本当に今更、と言うゲームですが、先ほど(2002/4)完結編を終了しました。ボスらしいボスも無く、盛り上がることもなく、え?なに?、これで終わりなん?。うっそーん。ダサ、しょっぱ。ってなモンです。かなり放置していたので、そんなものかも知れませんが。
SDサイズでない新・スーパーロボット大戦は、早々に終了させて、ダメだ。コレ。と思っていたのですが、本当にダメですね。以前よりも下火になっていることからも分かるように、もはや限界です。シナリオライターや、システムデザイナーを一新して、新しい血を入れないとダメでしょう。
DC版とか、最新作のインクパクトでは、同時攻撃や複合攻撃といった方法が展開されているので、一新されたのかも知れませんが。まぁ、このシリーズがなぜ売れているかというと、毎度のアレでしょう。一度ブレイクしたゲームをけなすことは出来ない心理ですね。一度、メガヒットが出れば、あとは楽々。日本の大学見てぇ…入学ムズイけど、出るの楽。
コレも、知人が絡んでいるので、気はひけますが…ま、完結編の頃には止めていたみたいなので、良しとしてくれ。奴はドッターで、企画には絡んでないし。つーわけで、何がダメか、トクトクと語ることにしましょう。
システム
まぁ、別段、射撃兵器で移動攻撃が出来ないとか、COMPの思考がバカとか、そんなことはどうでも良いんです。問題は、MAP難易度の持たせ方です。
敵データを強力にし(HPが4〜5万はあるジ・Oとか)、命中判定を敵優位にすることで難易度を調整するなんざ、小学生の調整法です。そんなことだから、日本のSLGはダメって言われるんだよ。敵対している間は、万単位のHPを持ちながら、仲間になったら、数千のHPしかないガンダムW。
自軍の命中率が80%でも、敵は回避するクセに、敵軍の攻撃命中率が30%でもやたら当たること、当たること。酷いときは、97%を雑魚敵に回避され、雑魚敵の3%の攻撃が命中する。しかも、10回中、7回は当たる(リセット&ロードしてますわ)。ま、エース級ならば、額面通りの結果をだす時もありますけど。
SLGでは無くて、シュミラマなので…と言って見逃すこともできますけどね。
結局、戦術なんてご大層なものではなく、精神コマンドをどれだけ我慢できるか、使いどころを間違わないか。それだけなんです。一万以上のHPを持つ雑魚や、中ボス(ジェリドクラス)に対して、どれだけ精神コマンドを我慢できるか。それだけです。精神コマンドでドーピングして、栄光ある必殺技で削って削って、とどめ。最後の方なんて「必中」を持ってないキャラクターなんて、意味がないなんて。
イベントムービーもSFCの第四次の方がキレイだったんじゃねぇか?。と思わせる出来ですし。ムービーは、サターンと言うハードが悪いのでしょう。他のゲームでも、同じハードかよ。と思わせるような、クォリティーに雲泥の差がありますから…
このことに気が付かない限り…最新作の雑誌情報を見ていると気が付いてないようですが…ダメでしょうね。武装面や登場キャラを増やしたところで、バブル経済の不良債権隠し見たいなもんで、結局ダメになるんです。最新作では、対空武器とか、なんか判定が煩雑になったようですけど…小手先に頼ってはダメですね。
変に難易度上げて、インカムが落ち、発売されなくなったアーケードゲームの様です。
そもそも、シュミラマと名付けたように、スーパーロボットが大集合し、気持ちよく敵をやっつける。と言うコンセプトがあったはずです。それを忘れて、普通のSLGっぽく振る舞おうとしても無駄なんです。お気に入りのアニメの主役メカと主人公が、縦横無尽に駆けめぐる姿を求めていると思うのですがね。
雑魚敵の量産モビルスーツよりHPの低いコンバトラーVとか、2万近いHPがありながら三回攻撃を受けたら、瀕死になるイデオンなんて、誰が見たいというのでしょうか…。
第四次は、そうした難易度と爽快感のバランスが絶妙でした。以降の作品の壊滅的なバランスの悪さと来たら…潰れちまえ、ウィンキーソフト。DC版は買おうかと思っていたのですが、止めました。後悔するのがオチでしょうからね。
シナリオ
シナリオライターの脳味噌は、第四次のシナリオで、メルトダウンしているようです。以降、精彩を欠く。と言うか付け足し、焼き直しばっかり。まぁ、SLGなんで、シナリオなんて隠し味ていどでで良いんですけどね。各アニメのシナリオがあるわけですし。
で、何が一番言いたいかというと、何を考えているのか知らないけれど、シナリオに変にメッセージ性を持たせようとしているから、そのセリフが嘘臭いこと、嘘臭いこと。痛々しい、つーか、虫唾が走るって言うのでしょうか。
偽善の棒読みセリフのようで、全く説得力がない。シナリオライターも自分で何を言っているのか分からなくなっていそうですわな。
アムロやシャアが、そんな全体主義的な事を言う分けないじゃん。私怨で戦い抜いたような男達がさ。ガンダムファイトも、戦争に変わるシステムとして生み出されたわけだし、その辺も考えてくだしゃんせ。武器がないから、戦争しない。って言うのは、小学生の思想だよ。無ければ、作るのが人間だ。
時にこのシナリオライター。HPL(ハワード・フィリップ・ラヴクラフト)とか大好きなんじゃないでしょうか。人類は、無知で野蛮で闘争本能が溢れている猿。毎回、そう言ってますわなぁ。まぁ、未成熟で、未発展で、未来があって、未来は自分で切り開くもの。とは言うてますけども。人類なんて、大宇宙の前では塵芥。と言いたそうですわ。
ともあれ、第〜次ロボット大戦。と言う枷を外したのでしたら、ゲストと、フェイズシフトとかそう言う設定一度崩して、再構築したらいかがですかね。外宇宙からの侵略を受けるほど、人間は成熟していない。と言うのには賛成です。いいじゃんDCの頃に戻って、人間同士で戦争すれば。地球は高度知的生命体のプレイグラウンド。彼らは、リングサイドで流血デスマッチを眺める観客。地球人はレスラー。
原始人から、急速に進化したのも、火を与えたのも、星から来た彼らなんだ。って設定はどう?。定番だけど、SLGの骨子なんてそれで良いと思うよ。
ともかく、妙に説教臭くて、青臭いメッセージ性を全面に押し出すのは止めて下さい。そう言うのは、ちょっと臭わせたり、かいま見せたりするから、効果的なんです。正面切って言われると、恥ずかしいだけだし、白けてしまいます。大人の格好の付け方。と言うのを、チャンドラーの様な良質なハードボイルドで勉強して下さいませ。
ハードボイルドって、ヒーローになりたいけど、大人という体裁上恥ずかしくて、素直にヒーロー出来ない人たち。と言う見方も出来るんですよ。
そうそう、言い忘れるところでしたが…これほど盛り上がりに欠ける最終面をプレイしたのは、コレが初めてです。
ラスボスがシャピロかよ。しかも、弱い(データは強いが…)。MAPの難易度もクソもないし。どう考えたって、繋ぎの面としか思えない脆弱さ。勝手にイベントが進行して、敵がどんどんいなくなるし。つまらん。
つーか、盛り上がったMAPは、何一つ無いし、燃えるッてシーンも何一つ無いし。だから、ココに書いた訳なんだけど…まぁ、急きょ、上下巻にして発売するぐらいだから、シナリオの整合性も、システムの煮詰めも失敗したんだろうな。とは思いましたけどね。
今回、「恋人」居ない、にしたら副主人公の出番ないのね…この段階で、このゲームは失敗とは、思わなかったんだろうか…まぁ、発売側の大人の事情ってのが、沢山ありそうなゲームだしね。最後にもう一回。ウィンキーソフト、人事一新すべし。
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