ときめきメモリアル2

機会が人を見捨てるよりも、人が機会を見捨てる方が多い
フランスの諺


ホントに今さらながらの、ときめきメモリアル2です。これのレビューを2004/8/8に書く私もどうかと思うのですが(笑)。

ゲーム全体としては、様々なサイトで書かれているように、非常に惜しいゲームです。まぁ、コナミ自体が色々とゴタゴタしていた、荒んでいた(今も?)時期というのもあるのでしょう。営業戦略として、ときめも1が予想以上の売れ方、そして社会現象にまでなってしまったので、限界を超えて引っ張ってしまったため、売るタイミングを逃してしまったのですな。

市場が熱いウチに出していれば、もっと違ったと思うのですけどね。ときメモ2発売当初も、そう思いました。知人と「いまさら2って言われてもなぁ」って会話したことを思い出します。

まぁ、そんなバックステージの問題は、ゲームの出来とは無関係です。例え財政が火の車であろうと、スタッフを遊ばせておくのがもったいなくて、適当に作らせた捨てゲームであっても、同じ土俵で評価、感想を述べるのが私のポリシー。


全体のレビューは、ときメモ1のキャラ入れ替え。で語り尽くせると思います。ただ、コレは悪口ではありません。熟成されたシステムの第二弾に対して、第一印象が、ただの入れ替えと思われることは当然です。ほとんどのサイトで「前作とシステムが全く同じでガッカリ」と誤った評価されています。

しかし、例えば、レースゲームやアクションの野球ゲームなんて、もはや、システムはイジリようがありません。それでもなお、前作と同じシステムでがっくりとか言います?。まぁ、あまりにもダメッぷりなシステムを踏襲されれば文句は出ますが。ぶっちゃけ、野球ゲームはほとんど、選手データの改訂ですし、レースも車の追加ぐらいなモノかと。

逆に、全く別のシステムで出したら、ときメモじゃなくて別ゲームだよ…ときメモ1のシステムを踏襲したからこそ、ときめきメモリアル「2」なんだし。なんの脈絡もないのにFFの名前使い続ける根性のがイヤだよ、私は。

私自身は『新システムこそが、新ゲーム』と言う意識こそが、間違いだと思います。変に新システムを導入して転けたゲームの方が多い気もしますね、私には。制作側も、ユーザー側も、この新システムこそが新ゲームって感覚は間違ってると思うんですけどねぇ。

ぶっちゃけ、リーフの雫、痕、to herat、に対して、システム同じでガッカリと言った人居るんでしょうか?。ONEとカノンでも可。かまいたちの夜1と2でも可。シャイニングフォース1と2でも可。AVGだから、SLGだから、って言い訳は通用しないと思いますよ。サウンドノベルと言う完成したシステムと、パラメーター育成SLGと言う完成したシステムのときメモですから。

まぁ、新システムは明快なセールスポイントですから、そう言うのもあるんでしょうけどね。

ゲームの新システムってのは、映画で言うところの『こんなすごいSFX使ってます』見たいなもんだし。出来が悪ければ、減点の対象だけど、作品全体のプラス評価のポイントにはならないのがSFXなんですけどね、コレが。

「SFXはすごいけど、ストーリーがいまいちな映画」と「SFXはイマイチだけど、ストーリーは感涙モノ」どっちの満足度が高いかを考えれば自明の理。ゲームもしかり。…この考え方は、シナリオ偏重主義の私だけかも知れませんが。


ともあれ、私は「パラメーターによる自キャラ育成、及び友好度を上げてイベント探しゲーム」と言うスタイルにおいてのシステムは、ときメモ1で完成しており、もはや手を加える隙さえもない。と思います。それだけ、ときメモ1のシステムがすごいと言えるんですけどね。

強引な商標登録とか、同人規制する前に、この育成システムを特許登録なり商標登録した方が良かった気も(笑)。

たしかに、システムコンセプトが、目新しく良く出来ていれば、それだけで遊べるゲームにはなります。しかし、新システムじゃないから、ガッカリ。と言うのは的はずれで、意味のない評価だと思います。少なくとも、このときめきメモリアル2においては、同一システムでの別シナリオを、単純に楽しむべきだと思います。 まぁ、最初に帰るのですが、同一システムの別シナリオ。と言う体勢で発売するには、時期が遅すぎた。と言うのが致命的であることは間違いありません。

ときめも1と比べた場合、ゲーム全体としての完成度は、おそらく1の方が高い。と言うのも、繰り返しプレイに耐えうる簡便性とイベント頻度。これが絶妙だったのがときめも1。対して2は、AVG的に、特定のイベントを見ないと攻略できない。とかそうした枷が意外に多い事と、CD枚数が5枚とスバ抜けて多いために、ディスク入れ替えが煩雑、くわえて、ディスク入れ替えの谷間で、こっそりと行動を縛っている事(後述するが、完成した室内プールへはディスクが変わるまで、デートに誘えなかったりする)があるため、プレイリズムが非常に悪い。

個々のイベント密度や完成度では、2のが勝っているのだが、密にした分、プレイリズムが悪く、重くなってしまっている。といえる。くわえて天候システムの導入で、リセット必須になってしまったのも、よろしくないなぁ。あと、SLGとしてみれば、強引な好感度抑制(特定イベント見ないとリミッターが外れない。または時期とか)での調整も、前作と比べると強引さを感じる。


と言うところで、まずは感想。第一印象は、力の入れるトコ間違えてるなぁ。です。スク○アのRPGと言う名を語った、CGムービー鑑賞ゲームのF○のように、絢爛豪華なCGムービングピクチャーのインパクトだけで展開する一回こっきり使い捨てゲーム(○FZあたりから、一周クリアも出来ない人増えてるらしい)ならともかく、繰り返しプレイ、やり込みが骨子のときメモで、プレイが重くなる要素は、マイナスと言えましょう。

遊園地のアトラクションのムービーとか、夏の花火のムービーなんてとてもキレイに出来ているのですが、カット率98%です。一回見たら、次から確実にキャンセルすると思われます。観覧車なんて、天候まで反映しているのですけどねぇ。

そもそもゲーム中のムービーは、あくまでゲームを引き立て、盛り上げるための脇役でしかなく、重要度としては、BGMと同じレベルと思うんです。牛丼頼んだら、肉は数切れで、あとタマネギばっかだと文句言うでしょ。とは言え、全くないと、寂しくて減点対象になってしまうのが、ムービー。このさじ加減は非常に難しいんですけども。

ついで、他所でも書かれていると思いますが、無意味なポリゴン使用ですかね。ただし、PSと言うハードでは、ああしたポリゴンキャラを使用した方が、容量の減少につながったのかも知れません。私はハードには全く知識無いので分かりませんけど。ポリゴンが流行だった時期でもあるので、判断つきません。

オープニングというか、導入部として、幼年期(小学二年時)があるのですが、フルポリゴンの、クォータービューで街の中を歩き回るのです。俗称、幼年期イベントなんですが、コレがまた本編に活きてない。もう少し、関連性を強めても良かったんじゃないかなぁと思います(この辺のことは、キャラ別感想で書く予定)。

まぁ、全く無関係ではなく、イベントが増えたりもしますけど、なんか微妙な扱いです。CD五枚組のときメモ2ですが、DISK1は、この幼年期とエンディング(フリートークもかも)しか入ってない模様。ぶっちゃけ、幼年期なかったら4枚で収まったんじゃ…もしくは、どうしても4枚を微妙にオーバーして納めきれないから、幼年期作ったかどっちか。と思わせるほど、イマイチ君。

これらの事に力を入れるのでしたら、もちっと本編に力入れて欲しいですな。この辺を軽くできたら、もっとサクサクとプレイできた気がしてなりません。

幼年期イベントで、前フリとして、上手く活きているのは光用イベントだけでしょうか?。と言っても、祭りの夜のおもちゃの指輪購入は、強制イベントなのですけどね。前作一番人気だったであろう、藤崎詩織のおもちゃの指輪でプロポーズしたの憶えてる?イベントを踏襲したものと思われます。

前フリとするなら、ちゃんと全キャラやって欲しかったなぁ。美帆の幼年期イベントも、美帆真帆に取り合いされる主人公とかあっても良いだろうし、神社での願い事を聞かれた美帆が逃げ去った後、真帆が登場して「ホントに王子様になってくれる?」「あれ、さっき走っていったんじゃ?」とかあっても良かったよーな。

さらに言うと、美帆の髪型は、幼年期に主人公が悪戯で、三つ編みを結んでしまい、その言い訳に「この髪型の方が良いよ」って言ったから、ずっと続けているとか。主題歌にもつながるぞ(笑)。貴方に誉められた髪型、変えられそうにないってトコ。


形骸の感想はコレくらいにして、本編の感想に移ります。往々にして、ときメモ1との比較となります。

まず、女キャラ登場パターンが少ない。と言うか、固定の1パターンしかありません。これは減点。前作ならば、多いキャラなら、平時の登場パターンだけで3パターン程度あり(紐緒なら、「問題解け」「人体改造させろ」「能力判定機でチェック」とか)、どのパターンじゃろなぁとか思えたのですが、ときメモ2では、固定の1パターン。

あとは、部活での登場もありますが、パラメーターが登場条件を満たした時でも、部活経験値で、登場条件を満たしたときでも、同じパターンで登場するのです。これは大減点ですよねぇ。クリスマスパーティーも、ライバル(匠と純)の進展具合チェックぐらいの意味しかないし。

繰り返しプレイが骨のゲームで、出会いのバリエーションの脆弱さはいただけません。また、部活の種類が減ったため、女キャラの部活が固定となりました。これも、繰り返しプレイのやる気を減退させますわ。 また、同じ部活に入らないと、イベントが激減してしまうのも、今ひとつと言えるでしょう。

下校時の簡易イベントも廃止されてます。前作ではあった「テストやだなー」ぐらいの会話は、最低限あっても良いと思うのですけど(友好度が高いと発生するキャラもありますが)。んーアレか、下校イベントメインのトゥルーラブストーリーとのバッティングがイヤだったのかな?。

んで、今回、登場固定キャラが多いのもまた、出会いパターンを狭めている原因かなと。同世代ヒロイン陽ノ下光、その親友、水無月琴子、二年の春に登場伊集院メイ、三年の春に登場麻生かすみ。以上4名固定です。

準固定なのが、赤井ほむら(登場条件、ストレス25以上でコマンド実行ないし体調110以上で寝る選択)…なにやってもクリアしてしまいますこの数値は…もう一人、佐倉楓子、根性30以上で出る虹野タイプ。部活や、体育祭の為に運動、ないし理系コマンドだけでも出てきてしまいます。総勢13名(うち隠れキャラ3名)のウチ6人が出てしまうわけです。これはつまらん。 隠れキャラも、特定の日に、特定のコマンドを実行する事で登場。というタイプなのも、繰り返しプレイには向いてない。館林的なランダム気味の方が、繰り返しプレイには向くと思われます。まぁ、真帆がそれに当たるのかも知れませんが。

今回、ジェラシーボンバー(Cキサラ:痛快ガンガン行進曲)は、発生、爆発ともにしにくくなってます。全員登場させてもやりくり出来ます。


とまぁ、難癖つけてますが、この手の育成型ゲーム(時流に乗った模倣ゲームたちと比べても)としては、非常に良いバランスで、細かいところまで良く作り込まれています。十分に、そして問題なく楽しめますし、攻略記事作りてぇなぁと思うほどです。成長率とイベントの配置、隠し方の妙にはやはり、一日の長があります 。

ただ、今回、ときメモ1のサブストーリーの影響か、AVGっぽくフラグを立てないといけない所もあり、AVGとSLGどっちつかずになってる印象もあります。 その分、シナリオに密度があるのですが、反面、ゲームテンポを悪く(重く)している嫌いもあり、このバランスは難しいところでしょう。どちらかといえば、前作の、ややコメディー的な、ややお馬鹿でライト世界観の方が、向いていた気はします。気楽に出来る分、繰り返しプレイに向きますから。光と水無月の恋と友情もそこそこ重いですが、八重とか寿も、それなりに重いと言う。

上手く前作の設定を利用していて、分かっててやっているパロディと言う印象もあります。総番長や真帆など。でも、そこまでするなら、匠と純の性格設定は逆にすべき(外見入れ替えでも良いけど)。外見中性的で、硬派一発。伊集院レイパターンだと、邪推させるべきだったと(笑)。 あと、三原さんも、運動高いと、デレデレになって欲しかったなぁ。

部活の練習試合にきらめき高校いてもよかったよーな(注:いました)。前作主人公を応援に来ている前作女キャラだと、しつこいかな?。2の主人公が見とれて、応援に来た女キャラに嫉妬させるとか〜(笑) 。真面目に、虹弁に対抗意識燃やした楓子が、弁当を作ってくれるとか、紐緒閣下対メイ様とか、光は、主人公が藤崎に見とれているのを見て、やっぱり髪伸ばそうかなとか。 まぁ、CD五枚にしたぐらいなので、容量的に無理だとは思いますが。

補記:2010年にサブストーリー購入したところ、ガチでときメモ1とは同年代だった模様。朝日奈と真帆が友達だったり、楓子と虹野が友達だったり。

ベースの出来が良い分、惜しいと感じる部分が増えるのですわ。

実は細かい部分も、良くできていて、例えば、ときめき度の上昇に伴って、女キャラの服に気合いが入っていくという、こだわり。わかりやすいのが水着で、地味目のワンピース>ビキニとか、気合いが入っていきます。ぶっちゃけて、前作のデザイナーには申し訳ないけど、前作は服のセンスが…特に優美、前面にイチゴの実がプリントされたTシャツて…こっちが逃げたいぞとか(笑)。

EVSも、今でも通用するようなスゴイ技術と思います。まぁ、一部の中学生並みの、猥談で盛り上がる童貞エロ師たちが、放送禁止用語を入れて楽しんでたとか、アホゥな事がありましたが。真面目に突き詰めていれば、朗読ソフトとして、かなりのシェアを取れるぐらいになっていたのではないかと思うのですが。初音 ミクも、福祉方面に使えそうなんだけど。朗読用ソフトとして使えるのではないかと。

CD5枚と言うことから、入れ替えの手間はもちろんの事、デートスポットが完成しても、DISKが変わらないと、いけなかったりします。例えば、室内プール、三月に完成しますが、三月中に電話しても、ときめき状態でも、絶対に断られます(たぶん)。四月に入って、ディスク変わると、さっくり誘えますから。

PS2用(現状2010年ならPS3か箱○…つーか、PSPでも行けるんじゃ…アーカイブのときメモ2も詰まるところエミュなんですかね?)にリメイクしたら、ときメモ3より売れるんじゃないかなぁ。CDROM5枚くらい、DVDならさっくり入るだろうし。いっそ、PC用(HDDの方が容量取り放題だし)にして、全キャラEVS2搭載しても良いんじゃないかなと思う次第です。 ディスクの入れ替えや、ディスク入れ替えの谷間のもたつき(デートを全て拒絶される)が無くなれば、ずいぶんとリズムupすると思うのですけどねぇ。

ワーズワースだっけ?、出版された自分の詩集に対して、常に推敲を重ねてて、版を繰り返しているのは。映画も音楽もリメイクは頻繁にやるわけだし、ゲームでもリメイクして良いと思うんだけどなぁ。移植だけでなくてさ、時間が経ったからこそ見える、欠点てのもあるだろうし。

リメイクするなら、無意味なポリゴンの廃止と、幼年期の煮詰め、本編との関連性Upをして欲しいですねぇ。実際問題、幼年期すっとばして困るのは、一文字ぐらだもん。 あと、断りの言葉は、もっと穏やかにして欲しいわ。断り方きつすぎる…そりゃ、変な噂立つって。


簡易攻略という名のキャラ別感想
分かりやすいように、強引に前作のキャラを当てはめてます。クリアしてるかどうかで密度に差があります。

陽ノ下光:担当声優の野田順子さんもフリートークで言ってますが、ヒロインと言うには、その立場微妙(笑)。オープニングのモノローグは麻生先生がやってるしねぇ。前作の藤崎は、まったく隙のない一般大衆の理想を具現化したヒロインでしたが、この陽ノ下光は、前作で言うところの、早乙女優美に当たります。理想のタイプは主人公で、ほっといても好感度が上がる奴です。

ラブコメにおいて、幼なじみに最も重要なファクターである、やきもち焼きと言うのに欠けていた藤崎ですが、光はパーペキです(笑)。しかし、その好感度の上がり方は尋常ではなく(メイ狙いで、爆弾回避のデートしかしてなかったのに、告白に来たのが光だったと言うオチアリ)、いかに藤崎の理想の能力値を得るかと言う前作に対し、いかに、光の好感度を押さえるか 。と言うゲームになっているような気もします。気分は、本妻の目をすり抜ける浮気な旦那でゴゥ。 真面目に、爆弾を一発二発破裂させるか、デートで酷い事言い続けるとか、その位しないと、嫌ってくれません。イイ子です。健気です。

ヒロインを好きならない私が珍しく気に入ったヒロインですな(真のヒロインは、麻生先生と言う噂もあるが)…晴れときどき大騒ぎの千尋以来かも…勝ち気だが、やきもち焼きっての壺らしいっス、私。 光のおかげで、すっかり野田順子ファンに。野田さんは、瀬賀太郎なんだぜ!(謎)。

ワタシ的には、光は、けなげで一途で気配りできて、と言う世話女房、良妻賢母タイプだと思うんですが、その実、意外と、勝ち気で、負けず嫌いで、やきもち焼き。という面もあるので、そっちの面が出るイベントが もう少し欲しかったなぁと。特に、負けず嫌いの面が出せると、琴子のシナリオが、あーまでヘヴィにならずに済んだ気もします。「私だって負けないんだから。だから、琴子も本気出して。 」みたいなノリで。


水無月琴子:いわゆる、クールビューティータイプ。つーか、私は小姑と呼んでおります。なんのかんの文句を付けるわりに、意外とジェラシーボンバーの発生率高いです、私のプレイだと。 ほむらや、一文字よりも点火する(もちろん茶道部には入ってない)。前作批准キャラ無し。強引に言うなら、主人公低能力時の藤崎か?。冬場、校内でも、どてら(半天かも)を着ていることから、冷え性と見た。

ときめき度が進むと、クールビューティの仮面が剥がれてきて、かいま見える女の子の部分が、ラブリィです(笑)。動物園の蛇ネタ(悪い印象になりますが)とか、三年目の学祭とかいいですわ〜 。攻略のためには、シナリオネタで分かるとおり、光と二者択一というか、光に冷たくする必要があるので、心理的な負担は、かなりありまス。また、特定イベントを発生させないと、リミッタが取れないタイプ。

ストーリーネタは、友情と愛情の狭間パターンです。前作での詩織と美樹原はひどい関係でしたからねぇ。 今回は、まともな分、そして、光がけなげな分、琴子の葛藤が見える分、この手の話に弱い人は、意外とダメージデカイやも知れませぬ。


寿美幸:ボケキャラと言うか、前作並のぶっ飛び設定を持っているキャラです。トラックにひかれてノーダメージってある意味、もの凄い幸運なんですけど(笑)。コレも、批准キャラ無し。出現パターンと話し方は、前作の古式に似てる気も。性格等は朝日奈だが。 寿さんは、純が狙い安いので、本命とするのなら、デコイ(ほむらか、一文字あたり)が必要。まぁ、バトルで勝てば良いんですけど。

告白シーンで「運不運のせいにしないで、自分で勝ち取れって神様が教えてくれたんだよ」「うん、美幸、もうラッキーって言わない。だって、きみの事は、実力でゲットしたんだもん」とか、鐘が落ちた後も「寿さんがようやく試練をクリアしたから、神様も、力入れ過ぎて、鐘を落としちゃったんだよ」とか。 脚本にもうワンパンチほしいかったなと。

しつこいオチとしては美帆「私の王子様になると立候補しておきながら…そして、私の占いに泥を塗った罪、償って貰いますよ」とか光「10年の思いを踏みつけた罰、受けてもうねっ」とか、琴子「光を傷つけた 罪、存分に償って貰うわ」とか、コメディーオチにしたいのココロ。


一文字茜:家庭的すぎて、苦労人となった人。ポジション的には、料理が得意で家庭的な朝日奈か?。この人の設定も、分かってて作ったパロディとしては、上手く機能してます。総番長の妹です(笑)。袖龍は健在。番長戦の為に、ポリゴンにしたんじゃなかろーかと疑う始末。 攻略には戦闘が多く、奥義の修得はもちろん、常に体調に留意したい。

生活に逼迫しているわりに、純和風の立派な広い家なので、両親は武闘家で流浪の修行中?。一文字流古武術をやっているに違いない。と言うことで、部活に空手部とか作って、連動させて欲しいですな。 つーか、一文字流斬岩剣(c赤石先輩)で剣道部リンクで良いじゃないか。 「オレを本気にさせたのは二人目だが、オレにコイツを使わせるのはお前が初めてだ」で、木刀抜くと。

補記:サブストーリーで、やはり、両親は修行の旅をしていた模様。ま、あのデカイ家みれば、そう言う設定だよねと。

意外とイベントが少ない(バトルイベントばっかり)キャラなので、幼年期イベントはしっかり発生させて、少しでも増やしておきたいところ。 一文字ファンは、サブストーリープレイしないと物足りないとおもふ。


白雪美帆:ドリーマータイプです。ポジションは、古式+如月。しかし、一発逆転のどんでん返しがあるので、単純には批准できぬキャラ。ま、幼年期イベントのトコで触れてるし、発売後かなり経っているので問題無しかと。双子で入れ替わり大作戦やっているのですわ。妹の真帆の方に幼年期イベントが無いのが悔やまれる。 まぁ、幼年期で真帆イベント入れると、入れ替わり大作戦のインパクトが薄れる。と言う判断なんだろうけど、上の方でも書きましたけど、美帆が去った後に現れて「ホントに王子様になってくれる?」「あれ、さっき走っていったんじゃ?」ぐらいなら、セーフと思うんですけどね。あと、真帆の登場は確率のため、館林的な要素も持っている。

やはり、幼年期に姉と取り合いをした相手が姉の高校に→確認のために、姉になりすまして潜入大作戦開始の方が燃えると思うんだけどなぁ。入れ替わるとき、姉はどうしているのだろうと思ったら、合意の上での入れ替わりらしい。

ときめき度が高かったら、髪とか乱れたまま来て欲しかった。どっちがデートするか、ガチンコバトルをしてから来ていると(笑)。 真帆エンドは、いろんな意味で懐かしく思える。出来れば、前作のEDを流して欲しかったところ。



赤井ほむら:ドリラー(ドリル愛好家?)女です。サブストーリーのパッケージ (ポスター?)でドリル装着しているのに惚れて、本編を購入決意しました(笑)。彼女も、やんちゃキャラですが、ぽつりと見せる女らしさにグッと来ますな。別ゲームですが、ずっといっしょ(東芝EMI、思えばずっしょも惜しいゲームではあったな)の智香に近いです。赤井の声は、くまいもとこサンなんですが、時折、折笠愛さんの声に聞こえたり…智香の声は愛サンでおます。

呼び名システムで、いままで「会長!」で、呼んでたのに、突然「その名前で呼ぶなあ」って怒り出 したりと、見えないところでの作り込みは本当によいゲームです。ときメモ2。あ、今、友情から愛情に切り替わった!みたいなのが、見えてくるゲームなんて、そうそう無いと思います。 実家が果樹園だし、下に弟が2-3人いて、意外と良いお姉ちゃんで、料理も結構得意(盛りつけとかは、ダメダメだけど、味と量は良いタイプ)だったりしそうなんですけど、公式設定はどうなってんでしょうね?


八重かおり:一番人気らしいですね。第一印象は、エタメロのウェンディ(熱帯魚好きまで一緒だ)。基本的には、ラブコメなときメモですが、彼女の話は、すこしヘヴィです。ラブコメの中にあるからこそ、引き立つんでしょうね。月明かりの中で、ひっそりと咲く、八重桜のように。 つっても、ラブコメの中での話だから重い訳で、普通の話の中にいると、特に目立たないキャラかもしんない。

一年目の冬(十二月では誘えない模様)にスキーに行ってイベントを見ないと、大抵、二年目には自主退学しちゃうので注意。 リミッタの解除は、3年目の春なので、気を抜かない(浮気しない)ように。

リミッタの解除が三年の春のために、イベントが極少ない。学年で縛らずに、スキーイベント>次の春でリミッタ解除で良かったんじゃないかなぁ。


佐倉楓子:コイツは、虹野批准キャラです。やっと批准できた。マネージャーで、頑張っている人が好きって奴です。ちなみに私、虹野嫌いでおます。根性35で確実に出てくるからなぁ…佐倉も根性30で出てくるので、演劇部にいても、美帆より先に出てきます。

クリアしたら、イメージだいぶ変わりました。虹野とは、似てもにつきません。ときめも2の中で、一番普通の子かも知れません。おとなしくて、言いたい事も飲み込んでしまうタイプではなく、結構、ズケズケと本音を言ってきます。デートイベントで選択肢間違えたら、結構きつかった(笑)。可愛く見られたいと言う意識からか、やや計算しているところが見える当たり、キャラ練り込んであるよなぁと感心します。後半遠距離恋愛になるのですが、それに関するイベントが皆無なのも残念。夏休みに、旅行しようじゃないか。大門高校まで!。

役者さんが、関西出身の前田千亜紀さんつーことで、大門高校は関西圏にして、「ほんまやねぇ…あ…最近、うつってきちゃって…」とか、関西弁活かす系イベントを!


伊集院メイ:伊集院レイの妹で語り尽くせますな。性格的には、紐緒閣下です。男装しないといけないのは長女だけらしい。つーか、妹も、男装の家訓を知らなかった模様。レイが元の姿で居られたのは自室の中だけなんだねぇ。

やっぱ、三原さんは、運動高いとメロメロにならないとダメだヨ!。娘の安全のために、そっちの趣味の人を執事につけるのが、伊集院の習わしなんだよ!。


麻生かすみ:真のヒロイン(笑)。幼なじみのお姉さん。クリア条件などは前作の詩織に近いレベルを必要とされ、加えて期間が一年しかないハードスケジュール。本体のみだと、EVSを選べるのは、光とかすみだけなので、やっぱ真のヒロインなのかも。


九段下舞佳:正味の隠れキャラ。お遊びキャラです。幼年期の溺れ救出ネタはちゃんと活かして欲しかったね。せっかく一人で、花火に行って、溺れられて、また助けられるかなぁと思ってたんだけど。それともランダムの神に嫌われた?。バイト番長ネタも幼年期に欲しかったなぁ。不良に絡まれた主人公をバイト番長が助けるのだ。 こういう明るいちょいエロお姉さんの役は、山田美穂さんはまり過ぎ。

攻略は、通販を忘れずに頼む事。別に、第一週に頼む必要はなく、商品が切り替わるまでに頼めばいい。ただし、初回の通販を忘れると、もう登場しないので、狙うなら忘れずに五月いっぱいまでに通販を。宅配便を辞めたら、一応フラグ成立。この段階で、エンディングに出てくるかは50%らしいです。あとは、他の子のデートイベントで登場するたびに2%アップ(全10回で +20%)

ちなみに、通販品は、効力は一週間。しかも、どうにも副作用があって、効力がキレると元値も少し下がっているような…試験の前や、体育祭のドーピングが一番良いのかな。


野咲すみれ:こっちも隠れキャラ。ですが、高密度の設定が存在しそうです。ビデオクリップで主役張ってますし。つーか、サブストーリーへの伏線キャラだったりして。
一年目の2/11に運動すると、登場。その後、相手は誰でも良いのでサーカスへ。一人で残ると、フラグが立ちます。二年目もサーカスに行き、3年目も2/17に運動だったかな。


匠と純:匠の方が、前作の好雄役のサポートキャラです。同時におじゃまキャラでもありますけど。上の方でも書いてますけど、外見か、性格か、二人を入れ替えるべきでした。そうすれば、延々と伊集院レイパターンを邪推して、匠に延々電話する奴が居たことだろう(笑)

やや危険なネタですが、伊集院レイと真帆美帆をミックスして、男女の双子が入れ替わるってのはどうでしょ?。女だと思ってたら、実は男〜、プールや海、体育では、入れ替わってましたって感じで(笑)。む、匠を男女の双子にするというオチもアリか(笑)。 っていったら、マジでそれっぽいエンドが始まってうそーん。と思ったら…まぁ、フリートークでも分かりますが。

正味、純の存在はかなり浮いている(居なくても、ほぼ問題ない)ので、おじゃまキャラ匠と、サポートキャラ純でキッチリ棲み分けた方が良かったのではないかと思います。純は、理系の機械工学系にして、鐘を直したのはコイツだった的な。


こうしてみると、前作と同型のキャラはほとんど居ないですね。それだけ、ちゃんと作り込まれている証だと思います。最後にもう一度言いますけど、ゲームとしての出来は、かなり上位にランクされます。が、良く出来ているが故に、作りの荒いところも目立つ、非常に惜しいゲームです。シナリオもちと詰めの甘さが目立ちますし。

販売時期と方法にも難があり、市場がこうしたいわゆる恋愛SLG(特に安易な模倣ゲーム)に辟易した頃に出た感じですしね。 また、企画とps1の実機性能に差がありすぎた。と言うのもあるでしょう。本当に、イベント関連で、物足りなさがふんだんにあり、合宿でのイベントもずいぶんと削られたようで。本当に、楓子なんて、夏休みとか、大門高校まで行くべきだよねぇ。後は、まぁ、特定部活でないと見れないイベントが多く、それを外すと殆どイベントがないキャラも居たりで、本当に不遇。

後は、シナリオの密度を上げて、じっくりプレイ。を制作サイドは狙ったと思うのですが、市場の方は、ときめも1の様な、サクサクプレイかつ、サクサクシナリオ、ラブコメ的なライトなモノを求めていたのに、恋愛という重い方が主力にきてしまったと言う、願望とのズレも上げられるでしょうか。ときめも3は、登場キャラを少なくして、リアリティにこだわったのに、ユーザーサイドは、サクサクプレイしたかったのに。と反発されている気がしますなぁ。

販売の不味さと、ユーザーの勘違いで、過小評価された不運のゲームですな、ときメモ2…ま、出来の悪いトコも目に付くんだけども。PS1の限界を超えた企画だったとも言えるのですけども。だからこそ、移植でなくて、リメイクしてくれないかなー。xbox360とかPS3とかなら、削ったイベント入れても、おつりが来ると思うのですがねぇ。

ちょっと妄想したのが、バッティングシステム。デート中や下校時に、他の子と遭遇して、一悶着というシステム。ラブコメには、修羅場が必要だ!。ときめき度と友好度で、相手の反応が変わったりとかまですると至福ですなぁ。ときめき高友好高の光だと、主人公を強引に連れ去ろうとするとか、ときめき低友好高の琴子だと「光には黙っててあげるから、今すぐに帰れ」みたいな。美帆だと、気がつかないふりをしつつすれ違いざまににらみ付けて、家の前で待ちかまえているとか「キチンと説明してくれますよね?」とか。下校時だと「私じゃなくて、その子と帰るんだ…」みたいな。どーですかー。

まぁ、デートタイムが延長されるから、プレイのリズムが悪くなる可能性があるからなぁ。いや、本当に、カットしたイベントとか、全部盛り込むだけで、ドリー○クラブは、越えるじゃないかと思います。学園祭に、カラオケ大会とか作っちゃうとかねー。美帆かと思ったら、真帆で、ノリノリの曲かよ!みたいな。



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