成功度3以上ならば


みすぼらしい格好の男は、差し出した瓶の銘柄を確認することなく、開封しあおる。

「くはぁ、キューバラムか。胃にしみるぜ。あんた達の食餌もこんな気分なのかねぇ。ま、理解したくはないけどな。」

そう言いながら、二本目に取りかかる間隙をぬって、目的を告げる。

「そうさな、その筋のものの動きはないよ。ただ、何日か前に、ガキどもが息巻いて行ったが、お決まりの結末さ。入るとこは見たが、出るとこは見てないってヤツだ。そこを占拠しているあいつらは、あんた達と同じさ。仲間が何人か、文字通り、食い物にされたからな。間違いない」

ラムで喉の滑りをよくしてから、再び口を開く。

「ホンモノは一握りだ。多くても二、三人だろう。それとな、町はずれの教会に、何度か出向いているらしいぜ。向こうを根城にしている連中から連絡があった。あんた達ほどじゃないが、オレたちも仲間意識は高いんでね。」

空き瓶を枕にして、寝息を立て始める。なんとも形容しがたい度胸の持ち主だ。もっとも、血族の間では、血の変わりにアルコールが流れていると有名な男だ、血族から狙われる心配は少ない。ヤブ蚊以外からは…だが。

郊外の教会。サバトの隠れ家にしては少々優雅すぎる気もするが、奴らの組織はキリスト教のシステムを揶揄している。あり得ない話ではない。


2、繁華街での聞き込み
3、導師と接触する
4,公子に密告したノスフェラトゥに会う
5、教会について調べる。