改めてサミュエルの助言が正しかったと、エミリとパトリシアは胸を撫で下ろす。
 さすがにローレンスはアシューのように聞き返したりはしなかったものの、一瞬、不機嫌そうな
夫の顔をパトリシアは見逃さなかった。
 楽しそうはしゃいでいる姿は、まるで子供の頃と変わらない。
「はい、どうぞ。」
 エミリが三人の様子を眺めているサミュエルにも袋を渡した。
「私も?」
「三つも四つも変わりませんわ。それに…。」
 エミリは座っているエンリック達を気にして、声を小さくした。
「あなたの分がなければ、きっと皆様分けてしまいますもの。」
「ありがとう。」
 サミュエルはエミリの心遣いに感謝した。
 ただ、それぞれの中身に多少の差があることに気が付かないでくれれば良いとパトリシアと
エミリは願っていたが、その心配はないだろう。

 ちなみにアシューが拾っていた焼き菓子のかけらは、マーガレットの手によってタルト台に
生まれ変わったのである。
 
 

 何度も言いますが、エンリックは甘党です。

 当然、子供達も甘い物好きに違いありません。(笑)

 クリスマスツリーにも、お菓子が飾り付けられてます。(外国ではやるらしい。)
 
 そして、他の国では枕元に靴下だけでなく、「サンタさん、プレゼントありがとう」という感謝の意味を

 込めてサンタさん用のミルクとクッキーを一緒に置くそうですよ!

 クリスマスには微笑ましい話がたくさんあって、楽しいですね〜♪


 H.16.12.25

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