TMS、トランスフォーマブルモビルスーツ、すなわち、可変モビルスーツ。
一見、何の非も無いように見える変形システムですが、実は全く意味がありません。
サンプルとして、Zガンダムを例に検証してみましょう。
Zガンダムにおいては、可変性の有効性として。移動速度の上昇、大気圏突入/離脱能力、ビームライフルの威力増大。が、公式(87年TVシリーズ時)にあげられています。
まず、移動速度の上昇ですが、宇宙空間であれば、形状は関係なく、単純に推進力の問題となります。逆に変形機構を持たない方が、機体の剛性がある分、加速への耐性があるでしょう。
スラスターを集中させることで速力の増加。と言うことは確かに利点ですが、最初から、そう設計すればよく(足の裏につけるなら、ランドセルにブーストポッドでもつければ良い)、逐一変形で補う必要があるとは思えません。また、飛行機型で直進性が増す。と言うことは、宇宙空間においては、それだけ慣性が付くと言うことであり、旋回能力が犠牲になります。MSに変形してAMBACで旋回能力を得る。となると、高加速下で変形に耐えうる強度が求められ、さらに難問になります。
加えて、加速すればするほど推進剤が必要となり、戦闘時間が短くなってしまいます。プロペラントを兼ねた補助ロケットのが、よほど実用的かと。
さらに考えると、TMSの変形完了時間と、非変形MSの加速力の差が、ドコまであるのか。と言うのも疑問があります。
変形時間が五秒として、その五秒間で通常MSはドコまで加速できるのか?。逆に言えば、TMSは変形時間のロスを埋めることが出来るのか?。スラスターを揃えて得られる加速効率が、どのくらいモノかにもよりますが、20%ぐらい増したら良い方だと思うのですけども?。
いくら加速が良くても、パイロットである人間というリミッターが存在するので、ある程度以上の加速は無駄という点を考慮しても、変形する意義は見いだしにくいでしょう。
単純な計算例として、ゼータガンダムが、MS時に1秒に1G、WR時に、1.2Gとして、変形に5秒かかるとすると、WRは10秒で12G。MSは10G+5G(変形中に加速した分)。変形時間3秒としても、追いつけないし、推力アップが1.5倍ぐらいなら勝てることになりますが。
ちなみに、現代で人間と戦闘機が耐えられるのが、旋回時で9Gだそうです。さらに、陸軍の交戦マニュアルには、遮蔽物から三秒以上身をさらさないこと(2秒だったかなぁ、資料が見あたらない)。とありまして、まぁ、三秒あれば、十分撃たれるって事ですな。変形という無防備な瞬間は、三秒でも危ういかも知れません(設定的には0.5秒で完了するらしい 。そのくらいで完了するなら、変形は便利ですわな。だったらいっそ、アーガマ変形して人型になればいいのに。)。
大気圏突入/離脱能力ですが、利点は利点ですが、戦闘兵器が単機で大気圏突入離脱、特に離脱する状況がどれだけあるか。を考えれば、答えが出ると思います。ガンダムWみたいな状況なら別ですが。
ちなみに、まつうらまさふみ氏の「ムーンクライシス」で、外宇宙用MS空母ベクトラは、衛星軌道上で待機し、地上でテロ(たぶん、MSを使用したテロというか、ジオン残党やティターンズ残党の蜂起?)に、ゼータシリーズで大気圏突入して現場に即時展開する部隊。となっています。これならまぁ、使いではあります。
が、そうしたベクトラの運用目的の説明を終えた次のシーンで、経理系とおぼしき担当官から「テロの被害額よりも、ベクトラの維持費の方が高いんだよ」とバッサリ。さすが、まつうら先生。
ビームライフルの威力増加。コレも謎です。MSのジェネレーターに直結するから。と言う理由ですが、それなら最初から、エルガイムの様にビームライフルを有線式して、ジェネレーター直結すればいいわけですし。元々、ビームライフルは、MSのジェネレーターから、電力を供給しているはずですが?。
またビームライフルの許容量の問題があります。ウェイブライダー時の高出力状態を基準にしているならともかく、MS形態時の出力を平時に想定しているのなら、ビームライフルの砲身が熱量に負けて、熔けてしまう可能性があります。
ウェイブライダー時の出力を標準としているのなら、設計ミスです。明らかに、MS時の方が使用頻度が高いはずですから。最初から、ウェイブライダー時の出力が出せる設計にすべきです。まぁ、ビームライフルの安全設計で、出力の許容量が高めに設定されているのかもしれませんが。
どちらにせよ、とある方の言い方を借りれば「被弾は撃墜」らしいので、少々威力が上がったところで、意味はないでしょう。MS形態のビームライフルで十分な訳ですから。
そもそも、可動部分が多いTMSは、脆弱です。折り畳み傘と普通の傘、チャンバラをしたらどちらが先に壊れるかは、明白です。もちろん、素材の差もあるでしょうけど。
前提条件として、実戦導入されているのだから、変形機構の強度問題はクリアーされている。と見なしています。しかし、その上で、提言しています。
(ただし、ブラッドレーでしたっけ?、議会と軍上層部の無茶苦茶の要求で無茶苦茶な設計となったのは。アルミ装甲で十分。とか言うのに対して、見識ある将軍が「じゃあ、俺が被弾テストに乗って確かめてやる」といつたのを必死で止めたりとか。装甲的には問題なかったが、アルミの熱伝導とかの問題で、歩兵乗員が蒸し焼きになる事が指摘されていたんだったか? 、有毒ガスがでるのだったか?。かなりうろ覚え。可変MSがそうした無茶兵器だった可能性もある)
突き詰めれば、装甲の一部に被弾、機体表面に凹凸ができただけで、変形できなくなる可能性があります。それをさけるために、ブロック間を大きくあけると、隙間だらけになって防御力に不安が生じます。さらに、残骸や破片の多い場所での変形は、変形ブロックに異物が挟まってしまう可能性があるので、避けなければなりません。つまり、戦闘宙域では変形できません。撃破したら。残骸だらけです。
(ゼータの変形が分からない人のために。簡素、かつ適当に表現
胸部が持ち上がります。
頭部が胴体に引っ込みます。
肩から腕が機体下部に回り込みます。
脚部がせり上がります。大腿部に内蔵されているビームガンが出ます。
背面にあった、フライングアーマーも移動(閉じてロックするだけかも?)し、翼にあたる部位になります
頭部、腕部はかなりキッチリ収まるので、ズレの許容は少ないと思われます。装甲の湾曲によるすき間があると、大気圏突入離脱時に致命傷になる可能性があります)
また、どれだけ高速のモーターが発明されても、敵との交戦中に、変形するバカ…もとい、度胸のあるパイロットはいないと思います。 少なくとも、頭部、肩から腕にかけての移動には、変形専用の動力が必要となります。また、変形中の各部位の移動タイミングはかなり絶妙であり、この制御プログラムは制作に困難を極めたでしょう(ビームライフルと盾の重さが同じなら良いが、違うとタイミングがずれる 。
よくよく考えれば、変形開始時の手足の位置でも、移動時間は変わるわけです。「気をつけ」の姿勢のような変形準備姿勢をまず取る必要があるかもしれません。
さらには、状態を維持する整備兵はもっと大変でしたでしょう。月面ロケットのアポロの失敗原因には、相当数の整備不良があったと聞いたことがあります(ボルトの締め不足とか、ホコリの除去を怠ってショートとか)。ゼータの維持はかなりの重労働となりそうですね。 大量生産できない変形MSは交換パーツそのものも高価になるでしょうしね。
極単純に考えても、変形機構を取り外し、空いたスペースを推進剤タンクにすれば、活動時間は延びますし、アポジモーターを増設すれば機動力が増します。そもそも、変形するためには、ブロック化が必要で、その分フレームが多く必要(例えば、無変形の場合、一つで胴体全部を賄えるが、変形する場合、胸部と腹部は別枠で必要になる)になり、変形機構と併せて、内部キャパはかなり低くなるでしょう。
ザクでさえ、たかがC型の耐核装備を除去し、再設計したF型で、どれだけスペックアップしたかを考えれば、自ずと答えは出るのではないかと。
補記:ちょっとした参照意見。岡野勇って誰だよって人もいるでしょうけど、ワタシ的にはキャプテンラヴの人。
この記事の一番最後の「失敗あんどバカ」のトコに「つか、「可変モビルスーツ」なんて、実際にあっても「変形・可動部分が増えればそのぶん剛性が低くなる」わけであって、実用的じゃないと思うんだけど…。」とあります。まぁ、普通に知識があれば、この結論にみんなたどり着くよね。
EX-sなんでまた違いますけど、手で変形させられないモノを、機械で自動で自律して変形できるようになるのは、どのくらいの科学の発展が必要なんすかねぇ。
で、ついでにムーバブルフレームについてざっくり見てみましたが、基本、ねじったり、ひねったりした時のフレームのゆがみ対策ってのがベースの模様。それ自体にトルクもあるようですが、ねじれから戻ろうとするぐらいの力とおもいます。アクチュエーターも、諸説ありますが、ガンダム世界では「補助間接」とされていると思います。間接ブロックのリバース防止部位であり、補助動力であると。ガンダム世界の間接って、ただのジョイントでなく、それ自体がモーターも兼ねていたような。この辺も、諸説ありますが。
航空機のように格闘戦と言っても、機銃を撃ち合うならともかく、MSの場合はビームサーベルによる白兵戦は、もちろん、スラスターで加速して体当たり(MS重量が65tとして、スラスター推力を加味したら衝突時の衝撃はどれぐらいなんだろうか?)や、殴る蹴るさえやる可能性があり、そう言った場合の衝撃や、フレーム強度、変形機構への負荷はかなり高いと考えられます。
さらに、私のイメージとして残っているシーンに、ビームサーベルで斬りかかってくる敵MSに対して、変形してビームサーベルで受ける。みたいなシーンがあります(実際にあるかどうかは不明です。ゲームアニメ色々記憶が混じってますので)。
実際にこのシーンを考えると、非変形MSでも難しいんですね。斬りかかってくる相手に、収納状態のビームサーベルを抜いて受ける。って言うのは、人間で考えると、鞘に収めている状態から、抜刀して、斬りかかってきた相手の剣戟を受ける。と言うことで、完全に居合い・抜刀術の達人レベルです。変形した上で、ビームサーベルを抜いて、受けられるって、相手はドンだけ遠くから斬りかかっているのか?。と言うことになってしまいます。ま、こういうシーンが本当にあるならですが。
なにより、着弾回避に使用する楯を変形に必須パーツとしたことが、問題です。そもそも、楯は、壊れることが前提で作られているのではないでしょうか。当時、ビーム兵器を防御するだけの技術は無かったですから。使い捨てのはずです(なお、テレビシリーズでは、何度か盾は破損しています。「Zの盾は、常に根本しか壊れない」と言うのは、当時仲間内でよく揶揄したモノです)。 そもそも、盾として使って欲しくないなら、腕部に持ってくる時点で設計ミス。
まぁ、大抵の兵器の場合、万能は一芸に負ける。と言うのが、定番ですから。 モビルアーマーにして、高加速、高火力を取るのか、AMBACによる高機動を取るのか、絞った方が良いものが出来るはずです。
変形MSの行き着く先は、リ・ガズィの様な、半ばブースター扱いのBWSシステムでしょうね。 変形による脆弱性を廃し、MAなみの加速を実現できます。さらに、ブースターの推進剤のみで交戦ポイントに到達すれば、戦闘時間はかなり延びますし。ゲタのように足につけてAMBACを阻害することもないし、重心バランスに腐心する必要もない。
ただ、一つ、TMSに利点があるとすれば、大気圏内で飛べると言うことでしょうか。
それだったら、戦闘機(コアブースター)や、ゲタの方が有用(有利ではなく有用)のような気がしますけどね。 ついでに言うなら、コルベットブースターで十分。そもそも、MSで空中戦をやる必要があるのかと。「飛べるヤツに任せればいい」んじゃ無いかと。
どうしても飛びたいならば、ラウンドバーニアン(バイファム)のスリングパニアーですかね。我がの若さ故の過ちであるEZ計画のez1も、これベースです。垂直噴射で高度を取ってから、水平移動で滑空するという。厳密には飛んでないシステム。変形するよりかは、バックパックの換装ですむこっちのがだいぶマシと思いますけどね。
ついでにゲタ。現代戦でも、アサルトライフルの弾倉変えるときに、ご丁寧に、空のマガジンをポケットにしまう人はまずいないだろうし、落下傘部隊が、パラシュートを持ち帰る訳もない。MSだって、バリュートは使い捨てる。移動サポートシステムとして設定されている以上、ゲタもバリュートも扱いに差はなく、いざとなれば確実に使い捨てられる。
所詮、ゲタはキャリアーに過ぎない。まぁ、持って帰れば褒められるだろうが、無くしても責められはしないだろう。敵基地の制圧が目的なら、積極的に要所を狙って、ゲタを落とすことさえ考えられる。さらに言うなら、 上官が認可さえすれば、任務終了後、MS破棄する作戦も十分あり得る(人員のみ回収)。
時代はかなり進みますが、民間組織であるリガ・ミリティアでさえ、苦労して開発したはずのVガンダムのブーツを敵にぶつけるという使い捨てをやっています。 ついでに、リガズィのBWSも使い捨てらしい…あれは、自動操縦つーか、コンピューター制御で戻るようにしようよ…ゲタでさえ、自動制御出来るのに…リガズィの失敗は、BWSにギミック付けすぎた事。メガ粒子砲とか付けるから、値段上がるんだよ…付けるんならMS側に付けようよ…
ずいぶんそれるが、現実でも戦闘機が空母に帰還する際、未使用のミサイルがあれば、基本的に捨ててしまう。着艦時の事故を防ぐために。戦争ってのは、恐ろしいぐらい資源の無駄遣いをするモノなのだ。
ついでに書いておくと、ゲタはVTOLじゃない。と考える人はごく希と思います。推力位置、MSは直立状態という重心の高さ(幅の広いスケボーのようなものだわな)、揚力面積の小ささ、色々考えても、滑走路で加速して、浮くためにはどのくらいの滑走路が居るんでしょうか……ぶっちりぎりで、ミデアに積んで空挺の方が良いと思います。と言うか、ms乗せたまま着陸できんやろ……車輪では……ドダイですらVTOLですたのに。
ちなみにC130輸送機の最大離陸重量:70.305tだそうです。MSが約60トンぐらい?。C130で一機運べるね。
補記:ふと思ったのですが、ゲタで飛んでるMSにかかる風圧ってどのくらいなんでしょう?。ゲタの装着位置、形状から、確実に衝撃波をMSは受ける。実際にゲタで飛んだら、MSの膝から上は飛んでいくのではないだろうか?。ちなみに、宇宙空間でもゲタは危険と思います。足の下に大推力があるので、ナニもしないと重心の関係上、その場で大回転になるような気が…鉛筆を縦回転で投げるようなモノだし。 推力は重心の中央にないと扱いにくいよねぇ…となると、伏臥が安定…やっぱBWSに
他の変形機の簡易考察
メッサーラ
一応、MSとなっていた気がするが、かなり大型だった記憶がある(少なくともジムの1.25〜1.5倍ぐらい)。
運用形態も、ほとんどMAのまま(作画が面倒というのもあるだろうが)だった気がする。
一応、MAに格闘能力を付与する。という点においては評価できるが、別に、手足をつけた完全な人型になる必要はなく、ブラスティの敵ってもわからんか。イデオンの敵のような、ブーストポッドを兼ねるような擬腕を機体上部と下部に付け、AMBACを機能させたり、クローないしビームサーベル発生装置をつければ、十分近接戦闘はこなせる。ハズ。
ガウォークで良いじゃないか。ノイエジールのような形で十分じゃないか、ビグロやヴァルヴァロで良いじゃないか。ゾアンで問題ないじゃないか。「足なんて飾りです、エライ人は、それがわからんのです」
戦艦空母とか攻撃空母が失敗したように、多芸は無能になる可能性が高いのが兵器。
アッシマー
これも、MSというよりも、MA形態のがメインの運用方法だった。アッシマーは、ミノフスキークラフトで浮遊しており、登場シーンでは、常に独特の効果音で飛んでいた記憶がある(記憶間違いでした。みょんみょん言うてたのはアウドムラ?)。
脚部がスラスターになっていたかは、記憶が定かでないが、ミノフスキークラフトなら、ヘリコプター同様、前方に傾斜すれば前進できるので無くても良い(高度は微妙に下がり続けるが)。
スラスターとなっている場合、スピードは増すが、足としての機能がかなり弱くなる(ショックアブソーバーがかなり細くなる)ため、なおのことMS形態が弱くなる。
何にしても、TMSの重力下でのモード2(人型)は脆弱なのである。ミノフスキークラフトにより飛行コストが安い、長距離が飛べる。と言うことで、哨戒・長距離偵察用としては優秀かも知れない。
が、いざ戦闘となった場合、ミノフスキークラフトでどれだけの機動を見せられるのかは、やや疑問が残る。
下駄履きの失速速度はかなり低そうなので、ミノフスキークラフトでかなり高度をとれば、逃げるのは容易そうだ。装甲はバカ厚いし。
詰まるところ、偵察機だったのか、アッシマー?。だったら、最初から円盤モード限定のほうが…ビームサーベルとか近接武器、何も持ってないし。
変形機構の代わりに、各種偵察機器を積むべきだ。
ギャプラン
これも、ほとんどMA形態だった気がする(宇宙用に乗ってたたヤザンは結構人型にしてたっけ?)。ガウォークバリの、中間状態とも言える、腕だけフリーにして振り回してた記憶がある。それを受けてかどうか分からないが、GジェネFのギャプランUは、MA形態で固定されていた。
コンセプトとしては、つまるところは、大気圏内用のメッサーラと言えるかも知れない。開発元は全然違うが。ロザミアは「下駄履きと同じにするな!」と言っていたが…まぁ、重心が高く、不安定にも程があるゲタ履きよりは、機動性は良いかもしれないが、ギャプランも航空力学は結構無視している気がしなくもない。
圧倒的推力による航空力学の無視。と言うと格好いい(知識ある様に見える)が、これが可能なのは、小型軽量のドップと、機動性を捨てたガウだから出来ること。ちなみにガウは、推力の60%を下に向けて噴射しているのであって、直進性でカバーしている訳ではない。 ハリアーのごとく、エンジンを斜め下向きにしたまま飛んでいる感じ?。
直進性でやると、ロケットと同じく直進しかできないような機体になってしまう。 旋回半径がバカでかく使い物にならない。さらに、最低直進距離というか失速速度の問題から、パイロットにはかなりの負担がかかる。 要は、少しでも速度を落とすと墜落してしまう(走るのを止めるとマントがはためかないのと同じ)。ドップのような小型機なら、相対的に小さく済むが、MSのサイズと重量となると失速速度はどのくらいなんだろうか。と言うか、そもそも、ゲタで飛べるのか?。MSが飛ぶ必要があるのか?
ドダイは、積載量に余裕があったために、ザクのキャリアーとしても運用され、戦闘域に到達後即座にザクを降ろし、ドダイは、そのまま爆撃で相互援護するという、いわば、現代の機械化歩兵、航空歩兵の様に、組み合わせとして運用した訳で、ゲタがフライトシステムになったことは、謎だ。
サイコガンダム
浮遊要塞から、人型への変形の意味は、ほぼ巨人であると言うことで心理的な威圧感を与える効果しかない(あと演出効果)。一番無意味な変形。MK2も。
冨野監督は、「デカイヤツは強い」発想(ライディーン、ダンバインとも敵が巨大化するしね)があり、その一例だろう。幼少期身体の大きいガキ大将となんかあったのではないだろうか?。余計なお世話だが。
メタス
ゼータの変形機構のためのテスト機だったと思うメタス。いくら、テスト結果が良好でも、機能試験機を実戦に回すのって、どうかと思うが、それは別案件なのであまり触れない。
ボードゲームのガンダム戦史では、足に当たると(足がデカイので6割ぐらいは足に当たるのだが)、ほぼ9割の確率で誘爆していた(推進剤タンクに)。さすが試験機、装甲、紙だ。と揶揄したモノだ。
ついでに触れておくと、ガンダム戦史では、変形は運動回数5回ぐらい使用した気がする(最大で6回なので、ほぼ1ターン棒に振る)。確認行動も回避行動もろくに出来ないので、 ゲーム開始後に変形するヤツは、ほとんど居なかった。
まぁ、MAと言うより、スペースボートとか、小型宇宙艇みたいな形態なので、レジャー用か作業用としてなら受けるかも知れない。
ガブスレイ
この機あたりから、ようやくMS形態がメインとなる。ガウォークというか、MS形態のまま、脚部をクローとして使えるのは面白い。が面白いだけ。完全なMA形態にさしたる意味はない。
ハンブラビ
MA形態でなにか利点があったろうか?。三位一体ネット攻撃?。いや、ネットランチャーぐらい作ろうよ…
バウンドドック
これも、変形する意味は何かあったろうか?。MA形態でもクローあったし。
ガザ系
これも、基本はMA形態で運用されていた。ナックルバスターしかまともな兵器無いし。変形機構は簡素だが、MSになる意味があったろうか?。
まぁ、この時代、ガザのような小型MA並び立てても、示威行動にはならないだろうから、ともかく、人型になれば良かったのかもしれないが。
ゼータ時代のボールと言えるのかも知れない。
メッサーラを作ったシロッコも、ギャプランを作ったオーガスタも、最後半になるにつれ、TMSを止め(と言っても、 ジュピトリス製TMSはメッサーラだけだった気がするが)、ジ・Oやパラスアテネとなっていく。さすがは、パプテマス様。
ZZの時代に入ると、変形と言うより、分離合体機能となり、さらに玩具化が進む。バウは、ああまでして飛ぶ必要があるのだろうか?。ほとんど、勇者シリーズのようなノリになっていく気が…ZZなんて、AパーツBパーツのコクピット排出だしな…ボマーとアタッカーだっけ?。Sガンダムでは残るけど。
まぁ、ぶっちゃけてしまえば、TMSは、スポンサーサイドの「変形しないと、玩具が売れネーだろーが」と言う大人の事情によるもので、スポンサーの無理難題に、スタッフにはよくぞここまで整合性をつけました。と褒めるべきモノではある(実は、富野監督のごり押しで、スポンサー側は難色を示したという)。
勇者シリーズのロボが、働く自動車から変形するのも、あれが一番子供に受けるから。とか言うと見もフタも、夢もないんですけどね。
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