のラグよりも、回線ラグの方が影響大きいです。

正直、FF14は、かなり古いゲームですので、高精細とはいっても、レイトレーシングなどには不対応ですし、ムービーシーンでは、指先がポリゴンキャラらしい、角張りですし(特に2.0のムービー)。そこまで、高精細や美麗なグラフィックにこだわる必要はないと思います(レガシーではそれなりに頑張っているようですが)。

ですので、常にプリセット最高品質である必要はありません。特に、黄金のレガシーベンチマークでは、最高品質と高品質の違いは、FSRを使うかどうかだったりします。アップスケールするために、若干画質が乱れますが、コマ送りでもしない限り、「ん?」で済むレベルです。

エオルゼアを散歩中ならともかく、走って避けて、コンボ入れて、アビ使って、ってやっている時に、水面の映り込みがキレイとか、アップスケーラーのジャギーが目立つとか 分かるわけがありません。ムービーシーンにしたって、石板の角がすこしギザギザしているとか言われても、指摘されない限り気が付かないでしょう。

そもそも、ゲームエンジンのせいで、殿中のように九十度直角に曲がりながら歩くイベントシーン(まっすぐ歩く>障害物の前で停止>その場で90度回転>進む>停止してさらに90度回転で、障害物(プレイヤーキャラ含む)を避ける)に、120fpsだ、240fpsだ、言うのは、実プレイしていない証拠です(笑)。

実プレイせずに、ベンチスコアの数字だけ見ているベンチマーカーの解説に惑わされないようにしておくべきかと。
(そもそも、最高品質前提になっているのがもうなんかアレだ)


という観点から、低予算(概ね10万円)をベースに、PC構成を考える
(3O万ぐらいポンと出せるなら、何も考えずに、各社の推奨PCから買えばよろしいw)





・CPU
フルHD限定なら、core i3でも十分な性能です。ですが、五年ぐらい使うつもりなら、余力をもたせておいた方が良いので、i5を勧めます。
(AMDは詳しくないので割愛。というか12世代以降なら、インテルの方が安定感もあって良いと思います)

現在(2024/06)で考えると、コアウルトラこと、14世代になるのですが、Eコアは実はゲームには邪魔とインテルを認めてしまっています。

インテルAPOと言うものがありますが、これがPコアに処理を集中させることで、フレームレートを向上させるというもの。つまり、Eコア邪魔なんですね(笑)。もともと、Eコアはゲーム性能 の向上に寄与しないと言われてましたが、邪魔ですらあったという。

実は、ハイパースレッティングも登場したころは、スレッドの振り分けが上手くできずに、1コアに集中してしまい、足を引っ張ることもままありました。 学習しとらんななぁ。

よって、ゲーム主体に考えるならば、Eコアのない12世代のi5-12400にするというのも選択肢でしょう。 i3−14100とi5−12400の値段は同じぐらいですので、i5−12400を勧めたい。

エンコードや配信を考えるなら、Eコアはあったほうが良いですし、四年後ぐらいには、Eコアもうまく活用できるようになっていると思われますので、付けておくのも手ですが…四年後では、性能不足になる可能性が高いです。

対人FPSも考えているならば、i7も考慮すべきですが、MMOであるFF14限定ならば、i5で十分です。 また、i5では4060Tiあたりから、CPUがボトルネックになりますが、ボトルネックが発生したところで、十分なスコアが出ていれば問題ないです。


・cpuクーラー
付属のクーラーでも、なんとかなりますが、なるべく低い温度を維持しておくことが、肝要です。
なぜならば、ブースト発動>温度上昇>クロックダウン>温度下げ。を繰り返されると、CPUの速度が安定せず、プチフリ状態に陥るからです。

i7までなら、 実売3000円ぐらいの空冷で、十分冷えますので、有名どころのAK400や虎徹3、SE-224-XTSなどがオススメ。
静かになって、動作も安定するので、投資効果はかなり大きいです。 まぁ、i5以下なら、まったく問題はありません。


i7以上でも、避けたいのが簡易水冷。近年流行してますが、クーラント、冷却液の交換ができません。クーラントの劣化や蒸発で、寿命が2−3年(使い方にもよる)と言われていますので、コストパフォーマンスの観点からみても、良くないです。 ホースの劣化で液漏れして、全体道連れとかも怖いですので、二年すぎた簡易水冷は、時限爆弾かも。

あと、小型ケースを考えている人は、サイズをきちんと調べてから。



・グラフィックボード

フルHD(1920*1040)の60Hzなら、エヌビディアの60番台で十分過ぎます。3050の6GB版でも問題はないレベルです。さすがに、 黄金のレガシーでは1650ではパワー不足(とはいえ、FSR使えば、i5 12400+GTX1650で、ベンチスコア9000を超えます)です。

現状では、3050の8GBと、60番台の価格差は微小で、3050買うなら、4060買った方が絶対に良いです。まぁ、FF14に関しては、3050の6GBでも、フルHDなら、平均90fpsぐらいは出ておりプレイに支障はありません。 なんなら、DLSSも効きますし。

お値段的に、3060 12GBと、4060 8GBは拮抗しておりますが、ゲーム一本なら、4060で決まりです。AI生成も…と考えると、ゲーム性能に妥協して、3060の12Gbかと。たまに、ビデオメモリ多い方が効きそう。とか言う人がいますが、ゲームでメモリの効果は微弱です。GPU性能の差を覆すことはありません。

なお、FF14は、エヌビディア一派なので、ラデオンは除外しております。

144とか120とか流行ってますが、FPSならいざ知らず、MMOでは、さした意味がありません。動きが滑らか…とか、言いますが、テレビ放送のフレームレート30以下です。テレビドラマみて、動きがカクついてるとか思います?。

FSPゲームの場合、高レートだとサイトやクロスヘアの動きが滑らかになるので、狙いやすくなりますが、MMOではそこまで必要ではない。 さらに、ベンチソフトでも、最高画質と高画質の違いは、FSRとかDLSSを使うかどうかだけだったりします。

WQHD(2540*1440)の場合、パワーが必要になってくるので、3060あたりが下限になってくると思います。
ただし、黄金のレガシーからDLSSに対応しましたので、RTX3050 8GBでも、DLSSを使用すれば、対応できると思います が、持ってないので断言はできません。

まぁ、来年(2025年)の冬までには、5060や5050が出ているので、新規でない人は、手持ちのグラボでFSRや設定調整して耐えるのも、よろしいかと。



・マザーボード
コレは各人の使用目的と環境に影響されます。Bluetooth機器を使っているか、NVMeのM2は何スロット欲しいか。等々。それによって、BかHかZかになります。

LANチップは、リアルテック一択になっており、ほぼ選べないので、2.5G対応かどうかぐらいでしょう(一昔前は、インテルかクァルコムかカニか選べた)。

値段で考えると、B760から選ぶことになるでしょうけど、B型ではM2スロットは2本+PCIEはグラボ用のみになると思います。PCIE×4スロットならば、M2増設ボードが刺せます。

・メモリ
DDR4で良いですが、置換が始まっているので、遠からずDDR5との値段が逆転するかも。
メモリのスピードは、誤差レベルです。DDR4とDDR5を比べても、数パーセントの誤差しかありません。OCメモリは、ほぼ無意味。

スピードよりは安定性を取るべきでしょう。また、オーバークロックメモリは、電圧等を盛るので、チップには許容範囲とは言え、負担がかかります。なるべく、ネイティヴのメモリの方が、長寿命、高耐久です…が、まぁ、気にするレベルではないです。

おむつとメモリはいくらあっても困らない。の格言通り、容量は多めの方が良いです。
16GBはもはや最低ラインで、32GBは欲しいところ。ベンチスコアには出ませんが、実務では影響が出ます。



・ストレージ
実は、最重要項目。
検証サイトだと、CPUとかGPUの話ばかりしますが、実プレイで一番影響が出るポイントです。

蒼天のイシュガルド時代の話ですが、知人が、HDDの5年前ぐらいのPCでプレイしていた時、PT組んでテレポしたら、知人がなかなか出てこない。エリア移動でも同様。一緒にダンジョンに入った時も、あまりに出てこないものだから 、他のメンバーから「落ちた?」とか言われる始末。

その後、頼まれてSATA-SSDに換装したところ、「テレポしても固まらない」と感動してました。

CPU、GPU起因のカクツキなんて、MMOでは、さしたる問題になりません。まぁ、討滅戦で避け損ねる可能性はありますが…。エリア移動の読み込みの長さの方が、よほどツラいです。


最低でもSATA SSDを選んでください。今なら、M2のNVMeから選ぶべきです。ここは、予算を削るべきではありません。

最低ラインは、PCIE4で速度5000ぐらいのもの。気張れば、PCIE5.0の7500ですが、体感レベルでは差は感じないでしょう。

SSDは容量が多い方が長寿命ですので、最低でも1TBを買いましょう。500GBとの寿命差は歴然です。値段も3,000円ぐらいしか変わりませんし。1TBを購入して、システムドライブとし、そこにFF14をインストールした方が、良いです。パーティションは割る必要ないです。

システムドライブにする場合は、安定性が大事ですので、知名度のあるメーカーのが安心でしょう。いわゆる商社系メーカーの場合、チップガチャとかチップ闇鍋といわれる状態になります。例えば、Kingstonの前科として、初期販売品は、選別品の優良チップを使って、評判を上げておき、のちに、安価の低品質チップに切り替えて、利益を上げているということがありました。

もっと酷いと、レビュワーやメディアには、サンプルとして選別チップを使ったものを渡し、一般販売では…という産地偽装みたいなことをやった 商社系メーカーもあります。名前は上げませんが。


・電源
従来は、消費電力の2倍。と言われてますが、電源の変換効率が一番良いのは使用率50%。とすると、2倍の容量にしてしまうと、全てのパーツがフル稼働したときに、最大効率になることに。

全てのパーツがフル稼働することは、まずありません。高負荷ゲームでも、フル稼働を持続するシーンは限定的です。

ということ考えると、7O%ぐらいに収めた方が、最大効率の持続時間が長くなる。また、電力マージンも、三割あれば十分でしょう。メーカー公称のTBWも、マージンを取っているはずですから。

とは言え、RTX4080クラスになると、電力馬鹿食いするので、2倍法に従った方が安全かもしれません が…4080クラス使う人だと、黙って大容量買っているでしょう。

ケーブルがプラグ式か否かは趣味の問題になります。

プラグ式の利点
不要なケーブルが外せるので、ケース内がスッキリするし、風通しも良くなる。

直付け式の利点
プラグ式は、やはり接点不良がでるので、せっかく整えた電流にノイズが入る可能性がある。
また、ケースがギリギリだと、プラグ部分に負荷がかかり、割れたり、接点不良の原因となる可能性もある。
プラグ式より安い


・ケース
お好きなものを。となりますが、初自作の場合は、ケースは大きい方が作業がしやすいです し、風通しも良いです。
ピンキリなので、妥協すれば数千円。こだわれば、十万超とかいう世界です。

また、小さいケースだと、グラボの全長オーバーがあったりしますので、きちんと調べましょう。


というのを踏まえて、詳細に見ていくと…


・cpu core i5 12400 (二万四千円)
・メモリ DDR4 32GB(16GB×2) (約一万円)
・マザーボード B760 (約一万五千円)
・cpuクーラー 3000円程度の空冷(AK400 / SE-224-XTS / 虎徹など ただし小型ケース用は高くなる)
・グラボ 4060 8GB AI生成するなら3060-12GB(ゲーム性能は落ちる)。3050-8GBは性能と値段が合わない
・ストレージ NVMe M2SSD ウェスタンデジタルのSN770とかオススメです。DRAMレスですが、空き容量が減っても性能低下が軽微

・電源 650Wクラス…で余りあるかと。なんなら、5OOWでも行けるみたいです。でも、七千円ならクロシコの5ooより、deepcoolの650選ぶかな…

・ケース 予算に合わせて

で、OS抜き、キーボード、マウス別で約12万ぐらいか。OSとか入れると15万でおつりが出る感じかなー。
本当にファーストPCだと、ここからモニターも必要なので、20万ぐらいになる。

ということ考えると、やはりBTOで揃えた方が安全かなぁ…まぁ、BTOするにしても、目安にはなるかと。

3050の6GBに落とせば。一万円ぐらい抑えられますが…無理してでも、4060買うべきでしょうね。
削れるのはメモリ。16GB(8*2)にすれば、半額 ぐらいに出来ます。



・ゲームパッド
実は、FF14はゲームパッドの方に最適化されていまして…タゲの切り替えなんかは、パッドの方が速いし、アナログスティック移動が前提になっているギミックも少なくないです。

キーボードだと、斜め移動が異常にやりにくく、討滅戦で、斜め移動できずに、回避がワンテンポ遅れる…半歩踏み出してしまい、攻撃食らうとかよくあります…。

なので、パッド派の人は、ちょっといいパッドも持っておくと、いいかもしれません。プレステ配置型はプレステ純正買うのが正解かと思います。XBOXスタイルだと、各ゲーミングブランドから出てますので、お好みのものを。





・i5+4060Tiだとボトルネックになるって本当?
本当です。

というのも、4060Tiは、設計等が4070の劣化版のハズなので。CPUで言うと7コアしか動かないチップで、1コア殺して6コアのi5として売るみたいな感じだったはず。実情は4070に近い。

まぁ、そんなことはさておいて、忌避するほど落ち込むかと言えば、そうではありません。

本来のスペックが発揮できない事には間違いありませんが、そのスペックで十分なスコアが出ます。
ベンチスコアが絶対なベンチマーカーに取ってみれば、許しがたい行為でしょうが、ゲーマーにとっては、十分な動作が保証されれば何の問題もありません。

例えば、i7+4070で、「ベンチスコア22000の非常に快適」と、I5+4070の「スコア20000の非常に快適」で、プレイに差が出るか?。
出ません。対人FPSなら出るでしょうけど。


さらに言うと、ベンチスコアでの5%程度の差は、実プレイでは体感できません。2-3%の差は誤差です。10%違うと、比べてみれば…ぐらいで、単体では気が付かないと思います。

十分なスコアを叩きだしていれば、ボトルネックは気にするほどではありません。

これが、ボトルネックの落ち込みのせいで「やや快適」から「普通」になるのなら、大問題ですが、ベンチスコア二万越えで一割減ったからなんだっていうのか。というレベルです。

そもそもが、i5+3060よりも、i5+4060Tiのが高スコアを出すのですから、ボトルネックがーとか騒ぐゲームではありません(繰り返しますが、対人ゲームなら、影響はあります)。

対人ゲームは、シビアなカーレース、MMOはツーリング。と例えても良いかもです。


・4K/WQHD
Steamのハードウェア調査(2024/04)では、58%がフルHDでプレイしています。WQHDで18%、4Kにいたっては3.7%です。まぁ、日本では、違う比率かもしれませんが 。売り上げに貢献したいメディアや、オーディオ系ライターは、大画面大好きですから、さも当然のように語りますが、実情は2割程度。4Kにいたっては3%(笑)。


・中華パーツ
10年くらい前までは、全く信用できませんでしたが、現在では問題ないです。

そもそも、PC関連の7−8割は、もう中国産です。半導体工場は中国にあったりしますので、中国が絡んでない製品を探すのは不可能に近いと言えます。ただ、そうした生産系の会社は良いんですが、流通系の会社のOEM製品だと、精度の悪いチップを使っているんじゃないか?とか、初回は選別チップで、高評価を稼いでから、質を落とすのではないか。とかの疑念は晴らせません。

まぁ、そうした生産後期に、質を落とすのは日本企業もやります。セガサターン白なんて大々的にやりましたが、実情は廉価版だったりしたわけで…生産工程の合理化(部品点数を減らすとか)なら良いんですけどねぇ…