WEEKLY INTERVIEW 再録

 

(毎週土曜or日曜更新)時々臨時休業



   

  第14回 1982年  出典:9月11日オンエアのFM
   東京系「渡辺香津美ドガタナワールド」での渡辺香津美
   と美奈子さんとの対談。当時の新作「ライトゥンアップ
   」についても話してます。 (前半)


渡辺(以下W)「それではご紹介します。吉田美奈子さんです。」
吉田(以下M)「こんばんわー」
W 「こんばんわー。元気ですかー?」
M 「元気ですよ。」
W 「ニューヨークに行ってる時に向こうでちらっと、美奈子さんのダビングの時に
   会ったんだけど、それ以来じゃないかな?」
M 「そうだね、帰ってきてから会ってないもんね」
W 「今日は、横にブドウとかあったりして」
M 「種ナシぶどうです」
W 「そのまま食べられるという…」
M 「皮ごと食っちゃう」
W 「皮、食べるの?」
M 「食べるよ」
W 「皮、食べると消化に良くないという話を」
M 「あー、良くないでしょうねえ」
W 「ぶどうの話はいいんだけど(笑)、レコーディングの詳しいこと聞きたいんだ
   けど、だいたいどのくらいの時期からやったの?」
M 「今年(1982年)の5月19日くらいから始めて、日本での録り分が6月1
   2日までやってて、その後ニューヨークに移って、ホーンとかストリングスと
   か、ソロとミックスダウンとマスタリングとをやって帰ってきたの」
W 「日本でベーシックトラック、リズムセクションとかを録って?」
M 「日本でそれを録って、歌も全部録って」
W 「あ、歌も録って。それで向こうで、ランディブレッカーとかマイケルブレッカ
   ーとか(デイビット)サンボーンさんも、すごいメンバーだね(笑)。ストリ
   ングセクションなんかも向こうのメンバー?」
M 「1曲、日本で演ったのもあるけど、その他全部、向こう。向こうでも、ストリ
   ングスの人、アルバイトでしょう?(笑)だから、いろいろ来てまして」
W 「歌とか、日本で録った方が落ち着いてできるとか?」
M 「できるだけのことをやってしまった方が、後でゆっくりできる(笑)というそ
   れだけの理由で…」
W 「形を作って、後をカブせるだけカブせちゃおうと」
M 「簡単でしょう?」
W 「それではさっそく2曲続けて、”頬に夜の灯””モーニンググローリー”です
  」(2曲が流れる)

   CMのあと、いきなり曲が流れる〜
W 「今日は美奈子さんに、最近気に入って聞いてるレコードを何枚か持ってきても
   らって、肴にして、聴いてみたいと思います。これはズィンクというバンド?
   」
M 「新しいバンドという訳じゃなくて、12インチのシングルなのね、チェンジと
   かBBQバンド」
W 「バーベキューバンド?(笑)」
M 「ブロンクスブルックリンクインーズじゃなくて?なんかそんなバンドがあって
   それと同じスタッフが本当に好きなことやろう!っていうんで作ったみたいな
   の。イタリア人なんだけどね」
W 「このズィンクっていうのも、イタリアっぽいね」
M 「意味はわかんないんだけど、ごめんなさーい」
W 「僕も聴いてみて、サビのところ、好きだね…聴きましょう」
   (そのまま 曲流れる… 結局 曲名 分からず)
   続いてまた、曲流れる
W 「さて、次はスティールパルスというグループの」
M 「ニューヨークでね、”レゲエサウンズスプラッシュ”というジャマイカのフェ
   スティバルがあって、そのパーティに呼ばれてというか、連れていかれて(笑
   )スティールパルスのメンバーが来てて紹介されたのね。で、ヘアースタイル
   がすごいの!」
W 「ジャマイカの人ってさ、頭、固まって、ジュクジュクになってるでしょ?」
M 「それドレッドっていうんだけど、それが半端じゃないわけ。頭の真上に向かっ
   て1本、そのドレッドがあるわけ!1本なの」
W 「強力だねえ」
M 「写真みつけて、見てもらうとわかるけど、芝刈りの芝みたい(大笑)。そこに
   帽子をかぶってる」
W 「下に落ちてこないで、上に?」
M 「うん、固まって留めてあるわけよ。芝刈りすると、芝を固めるでしょ。3つく
   らいにまとめて、ちょこっと。ハムの端みたいになるじゃない(笑)それが、
   頭の上からあるわけ。それが、おかしくって、正視できない(笑)話すると、
   ナマってて、何言ってんのか全然わからない(笑)それでね、好感がもてるわ
   け(笑)だから、今日はスティールパルスを持ってきました。」
W 「じゃ、お届けします、”トリビュートゥザマーターズ”という曲です。」
   (曲がそのまま流れて〜フェードアウトの後、次の曲が始まる)

W 「流れてきました、P−FUNKオールスターズのP−FUNKです。」
M 「P−FUNK見たでしょう?」
W 「うん、去年だっけ、見に行ったね一緒に」
M 「香津美さん、ボク、おととしも見に行ったけど、アポロシアターで。アポロシ
   アターの方はオリジナルメンバーで良かったんだけど、香津美さん、去年誘っ
   た時にリッツ(シアター)だっけ」
W 「あの時はレギュラーメンバーじゃないんだ」
M 「じゃないの、ずいぶん変わってねえ。リハーサルみたいだったから、悪かった
   なあ、と思ったんだけど、奥様と2人でカブりつきで見てましたねえ」
W 「というかさあ」
M 「…(笑)ジョージクイントンというプロデューサーがいるんだけど、(笑)そ
   の人、シーツみたいな黒い服着ててね、それをペロペロと、めくると… 」
W 「下が全裸なんだよねえ(笑)、僕はステージの下から見てて、見え隠れするん
   ですよ」
M 「ずっと見てたでしょ!(笑)」
W 「オレは 見たくない(笑)えー、”ハイドロリークポンプ”という曲です。」

W 「新しいこのレコーディングした時、ニューヨークでダビング中、何
   か面白いことあったんだったら、聞きたいんだけど?」
M 「ニューヨークの分に入ってるホーンセクションあるでしょ。オリジ
   ナルブレッカーブラザーズのホーンセクションなのよね。マイケルブレッカー
   とデイビットサンボーンが一緒にセッションやるのは、ずいぶん久しぶりで、
   アレンジはレオンペンダービスなんだけど、指示がすごく細かくて。2人、ソ
   リストになっちゃったでしょ、個人的な呼吸があるんだけど上手く、アタマが
   揃わないわけで、ビシビシ シゴかれてるの。おもしろかった(笑)」
W 「彼(レオンペンダービス)が”違う!!”とか言って?(笑)」
M 「それで、時間オーバーしちゃって、彼ら、自分たちの責任だからってオーバー
   タイム分は払わなくっていいって(笑)」
W 「謙虚!!(笑) それじゃもう1曲」
M 「これはファンク」
W 「ファンクですか?ニューアルバムから”アルコホラー”」
  (”ALCOHOLLAR”が流れる)

W 「”アルコホラー”でした。近く、ライブがあるんですね。」
M 「あるですよ(笑)。9月の22、23、24日、六本木ピットインで。香津美
   さんもあるんでしょう。」
W 「僕もね、あります。その前の16,17、18日にやります。ところで、そっ
   ちのライブのメンバーは?」
M 「メンバーは、いつもの面子。今回は佐藤(博)くんが自分のレコーディングで
   出ないんだけど、でも相変わらず」
W 「盛大に!盛り上がって、手拍子も高らかにやっちゃう?(笑)」
M 「(笑)手拍子、最初のうちはいいんだけどね。後の方になると、みんな、しー
   んとして、ワハハって見てるから、もうちょっとねえ個人的に盛り上がってほ
   しいと思ってんだけど」
W 「美奈子さんのライブ、いつも楽しいからね、みなさんも行ってください」
M 「お願いしまーす」
W 「それでは、最後の曲になります。タイトル曲で”ライトゥンアップ”」
  (”LIGHT'N UP”が流れた後、エンディングへ)
   番組はおしまい。
 


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