十一月の夢酔


だらだらと(2005/11/2)
過ごしている訳ではなく、ビデオ屋から有効期限が切れるので、このハガキ持ってきたら更新料無料よ。と言うハガキが来たので、だらだらとビデオ屋に行ってみた。

ぬぅ。こっち方面でも枯れたか。特に借りたいモノもない。行き詰まっている、ヴァンパイア・ザ・マスカレードのテコ入れになりそうな、モノも物色しているが、大抵、人間対バンパイア。主人公人間。インタビューは、血族同士の抗争と言うより、一人の生き様だし、クィーンオブヴァンパイアは、昨今の流行に負けて、無意味なアクションモノになっちゃったし。

そんな中で、イノセントブラッドだったかな、は、ちょっと使えそう。悪党の血が大好きという主人公の血族は、ヴェントルーっぽい。ちゃんと殺さないと、接吻した相手が、血族として復活してしまうと言うところからすると、ケイティフかもしらん。

テーブルトークは、基本的に即興劇かつ、アドリブ劇に属すると思うので、ドラマ性が高ければ高いほど、ゲーム的な自由度は失われていく訳で、マスカレードが難しいのは、高いドラマ性を求めつつも、ゲームとして、プレイヤーを自由に行動させねばならない。と言うところ。しかし、それは、ゲームとしての終着点の一つとも考えられる。

と言うことを考えながら帰っていると、前のバスが、アイドリングストップをしていたことに気がつく。やるな。市バス。

いや、一本だけ借りるのもアレだったので、GGGのファイナルでも借りようと思ったら、真ん中の二本借りられててイヤン。


クレームから商品開発(2005/11/2)
もともと、クレームというモノは、商品の欠陥指摘(もちろん、言いがかり的なモノもあるだろうけど)であって、企業にしてみれば、もっとも率直な、商品アンケートである。

と思っていたのは、少数のようだ。なんでも、クレームを集めている有料サイトがあるそうな。消費者の側は、有用な意見を出せば報奨金が出るシステムだとか。クレームというか、レビュー集めだね。

まぁ、自分とこの商品に直接来たら、正論だけにムッとする。状態になるやもしらん。何度も言うけど、批評、評価で批判されたところから、なにを学ぶかが成長の鍵だと思っております。


殺意の有無(2005/11/3)
話題の毒殺事件で、頭の悪い…というか、この種の事件に対応できない硬直した脳味噌の方々が口を揃えて「動機はなんなんでしょう」と言っているのだが、「やりたかった。」か、「やってみたかった」なのは明確。第一報の時点で、人体実験したかったんだろうなぁ。と思いましたが。殺意は無いのでしょうな。実験用のマウスに、毒物を投与する実験者がマウスに殺意がないように。

ただ、なぜ、母親なのか。対象としては、祖父母、父親、兄弟といたわけで、その中でなぜ母親をチョイスしたのか。特に確執めいたモノは無い。となっているが、当人にしか分からない確執があったかも知れない。エレクトラまで行かないにしても、やはり、同性の親に敵意は向いてしまうのかも知れないなぁ。

あとは、単純に、父親をダメにしてしまうと、収入が途切れてしまう。と言う計算があったのかも知れない。同性の兄弟だったら、まず兄弟が対象になっていると思う…けど、そうすると、注目(=親の愛)が兄弟の方に集まってしまう訳で、自分が看病することで、独占したかったと言うラインも考えられるか。

惜しむらくは、まともな道徳心とモラルをもって…と言うより、克己心を持って成長していれば、優秀な化学者になっていただろうに。心の痛覚というか、他者の痛みを想像するというか、そう言った感情が育たなかったのか、それとも、最初から欠損していたのだろうか。


御神楽(2005/11/4)
枯れた〜などと、ぼやいていたら、コレはどないや。と紹介されたのが、御神楽少女探偵団。どっかで名前だけは聞いたことがあったので、勧めるのならばとやってみる。

うぅむ。大正時代っスか。ワタシ的ジンクスとして、大正時代ネタのゲームは転けるというモノがありまして。私は特に思い入れがある訳ではないのですが、まぁ、日本史上、一番、浪漫に満ちていた時代であったとは思いますが、特に強い思い入れがないにもかかわらず、なぜか、良い印象のゲームは無いですな。琥珀色の遺言とか、西洋かるた殺人事件など、今は亡き?リバーヒルソフトの藤堂シリーズは雰囲気良かったけど。

さて、第壱話というか、最初のシナリオをクリアしてみて…というか始めてすぐに、コバルト文庫的ゲームだなこりゃ。小中女子向けというか、コバルト文庫にはまった女子ならば、ツボど真ん中な設定群だなぁ。と思いましたさ。まぁ、シナリオつーか、トリックというか、そう言うのもコバルト文庫レベルでしたが。幽鬼郎前編の3ぐらいで、犯人分かっちゃったし。スーパーライトな江戸川乱歩チックつーんでしょうか。

ゲームとしてみますと…ゲームとして成立しているかは微妙…視点は完全に突き抜け。プレイヤーは観客扱い(視点動きまくります、プレイヤーは完全観客、天の声状態。この状態で推理もなにもないよなぁ。)。売りの推理トリガーなんですが、意味ありそうで意味ないし。要するに、発言に注目するかしないかシステムなんですけど…それ推理かぁ?。まぁだ、画面をアイコンクリックで、探し回って証拠品見つける方がいいなぁ。まぁ、ストレートにフラグがわかるっちゃ分かるのですが。

なんか、キーワードとして収集して、最後の推理として、虫食い文章を集めてきたキーワードで埋めていって、推理を完成させるのかと思いましたわ…これは、エルフの新御神楽のシステムだっけ?。公式見たら違う感じですなぁ。

そして、推理ポイントが20ポイント溜まったら、次のステージに行く訳ですが、なんでポイント制。しかも半端な20ポイント。普通にパーセンテージ表示でいいんじゃないのん?。

中途半端なボイス入れに、これまた半端な役者、無意味なムービーに、無意味なタイムパトロールレイカちっくな入力ゲーム(アクションシーン)となんだかなぁ。アクションシーンも、なんの警告も無しに始まるので、無駄なムービーかーと思ったら、アクションシーンだったり。

ちなみに、PS版で御座いまする。画面演出は、最近のゲームより上手いのではないかと思うほど、良く動きます。1998年製と言うこと考えると、過渡期だったかも。某サクラ大戦とかでて、あの手のが流行りだした頃?。無意味な、アニメパートとか、無駄なボイスとか。

大正浪漫的コバルト文庫ノリで、鑑賞型ゲームに抵抗無い人ならば、面白かろうとは思います。あと、本格推理ファンは手を出さない方が吉。怪奇小説ファンも避けるべきかと。ん、エルフの新御神楽には、PS版の二本も収録されているのか。あちゃ、だったらエルフ版買うんだったわ。


政治(2005/11/5)
私も含めて、多くの人は次ぎはない。と思っていたタイゾー議員ですが、なんだが、スタートラインが低かったせいか、めっきり議員らしくなってきた今日この頃。元々、高いキャラクター性を持っている上に、比例順位の下位から一気に当選を果たすという強運をも持っている。以前に、大物か、大バカかどっちか。と私は書いたのだけど、大物になるかもしんない。

日本人って、良かれ悪しかれ、知名度に弱い。そして、一度、高評価したモノを落とす真似はしない。と言うこと考えると、広告には丁度良い人材だよね。そして、今、顔のイイ(二枚目という意味ではない)議員は、少ない。次の総理って言っても、麻生さん谷垣さんは、どうもトップの顔ではないし。

さて、本題。

いわゆる、小泉シスターズと言われる方々を見ていて、ふと思ったのが、この人達の登場で、田中真紀子議員のポジションは、全部奪われたなぁ。と言うこと。女性の代表(女、母、妻の三役)として田中真紀子議員は高い人気を有していた訳ですが、完全に奪われましたな。

コレがもし、当初からの狙いであったなら。いや、一人、森派という大派閥で、偲んでいて、トップを取るや一気に改革に出た小泉総理のこと、当初から計画していたに違いない。そもそも、加糖の乱からの、まさに機を見るに敏な動き方からして、やはり、相当の策士よのぅ。

元々、田中派とは敵対にあったはずの小泉総理。その総仕上げだとしたら…恐るべし。


フランスの暴動(2005/11/8)
フランスの暴動と聞いて思い出すのは、1968年のド・ゴール政権下での暴動。まぁ、今回のとは質が全く違うけれども。

今回の暴動は、移民の低所得者層と言うことらしいので、フランスの移民で低所得となると、確実にアフリカ系。アルジェリアなどを、植民地にしていた背景から、フランス語が出来る人も多いし。こうしたことがあまり報道されないのは、歪んだ黒人解放運動の影響だろうか。人種差別につながると思っているのだろうなぁ。イラク戦争のおりに「アメリカ兵での死傷者の35%はマイノリティで、新たな民族差別につながりそう」と報道していたテレビ局は、今回の暴動も、比率を出すべきではないかね。

こうした暴動やアフリカでの抗争をみるにつけ、アフリカ系の愚かさというか、目の前しか見ないのは、やはり民族としてのDNAなのだろうか。今回の暴動にしても、たしかに、フランス政府に一発喰らわせて気持ちいいのだろうが、そのあとに来るのは、より大きな反動だ。中立というか、移民に対して、アフリカ系に対して、特になんの感情を持っていなかった人たちも、今回の暴動で敵視を始めてしまうだろうし、元々、排斥をうたっていた連中に、感情的に賛同してしまうだろう。

もちろん、差別や弾圧に黙っていろとは言わないが、もっと上手いやり方がいくらでもあるはずだ。

アフリカでの独裁者や軍事政権のやり方を見ても、子供や20代〜30代男性の手足を切り落とすと言うことをやっているアホゥもいる。確かに、反乱、暴動の芽をつむ事は出来るが、労働力としての価値も潰している。誰がどう考えたって、自分の首を絞めているだけだ。石油のボーリング場を襲撃破壊するのも同じ事。まぁ、確かに政治の方でも、まるで村議会でのような癒着や身内びいきを、国政でしているのだが。

まぁ、基本的に狩猟民(さらに言うと遊牧民)は、目前の問題をクリアするのに全力をつぎ込む傾向にあるのだが。それにしたって、もう少し、先を見据えたってイイじゃないかと思ったりする。もちろん、アフリカの人だって、優秀で賢い人は沢山いる。けど、全体比でみたら…白眼視している人の気持ちも分からんでも無い。認めはしないが。

このままで行くと、アフリカ、アラブ系の人たちが、スケープゴートにされてしまう気がする。かつて、ユダヤ人がそうだったように。


スポーツショー(2005/11/10)
プロスポーツは、大なり小なりショー要素が必要だ。だからこそ、アイドル選手をなんとか作り出そうとしているわけだし。特に、人気が微妙なスポーツは。アイドル選手の登場で、いっきに人気が高騰するいくらでもある。

そんな中で、もっともショーの要素がつよいのが、プロレスだろう。筋書きのあるドラマと形容されたように、試合展開も、大筋で筋書きが存在する。そこまで行かなくとも、試合展開(ペース配分ではなく)の上手い下手が如実に出る。

と言うところで、ハッスルなんですが、かつてUWFだっけ?、プライドなど、完全なるリアルファイト指向だった高田延彦が、ここまでのコミックショーを企画するとは思わなかった。そして、その楽しそうな事。そして、観客受けの良いこと。

リアルファイト(と言うか、普通のガチンコ勝負)の頂点とも言うべき、K1が、ボブ・サップ当たりから始まり曙参戦などで、ショー要素が異常に高まった当たりから、観客がリアルファイトに飽きてきていたことを感じ取っていたのだろうなぁ。リアル指向のUWF系団体が、代替わりをしているのに、新日はいまだ健在。と言うことも、やはり。ショー要素とスポーツ要素のバランスが絶妙なんだろうなぁ。

とは言え、和泉元彌に勝たせるのは、やりすぎだったと思います。まぁ、ミッキーロークのキトン(子猫)パンチよりゃ、最初からコミックショーなのが分かっててマシだったけども。


雑感(2005/11/15)
ぼつぼつと。

イノセントブラッド。洋画の方。女吸血鬼の不手際から、バンパイアになってしまったマフィアのボスが、手下をどんどん吸血鬼にして、勢力拡大を果たそうとするのを、女吸血鬼と人間の刑事が阻止する。と言うのが骨子。ちょいとひねれば、マスカレードに使えそう。とはいえ。クトゥルフの13の恐怖にも、吸血鬼がマフィアを牛耳って行くというネタはあって、そんなに目新しくもない。

映画としては、B級つーか、ポルノに近い気も…普通の銃弾で頭を撃たれたら死んじゃう下っ端バンパイア。首を折られて死んじゃう下っ端吸血鬼。などなど。あと、主演の女吸血鬼役の女優さんが微妙…美人とも言えず…むぅ。って感じ。血を吸うのではなく、首筋を噛みきり、エサは苦痛に藻掻くので、ジョバンニっぽい。そういえば、主演女優、イタリアっぽいよーな…スラブ系ぽいよーな。

IGPX。良くは見てないけど、平均時速400キロは、まったく必要のない設定だなぁと思う。平均400と言うことは、トップスピード500〜600は出ると言うことで、そうなると、風圧もバカにならず、と言うイヤなオタク突っ込みをしてみる。400キロ走行中に、パンチ空振りしたら、自分が転びそうだ。

とんでも科学にするならば、ついでに変形モノにしよーぜ。トップスピード400キロ出す時は、モービル形態(車、バイク)。格闘戦する時人型に変形すると。ルールは、F1ベースだろうから、チームメイト勝たせるために、わざと周回遅れになって、人型でブロックしまくりとか。

あ、ならツールドフランスばりに、一人を勝たせるために、6人ぐらいのブロッカーがついてるチームあったりとか。車重があって、エンジンパワーもある車型有利だけど、ブロッカーをすり抜けられるバイク型の見せ場とか。

ガオガイガーファイナル。ルネ、光竜、暗竜が、マニア受け狙いすぎててイヤン。と思ったら、コミック版からの出張ですか。OVAにありがちな、無意味なセクシーショットが邪魔。やたらと、ミコトの胸の谷間アップとか、ルネの衣装が、カプコンのヴァンパイアシリーズのモリガンやん。とか、無駄なチラリとか。つーか、ミコト初め、30%はボリュームアップしてませんか。5−6話は、なかなか熱くてイイです。Jの秘密も分かるしね。本編の五武脚本を踏襲してか、死んだっぽい演出をしつつ、実は無事でーす。ってのもまぁGGGだし。


創世(2005/11/20)
と言うところで、GGGファイナル。全部見た訳ですが、やっぱ中途半端だなぁ。創世記というか、聖書の世界観が背後にあったのは、TVシリーズで、カインの遺産とかアベルとか出てきたところで、それなりにあるのだろうなぁ。と思っていた訳ですが。

もうちょっと、しっかり聖書世界を踏んで欲しかったなぁ。天変地異とか、黙示録の情景にもっとかぶせてもイイじゃん?。ガオガイガーが、666の獣の立場を取る背景とかが、弱い。つーか、無い。石川賢の魔獣戦線のような、立ち位置ならばともかく、ガオガイガーにはそれがない。裏側にはあるのかも知れないけど、作品を見る限りではそれは見えない。ルネがらみのところは、全部そぎ落としても支障がないので、ルネを持ち込もうとしなければ、もうちょっと背景設定に踏み込めたんじゃないかなぁ。つーか、Jとルネの石破ラブラブ天驚拳状態には失笑。

聖書では、カインとアベルの物語では、カインはアベルを殺害し、肉親殺しという罪を背負う。その遺産というからには、なにかしら負の遺産でもあろうかと思ったが、そうでもない。まぁ、緑の星カイン、赤の星アベル、となるならば、青の星はセツなんだろうか。

元々、Gストーンとゾンダーメタルは近似物質。ゾンダーメタルが、ストレス吸着物質で、マイナスから0にするも。Gストーンは、0からプラスにするモノだったが、消費社会のストレス発生数がゾンダーメタル過負荷となり、突然変異してゾンダリアンに。とかいう設定が会ったりするのかしら?。設定本、なにも持ってないから分かんないけど。

天地無用。なにげに目についたので、第三期を借りてみた。ノリとテンポは相変わらず。ストーリーの土台がしっかりしているから、キャラも活きるし。コレを誤解というか、うわべだけ見ると、キャラクター設定だけ特化させたりするんだよねぇ。きちんとした、物語があるからこそ、キャラクターが活きるっつーのに。

しかし、清音さんが、天地の母親の名前にっ。でも、思い返せば、第一作のOVAでは、清音は居ないんだよね。テレビシリーズのキャラだし。第三期は、OVAのつつきになっているので、さもありなん。つーか、シリーズごとに設定変えるから、なにがなにやら。

GXP。こっちも天地無用関連で、マンガ原作のようなんですが、柾木分家を持ち出すのはちょっと上手いと思った。第三期をまとめて借りようと思ったんだけど、監督が、ワタナベシンイチことナベシン。って逆か。ナベシンといえば、はれときどきぶたのナベシンですよ。と言うところで借りてみる。うーん、やっぱり音楽の使い方が上手い。というか、リズムが変なのに、心地よく耳残る音なので、妙に印象に残りますな。

で、第三期とGXPを借りることにしたので、てきとーに借りたのが、デーモンナイト。いかにも安いB級なタイトルに躊躇していたのですが、パッケージの粗筋を見てコレだと思った。新世黙示録のネタで、ペンションチックな所を舞台にするのを考えたのですが、そこから続かない。超常体の殺人事件もなぁ。と思っていたらコレです。一気につながりました。

内容も、とても良い。久々に引き込まれるストーリー展開。そつのない設定。イイネ。感じとしては、設定や演出がしっかりしている、フロムダスクというと通じやすいかな?。

GGGファイナルは、今ひとつだったけど、天地の第三期、GXP、デーモンナイトは、大満足。良質の物語に触れると、やる気出ますねっ


韓国(2005/11/21)
資本主義側にいたので、勘違いしていたけど、韓国って、抑圧(独裁?)的軍事政権から脱却して、たかだか30年ぐらいなんだよねぇ。日本に批准してみると、軍事政権からの脱却が昭和20年として、30年後というと昭和五十年。安保とか学生闘争の頃?。んー、安保闘争は50年代か。まぁ、数年のブレはあるけれど、まぁ、そんな感じかなと。

まぁ、そう言うのを見ているからこそ、現在の韓国政府も、ヘタな妥協が出来なくて困っているのだろうなぁ。首脳会議のデモ映像をみたら、決意の抗議と言うより、ストレス発散に騒いでます的なものを感じてしまいました。


なーんか(2005/11/23)
大騒ぎしている耐震数値の偽造なんですけども。なんか報道の方向が、ちょっとずれていると思っているのは私だけ?。

普通に考えて、個人事務所の個人が、検査報告書の偽造して、なんの得があるのやら。フツーに検査して、数値足りてないので、リテイク。と言った方が、数千倍仕事は楽だし。それでも、わざわざ、偽造して、審査を通るようにすることで、誰が得するか考えれば、自然と黒幕は見えてくると思うのだけど。

例の個人事務所の建築士が、設計図面ひいたのなら、わからんでもない話だが、検査だけだよねぇ?。それが、どうして個人をいじめる報道に偏るかなぁ?。個人事務所って聞こえは良いけど、裏を返せば、フリーランスと大差ないワケで、大手から「次から仕事回さない」と言われたら、断れる訳無いじゃん。

イマイチ、企画・設計から施行の流れが、把握しきれてないので、素っ頓狂なことを言っているかも知れないけど。そもそもさー、たしかに、防波堤たる検査機関が、癒着によってスルーしていたことは問題なんだけども、根本的な問題として、欠陥建造物の設計図書いた奴を一番に叩けよ。チェック機構云々の前に。手抜き工事ではなくて、設計段階から、欠陥品作る計画だったことになるよーな。

それとも、設計図では、まともな構造だったのかな。それだったら、わざわざ、弱体化した構造に書き換えてから、書類偽造してた事になるけど、そんなこたぁ、どんなバカだってやらないよなぁ。

まぁ、個人に罪をひっかぶらせて、トカゲの尻尾切りしようとしているようだけども、そう言う発言をすればするほど、公判に入った時に、再三放送されて、余計恥かくと思うのだけども。なんというか、一部の企業の犯罪と言うよりも、業界ぐるみの…というと言い過ぎかも知れないけど、業界全体で知ってて看過していたような気がしますな。

もし私の行っていることが素っ頓狂でなかったら…日本の報道っていったい…


ちょっとズレ(2005/11/25)
耐震数値偽造。検査ではなくて、構造の見立てつーか、耐震数値算出だったのね。私もずれていた模様。面目なし。外観だの間取りだの設計した図面から、この柱の本数とか、太さなら、必要な鉄筋量は、こんだけ。と言うのを算出するのを偽造したと。

と言うことは、やっぱり、個人で勝手にそれをやっても意味はない。違法なコストダウンの圧力があったと見るのが筋でしょうな。聴聞会でも、そう言う発言があったらしいし。

ヒューザーの社長さんが、再三、検査機関がザルだから悪い。と言っているのだが、まぁ、確かにそれも問題なのだけども、じゃあ、検査機関があるから、テキトーな仕事しても良いのか。と言いたくなります。検査機関は検査機関。国の指定の検査よりも、より厳密な審査をしています。ぐらいの話でないとイカンのではないかね。

検査機関があるから、てきとーにやっても、検査機関が注意してくれる。と言うのは、あまりにも無責任な仕事と言えましょう。まぁ、あの人は、典型的な、誤魔化そうとして嘘をついて、馬脚を現すタイプと見たので、好き勝手に喋って貰おう。

ヒューザーのマンションか忘れちゃったけど、数値が誤魔化されたマンションの部屋の検証で、梁が柱とずれた位置にあって、なんでこんな事したのか分からん。とか、開口部(窓とか)が、40%超したら耐震壁にはならない。と言っていたテレビを見た記憶があるのですが、やっぱ、間取りとか設計したヤツの責任もありそう。


喚問(2005/11/29)
強度偽装問題での喚問を見たのですが、メッキボロボロ剥げてますなぁ。痛々しすぎて、見てられなかった。本人は、言いくるめたつもりなんだろうけど。喋るほどにボロが出るタイプだとは思っていたのですが、あそこまでとはなぁ。ヤのつく自由業かと思ったり。

んでまぁ、「じゃあ、ハイコスト、非経済設計すればいいのかっ」と、本人は上手いこといったったと言う感じで、怒鳴っている後ろで、シノケンの社長が「あぁーあ、この人なに言ってんだ」みたいな顔しているのが印象的でした。

ついで、木村建設の東京支店長が「減らせと言うことは言ったかも知れない…」と言った後ろで、同じくシノケンの社長が「あぁーあ、認めちゃったよ、この人」みたいな顔が印象的でした。

あの場で、状況を理解しているのは、シノケンの社長だけっぽいなぁ。まぁ、発覚当初から、購入価格での買い戻しとか、一人まともな対応していたし。他の三人は、見苦しい程のなすりつけあいだし。

「いいかげんにしろっ」と言う恫喝を、国会の証人喚問という場で、やってしまうほどの短気ぶりを考えると、社内で営業成績とか、目標数値を達成できなかったから、かなり厳しい責め方をしていそう。その辺から、内部漏洩ありそうね。ちなみに、あの「いい加減しろ」は、みんなで口裏会わせる約束したのに、一人でべらべらしゃべんじゃねーよ。と言う風にしか、受け取れませぬ。

あと、突如槍玉に挙がった検査会社ですが、あれほど、過敏に反応するところをみると、思い当たる節があるのだろうなぁ。と思っていたら、再検査した社員から上司に「姉歯の設計はひどい」と言う進言があったのを、トップに伝えなかったことが、隠匿と思われたのでは。と言っていたが、どーも、分かっていて握りつぶしたっぽい。

元々、業界全体の汚職っぽいしなぁ。姉歯からの設計は、無条件で通すように。とか言うワイロでも渡していたのではなかろうか。くわえて、個人事務所といえど、要はフリーランス。仕事がなければただのプー。姉歯氏と同じく、圧力に負けた個人事務所はまだいそうな気がする。



十月の夢酔へ【戻る