私の趣味からして、主に、クトゥルフや新世黙示録のネタになりそうな作品をチョイス。
実際の所、最後に召喚されるモノを悪魔(超常体)にすれば、新世黙示録シナリオに。クトゥルフ神話の神話生物にすれば、クトゥルフシナリオに出来ますので、根幹は同じだったりします。
まぁ、情報・調査だけで盛り上がりを作る必要のあるクトゥルフと、適度な情報誘導で済み、戦闘で盛り上がりを作れる新世黙示録では、運営方針に違いがありますけども。戦闘ができないクトゥルフはやっぱり苦しいです。
映像
スクービードゥ:スクービー&スクラッピーでも良いですが。ただし、近年、映画化された実写よりもアニメーションの方が良いです。ひとまずのお勧めは、「スクービードゥと魔女の幽霊」。
噂の怪奇現象が人の手によるトリックであると見抜くことで、まず1オチあります。しかし、そこからホンモノの超常現象が起こるという二段オチになっているのが素晴らしい。怪奇シナリオに必要な緩急が見事です。
テレビシリーズは、やはり出来にムラがあり、たんなるコメディーとなっている場合もあります。
JQ:これもハンナバーベラ物です。初期のハンナバーベラは、怪奇ネタが結構多いので使えます。
JQは、その怪奇現象を科学力で解決します。一例を挙げますと、新型レーダーの実験中だったかなに、不可視の異次元の怪物を呼び寄せてしまい、それを退治(もどの次元に返す)する話があります。これなど、星の精にすれば、そのままクトゥルフネタに出来ます。
そのほかにも、当時の最新科学ネタ、幽霊船、遺跡探検など、クトゥルフにはもってこいのネタが転がっています。が、あまりにも適しているので、そのままシナリオにするとばれてしまうかと。
タンタンの冒険:コレも外国(非アメリカ)のアニメーションです。少年記者タンタンの冒険なので、怪奇ネタはほとんどありません(ミグー:雪男ネタがありましたが)。ですが、遺跡探検や沈没船調査、宝探しなど、冒険の部分でネタになるトラップやギミックが多々出てきます。
破裏拳ポリマー:古い方のポリマーです。一応、仮にも、探偵物ですので、調査ネタが多く、トラップギミックや、ストーリーの展開にも見るところがあります(やや、強引な展開が多いですが)
事件記者コルチャック 別個に感想も設けていますが、ひとまずのお勧めはセカンドパイロットの「ナイトストラングラー」。事件の発生、調査、そして自分の推理が、真相に一歩ずつ近づいてき、最後に推理と真実が一致する恐怖感。この展開は、調査ホラーとしては、完成型であり、その出来は珠玉です。
シリーズの方では、アステカの話と、首切りライダーの話が、とりわけ良く出来ていると思います。知名度のわりに、実際に見たことがある人は少ないので、そのままシナリオに利用しても、ばれにくいと思います。
発端、謎解き、解決に至るプロットは良く出来ているので、一度は見て欲しいと思います。
また、この事件記者コルチャックシリーズでは、事件の謎は究明されませんが、事件の謎は解決されます。
確かに「人間には理解できない事件」は、恐怖の対象なのですが、謎を解決しないならば、物語として成立しないと思います。
特に、ホラー系のTRPGシナリオならば、調査が主となります。調査したけれど、何も解決できないままに終わったとしたら、首を傾げたまま、納得できないまま終わってしまうでしょう。全ての謎は解けなくても良いけれど、事件の根幹の謎は解決されるべきでしょう。
シリーズ第一話でも、犯人の男はなぜ不老不死となり、どうやって不老不死となったのかは、究明されませんが、なぜ殺人事件を起こすのかはその理由は解明します。
このことを忘れると、ただの理不尽な不条理物語となってしまうと思います(例:河原崎家の一族2。)。
PSI FActor:一応、事実に基づいた物語を映像化と言うことになってますが、まぁ、やっていることはXファイルです。
怪奇大作戦:ウルトラQの原型とも言えますし、日本版、ミステリーゾーンとも言えます。関連して、ウルトラQも、やや巨大怪獣が出る話もありますが、基本的にはミステリーゾーンしてて、面白いです。
※はい、フルレンタルしたら、上記勘違い甚だしかったです(笑)。深夜にやっていたのをとびとびで見てたので。調べてみると、ウルトラQのが先。怪奇大作戦はウルトラセブンの後番組
アメリカンナイトメア:60〜70年代の恐怖映画の巨匠たちのインタビューを交えた、恐怖映画の考察。インタビュー映画と言うのか、ドキュメンタリーというのか。
私が、こちゃこちゃと拙い言葉で言っていることを、短い言葉でスバッと言ってくれます。さすがは巨匠。昨今、アメリカのホラー映画がダメになったのは、血と殺人の向こう側にあるモノを見失い、目先の鮮血に専念しているからではないでしょうか。
ホラーシナリオに深さを入れたい人は、必見です。ただし、スプラッタの話しかしてないので、それだけがネック。
書籍
古典:落語や講談などの怪談話です。意外と知られているようで、知られていない話が多いです。まぁ、魔夜峰央さんがパタリロなどて、そのままやっているので、それを読むのも一興。現代に残っている怪談の大本は、落語などの怪談で、原話とは大きく離れている場合が多かったりします。
また、日本霊異記や、大鏡など、まじめな古典資料にも、怪異の話は多く残っています。武徳殿松原の段とか。こうしたネタは、西洋の物に精通している人は多いですが、意外と日本のに精通した人は少なかったりします。
単純に、日本の妖怪を神話生物に置き換えても面白いでしょう。この場合、悪魔や超常体の域まで踏み込むこともできます。
単純なところで、アズミ=深きモノども。天狗=ビヤーキーないしミ・ゴなど。各国の神話をクトゥルフ神話に転換するコトも不可能ではありません。
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