RX−79EZ1


大気圏内飛行を目的として開発された機体。
常に制空権を握っていた連邦軍であるが、飛行空母と言うべきガウが戦場に到達すれば、戦局は流動化する。
フライマンタやTINコッドでは、ガウに致命傷を与えられず、なにより、空中で延々と補給を繰り返すドップ隊の防御を突破する事さえ、困難であった。

そんなガウをおそれた連邦高官によって、無理に差し込まれたのがEZ1である。
ガウキラーとして設計開発されたものではあるが、その思惑には、ジャブローにいる高官の思惑が大いに絡んでおり、EZVの中では、副次的な開発タイプであったにもかかわらず、初期の三タイプの中で、もっとも潤沢な資金と人材が投与された機体である。

背部に、可動式ロケットエンジンを搭載。航空力学を無視し、飛行と言った優雅なものではなく、驚異的な推進力に物を言わせて、空中を押されている。と言った感じである。そのため飛行距離は短く、どちらかと言えば、再利用可能なロケットブースターの感が強い。

ガウキラーとして開発された機体ではあるが、その想定された使用方法も、地上からガウを視認。ガウの高度まで、垂直上昇して、水平飛行に移行し、ガウのエンジン部を破壊すると言う強引なものであった。

そのためビームサーベルではなく、ジャベリンタイプが採用され、騎兵のごとく槍による突撃を行うのである。
また、手に武器を携行することは、バランス維持に負担がかかるとの理由で、腕部に90ミリガトリング砲が内蔵された。

本体は共有する計画であったために、EZ2やEZ3にも、腕部ガトリング砲が内蔵されたのであるが、武装としては優秀であったため、のちのEZ4以降にも、積極的に採用された。まさに怪我の功名と言える。

高度三百、水平飛行751メートルしたところで、背部ロケットエンジンが爆砕。テストパイロットも死亡している。原因は冷却システムの欠陥で、エンジンの熱を逃がしきれず、推進剤の発火温度を越えてしまったため。

原因の解明が終了した時点で、オデッサ作戦は終息しており、ジャブロー侵攻はあり得ないとの判断により、開発中止となる。これにより、無変形の大気圏内飛行MSの登場は、バイアランまで待たねばならない。

余談ではあるが、EZ1の開発メンバーは、連邦高官の呪縛を解かれ、本来の目的であった高機動型MSの開発に着手できる運びとなった。


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