成功度1ならば


電話口にでた情報屋は、不機嫌な感情を隠そうともしなかった。情報屋の背後からは、安物の香水で体臭を隠しているような甘ったるい声が聞こえる。そう言うことか。

「悪いけど、そんな噂も、気配も聞いたこと無いね。そんなに大口の買い付けなら、耳に入らない訳がない。あんたの話が本当なら、地元の連中も躍起になってるだろうぜ。じゃァな」

確かに一理はある。賤民どものマフィア連中も、自分たちの縄張りに、大量の銃器が持ち込まれることを快くは思わないだろうし、自分たちから、買い付けないことを逆恨みさえするかも知れない。

「ああ、躍起になると言えば、埠頭の倉庫に新参者が現れたって、予備役どもが騒いでたな。まぁ、ギャングボーイズの抗争なんてたかが知れてるし、結果も伝わってこないところを見ると、口だけだったかもな」

埠頭の新参者。黒手団だとしたら、いまごろは、干物になっているだろう。あの辺りは、公子の版図だ。この街のカマリリャであそこにねぐらを構えるモノなどいやしない。サバトの連中が絡んでいることは間違いない。

2、繁華街での聞き込み
3、導師と接触する
4,公子に密告したノスフェラトゥに会う