1、安心確実なAエレベータへ向かうため北へ向かう。


アイリーンに手短に目的をつげ、北へと進路を取る。隔壁をマスターキーで開けると同時に警報。ドロシィの重心が沈み込む。

>AW−88D RUMA 距離4にて捕捉。熱源感知。
>緊急回避


ログを確認すると同時に、ビームの残光が目にはいる。どうやら、無照準射撃らしいが、あの出力のビームならば、この通路を制圧するには十分すぎる。敵は、こっちの射程外かよ。一気に詰めるか、それとも退くか

「隔壁の受信機を壊してッ」
背後からの声に、脊椎が反応する。ドロシィを隔壁の脇に押しつけると同時に、隔壁の受信機を破壊する。隔壁が急速に閉じていく。ビームの第二射は、駆け込み乗車をもくろんだが、失敗したようだ。

「受信機を破壊すると、隔壁は閉じるんだったな。」
「あら、憶えていたのね。」
クスクスと笑うアイリーン。その顔が初めて年相応に見える。気恥ずかしくて、無理に話題を変える。
「そう言えば、索敵をしてくれたのは、キミか?」
「ええ、マニュアルを読みながら試していたら、敵影が映ったもので」
「いや、助かったよ。ありがとう」
「でも、上手く行って良かったわ。きっと、ドロシィのおかげね。」

マニュアルを読んだだけで、マスターしたのか。さすがは、二十代で軍の秘密研究所に勤める才女だけのことはある。正直、ローガーより速いかも知れないな。

ともあれ、北側の通路も塞がれてしまった。

1、研究区画のある西に進む



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