真説・猟奇の檻


 


実は惚れ込んでしまうと、何も言えなくなってしまうユダ(北斗の拳のね)タイプなので、長らく書く事が出来なかったのですが、ようやく、書けるようになりました。と言う事は、佐野師匠にとっては、ちょっと耳に良くない事になるかと思います。

DOS版で惚れ込み、ムック版も買ったのですが、カリギュラから出たとき「また、タイトルだけ買ってきて、中身グスグズか、たんなる移植だろう」とタカをくくっていたのですが、よもや、佐野一馬、横田守の二枚看板で、完全リメイクしているとはついぞ知らず。知ったのは真説・第二章で、調べたときだったという体たらく。

シナリオとしては、DOS版で完成しているので、メインストーリーに大きな変更はないだろうと思っていたのですが、そこは佐野師匠。新しい展開を用意されておりました。ただまぁ、私としては、小説版で完璧に、隙なく完成したと思っていたので、なんか、こう蛇足感を感じてしまうところです。他では、シナリオに関係ない追加キャラ(いわゆるオマケキャラ)に加えて、DOS版では、オマケキャラだった、ヨリやくららにエンディングが付く、イベントが拡充されているなどかなりのリメイクとなっております。

ただ、正味のオマケである泥棒ネタは…あれだけやって、CG一枚っすか……せめてエロビデオとかいって、シーンに追加を…あと、あれだけエンディング追加したならば、全キャラ行きましょうよ…万引き二人組みは無理としても…てゆーか、婦長はぁぁぁぁぁぁ。

プログラムも、パッチを当てた後でも、手ひどいバグが残っており当てる前では、プレイもままならないぐらいだったり。ちょっとヒドイレベル。まぁ、ゲームとしては致命傷ではないものの、かなり損なっているのは事実です。突然終了したり、何もしてないのに、最小画面になったり、意味不明なところへ歩き出したりと。



さて、シナリオ的には、ホントにすんばらしい出来で、どんなに低く見積もっても、二時間サスペンスの原作になっているような、推理小説の顔したモドキ本は遙かに凌駕していると思いますし、横溝とか泡坂とか、本格推理小説と肩を並べられるはずです。小説版も、エロゲノベルでなく、一般部門から出ていれば、「このミス」にノミネートされていたのではないかと思うほど。時刻表と引き合わせて、電車飛行機乗り継いで先回りすれば、トリックってのが日本の風潮ですが、それは謎解きと言えるのかと思っている身としては、色々と考えて しまいます。

猟奇の檻では、行方不明者がドコへ消え、どうやって消され、誰が仕組み、どうしてその犯罪を続けていたか。と言うのが、見事に語られていくだけでなく、ゲーム性も高いという傑作なのですが、なぜか知名度が今ひとつという。本当に、少なくとも、推理小説としては、「かまいたちの夜」はもちろん、「ひぐらし」なんて話にならないぐらいの出来映えなんですがねぇ。ホラー要素としても、ひぐらしよりは高い。とか言うと、ファンが殴り込んでくるかしらね。

佐野師匠のホラーは、物理的なグロ(要はスプラッターとか、下品なモロだしとか)でなく、メンタルに来るグロ(状況だけ書き出して、想像させるグロさ)ですから、そう言うのに弱い人はやらない方が良いかも。特にトゥルーエンドでの狂乱ぶりでは、肉喰えなくなる人…いるか も?。

今ひとつ、メジャーになりきれない理由を考えると…エロゲ購入者の7-8割は、抜きゲーを求めている=高いゲーム性は必要としていない。どころか、邪魔と思っているのではないか。サクサク進めて、萌え絵を眺めたいと思っている=複雑なシナリオプロットはいらない=伏線?なにそれ?な状態?。抜きに必要なのは声優の声=緻密な文章はいらないと言う事なのかとか。ゲームとしては、この三つの条件をクリアしたら、99%クソゲーと思いますが…欲しいのは、ゲームじゃない、ゲームっぽい抜きネタだ。って事なんでしょうかねぇ。

そう言った面から考えてみると、DOS版のころの横田守って、十分、いわゆるアニメ絵に入っていたんですけど……もしかすると2010年では、劇画調に入っちゃうのでしょうか。小学生のような体型に、顔の半分が眼球というのが、2000年代の定番?。流行廃りってヤツなんでしょうかねぇ。


さて、シナリオについて語りたいのですが、必然的にネタバレになってしまうので、いつも通り、間を開けようと思います。

総括として、高いストーリー性とシナリオ性、加えて高いゲーム性…ひいては高難度に繋がるのですが…を兼ね備えた希有なゲームです。一般ユーザーと言うよりも、ゲーム開発に携わっている人にこそやって欲しい。特に、大遭難とノブのシナリオ書いた人。あとペルソナ3のチーム。選択肢とプレイヤーの行動によって、物語が変遷していくとはこういう事なのだ。と言う事を体験してもらいたいものです。伏線とはこういう事なのだと言うのも勉強していただきたい(まぁ、伏線に関しては、若干強引なところはありますが)。

シナリオフローが複雑すぎるため、いくつかのルート設定ミスがあるのが残念ですが、独りよがりな物語という激流でプレイヤーを一方的に押し流すというのがゲームではなく、プレイヤーの道筋が物語になるのがゲームなんですよ。道筋を照らす、ぼんやりとしたガイドランプが伏線なんです。

ただまぁ、そうした点では、DOS版の方が優れている点もありまして、と言うのも、DOS版では、パートナー、つまり、エンディングキャラは誰であっても、真相究明できたんですが、真説では美鈴のみ。そして、そのルートも少々強引すぎる自動進行なみの一本道。トリックのヒントも少し弱くなっていたり。だからこそ、まぁ、こうして色々と書ける訳ですが。

ファンサービスとして、MAOSや胡桃沢、斉藤の出番増加なら良いんですけども、どうもすこし寄っかかりすぎな気もしています。トゥルーエンドでMAOSを扱う必要があったのか。と言えば「無い」と言い切れますし、MAOSがトリックに絡んでいる訳でもない(まぁ、少しは絡んでますけど)。この真説は、ひねりを加えすぎて、ねじ切れそうになっている感じを受けています。


































では、ネタバレ上等で。

DOS版の黒幕は環だったわけですが、小説版で真琴が黒幕になりました。たしかに、環黒幕では、ややストレートでパンチが弱いかなぁと言えなくもないですが、しかし、深すぎる愛情が引き起こした狂気。と言う形では、安定していたと思いますし、そこに真琴の横恋慕が入ってくる小説版で、もう隙はない。と思ってました。

真説では、そこからさらに黒幕とMAOSによる一悶着を付け加えたのですが、黒幕に関しては、そこに来るかって感じで、さすがに上手い。と思ったのですが、MAOSと言うか、カーミラシステムに関しては、蛇足なんではないかと。必然性が感じられない。もしかしたら、第二章へつなぐための番宣だったのかも知れませんが。佐野師匠らしからぬ、視点切り替えも起こりますしねぇ。

せめて、誘拐の際に、免震構造調査の際に、カーミラシステムでブロック切り替えとかやっていたならともかく、ドナー適合者の追跡ぐらいしかやってなかったのにねぇ。

DOS版では、娘のために狂気に走った親。娘のために凶行におよんだ夫のために狂気に走った妻(内縁だけど)。そんな、愛深きゆえの凶行だったワケですが、真説の黒幕は、純粋な狂気で、まぁ、怖さはあるんですけど、ただの悪党ですから、後を引かないという。なんと言いますか、微妙な蛇足感なわけですよ。 力が入ってきた事によって、琴衛門、環、真琴という三角関係が、崩れてしまい訳が分からなくなってますし、環の行動理念もなんかよく分からなくなっている気がします。ラストで何故、力に謝るのかとかね。 美鈴に対してよりも、力への母性の方が前面に出ている感じがして。まぁ、スライサーで終わってたら、パンチ不足な感じもしますけども…難しいところですわなぁ。

ストレートに「あなたも母親なら、自分の子供が理不尽に奪われる苦しみが分かるでしょう」「そう、病魔によって理不尽に奪われる苦しみ。あなたに分かる?」とかでまとめてよかった気もする。鬼子母神的な話を絡めつつねー。

カーミラシステムとか、五階の崩落とか、鴨又のエージェントの末路とか、あらゆる物が蛇足に思えてせんないです。「びざれじーけーじ」だったっけ?総帥室の端末に表示された英字は。アレも投げっぱなし気味だしねぇ。「ココ零式は檻だった。臓器狩りの獲物を捕らえる檻だったのか、愛する人をつなげ止める檻だったのか、それとも、力の狂気を抑えるための檻だったのか…」ぐらいわー


完成したショートケーキに、やっぱりもう一段とスポンジを載っけてしまったような…DOS版という完成した鉄棒を、小説版で右にねじり、真説出すからと、今度は左にねじったような 、ねじりすぎで切れちゃいそうな…そんな違和感があるんですな、真説のトゥルーエンディング。

さらにDOS版では、誰とエンディングを迎える事になっても、トゥルーエンドには到達できた凄さがあったんですが、真説では、美鈴以外ではトゥルーエンド到達できません(出来なくはないと思いますが、美鈴とのデートイベントが必要だしなぁ)。そして、トリック解決のヒントが重箱って、脈絡なさ過ぎるひらめきっぷり は、奥様サスペンスレベルに堕ちてますよ、佐野師匠!。と言う気持ちも。 先に、第二章を買っていたのでセーフでしたが、二章より先に、一章買ってたら…ちょっと退いてたかも知れませんね。

佐野師匠。区切りを付けるという点で、第三章は、例の豪華客船ネタで行ってくれませんかねー。MAOS工法で作られた豪華客船。出航後、客が来なかった客室を整理していると発見されるミイラ。ででーん。と言うのはずいぶん前に考えたんですがねー。頭悪いのでそこから思い浮かばないと言う。トリックとか全然だし。船の上だから、アリバイトリックなんか意味無いしね(笑)。MAOS工法の船だから、船全体が人質なワケで……ファンタージェンの代わりに船になるだけか…ぅーん。日付変更線の上で、昨日でも今日でもない時間。みたいな言い回しは考えているんだけどねぇ


さて、ルートによって、微妙に状況が変化するゲームですから、細かい差違は突っ込むのが野暮と思いますが、違和感があるのが、零式琴衛門。墓には遺骨無しで、火葬も空の棺桶でやった事になっているはず。斉藤と胡桃沢の会話と、真琴の会話で確実に。

しかし、トゥルールートだと、琴衛門の死体が入った事になってます。環が棺桶から盗んだとはなってましたが…盗んだからこそ、空の棺桶でやる必要があったとも言えますが…あるはずの遺体が無くなっている方が大騒動ですわな。と言うか、行方不明と引っ張る必要があったとかというのも…まぁ、この辺はフォローできますけどもね。とはいえ、病院がグルならば、即日殺害したとしても、何日か入院していた事にしてしまえば済む話で、行方不明にしておく必要はない。

まぁ、ルートが複雑ゆえの歪みってヤツでしょうね。

黒幕の狂乱で、ちょっと足したいのが「ごめんなさい、あなたの肉なら食べられると思ったのに…吐いてしまいました」の後に…「喰えるわけねぇんだよ、あんな薄汚れた肉がっ。欲望まみれのっ 、女など言う罪の塊がっ、このボクの血肉となれるわけがないっ」とかの方が、狂気っぽくないですかー。

とはいえ、これだけ楽しく不満が書ける作品というのは、近年ですら無かった訳で、出来がよい部類なのは間違いない。と言えます。


大きめのバグ。
五日目だったか、警備室でアッカムイのおばあさんと美鈴の会話で「美鈴が琴衛門に似ている」と言う重要会話をするのだが、トゥルールートだと、美鈴一人しかいないバージョンのイベントが進行する。が、ZNSでは、重要会話が成された事になっていると言う。これは、痛い。

ZNSの表示内容はよく壊れてますけどね。





DOS版からの変更点などをちこっと。

真琴
DOS版では、大企業の経営者の割に、お人好しって感じで、何もないところで転ぶというドジッ子属性持ちだったのですが、小説版で黒幕となり悪女に。真説では、黒幕のつもりのただの 下級幹部だったという小物に格下げ。キャラ付けだった、何もないところで転ぶと言うのも、その理由も含めて伏線にしている辺り、さすが佐野師匠。エリートキャリアウーマンだけど、恋愛関係まるでダメってのが、佐野師匠のお気に入りの模様。二章でも天野女史いるしね。ちなみに私も好き。

ルートの煩雑さゆえの歪みなでもあるのだが、やはり、トゥルールートでも「お忍びで買い物したとき、あなたの接客態度に感銘を受けたの」は必要だったのでは。役立たずの無能をあてがったと言う割に、処女捧げたりと何が何だか。

そういえば、真琴の両親について何も情報がないのは、なぜだろうか。子を経ず、孫に経営が行く。と言うのも奇異 な感じはする。真琴の琴衛門への思慕が描かれていないので、環と取り合いするのがイマイチ弱い。

シナリオとは関係ないが、環逮捕ルートの「綾本ぉぉぉぉぉぉぉ」の万感(嫉妬、鬱積した屈辱感、優越感を覆された怒とか)こもった怒声とか、真琴逮捕ルートの「あなたを絶対許さない…」の怨念の入り方を見る…「聞く」か…と、役者さんって凄いなぁと実感する。安いテレビドラマが見れなくなるよね。


娘のため、夫のため狂気に走った悲恋の人。と言うのはそのまま。シナリオの基軸ですしね。DOS版、小説版、真説と進むにつれ、後悔の念が強くなっている印象を受ける。DOS版では、試着室での情事で、事件の手かがりを見つける。と言うのは、なかなか上手いシチュエーション(エロゲとしても)だなと思ったのだが、真説では、振動音だけでシュートを探す必要があり、少々ヒントとしては弱い。

トゥルーのラストで力に謝るのがよく分からない。美鈴への配慮とかなら分かるけど。「ごめんなさいね、美鈴…でも、あなたには彼がいる…私には、琴衛門様しか…」なら納得できたのだが。

玲の母が、真奈美の代わりに母性を注ぐってんなら分かるのだが、琴衛門との愛の結晶、美鈴がいるのに、なにゆえ力に母性を注ぐのか。力が入ってきた分、美鈴の存在が押し出されている感じがする。

美鈴
一番変わったのは、顔。DOS版では、ホントに学生って幼い顔なのだが、真説では、夏色コミュニケーションに出てなかったか?という感じに。制服も、ややこしくなっていて、転んだ拍子にへそが見える事は無さそうなのがちょっと残念な設定。小説版で、ヒロインと化し、真説でも、トゥルールートのベースは美鈴ルート で、完全なヒロインに。


大きな変更点はないが、鞭使いは見れなくなったのかな(スタンガン使ってた)。一番大きい変化は、乳サイズか。DOS版では、やや寂しめの82。真説では87に育っている。玲と一緒に人体パーツ室再発見ルートもなくなった模様。これも、弱いよなぁ。

つかさ
ヒロインから下ろされたと言う文字通り悲劇のヒロイン。DOS版だとヒロインだったはず。肉屋の娘がヒロインって地味すぎとか、開発秘話をどっかで見た気がする。 地味だけど、しっかりキャラが描き切れているのは、さすがとしか言いようがない。


ニンフォマニア気味だったのが、普通の感じに。DOS版だと、初対面時に肉男爵を見せたら、マジマジと観察されたような記憶がある。が、真説では、恥じらっちゃう。 ただし、各種イベントは、男好きだったDOS版をベースにしており、ややフワフワしているのは否めない…かな?。DOS版では、肉はブロックで扱っていたのだが、それだとさすがにすぐバレるって事 なのか、真説では挽肉に。

伸子
伸子は、変化がほぼないなぁ。DOS版の方が、やや、りりしい顔つき。と言うぐらいか。色もちょっと濃い(日焼け感あり)。

ヨリ
完全なるニンフォマニアで、オマケキャラだったDOS版だが、真説ではエンディングまでついて大昇格。DOS版を知っているがゆえに、トイレに張り込んだりしたのは秘密だ。DOS版のエロシーンで、バックで突かれながら、鐘を鳴らすってのは、バカっぽくて好きだったのだが。DOS版では漢字ではなくカタカナだった 。

くらら
唯一のお馬鹿&男好きキャラキープ(第二章のさくら系列)。と言っても、男好きではなくて、猥談好きに変更されているが。くららも、エンディングがつく大出世。くららは、トラップ要素もあるうまいオマケキャラだ。時間ギリギリでセーーーーーフとエレベーターに乗ったらくららのエレベーターでデータロードとかは今作でも健在。そう言うときに限って、当たり引くんだよなぁ。

レベッカ
新キャラです。当時流行ってたと思われる(今でもか?)の無口ツンデレキャラ。これまた当時流行(今もか?)の風音を起用している辺りに、客寄せ用という臭いがプンプンする。佐野師匠がそう言うコトすると逆に浮いちゃう気が する…

卯月
DOS版では英子。名字が板東なので……それではさすがに可哀想となったのか、卯月ちゃんに。DOS版では、最初から隼人の実体を知っており、ナンパ男が大嫌い。って感じだった。DOS版では、伸子なみのショートカット。ヨリも刈り上げ気味のショートだったので、今にして思えば、ショートキャラの多いゲームだったなぁ。

佐和子
新キャラかつオマケキャラ。やや、隠れキャラ的存在。2004年というと熟女人妻ブームだった気がしなくもない

渡瀬紗絵
DOS版では、久惠。DOS版では、力に告白するまでの役柄だった気がするし、気弱な普通の子だった気がする。出番は増えたし、DOS版からのキャラなのに、エンディングがないという。 真説では変な子に。ファッションで左手に包帯巻いちゃったり、ラッパのマークの下痢止めで自殺しようとする。

西園寺時枝&真船悠美
DOS版では、東海林時枝と真船ゆみ。顔つきからまるっきり変わっているが、役回りは一緒。真説では、イベントが追加されている。DOS版では、スタンガンで主人公パチッとな。と斉藤に捕まってで終わりだった。DOS版では、時枝はショートボブ?で、ゆみは、完全なツインテールだった。


新キャラの看護婦。ストーリー進行上、病院の関係者が必要となったからだろうが、若干、浮いている感じはする。カルテ整理とはいえ、犯罪の一助である。また、そこから足が付く可能性も否めない以上、組織は、人選に慎重を期しているのではないか。そう簡単に足が洗える物であろうか?。

婦長
新キャラ。なのだが、出番も役回りもほぼ不要という。むしろ、下っ端の南が、普段生真面目な婦長の異変に気がついて…な展開を考えていたが、カットされたと想像しているのだが、どうだろうか。佐野師匠の好きそうなキャラだし。

斉藤
ファンには嬉しい第二章とのリンクが強化されてます。が、なんかファンサービスの域を超えちゃってて、やり過ぎな気がするんですよねぇ。話題作りとして狙いすぎみたいな?、あざとすぎて鼻につくみたいな?。トゥルーのラストでのMAOSというか、カーミラシステムの存在意義があるのか ?という。正直私は、醒めちゃった。ついでに、「嬢ちゃんなら、やってくれると思ってたぜ。へへっ、やっぱり、オペレーターはメガネッ子に限らぁな。」ぐらいは。


海野
DOS版では、規制が緩かったので「リアルアナゴ君」とされていた。サザエさんに出てくる、マスオの同僚アナゴだったわけだが、真説では、普通に魚のアナゴに。小説版では、色々と斉藤に弱みを握られており、基本いじられっ子。だが、その裏には色々と見えるので、海野ENDをぜひ見よう。

播磨
DOS版では、巨漢だが普通の顔だったのだが、真説では一本眉に。そう言えば、鴨又行き配送手荷物を発見イベントもなくなったなぁ。

隼人
ほぼ変更無し。DOS版より、顔つきがちょっと柔和になってる。

三人組み
変更無し。顔すらも変わっていない。一番完成された存在だったと言う事か(笑)


一番大きく変わったキャラ。DOS版では、後ろ刈り上げの坊ちゃん刈りで、本当にただのペット扱いだったのだが、真説では、黒幕に昇格。ベジタリアンである事も発覚(魚は食えるのかも)。母親の虐待同然の過剰な教育により、歪んでいくという、親近あるワァ…やばい事漏らした気がする。

岩鉄丸
DOS版では、もう少し子猫っぽく、目がでかかった。BADエンドでは一役買ってくれていたのだが…出番は減ったな 。バター犬ならぬハチミツ猫だったのは没になった模様。

那須
DOS版の那須は、細身で済ましていて、いかにもイヤミな英国紳士だったのだが、娘が登場したせいか、真説の那須は、少々お茶目である(キャラ的には変化はないが)

零式琴衛門
DOS版では、環によって、パーツに分解されて、保管されていた(瓶にうっとりと頬ずりする環とか結構恐かったのに)のだが、真説では、皮人形にされていた。てゆーか、皮だけ剥いでも人には見えないので、プラスティネーションとか推奨。なんかの話で、人の皮膚でランプシェードつくった殺人狂がいたと思うので、皮だけでは、たぶん、 中の詰め物が透けちゃう。

可哀想な扱いの気もするが、60過ぎで、15-6の娘に手を出したあげく、17で出産させてしまう、エロじじい (幾ら優秀とはいえ、16才の女子事務員を総帥秘書に抜擢する時点で、色々噂が飛び交うはず)。ゲーム中、環が35、真琴が32なので、孫ぐらいの娘を手込めにした事になる。コイツが、スケベ心を出さなければ、事件はなにも起きなかったのだ。


 



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