マスターの小技


すでに使っている方もいると思いますが、ちょっとした運営上の小技などを列挙してみようかと。


オートマッピングのススメ

ダンジョンに入った場合、どういう風に、状況を説明していますかね?。D&Dから続く伝統、プレイヤーからマッパーを採用してますか?。それとも、ダンジョンタイル?。

私たちのグループの定番スタイルは、マスターがダンジョンを書くと言うモノです。
某トルネコの冒険の様に、キャラクターから見える範囲を白紙に書きながら状況説明するわけです。

例えば「入り口を入ると、こんな風に通路が延びてて、奥に扉が見える。」
ってな具合です。この間、プレイヤーからの質問は随時受け付けます。壁の材質、扉の材質。それはここからはよく分からない。とか、ここからだと、木のように見える。とか。

D&Dのように、マッパーを置くと、マッパーとマスターだけが会話をして、他がヒマになると言うのもありますし、言葉だけで距離を説明するとどうしても誤差が生じ、口で説明>マッパーが書く>マスターがチェックと言うのは手間です。それならば、マッパーが書くのをすっ飛ばして、説明しながらマスターが書いた方がいいじゃん。

と言うことで、私たちのグループでは、マスターがマッピングするというのが、定番のスタイルになったのですが、他のグループではあまり知らないようなので記述してみました。

もちろん、マッピングをプレイヤーにさせてこそ。と言う人もいらっしゃるでしょう。それを否定する気はありません。まぁ、マスターが書くと、時間短縮になりますし、他のプレイヤーも質問しやすいですよ。と言うことです。


空ダイスのススメ

これはもう定番の小技ですね。マスタースクリーンの裏で、無意味にダイスを振ったりだとか、「悪いけど、そこの八面体とって」とか言うだけです。

特に、ルーンクエストやクトゥルフで有名な、ベーシックロールプレイシステムだと、八面体ってのは、まずダメージ判定にしか使いません。知っている人ならば「うげ、ダメージ?」と恐怖感を与えることが出来ます。連想させる事で生じる恐怖ですね。

しかしまぁ、ダメージがそんなに怖くない、ファンタジー系のゲームだとあまり使う場面は無いかも知れません。ホラーモノほど効果は無いかも知れませんが、緊張感を生むぐらいは出来ると思うマス。

ただし、あまりやりすぎると、ハッタリとばれたり、サイコロ振るのが癖なんだなとか、思われたりするので、使うタイミングも重要です。また、ホラーゲームでやりすぎると「いやだ、死にたくない」と本機で言い出すプレイヤーもいるので注意が必要です。


ダイス操作のススメ

プレイヤーサイドのダイス目のごまかしは、あってはならない事なのですが、マスターサイドのダイス目操作は許されると私は思います。

例えば、あと一撃で死んでしまうダメージを負ったキャラクターに攻撃が向いてしまったとき、他のキャラクターに変えることや、攻撃を失敗させたり、ダメージを軽くしたりすることは、やるべきでしょう。

もちろん、愚かしい行動の結果では、容赦する必要はありません。一般市民を襲って、自警団や騎士団と戦闘するような場合は、手加減無用ですが、シナリオ上の戦闘で、クライマックスが控えている場合、生き残らせてあげたい物です。


自動成功のススメもしくは、ロールプレイボーナスのススメ。

交渉系のスキルがあると、何も考えずに「<説得>つかいまーす」とかなりがちなんです。もちろん、元々、そう言う判定に使うための技能で、いちいち、言い訳とか売り文句を考えたり、交渉を細かく再現するのが面倒だから、そう言うスキルがあるのだと思います。

が、それでは、つまらない。せっかくの会話ゲームなので、そういえ際の良いキャラクターロールプレイには、判定ボーナスを上げたり、自動成功にしたりするのです。

たとえば、帯出禁止の本を借りるときに「なるほど」と言う理由を言ったら、説得や言いくるめに+30%とか、ポーカーの貸しを帳消しにするからとか、欲しがってたアレをあげるから。とか、交渉条件を提示したりするのです。

ただ、説得スキルで説得する。と言う場合、私なら、技能を半分にしたり、1/10にしたり、使用を認めないかも知れません。

これは、交渉系スキルだけでなく、探索系スキルでも使えます。ただ、漠然と何かを探すのと、目的を持って探すのでは、集中力が異なります。私の場合、「机を調べる」と言われたら「市販されている大衆品で、特に価値はない。汚れ具合から、購入して数年と言ったところ」と答えます。

机の引き出しの奥や、引き出しが二重底になっていないか、日記とかないか。と言われれば、無条件で成功にしてしまうでしょう。

本棚を探すにしても、ほこりの積もってない本(良く読んでいる本と言うこと)を探すとか、本も手垢がついているモノや、書き込みがおおいものを探すなど、付加条件を出したプレイヤーを優遇するのです。

私の考えでは、スキルを使用して調べるのは、目星もついていないのに捜索するようなものだと思ってます。


フォローのススメ

ダイス運と言うモノは、やはり個人差があります。ダイス運の良い人は、例え数%でも成功させてしまうし、ダイス運の無い人は、70%でも失敗します。

シナリオを左右する判定でのフォローは好ましくありませんが、調査や探索、察知チェックなどあまり重要でない物の場合、フォローを入れてあげた方が良いでしょう。

やはり人間として、失敗続きよりも、成功した方が嬉しいものです。ダイス運の無い人のキャラクターシートを見て、能力値が**以上なら、無条件成功とか言ってしまうのですな。

逆に、プレイヤーサイドとしても、ダイス運の無さを、ロールプレイボーナスでフォローしようと努力することも必要です。私が細々言うのも、ダイス運が無い方の人間だからです(笑)。ロールプレイボーナスの存在を示唆すれば、誰でもボーナスは欲しいですから、良いロールプレイをしてくれると思います。



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