十一月の夢酔



 


ハロウィンセール(2016/11/01)
Steamの。今年のは、なんか小規模で一週間こっきり。目玉商品も特になく、MIDWEEK MADNESSの延長みたいな感じに。むしろ、前週にやっていたFalloutシリーズのセールの方が、目玉っぽかった。

特にイベントも無かったので、ホリデーセールに賭けるしか。FALLOUT4のGOTYを狙うと決めたモノの、未だに出ず。まぁ、ホリデーセールの目玉っすかねぇ。

それ以外の目玉と言えば、Skyrimのリマスターが全DLC購入者(レジェンダリーエディションも対象?)には、タダで配るという太っ腹ぶり。セーブデータは、旧版と互換があるので、Modの多数も互換が効くっぽい。試してないけど。skseが効かないと話にならないからねぇ。

でまぁ、画像は確かにキレイになったんだけど、それでもMod以下。ベースエンジンがメモリ4G対応っつても、旧版でも対応してた訳で、CTDの原因は、メインメモリより、グラボのメモリ不足の確率がはるかに高い。Mod環境の再構築を考えると、リマスターに移行するメリットは、ヘビーユーザーほど、薄くなる感じです。一から再構築したかった人には、良いきっかけかも知れませんが。

たしか2011年の年末に出たはずなんで、もう五年。modderが対応版作るかって言うと、作らない人も多いだろうなぁ…と。旧版のがまんま使えるなら良いんだけど。

ベセスダがMod環境も握ろうとしているので、ModもベセスダからDL出来るようになっていたりしますが、こうメーカーが権勢を確保しようという動きは、大概、デメリットのが上回るんだよねぇ…Game for windows見たいに。
 


エンターティナーとストーリーテラー(2016/11/09)
今さらながら、ゲッターロボ號を読みました。読んで思ったのは、やっぱ、石川賢の方が好きだわと言う。ダイナミック系の作品はそれなりに読んでいるモノの、実は永井作より、石川作の方が好きだったんだなぁと今さら思った次第。

で、ふと思ったのが、永井豪はエンターティナーで、石川賢はストーリーテラーだなと。永井豪は、瞬間、瞬間を盛り上げるのが非常に上手い反面、作品として話をまとめるのが上手くない。それに対して、石川賢はきっちりまとめられる。この差は大きい。

永井豪は、週間連載を複数本抱えていたと言う状況から、とりあえず描く。と言うことを余儀なくされ、書きながら考えるので、悪く言えば、行き当たりばったり。にならざるを得なかったというのもある訳ですが。まぁ、そうしているウチに、一本筋の通った話作りが出来なくなっていったことは想像に難くない。

マジンガーZのリメイクシリーズ(Zマジンガーとか…と言うか基礎設定丸ごと変えるのはリメイクに入るのだろうか?)も、ついぞ投げてしまっているのに対して、石川賢のゲッターシリーズはキレイにまとまっているよなぁ。と言うところから、こういう妄想に至った訳ですが。

號と言うか、ゲッターサーガの原点には、魔界転生(石川版)が大きいような気がする。全てを吸収していくと言うところでは、久留間慎一(魔獣戦線)かも知れないけど、宇宙の意志とも言える存在が出てくるのは魔界転生ではある。意志を持ったエネルギーという点では、魔王ダンテにまで、戻るんだよなぁ。奇しくも、猿を進化させたゲッター線と、猿に自らの分霊(エネルギー)を与えて進化させた神。もしかしたら、同一なのかも知れない。ハチュウ人類が、合体能力を得た人間のなれの果て…と言うのも面白いかも知れない。

まぁ、それはともかく、私としては、ゲッターの意志に流されるのではなく、抗って欲しかったなぁ。「すでに我々は自分の意志を持っている。子供は、親のオモチャじゃねーんだ」とか。それで、ゲッターを火星に追放したのなら、ゲッターを拒絶した竜馬や號の意志が上手くまとまると思うんだけど。ともあれ、アークも読まなくちゃ行けないなぁ。

ところで、號に出てくるカナダの巨大ローラーロボって、ぼくらののドラムの原形な気がするんだけど。どうなんだろうか。

補記:ゲッターロボ號は1991年で、ぼくらのが2004年だったかで、マジであり得そうな感じに…ダイナミックプロのデザイン力ってスゴイよなぁ。巨大ロボがウィングつけるのも、マジンガーがハシリだもんなぁ(ジェットスクランダーが、アニメ側発案だったら知らんけど(笑)。

んで、ぼくらのを調べるとついて回る、セカイ系。wikiとか見ても理解できんのよねぇ。まぁ、終わったモンだからどうでも良いんだけど。私の評価は「セカイ系と言う言葉自体が、サブカル評論家を気取る人間のマッチポンプ」だと思っている。能力のない評論家にありがちなんだが、目新しい言葉で、古いモノを言い換えて専門家ぶる。それだと思う。そもそも、ヒーローモノって、ボクの危機は世界の危機だし。マジンガーZだって、研究所と学校とドクターヘルしかないよ?。

敢えて言うなら、男女の入れ替わりか。男が傍観者であり、女が戦う。

で、ふと思ったのがセカイ系と寝取られ系は同根なのか。と言うこと。セカイ系って、自分の大切な彼女を、世界平和の犠牲にする、すなわち、セカイに寝取られる話とも言える。無力なボクは、何の決断もせず、リスクも負わず、ただ眺める。そんな話を好むド変…失礼、ニッチな市場が長持ちする訳もない。今跡形もないしね。寝取られも細々と同人で続いてるみたいだけど。同人自体がニッチな市場の補完場所だし。


ゲッターロボ対魔王ダンテ(2016/11/11)
これが意外と行けそうな気がしてきた。つまり、ダンテの世界で、猿を進化させた意志持つエネルギー、神が、ゲッター線だとしたら。吸収能力を得た人間、つまり悪魔がハチュウ人類の先祖だとしたら。ゲッターが、人類に荷担し、ハチュウ人類を敵視する理由になる。地球上で発生した生命体という観点からすると、ハチュウ人類も人類な訳で、ほ乳類かどうかは些細な違いだろう。

しかし、自らの分霊を差し込んだ人類と、そうでない人類。そりゃあ、扱いに差が出るわな。

ハチュウ人類も、モロには虫類の頭をもったタイプと、人間と大差ない頭を持ったモノ、明らかに複数のものが入り交じったタイプなどがいて、合体能力の影響を感じさせる。オマケに、人間と混血が可能だし。ゲッターアークで、カムイが反旗を翻す事を考えると、石川賢もこういうラインを狙っていたのかなぁ。

合体能力で言うと、魔獣戦線での魔獣も、ゲッターの吸収能力の一端。と言うとらえ方も出来る。

魔獣戦線を思い出しながら、ゲッターロボ號を読むと、真ゲッターのモーフィング変形は、慎一が、腹からクマを出すシーンを思い起こさせる。ラスト付近の地球からゲッターがはえているようなシーンも、デビルガンダムを感じさせる(当然ゲッターのが古い)。やっぱ、ゲッター線に還るのが速すぎたよ…石川賢…

オマケ:私もトランプは無いだろうと思ってた人間なんで、ビックリですが。ただまぁ、もう路線転換は図っているようなので、さすが凄腕実業家。しかし、その転換の速さは、失望感の速さにつながるかも知れない。アレだけ打ち上げておいて、何一つ実現できないどころか、方針転換をあっさりしてしまったのでは、投票した人は「裏切られた!」となるだろうし。

ヘタすると、滅多にいない、二期目が出来ない大統領になるかもねぇ。


ゴウケン(2016/11/14)
ストリートファイターでなく。つらつらと、ゲッターロボ対魔王ダンテを考えていると、永井豪は神と敵対し、石川賢は神の側について居るんだよねぇ。魔獣戦線では、神と戦う側…ではあるんだけど、厳密には神の使徒を自称する13人の科学者と戦っている。実際のところ、神の意志と13使徒の意図が、ピッタリ合致しているかというとそうでもない。

実のところ、神は慎一を選んだのではないかと言う気さえする(真説は読み終わってないので想像だけど)。

まぁ、この違いは、ハレンチ大戦争とかで、人の悪意の矢面に立たされた永井豪と、そうでない石川賢の差なんだろう。人類を守るマジンガーの筆が止まるのは、その辺なのかなぁ(文庫版の魔王ダンテのあとがきで、ぼくは人間社会に対して、不信感をもっているからかも。って書いてるし)。人類が滅ぶ話となると、勢いが違うよね、永井豪。いっそ、悪魔になって人類を滅ぼすマジンガーの話を作ってみたら面白いのではないだろうか

と、のっけから脱線したが、魔王ダンテで、神が地球に来た理由は「身体が欲しい」だったのだが、オカルト的というか、霊性で考えると、肉体を持つ方が下位で、精神体(エネルギー体)の方が高位である。

が、受肉と言う修行で、さらに霊性を高めることが出来る(だから、天使も人間として生まれてきて、修行を積む。その間に、堕落することも多いのだが)。んで、ゲッター線の目的が生物を進化させ、種子を飛ばすこと。ならば、生物の進化、すなわち霊性を高めて、版図を広げること。で合致する。

上手いことに「全ては同じ光から生まれた」と言っているが、それがゲッター線とは言っていない。ゲッター線を使えるほどに進化させ、そこからさらに次へ向かう。菌類が胞子を広げ、支配域を広げるように。

菌類にも種類があるように、進化を促すエネルギー体も複数存在し、それらが覇権争いしている可能性すらある。だからこそ、非ゲッター線の生物、つまり異星人には容赦がない。

シティソドム、シティゴモラの人類は別個の影響を受けたと。んで、魔獣の無限の吸収能力と、悪魔の合体能力は、相手の力を取り込んで自在に使える点で、同一のものと思える。神の力を吸い取って合体能力を得た悪魔。ならば、吸収能力は神の力ではないのか。それを有する慎一こそ、神の入れ物にふさわしいのではないか。

若干説明に困るのは、神が滅ぼそうとしたソドム人たちと、自分たちが進化させた人間の外見を似せてしまった事だろうか。地球環境で進化させたら、そうなってしまうのだろうか?。それとも、人間の姿に意味があるのだろうか。

んで、ゲッター線の対抗勢力としては、水、すなわち海がよいのではないかと思う。じつは、光あれで世界が生まれるのはキリスト教ぐらいなもんで、多くの神話は、混沌という海から、いろいろなモノを生み出している。ゲッター線は、海が生み出したものに魂を入れるという寄生を行っているだけと言う方向性にも出来る。


オータムセール(2016/11/25)
Sreamの。これがまた、ホリデー用の前哨戦みたいな短くて地味な感じに。FALLOUT4が76%オフで、我慢しきれなくて買いそうになって居るんだけど、シーズンパスと合わせると、約8000円で、まぁ、新作時のお値段で、シーズンパスがついてくると思えば…いやいや、まてまて、GOTYまで待つべきだよなぁ…ホリデーに来るかなぁ…絶対的にGOTYで買う方が安いんだよね。

FALLOUT4自体が、私の中ですでに「FALLOUT:shooter」と言う評価で固まっているし。FALLOUT:tactics(ごめん、スペルいい加減)が、FALLOUT1、2の戦闘システム特化ゲームだったように、FALLOUT4も3とNVの戦闘システム特化+クラフトのスピンアウト作品だと。

FARCRY3とかデッドアイランドの主人公が、名前や性別はおろか、人格まで有しているのに不満がないのは、アクションゲームだから。戦闘とクラフト特化のスピンオフと思えば、顔は変えられるし、FARCRYよりも拠点運営はしっかりやれるし、Modも豊富。

ただ、我々がFALLOUTに求めているのはソコじゃないと言うだけの話。だからこそ、スピンアウト作品として、ナンバリングすべきじゃなかったと。

購入前から、決めつけてどうする、オレ。とはいえ、この評がくつがえるとは思わん。キャラビルドも幅は狭いし。STEAMレビューと、wikiをざっくり(しっかり見ると、ピュアスノウを踏む楽しみが無くなる)しか見てないから、くつがえって欲しいなぁとは思っている。

まぁ、ホリデーにGOTYが来なかったから、通常版を買うとしましょう。

補正:FALLOUT4は67%オフでしたわ。なぜ入れ替わったオレ。んで、67%オフで、2633円。シーズンパスが40%オフで3588円。足すと、6221円。……約八千円ってどっから出した私の脳よ…

6221円か…買っても良いな…いやいやいいやいや、ホリデーで75%オフが来るはず。あとあと半月ぐらい?耐えろオレ。完全に禁断症状出てマース。

しかし、バイオショックのインフィニティって、スゲー評価高いのが不思議。

なんしか、パラドックスネタって、ゲーマーは(出来の善し悪しにかかわらず)高評価だよなぁ(シーズのデザイアとかも世間的には高評価)。格好良く見えるんだろうなぁSFチックで。いつか書いたけど、インフィニティは、シネマチックシューターの幕引きをやったゲームとしては歴史に残る。が、シューター部分はスカスカだし、ゲームシナリオとしては、完全傍観な上に、カットインでなくステージとして強制進行をするので退屈(ハーフライフ2の乗り物ステージのごとし)。

戦闘システムがアクションシューターになったFFとも言える。まぁ、一般受けする訳だな。

お世辞にも、来世に持っていくようなシロモノじゃない。ああ、シネマチックシューターの末路はこうでしたって証拠として持っていくのはありかも。










 



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