二月の夢酔

 


以上(2008/02/05)
ブログへの書き込みとか、アンケートの短いコメントとかで、ちらほら見かけるのが「なんとかかんとか 以上」とあるもの。短くまとめて、要点をビシッと突いているなら、カッコイイのだが、大抵こうした書き方をしている物に限って、論拠に乏しく、要所をかすめてさえ居なかったりするのはナゼだろうか。

大抵は、反対意見であることが多い事を考えると、自分でも、論拠に乏しく、反論が来る事が分かっているからこそ、「以上」と言い切る事で、反論は受け付けません。と言う、潜在的な防御反応の現れなのだろうか。

と言うところで、チャットで実際に「以上」と言う、言い方をする人に出会ったのだけど、その時のシュチュエーションはまさに、防御反応のそれだった。論拠に乏しいのは、分かってるけど、負けを認めたくない。的な感じだったので、ああ、つながったなぁ、と。

突撃インタビューとかでも「なんとかかんとか。以上」と言う人は、言うだけ言ってそそくさと逃げ帰る場面が多かったような…

さて、ゴルフのはにかみ王子プロデビュー戦だそうですが、ゴルフって唯一に近いぐらい、年長者有利の経験がモノを言うスポーツだと思うんですよ。

プロツアーで勝利した映像見たら、結構ラッキーショット多発気味の勝ち方で、その後のプロツアーでは、今ひとつだったし。まぁ、これをただのラッキーショットのフロックと見るか、強運を持っている。と考えるかは、それぞれ。

今はまだ16歳で、カワイイ、カワイイで通用してますけど、二十歳ぐらいまでに、ツアー上位の常連にならないと、世間の目は逆風になると思う。それでもまぁ、今から三年ぐらいで、もう死ぬまで遊んで暮らせるだけの、金は手にすると思うけどね。

各スポーツ界の無理矢理ヒーロー/ヒロインを作ろうという姿勢は、どうも好きになれない。でも、そうしないと、スポンサー集まらないし、マスコミも取り上げてくれないしねぇ。プロスポーツはショーである。アマチュアスポーツもショー化しつつあるよなぁ。以上。


言葉狩り(2008/02/08)
一連の倖田問題で、マスコミがこぞって、ネットの言葉狩りをけん制するのだが…まぁ、たしかに、現状で一番、言葉狩り、と言うか、揚げ足取りというか、言葉を、文字のままの情報量しか受け取れない人たちが横行しているのだけど。

例えば、某ネットゲームのネコ系獣人の言葉遣いが「〜ニャ」だけでなく、「〜ワン」もいる。と言うので、実際にそのNPCに話しかけたところ「〜ですわん」…これは、天然トロイ系お嬢様しゃべりじゃねぇか。犬のワンじゃねぇ。とか、ま、読解力、理解力に欠ける人間だからこそ、自説を頑迷に信じるわけですが。

ともあれ、ネットの次ぎに、言葉狩りしてるのマスコミなので、あんまりというか、まったく説得力がない。

まぁ、倖田発言も、早く結婚して子供が欲しい(もっと推論すると、35歳までには、子供を産み終えたい)。と言う真意だと思うのだが、流石に言葉のチョイスが悪すぎる。本人も言っていたが、欲しくても出来ない人が一杯居るからねぇ。

もっと可哀想だったのが、久間元防衛大臣の「しょうがない」発言。原爆の投下がしょうがない。とは一言も言って無く、どう捕らえても「原爆を投下した米軍と仲良くするためには、そう考えないと、しょうがない」としか取れん。

言葉狩り。と言うのは本当に的確で、かつての魔女狩りがごどく、ストレスの捌け口を求めて、特に反撃されない有名人を標的にしている、そんな歪んだ優越感が蔓延している気がする。

折しも、何を思ったかPS版のソウルハッカーズをプレイしていて、門倉の言葉が重い「ネットワークは、新たなコミュニケーションとなりえた。だが、現実はどうだ。虚言と虚構が蔓延し、現実を押し流す」(うろ覚え)。サターン版でも言っていたので、1997年から危惧されていたと言うわけで。

やはし、ソウルハッカーズは名作だなぁ。しかし、PSは読み込み速度が遅い。サターン版の快適さはない。

書き足しで。元親方逮捕なんだけど、弁明の余地や、養護する余地など全くないのだけど、少し気になるのが、ちょこまか、脱走していたようなので、通常の稽古に耐えきれず、脱走を繰り返していたのか、それとも、当初から、リンチを受けていて、それがイヤで逃げ出していたのか。チョット気になるところ。

通常稽古から逃げ出す>罰>罰よりも稽古のがマシ>逃げなくなる。と言う論法は、相撲界なら成り立ちそうで。それでも、逃げ出し続けると、罰もエスカレートしていきそう。もし、これだとしたら、骨から体質改善しないと行けないと思うわ。相撲界。


禁断症状(2008/02/12)
ちまちまと繰り返してますが、酒に酔えない。恋愛感情稀薄。と言う、異常体質な為、酒にも女にも逃げられない、そんな私の逃避先がゲームというか、映画や小説含めた、良質の物語に触れる。と言う事になっております。

スーパーメジャーな作品に、あーだこーだ言うよりも、B級C級と言われる物の中から、A級に匹敵するものを見つける方が好きです。ゲームのレビューラインナップを見ても、大企業の有名作は、ほとんど無く、マイナータイトルが列んでいます。自分でも驚くほどに、有名大作やってないのね。

理由の一つには、まぁ、人と同じ事はイヤ。と言うのもありますが、A級の大作は、過剰な営業活動で、誇張されている事が多く、誇張がなければ良作だったのに。と感じる事が多いため、避けるようになってます。ダメもとで買ったら、良作だった。と言う方がお得感が割り増しと思いますし。なにより、やりたいと思う大作が少ない。

ですから、レビューの傾向も、この点を何とかすれば、A級に相当するポテンシャルがあるのに。とか、言うスタンスで書く事が多くなります。逆に大作だと、コンだけ穴あるのに、この評価はあかんやろ。となりがちで、心酔しているファンの人にすれば、逆鱗に触れるわけです。

その心は、同じぐらいの穴の空き方なのに、かたやA級。かたやC級と評価する人(プロのハズの雑誌でもままありますが)に、それはオカシイやろ。と言う問いかけでもあるわけですが。

と言うところで、激しく禁断症状が出ております。オペレーションダークネスも、アレだったしなぁ。映画も、なんやイマイチで。まぁ、私の見る目が無いだけかも知れませんが。

そんなところで、やや期待しているのが、ポイズンピンクと龍が如く見参。ポイズンピンクは、システムは良かったが、シナリオがシナリオになってない、ナムコのSRPG。ボルフォスな感じが良い。というか、キャラデザの韮沢さんのせいかもしれませんが。見参は、どうにも、侍道のニオイがして。

ただ、ハードがPS2とPS3。頼む、箱360で出してくれ。移植してくれ。PS3は無いのと、PS2はもうしまいかけているので。ソニーの圧力なのか、箱360の扱いの悪さは、法令に引っかかりそうな程です。棚一つ分しか、売り場が無くて、しかも、棚の半分はハード関連だったり。PS3は棚3つとか使ってるのに。

中古屋の方は、PS3と同じぐらいの面積取ってあるのだけど。


ヒステリック(2008/02/13)
沖縄在留米軍が事件をおこす度に、気炎を上げる人は多い。今回の事件でも、ここぞとばかりに吠える人は多い。

犯罪者を養護するつもりは、さらさらないが、したり顔のコメンテーターから抜け落ちているのは、14歳の少女が、夜間の飲み屋があるような繁華街にいるだけでも、困った事態なのに、軽々しく知らない男についていく。これこそ、教育はどうなっているのか。問うべき問題ではないのかと。

米軍の綱紀粛正と叫ぶのも大事だが、児童の綱紀粛正も必要ではないのか。相手が米兵だから、大きく報道されたが、これが日本人の犯行だったら、もしくは、一般の外国人だったら、どう扱われていたか。どうも反米感情が見え隠れする。

と思っていたら、この記事で溜飲を下げる。新聞は、少し前までネットへ抵抗感を持っていたと思うのだが、ネット配信への方向性を固めてから、積極利用に転換してきている。印刷面が限られる紙面配信だけならば、決してこの記事は無かったのではないか。と思う、とネット配信の良さを感じ入る。

そもそも、速報性を鑑みれば、ネット配信のが有利であり、記事の正確性を考慮するにしても、新聞というメディアでは、考慮する時間はない。と言うか、印刷と全国への配送という時間を必要としないネットの方が、時間に余裕が出来るじゃん。その分、文も練れるし、構成と校正に時間を割ける。

減退する物があるとしたら、編集長の権威かな。ほぼ、制限無く、記事を載せられるネット配信だと、最低限の基準(扇動的とか、一方に偏っているとか…まぁ、偏ってないとダメな会社もあるだろうけど)をクリアしていれば、採用できるわけで。紙面構成がいらなくなる。どの記事を一面にするかとか、どの記事を切り捨てるとか、言う判断がいらなくなるわけで、編集長のモチベーションは下がるかも知れないが、良い記事は、カット無く公開できるとなれば、記者のモチベーションは上がるわけで、編集長に媚びうる必要もなくなるわけで、良い事だらけの気がしてきた。

まぁ、未知の技術への抵抗感は、年寄りほど、そして、その分野のトップにいるほど強くなる。そこにあるのは、自分が不要とされるのでは、と言う恐怖。そして、自分のアイデンティティたるこれまでの経験が通用しない世界になると言う恐怖。この二点が大きいと思う。さらに言うと、年寄りが故に、新しい技術を習得できないと思いこんでいるのも一因か。

そんなワケで、変革を恐れる人は、臆病者であると言える。紙媒体の書式ルールを守らないのはオカシイ!。と叫ぶのも、日本語が壊れていく。と叫ぶのも、時代の変遷。言語は、使われるが故に変化していく。二千年もすれば、昭和の言葉も、古語辞典に載っかるだろうさ。

……千年のタイムスパンで、物事を考えられるのって、ヘンかしら?。ザ・神の視点。

しかしアレだな、二千年後の試験で、次の古文を訳しなさい。と言う問題に、コギャル語(と言うのも古語か?)が出るような世界って、ヤダよね。いつか、ケータイしょうせつが、古典の名作と呼ばれる日が来る。と言うのも考えたくない未来だけども。平仮名いっぱいのミステリーが古典の教科書に載るのも薄ら寒いなぁ。

と言っても、源氏物語も、発表当時は絶対にライトノベル扱いだよな。ハーレクイン?。そう考えると、平家物語とかも、さして重いもので無し。うーん、西暦四千年ぐらいには、今日の古典の授業は吉本ばななです。とかなんかねぇ。


ショットガンブルース(2008/02/20)
間が空いたので、つらつらと思った事を。

HDDVD。アンチソニーの身としては、寝耳に水。英断ちゃ英断なんだけども。性能的には、どっちもどっちである事を考えると、アメリカ市場に地の利があるソニー圧力。と言う考え方をしてしまう。ワーナーの方針転換とかね。東芝とソニー、アメリカで影響力あるのソニーが圧倒的だし。

新規メディアはアダルトが決める。と言うのは、知られた事実だけど、アダルトが出る間もなく英断で決着。βとVHSも、実はアダルトコンテンツだし、NECの98が勝ったのもエロゲーのおかげだし、LDがイマイチ普及しなかったのは、アダルトが少なかったからだし。

まぁ、それにしても、ソニー信者はまだまだ多いなぁ。パソコン関連では、信頼は失っているけど、家電にはまだまだ居る。しかし、ブルーレイ一本化と言う事で、PS3売れるかもねぇ。ブルーレイプレイヤーとしては、格安の部類だし。ただ、廉価版、PS2との互換性を無くして売れるのかなぁ。

ドラマ。
なんだか最近、知的障害者をネタにした、狙いすぎた安易な感動させようとしているドラマが目につきます。ビーンにさえ、抵抗を感じる私ですから、嫌悪感すら感じてしまったり。

一般への理解の一助となっているのか、安易な差別を助長するのか。私には分かりません。現実に、そうした障害をお持ちの方がいる家族は、どういう思いで見ているのでしょうかねぇ。

イージス
したり顔で、最新鋭の軍艦のクセに。と言う人を見るのだが、FRP製で、吃水も浅めの漁船は、レーダーに映りにくい。だからこそ、視認が大切で、漁場に入る時は、より一層の注意が必要なワケなんですけども。

二転三転する説明から、イージス艦のうっかりミスの累積であることは間違いなさそう。漁船に非はないと思う。


寄場人足(2008/02/22)
うーむ、人足って一発変換出来ないほどに、過去の言葉になってしまったか。

日雇いの労働派遣会社って、介護事業並みに、悪徳業者が潜んでいる気がする。最近の報道をみるにつけ、思い出すのが、産業革命後のイギリスの労働者。

その日をようやく生きられるだけの賃金で働かされ、儲かるのは事業主のみ。必然的に、スラムと呼ばれる貧民区を形成せざるを得ない。木賃宿は、ネットカフェになり、と言うか、木賃宿の方が、足を伸ばせて寝れる分上等の気がするな。

こうした構図に挑んだのが、実はヒトラー政権でもあったワケなんですが、あまり語られませんな。強制収容が始まる前から、ドイツには著名なスラム街がないような感じがしますなぁ。無いわけはない。と思うんですが、ナチの映像戦略からか、小綺麗な街のイメージがあります。

まぁ、それはそれとして、日雇いの派遣業って、悪徳に走ると、サラ金の紹介詐欺みたいに、必要のない手数料を取ってる。みたいな気持ちになるのですが。グッドウィルも、4割近いマージン…つーか、ここまできたら、給料のピンハネだよね。してたらしいし。業界大手がアレじゃあ、末端だと、どんなことをしているのやら。と不安になる。

日雇い労働からの脱出する援助。と言う事を色々とマスコミなどもいうけれど、最終的には、本人のやる気の問題…じゃなくて、軸になるものの有無だと思う。良く言われるけど、売れない芸人さんなんてのは、すべからくワーキングプアだし、不人気スポーツのプロも、生活費を別で工面しながらやっているわけで。

売れる、売れない。成功する、しない。は別にして、人生において、何か軸になるモノがあるかどうかが、分かれ道の気がする。軸がないと、まいっか、今の生活で。とか思っちゃうんだよねぇ。芸術やスポーツだけではなく、子供のために、家族のために。と言うのも一つの軸になりえるとは思う。

教育とは、人生の軸を見つけるための道具だ。と言えるのかもナァ。現状だと、テストで点取るための道具でしかないからなぁ。


ポイズンピンク(2008/02/26)
若干、期待していたバンプレストのポイズンピンクなんですが、公式サイトで見る限り、外れ臭がするので、スルー決定。理由は三つ。

1,主人公が三人で、個別の物語として登場
2,魔神が100体って自慢するけど、敵の種類が100ってのは特に多いわけでもない
3,魔神の血が、お金の代替アイテム程度に留まっていそう。

と言う三点。特に1が大きくて、大抵、このパターンの売り文句は「三つの物語がやがて一つに…」なんですけども、ご多分に漏れず、書いてあった気がします。こう書くと格好はいいんですが、実状としては、集約できるなら、最初から一つの視点で、まとめておけ。と思うわけです。

映画とかでも、この手のプロット組みは失敗する事が…失敗というと言葉が過ぎますが、まとめられない事が多い。特にゲームとなると、最後のラスボスが共通で、最終話で全員集合して撃退。結局結末は、バラバラで迎える。ぐらいになる事が多い。

このポイズンピンクでも、異世界が突如現れ、魔神に王女がさらわれて、それを救出する勇者を、身分を問わず募集した。と言う前提があるのならば、主人公は、それに応じた一人。だけど、入った早々に、魔神に全滅の憂き目に会いながらも、一人助けられて、異世界で生きる術、ポイズンピンクの手ほどきを受ける。

で、最初の主人公設定クリア。残りは、まぁ、そこそこ進んだけど騎士団とか仲間が半壊状態で立ち往生していて、なし崩し的にでもいいじゃん。

章立てするよりは、固定した一視点で描いた方が、ゲームとして成立しやすいし、プレイヤーとしても、育成とか戦略面で計算がしやすい。物語の深みとしても、描きやすいと思うのだけど。まとめられなかったから、別個にしました。と言う諦めというか、降参したんじゃないかって感じがするのです。章立てする意味は、ほとんど無いと思ってます。ゲームでは。本だと、この章まで。という区切りとか場面転換に使えるけど、ゲームだと、ムービーが入った時点で、章が変わってるようなものだしねぇ。

2は、そのまま。例えば、メガテンでは、1種族10体の悪魔がいるとして、10種族でもう100体。SLGとなると、ロジックの部分が面倒で、労力が違う。と言われるかも知れませんが。売りになる言葉でもないかと。

3は、最初、魔神を捕らえて武具にする。みたいな言葉をうけて、テーブルトークのストームブリンガーのような、デーモンブロードソードやデーモンレザーアーマーみたいな感じなのかなと。ただ、悪魔の剣や、鎧。ではなく、召喚した悪魔を、武器や防具に封じている武具なんです。中立サイドだと精霊を封じるのだったかな。

まぁ、そんな感じで、捕縛した魔神を、武器に封じ込める。例えば、剣の魔神を剣に封じれば強い剣が出来るけど、あえて、盾に封じて、攻撃に使える盾。とか、反撃する鎧とか。そういう感じかと思っていたのですが、なんか、魔神を店に売ったら、店頭に並ぶ商品が増える。みたいな感じらしくて。

そんな感じで、ハズレっぽいなぁ。と思ってスルーを決意した次第です。素材は良いんだけどなぁ。



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