GO MAD!〜Fishing>Working?

某事務系派遣会社営業開発室室長のほんの週末のお話。
ちなみに彼は狂釣人。
Mad fisherです。


1.スーパーカリブ号と船


・・・暗闇にたたずむオレのもう一人(二人か?)のAIBO。
それがスーパーカリブト号、じゃないやスーパーカリブ号(ただのスプリンターカリブ)と銀色に鈍く光る物体、それが本命のAIBOである船である
今回はこの二人が主役だ。
ただ今7月18日(金)の夜12:00。
某日本の首都での仕事を無理やり終わらせ、のぞみでいくからね〜よろしく、金曜の最終にギリギリで乗り込んだオレはこの時何故か京都は久御山の自宅に居た。
何故か?これから三重県多気郡宮川村(どこ?)に向かってロングドライブを敢行しなければならなかったのだ。
最近自分でもビョーキじゃないか?と思う事がよくあるが、とにかく向かわねばならないのだ。



2.勢和多気インター?


・・・ここはどこ?私は誰?状態の7月19日(土)午前5:30。
何故か?オレは三重県は伊勢道の勢和多気インターの出口に到着した。
途中2度程意識を失ってしまい、道路公団の職員に一回職務質問を受けた以外は特に何も無く無事に到着
Bまだこれから山道を1時間半走らねばならない。
何故か? 


  3.今回の会場(三瀬谷ダム)


ここはどこ?三重県多気郡宮川村にある三瀬谷ダム、通称宮川村奥伊勢湖である。

ここで何が??実は釣り大会が行われるのだ。釣り大会?そんなんどこでもあるやん?と言うあなた!世の中には信じられない位くだらない事に(どうでもいい事)ひたすら情熱を燃やす熱苦しい漢(オトコ)たち(アホとも言う)がいるのだ。
アホどもが目指すのは、名誉、商品、高揚感と様々だ。主催はNBC(日本バスクラブ)、日本一の規模を誇る競技団体である。

ターゲットは「ブラックバス」だ。この魚と出会ってはや23年。。この魚と出会った事によりオレの人生は一つの方向性が見えた様に思う。それ程奥が深く、楽しめるターゲットである。
有名人で言うと、反町隆史、奥田民夫、江口洋介、キムタク(おない年)、ヒロミ、植草(少年隊)、おまけで清水国明(あのねのね)、ブッシュ大統領。。。テレビで見たがうまいのは奥田、反町、植草の順番ではないかと思う。正直釣ってる姿を見ればだいたいうまいへたは解る。で、上記の人たちはすべて自分の船を所有している事でつり業界では有名だ。何を隠そうテレビとかをほとんど見ないオレは反町の存在を釣り雑誌で初めて知った。。。霞・北浦での松島奈々子とのボートでデートは釣り人の間では有名な話であった・・・。
どうでもいいか。ちなみに現在の反町の愛艇は紫のギンギラの船である。派手。。。だがみんなほんまに好きらしい。その辺は間違ってないと思う。ただ!オレは芸能人がやるからやる、の人種ではない。キャリアはそれ以前からやっていた正に釣りキチ三平(みんな知ってる?)世代である。

話が意図的にそれたが、まあそれだけブラックバスという魚はかくも人をとりこにしてしまう魚なのである。何故か?正解が無い(たどりつけない)からである。一種の推理小説であり、ゲームであり、それはいつもエンドレスなラビリンスである。
普通の人は釣りと聞くと、糸を垂れてるだけのボーっとしたおじいさんを連想するかもしれんが、この釣りはエサを使わず、『ルアー』と呼ばれる疑似餌で魚を騙して釣る一種の知恵比べ(ばかしあい)である。あと「待つ」のでは無く「攻める」事が可能なのも魅力の一つである。

何故か?この魚が非常に人間くさい習性を持っているからである。要はお魚さんの気持ちが解る気がするのだ。言い換えると人間臭いのだ。
暑い夏は涼しい所(水温の低い所)に居るし、寒い冬は逆である。それを船で追い詰めて狙って釣るのである。一種のハンティング。すべての条件が揃って初めてデカイヤツが釣れる。
それだけに「まぐれ」が少ないのもこの釣りの特徴である。まぐれが無いだけに大会が開かれ、その優勝者は尊敬の念を皆から集めることができるのだ。これはやりこんで行けば行くほど実感してくる。釣るヤツは釣るのだ。そのあたりが、日本古来の「釣り」とは赴きが違うと思う。

アメリカでは、大会の賞金で生活している『バスプロ』という職業も存在している。かのブッシュ大統領もファンで有名だ。ブッシュさんはアメリカ国内でも屈指の釣り場が多い、テキサス州出身だ。
やってて当然である。
なんせ農業か釣りかハンティング位しかやる事が無い田舎だからだ(笑)。そういう人が大統領になるのだから、当然国を挙げてバス釣りを応援という事になる。どういう仕組みか?釣り人から「ライセンス料」としてお金を徴収するのである。そのお金を元に環境を整え、巡回する人を雇い、桟橋を設営したりというすばらしいシステムが出来上がっている。これがアメリカでは当たり前だ。レジャーを楽しむにはそれ相応の対価を支払う、実はこれが日本人との大きな違いなのである。
日本の『アウトドアマン』は自然への感謝が薄い事で世界では有名だ。古来より周りを海で囲まれた日本は、魚は勝手に湧いてくるものという意識が強い。どうせぎょうさんおるんやから、取れるだけ取ってしまえや、が日本人の基本的な考えである。このあたりの意識の違いが国際社会の中で日本がどこか馴染めいない要因の一つではないかと思う。

今クジラ漁について、国際捕鯨委員会で日本は強烈なバッシングを浴びている。クジラ肉を食べるのは日本位である。あれだけ取って減少させた後では、いくらこれから捕獲数は抑えます!と言い張っても欧米人は食べないし、日本に対して理解しがたい感情を持っているから許そうとしないんだと思う。この辺りを認識した上で世界と対話しないと今後も絶対孤立する。
日本は過去実際に孤立して、軍国主義に突き進んだ時代があったのだから・・・。と、釣りをしているだけで国際社会のあり方まで考えてしまう。単に釣りしてる訳ではないんですよ、オレは!そこでここ宮川村である。ここは非常に進歩的な考えを持っていて、アメリカよろしく環境整備料と称して1日700円、1年3500円を徴収し環境維持のための財源にしているのだ。大半がバス釣りの人たちである。これを支払うだけで気持ちよく釣りをさせてくれる。地元の人も毎回「宮川村の釣り大会に参加するんけ?」と聞いてくる。琵琶湖とは大違いだ。ここでは立派な村おこしとして、ブラックバスが共存している。
この考えを滋賀県も持ってくれないものか・・・。悲しいかな釣り人のマナーの悪さも手伝って日本全国ブラックバスは迫害を受けている。日本に上陸して100年くらい経過しているのに・・・。島国やの〜。。。。。。  

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