ビームスプレーガンの謎


「グレートメカニクス(双葉社)」のライターさんが、やたらと推すし(<対抗意識あり(笑))、あっさりと受け止められている、スプレーガンですが、これほど謎の兵器もありません。

ビームスプレーガンの設定には、ビームをコーン状に発射、拡散するので新人パイロットにも当てやすい。と言うモノもあります(上記:グレートメカニクスでもこの設定の元で記事を書かれていますし、ロマンアルバムか何かでも、こうした記述がありました)。元来、直進性と貫通力が売りのビーム兵器を拡散させて、どうするのでしょうか?。コンセプトからして、間違っていると思うのですが…

さらに、ビームスプレーガンは、ショットガンの散弾の様に、小さいビームが飛散していくのか、ビーム密度を低くくして霧(殺虫スプレー)のように発射するのか、拡散ビーム砲の様に幾筋ものビームを同時発射するのか、分かっていません。全くの謎です。

どのみち、高機動兵器への拡散兵器の射撃は、意図せず味方に流れ弾が飛ぶ可能性が高いと思います。サイコガンダムとは、同じ戦場にいたくありませんね。アレは、誤射を前提に作られているとしか…いや、サイコミュ兵器でしたね。ザクレロの方が嫌かも。

ビームスプレーガンは、ピストルか小型サブマシンガンサイズです。ビームライフルでさえ、12発程度。ビームスプレーガンは、いったい何発撃てるのやら。ビーム密度が低い分、発射可能回数は多いのかも知れません。

ちなみに、映像、ゲームでも、普通の直線のビームで描かれます。現にあまり有効ではなかったらしく、初期型ジム以外には装備されませんでした。現状では、拡散設定は無かったことになっていて、低出力ビームライフルって事になってますけどね。

補:塗装工具のスプレーガンに外見が似ているので、その名前が付けられただけであって、名称と性能は無関係である。と言うツッコミを拝領いたしました。名称の由来は、こう言うことらしいです。


あくまで、拡散兵器設定で、戦術を考察しますと、おそらく、ソロモン戦では、ビーム兵器と言うことで、ジオン兵を警戒させることはできたモノの、実情が知れるに従って、ドムの拡散ビーム砲(いつの間にか、公式も目くらましになってますが)と大して変わらない。ということがバレたのでしょう。ドムと同じく、ビームスプレーガンも目くらましには、良いかも知れません(笑)。

いや、ジムの兵器としての性格から考えれば、目くらましで十分だったのかも知れません。
ビームスプレーガンで威嚇する。いわば、制圧射撃であり、敵の侵攻を止め、隊列を乱し、ザクの倍近い推進力で、離脱。すると、ソコにボール隊(地上ではガンタンク隊)の砲弾が、雨あられと降ってくる。

ガンダムのザクを一撃で破壊するビーム兵器と言う、戦場の神話が確立しているからこそ、成立する戦法。連邦の心理作戦研究所は、かなり優秀なのかも知れません。それが、オーガスタ研かムラサメ研かは分からないけれど。


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