十月の夢酔


 


しんけん!(2016/10/04)
今さらながらに始めて見た。基礎エンジンは艦これかな。ドック入りと研ぎぐらいしか近いの無いけど。

それよりも、突然敵のレベルが跳ね上がり、強引な壁作りと、レベルファーミングするしかないのに、稼ぎにくく上げにくい成長設定が、艦これを彷彿とさせたわけですが。しんけん!は、2章までスゴイ楽で、三章もまぁまぁ、んで4章に入ると、跳ね上がる。どういう意図のデザインなんだろう?。

厳密には、4−2の第4ウェーブから強烈に強くなる。第2ウェーブまでは、放置していても問題ないぐらいなのに、第4ウェーブの敵から、とたんにダメージが通らなくなり(サードウェーブまでは固くても二撃なのに、最短でも4撃必要になる感じ)、被ダメも跳ね上がる。もう一度いうが、どういう意図のデザインなんだろう。と言うのが、艦これの2−4現象かなぁと思って。

他、内政もやたらと時間とキャラを食う作りで、ブラウザゲームには向いてない、オマケに施設の成長率も低い(キャラ4人で地球時間の1時間半の作業やって、ゲージの1割伸びるかどうかぐらい)。高速処理アイテムで課金させる意図だろうか?。

戦闘自体は、単純単調なラインディフェンス。見るべきところはない。手間と時間が関わるわりに、面白みもない苦行レベル。成長も鈍いしね。

肝心の刀も、数はさほど多くない変わりに、同じ刀のレアリティ違いで水増しするタイプ。設定的にも、新規で刀を鍛造しているのに、重文名刀に化ける不思議設定。つか、名刀なのに、゜なまくら」とか止めてくれ。せっかくの付く喪設定なんだから、害なす付く喪を逆手にとって、鍛造した刀に、付く喪を下ろして化身化の方が良いと思う。という点では、刀の化身化にした刀剣乱舞の方がだいぶ上手か?(やってないので分からないケド)

長くはないかなぁ。活気もあまり感じないし。 コピーライト表記が2015年なんで一年近いのか以上かで確率は大きく変わる(DMMは一年契約っぽいので、ダメなのは一年で切られる)。ただまぁ、nonアダルトは長い目で見てくれるようなので三年は安泰かも(救いようがなかった天地無用花嫁繚乱ですらそのくらいもった)。

補記:4-2の第三波でなく4だったので修正。と書き足し。




しんけん!その2(2016/10/14)
まぁ、チマチマ続けているわけですが、研ぎに出す時に「玉の肌になって帰ってくるよ」とか、もう本体は刀やん。とか、メインストーリーで、「真剣少女を作り出している」(刀を作っているではなく、少女を作り出しているって事よね)とか、もう完全に、化身扱いでした。

まぁ、同キャラクターが沢山出てくるシステムなのに、生身の女子高生が刀と縁を結ぶと言う設定した方が間違い。クローン精製でもしているのかと。企画段階で気がつくべき。

ちなみに、刀も「降りてくる」らしいです。新規で打った刀だけど、名刀が降りてきて、新刀が古刀になったりするらしい。刀匠と呼ばれているけど、実情は鉄を叩いているだけっぽい。

まぁ、内政の待ち時間が長いし、難易度が上がってくると、一戦やると研ぎ(耐久力回復)に10分とかかかるので、かなーりのスローペース。まぁ、修理に8時間とかかかる艦これよりは早いのだけど。

元々、福圓&加藤の、大倉&前田のときメモ4だーなつかしーと思って始めたんですが、この二人の刀、まだ作れてないという。さすがの大御所(ブラウザゲームからしたらですが)、高レアリティ刀に設定されているので。

入手した途端、モチベーション失う気がする。

そろそろハロウィンセールでFALLOUT4のGOTYが出てくれるはずだしねー



だから私は騙される(2016/10/19)
貧乏人のプチ贅沢。それは高級カップ麺(決めつけ)。

と言うわけで、ついつい新製品が出ていると、ちょっとした贅沢として手を出してしまうわけですが、定番のヤツ飽きてきてるし、味変えたいし。と言い訳しつつ。

んがっ、この名店コラボ系のカップ麺で、ン、ンマーイ。となったことがありません。監修している名店と言われる店主さんがたは、コレならしっかりとウチの味を再現している。なのか、それっぽい味だし、まぁ、金はたっぷり貰えるしまぁいいか(同じ味にして、食べに来てもらえなくなるのも困るし)。なのか、気になる。

まぁ、普通に店で食べれば、7-800円はするものを、200円少々に落とし込むのだから、同じ味にするのは無理だとは思うんですが、中には、積極的にマズってレベルのもありまして。コレが、名店なん?と思ったモノも少なくない。

大抵のものは、まぁ普通かなぁと思うんですけど、それなら、普通のいつもので良いじゃん。値段1.5倍の価値はあるか?と聞かれると無いよね。となる。

そもそも、だいたい季節フレーバーのラーメンで、美味しかった試しなし。スタンダードの方を買えば良かったと、「いつも」後悔するのが、チキンラーメンの限定版。ぶっちゃけ、積極的に不味いレベルに当たる率高し。

それでも、ついつい手を出してしまうのは、業なんですかねぇ…クソゲーと判っているのに、もしかするとマトモになっているかも知れない。と買ってしまうようなもの…なのか?。



VRは成功するか?(2016/10/24)

私はしないと思う。つまるところが、3Dブームと同じことをやっているからだからだ。目新しさで、どうにか出るのも2-3年が限界だろう。3Dのテレビや、ゲーム機がどうなったかが、その未来だと思う。ハードの目新しさなんて、二年ぐらいしか持続しない。結局のところ、良いソフトが出るかどうかにかかっている。

ただ、3Dよりは成功すると思う。3Dより低コストで開発でき、3Dより没入感が得られるのは間違いない。

3DSでみんなが騒ぐので、やや期待したが、やってみるとガラス面に、2Dキャラが浮いているだけで、これが任天堂の目指す3Dなの?と正味愕然とした。ダンガンロンパやDOOMの2.5Dが、リアルになっただけだった。

VRも没入感が高いと言われるが、スマホを装着するゴーグルで、簡易VRと言われる現状。その程度の没入感でしかない。映画などでは。

ゲームでは、疑似360度モニター化するので、多少の利点はあるのだが、それでもまだまだ。シリアスサムのVRゲームがあるが、つまるところ、ガンシューに落ちてしまっている。ただ、迫り来る敵の臨場感だけが価値を高めているにすぎない。新技術に対するお遊びとも言える。

あとはまぁ、キネクトもそうなのだが、VRもまた広い部屋を必要とする。そう言えば、キネクトってドコ行った?。

まぁ、VRなんて本体が10万ぐらいして、ちゃんと動かすためのPCもハイエンドPC(グラボだけで10万はいる)が必要なので、そんなモノを変える金持ちならば、広い家は問題にならないのだろうが。

突き詰めてしまえば、3Dテレビも、4kテレビも、金とヒマのある金持ちへの提供品なワケだが。


オマケ。ピコ太郎はもうじき忘れ去られる。やっていることは、つまるところ、ムーディー勝山なんで。ジャスティン・ビーバーが触らなければそのまま流れていったのは間違いない(ただ、何きっかけで、誰が人気者になるか分からないのが、マスメディアの怖いところだが。チャンドラー曰く「ワイシャツにアイロンをかけているのがお似合いの地味な田舎娘をスターにしてしまうのがハリウッドだ」)。

そもそも、当人にとっては、持ちキャラの一つが消えるだけだで大したこっちゃない(一発系のようにそれしか手持ちのネタがナイワケじゃないし)。

ただ、ムード歌謡の歌詞という、意味はないが文としては成立していたムーディ勝山に対し、そこから完全に、無意味な音の羅列にした事で、国境を飛び越えることが出来た。と言うのが違いだろう。

正味、関東芸人が「この人はスゴイ」っていっても全然な事が多いよね。変な動きと、言い方だけと言う、勢いだけで、意味はなかったり。
まぁ、変な動きと、妙に耳に残るリズムってのは、老若男女人種国を問わず通じるネタではある。ただ、理解しやすいというか、理解を必要としないだけあって、消化速度は尋常ではなく速い

誰にでも(国や世代、知識量を問わず)理解できるネタを追求すると、こうなる(そして、ワールドワイドで受けた)。という実例を示してくれたことは興味深い事案であった。

芸ってのは、前提知識を持ってないと理解できないものだからして、その前提知識を不要とするとこうなるんだなぁと。理解するための知識習得、すなわち学習を阻害させ、堕落させようとは、大魔王の名はダテではない。と言うことか。


理解を必要としない作品(2016/10/26)
君の名は。が歴代の興業収益のランキングに入ったそうだが、これもまた理解を必要としない作品だったりする。難解じゃボケ。と言う人もいるだろうが、理解しようがないモノを理解しようとすると難解になるのは当然のこと。透明なコップの色は何色と言われて、空の色が映り混んでるから青とか、木の緑とか、無理矢理答えているようなモノだ。透明で色はない。

ミュージッククリップを見るような感覚で、流してみるぐらいで丁度良い。正直なところ、パスドラのCMの続きか、ロングバージョンぐらいの感覚でも良いほどだ。乳揺れや、見えそで見えないパンツに、ウホウホ言ってればいい。コップの中には何も入っていない。

対して、同時期に公開され、評判も同等だったシン・ゴジラの方は、ランキングに入れなかったようだ。公開日数の差もあるだろうが、ゴジラは、咀嚼理解が必要な作品である。と言うことが、かなり影響しているように思われる。

理解を必要しない作品は、世界を超える。なぜならば、「見てスゴーイ」と言うのは、共通感覚だから。そこから、踏み込むとどうしても文化や思想という共通土台が必要になる。

考えてみれば、ハリウッド映画は、中身がないと言われてずいぶんと立つが、最初から世界公開を視野に入れている以上、あえて中身を無くしているのかも知れない。

そう言った意味では、中身がありそうで無いジブリの作品群も、理解を必要としない作品なのかも知れない(ジブリは老練なので、思わせぶりな作りは非常に上手く、パッと見意味があるように見えるし、受け手が勝手に深読みできるようになっている。ゲド戦記がすっころんだのは、老練なテクニックを真似できなかったせいだろう。誤魔化せなかったから、薄っぺらい映像になったと思われる)。

うーん、君の名は。が受けている理由の一つに、ジブリ的作品である。と言うのも大きいのかも知れないなぁ。深読み通り越して、妄想して、オレはこんなに理解してるんだぜ。と言いやすいと言うのもあると思うけど(トトロのメイ死亡説とか)。

実際問題、この妄想族が、作家を萎縮させていると言う事実はもっと知っておくべきだ。世に出した以上、作品の理解は読者のモノだが、それでもやはり、曲解されるのは哀しく辛いモノだ。曲解のはての誤解、誤解に基づく中傷。それを避けようとすると、誰でも分かる話にするか、誰にも分からなくするかしかない。そして、そのどちらも面白くない。物語を面白くなくしているのは、誰なのか忘れないで欲しい。


ゲーム界では、定まった物語をなぞることを当たり前に思う世代が大多数になってきた。この「定められた物語をなぞる」と言うのも、考えることを必要としない物語である。物語とは追いかけるモノ。としか知らないのは哀れだ。自分の決断の積み重ねが、物語となっていく、それは物語の先に自分が居るということに他ならない。

そして、それこそが、没入感なのだが。VRのように、景色に、画像に埋まることが没入感ではない。「君ならどうする」の問いかけに答える度に、変化していく世界、それこそが物語への没入感だろう


FALLOUT4が物語をなぞらせる方向に舵を切ったのは、時代の流れとは言えさみしいモノだ。

自分の選択、決断の積み重ねが物語となる。と言うゲームシナリオの終着点を知っている世代として、何か伝えていけないだろうか。真女神転生1をフルリメイク出来ればなぁ。つっても、今のアトラスには、やって欲しくないが。

細々とした日々の決断の積み重ねが、属性を固定していく。口先でどう言おうとも、お前が下した決断の結果がコレなのだ。と言うのをゲームに突きつけられた、あの衝撃を超えるものは、なかなか無い。

ちょっと書き忘れたので追記。定まった物語をなぞるのも、一つのスタイルであり、否定はしないが、積極的に肯定はしない。なぜならば、物語をなぞるスタイルは、ゲームでなくても出来るから。自分の判断が物語に影響を与えるスタイルは、ゲームでないと出来ないのだ。




大ヒット作に名作無し(2016/10/29)
大抵の大ヒット作は、凡作のことが多い。と言うのも、少ないパイを取り合ったところで、たかが知れているので、新規開拓が必要。新規開拓された人が、そのジャンルのの善し悪しを的確に判断できる方が珍しい。ルールも知らずに、金メダルーとか言っているようなモン。

さらに、良く分かんないけど、流行っているから、とりあえず押さえておかないと、と言う層が売り上げだけを加速する。だから、社会現象になった作品を後年見返すと「なんだこりゃ?」となったりするんだよね「一杯のかけそば」とか。

で、そう言う層を掴むためには、見てすぐ分かるすごさを売りにしないと行けない。で、見ただけで分かる、は、考えなくて良い。だから。奥行きのない方が受けると言うところに帰結する。

簡単に言うと、ファミリーレストラン。万人に受ける味付けにすると、凡庸な味付けになる。万人に受けようとすると、凡庸な作品にせざるを得ない。玄人好みに作ると、一定数以上は売れなくなるわけですよ。

だからといって、大ヒット作に名作がないわけではなく、売れない作品に名作が多いわけでもない。基本、売れてないものは、凡作以下の確率が跳ね上がる訳で。裏通りのさびれたメシ屋が、上手いか不味いかの二択みたいな?。ギャンブルはしたくないから、ファミレス行こうか?みたいな話に置き換えると、そのジャンルに拘りがなく、流そうとする人ほど、ハズレを引きたくないハズだから、安定の凡作を選びがち。と言うことか。ミニシアターの前衛芸術的映画と、男はつらいよ23。どっち見る?みたいな例えも出来るか。

まぁ、水戸黄門とか、男はつらいよとか、同じパターンの話を好む人は多い。先の分かっている展開に安心するというのは理解できる。コレも考えてみると、「決まり切ったパターンゆえに、考えなくても良い」と言う事なんだろうか。

とはいえ、芸術家気取りのショートムービーなんか、ツマラナイを通り越して苦痛レベルだったりする。「考えること(他人の解釈)を拒絶する」方が、「考えなくても良い」より低いのかも知れないね。そもそも、芸術は娯楽なんだし。

じゃあ、逆に考えさせる話ってなんだって考えるのも難しい。それは、投げっぱなしの話と紙一重だから。さらに、人の理解力や洞察力には差があって、作り手が「このくらいで大丈夫だろう」と言う含みを残しても、全く理解できない人も相当数いる。間違った理解で歪曲する人もいれば、間違った洞察力をフル回転させて、妄想レベルの歪曲をしてしまう人もいる。

エースコンバット5で、8492部隊の8492が「やすくに」と読める。とかいたんだよ。つか、かなり支持されてて愕然としたよ。8.6秒バズーカの8.6が原爆の日を揶揄しているとかね。まぁ、ハチロクの方は、誰かが意図的にデマを流していたんだろうけど。

古い話だけど、レオンの通常版と完全版のどちらが良いか。と言う話にもつながるんだよねぇ。グレーゾーンを残した通常版と、ベッソンが答えを固めてしまった完全版。ここにも、ベッソンが完全版をだした理由のなかに、勝手な妄想に絶えきれなくなった。と言うのがある気がする。

解釈の幅を楽しむことと、妄想を流布することの差は、かなり微妙なんだが、歴然とした壁がある。難しいね。
 



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