若干の矛楯があって、PC購入初心者が、こんな場末のサイトに来るわけがない。と言う。。。。。
とりあえず、大まかに分類すると
1、完全自作
2、BTO(ショップオリジナル)
3、メーカーPC
と言う3つに分けられますが、本当に、初めてPCを買う。と言うのであれば、BTOをお勧めします。
絶対にダメなのが、メーカーPC。dellとかソニーとかNECとか。普通に使う(仕事用とか、ただのネットブラウジング用)ならお勧めしますが、ことゲーム用となると地雷以外何物でもありません。
完全自作の場合は、OSからケースからと揃えると意外と割高。特に初心者はOSの存在を忘れがち。切り捨てて良いものと、ダメなモノの判断もつきにくいので、最上位で揃えてしまったりしますから。
BTOでも、選択肢が限られるとはいえ、ある程度知識がないと、パーツの取捨選択が出来ないので、行ける人はショップに行って相談した方がよいです。 と言っても、BTOはパーツ代+人件費+利益が加味されるので、自作より安いってのは都市伝説です(と言うか、安くなっているなら、何かがあると思うべき)。
人見知りな人は、知識ある友人を質問攻めにすると良いです。あとは、ネットで自力収集。わりと頼れないのが自作系雑誌。まぁ、紙で見たいというなら止めはしませんが、大概、ネットに転がってるレベルの情報しかないです。提灯記事も多いし。 まぁ、ネットでも提灯は多いですが。価格.comのレポート記事とか丸出しです。
BTO時のショップなんですが、好きなのを選べ。としか言えません。個人的にはパソコン工房お勧めだったりしますが、やや、割高かつパーツ選択の幅が狭いので、ツクモかマウスにするのが無難でしょうか。
※補注 マウスのBTOは、マザボが特殊というかBTO専用ボードらしく、グラボを差し替えようとすると、グラボを認識しない事例が散見されます。ので、ハナからGTX770クラスを乗せるつもりならともかく、グラボはあとで強化とか考えているなら避けた方が良いかも。GちゃんとTUNEちゃんには申し訳ないが。
噂レベルの話ですが、パソコン工房は、きちんと新品パーツで組んでいる。から少々割高という話です。某ショップは、相性問題とか、クレームで返品になったパーツで組むとか言う、黒い噂があったり無かったり。まぁ、この辺は都市伝説レベルですから。
ドスパラは、クレーム処理が、かなり悪い人に当たる確率が高い(特にネット購入)ので、初心者は避けるべきと思います(実際、知人がFF11用PCで、ギャラクシーの不具合グラボに当たって、交渉が難儀したそうな。店頭交渉で難儀するのだから、ネットだとなおのことだわな)。まぁ、安いのはどこかでコストカットしているからなので、玄人指向と同じく、アフターを切っていると割り切るしか。
初期不良に当たらない自信があれば、問題ないです。
各パーツ概要
CPU
字義はググれ。AMDは、マニア向けになりつつあるので、現状では、ほぼintel。
ゲーム用と考えた場合、Core i5が一番良い。i7との違いは、ハイパースレッティングの有無だが、現状では、大抵のソフトが、4コア/4スレで最適化されているため、4コア/8スレでは効果がないどころか、逆に足をひっぱるケースも散見される(現状最新ではFF14)。4gamerのベンチリポートをいくつか読めば、それを裏付けるデータが出ている。i7とi5の価格差は一万円以上あるので、浮いた分をメモリかグラボのランクを上げるのに回した方が、総合できな満足度は遙かに跳ね上がる(価格.comなんかでも、i7だからいい。と言う人は多いが、それらはエセと思って良い。最上位を買ったという所有欲だわな)
ハイパースレッティング自体が無意味なわけではなく、i3の2コア/4スレでは、きちんとベンチスコアの向上が見られているので安心して良い。
末尾に「K」が付くのはオーバークロック可能モデル。OCも趣味レベルの話なので、初心者は考えない方が良い。今時だと違うのかもしれないが、私がアスロンでオーバークロックしてた頃は、ゲームに体感レベルの差はなかった。その反面、冷却ファンは爆音で回り続けるので、この効果のために、この負荷では釣り合いが取れない。と判断してからは、OCはしていない。オーバークロックは、車で言うなら、タコメーターをレッドゾーンに入れ続けるようなモノなので。
そもそも、core iシリーズのターボブーストが、自動オーバークロックみたいなモンだし。
Kの有り無しでも三千円は変わってくるので、OCを趣味にしようと思わない人は、Kなしにして静音クーラーでも買った方が良い。
上記は、2014年ぐらいの情勢。2020年では、勢力図がAMD優勢になっております。フェノムの8コアとか見てた世代としては、感慨深い(笑)。
新規購入ならばRyzen 5 3500あたりを目安にすれば、五年持つPCが作れるかと思います。
ただまぁ、CPUの能力は(ゲーム用途としては)頭打ち。4Kで動画配信しつつゲームを実況プレイ。ぐらいするのでなければ、8コアとか不要。
2K、FHDなら4コア/4スレで上等。浮いた金をグラボに回せ。は変わりません。この記事にある通り、Core i3-10100ですら、144fpsに到達できるし、RTX2080をフルパワーで使用できている。CPUの処理能力がネックになっていない。という事は、i3で事足りるというわけ。
ちなみに、i3-10100は、4コア8スレです。i7-6700kと互角という。
私個人でいうと、システムドライブをクローンで移動させるのが常になってしまっており、今からAMDへ移るのはちょっと…と理由で、Intel続けると思います。まぁ、あとAMDのドライバ開発力がイマイチ信頼できんという。
メモリ
オムツとメモリはあって困らない。の格言の通り、あるに越したことはない。特にwin7では、4GBは最低条件。ゲームするなら、せめて8Gは欲しい。ペイントソフトを使うような人は、16GBはあった方が良い。メモリも速度があるが、これは 気にしなくて良い。正直、誤差レベル。
メモリは未だに相性問題が発生しやすいパーツなので、交換保証がある店か、永久保証を謳っているメーカーが安心。メモリも熱を持ちやすいパーツではあるが、オーバークロックしないならば、値段で選んで問題ない。
上記も2014年。win10対応前の話。
Win10でゲームするなら16GBは欲しいです。ざっくり言って、OS用に8GB。ゲーム用に8GBが最低ラインかと。余裕があるなら32にしたいところ。バックグラウンドで動いているものが多いので、メモリに余裕があれば、細かいところでのもたつきが減るはずです。
APUならメモリのクロックが、ゲーム性に影響しますが、そうでないなら誤差レベル…と言うと言い過ぎだけど、体感は出来ない差です。安定性をとるべきと思いますね。メモリは。
グラフィックボード
グラボ。最近ではGPU。
ゲームをする場合の最重要項目。本当にi7+GTX660にするなら、i5+GTX770にした方がトータルのベンチスコアは向上する。昔は、ゲームをするならnVidiaだったのだが、ラデオンも巻き返してきていてて、ゲームを無料で付けてくれたりするようになった(近いところではSimcity)。
それでもまぁ、まだ若干、nVidiaの方がcudaがある分、優位(もの凄く微弱にだけど)。GPUメーカーが、ゲームメーカーと提携することで、そちらのGPUに最適化してゲームを出すわけだけど、二ヶ月もすれば、どっちのドライバも調整が進むのであまり深く考える必要はない。オンラインFPSで最初の二ヶ月が勝負なんだ、1fpsが勝負を分けるんだって人は、提携しているメーカーを買うしかない(が、プロゲーマーでもそんな事言う人は居ないと思う)。
未だに、画質云々言う人も居ますが、過分に気のせいレベルなんで、無視して良い。えてしてオーディオマニア(主に似非)は、そう言う事言いたがるので。そもそも、気に入らなきゃ、自分で調整すればいいんだし(グラボの画質が〜言う人に限って、モニターの調整をしていないことが多かったりもする)。
未だに、GTX460を使用している人は、そうそうに乗り換えた方がよい。最新のドライバやwindows updateで提供されるnVidiaのドライバを入れると、フリーズやハングアップが発生する。新PCに作り替えて、フリーズが多発し一週間悩んだ人もいる(それは私だ)。
460を使用している人は、ドライバの314.07を絶対に手放してはならない。また、ドライバ本体だけでなく、3Dvisionや、オーディオドライバも、原因となるようなので、最新ドライバを試した人は、ロールバックでなく、クリーンインストを行おう。
2020年では、レイトレーシングが必須テンかどうか分からない。このまま、ラデオンのアレのように消えていくのか、たぶん、メーカーも自信がないので、2000系と1600系を両方販売している。レイトレーシングが必須となると、nVidiaが大きくリードするかもしれない。
電源
簡単なようで、一番難しいところ。
どんなにいいものを買っても、コンデンサは三年で劣化し始める。あまり高いモノを買うのはバカらしいが、かといって安いモノを買うと、全てを道連れに死亡することもある怖いパーツ。それが電源。ブランドに信頼を置いて、安心料込みで買う高額派と、三年をメドに交換するという低価格派に二分されるが、初心者は、ちゃんとしたブランドを買った方が良い。
とは言っても、最近の電源メーカーは品質の底上げがされているので、よっぽど怪しいメーカーの安電源でも買わない限りは、そうそう事故は起こらない。価格.comでもブランド信仰があるが気にしなくて良い。
二万円の電源を五年使うより、八千円の電源を三年使えば、二個で一万六千円の六年計算だし。
電源の選択基準は、最悪でも、最大電力量の7割程度に納めること。出来れば五割台に納める。私の感覚では、80+プラチナで7割に納めるよりも、80+ブロンズで5割に納める方が良い。一流メーカーの70%よりも、二流メーカーの50%。
あとはアンペア数も確認すること。W数は足りているのに、アンペアが足りない。なんて言うのは安電源ではありがち。12V、3.3Vとかキチンと確認しておこう。ピークと定格に齟齬がある誇大広告レベルの電源も安電源には多いので注意。簡単に言うと、ピーク:瞬間最大出力、定格:常用域の出力。ピークはレッドゾーンに針を叩き込んだ時の出力と思って良い(=常用したら壊れます)
車で言うとモロにエンジンなので、常にレッドゾーンギリギリで運転していたら、エンジンの劣化は早いのと同様、常用域で納めることが大事。 とは言っても、BTOの場合は、電源容量と80+のランク程度しか選べないので、安心して良い。
ワタシ的お勧めは、FPUとHEC。3-4年メドで交換するならば。
2024年で宗旨替え
電源効率がもっともよいのは、使用率が50%。
消費電力の50%に収めると、全てのパーツがフル稼働したときに、効率が最高になるわけですが、そんな事態はまずありません。
50%に収めるのは、安定出力の面では、問題ありませんが、効率で考えるのかなりの無駄。
と考えると、間を取って60−70%に収まるように抑えると、最大効率での稼働時間が増えると思われます。
そもそも、パーツの消費電力の値は、パーツメーカーもマージン、余力を取っていると思いますし。
マザーボード
一番のベースユニットなのだが、一番効果が見えないパーツでもある。見るべき所は、ポート数。今(haswell時代)でも過渡期なので、SATAIIIとUSB3.0の数は確認しておくべき。あとは、 ゲーム用としては音源チップに何が積んであるか、LANチップは何を積んでいるかぐらい。オンライン対戦をするつもりならば、LANチップは最低限、intelを積んでいるモノを選んだ方が良い。 なお、クァルコム(killerシリーズ)は避けるべき。チップはさておき、ドライバが歪で、トラブルの元。私も散々泣かされました(そのせいか、ゲーム用マザーでも、killer搭載という謳い文句は見なくなった)。
まぁ、良く分からなければ、若干値が上がるが、ゲーム用途ならGAMINGって付いてるのを選ぶのが良い。概ね、音源が強化され、LANチップも上位のモノが積まれ、パーツもいいものが使われている。
オーバークロックしないなら、Z系は不要。HとBは、SATAポート数に差があるので、資金に余裕があるならHにしておくと、後々困らない。B85はSATAIIIが4、SATAIIが2とか混成だが、H87はSATAIIIが6ある。まぁ、次の世代にはBもSATA3で統一されていると思う。SATA4が出れば別だけど。
と言っても、SATA3が4ポートあれば、普通の人なら事足りる。システムドライブ、データドライブ、光学ドライブと3つあればいいし、データドライブを 増設しても、4ポートでぴったりなわけだし。
と言うところで、お勧めは、各社のゲーミングマザーでしょうか。値段も一万ちょっとぐらいです。
GIGABYTE パーツは少し劣る(LANがintel、音源は898)が、音に関しては一番強い。オペアンプと光デジタル端子持ちは、ここだけ(と思う)。ただし少し高い。
MSI パーツは高位。ALC1150等最上位が積んである。MSIらしく、尖ったところはないが劣ったところもない
ASrock ゲーム用に特化しているが、効果はイマイチの模様。その分、安め
ケース
一番手を抜きがちなところだが、そこそこ需要なパーツ。
かつては、私も「殻なんてなんでもいっしょ、エアフローさえあればいい」と思っていたのですが、友人からそれなりのケースを譲って貰ったところ、大した静音モデルでもないのに、音の漏れがダンチ。冷却性もダンチ。衝撃でした。
一番使い回せるパーツなので、それなりのモノを買った方が良いと思います。特性は相反するので、何を優先するか考えておくと良いでしょう。
例えば、冷却性が高いケースは、通気性が良い分、音が筒抜けです。逆に、静音性が高いケースは、密閉度が高いので冷却効率が下がります。静音にこだわる場合は、振動するパーツの共振問題がありますので、HDDの設置に防振ゴムが付いているとか、そう言うのもポイントになります。
BTOの場合は、ほぼ選べませんが、完全自作の場合は、かなり悩むと思います。小型PCを作っているのでない限り、ケースは大きい方が作業しやすいですし、風通りも良いのですから、初心者はミドルタワー当たりを買った方が良いと思います。むろん、マザーのサイズに合わせて買うのは当たり前。
その他の注意点としては、ケースは大きくても、HDDベイや電源の位置の兼ね合いで、グラフィックボードの長さが制限されている事があります。グラボは上位モデルになるほど長くなる傾向があるので、せっかく780買ったのに入らない!とかならないようにしましょう。
迷ったらコレ。と言われているのがZalmanのZ9ですので、その辺から入るのも良いかと。
クーラー
2024段階では、CPUの発熱量が上がりi7クラスでは、水冷が推奨される事態です。
簡易水冷が推奨されておりますが、簡易水冷は、メンテフリーのかわりに、クーラント冷却液の交換ができません。
そのため、使い化にも左右されますが、概ね2年から3年で冷却液が揮発、劣化します。
3年周期で買い替え、もしくは、修理に出す必要があるわけです(簡易水冷の修理ってあまり聞かないけど…そもそも、CPUから取り外す必要があるので、その間PCは使えなくなるし)。
純粋なハイエンドゲーミングPCだと、性能的な入れ替え時期も3年ぐらいだと思うので、簡易水冷交換に合わせて自作する。
というスタイルもアリとは思います。
2014/08/13 マウスのBTOパソコンの、マザボ問題ちょっと書き足し。
2020/08/02 2020価値観でちょい足し。つか、8年ぐらい作り替えてなかったか…PC…
2024/04/17 クーラーと、電源の宗旨替え追加。
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