七月の夢酔


 


HALFLIFEをアクションアドベンチャーとして考察してみる(2012/07/02)

予定だったんだけど、なんか筆が乗らないところに、「萌え萌え大戦争げんだいばーん」の潜水艦飛鳥に、ちょっとイラっ。

これが謎の方言を使うので、ナニ弁のつもりよ?。大阪?、いや高知?いや違うな…博多?ちがうな…じゃけん…コレ、広島のつもりだったのか?!

まぁ、何回か書いてますが「てきとーな方言を使われると、地元民は、イラっとします」。これは、たぶんやられてみないと理解できないと思う。なんかよく分からないけど、小馬鹿にされてる気分になる。栃木や茨城弁を、沖縄とか九州、北海道のローカル局作成で、ドラマ作ってみるといいのだが。

まぁ、萌え萌え大戦争の飛鳥みたいに、適当通り越して、複数ミックスの謎方言レベルのむちゃくちゃやられると、嗤っちゃうというか、呆れるというか。いやホントに「そんな言い方しない」ってレベルでなくて、新しい方言作りましたねレベル。

最近気がついたのが、イントネーションのズレよりも、文法、用法の間違いの方が、イラっとする。ということ。あたごの京都弁にイラっとしてる京都府民はわりと居ると思う。部外者には舞妓言葉=京都弁やもんなぁ。

語尾に「じゃけん」つければ、広島弁っぽくなるとおもっとるんじゃけん。とか書くと、もの凄く気持ち悪い。名古屋のみゃーとか、京都のどすもそうだけど、よそ者が思うほど、日常会話の語尾には特徴はない。

方言が難しいのは、敬意の度合いによって文章が変化することが多い。そしてその差異は、地元民でないと分からないし、地元民はナチュラルに使っているので説明もしにくい。パッと例を挙げようとしても、浮かんでこないんだなぁ。だから、部外者が聞きかじりでやろうとすると、丁寧語とくだけた言葉とケンカ言葉が入り交じったようなセリフになって、イラっとするのだと。 (吉本新喜劇の末成さんの持ちギャグ「なんてことをぬかしてけつかるんでございましょう」みたいな感じ。ギャグでやるならいいけど本気だとねぇ)

さらには、地域差を無視したりとかねー。広島だと、山間部と沿岸部は、かなり異なる。関西で言うと、京都よりの北部と、南側河内とではだいぶ違うように。昔、二時間ドラマで、宮島(当然沿海)舞台なのに、山間部の言葉使ってるドラマがあってかなりイライラした。それはオマケに、なぜか東北弁のイントネーションで喋るという謎ッぷりだったが。出雲弁混同?。

まぁ、私も訛りのキツイ地域で育ってないので、余りよく分からない。なにしろ小学校に入った時に、クラスメートの女の子が「ウチがねぇ」と言われて「家(いえ)がどうしたんだろう」と本気で悩んだぐらいだし。ちなみに「ウチがね」とはっきり言うのはまだ良くて、深度が増すと、前後の言葉に同化して「うちゃーね」となる。

高校の頃に、他府県から赴任してきた教師が「広島弁の会話って最初はケンカしてると思ったよ、思わず止めに入ったぐらい」とか言うので「うっそじゃあ」と思っていたのだけど、大学が大阪で、実家に帰省するのに 広島駅で電車待ちしてると「ほいじゃけ、いうとるじゃろ」「なんでわからんの?もぅ、ぶちはがええ」と口げんか?なんか殴り合いに発展しそうな勢い!と振り返ったら、にこやかに談笑してる女子高生が…

先生、疑ってスンマセンでした…と思うと同時に、オレ、広島県人じゃなくなってもーたなぁと。


ついでにレビューもどき(2012/07/02)
萌え萌え大戦争げんだいばーんぷらす。ってこの長いタイトルつけるの、はやく廃れないかなぁ…。

ぷらすたるベトナムシナリオをやって確信。これはSLGじゃない。会話パート(あんなもんAVGとは名乗らせんぞ)がすっげー長い(しかも、なんの捻りもなく、説明や解説をダラダラ続けるのだ)わりに、戦闘マップがおざなりだし。ただ、本編よりはゲーム性がある。撤退シナリオで、撤退ポイントまで味方を誘導とか…まぁ、一機でも撤退ポイントに飛び込めたらクリアという、ヌルすぎる設定だけど。

SLGはオマケというか、SLGっぽいミニゲームがついてるにすぎない。AVG(と言いたくないのだが)として見た場合、ゲームにはなってない。選択できるのは、誰の部屋に遊びに行くかだけで、それがエンディングに影響することもない(たぶん…個別エンドあるのコレ?)。個別エンドもなく、シナリオに影響することもできず、では、まさに読み物でしかない。SLGもゲームでは勝ったけど、イベントで負ける強制系だし。

軍事オタメカフェチの男夢の妄想という、それって何重苦?ってシロモノ。シリーズ化出来るほど売れたのが不思議だ。まぁ、前述した属性の人間が、フェティッシュを満たすための道具で、ゲームとして買ってる人はごく少数だろうしねぇ。ゲームとして買った人は、リピートしないだろうし。

シナリオというか、ストーリーライティングも、ちょっと難アリで、シナリオ担当が4人(うち二名、月光)なんだけど、4人で設定の共有してないのではないかと。前も書いたけど、乙女が血を流すとか、「美味しいオイルあるかにゃー」と言ったかと思えば「カレー超大盛り」とか、世界最大級の乙女とか、滑走路を塞ぐなとか、身長何メール?と聞きたくなるかと思えば、人間と同じサイズの宿舎だったり。というか、鋼の乙女は太ったり痩せたりするのか? 、いやそれ以前に、有機物を食べて良いのか?。基本設定の共有が出来ていないとしか思えない箇所がてんこ盛り

もっと言うとデザイナーとの共有も出来ていないかと。F4ファントムのブランシェが「支給された制服をピッシリと着こなし」と堅物表現されているのですが…ミニスカに、ブラジルシャツ?ビキニきてシャツを胸元で縛ってる着方。…制服?、ピシッと?。まぁ、この辺は細かいことですが。会話イベントは、まぁ、普通の青春モノや、恋愛モノなんで、とくに言うこともない。全体のストーリーは考えちゃダメ。兵器に心は不要側と、心を尊重する側の対決とかの定番レベルには最低限、持っていって欲しかったぞ。F16とF15の「努力は無駄」か論争が伏線となるわけだし。 最後は、無機質なMiG31、アルファ級、Su34あたりとの対決で、イリューシン達と共同して最後は心で勝つ。うーむ、ラノベ。つーことはそれすら出来てないの はラノベ以下。

追加のベトナム編はファイナル・カウントダウン+愛と青春の旅立ち。この時代(ベトナム戦時)、コンピューターといえば壁一面…なのは正しいんだけど、鋼の乙女 の存在自体がオーバーテクなので、なんか違和感バリバリ。ファントムやパーシングの頭の中はナニで出来ているのか…生体脳?。 あ、あとグリーンベレーは、人格優先なので、いかに成績が良くても協調性に欠けると入れない。よって、パットン見たいな性格は、グリーンベレーになれない。

まとめると、ゲームと思っている人は買っちゃダメ。SLGがプレイしたい人も買っちゃダメ。軍事オタでメカフェチで、女性化した兵器にかこまれてモテまくりたい。という人は…まぁ買っても良い…かも…しれない…気がしなくもない。私は貰ったので、痛くないのだが、実費で購入してたら、頭の上に載せて、レッツダンシンっ。 つかコレ、2011年だったのね…プラスじゃないのは古いのかな…いや、日本の総理が射撃が得意なタローだったので。


ついでに、アイマスの新作……「新作アニメ付きリズムゲー」って、とうとうゲーム界にもAKB商法がっ。どっちかって言うと、野球カードとかライダーカード商法?。まぁ、ナムコ唯一の金看板だしね…蛸壺の中で、大事に磨いててください。

おまけ2。某這いよれなんとかさんが先月末発売だった気がするのですが、ソフマップの売り上げランキングに顔を出してませんでしたな。上旬には4位5位に居たのに。アキバ総研でも評価が低く、「歌だけ」「主演声優がオタワードを言う」とかだった。意外と市場は冷静だったか。変に熱かったのはオレか。もしくは、願いが成就されたか、いえーしゅぶにぐらす!。まぁ、ソフマップの売り上げランキング役に立たないけど。

おまけ3。気のせいか、最近ざっくりとした分類から、細分化が進んでる気がするゲーム界…アイマスの「アニメ付きリズムゲー」もそうなんだけど、シネマティックストーリーだかノベルだか言う分類を名乗ったモノもどこかで見たような…はっ、見られてる?。興ざめだから、自己フォローもしないよ?って書いてる時点でヘタレ、ハタレ。
 


ソウルハッカーズ3DS(2012/07/05)
どうも、悪魔全書に登録&購入が出来るようになっている模様。ちょっと購買意欲が…って物欲祭りで、ブルーレイドライブ+DSPwin7PROかってもーたしなー。vanadisの新作も8月だしなぁ。50GBブルーレイってCDRが60枚ぐらいアッサリはいるんだコレが。元々はビデオテープをデジタイズして保管するために買ったんだけどね。おかげで部屋が広い。

しかしまぁ、フルボイスの波は避けきれませんでしたか。まぁ、別に声に思い入れはないので、いいんですが、ユーイチが思ったより男らしい声だったので、そこは予想外でした。女性声優による少年声だろうとおもったのですが。ユーイチ×シックスなお姉様方はがっかり?ウキウキ?、雁えりかさんとかにきいてみたひ(笑)。あ、八角女将も喋るンだろうか?「じゃァ」を肉声で聞けるのかっ?。欲しいかも…オートマータも気になるよな…

サターン版にしろPS版にしろ、メッチャ苦労してつくったカジャ全所持マリシテンとか、カーン系保持のセイオウボとか一周のみの付き合いだったからねぇ。引き継げるのは良い。あとは、成長上限がどうなってるか、だなぁ。メギコを連れ回したいなぁ。船岩くんとの対戦に使いたいなぁ…PS版要素も入ってるんだろうしねぇ。……造魔とか喋るのか?。

しかし、悪魔デザインが歴代で一番エキセントリックなのがソウルハッカーズなんで、今時の子に受けるだろうか。オベロンおじいちゃんだしねぇ。ティターニア子供だしねぇ。よく考えると、最初サターンからで、そして3DSか…劣勢ハードで出るのは宿命なのか。こりゃあ、PSVitaでも出ると見た。それともP4goldenで住み分けるか?。ペルソナだからPSPで、デビルサマナーだからDSとか言うオチなのねー。

で(16倍角)。真・女神転生4のトレーラー付属らしいですが…真4の公式サイト入ったら、マニアクスチーム……スルー確定。ノクターンマニアクスとノクターン本体は別チームよね?。真3のメインチームだったら購買意欲沸いたけど。光の悪魔と闇の悪魔とか、やめてよ?。ホントに、神話のない世界でメガテン作るのだけはやめて。ペルソナなら、まぁ、いいけど…(ホントはイヤだが)。

ホントに歴代メガテンでナニがダメって言われたら、マニアクスシナリオを私は上げる。光の悪魔と闇の悪魔で、目眩がしたし。アマラ宇宙を補完したいというならば、見てやっても良いぞ(どんだけ上からだよ)。ちなみに次点は超力兵団。制作メーカーのくせに、真1から2へのタイムランを理解できてない感、あれほど丸出しにされるとは…

まぁ、アマラ宇宙を完成させたなら、鈴木大司教の支配下の世界を脱したわけで、それはイコールで既存の神話を脱したわけで、新しい神話を完成させたというならば、メガテニストかつ神話好きとしては、触れてみたい。他人のふんどしを横取りしておいて、オリジナル世界という顔をしている者が多い中、きっちりと世界を、神話を作ったというならば、やらないわけにはいかない。

ただ、一つのアマラ宇宙が一つのアストラル界=神界とかゆったら、POST To SKYだ。それじゃ、新生黙示録そのままだ。シンクロニシティと誤魔化しても、結局は他人のふんどし。つかもう、ルシファー対神の対決に巻き込まれる構図ってのは、やめてよね。


東京鬼祓師(2012/07/08)
ブルーレイメディアが足りなくて注文する時に、送料無料まで何か足そうと思ったら、思いの外ぴったり価格だったので、注文。
ちなみに、メディア1480+ソフト1600で3080。グッド(ソフマップは3000円から無料)…あ、ぷらら経由で買うの忘れたあぁぁぁ(ぷらら経由で買うと、ぷららポイントが貯まるorz)

そんな失意もアリながら、やってみたら、笑っちゃうほど「九龍」、九龍妖魔学園記

システムは、ほぼ丸々九龍。もはや、九龍エンジンと呼ぶべきぐらい。遠隔で弱点ついたり、近接が効果範囲まとめ切りだったり、パーティーメンバーは特殊攻撃のみだったり、探索や謎解きの基本も同じ。サブクエストがランダム符丁で、お払いのためにカップ麺もってこいとか言うのも同じ。なぜか、カレーにこだわるのも同じ(これは狙っていると思うが)。ただ、いちいち、一話ごとにOPED流す悪癖だけは何とかしろと。そして、いちるの歌がこれまた……

異なる点は、ホントに設置トラップがついたことぐらい。一瞬、読まれてる?と思ったけど、九龍のレビュー書いた頃には、もう出てた気がするので、シンクロニシティってやつ。入手した札で、設置トラップにしたり、武具の強化にしたりで戦術の幅がでていて良い。トラップとして有用なのは、強化用でも有用な設定なので、そこで悩めるのもイイ。

シナリオも、剣山の上を歩くような整合性に欠ける設定だった九龍と違い、ちゃんとしてる。ただ、ストーリーがクロウカード…白がカラスなのもクロウだからか?と勘ぐるぐらい、カードキャブターさくら。飛び散ったカードが、人にとりついて事件おこしまーす。簡略化すると、そんな一言で済む。

まぁ、そんな展開なので、あまり先へ進めたい願望が出てこない。しかし、伝奇オカルトは好きなので、空いた時間にちょこちょこ進めるとは思います。魔人プロジェクト頓挫は、スタッフの流出が原因だったりして。まぁ、一話ごとのOPEDというダメ遺伝子次いでるのはアレだけど。

で、なぜかまた広島弁キャラが…なに、このシンクロニシティ?。萌え萌え大戦争の飛鳥と比べると、万倍マトモです。飛鳥は謎方言というか、新作方言だったからねぇ…長英のは、地元にいてもおかしくない感じ(あそこまで、コテコテのは田舎に行かないと居ないと思うけど)。

あえて添削すると「わしの名前は、宍戸長英いうんじゃけ」…こう言う時には「じゃけ」とは言わない。「じゃけ」で有名になってるからしかたないけど、基本は「じゃ」。この場合は「言うんじゃ」。「け」は接尾?ちがうな、まぁ、確認意図みたいなのが含まれているので、言い切る時にはあまり使わない。

「おどれら」…これは部外者へのケンカ言葉なんで、仲間や部員などには言わない。ケンカ中とか威圧してるなら別だが。作中では、自分を心配してくれたみんなを指しているので。

「気にせんでください」…長英ぐらい訛りがキツイと「きにせんでつかーさい」かなぁ。ただ、つかーさいは、年配の人でも、使わなくなっているので問題ないと言えば問題ない。

しかし、私も西のハズレの方の方言の薄い地域育ちなので、東(福山とか)や北(庄原とか)になるとサッパリ。長英は東の出身ポイし。庄原、竹原出身の高校の先生によると「ございます」は「がんす」「がんした」らしい。「おはようでがんす」「おはようがんした」で「おはようございます」。さらにそれが簡略、短縮して「がんした」で「おはようございます」になるという。部外者には暗号だわな。


東京鬼祓師ファーストタッチ(2012/07/10)
というわけで、PSPなんで空いた時間にこそっと出来るのがイイですな。マトモにやってみた感想。

九龍を傑作と思った人は買って損はない。九龍妖魔学園記の欠点がほぼ解消されている。特に設置トラップは予想以上に戦術に幅が出て、戦闘が面白く、好感触。九龍では、射程距離ギリギリからAPギリギリまで射撃>敵のAPが移動に費やされる 距離まで逃げるぐらいしか戦術がなく、地形によっては、戦術オプションは全く取れず、レベルを上げてひき殺すしかなかった。

鬼祓師は設置トラップのおかけで、吹き飛ばしトラップとダメージトラップを組み合わせて、敵を誘導してはめるとかも出来る。わりと、Orcs must dieみたいな事も出来ちゃう。ボス級はトラップ解除能力を持っているので、安易なハメも出来なくなってる。設置トラップの使用は、カードの入手が条件なのはもちろん、まぁ、いわゆるMPが必要になるので無限に使える訳じゃない。ただ、連続撃破で、APとともにMPに該当するモノが回復していくので、上手く立ち回ればトラップ使い放題というのも上手い設定。 ちなみに、攻撃力も連続撃破で上昇していく(ターン終了で初期化)

ダンジョンも高低差がギミックになっていたりして、わりと面白い。例えば、スイッチを入れると深い掘に水がはられ、足場が浮いてきて別の地点へ移動できるとか。これらの謎解きに、ダンジョン全体として意味があると、よりよいのだがまだ序盤も序盤なので何とも言えない。 個人的には、方向感覚を失いやすく、やってて疲れるダンジョンではある。

また、九龍では連れていく仲間は、正味誰でも良かったが、鬼祓師ではステータス補正がわりと極端に設定されているので、スキルが有用だけど、ステータス減退がキビシイとか、ダメージは上がるけどMPが下がるとか組み合わせを考えるのも楽しい。

一番、改良されたのが設定の矛楯。九龍は一般人がそんな能力持ってるのは一般人じゃねぇ!みたいな世界だったからねぇ。ヒロインのスマッシュとかさー。鬼祓師では、カードの 影響で特殊能力が使える様になる。という設定なので、とりつかれた人助ける>仲間増えるというコンボが無理なく発揮される。個のキャラ造形もいいし。

ただまぁ、ストーリーの基軸は「さくら」なんで。そこがどうジュブナイル風味に仕上げてあるかが楽しみではある。 しかし、魔人や九龍の頃は一学年3クラス4クラスだったのが、2クラスになっているのが時代よのぅ(遠い目)。ともあれ、チーム村正や、システムソフトアルファのライターは、東京鬼祓師をやって、脚本ってものを学ぶといい。 ととものfinalでもいいが。きちんと脚本化すれば 地の文で心理描写や情景描写など不要ってのがよく分かるハズ。橋田壽賀子もね…橋田脚本はセリフじゃなくて文章だよね、アレ。セリフでなくて朗読。

で、用語辞典みてたら、長英の先祖の城が「南西地域、可愛川と本村川に挟まれた」……可愛川…ってアレか、桜尾城付近の奴か?(いや、だいぶ遠いけど)……ガキの頃の遊び場じゃーーーー と思ったけど、本村川って知らんなと調べてみたら、この可愛川って江の川のことかい。五龍城も実在の城で、安芸高田…ってめっさ山、北部域やん!。なら、長英レベルの訛り深度は納得だ…だとしたら、もう少し山言葉かもしらん…安芸高田って行ったこと無いからなー。ともあれ、今までやった中では、一番の出来映え。声優さんの発音も違和感ないし。まぁ、萌え萌えの飛鳥が酷すぎたのだけど(声優でなく、元台詞が)。


全然関係ないけど、PS3でPSPをプレイできるようにしたら面白いと思うのだけど。むろん、UMDドライブ付けるのはアホなので、DL購入分のみ。DL販売なら中古として流出することがないし、メディア代やパッケージ、マニュアル代も発生しない。流通コストもないから安くできるハズ。PSP買うほどではないと思っていたユーザーにも販売網が広がるし。PSPも出来るならと、PS3買う人も増えると思うのだけど。DLNAだっけ、データそのものはPS3に溜めておいて、PSPは完全子機化するのはどうだろうか…無線がえらいことになるか。

PSP新型本体買う人は、ナニがあっても買うだろうしねぇ。PS3でPSPが出来るようになったら、一番困るのは、画面のコンバーター作ってるトコかと。わりと大画面でPSPをやりたい人って多いと思うのよねぇ。私がそうなんだけど。PSPのボタンとかあんまりよくナイしさぁ…PS3でPSP出来るなら、PS3買うのだけど。


マっコト、人とは解せぬモノ(2012/07/13)
九龍妖魔学園記で目眩を覚え、ペルソナ3で天を仰いで悲嘆をこらえ、ペルソナ4で非礼を詫びた訳ですが、東京鬼祓師で平伏しました。人間ってここまで進化できるモノなのね、と。というか、デビュー作は受けない方が良いのかとさえ思ったり(魔人もXTHも後がダメだし)。いやぁ、ホントにここまで爆発的に進化するとは、予想外でした。

いやぁ、ホント久しぶりに、全選択肢試したくなった。ゲームに有利な結果を求めではなく、純粋にどういうリアクションを取ってくれるか、という好奇心から。考えてみれば、会話に対するリアクションって言うのが、AVGにおけるインタラクティヴなんだと気がつかされました。感情入力で、「どういうセリフを返したか」を考えるのが楽しい、考える、想像してしまうってのは、キャラクターが生きてるからだと思う次第。きちんと、話の流れが変化するしねぇ。まぁ、全体としては変わらないけど。

伏線も効いてるし、全体の流れ、盛り上げ方もいい。ストーリーの盛り上げ方だけでなく、キャラクター個々の盛り上げ方も良い。何しろ、まともな脚本を久々に見た。ってまぁ、ととものfianlも良かったですが。ととものは、かなーりライトでヒロイックなファンタジーだったけどねー。

駆け足であえてバッドエンドに突き進んだのですけども、まぁ、バッドだからやむを得ないけど、ちょっと後味悪すぎるかなぁ、ぐらい。「私は帰ってくるって信じてる」「だな、あいつが戻ってくる場所を守らないとな」ぐらいでいいんじゃなーい。トゥルールートで評価がた落ちする可能性もゼロではないけど、やってくれると信じます。いやぁ、トゥルーが楽しみだ。

ただまぁ、一話ごとにOPEDテーマ流すのと、プロローグと次回予告入れるのは……九龍の直系アピールなんかなぁ…あ、そうそうEDソングも、いちるだったんですが、普通に上手い。てことは、OPわざとああしてるのか、曲が悪いのか?謎だ。

いやぁ、ホント、これは拾いモノだわ。ととものfinalもだけど、最近イイモノ当たって幸せですわ。迷宮クロスブラッドは記憶から消す方向で。とは言うものの、九龍ダメ、P3煉獄行き、P4良作、鬼祓師でイイモノ。P4を大目に見ても、2/4で50%。といっても、P3あれだが、九龍は完全に打ち消せる出来映えだと思う。イイモノです。この次がイイモノだったら、本物でしょうなぁ。カドゥケス2になるのか?。

真面目に、代表作に九龍とP3がなかったら、発売日に買ってただろうなぁ。ってぐらい、まぁ、センサーに来るものはあったんですが、九龍とP3ってあったら、投げるよなぁ…進化なのか、患部が切り落とされたのか…は追求しない方向で。うーん、真4も期待して良いのかなぁ…マニアクスチームも爆発的変貌を遂げているかも…

しかし、名作は未来を読むということで、正規発売が2010年。作中で、「日本の気の残り(日本の寿命)が二年分」とか「 弱者が扇動され、負の波に荷担する様は、惨めの一言に限る」とかありまして。奇妙な符合ですなぁ。どのくらい符合しているかは、実プレイして貰う方向で。

もう一度書くけど、九龍を傑作と思った人は買って損はない。オカルト伝奇が好きな人も。ジュヴナイル好きも。ダンジョン好きも。むろん、ゲームが好きな人なら、買って損はない

ちょっとアマゾンのレビューを覗いてみたけど、レビュワーの方向性が分からんなぁ。やっぱり、普通の人にとって、ダンジョンゲームって戦闘重視なん?。ダンジョンにとって、戦闘は障害の一つでしか無い。仕掛け解き重視でいい。Hack&Slashのアイテム集めゲームじゃないんだから。AVGパートが短いとか言われても、ダンジョンパート重視のゲームと思うのだけど。ヒントがないって言うのも、ヒント無しで解けるレベルに上手くまとめていると思うんだけど。つか、九龍の設定で、ヒントがある方がオカシイだろうと。廃棄封印した研究施設にロックの解除方法残すって…監獄の壁に、ドアロックの暗証番号書くようなものよ?。

要するに、キャラの掛け合いだけ見たい。謎解きはメンドイ……それは、マンガよんどけ……そして、九龍をなぜにべた褒めするかサッパリ分からん。まぁ、シナリオやらプロットについては丸で触れられてないので、そんなレベルなんでしょーなー。ゲームの主人公はなるべく無個性で無設定であるべきと思うし。主人公とプレイヤーの融合を目指しているならば。

まぁ、トゥルーエンド見たら、賛同しちゃうのかも知れないけど。たぶん、最初に触れたモノがイイモノという幻想ですな。
初体験は常に美しい。あなたの記憶の内だけで。美化3000%。


もんむす学園(2012/07/16)
鬼祓師の後にコレかよ。って感じですが、バナーキャンペーンと体験版配布が始まってました。バナーキャンペーンは、システムボイスプレゼントなんですが、プレゼント応募しないのにバナーだけ張る献身ぶり(自分で言うな)。

正味、システムボイスはこだわらない、使わない人間だと気がついたので。あと、基本、声にこだわらないので、実プレイしないと、どこに愛着が沸くか分からないしなぁ、と。体験版だと、シニカルさ?がイイ感じのコメットさんかなぁ。

体験版もやってみたんですけど、選択肢なしで夏休み前まで。なので、全然つかめない。読み物なのか、ゲームなのか。体験版というより、試し読み状態。選択肢からの展開具合を確認させてくれないと、ナニも見えてこない。まぁ、春先から始まって冬まであるはず (冬服設定あるし)なんで、そこまで選択肢ゼロって事はないだろうけど。コンフィグにも既読スキップ選択肢で止めるか。って項目あったし(ただ、共通エンジンだと使ってない機能も供えてることもあるしなー)。

低価格帯だった初期の奴なら、読み物でもイイやって思えたんですけど、フルプライスで読み物だったら泣くに泣けないし。 理想としては、往年の名作?「卒業」みたいなゲーム性を持っていて欲しいんだけど…無理だよね…授業のカリキュラムを組んで、成績という名のステータスを上げていくとか…まぁ、それはムチャリンダな希望だとは思うけど。

しかし、予想以上にMBStruthの「世界に男はひとりだけ」がもの凄いトラウマになっているのだなぁと実感する。いや、ホントにアレからエロゲって買ってないんですわ、考えてみると。Steamが安いッてのもあるけどDEUSEXGOTYが3ドルとか買っちゃうわ。

てゆーか、vandisのは、主人公名も固定、主人公の心理描写もしちゃう読み物なんですけどね(主人公視点はキープしてるから、まだ良いんですが)。プレイヤー視点はない。体験性も、インタラクティヴィティもない。どこか蚊帳の外で眺めてるンだわ。開発規模を考えるとしかたないのかも知れないけど…ゲームなんで、もう少しプレイヤー視点を考慮して欲しいかなぁ。

もう、エロがあるとはいえ読み物にフルプライス出せない体になったなぁ。つーか、ノベルゲームも疫風だった気がする。アレが流行ったから、地の文とセリフの区別がない人間が増えたんだと。メッセージウィンドーは、いわば吹き出し。そこに地の文、つまり三人称視点での情景描写を書くのはなんか違うだろうと。せめて主人公視点はキープしてくれと。

つーかさー、シナリオ偏重ってことでレビュー書いてた訳ですが、それはつまりストーリーのインタラクティヴ性重視だったわけですよ(自分でも最近認識した)。選択肢で物語が変化する、物語への参加性、それは、プレイヤーのゲーム内での立場やプレイヤー視点とキャラクター視点の同一化なわけです。

だいぶ通じる様になってきたわけですが、現実問題として、プロットが成立していない、伏線が張れてない、脚本化できないと、ストーリーのインタラクティヴ性がどうこう言う以前の問題がクリアできていないモノがあふれているのはどういう訳だ?。

言うなれば、サッカーとか野球とかのゲーム性を語る前に、ランニングも出来ないと言う現実?。柔道で言うなら、体捌きとか技の連絡とか言う以前に、受け身が取れない選手のようなもの。崩れたフォームでダラダラ走っているけど、二枚目、美女アスリートだからカッコイイとかいってる観客レベルもヒドイ訳ですが。

これからのAVGは、デジタル小劇場(大衆劇場?)と名乗る方がイイかも知れない。物語に参加できないとゲームでない。という認識だし、私。さて、どうなりますかね。


ものはらいし(2012/07/22)
鬼とかいて「モノ」。それは良いんですが、光回線のONUが死んでくれやがりまして、いや、電源ランプすら無点灯。開設から約五年で、まぁ寿命かの。しかし、ネットにつながってないと、なんか不安というのは、ネット依存症かしら。 つか、steamのサマーセェェェル、狙ってたオークションがァァァ。とまぁ、木曜には壊れていたんですが、モロモロあってようやく復旧。

って訳で、空き時間は鬼祓師をマトモにプレイしてましたが……やっぱ、ペルソナ4のチームだ…コレ。と痛感したのが、トゥルーエンド行くための選択肢、かなりピンポイントクセェェェェェェ。P4のトゥルーエンドが、もの凄い意地悪に設定してあったのが脳裏を過ぎるゥ。 まぁ、魔人学園もクリスマスデートはピンポイントだったし。って訳で、ノーマルエンド見て、コチャコチャと9話で選択肢やら、屑札探ししたけどダメだったので、 トゥルーは二週目以降限定なのか?と、レッツ二週目中。べにおさんを甘やかさないとダメなのか?。屑札探し忘れがあるのか?。

まぁ、「それ」つまり解法を悩むのもゲームというモノ。 というか、解決方法を探すのがツマラナイとか、面倒だ。というならゲームするなって言いたいほどだ。まぁ、それはそれとして、P4はノーマルエンドの先があるのが分からない構成だったので問題だったが、鬼祓師では、明らかに先があるのを見せてくれるのでヨシ。トゥルーが潜んでるから探してやるって思えるのは 、作りとして正解と言えると思う。

ホントに、攻略本とセットで買うのが当たり前な時代のせいか、「自分で解く」というゲームとしての基本を見失った人はかなり多い気がする。アマゾンでも「二週目前提の 構成は」とか言ってるのもあったんだけど、大概のゲームはそんなモンだろう。トゥルーへの選択肢が出るのは二週目以降とか、ざらだし(ノベルゲーは特にそう)。

ついでに言うと、ダンジョンの謎解きも「別の部屋に行って仕掛けを動かすモノばかりで詰まらない」とかレビューもあって…そうじゃないゲームは、たぶん、この世にないぞ。詰まるところ、地下のスイッチをおして、三階の金庫を開けて鍵を取りだし、二階の大扉を開けて、一階へ飛び降りてボスと対決をやってないゲームなんて無い。 AVGにしたって、別シーンの別キャラへの選択肢が、鍵だったりするわけで。Portalだって、レーザーをポータルガンで誘導してリフトの電源入れて、二階からコンテナ投げて重量スイッチ押さえるとかだし。それをどうやって誤魔化すか。つまり、自然に見せるか、が デザイナーの腕なわけです。

鬼祓師では、まぁ、仕掛けに脈絡はないっちゃないんだけど、一連の流れとしてそれらのギミックが存在するので、上手くやっていると思います。クロスブラッドでは、ワープして 一枚ずつ扉開けるだけだったし。個々の仕掛けが連動してるだけで、だいぶ違う。アマゾンレビューは詰まるところ、九龍を守るための難癖なんだろうなぁ。なんで守りたいのかサッパリだけど。まぁ、初体験の相手は大事にしたい ものか。

それはさておき、鬼祓師で残念なのが、伝奇というかオカルト要素がちょっと薄い事。三話目まではそう言う要素があるんだけど、鬼印盗賊団が出てくると、突然、少年マンガになっちゃう。日常に潜む不思議を追っていたのが、なぜかトーナメントバトルになっている感じ?。 札の力で超常能力を得るではなくて、ハナから超人だしね、鬼印。

まぁ、ジュブナイルであって、オカルト伝奇ものとは言ってないんですが。七不思議とか学校の怪談めいた話がもっとあって良いのではないかと…つってもまぁ、 あんまり長くしても、間延びするしなぁ。

選択肢で展開が変化するというだけで、大満足なんですけどね。大きな流れは変わらないけど。それでも、プレイヤーの選択をきちんと反映することが大事。好感度だけしか変わらない選択肢など、不要!!。CGだ変わるだけの選択肢も不要!!!。いや、話の展開が変わるから、CGも変わるのならいるけど。

脚本がきちんとしてると、会話のリズムが良くていい。それだけで、軽快に遊べる。 本当に久しぶりに、ちゃんと機能しているモノでした。ととものfinalもしっかりしてたけど。

そもそもね、

必要以上に辺りをうかがっている不審な男がいる
A「あの人キョロキョロしてて怪しくない?」

というのは

A「あの人、なんかスゴイ勢いでキョロキョロしてるんだけど…怪しくない?」

てな1セリフで済むわけですよ。状況描写は基本不要。テキストオンリーならともかく、今時のゲームなら画像ついてるわけで、見たら分かるちゅーねん。というのは、ライターと絵描きの連携が取れてないのか、ライターの技量が素人並なのか。 原作と脚本の区別がつかないのか。声優へのギャラを少しでも少なくしたいのか…

ノベルゲームは朗読でいいと思うんだけど、それ以外はちゃんと脚本にすべき。と思う。


イライラ虫がでるのはなぜ(2012/07/25)
ちょっとした気の迷いで、友人から貰ったPSPソフトの中から、戦極姫2(以降面倒なので戦国姫で進行)をセットしてしまいました。

ゲーム自体は天下統一そのままで、安いエロゲのノベルウェアをぶっさした感じ。天下統一という良質のバターケーキじゃ、インパクトが弱いので、スーパー投げ売りのインスタントホイップクリームを塗ったくってみました。そんな感じ。 なんだっけ、スイカに砂糖かけて出されて、利休が砂糖を避けて食べた話を思い出す。

一言で言うと、強制イベントが邪魔。ゲーム台無し。読み物としても三流。奇襲する時に、雨を天恵と思えずして、ナニが軍師かと?(織田編)。ただ、政略フェイズでのイベントコマンドは息抜きにはいい。天下が 二分される頃には、内政ってすること無いんで、CP余るんだよね、天下統一。

実際問題として、ゲームとして遊べるのは、天下統一の出来がいいからで、同じく萌え萌え大戦争が今ひとつ遊べないのは、大戦略がイマイチだからだろう。

天下統一を褒める人は数多くいるが、天下統一2以降はクソゲーに入れてしまう人は少なくない。この改悪は、詰まるところ、システムソフトのデザイン力、ゲームセンスの欠落を如実に表しているといえる。

戦国姫も、システムまわりが劣悪で、国や城を指定する時に、妙な飛び方をするので非常にストレスが溜まる。左隣の国や城を指定したいのに、左キーを押してもそこに行かないとか、ぐるっと回って、上の国から下キーを押さないとダメ。とか。カーソル指定式でマウスライクにすればいいものを、それが出来ない技術力の無さも露呈していると言える。

武将固有スキルもほぼ意味がない。スキル発動で逆転のチャンスがあるわけでもないし、敵のスキル発動で追い込まれるわけでもない。能力は低いが、スキルが有益とか、能力は高いがスキルがダメダメ。 そんな設定にしないと、スキルに価値がつかない。完全な設定ミスと言える。

武将能力の面でも、成長要素を入れてしまったがために、天下統一では絶妙だった能力設定も、グダグダなっている。家康の内政初期値が一桁だったりとかね…主人公役 のオリジナル武将が妙に高性能とか…かなり、カジュアルに。つか腕がまったく立たない軍師という設定なら、武将ニユットにする必然性はあるのだろうか。

各イベントも、史実を取り入れた、しかし時系列を無視した小ネタ化で、私の中のイライラ虫を急増させる。 「前田慶次郎利益…長い名前ですね」とか小ボケのつもりのモノは…どうして欲しいのかと。

地球の、日本の戦国時代のシミュレーションだった天下統一だが、戦国姫では、ジパングわーるどの戦乱期というパラレルワールドと思うより他にない。まぁ、武将が女性化している時点で、そうなんだが…

最悪なのが、強制イベント。ホントに、安い恋愛ギャルゲーの朴念仁主人公路線まっしぐらで、体中をイライラ虫が駆け回り、むずがゆくてしょうがない。無駄に長いし、読むに耐えない文章力でイライラ度は増し、せっかく乗ってきたSLGパートに水を差す効果はバッチリだが。

そもそも、桶狭間とか強制イベントにしたら、天下統一が持っていた良い意味でのマルチボードゲーム的なランダム性を全否定する。織田家プレイでは、いかに今川侵攻を阻止するかが序盤の肝で、そこが楽しかったのだが。

天下統一のデザイナーは、ボードゲーム界の重鎮というか、今では神様レベルの、黒田幸弘氏。でさすがのデザイン力。戦闘にしても、三部隊+別働隊でコンパクトにまとめ、兵力よりも士気チェックが大事とか、行動順がランダム(常に交互に手順が回ってくるわけでなく、敵自分自分敵とか、自分敵敵自分とかで、連続行動で逆転することもされることもある)で、シンプルながら奥深い。

なのに、全部ダメにするシステムソフトクォリティ。大名がプレイヤーキャラでないと、齟齬が出るし、そもそも、大名家を天下人にするのが目的 (当主が死ぬと、代替わりする。世継ぎが生まれていないと、配下武将が引き継ぐ。ただし、正統後継者登場すると譲り渡す忠臣システム)なので、キャラ特化は天下統一のシステムとは折り合わないと思うのだが。

それにしても、萌え萌え大戦争といい、戦国姫といい、このテキストクォリティにもの凄いイライラするのは、ナゼだろう?。他の人は、スゲー感動!とか、いい恋愛話や…とか思っているのだろうか…エロゲにありがちな、朴念仁でかつ自信家とかもうイライラ…イライラですよ…「信長さま…もっと俺を信頼してくれてイイのにな…俺には弱いところ見せてくれていいのに」…だったら、信頼されるように行動しやがれぇぇぇぇぇぇ!。なんだその意味不明な自信わぁぁぁぁ!。主人にナニぬかし取るかぁぁぁぁぁ!

都合のいい恋愛話で、妄想内できゃーきゃーしていいのは、中学生までだぞ……と言うことでイライラ虫が出るわけです。

歴史ifのSLGがやりたいのか、恋愛チック戦国絵巻AVG(選択肢数えるほどなんでAVGと呼びたくはないのだが)がやりたいのか、サッパリ分からない。普通だったら、桶狭間で負けなかった今川とか、領土野心をもった謙信とか、温厚な信長とか、十河家四国統一とか、それが出来るのがSLGだと思うのだが 、イベントをリニアで処理するので白けてしまう。

ナニをやりたいのか方向性が無く、ゲームデザインを放棄して、ただ人気絵師でギャル化すりゃ売れるだろ。みたいな浅薄さに反吐が出る。たぶん、それがイライラ虫の発生源。きちんと、ゲームとして作った上でギャル化するならそれでいい。ゲーム性を放棄して、ただのギャル化など愚の骨頂。パワードールみろっつーの。

PSPっていろんな意味で、インディーズ、同人ゲーレベルな気がする。当たり外れのデカさとか、志の高低差とか。


補記:織田編にあきれ果てて、一応他のも、と島津編始めたら、こちらは割とイイ感じ。島津の業績(土豪の解体とか)や策、逸話をさらりと自然に語っている当たりは上手い。個人的には、貴久公が好きだったので、いきなり故人になっててちょっと哀しいぐらい。島津4姉妹の誰とデートするか、またリニア進行だろうと思ったら、選択できて好感触。なんだこの織田家との差。

ホントに織田編とは、雲泥の差。同一ゲーム内で差がありすぎ…ってのも、同人臭いよね。


戦極姫2(2012/07/26)
東日本を制圧した織田家データを投げ捨てて、島津プレイ中なんですが、島津だとそれなりにまとまっている印象を受けるのはナゼなんだろう。有名な戦役イベントがないから、気楽に出来るのがいいのか?。それだと信玄謙信編も、グダグダなのか。まぁ、やってみるしかないのだろう。

と言うか、担当ライターが同じかどうかのが問題だよなぁ。つーか、島津と織田が同一担当だったら、笑ってしまうなぁ。なんか上手く言えないけど、織田家やってると、四角いハコでボーリングするような、支離滅裂さ、異常さを感じるのだ。たぶん、モロモロの底の浅さが原因と思うんだけど…軍学を修めただけの、縁故も紹介状もない人間が、仕官のチャンスに不平を言うだろうかとか。ナチュラルに、朴念仁だけど自信家(と言うかなんというか)、そのせいで非常に場当たり的で、場面場面で性格が異なるように見え、設定が固まってない様に見える(つーか、そもそも軍師としての知力、発想力が感じられない)織田家編の主人公 。

に対し、島津では、主家を立てるために昼行灯たらんと欲している努力家となっているとか、土台の、まさに底力の差が如実に感じられる。おまけに、しれっと、土豪解体を画策したり策士っぽい。

設定や性格を咀嚼できいるかどうか。なのかなぁ。

島津編は、キャラクター同士の関係性がきちんと出来上がっているので、幕間イベントとして成立していると感じる。織田家では、単発、突発イベントにすぎず、相手が絡んできて終わる投げっぱなし。だからなのか?。

島津と織田で、こうも自己評価が割れるのか。ゲームとしてはアレだが、研究素体というか、自己嗜好の分析サンプルとしては面白い。 ただ、天下統一って天下が二分、三分されると作業感が激増するからなぁ…

ちなみに、謙信で始めるつもりが、大友になってしまった、面倒なのでそのまま進めたが……カーソルの飛び方 おかしいねん!…大友も、なかなかの話。キリシタン大名を持った領民の苦悩に納得だ。だが、大友宗麟って暗愚じゃないよなぁ。

なんというか、織田を一番にやってなかったら、あんなにキレてなかった気がするのは、確かですな。


島津でクリア(2012/07/29)
戦極姫2クリア。まぁ、クリア。うん、クリア。えーと、お姉ちゃんの婿取り問題を誤魔化すために、天下統一を始めたのならば、オチは当然「武将として天下統一は成した。次は、女としての天下統一よ」ではないだろうか。発端として提起したモノをスルーするのはダメな証拠。(補記:義久ルートで触れてありました。が、ED後の後日談でやるべきだろうと。固定化というか恋人化後にあの後日談イベントは無いわ。後日談で、「では評定を始めます。で、誰を選ぶの?」のが据わりがいいかと…複数人ラブコメは選んだら、そこで終わりなのだ。終わらせるなら、きっちり終わらせるべきだろう

まぁ、いいや。えー「天下統一という完成されたバターケーキに、見た目が弱いからと、安物のクリーム塗ったくってショートケーキに変えた」ってのが、最初のインスピレーションだったのですが、それより妥当な表現は出てきませんでした。

キャラゲーにするには、天下統一は本格すぎる…って言うと語弊があるのだけど…天下統一はボードゲーム要素が強い。簡略化できるところは簡略化してあるが故に、高いリプレイ要素を持つ反面、プレイが軌道に乗った後は作業となる。

要は、一つクリアしても別の家で始めてみようと思える簡便性と、簡便であるが故に取れる戦略行動が限定されるので、安定すると同じ事の繰り返しになる。

例えば、織田家だと今川が体制を固める前に対抗できる戦力を身につけるかどうかか肝だし、里見家も、佐竹、武田が大勢力になる前に形を作れるか。なのだが、形が作れしまうと、後は同じ事の繰り返しになってしまう。消化試合化が早期に来るのが欠点だった。

そこのフォローに、武将の女性化とギャルゲーつーか、エロゲ的イベントを射し込んだのだろうが、これがSLGとしては驚異の簡便性をもっている天下統一と全く合わない。つまり、サクサクプレイで天下統一に邁進できた98版に対して、イベントが射し込まれるので、プレイが重たくなってしまうのだ。強制イベント、特に主家の強制イベントがなければ、まだマシだったように思う。イベントそのものが楽しみにならないと言うのもある。

やたら、油臭いクリームと、スカスカで味のないイチゴなんて邪魔でしかなかった。せめて、バターケーキに合うトッピングを考えるべきだったのだ。グランドデザイン無く、ギャル要素を噛み込ませただけの印象が拭えない

ま、完成されたモノに素人が手を加えるとろくな事にならないって事でしょうか。ギャルゲー化すれば売れるって思われている時点で、かなりバカにされている事に、ユーザーは気がつくべきですな。まぁ、バグがヒドイと有名になり、そっぽ向けれている現状ですが、システムソフトアルファ。

真面目に言うと、昔のシステムを使い回してギャルゲー化するならば、「ティル・ナ・ノーグ」の方が、絶対的に向いている。ネットが定着した今だからこそ、シナリオ交換システムも生きるだろうし。カオスエンジェルばりに、モンスターもユニコーンも、全部ギャル化したらええねん。



六月の夢酔へ】【戻る