兵器の配備


ついで思い出したので。ゲームやアニメの主人公が、その後の戦争で乗った可能性のある機体。と言うのを書いてらした方がいて、興味深く見ていたのですが、一つ誤解されているのは、兵器は、個人に対して支給されるのではなく、部隊単位で支給されることが多い。と言うことです。

単純に考えても、様々な種類のMSが寄せ集められているならば、整備が大変ですし、パーツの補給なども手間になります。現代で考えても航空大隊のワッペンを見れば、使用している機体が描かれていたりします。つまり、大隊やそこいらのレベルで、使用している機体が統一されている。と言うことです。

MSも兵器である以上、実際のところ、38連隊の101支援大隊所属。と言えば、ああ、あそこはガンタンクUの部隊だったなぁ。とか、21大隊と言われたら、あそこは、ジムスナイパーUかぁ。と、部隊名で使用MSが分かる感じに、部隊単位で配備されているはずです。

わかりやすい例は空母の艦載機かな。まぁ、複数の機体が搭載されていることもありますが、だいたい、艦載機は統一されていると思います。ファントム、イントルーダー、トムキャット、ホーネットとバラバラの機体が載っていることはない。…と思います。

実際のところ、アーガマの様に、バラバラの機体が寄せ集められていたら、整備兵は、機体事のクセを把握するので大変ですし、補給もパーツから予備弾まで、少量を雑多に頼むことになり、効率が悪くなります。

反面、担当する機体が少ないので、やっていけるとは思いますけど。

と言うところで、ゲームやアニメの主人公がイカに優秀であろうとも、本来ならば、配属された部隊が使用している機体に乗ることになります。逆に言うならば、並のパイロットでも、配属された部隊によっては、ソコソコ良い機体に乗れる。と言うことになりますけども。

特殊部隊の場合は、少々事情が変わります。MSは歩兵的な色合いも持っていますので、特務部隊は任務に合わせて機体を選べたかも知れません。しかし、汎用性というか、操作性にトコトンこだわった、乗用車でさえ、特性の差を感じることが出来ます。それがまして、戦闘用に作られ、また、宙間戦闘をこなそうというシロモノであれば、特性の差は如実に出るでしょう。機種転向訓練は、一ヶ月やそころかかっても不思議ではありません。

それを考えると、短期間でコロコロと乗機を変えても、エースパイロットの名に恥じぬ動きを見せるシャアは、機体特性を見抜き、短期間でそれをモノにすると言う特性を持った天才だったのかも。パイロットとしての能力は、アムロに劣っている感じですが。



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