九月の夢酔


歴史の偶然。神の必然。


秋の気配は何処(2008/09/01)
先日まで、風が涼やかで秋を感じていたのに、一転して、重たくも暑い夏の風となり、コオロギだか鈴虫の声より、セミの叫び声が盛り返してきている今日この頃。

と言う脈絡のない前フリから、この記事。つーかブログ。スクエアに読ませたいね。シグマの六章。マジで、タッチペンと本体持ったまま、どれだけ待ったか。侍1の頃から、プレイヤーの選択による物語の展開性を重視していて、それで固定ファンをガッチリ掴んだわけ。まぁ、アンチの数だけ、信者が居るわけで、ムービーが多い方が良いと言うのもまた一つの価値観なんですけど…それだったら、映画やアニメ見た方が…と思ってしまうわけですな、私は。

次なるステップは、プレイヤー主導の物語の展開性の普及か。って、こっちの方を延々と言い続けているのですけどね。引かれたレールに沿って進むのも、一つのゲームですけど、ゲームというプレイアビリティあふれた媒体である事を活かすならば、選択肢から物語は、それぞれの方向性と可能性に進むべきではないかと。それこそがマルチエンディング。ヒロインが3人いて、それぞれの個別エンドがあるけど、誰を選ぶか、と言う最後の選択肢だけならば、それはマルチエンドと言えるのかとか。

と言うわけで、誰か、PS3ちょーだい。よもや、PS3で出るとはナァ。箱でも出してくれないかなぁ…


探偵紳士(2008/09/04)
うちの家系は、固め打たれる系統らしく、ご近所からお裾分け。と何か貰うと、同じモノを持った人が押しかけてくる。と言うわけで、シグマのあとに、探偵紳士と探偵モノ連発してます。とはいえ、かたや、大規模トリックものと、ハードボイルドっぽいものと、対極にありますが。

アベルの探偵紳士のDC版。やってみて、ぜつたい元はエロゲやな、と思って、検索かけたら、それっぽいモノが当たったけど、絵柄が全然違う。でまぁ、調べてみると、リメイク版は、一時期席巻した芹沢某さんらしいですな。んー、正直なところ、リメイク版は、顔つきの若年化が激しく、とてもハードボイルドに見えません。「大人の探偵ゲーム」と銘打ったのに、それは確実に人選ミス。私個人が、芹沢さんの絵が、線が固めで、表情も硬く見えるので、今ひとつ好きではないというのもありますが(90年初期のアイデス系な感じ)。

まぁ、最近ようやく変わってきましたが、少し前まで、どんなに表情が硬くても、線がカチカチでも、アニメ調でないと認めない。そんなユーザーが過半数でしたから。まぁ、劇画タッチでも許容されてきているだけで、大して変わってはないのですけども。

そんな時代背景はさておいて、ゲームの内容は…これ、元は何年のゲーム?。エルフで、蛭田さんが一番元気だった頃のシステムにちかく、主人公と(背後霊的な)プレイヤーとで、掛け合い的な独り言を言うスタイル。例えば、「見る>植え込み」>「分かったよ、見れば良いんだろ、見れば。はいはい見たよ。茂みの裏に空き缶が貯まっている以外何もない。これで満足だろ」とかいう、私からすると懐かしいスタイル。電話番号を、逐一直接入力させるのも、その辺で流行った気がするなぁ。

さて、まぁ、まださわりしかプレイしてないんですけど、残念な事に、ビジュアルノベルっぽくなるシーンがあるのですけど、そこの描写が哀しいほど安っぽい。オープニングのハードボイルドチックなモノを目指した電話の描写など、切なくなるほど、安っぽい。脚本というか、セリフの掛け合いは上手いのになぁ。やはし、得手不得手ってあるんだなぁと。

さらに、トリック解法の整合性はかなりハイレベルなシグマのあとなので、推理の強引さ、ご都合レベルのひどさは隠しきれず。ある意味懐かしい感覚の、プレイヤーは答えが分かっているのに、主人公が気がつかないため、フラグを探し回るゲームです。そうそう、フラグたいは、基本的に移動で立つわけですが、その割に移動が30分。事件解決の期日も設定されているのに、時間の微調整が出来ない。30分前に、指定場所に着いたら、移動して戻ってで一時間ロス。それはないよなぁ。

歩き回る事でフラグが立つのに、フラグが立つ時間が決まっている。それなのに、時間の微調整が出来ない。と言うのは、欠陥です。あとは、まぁ、エロゲからDCに降りてきたので、その手のシーンはバッサリカットは良いんですけど…もうちょっと、綺麗に縫合しようよ…つなぎ目消そうよ…なんや、今度は、PS3だかPS2で出すらしいですけど、上手くやってるのかしらね…

時代設定も現代なんだか近未来なんだかよく分からず、まぁ、そんな事は気にせず、そう言う世界なんだなと思えばいいわけですが。フラグ立てが移動のクセに、その移動を時間で縛る。その上、フラグ自体が少々理不尽な時間と場所で発生したりというのが不満ですかね。チャンドラー信者としては、ハードボイルド?と思わなくもないですが、エロゲ上のハードボイルドなので仕方ないかと。

メリーゴーラウンドとか、フォボスの方が、ハードボイルドではある。個人的には、真のハードボイルドなら、麻衣子に手を出してはいけない。カタギの女の子が、女の武器で籠絡しようと、背伸びをしていたにすぎないのだから。ま、元がエロゲーだから、手を出さないわけにはイカンのだけどねぇ。マーロウの言葉を借りるなら「セックスはチョコレートサンデーのように良いものさ。だけど、今は少しガマンしよう」。これが真のハードボイルドさ。


なんだかなぁ(2008/09/05)
探偵紳士、さくっと終わっちゃった。さすが、元エロゲ。んで、感想、統括。マヨネーズ多めのツナマヨにラードと、ごま油入れたモノを具にしたおにぎり。しかも、外装は、海苔でなくて、砂糖多めのきなこ。と言うぐらい、コッテコテのベッタベタの、日本人が書くハードボイルドっぽいもの。いやぁ、製作年代が年代とはいえ、遺体を抱きかかえて、天から光がスポットライトのように降り注ぎ、叫び声を上げるってシーン。久々に見たよ。シンプソンズのバートのシーンが、脳内に出てきて笑っちゃったけど。まぁ、そのくらいコテコテ。

決闘と決まった瞬間から、はいはい相手、空砲。ってのが見え見えだったり、ほんに安っぽい。嫁の裏切りも、そりゃ内偵だろうと即座に分かるし。 伏線と思われた、人間の脳細胞を利用したバイオチップという前フリがスルーされてたなぁ。まぁ、そっちのネタに行ってたら、私のカーマインとかぶるのだけど。

後半から、ハードボイルドというより、クライムアクションになってて、なんの話だったっけ?と言う感じの銃撃戦展開。90年前半だと、良作だったろうけど、2008に出しても大丈夫なんか?と、ちょっと心配する。

DC版、役者陣は、もの凄い豪勢なのですけど、特にミント役の桑島法子さんは素晴らしく、アンドロイドの知識として喜びは分かっているけど、感情としては理解していない。と言う感じがものスゴイする演技。声のトーンは喜んでるけど、どっか無感動つーか無機質な喋りと感じさせるのは、スンゴイ演技力だ。ご本人の容姿も端麗だったけど、アイドル声優化、嫌ったのかしらねぇ?。私がアニメを見なくなったせいか、あんまり聞かなくなってきてますが、まぁ、確固たる演技力と少年役をこなせる幅があれば、長寿は間違いなし。と思う。唯一の不安は、私が気にいると、消えてしまうと言う…

ま、ともあれ、日本的な、はぁどぼいるど。でした。やはし、チャンドラーと寺沢武一ぐらいしか、鋭くてちょっと毒があるけど、涼やかな軽口は無理なのかしら。

で、ちょいと参加型辞書のクトゥルフのとこを真面目に呼んだら…なんかもぅデベンベインに関係ある事、書きたかったんだ。と言う流行りに染まった軽薄君が、本家の 記事の方に出てきてますなぁ。そんなに席巻してたのか。と言うか、 マスターテリオンだから、ヨハネの目録ねたじゃねーのかと。ネクロノミコンが、失われたページを集めてるって、プリンセスオブダークネスの方が先だよなぁ。まぁ、どっちにしても、クトゥルーファンってさ、なんかもぅ、ちょっと名前借りて、ちょい役で出しました。ぐらいの作品でも、神話作品だって騒ぐのは、どーなんかなぁ。ウェスト博士とかハーバート邸とかあるともう神話作品なんだって。 逆に新しい怪物を創作して、そこの背景に、クトゥルフネタ仕込んだら、神話作品と呼ぶなぁ、私は。すでにある設定を拝借どころから、名前だけ借りたのは、安いパロディと思うのだけど。

崖の上のぽにょまで、影響受けたとか入ってんだよ。おとっつぁんが、水の眷属の魔法使いだからだそうだ。眷属って言い方だけヤン……画家のリチャードという人出したら、神話作品なんかと。

なんというか、シャレが分からん人多すぎんか…まぁ、だからこそ、アーカムハウスの跡地で、召喚呪文唱えちゃったりする人が出てくるのだろうけど。元ネタとしてのシャレと、作品として、正面から取り上げたかというのは、雲泥の差があると思うんだけどなぁ。


参加型辞書(2008/09/06)
ついで、テーブルトークのクトゥルフのトコを覗いてみたら…なんで、黄昏の天使が、設定資料集やねん。内容物、シナリオブックレット二冊、資料一冊。ページ数も何倍やと思うねん。と言う時点で、実際に手にした事がない。と推理できる。クトゥルフ・ナウも黄昏の天使とは比べものにならない、ボリューム。って、資料サプリとシナリオ集を比べるなと。

コレはまだ良い方(おそらく他のサイトの受け売り)で、ゲーム系wikiだと、明らかにプレイした事無い人が、wikiの内容から推察した事をでっち上げる。と言うのは良く目にする。まぁ、実プレイヤーが見れば、即座にバレバレなのだけど。何が楽しくて、そんな事をするのかなぁ。リアクションが付くのが楽しいのかしらねぇ……さ、寂しすぎる…。

なにげに、再び、小太刀右京さんの項目見たら、ビーストバインドの公式で暴れ回った事が抹消されてますな。信者が居るのですなぁ…まぁ、なにぶんにも、真偽不詳の事なので、どっちが正しいのか、分かりませんけど……当人関連項目(携わったルールとか)には、外部リンクとして、当人のブログ(ポーランドネタの)のリンクが確実に存在していたり……信者が居る事は間違いなさそうだ。

うちトコで、暴れていった人も、戦場の絆を酷評したあとだったので、信者か?。と真っ先に思ったものですが、ビーストバインド公式で暴れていったという記述を見て、ご本人という、一番の信者かもと邪推してしまった事もあったなぁ。仮にも、文筆で糊口をしのいでいる人が、文頭一段落としてないから、信憑性がない。と言う、どう考えても電波な事を言うわけがないし。一時の激高で言ったとしても、冷静になった瞬間、確実にトラウマとして残るというか、即座に東京タワーからダイブしたいぐらい恥ずかしい、記憶から消したい一言間違いないし。

でも、意外と電波な言いがかりを付けてくるご本人は、居たりするんだよなぁ。経験済み。あの現代美術家さんは、壮健かしら。まぁ、いいか。サァ行くか。どこへ?。


キミタチ(2008/09/10)
人工少女3のレビュー書いたら、スゴい勢いで、アクセス増えてんですけど。そんなに、エロゲすきかーい。つーか、イリュにバイブレーション感じているかーい。賛同にしろ、嫌悪にしろ、ヤツに触れたら、震えずにはいられないのさ。と言うのは、カムイスターにおける篠原ともえへの評価なワケだが。

まぁ、そんな通じないネタはともかくとして。まぁ、アンチと信者は同数ってのは、私の自論なワケですが、イリュージョンに関しては、声をあげるのはアンチばかりのようですなぁ。販売数がどのくらいか分からないけど、イリュのゲームは、ネットオークションなどでも、比較的長期間高価格をキープするし、順調に業績は伸ばしているようだし。ま、アンチがどれだけ声をあげても、もはや信者には届かないと。まぁ、アンチの言い分のほとんどは、アタマオカシイレベルなんで、聞くに、見るに耐えないレベルなんですが。

さて、ふと思いついたのが、ビッグネームを叩く。と言う事が、体制への反逆であり、俺ってカッコイイ。とか思ってる人、多そうだよね。人工少女3のパンツ祭りに至っては、もう息する事にさえクレーム付けるような勢いの人も居て。安田講堂からアジ演説でもしそうな、キャラメル配ってるお母さん方に石投げるような事を正義と言い切るような全共闘世代のような。

ついでに言うと、ブリー(Bully)のレビューで、GTAと違って血が出ないとか、残虐シーンがない。とか書いてあるのを見ると、子供の背伸びだなぁ。と、微笑ましく思うようになってしまいました。要は、大人が禁止しているから、それを破るのがカッコイイとか、子供が禁じられている事をしてるから、俺は子供じゃない。とか言うのは、背伸び以外何物でもない。大人だったら、なんぼでも、内蔵ぶちまけるようなの見れるわけだし。

同じような事は、アダルトカテゴリーでも言えるのかも知れないなぁ、と。ま、アダルトに限らず、ビッグネームを叩くという体制への反逆に酔うのは、子供だけだ(無意味な教師への反抗、大人への反抗のようなもの)。でも、ノンアダルトだと、信者の反撃もスゴいから、表立って反抗しないアダルトから?。でも、匿名掲示板で誉められてるヤツには手を出さないよ。なんか、ホントに、勝てる相手にしかケンカを売らない、ネズミ野郎な感じがしてきたなぁ。

ただまぁ、デジタルフィギュア作成キットとしてならともかく、ゲームというカテゴリーに入れるには、人工少女3は出来が悪い。と言ってもさ、イリュのゲームって、もとからゲームの体裁なんか無いものばっかりじゃん?。また使うけど、スプラッタムービー見て、血が出すぎで気持ち悪い。とか言うのと同じじゃないかなぁ。スプラッタと分かってて見たんでしょと。イリュージョンのゲームと知ってて買ったんでしょと。私は、基本的に、イリュのゲームは、買い換えたパソコンが、どのくらい機能するか、もしくは、下限スペックだけどどのくらい耐えられるかの、チェックソフトと思ってるので。失礼な話ですけど。


民衆の愚かさと民意を伺う愚劣さ(2008/09/18)
さて、野球の星野監督が「いじめ国家だ」と言ったように、相撲協会もそう言いたいでしょう。とあるコラムニストが若貴ブームが、今の営利主義の出発点という記事を見たんですが、まぁ、そうでしょう。しかし、古式に則った興業から、スポーツライクな転換を見せた相撲協会を当時は誰しも賛同、賞賛していたはず。行きすぎた営利主義になってしまった事は否めませんが、スポーツライクな転換をマスコミが賞賛すれば、民衆はもっともっととせがみ、気がつくと、行きすぎていた。と言う事は良くある。

元々、相撲は身体に負担が大きいスポーツで、すもう体のせいで、鈍重なイメージを見せるが、立ち会いの瞬発力は、100メートル10秒切る陸上選手より速い。100sオーバーの体重が、そんな瞬発力で押し出されたら、その衝突力は、優に何トンなクラス。舞の海さんだか、元若乃花さんが、言っていたが、毎勝負、トラックとぶつかり合っているようなもの。

それを考えれば、今の本場所と地方興行数は多すぎる。休養するヒマがなければ、身体に無理が来て、故障しやすい。となれば、力士寿命が短い>引退後の事を考える>稼げるだけ稼ぐ>品格じゃ喰えない。と言う事になるわけで。

ちなみに、勝負後のインタビューで、みんな、ぜーはー言っているのは、もちろん試合後というのもあるけれど、土俵からインタビュー場所まで、百メートル近くあり、時間的にも、全力疾走を余儀なくされるからだそうだ。

ともあれ、そうしてスポーツライクに転換したら、今度は格式がどうとか言い出して、また、古式ゆかしく、やり出したら、古くさい。とか言うんだろうね、民衆。と言うか、マスコミ。

あとまぁ、星野さんは、男気が売りだったのに、ボールが違う。ストライクゾーンが違う。と泣き言言っちゃナァ。みんな失望しちゃう。ワシが悪かった。みんなは、選手に問題はない。と言うのを期待していただろうに。

私が一番言いたいのは、相撲協会、相撲部屋、それからマスコミ。解雇って言っちゃダメと思う。まぁ、厳密には雇用なワケだだケド、力士には、破門。と言って貰いたい。解雇って言うから、不当解雇だ、なんだって事になるわけで。あと、外国人力士の横綱の品格とか言うけど、今のご時世、日本人がなったって、怪しいもんだよね。

そして、そんな自分というモノが無く、マスコミに流され続ける民衆のご機嫌を伺い続ける政治もなぁ。まぁ、暴走されても困るけど。というか、すでに暴走してデッドエンドの看板が見えてるよね。だからこそ、どうせ死ぬならと、私欲に走ってる人も多そうだけど、その労力を制御に回してくれんか。

それはさておき、料亭政治で、無投票をゴリ押した民主は、かつての自民そのものだし、出来レース加減が見え見えとはいえ、おおっぴらに総裁選を開催した自民の方が印象はいい。この裏にあるのは、無投票でゴリ押さないと、投票直前で離反行為があるかも知れない。と言う、味方への疑惑がありありと見え、民主党内が分裂寸前(と言うか、一部離脱したけど)という状態にあるのが見える。さらには、国民新党まで迎え入れようって言うんだから、ただの反自民私怨政党になりつつある。本当に、政権取ったら、目的を失って即座に瓦解しそうな感じさえする。

混迷の時代には、独裁とも言える、意味なく反対したがるアホゥを殴ってでも黙らせる強力なリーダーシップが必要なわけで、福田総理は、周りの意見を聞きすぎて、全てが後手後手に回っていた感じはするよね。いわゆる、衆愚政治?。小泉さんが、半端なところで辞めたから、安倍さんも苦労したよなぁ。二代続けて、強権的な方向を取るわけにも行かないしねぇ。二代続けて、根回し遅滞の衆愚が起きてるから、ここでら強権的な人がなっても、民衆は文句言わないかもねぇ。

福田さんを、とやかく言う人は多いけど、官房長官辞任の時と言い、今回と言い、撤退のうまさは、スゴいと思う。総理の辞任も、民主の無投票が決まった時に、多数の候補者が争う自民総裁選を行う事で、民主をほぼ沈黙させている。まぁ、国民から見ると、仕事を放り出した感じはするけど、政党から見るとコレ以上ないタイミングだったと言える。福田さんは、意外に、泥かぶる根性のある人だと、私は思う。国民から見ると、困った人だけど。


総選挙(2008/09/22)
さて、総選挙の雰囲気になって参りましたが、とあるインタビューで、久間さんが「小沢マジックと言うけれど、選挙で活躍した事はない」と言っていて、ああ、そう言われればそうだなと。そもそも、選挙で勝ってれば、自由党やら、新進党を潰す事もなかったわけで。

そうして考えてみると、小沢さんって、コレっていう政策を発表したイメージもないし、選挙が上手いわけでもない。と言うより、民主党も小沢代表になってからと言うもの、一昔前の自民党の選挙方法やら、自民党やその他の人の二番煎じを繰り返してばかり。特に小泉さんの時など、あれほど小泉劇場と叩いておきながら、立てた候補者は、人気ブロガーだったり、地方有名人だったり。劇場ブームが去ったあとに追っかけてもと思ったものです。今回も、薬害肝炎訴訟原告のべっぴんさんを立てるそうですが、あれも、薬害エイズの人の当選を見ての二番煎じの気がするし。

政治家同士の調整は上手いけれど、その他の事は下手な部類に入るのかもねぇ。等と思った次第。そんな人が党首の党が与党になったら、料亭政治に戻るのでは無かろうかと、ちょっと不安になる。でもまぁ、官僚主導よりは、政治家主導の料亭のがええかなとは思うけど。料亭の方が、官僚思惑がダイレクトに乗りそうな気も。

前回の参議院で、民主に勝たせすぎた。という声は多かったので、まぁ、勝てないでしょうね。つーか、当座の目標が、自民の過半数割れを目指す。って辺りが、ちっちゃ!。大望を語れ!。とか思った前回ですけど。今回はどうなりますか。


実例発見(2008/09/24)
ギズモードってとこは、基本的に役に立たないガジェット、ようは、まぁ、道具?なんかを紹介して、みんなで無駄を楽しもう。な所なんですが、そこはそれ、ブログ形式な上に、ネットであるため、シャレの分からない、いわゆる「漫才をしている人に、そんな馬鹿な事言っちゃダメだ」等とと言う人が、鼻息荒くコメントを残します。

酷いのになると、妄想と狂気と独善に満ちたコメントで、目にしたこちらが陰鬱な気分にされる訳ですが、穏やかな例がこちら。文字化けしてますよって…こ、このくらいのネタは…この程度のボケは…う、受け取って上げようよ…。

まぁ、こんな感じです。最近では、流石に記者の方も、うっとうしくなったのか、記事内で、自己完結というか、セルフツッコミするようになってきてます。「まぁ、役に立たないんですけどね」とか「何の意味があるかは不明」とか。そんな事を明文化している記事には、コメント0で、してない記事には、わんさと小学生のようなツッコミコメントが。

心にゆとりがないのか、笑いが理解できない心の病なのか、ギズモードなんて、本物の未成年者が見る確率は低そうだし、2ちゃんの主な利用層が30以上だったことも考えると、いい年した大人が、小学生みたいな揚げ足取りして、鼻息荒くしているかと思うと…おバカガジェット紹介という和みの場なのに、なんか重い雰囲気に…

子供が書いたイスを実物化したようなイス。と言う記事。実用性はゼロ。とか得意げなコメント残されてもなぁ。アート作品に実用性を求められても、アートかどうかも議論の余地がありますが…記事の最後にも、このイスを使ったカフェがあったら見に行きます。と言う意図の内容がある時点で、実用に使ってると、頭の中身疑いますよ。みたいな意図の訳で…

前にも書いた気がするけど、こうした含みのあるネタが理解できない人が多ければ、真っ当なネタが受けるわけもなく、テレビでのお笑いネタが、見た瞬間に笑える、いわゆる奇抜な格好とか、突き抜けたキャラ作りがメインになるよね、そりゃ。

反面、含みネタの大御所とも言える落語が、静かなブームらしいのは、そうしたうわべの笑いに我慢できない、感覚としては真っ当な人が、寄席の方に流れているのかも知れないねぇ。落語って、あちこちに伏線があったり、言葉のトラップとか、ひっかけとか、理解できないと笑えないし。基礎知識も必要で、時そばも、江戸の時間区分が、真夜中24時が九つで、その前の22時が四つ。と言うのを踏まえていると、ラストの「7文…8文…おいそば屋、今、なんどきだい」「へい、四つでさ」「五文…六文」と言うのが理解できる。コレがないと、なんで九つと四つ。五時間も違う時に試してんねん。と言う、恥さらしなツッコミを得意げにしちゃうわけ。

なんか、論旨がずれたな。まぁ、ともあれ、落語の伏線の張り方、トラップの仕掛け方、話の緩急、盛り上げ方。一級品です。


引責辞任(2008/09/28)
内閣改造が行われると、一週間ぐらいで必ず一人は、不適切発言で辞任するよねぇ。大抵の場合は、これまで注目される事の無かった人で、大臣になって、テンション上がっちゃったのか、はたまた、大臣という要職における発言の重さを自覚する前に言っちゃったのか。今回の中山国交大臣の発言も、大臣でなく一議員だったら、過激発言ぐらいだったのだが、大臣となるとその重さに雲泥の差が。

空港問題とかの発言はどうかなと思いますけど、日教組がガン。と言うのは、案外に的を得ていると思います。現場で、ごねているのは日教組だし(例えば国歌問題で、ごねて、会議やら会合を開かざるを得なくなり、その分、余計な仕事が他の人にも降りかかるわけで、その間に採点やら授業準備が出来なくなるわけで)、私が、中高生の頃の日教組は最悪と言えるぐらいで、校長先生を、校長室に軟禁して、自分たちの要求をゴリ押していたり、用があって、校長室の前を通ったら、その現場を目撃しました。

ソファでバリケードを作ってドアを閉鎖し、シュプレヒコールを上げる。なにか、とてつもなくたわいのない事を叫んでいた気がする。私を見つけた先生などは、あっちいけしっしっと、追い払う。数の暴力、反撃されない相手への容赦ない攻撃、コレをいじめと言わず、何というか。そして、多くの民間登用校長が辞任したり、あまつさえ自殺するほどに追い込んだのは、こうした活動……いじめが、行われていたからに違いない。

大分の不正登用も、日教組が絡んでいるにもかかわらず、何の謝罪もない。個人のした事と、政治家以上の尻尾切りだ。日教組が躍起になって謝罪要求した事は、痛い腹を探られた反射的な防衛行動としか見えない。学校は閉鎖社会と良く言われる。その閉鎖社会の皇帝を気取っている、砂場のお山の大将が日教組だと私は思う。

真面目な話、教員による日教組への闇専従とかありそうな気も…教育委員会にはあるでしょぅけど。

中山大臣の発言に対して「よくぞ言った」と思っている人は、かなり居るのではないかと思う。だからこそ、アホかと言いたい。なんで、もうすこし安定してから言わなかったのかと。証拠を固めてから、言わなかったのかと。今辞められたら、何にもならんではないか…とは言え、砂場の山を少しは削った事には間違いない。お山の大将も少しは不安定さを感じているだろう。と思いたいけど、鉄の肌以上鉄面皮の恥知らず達だからなぁ。


はこまるさん(2008/09/30)
久々に箱のゲームを買いまして、買ったのは「Bully」です。ロックスターのゲームにちょいと興味があったもので。で、久々に起動したら、プレイアブルリチャージキットのバッテリが死亡した模様。おーい、使用時間300時間もねーぞー。本体の電源を落としても、充電を続け、終わったら切れます。と言う説明を鵜呑みにして、朝起きたら、まだ充電してて、持てないぐらい熱くなってた事があったので、アレが直接の原因だろうなぁ。ともあれ、カタログスペックで、1チャージ30時間。リチャージ回数300回。としたら、エネループのが良かった気がする。

そんなわけで、充電用ケーブル接続して有線状態で、Bullyプレイ。んー、思ったより、箱庭じゃない。というか、コレは箱庭じゃない。と言うのも、ミッションが一方的で、クリアするごとに物語が進行していくんだけど、その進行具合が一方通行。解法もほぼ一通りのみ。そのため、全ミッションクリア後のフリー行動も、思いの外する事がない。各派閥との友好度が設定されているのだけど、繰り返しのミッションが存在してて、こっちで調整できるなら意味があるんだけど、変動値はミッションで固定されてて、プレイヤーから能動的に出来る事は何もない。

最悪、全派閥を掌握するのも良いんだけど、一つの派閥に専心して、その派閥で制圧するエンドとか、多少なりともマルチエンドっぽい展開にしてくれれば、まだマシだったと思うのだけど。

結局の所、移動がフリーで、ミニゲーム満載の、一本道のゲーム(メインミッションクリアしないと章が進行しない)。コレは、箱庭と言えるのかなと。それとも、私の箱庭ゲームに対する認識が間違っているのかな。というか、章立ての段階で箱庭じゃない気もするのですが。

しかし、ゲームとしては、良く出来ています。TPSとか、FPSとかのミッション系ゲームとしては、さすがのロックスターと言うべきでしょう。ただ、エンジンは、正直、オブリビオンのが高性能。敢えてそうしているのか、全力でこうなのか分かりませんが、NPCの挙動が、かなり歪。かつ、プレイヤーを目のカタキにしすぎ。例えば、ライバルの方が殴りかかって来たのに、監督者は気付かず通り過ぎていったので、反撃したら、即座に飛んできて、取り押さえられます。「悪いのはオレじゃネー」と、思わず叫ぶほどに。まぁ、それだけ、ジミーが目のカタキにされている。とも取れるのですが。あと、物理演算もオブリビオンの方が上。GTA4ではどうなってるか分かりませんが。

シナリオの方は、典型的なティーンの学園青春もの。エンディングも、それっぽい映画そのもの。私としては、最後はやっぱり、校長やら、悪徳教師がライバルの肩を持って、処分させられそうになるけど、助けた先生とか、他の生徒が、証拠や証言をしてくれて、ハッピーエンドの方がそれっぽいと思うんですけども。

つづいて、悪名高いDOAX2。実績関連に関しては、何を考えているかサッパリ。と言う感じです。ビーチバレーソフトとして買ったわけですが、出来の方は今ひとつ。通例、バレーボールソフトや、テニスと言ったモノは、ボールの軌跡が追いやすく出来ています。そうしないと、ラリーが出来な為。DOAX2は、ボールの軌跡、スパイクの着地点が表示されないため、レシーブがかなり難しい。大抵のバレーゲームだと、サーブの時は、ボールの色が変わったり、矢印が表示されてる間に打つと、ちゃんとコートに入ります。みたいなガイドが付くものだけど、それもない。

ビーチバレーゲームとしては、正直不出来。が、ジェットスキーレースはなかなか。波による影響とかもちゃんと処理されてて、バンクさせてる時に、大波来たら倒されたりとか、挙動がリアル。なのは良いんだけど、コースブイが、ただの玉なので、大波がくると、簡単に見失う。コースアウトと言われても、コースブイが見えず戻れない事が多々。これが非常にイライラする。せめて、コースブイには旗を立てて高さをつけて欲しい。それをしていれば、レースゲームとして、満足できたのだけど。

ゲーム全般としては、追加ゲームのチケット購入とか、ジェットスキーのマシン購入、所持金などが、各キャラクター事に設定されていて、正直、ワケが分からん。お気に入りのキャラクターで、延々とプレイして、貯まった金で、他のキャラの処理をするか。と言うのが普通の流れと思うのだけど。せめて、金とマシンは共通にしてよ…



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