MT14サイコマスターズ


いまさらな感じですが、ふと思い出したので書きます。一応、郵便媒体での最終ゲーム。PL対決のガチンコ勝負。と言うのが、売りだと、パンフレットには合ったのですが、所詮、テラネッツ。無理無理。どうせ、痛み分けに終わるんだよ。と思ってましたがその通りでした。

で、ゲームが始まってみると、やっぱりと言うか、なんというか、軍事知識ならばともかく、戦略・戦術の無知からくる歪みに翻弄される結果となりました。

ゲームのあらすじはっていうと、人為事故によって、天変地異が発生。ヨーロッパは氷に閉ざされ、電磁波障害で飛行機も飛べない。と言う事態に。それでも、生き残った人類は、実験段階だった天候管理システムを起動して、凍土と化していたヨーロッパをなんとか人の住めるレベルに戻したのは良いけれど、天候管理システムが出すナノマシンの死骸が、毒素を出して、中東に降り注ぐ。中東連合は、諸悪の根元である天候管理システムを破壊すべく、ヨーロッパに攻め込んできた。

って、感じ。詳細はだいぶ違うと思うけど、大筋はこんな感じ。まぁ、この段階で矛盾が隠されていたのだけど、それを知らされるのは最終回あたりでねぇ。

なおかつ、システム的な欠陥があってねぇ、テラネッツが気が付いたかどうかも疑問だけど・・・マスターは再三、他の関連のあるディヴのリプレイも読みましょう。と言うのだけど、入手経路が存在しません。同封されている住所録は、おなじディヴのメンバーばかりです。

必読というのならば、関連ディヴの住所録をいれろっつーの。この時点で、ダメダメですね。その点、PASはちゃんと関連ディヴの名簿どころか、リプレイも入ってたな・・・

まぁ、再三言ってますけど、テラネッツも倒産までカウントダウンですね。インターネット媒体に切り替えたと言ったけれど、結局、マスターの質、プレイヤーの質、それから運営スタッフの質、どれをとっても下降する一方。UOなんかの方が、物語をともに生み出す一体感はより強く感じられると思うしね。現状のマスターやスタッフ、プレイヤーの品質では。


まぁ、ゲーム自体は、E2を担当してくれた白龍マスターが普通の人だったので、普通のゲームになりました。言い方替えると、可もなく不可もないゲームでした。実際は、不満の方が多いのだけど、それは、マスターには責任のない不満だからねぇ。

つーか、MT13であまりの戦術への無知っぷりに比べたら天国と思ってしまったのですが。

ガチンコと言いながら、モロにマスター救済が入ったゲームに序盤からなりましたしねぇ。基本的に、ヨーロッパ側の方が、おバカが多く(ゲーム的に不利にさせられていたと言うのもありますが)、ヨーロッパ側は領土の70%ぐらいは奪われたのではないでしょうかね。少し自慢入りますけど、そんな中で、ほぼ無敗。三つの大戦果をE2と言うより、私らのグループ。シュベルトファルコは勝ち得ました。戦史に刻まれる程の輝かしい戦果を。でも、評価されず・・・ヨーロッパ側で、唯一戦果をあげたディヴですよ、私ら・・・

では、軽く振り返りましょう。第0回は従来ならOPシナリオなんですが、OPからPCが登場しますと言う訳の分からん売りで、まぁ、顔見せですわな。ちなみに、私のキャラクターは、サン・シール出身と言うガチガチの軍人にしてみて、サン・シールが分かるか否かでマスターの軍事情報をチェックしてみたんですが、スルーされてしまって、やはりなって感じ。

(注:サン・シール。フランス陸軍士官学校のこと。アメリカで言うなら、ウェストポイントみたいなもの)


第一回:えーと、確か大型輸送船でやってきた中東連合を、平地で迎え撃て。と言う、無理難題を第0回で押しつけられて、仕方なく次善策の嵐をかました回。船で来るのが分かっているのに、上陸阻止戦をやらせて貰えないなんて・・・しかも、敵さんは堂々と、港湾都市を一個占拠してからの出陣です。まぁ、引き分けに持ち込めたので、御の字ってやつ?。

私はと言うと、主たる戦闘には参加しませんでした。どうせ、痛み分けの引き分けになるの分かってるし。港湾都市を占拠したことから、そこを拠点・要塞化するのか、それとも荷物を下ろすだけなのか分からなかったし、荷を降ろすだけなら、そこからドコへ向かうのかも知っておきたかったから。つーか、それ知らないと、今後の戦略立てられませぬ。潜入工作の結果、基地化するつもりはなく、シャイターンとか言う新型MS(マスタースレイブ。パワードスーツみたいなもの。中東側の主力兵器)の存在を関知する。


第二回:敵の大型輸送船を撃沈。敵が制圧していた港湾都市をも奪還。一個大隊でコレだけのことやれば、十分勲章モノだよなぁ。でも、情報誌には記載されず・・・。敵が迷走を始める。何か意味がある行動と踏んでいたが、実は無意味だったことが後に分かる。F2(だっけか)、フランス方面軍から、自称軍師とやらが、義勇兵(NPC)二千を連れてきたが、軍師とは名ばかりの数での力押しだったわ。

私はと言うと、前回の潜入工作から、輸送してきたMSの総数と、戦場で確認された数の差が50近くあり、戦場で新型MSの発見報告も無く。また、ほとんどの物資を輸送船に積んだままと言う情報を得ていたので、この輸送船は、中東軍のスペイン方面軍への補給物資と判断。これだけの物資と新型MSを持ち込まれたら、戦力バランスは一気に変わる。と思ったので(この時点ではまだ、ガチンコ勝負を信じていた)、少々、強引ながら、水中から接近して、輸送船の爆破を試みた。当然、普通にやっては沈められるわけがないので、プロペラを折り、航行出来ないようにするのが目的。ついでに車軸と船体の付け根にも爆弾を仕掛けて、漏水させた。

50機のうち、何機が新型なのかは分からないけれど、食料その他の物資もろとも沈めた大戦果は誰の目にも明らかなれど、誰からも讃えられず。味方からは、やっかまれましたわ。損害だけでなく、スペイン方面軍への補給が遅れたことで、世界情勢にも影響もあると思っていたのだけどねぇ。


第三回:えーと、何したっけ。そうそう、前回港湾都市からも追い出された敵の迷走が本格化。マスターからも、追撃するか、ベネチアに向かうかの選択を迫られた。一応、我々の部隊の当初の目的は、ベネチアの奪還。ベネチアに向かう途中、敵の迂回部隊らしい輸送船を発見したのが、第0〜1回だったらしい。シュベルトファルコ以外のおバカぶりは、分かっていたので、全対応なプレイングにして、みごと中途半端になりました。

私的には、この辺りからリプレイはおろか、マスター通信さえも読まなくなりました。あまりに、リプレイに記載された情報が皆無なので。チャットで読んだ人から、状況を聞き出し、戦術を組むと言うスタイルを確立。

確かこの辺だったかなぁ、テラネッツの無知ぶりを露骨に表した失態を、大得意に発表したのは。ヨーロッパ側と中東側の他に、エバーグリーンと言う自称、国際調停機関(国家が崩壊しているのに、なんとも不思議だが)があるのだけども、このエバーグリーンが、突如、中東側と条約を結びました。と情報誌にトップ記事として、大戦果として取り扱いました。

根本的な問題として、エバーグリーンは国家ではないので、条約と言う言葉からして間違いだと思うのですが・・・それって、単なる密約じゃん・・・しかも、内容は、中東から長駆して、ヨーロッパに攻め込んできている中東側は当然補給がままならぬ。そこで、エバーグリーンが食料を提供する代わりに、エバーグリーンには攻め込まないと言う条約なんだそうだ。

これを大戦果と思ったのは、プレイングをかけた本人と、コンセプトワーカー、それと担当マスターだけだ。その他の7割はこれの意味すら分からず、残りの3割は、あまりの馬鹿らしさに怒りすら沸いてこなかったという。

現代に置き換えると、国連がテロ組織に、資金提供するから国連の建物にはテロ行為はしないでね。と言うのに等しい。これって、ただの敗北宣言でしょ?。仕掛ける方もバカだが、採用するのもバカだし、それを大戦果として、一面で報じるのもバカだ。

しかも、本来公平であるべき調停機関が、片方に肩入れをした時点で、調停機関としての機能・職務を放棄しており、眼前の危機に際して、愚かしくも浅ましい自己保身を計った、断罪されるべき事案以外何物でもない。

加えて、中東側の目的は、天候管理システムの破壊である。エバーグリーンの本拠地はワルシャワにあるのだが、当然、システムが破壊されれば、そこも氷に閉ざされる。バカ。としか言いようがない・・・


第四回:第一次ベネチア奪還作戦。エバーグリーンの密約でやる気をなくしていたので、他のメンバーに戦術の組立を任せてみる。が、結果、目的のない戦闘をやらかしてしまい、さしたる戦果無く終わる。実は、ベネチアは、大陸とは一本の橋でつながった島であることを知った。防御をする中東側にしてみれば、端を落とすのは常套手段で、見え見えだったわ。つーか、住民感情の悪化をおそれて、どうやって敵側の責任にしようか苦心したのだが、敵はストレートに爆破してくれました(笑)

私的には、大陸との唯一の交通手段である橋(と言っても、かなり巨大なモノだが)を落としてしまえば、はっきり言って、戦略価値はゼロになる。すでに制海権はこちらにあったし。だから、橋を落として無力化して、さくさくミュンヘン要塞の支援に行きたかったのだが・・・ちみなに、ミュンヘンには、どうやったら負けれるのか、教えて欲しいほどの大兵力があったのだが、なぜか、負けていた。理由を聞いて、滅んでしまえと思ったさ。

結果として、マスター都合なのか、橋を落としても戦略価値が無くなっていることは、無視されて、完全な攻略作戦へ移行するハメに。


第5回:第二次奪還作戦。無事、ベネチアを奪還し、あまつさえ、敵のイタリア方面軍司令を捕虜にするという快挙。本来ならば、二個目の十字勲章か、シルバースターでも、貰えそうなものだが、戦果が報道されることすらなかった。

どうにも放っておいたら、目的無き戦闘に終始しそうなので再度、指揮を執る。E2の雑魚と言うなの他のグループは、相変わらず、無策の正面突破で、かつ、戦闘目的が無い戦闘(厳密には、ベネチア奪還と言う目的があるのだろうが、ただ、奪還のために乗り込むと書いても話は広がらないのだ)をするので、それを利用する事にする。

船を使用した上陸作戦と言うので、それを陽動にして、司令部を急襲するという単純明快、私の中では作戦にもなってない作戦だ。もう次回が最終回なので、政治的な発言もしてみたがスルーされた。トルコを譲渡する代わりに、停戦しない。みたいな話だったのだけども。天候管理システム破壊しても、中東の毒がすぐに抜けないが、ヨーロッパは即日凍り始めるし。って感じで。

そうそう、この辺りで敵側のプレイヤーに猿まね君がいることが判明。私らの行動をそっくりそのまま次の回にやってたみたい。たとえば、第二回に私らがやった水中からの襲撃を第三回でやったりしてたらしい。中東側のマスター(成瀬マスターだったかな)が、ちゃんとした人で、当然のごとく没にしてたらしい。マスターの中にも、良識がある人はいるのね・・・成瀬マスターを知る人からは、大人しいのが気になると言っていたけど、最後まで大人しいままでした。猿まね君が最高位のプレイヤーだとしたら、そらぁやる気無くすよな・・・

ちなみに、敵側のリプレイで私ら登場しまくりだったらしい(笑)


最終回:第5回の終了時点の情報で、中東側が和平を持ちかけてきたらしい。ヨーロッパ側の本拠地、ベルリンに敵軍が迫ってきているのに、和平交渉ですか・・・それは、実状、降伏勧告と思うのですが・・・・ともあれ、和平交渉で、少しでも優位な立場を得るために、ミュンヘンを奪われるわけには行かぬと奮闘したつもり。

結果は読んでないので知らないけれど、作成はそれなりに成功して、ミュンヘンも守れているはず。つーか、ミュンヘンには、飛行船が三隻。シンクタンク(AI稼動の多脚小型戦車)が百機単位で存在していたのに、どうして負けれるのか。答え、ホモ同人誌作ってたらしい。プレイヤーが書くのは好きにすればいい。プレイングとして、キャラクターが作ってたんだってよ。

んで、その同人誌を敵軍にばらまいて、攪乱してたんだってさ。死んでしまえッ。そんなプレイングを書く奴も、採用するマスターもだッ。

そう言う目の前の敵を無視して、同人誌書いてるような連中から、E2ディヴ(私らのこと)の連中が、しっかり敵を押さえてないから、ミュンヘンが危機に陥るんだ。と言ってきました。愚劣指揮官の典型のような発言です。笑いました。

くわえて、第二回で登場した、自称軍師の方も、再三、掲示板やチャットで、あーしろ、こーしろとやかましく言ってきました。無策の策士に言われてものぅ。つーか、あんたの提示する作戦底薄いねん。そもそもにおいて、この人が所属していたF2だったかな、フランス方面軍は、要のピレネー要塞を突破されていて、崩壊寸前。あんた、他人のディヴに口出しするヒマがあったら、自分のディヴなんとかしぃや・・・・しかも、俺ら、輸送艦沈めて、あんたらの負担軽くして、ベネチアも奪還、敵の司令官まで捕まえとるんや、校内トップ成績の我々に、赤点補習決定のアンタに教わる事なんてないで・・・あるとすれば、冷静に自分を見ることの大切さかな・・・


総じて、白龍マスターには、補給路を断つ。と言う事が、地味だが、致命的と言うことが分かって貰えなかった模様です。中東から、ヨーロッパにまで遠征に来ている中東軍にとって、補給は大切と思うんだけどなぁ。

日本帝国も補給線が延びすぎで、戦線を維持できなくなったのが敗戦の始まりだし、ナポレオンも、ロシア遠征に失敗したのは、実は補給線を断たれたから。もちろん、寒さに負けたってのもあるんだけど、補給部隊がキッチリ到達していれば、回避できたわけだし。まぁ、ナポレオンの場合は、補給は現地調達が基本だったけど、ロシアが焦土戦術やったからねぇ。


最終回だったかなぁ、情報紙で、いろいろな情勢の解説してたんだけど、なにを今さらってネタと、なんとか帳尻合わせるのに四苦八苦な弁明に終始してたなぁ。記事を書いた人には悪いけど、企画そのものが歪んでいて、例のエバーグリーンの密約で崩壊しているので、どんなナイスフォローも虚しいだけ。

特に、エバーグリーンの密約の解説には、フォローのしようがないってのが浮き彫りでしたなぁ。『あまりに弱気の姿勢と言われても仕方のない条約であった』とかまとめてましたな。この条約で、交渉のテーブルが用意されたとか言ってたけど、ヨーロッパ側には、中東からの投降兵がいて、その投降兵を正規軍に組み入れているので、現場レベルでは交渉は随時行っているはず。なんだかなぁ・・・

で、話はスタートに戻って、テラネッツ恒例の初期設定ミスなんだけど、中東側って事前交渉、一切ナシで、宣戦布告して攻めてきたらしいのよ。つまり「お宅さんトコの噴煙被害どうしてくれんのよ」と言う折衝・交渉をすることなく、いきなり殴り込んできたわけ。

私は、そうした事前交渉が決裂したから、攻めてきたと思ったわけ。だから、義は中東にアリ。だけども、家族を守るために戦場に行くヨーロッパ軍兵士の悲哀を醸し出そうとしてたんだけど、出るわけないわな。

結末はってーと、ナノマシンの死骸の毒素と、毒素の含んだ永続的な砂嵐(死の壁と言うらしい)を、体力のない女子供でも安全に乗り越えられる冷凍睡眠装置がようやく完成。スペインを譲渡する形で移民するんだってさ。そんなのは事前交渉で話し合おうよ。戦争に使う、労力と資金を装置の開発に回せば、どれだけ速く完成したことか・・・つーか、無駄に散った命の重さを知れ・・・

んで、最後のプレイングに、輸送艦の撃沈、ベネチア奪還、敵司令官の拿捕、どれをとっても勲章モノですよね・・・情報紙にも取り上げられてないですよね・・・我々。とチラリと書いたら、なぜか私が、ヤギデミーにノミネートされました。ちなみに、最優秀賞に選ばれたのは、ホモ同人誌書いてた人です。あふぉだよ・・・テラネッツ・・・


おまけ。MT14開始前の師匠との会話

私「イスラム文化って、マスター陣も分かってるんですかねぇ・・・」
師匠「ダメだろうなぁ・・・」
私「やってみたい作戦があって、まず相手の補給路を断つ。そして、こちらの食料輸送車を襲わせる」
師匠「ふむふむ」
私「で、食べた頃を見計らって、ビラをまくんです。『君たちが奪った食料には豚肉が使われているから返してくれ』と」
師匠「うわ、えぐっ(笑)」
私「奪ったのは、中東軍だし。我々は、豚肉が使われているのを親切に教えてあげただけですよぉ(笑)」

後日

師匠「例の豚肉作戦だけどさー、中東軍の中枢やってる人に言ったらね」
私「どうしました」
師匠「それやったら、ヨーロッパ人の難民に、騙して人肉喰わせるって」
私「あ、それ有り難いです。やって下さい(笑)」
師匠「え?」
私「豚肉は宗教的なモノですけど、人肉は人類共通の倫理的タブーですから」
師匠「まぁねぇ」
私「それが発覚したら、中東軍に義無しと喧伝できて、中東軍の信頼は失墜させられます。」
師匠「むぅ」
私「遠征地で地元住民に嫌われたら、ツライですよぉ。特に中東軍は補給路ないですし」
師匠「確かになぁ。」
私「直情的、感情的な人を罠にかけるのは楽ですわぁ(笑)」
師匠「私らみたいに、謀略出来る人は良いけど、耐性無い人にはキツイよ、それ」
私「それ以前に、このプレイングを裁けるマスターがいてませンって(笑)」
師匠「だな(笑)」



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